2009年07月05日

パラサイト倫理学の負けを抱いた抱負

まずは何といっても地方分権てゆーか痴呆文献。時はさわやかな5月に遡ります。

高齢者万引きなどへの対策を確認

 増加する万引きの被害を減少させようと、神奈川県警は21日、県万引防止対策協議会を横浜市中区の県警本部で開催した。
 万引きの認知件数は平成11年には6609件だったが、昨年は1万1383件と約2倍に増えている。子供だけではなく、高齢者の万引きも増えているという。また、かごに商品を入れたまま精算せずに店を出る「かごダッシュ」など、手口も大胆になっているという。
 総会では、ガイドラインを活用して、効果的な万引き防止対策をしていくことを確認した。

2009年5月21日 産経


なんですか、「ガイドライン」というものの詳細は不明ですが、ここら辺から事は始まっているようです。この記事では「高齢者の万引きも増えている」ことを特記していますね。「高齢者」が「かごダッシュ」。お達者でなによりです。いや実際、「齢」てのは「脚」から来ますな。でもってその1カ月後。

万引き:「不況理由」21ポイント増の53%−−小売業者、NPO全国調査

 ◇「昨年より被害増」11ポイント増
 百貨店やスーパーなど全国の小売業者に今年3月、万引き被害の実態を聞いたところ、1年前と比べて「増えた」とする回答が全体の4割近くにのぼり、前回調査時(昨年2月)から11・5ポイントも増加した。NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(河上和雄理事長)が調査したもので、万引きの原因として「経済不況」を挙げた業者が前回比21・5ポイントの大幅増となり、急激な景気悪化の影響を色濃く反映する結果となった。【千代崎聖史】

 調査は05年度から始まり4回目。店頭に商品を陳列し、消費者が手に取って選べる「セルフ販売方式」を採用する業者924社に調査用紙を送り、324社から回答を得た。
 それによると、万引き被害について「やや増えた」「大変増えた」の合計は38・5%。「やや減った」「大変減った」の合計15・1%を大きく上回った。
 原因(複数回答可)については前回同様、「犯罪意識の欠落」が74・7%で最も多かったものの、経済不況を挙げた社が53・1%にのぼった。
 店側が確保した万引き犯の職業別構成比では、無職が前回とほぼ同じ29%で最多。続いて主婦が4・4ポイント増え20・4%を占めた。高校生は8・1%、小中学生はそれぞれ3・8%、10・2%だった。
 今回から調査項目に加えた通報処理では、「被害を警察に通報後、(調書や被害届などの)書類作成などで警察にいた平均時間」を聞いたところ、「30分〜1時間」が37・6%で最多。ただ、全体の52・3%が1時間以上警察に留めおかれたと回答し、30分以上かかった場合には9割が負担に感じることも判明した。
 警察庁によると、万引きの認知件数は04年の15万8020件を境に減少傾向をみせていたが、昨年増加に転じ、今年も1〜5月の前年同期比で約3600件(6・1%)増えている。

2009年6月29日 毎日新聞


この記事はNPO「全国万引犯罪防止機構」、理事長はあの河上和雄さん、東さんを挑発したヤメ検です。まあ河上さんは東さんが何か言っているのなんてちゃんちゃらおかしい程度にはエリートなんですが、別にエリートが正しくて芸人が間違っているとは限らないわけです。それはともかく河上さんは細かい仕事をちゃんと拾っていまして、遊技産業健全化推進機構代表理事をつとめたり、刑務所の慰問をしている歌手を引っ掛けたりするなかで万引防止などもやっていらっしゃる。そのNPO法人の調査結果についての記事であって、その切り口は「万引きの原因として「経済不況」を挙げた業者が前回比21・5ポイントの大幅増」ということです。これは神奈川で「高齢者の万引きも増えている」とされている事に呼応します。餓鬼の万引が増えたって「経済不況」が原因だとはあまり思いません。しかしこれが7月に入ると、また違ってまいります。

不況のせい?万引き増加傾向 警視庁が対策研究組織(1/2ページ)

 万引きが全国的に増加に転じている。民間団体が小売業者を対象に行った意識調査では、モラルの低下や長引く不況が背景にありそうだ。万引きは、より深刻な犯罪への入り口となる「ゲートウエー犯罪」。警視庁は4日、専門家らによる研究組織の初会合を開き、「万引きさせない」ための方策を探っていく。
 警察庁によると、今年1〜5月の窃盗事件は08年の同じ時期より4.3%減っているのに、万引き被害は6万2887件と、同期比6.1%も増えた。万引き被害は04年の約15万8千件をピークに一時は減少傾向にあったが、08年から増加に転じ、同年の被害の届け出は前年比2.5%増の14万5429件だった。
 都内では年間1万8千件前後の届け出があり、この10年で2.3倍に急増。検挙・補導件数も増え、今年1〜5月は08年同期比14.9%増の6109人となった。
 事態を重くみた警視庁は、6月までの約2カ月間、今後に生かすため、万引きで検挙・補導した約千人に動機、罪の認識、うち約500人の未成年者には家庭環境や小遣いの額などを聞き取りした。調査は54項目にのぼり、結果を集計中だ。
 同庁の「研究委員会」は桜美林大学の坂井昭宏教授を委員長に、倫理学や道徳教育、哲学の専門家4人と防犯対策の責任者である同庁生活安全部長で構成。月内に対策の提言をまとめる。
 05年6月に設立された万引きの調査研究をするNPO法人「全国万引犯罪防止機構」(河上和雄理事長)が今年3月、日本小売業協会や日本書店商業組合連合会など会員を中心とした小売業924社に被害実態調査を行い、324社から回答を得た。
 その結果、38.5%が「被害が増えた」と回答。その要因として「犯罪意識の欠落」74.7%、「失業者の増加など長引く経済不況」53.1%、「店舗大型化」47.5%が続いた。うち「不況」は前年より21.5ポイントも上昇した。
 被害を警察に通報した場合、業者の52.3%が警察署での書類作成などで1時間以上を割かれ、44.6%が「負担に感じる」と答えたという。
 警視庁は、被害を届けるよう業者側に積極的に働きかけるには業者側の負担を軽くする必要があると考え、警察官が被害店に出向いて書類を作ることなどを検討する。
 同庁幹部は「たかが万引きと考えるのは大間違い。犯罪の芽を摘むため、警察や司法、児童相談所の過程を通じ万引きを二度としないと誓わせないといけない」と訴える。(小林誠一)

2009年7月4日 asahi.com


河上さんとこの調査結果にも触れられていますが、見出しでは「不況のせい」に「?」をつけてその調査結果に疑問を呈しています。あたかも「不況のせい」ではない、と言いたいかのようでありますが、「万引きは、より深刻な犯罪への入り口となる「ゲートウエー犯罪」」であるという、警察の言い分をそのまま書いてしまった小林記者は「無自覚に」そうしているわけではないようです。これは小林さんが意識して書いた警察の広報記事であり、警察の見解では万引の増加を「経済不況」に求める視点は排除することを示しています。

小林さんも書いている通り、警視庁では独自の調査を用意しており、その概要は次のようであります。

万引き防止:警視庁研究委が初会合 月内に提言 /東京

 増加する万引き事件の防止策を検討するため警視庁は4日、有識者らによる調査研究委員会の初会合を開いた。警視庁が万引きの容疑者ら約1250人から聞き取った意識調査を踏まえ、7月中にも提言をまとめる。
 委員会は、委員長の坂井昭宏・桜美林大学教授ら倫理学の専門家4人と山下史雄・警視庁生活安全部長がメンバー。今年4〜6月に万引きの容疑者約1000人を含む約1250人から聞き取った動機や生活状況、就労状況など54項目の調査結果を分析し、有効な対策を検討する。会合の冒頭、坂井教授は「東京にふさわしい斬新かつ的確な防止策を提言したい」と抱負を語った。
 警視庁によると、08年の万引きによる検挙・補導者数は、03年の約1・5倍にあたる1万2695人だった。今年は5月末までに、前年同期比約15%増の6109人に上っている。
 中でも少年は前年同期比約43%増の1742人と急増。非行を繰り返した少年が最初に手を染めた犯罪の約4割が万引きだったとのデータもある。
 警視庁幹部は「軽微な犯罪として放置すれば、治安に影響を与えかねず、早期に手を打つ必要がある」と危機感を募らせている。【町田徳丈】

2009年7月5日 毎日新聞〔都内版〕


「防止策」が「的確」であるのはともかく「斬新」で、しかも「東京にふさわしい」というのがどういう事であるのかよく分かりませんが、多分「東京」というのは「石原」と読むんでしょう。もしかすると最初から「石原」と書いているのかもしれず、しかしそれが「東京」に見えたとしたらその字は石原さんが書いているんですが、そんなことを言っている「倫理学の専門家」が、その専門領域からしても「不況」だの何だのという問題とは関わる事が出来ないのは明らかでしょう。河上さんの折角の努力も無駄というものです。

それでもこの記事に添付された警察庁による2008年の全国の万引きの年齢別検挙者数によれば、101,504件の検挙者のうち万引の主力は「65歳以上」の27,015件であり、いわゆる「少年」の「19歳以下」の26,303件をわずかに抑えてトップに躍り出ています。これは万引は餓鬼の犯罪だと思っている僕たちの予想を裏切るものであり、ついでに「非行を繰り返した少年が最初に手を染めた犯罪の約4割が万引きだった」というようないわゆる「ゲートウエー犯罪」論を取り敢えず緊急の問題とすることをいささかためらわせるものでもあります。万引は最初の犯罪かも知れませんが、最後の犯罪でもあるのです。

もっとも、だからこそ「倫理学の専門家」こと坂井昭宏さんが登場する事になったわけです。警察にとっては凶悪犯罪が減少する中で万引が増えているのは願ってもない事で、その数字さえあれば良いようです。実際にはその内実は喰うに困った爺さん婆さんがやっている事である、というようなことは無視しなければなりません。ここで「倫理」が出て来るわけで、ここに出て来る「倫理」というのは坂井さんがどう考えているかには全く関わりなく警察の利用に供する以上は「遵法意識」とイコールです。

「たかが万引」、されど、しかしやっぱり「たかが万引」です。「ゲートウエー犯罪」論は一般に社会が犯罪経験者をどのように処遇するかに関わりますので、あまりアテになりません。問題は多分「たかが万引」に「遵法意識」を求める側にあります。なぜなら法は窃盗を犯した人間に対する処遇を定めたものでしかなく、それを「遵法」すべきなのはオマワリさんの側であるからです。法に定義される「犯罪」を僕たちが「倫理」問題として捉える必要はありませんが、「法」以前に他人のところにあるものを勝手に持ってくるのを憚るような感覚は存在します。これは法的な所有概念によるものではなく、おそらく単にある人とある物が「近く」、親密な関係にあるという事実によるものでしょう。そこで僕たちが万引をしない場合、それは必ずしも「遵法意識」によるものではありません。しかし僕たちのこのような「感覚」は、法制度上の「所有」と背馳することがしょっちゅうです。

この意味で「たかが万引」は「たかが万引」ではなく、こういう単純な現場から「感覚」から「法」の世界へと僕たちを導き、ビンボー人が餓死したり家から追い出されたりする事が極めて「正義」にかなった事であるということを説得しようとするのが「倫理学」の、すくなくとも坂井さんの「倫理学」の役目であるようです。もちろんそれは単に、納得出来ない「法」を押し付ける暴力に支えられた「倫理」であり、その限りではあってもなくても良い「役目」でしかありません。これでは坂井さんはまるで自分の飯の種を食いつぶしているようなものですが、そうではないような「倫理」が他方にあるのであって、坂井さんみたいなのはそれとの闘争を演じることによって生き存えています。

倫理学が法哲学と独立しているのは、立憲主義によって法というものが国家に対する手続命令として位置付けられた結果、その命令を発するところの人民に、法とは独立した規範が要求されたことによるんでしょう。したがって法をそのような規範の反映とするにしても、人が従うべきはこの意味での「倫理規範」であって「法規範」ではない事になりますから、「法規範」に従うべきであると「倫理学者」が言い出すとすると、彼は「倫理」と「法」の両方に寄生し、そしてそのどちらからも必要とされていない存在になるんでしょう。死んでも惜しくないとは正確にこういうことを言うのです。
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2009年07月04日

男同士の乱交のよる

冗談交じり 新党構想!? 橋下・東国原知事 報道陣を翻弄

 「知事の乱」の主役たちは密室で何を話し合ったのか―。3日夜に大阪市内で会談した後、そろって会見した橋下徹・大阪府知事と東国原英夫・宮崎県知事は、会話の踏み込んだ中身には一切触れず、冗談交じりに“新党結成構想”まで披露するなど最後まで報道陣の質問をはぐらかした。
 「言えない話だらけですよ」。会見の冒頭、報道陣から会談の内容を問われた東国原知事は、こう笑い飛ばした。
 入閣問題などの経緯を聞きたいと話していた橋下知事も「聞けたとしても一切言えませんけどね。でも、いろいろと勉強になりましたよ」。質問をのらりくらりとかわしながらも、何かが話し合われたことを巧みににおわせる2人のペースで会見は進んだ。
 国政出馬の有無を改めて尋ねられた東国原知事は「まだ(知事の)辞表の書き方の本を買っていない」。新党結成の話は出たかと問われれば「来年くらいじゃないですか? いや、再来年?」と報道陣を翻弄(ほんろう)した。
 東国原知事が自民党から衆院選に出馬するとなれば、盟友の橋下知事が近く宣言する支持政党はやはり自民党なのか。記者の質問に橋下知事は「そこは党(のあり方で選ぶ)。党が動かなければ国の形が変わることはない」と言い切ったものの、続く言葉で「東国原知事が総裁選に出るとなれば、それは相当自民党が変わった証といえる」。
 すかさず東国原知事はテレビカメラに向けて呼びかけた。「自民党さん、聞いてますか? 変わってくださいって言ってますよ」。

2009年7月4日 産経関西


まだ買っていないのなら早く買っておけば良いでしょう。将来何回も使えると思いますから1冊あれば一生の宝です。

それにしても「知事の乱」。「乱」なんてあったんですか。まあたしかにこの2人、片や「淫乱」とか「乱倫」の趣があり、対するに「乱心」や「錯乱」の気があったりするんですから、2人揃うとたんなる「乱暴」です。東さんによれば「結婚」だと言っていますが、じゃあこの場合は「乱婚」て言うんですかね。

まあ高等猿類は概ね乱婚だといいますから、不倫くらいでとやかく言うわけでありませんし、思わせぶりも恋の駆け引きなのかも知れませんが、橋下さんは選挙前にはウソを言うことにしているようですし、東さんは比例東京ブロック1位が関の山でしょう。まあ、彼は今回は出ないという選択肢も保留していますが、おそらく知事の2期目はないでしょうから、自民党の就職と所得の保証案に乗るんじゃないか。

自民党としては今回のような「汚職事会」などを企画してオーディエンスの興味が途切れないようにしなければなりません。毎日何かやらなければならないので大変だ。この他にも「田中義剛」とかが控えているようですし、有名なだけで魅力のない傲慢な醜男ばっかりではナンですから「藤川ゆり」にもご注目です。

自民党では現在選挙用に芸能人を物色しているところでしょうが、たいして才能がなくていい具合に落ち目が狙い所ですから難しいですね。才能がなくても何故か売れてるタレントというのは、だいたい創価のいきがかかっていたりするものなので。それでも自民党が選挙のために出来ることはもうそれくらいしか残っていないのですから仕方ありません。アスリートも年を取ると仕事がありませんから当然対象になります。

しかしそうやって比例の上位に「微妙な」位置にいる「芸能人」や「運動選手」を置くのも良いのですが、自民党の得票がそんなに沢山あるわけではないことを考えると、まず名簿上位の、こう言ってはナンですが「バカ」ばっかり当選することになるわけです。自民党は議席を減らし、しかもその中で「バカタレント」や「スポーツバカ」の割合が増えるということになりますが、その弊害は議席が多い時の「チルドレン」の比ではないでしょう。今回の選挙では量的減少と質的低下が共に自民党を襲うことになりますが、知ったことではありません。どうせ「政界再編」とかいって助けてくれるので同じことです。
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2009年07月02日

実録・東京オリンピック 首都爆破作戦

市川監督の映画は芸術性を強調するあまり正しく記録されているとは思わない(河野一郎)
仕事は段取り八分で決まるんだ!(守谷 雄司)
lostcity.jpg
1955/10/10 東京都議会でオリンピック招致決議
1955/10/13 日本社会党再統一
1955/11/15 自由民主党結成
1956/05/21 売春防止法成立
1956/12/18 日本が国際連合加盟
1957/07/08 砂川事件
1958/03/19 産業計画会議が「東京ー神戸間高速自動車道路」建設勧告
1958/04/30 国立霞ヶ丘陸上競技場竣工
1958/04/01 売春防止法完全施行、赤線消える
1958/05/13 IOC総会東京にて開催、正式招待状交付
1958/07/21 東京ヒルトンホテル株式会社設立
1958/10 共産主義社同盟(ブント)結成
1958/10/08 岸内閣「警察官職務執行法」改正案を提出
「デートもできない警職法」
1958/10/15 東京タワー竣工
1959/04/20 東海道新幹線着工
1959/05/26 IOC総会で東京オリンピック開催決定
1959/06/17 首都高速道路公団発足
1959/09/30 オリンピック組織委員会設立総会
1960/01/24 民主社会党(民社党)結成
1960/05/20 新日米安全保障条約案衆議院で強行採決
1960/05/26 国会前17万人デモ
1960/06/10 ハガチー事件
児玉誉士夫により右翼、ヤクザによる「警官補助警備力」配置
1960/06/15 国会議事堂正門前デモ
全学連が国会突入、ブント同盟員殺害
1960/06/17 在京新聞7社共同宣言
1960/06/18 国会前で33万人徹夜デモ
岸首相陸上自衛隊に治安出動要請
1960/06/19 日米安全保障条約自然成立
1960/07/29 共産主義社同盟第5回大会流会
1960/10/12 社会党浅沼稲次郎暗殺
1961/02/01 「風流夢譚」事件
1961/02/21 「暴力犯罪防止対策要綱」閣議決定
1961/12/12 三無事件
1962 駒沢オリンピック公園整備工事開始
1962/05/06 「てなもんや三度笠」放映開始
1962/05/20 ホテルオークラ開業
1962/07/11 参議院公明会結成
1962/11/04 島倉千代子後援会事務所で黒色火薬入り紙筒の入った封筒発火
紙筒に「草加次郎」「K」
1962/11/13 六本木クラブホステス自宅に円筒型爆弾届く(不発)
「杉加次郎」の署名、筆跡鑑定により「草加次郎」と同一と断定される
1962/11/20 有楽町ニュー東宝映画劇場ロビーで火薬入り紙筒発火
筒に「草加次郎」
1962/11/26 有楽町日比谷映画劇場男子トイレでボール紙箱製爆弾爆発
筒に「草加次郎」
1962/11/29 世田谷区玉川の電話ボックスでケース入り『石川啄木歌集』爆発
栞のような紙に「草加次郎」
1962/12/12 浅草寺境内で本(エラリー・クイーン)で作った爆弾発見
サインなし
1962/12/20 首都高京橋〜芝浦間開通
1963/2 国立代々木競技場着工
1963/04/01 ホテルニューオータニ着工
1963/05/09 吉永小百合宅へ手製弾丸入り脅迫状(下谷局消印)発送
「草加次郎」名
1963/05/14 吉永小百合宅へ手製弾丸入り脅迫状(下谷局消印)発送
「草加次郎」名
1963/05/23 吉永小百合宅へ手製弾丸入り脅迫状(下谷局消印)発送
「草加次郎」名
1963/06/20 東京ヒルトンホテル開業
1963/06/23 東京五輪音頭発表
1963/07/15 吉永小百合宅へ手製弾丸入り脅迫状(下谷局消印)発送
「草加次郎」名
1963/07/15 上野公園でおでん屋店主狙撃(手製弾丸による)
1963/07/16 名神高速栗東インター〜尼崎インター開通
1963/07/17 吉永小百合宅へ脅迫状(弾丸なし)発送
「草加次郎」名
1963/07/22 吉永小百合宅へ脅迫状(弾丸なし)発送
「草加次郎」名
1963/07/24 渋谷東横百貨店で脅迫電話の後、男子トイレで爆発
1963/07/25 上野署に手製弾丸入り封筒
「草加次郎」名
弾丸はおでん屋店主狙撃、吉永小百合あて脅迫状と同一
1963/08/09 吉永小百合宅を手製ビストルを持った男が襲撃
犯人は25歳のプレス工
1963/08/11 渋谷東横百貨店屋上金魚売り場で爆発
1963/08/14 渋谷東横百貨店小包爆弾付き脅迫状(静岡県富士郵便局差出し)
1963/08/17 渋谷東横百貨店、読売新聞に犯人あて広告掲載
1963/08/30 吉永小百合宅で5月9日と14日の脅迫状発見
1963/09/01 吉永小百合宅で5月23日、7月15日、17日、22日の脅迫状発見
この頃鰐淵晴子、桑野みゆき宅にも弾丸入り脅迫状が届く
1963/09/05 地下鉄銀座線京橋駅で停車中の車両の座席下で爆発
乾電池2個にそれぞれ「次」、「郎」
1963/09/06 吉永小百合宅に脅迫状
『天国と地獄』を模倣し9月9日青森行「十和田」を指定
「草加次郎」名
1963/09/09 急行「十和田」沿線に大捜査網を敷くも合図確認されず
1963/09/10 念のため急行「十和田」沿線に大捜査網を敷くも合図確認されず
1963/09/14 警視庁管内87署(島嶼部除く)でローラー作戦開始
1963/12/21 首都高本町〜京橋、京橋〜鈴ヶ森、呉服橋〜江戸橋ジャンクション開通
1963/12/21 関東会結成披露
自民党議員に警告文「自民党は即時派閥抗争を中止せよ」
1964/02 警視庁「組織暴力犯罪取締本部」設置
第一次頂上作戦開始
1964/03/26 警察庁広域暴力団指定
1964/04/12 名神高速関ヶ原インター〜栗東インター開通
1964/04/28 日本がOECD加盟
1964/08/02 首都高鈴ヶ森〜空港西、汐留ジャンクション〜新橋、神田橋〜初台、呉服橋〜初台開通
1964/09/01 東京プリンスホテル、ホテルニューオータニ開業
1964/09/01 国立代々木競技場竣工
1964/09/06 名神高速一宮インター〜関ヶ原インター、尼崎インター〜西宮インター開通
1964/09/17 東京モノレール羽田線開業
1964/09/21 首都高三宅坂ジャンクション〜霞ヶ関開通
1964/10/01 東海道新幹線開業
1964/10/01 首都高浜崎橋ジャンクション〜芝公園、渋谷開通
1964/10/03 日本武道館落成
1964/10/10 警視庁管内等において東京オリンピック開幕
1964/11/17 公明党結成

6月17日は新聞の命日とされております。ちなみに皇太子成婚騒動のときのテレビ普及率(受信契約数による)は15.9%ですが、1964年にはこれが87.7%に達しました。テレビというのはスポーツバカがオリンピックを見るために買ったものです。東京でやってるオリンピックでは試合の生中継は勤務中などで見られないにも関わらず。こういう連中にオリンピックをやっていない間もテレビを見せ続けなければいけないんですから、あんなに下らないのもあたり前田のクラッカー。

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2009年06月30日

マスもかけない児童ポルノ法

「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」とやらがその対象を極端に拡大することでどのような目的に使用されるものであるか、その手の法律の適用として大変分りやすい例がここにあります。

植草被告の実刑確定へ

 電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元大学院教授、植草一秀被告(48)の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は、植草被告側の上告を棄却する決定をした。植草被告を懲役4月の実刑とした1、2審判決が確定する。決定は25日付。
 裁判を通じて、植草被告側は「被害者は被告を犯人と間違えた。被害者や目撃者の証言は信用できない」などと、一貫して無罪を主張。しかし、1審東京地裁、2審東京高裁はともに、被害者らの証言の信用性を認め、実刑を言い渡していた。
 1、2審判決などによると、植草被告は平成18年9月13日夜、品川−京急蒲田間を走行中の京浜急行車内で、女子高生のスカート内に手を入れる体に触るなどの痴漢行為をした。

2009年6月27日 産経ニュース


植草さんはブログも分りやすいので好きですが、裁判も分りやすい。最近では痴漢冤罪への批判の高まりに対して警察もそれなりの姿勢を示そうとしているようですが、植草さんの件は違うようです。これはそもそも痴漢事件ではないんでしょう。まあ、小向美奈子さんと同じようなことです。ヤバいことを言ったり書いたりすると葬られるんですよ。

植草さんのブログは並ばなくても観れるんで、そういうところも好きですが、それはともかく、そんなことを言っても世間の人々は聞いてくれないようです。「おとなしくしてりゃあ、いいんだろう」というのが一般でしょう。児童買春とか児童虐待とは違い、「単純所持」それ自体は「被害者のない犯罪」ですが、お薬とか草とか見つからないで楽しんでいる人は多いし、世間にはパチンコの桿菌とかフーゾクで基盤とか、どーも黒に近いグレーゾーンがいっぱいあるわけで、気にしない人も多いでしょう。

一方マスゴミでは2歳の娘の「児童ポルノ写真」を「製造」したとかゆー、こりゃまたシュミとしては随分とエクストリームな、それだけに手広く販売して大もうけ、なんて話しじゃないんですが、そういう「変わったニュース」を大量に報道しておるようです。大もうけする前に捕まったのかな?だとしたらこの「事件」、どうやって発覚したのか。

まあ実際にはこの法律、報道を見る限りではその適用例は高校生とか中学生を対象としているのがほとんどであり、買春はともかくとして、異常や変態とは言えません。中学生や高校生くらいだったら性交の相手として正常の範囲内でしょう。お金を出さないと相手にしてくれないというのも困ったもんですが。まあ皆さん自分の魅力を磨いて下さい。

ひとつの問題はこの法律に「児童」という語が使用されていることで、日常的に目にする「児童」という語は小学校で使う言葉です。これは学校教育法で小学校の生徒を「児童」ということになってるんで、中学校だと「生徒」になるんですが、そのせいで「児童」という言葉は小学生を連想させることになります。しかしここでいう「児童」は18歳未満の者であり、これは「児童福祉法」や「児童の権利に関する条約」における「児童」と同じです。このように「児童」の語はその意味に混乱がありますから、「児童の権利に関する条約」などは「子ども」に置き換えることも多いようです。「児童ポルノ法」ではあえて「児童」の語を使用することによって意図的に誤解を招いているのかも知れません。

したがって「児童ポルノ法」改正案に文句を付けると「小学生にイタズラする人」と同様に変態扱いされたりしかねないのですが、実際には、少なくとも葉梨康弘さんによれば宮沢りえさんの『Santa Fe』も対象らしい。てゆうかこの葉梨という人は「とてつもない」ことを言っているようです。

「児童ポルノかも分からないなという意識のあるものについては、やはり廃棄をしていただくのが当たり前だと思います」

「かも分らない」ものはその対象になるんだそうです。法案成立前から拡大解釈の余地を大幅に残す不用意な発言にビックリですが、これが元警視庁キャリアの言うことなんですから呆れたものです。しかし翻って考えれば、オマワリさんというものはお偉いさんから下っ端までこういうものの考え方をするするものなのです。警察出身者は国会議員としての資格にいささかの疑問ありとせざるを得ません。重要な意思決定に参画させるのは危険です。しかもこの人は世襲(三世)です。ロクでなしである点においてはバカ殿やアホ太郎に比べても遜色のない毛並みの良さです。

というわけでこの改正案が通ったら、途方もない拡大解釈が行なわれます。それに加えて日本人は萎縮するのが大好きですから、大変ですよ。「児童」に見えるとヤバいというので、若く見えるモデルは全員失業です。「ロリエロ隊長」とか言ってると覚醒剤で捕まります。巷にはどう見ても間違えようのない婆さんのヌードとかばっかりになっちゃいます。川島なお美とか離婚したらまたもや脱ぐと思うね。見たくないです。みんなオナペットに不自由します。オナニーが出来ないのは困る。この点を強調すべきです。マスもかけない児童ポルノ法。

あしたのために
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「児童ポルノ法」ってつまり頭脳警職法ですから、もちろん「デートもできない警職法」に敬意を表しているわけですが、かないませんな。ちゃんと韻を踏んでるんです。耳に心地よく口にして快い。1日じゅう言っていても飽きません。それに比べてなんですか「マスもかけない児童ポルノ法」って。みんなで言う時はアタマに半拍の休符を置かなければならないではないか。ダメだなあ。そのわりにはタイトルに使ったりして、結構気に入ってるのではないか。バカです。
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2009年06月28日

幼女と少女が共謀罪

「児童ポルノ」というのは「児童」に「特殊な関心」を寄せる人たちが興味を示す分野です。例えば常日頃から他人の「権利の保護」などには関心を寄せない人たちが、こと「児童」ということになるとビンビンになっている様子は、その人たちにおいて「特殊な性癖」が存在する事を仮定しなければ理解し難い珍現象であるといえるでしょう。

そこで我等が日の丸弁当の包み紙『産經新聞』が、「児童ポルノ」の「単純所持」の「規制」がなぜ「不可欠」であるのか、親切丁寧に説明をしているところですから、熟女にしか興味がない人も読んでおいた方が良いと思われます。

【主張】児童ポルノ 根絶へ所持規制は不可欠

 インターネットなどを通して氾濫(はんらん)する児童ポルノが国際的な問題となっている。
 日本では10年前にできた児童買春・児童ポルノ禁止法で、18歳未満の青少年を含めた子供のわいせつ画像については、撮影などの製造や提供、販売目的の所持などは禁止されている。
 ところが、個人的趣味などとして持つ「単純所持」には法規制がない。根絶には画像を入手する者への歯止め措置が不可欠であり、国会は審議入りした与野党双方の改正法案の調整を急ぎ、早期成立を目指してほしい。
 児童ポルノ犯罪の拡大には目を覆いたくなる。最近では2歳長女のわいせつな写真を撮影した母親らが逮捕される信じがたい事件も起きている。画像は1枚数千円程度で買い取られていたという。教職者がかかわる事件も目立つ。
 警察当局は、ネット上の児童ポルノ投稿サイトへの広告掲載を仲介した広告代理店を同法幇助(ほうじょ)容疑で摘発するなど取り締まりに力を入れている。警察庁は先ごろ、被害児童のカウンセリングを含めた総合的な対策も発表した。
 児童ポルノ犯罪の検挙件数は昨年、過去最悪を更新した。だがネットで流れる画像だけでは被害児童の特定が難しく、摘発は氷山の一角とされる。配信に海外のサーバーを使うなど摘発逃れの手口も巧妙化している。違法サイトへ接続させないシステム構築も検討されているが、対策にはネット接続業者など民間の協力も必要だ。
 単純所持をフリーに認めているのは主要国(G8)では日本とロシアだけで、米国などからは、捜査協力上も日本に所有自体を禁じる法規制を求める声が強い。
 与党提出の改正案は、単純所持を原則禁止し、「性的好奇心を満たす目的」の所持には罰則を科すとしている。これに対して民主党案は、芸術表現や家族写真なども規制対象になりかねないとの懸念から、有償や常習的な取得に限って罰則を科す「取得罪」の新設などを盛り込んでいる。
 海外ではポルノ撮影を目的とした児童誘拐まで起きている。知らぬ間に画像が流れた子供たちの精神的被害も深刻だ。
 与党案も民主党案も、子供を性的対象とすることに反対の立場であることは一致している。子供たちを卑劣な犯罪から守る。そのための法規制強化であることを忘れないでほしい。

2009年6月27日 産經新聞


「近頃こんな事件があったよ」とか「警察はこんな事をしているんだ」というようなことを適当にまとめただけの無駄な文章がダラダラと続き、なかなか本題に入らないのは決められた字数を満たすためですから仕方ありませんが、試験に出して「この文の趣旨を述べよ」というような問題を出すと「児童」の正解率5%程度の「奇問」に属するような、難解にして高度な「主張」ではあります。

しかし文章が悪いのは何も書いている人のアタマがとてつもなく悪いから、というわけではありません。少なくともそれが理由の全てではないでしょう。一部ではあるかも知れませんが。むしろこの文章は「書くべき内容がない場合にどうしたら良いか」という、いやしくも文章を書いてお金をもらっている人が一度は直面する難問に対するひとつの回答となっています。そしてそれはとにもかくにも一応はやりおおせたぞ、という程度にはなっていないわけではありません。

そこでひとつのポイントは「ネットで流れる画像だけでは被害児童の特定が難しく」というところです。どうしてこんな事を書いてしまったのか分りません。多分「検挙は増えているけどそれでも氷山の一角だ」ということの「理由」のつもりで書いたんでしょう。しかし、画像から被害児童を特定する事が困難であるのが事実であるとすると、これは「根絶へ所持規制は不可欠」という見出しとは矛盾することになってしまいます。「児童ポルノ」画像の存在が被害児童に結びつかないのであれば、単純所持を規制しても何にもなりません。もっともこれは「児童ポルノ」の「規制」が児童の権利保護を目的としているものと仮定した場合の話しですが。

公明党の丸谷佳織議員は「小学生のころ撮られた画像が出回ることを脅威に感じる女性」を紹介しているところですが、画像から本人を特定することが困難であるとすれば、この女性の心配も少しは緩和されるかも知れません。てゆうかこの場合、小学生の頃に虐待があったことが問題なんですが。どういう虐待があったか知りませんけど。もっとも昨今では何でもかんでも「児童ポルノ」認定してしまいますから、虐待と結びついていない画像、かつては普通に撮影されていた写真なんかも「児童ポルノ」扱いにすることによって被写体となった女の子を「性的被害者」にしてしまうことも可能であります。社会の視線がその子を「ポルノガール」にしてしまうわけですから、この手の「懸念」は広範囲に広がる虞れがあります。

まあ、このような混乱を極めながらも、なぜ「所持規制は不可欠」であるかということについては、明確な「主張」があるのです。バカにしちゃいけない。ちゃんとあるんだ。それは「単純所持をフリーに認めているのは主要国(G8)では日本とロシアだけで、米国などからは、捜査協力上も日本に所有自体を禁じる法規制を求める声が強い」というものであり、これは極めて明解です。アメリカの要請があるのであり、そうであるからにはそれ以上の説明などは不要なのです。

もっとも説明しようとしても説明出来ないでしょう。憲法に保障された権利を大幅に侵害するにも関わらず、そうすることで他の権利を守る有力な手段とはなっていません。更に創作物まで規制するということになれば、これは侵害される権利と引き換えに保護される権利などどこにもないのですから、これは単なる政府による国民の権利侵害でしかなく、それ以上のものでもそれ以下のものでもありません。ちゃんと説明すれば誰もが納得いかないものでしょう。黙っているに越したことはありません。

「主要国(G8)では日本とロシアだけ」であることはもちろん何の理由にもなりません。例えば死刑を存置しているのは主要国(G8)では日本とアメリカだけで、EUなどからは、死刑廃止を求める声が強いようですが、日本政府ならびに産經新聞にとってはこれが死刑廃止の理由とはならないようです。ここで問題となっているのは「死刑」でも「児童ポルノ」でもありません。「死刑」において日本政府はアメリカと同じことをしているのに、「児童ポルノ」ではそうではない。これはマズいではないか、ということのようです。

したがってこれは警察行政においてもアメリカの要請に従わなければならないということなんですが、もちろんアメリカは欲張り、てゆうか日本には何を要求しても自民党が言うことをきいてくれるので色々なことを命令して来るんで困りますが、「児童ポルノ」は海賊退治と共謀罪のつなぎみたいなもんです。「児童ポルノ」と「海賊」には「貧困」という共通の背景があり、根本的な解決を回避して強制力によってシステムの破綻を抑え込むのがアメリカのいかにもアメリカ的なやり方です。そこで次には当然「共謀罪」が議題に上ります。おそらく「児童ポルノ 根絶へ共謀罪は不可欠」という「主張」が、各新聞に載ります。

防犯カメラ付き自販機いたずら、19歳会社員を現行犯逮捕

 愛知県豊橋市の岩田運動公園に置かれた、防犯カメラなどがついた清涼飲料水の自動販売機(おたすけ自販機)にいたずらがされていた事件で、県警豊橋署は28日未明、同県高浜市、会社員の男(19)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。
 同署の発表では、男は28日午前1時15分頃、おたすけ自販機のセンサーライトをハンマーでたたき壊したところを、張り込み中の豊橋署員に逮捕された。男は「監視社会に対する反感があった」などと供述しているほか、おたすけ自販機に対する過去4回のいたずらについても自分の犯行と認めており、同署で裏付けを進めている。
 おたすけ自販機は、犯罪の被害に遭いそうになった人のため、110番通報ができたり、警報ブザーや赤色回転灯が作動したりする機能が付いている。同県警と清涼飲料水メーカーが共同で開発して、昨年10月に設置した。
 その後、同月から今年5月まで4回にわたり、自販機に「市民監視反対」などとスプレーで書かれたり、防犯カメラが外されたりする被害が続いていた。

2009年6月28日  読売新聞


4回も壊されるまで放っといたのは「背後関係」とか調べてたんでしょうけど、なかったようですな。単なる個人の抗議行動です。しかし例えば、この「会社員」の友人が雑談の中で「監視社会に対する反感」を共有していた場合に、その友人も取っ捕まえることが出来るのが「共謀罪」です。「反感」の「単純所持」が犯罪を構成するのです。ある種の感情や思想を抱くことを「犯罪」とみなすことこそ、もし可能であれば究極の「監視社会」ですが、「児童ポルノ」の「単純所持」への処罰規定は、ある種の性的嗜好そのものを「犯罪」と見なす意味で「共謀罪」のひとつの特徴を先取りしようとしています。そこで教訓は「いたずら」は一人でやるに限るということです。
posted by 珍風 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

親分は反抗する 子分も反攻する 気分は労働者

株式会社セブン-イレブン・ジャパンに対する排除措置命令に関して、マスゴミ各社ではこれを「捨てられる弁当がもったいない」というような問題として報道しているようです。たしかにそりゃもったいないかも知れませんが、売れ残った弁当は道端で暮らしているような人たちに配ってしまっても構わないわけです。商人ならともかく、マスゴミまで「売れ残り=廃棄」だと考えているようでは、遠からず「廃棄」処分の対象となることでしょう。

しかしながらこの点は、セブン-イレブンの営業方針に関わって来ます。同社のいう通り、それは「お客様にとって欲しい時に、欲しい商品が、欲しいだけある状態を維持する」というなんだかとってもコンビニエンスなものなのですが、これは「お客様にとって欲しい時」というのが販売可能な時期の終了間際であっても、それがどの商品であっても「欲しいだけある」、といっても無限においておくわけにはいきませんが、相当量の在庫がある状態を「維持する」ということです。

これはまあ、具体的には棚在庫を常に切らさないというようなことになるんでしょう。したがってある商品の「廃棄」数量は、その商品の規定された棚在庫数量と同一になるはずであり、常にそれだけの「廃棄」が出ることになります。これはセブン-イレブンのビジネスモデルの本質であって、加盟店側ではこれを変更することは出来ません。したがって「廃棄ロス」を減らす努力を加盟店に求めることが出来るとすれば、それは上記の標準廃棄量を上回る部分に限られるのであって、「加盟店の仕入れが多すぎるから廃棄が出る」などと言っているような人も「廃棄」対象です。

加盟店にとっては捨てる弁当の行方や「見切り」よりも「廃棄」そのものによって生じる「廃棄ロス」が、強制された損害として経営を圧迫していることが問題だったわけで、この点については当の株式会社セブン-イレブン・ジャパンの方がより理解しているとしても、それは当然です。

2009年6月23日
報道各位
株式会社セブン-イレブン・ジャパン

加盟店様をバックアップする新たな支援策について
加盟店様における廃棄ロス原価の15%を本部が負担いたします

株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、厳しい経営環境を加盟店様と本部が一体となって乗り越えるべく、本部による新しい加盟店様支援策として、2009年7月度より、各加盟店様における廃棄ロス原価の15%を本部が負担することを、本日決定いたしました。

        記

1. 支援策の概要
◇ 各加盟店様における廃棄ロス(食品廃棄)原価の一部を本部が負担

2. 実施時期
◇ 2009年7月度より

3. 本部負担の割合
◇ 廃棄ロス原価の15%

以上


もちろんこれは「見切り」が行なわれることを防止するためにやるんですが、今まで損害を加盟店に押し付けておいて「支援」とはいい気なものですし、フランチャイズチャージ率に比べてだいぶ少ないようですが、逼迫した加盟店にとってはないよりもマシなのかも知れませんし、焼け石に水なのかも知れませんが、一定の譲歩を引き出したことはたしかです。この負担割合は今後より上昇させる余地が十分に存在するでしょう。

この「支援策」の導入が図られたウラには、セブン-イレブン・ジャパンとしては「見切り」は認めないゾ、という従来の姿勢を変更するつもりはさらさらないのが分ります。ということは販売価格に関する支配権を手放さないということですし、構造的に「廃棄ロス」を発生させる営業方針を変更する予定もなければ、各加盟店の仕入れ量、各時点における在庫量についての支配権も保持するつもりであるということになります。

したがって公取委も「加盟店に与える不利益を軽減させる効果はあるだろう」としながらも「命令で命じた内容とは直接的には対応しない」と言っています。要するにセブン-イレブン・ジャパンは直接関係ないことをやって誤摩化そうとしているというわけです。そりゃそうで、こんな「支援策」をやるんだったら話しが公取委に行く前にやっておけば大事にはならなかったんですが、脅し上げれば黙るだろうというヤクザな気分の対応でやってきたのが運の尽き。

オオゴトになってからこんなケチな対応をしてくるのもイカニモですが、個人に対してはヤクザな応対をしてみたり、本当にヤクザが出て来たりするのが企業というものです。井坂さんはスミこそ入っていませんが、いや入っているのかどうか僕は知りませんが、強きを助け弱きを挫く、利のためには命も惜しまない太くて立派な親分さんです。命って、他の人のですが。

親分さんが「優越的地位」を維持しようとしているので、子分、てゆうか組員、じゃなかった加盟店はセブン-イレブン・ジャパンの指揮命令下にいることになります。井坂さんが「彼奴を殺れ」と言ったら直ちに飛んでゆかなければなりません。さすがにそんなことは言いませんが、いや言わないと思うんですが、しかしフランチャイズ契約においては甲だの乙だのは対等の独立した事業者であることになっているにも関わらず、本部としては加盟店を本部の方針に従わせなければメリットがないようです。

コンビニFCの「ビジネスモデル」というのは、要するにフランチャイジーを雇用関係と同じような指揮命令下に置きながら、リスクを全面的にこれに負担させ、尚かつ使用者としての責任を回避するというスグレものなのです。公取委の命令はフランチャイザーを保護する立場から出されていることに注意すべきです。セブン-イレブン・ジャパンがこの「親心」を理解せずにグレるのであれば、事は公取委が心配している通りに「労働問題」になる可能性があるので、そうすべきでしょう。「環境」とか「もったいない」はそういうことを隠すために出てくるんだったらすっこんで肥溜めでも浚っていやがれ。
posted by 珍風 at 11:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

自民党は東国原総裁に命を捧げよ

橋下知事:東国原知事出馬の条件「しゃれとしか思えない」

 大阪府の橋下徹知事は23日、宮崎県の東国原英夫知事が自民党の古賀誠選対委員長からの衆院選出馬要請に「次期総裁候補なら」との条件を付けたことについて「本当に言ったんですか? しゃれとしか思えない」と笑い飛ばした。大阪市内で報道陣に答えた。
 橋下知事のパーティーに東国原知事が駆けつけるなど両知事は親密。「断る理由として言ったとしか考えられない。公認をもらうのも大変なのに、いきなり総裁選とは」と語った。
 一方、自身の国政転出の可能性に関しては「国会議員になれという府民からの期待は皆無。自民党も公明党も僕が国会議員に向かないと知っている」と否定した。【稲垣淳】

2009年6月23日 毎日新聞


橋下さんは「国会議員に向かない」なんて謙遜なさってるようですが、全く心配ありません。国会議員の大半は国会議員に向いていません。特に自民党はほとんどの議員は最初から適性がないようですし、公明党に至っては党そのものが国会に向きません。

橋下さんによれば初代そのまんま東さんの発言は「しゃれ」なんだそうですが、県知事だって「しゃれ」でやっているとしか思えませんから、それはそうなんでしょう。「しゃれ」ですから退職金が半分になっても痛くも痒くもありませんが、それでも2000万円くらいは頂こうってんですから流石であります。もっとも任期の半分くらいでほっぽり出しちゃおうという話しであれば半額でも当然なんですが。

もちろん、おとなしく田舎の知事におさまっているつもりなどないでしょう。「いつの日か『東征』を」とか言ったそうですが、概ねいつの日でも盛んに「東征」を敢行してTVに出まくっております。いくらなんでもそろそろ見飽きたのでもう勘弁してもらいたいところですが、なんといっても全国に自分を売り込むために知事になったのですから、本来の目的を見失わない点は立派なものです。

自民党内には「しゃれ」が分らない人もいるようですが、何か自分たちがよっぽどエラい人だとでも思っていたのでしょうか。残念ながら自民党はその程度なのです。だいたい東さんに出馬要請に行ったというだけでレベルの低さが露呈してしまっているんですから手のつけようがありません。全部黙って内緒でやれば良かったのかもしれませんが、このテの下らない騒ぎで周囲の関心を惹こうとするのが自民党の真髄ですからこれで良いのです。これでも「メディアジャック」とか言えば大人の人がやることのように聞こえるではありませんか。

しかしこれはまあチャンスといえばチャンスです。自民党の動きは歓迎すべきものです。遠慮は要らないから大阪府や千葉県や東京都のノータレン共にもどんどん声をかけていただきたいものです。知事を辞めさせるまでは自民党でやってくれます。自民党は珍しく国民のために働いてくれるのです。あとは自民党の命運を賭けて連中を立候補させることになります。選挙で落とすのは国民の仕事ですが、自民党にとっては負けてもノータレン共の働きが悪かったせいにすれば良いのですから気が楽です。八方丸くおさまるとはこのことです。まかり間違って東さんが総裁にでもなれば自民党は再起不能です。ブームは次の国政選挙まで続かないでしょう。「人気」首長の国政進出万歳。みんなで東さんに声援を送りましょう。声援だけ。
posted by 珍風 at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

子分親分エロ気分

定価販売は正当=「多数の加盟店値引き反対」−セブンイレブン

 弁当などの値引き制限について公正取引委員会から排除措置命令を受けたセブン−イレブン・ジャパン(東京)は22日、都内の本社で井阪隆一社長らによる記者会見を開いた。値引きマニュアル作成などを求める命令に対して井阪社長は、弁護士らの意見を踏まえ「中身を精査した上で受け入れるか受け入れないかを含め検討する」と述べた。 会見で同社長は「命令を受けた事実、指摘を受けたことは真摯(しんし)に受け止める」としながらも、値引きの弊害などを強調。「多くの加盟店が値引きに反対している」とも述べ、定価販売を促す正当性を訴えた。 また、本部の一部担当者に加盟店指導の「行き過ぎがあった」ことは認めた。しかし、商品の値引きが広がれば、同じ商品でありながら価格が違う物が混在してブランドイメージが崩れる上、価格競争も激化すると指摘。さらに、「本部が加盟店より優越的地位にある」とした公取委の判断に対しても「あくまで対等だ」とし、否定的な見解を示した。

2009年6月22日 時事


セブン-イレブン・ジャパンの「公正取引委員会からの排除措置命令に関する弊社見解について」という文書によれば、同社は一般的な「見切り」販売の存在そのものを否定しているようで、あたかも以下のような特異な例をもって加盟店側の求める「値引き」であるかの如き主張を行っています。

弊社のOFCらが、加盟店様に対して、見切り販売を制限したと認定された事例の中には、以下のような事例も含まれているのではないかと考えております。
@ デイリー商品が売れ残った場合、これを1円や10円に値下げして、加盟店様自らが購入するという事例
Aお客様を呼び込むために、あらかじめ見切り販売を行うことを前提として大量の発注を行い、毎日特定の時間に繰り返して見切り販売を行うような事例


そして「上記のような正常な商慣習に照らし合わせ合理的な行為といえない事例について、これを認めないとする書面を内容証明郵便で送付した」としています。

しかしながらAについては、集客増加を目的とした値引きを前提としていても、グロスで適正な粗利率を確保していれば「正常な商習慣に照らし合わせ合理的な行為」であるといえます。勿論このような場合、「適正な粗利率」がどの程度であるかは小売店の判断による決定権があるでしょう。

@は「正常な商慣習に照らし合わせ合理的な行為といえない」かも知れませんが、このようなことが行われるのはセブン-イレブン・ジャパンとの加盟店契約に「正常な商慣習」とはいい難い内容が含まれているのが直接の原因であり、加盟店が経営を防衛するために行う「合理的」な判断であるといえるでしょう。

もっともいかなる理由にせよ「見切り販売を制限」し、「これを認めないとする書面を内容証明郵便で送付」したりするのは明らかに本部における「地位の優位性」に基づく行為であって、同社が主張するような「対等な立場」が存在しないことを示しています。またこの「優位性」の存在によって、同社が主張するところの「多くの加盟店オーナー様から、見切り販売に対し反対の意見」の存在も本当に加盟店の意見であるとは考えられず、著しく信憑性を欠くものです。

なお、同文書では見切り販売によって「ディスカウントストアやスーパー等との価格競争・値下げ競争に巻き込まれる可能性」があり、「中長期的に加盟店様の利益にはなりません」としていますが、セブン-イレブン・ジャパンでは見切りによらずとも既にそのような「価格競争」に巻き込まれています。

セブン-イレブンなど/メーカー食品、クーポン利用で10円〜50円引き

セブン-イレブンとイトーヨーカ堂グループは、6月22日〜7月10日、日本国内の有名ブランド食品フェアを開催する。
目当ての商品のネットクーポンをネットダウンロードして印刷。レジでの清算時に利用できる。商品によって、10円〜50円引きとなる。
クーポンは、セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、ザ・ガーデン自由が丘で利用できる。

2009年6月22日 流通ニュース


もっともこの「クーポン」による値引き分は営業費として処理されるはずですから、セブン-イレブン・ジャパン本部のチャージには影響がなく、100%加盟店側の負担となります。つまり「加盟店様の利益」だけが損なわれる場合には、同社としては「価格競争」による値引きをむしろ積極的に加盟店に押し付けるようです。

コンビニエンスストアにおけるフランチャイズ契約の問題、要するに上記@のような「正常な商慣習に照らし合わせ合理的な行為といえない事例」を発生させる土壌は、デイリー商品の廃棄ロスを「クーポン」や「商品券」同様に営業費として加盟店側に負担させる「商習慣」にあります。この点について同社は「廃棄ロスを加盟店様が負担することとしているのは、どの商品をいくつ発注するかの決定権が加盟店様にあることと密接に関係しております。」などと、今さら指摘されるまでもない当然の事柄を引き合いに出してケムに巻こうとしています。

わざわざ言われるまでもなく直営チェーンではない独立した小売業である加盟店は、普通の小売店同様に「どの商品をいくつ発注するかの決定権」が当然に存在します。通常の場合であれば商品を廃棄した場合、売上原価率が上がって粗利率が下がることになります。もっとも小売業による果実は粗利益から営業費等を差し引いたものになるはずでありますから同じことに見えるのですが、セブン-イレブン・ジャパンは粗利益からチャージ収入を得ているため、本来売上原価に含まれるべき廃棄ロスを営業費に転嫁することによってリスクを全面的に加盟店側に負担させています。これは営業による果実を対等に分け合うどころではなく、横から手を出してかすめ取り、ふんだくるような仕組みであって、同社が言うような「強固な協力関係によって共存共栄を目指す」ものであるとは考え難い状態です。

これは同社の運営方針が「お客様にとって欲しい時に、欲しい商品が、欲しいだけある状態を維持する」ことであるためで、同社としても「廃棄ロスを最小限にする」とはしているものの「廃棄ロスをゼロにする」とはいくらセブン-イレブン・ジャパンでも口が裂けてもいえないシステムなのです。つまり「最小限」であっても「廃棄ロス」の負担は確実に存在し、それは全額加盟店に押し付けられるのです。

この契約では見切り価格=原価であっても本部チャージ額は廃棄した場合と変わりません。しかし見切り価格が原価を割る場合、加盟店にとってはそれでも少しでも売上にした方がマシなんですが、本部にとっては廃棄した方が利益になるようになっています。じゃあ見切り価格が原価を下回らないように加盟店側で気をつけることにすれば良いのですが、驚いたことにセブン-イレブン・ジャパンの加盟店は商品の仕入単価を知らないんだそうです。これでは気をつけようにも気のつけ方がありませんが、本部ではこれを知られたくないようです。究極的にはこれが見切りを認めようとしない理由なんでしょう。

セブン-イレブン・ジャパンではこのようなシステムを背景に、全くもって無駄としかいいようのない下らない商品を加盟店に押し付けます。千葉県における例については「千葉県の情報発信ブログ」に譲りますが。

http://ch10670.kitaguni.tv/e1143413.html
http://ch10670.kitaguni.tv/e1092046.html
http://ch10670.kitaguni.tv/e993906.html

「譲った」のであって「押し付けた」わけではありませんが、「女子大生」ともども食欲をそそらない商品であります。ところがセブン−イレブンでは今月も静岡県では静岡県立大食品栄養科学部の市川陽子准教授のゼミ生(伊藤望さん21歳他4名)が考案した「野菜っていいら!しぞーか弁当」を、栃木県宇都宮市では宇都宮文星短大地域総合文化学科の(男子を含む。ケッ)18人の学生と共同開発の「とちぎ健康づくり応援弁当」を、宇都宮市以外の栃木県では佐野短期大の学生(女子!)による「とちぎ娘が作ったうまいもの弁当」を、いずれも相も変わらず580円という高価格で販売中ということなので呆れてしまいます。

実際このご時世に580円は、いくら「女子大生」でもオジサンの手は出ませんし、男が混じってるんなら尚更です。安くなったら買うかも知れませんが、これは「買い控え」ではなくてお金がないだけなのですからセブン-イレブン・ジャパンはビンボー人にヘンな言い掛かりをつけるのは止めにしてもらいたいものです。そういえば千葉県の「栄養士のタマゴが考えた食育弁当」だが、森田健作に喰わせてマスゴミに取材させた以上は、どの弁当を何個生産して幾つ売れてどのくらい廃棄したのかきちんと公表してもらいたいものです。そんなことしちゃ女の子がカワイソウか。オジサンが慰めてあげよう。でも女子大生の写真付き弁当って、「ブルセラ商法」ですよね。下半身を直撃です。お腹壊さないように気をつけよう。
posted by 珍風 at 10:27| Comment(6) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

そんなくだらないことをするのは栄光に違いない

「生徒なし授業」の中止申し立て  埼玉の教諭、退職強要と

 生徒のいない教室で「模擬授業」をさせられ退職を強要されたとして、埼玉県杉戸町の私立昌平高校に勤務する今村寛教諭(49)=同県鷲宮町=が18日、高校を運営する学校法人「昌平学園」を相手取り、さいたま地裁越谷支部に、模擬授業の中止などを求める仮処分を申し立てた。
 申立書によると、学校側は4月から、国語担当の今村教諭を通常の授業から外し、特別研修と称する模擬授業を実施。今村教諭は副教頭らが在室する中で50分間、「授業を始めます」「教科書を読んでください」などと発声し授業のまね事をした。
 記者会見した今村教諭は「2カ月以上、一人芝居をやってきて教師を辞めたいと思ったこともある」と話した。今村教諭は1985年から同校に勤務している。
 弁護士によると、この2年間で昌平高校の教職員計75人が退職した。同校によると、大手学習塾「栄光ゼミナール」を運営する法人の社長が昨年6月、昌平学園理事長に就任した。
 同学園は「模擬授業は教諭のスキルアップのため」などと説明している。

2009年6月18日 共同


今村さんは「授業力確認テスト」が200点満点で112点、生徒による「授業アンケート」の結果が平均点より1点少なかったので「特別研修」を命じられたようです。この「特別研修」は今年の4月から1年間にわたって行われる予定だったわけですが、「模擬授業」が週7回、ということですから1日に1回か2回あるわけです。これは管理職の前で行われるそうですが、「スキルアップ」のためにどのような指導が行われているのかよく分かりません。「副教頭」がそれを行うのでしょうか。てゆうか教諭を指導する人の「授業力」がどのように「確認」されているのか定かではありません。

しかし指導対象者からの「アンケート」の結果はあまり芳しくないようです。授業に復帰することなく退職した例が2年間で75人というのがその結果です。75人というと普通の高等学校1校分の教職員数かそれよりもちょっと多いくらいです。普通に考えればこれは失敗に他なりませんから、現在も「研修」を継続しているのは不自然です。小池仁校長がよっぽど怠慢か低能であれば別ですが。もっともこの大量退職こそが「研修」の目的であるとすれば、未だに「研修」が行われているという事態も納得出来ますし、「授業力の指導力」がどうなっているのか不明確なのも当然です。「研修」の中で小池校長が「あなたが教師をするのは社会全体の不幸」と言ったそうですが、この発言も目的に適った極めて合理的なものであると評価出来ます。

この高校、元は福岡県にある東和大学の付属高校だったのですが、この本体の大学が経営難である模様で来年には廃校になります。福岡県内に短大と高校と中学、なぜか埼玉県内にも短大と高校があったんですが、福岡の中学は廃校予定であり、埼玉の高校も処分することになりまして、2007年に株式会社栄光に譲渡されました。その高校というのがこの昌平高校です。

株式会社栄光というのはかの有名な栄光ゼミナール、電車のドア上額面の何だかエラそうな上から目線のコピーの字数が年を追うごとに減少していくというアルジャーノン状態に陥った学習塾をやっている会社です。つまり塾が学校を経営してしまっているわけです。てゆうか気分はもう進学塾です。現在の昌平高等学校のHPに掲げられているキャッチフレーズはなんと「現役合格主義」です。

まあ、大学進学が目的であれば高校に行かずに予備校だけ行っていれば良いという考えもありますが、そうはいっても高校であることは間違いないんですから、この学校に通っても「高校に行かない利点」というものはありません。しかし完全に進学塾化してしまおうというこの学校には「高校に行く利点」というものもありません。

教職員にしても進学塾の従業員とは業務内容がだいぶ異なります。学校には授業以外にもクラブ活動とか余計な仕事が一杯あるんですし、それがまた「余計」とは言い切れないところに学校の妙味があったりもするのですが、そのような状況で塾と同様の仕事をすることはちょっと困難でしょう。

今村さんの場合はどうも野球部、ソフトテニス部、軽音楽部の指導や生徒会、文化祭の指導、同窓会などを通じた地域交流などの、いわば「余計」というか「妙味」というような部分で尽力して来た人で、要するに株式会社栄光の経営方針とは真っ向から対立するような教師生活であったといえるでしょう。事実、栄光はこの高校に乗り込むや直ちに今村さんに寮の夜勤管理を命じ、授業から外しています。これが既に退職強要の第1段階でしょう。今村さんはそれでも参らなかったので「特別研修」の対象とされたわけです。

株式会社栄光の措置は今村さんを退職に追い込もうとするものであることは明白で、城川雅士教頭が「サービス向上のために教える技術を高めることが大切だが、負担に感じて退職した先生は確かにいた。研修は退職強要ではない」としているのはウソでしょう。しかしながら一歩譲って城川さんが「サービス向上」を真剣に考えていたとしても、塾と学校では「サービス」の内容も違うはずであり、そのへんを株式会社栄光が理解しているかどうかもアヤシイものであるといえるでしょう。すくなくとも広告を見る限り、この会社は求められるサービスを提供するよりも自分でサービスだと思い込んでいる商品を顧客に押し付けるような体質が感じられます。

実際に卒業生や在校生が今村さんを応援しているようですから、栄光は顧客ニーズとのギャップが存在することを真剣に考慮すべきではないか。このようにして退職に追い込まれた教員が公立学校で採用された例もあると聞きますが、一方でその穴埋めに採用されているのは大層ご立派な先生方であるようです。

「指導」で生徒ら丸刈り、写真を年賀状に 高校側が謝罪

 埼玉県杉戸町にある私立昌平高校(小池仁校長)の1年生のクラス担任が「生徒指導だ」として一部の男子生徒の頭を丸刈りにする際、「2009・元旦 うし」という年始のあいさつになるように髪を切ったうえで写真を撮り、年賀状にしていたことが分かった。実際に、クラスの全員あてに年賀状として送っていた。
 担任は30代の男性。期末試験でカンニングしたことへの指導だったというが、保護者は「子どもが悪いことをしたとしても、ひどすぎる」と批判。高校側は今月になって生徒に謝罪した。
 高校側によると、昨年12月の期末試験で、男子生徒11人のカンニングが発覚。指導として丸刈りにして反省を促したという。その際、9人についてはまず、それぞれの髪を「2」「0」「0」「9」「・」「元」「旦」「う」「し」の1字になるように切った。その後、教室内で、各自の頭に描かれた数字や文字がよく見えるように前かがみにさせた。さらに前後2列に並ばせ、「2009・元旦」「うし」というメッセージにして撮影。最後に、生徒たちの頭をすべて丸めて帰宅させ、5日間の謹慎処分とした。
 教諭は写真を年賀状としてプリントし、クラス40人全員の自宅に送ったという。「昨年の反省を元に今年は飛躍します。○○○(担任の名字)の逆襲」との添え書きもあった。受け取った生徒の一人は「年賀状にして送るとは聞いたが、まさか本当とは思わず、びっくりした」と言っている。
 昌平高を経営する学校法人昌平学園の法人本部事務局は「教諭は反省しているものの配慮が足りなかった」として処分を検討中という。

2009年3月18日 朝日新聞


この記事を読むと「くだらない」とか「バカじゃね?」とか思うかも知れませんが、それはきっと朝日新聞が「偏向」しているからなんだそうです。しかし「偏向」していない産經新聞によれば事態はもっと嘆かわしいものです。

カンニングの罰で生徒の髪を「元旦 うし」と刈って記念撮影 埼玉

 埼玉県杉戸町の私立昌平高校(小池仁校長)で、1年生のクラス担任の男性教諭が男子生徒9人の髪を「2009・元旦 うし」と刈り、並ばせて写真撮影していたことが分かった。担任は写真を年賀状にプリントして使用していた。保護者は学校に抗議、担任や校長はクラスの生徒に謝罪した。
 同校によると、髪を刈られたのは平成20年12月の期末試験でカンニングをして謹慎処分になった11人のうちの9人。
 カンニングが発覚したことを受け、担任は反省の意味から丸刈りになった。さらに、謹慎処分が明けて登校した9人にも「丸刈りをしないか」と誘い、9人とも応じた。
 担任は「2009・元旦 うし」の1字分になるように1人1人の髪を刈り、教室に並ばせて写真を撮影。写真を年賀状にしてプリントしてクラス40人全員の自宅に送った。年賀状には「昨年の反省を元に今年は飛躍します。◯◯◯(男性教諭の名字)の逆襲」との添え書きをしていた。
 昌平高校を経営する学校法人昇平学園の城川雅士法人本部事務局長は「あってはならないこと」として、男性教諭を処分する方針。

2009年3月18日 産經新聞


なんと先生、自分から丸刈りになっちゃったようです。でまあ、みんなでアタマを刈って、それだけじゃつまんないから文字の形にして、並んで写真を撮ろう。ここまではほのぼのとウスラバカの香りが漂ういい話しではあります。しかしこういうオフザケはラブホで撮った剃毛写真同様、その場に留めておくのが賢明です。これをクラス全員に郵送するとなるとウスラバカも本格的なバカになって来ます。「30代」という年齢もちょっとどうかと思われます。20代だったらまあ「しょーがねえな」というくらいのことなんですけどねえ。

教職員が丸ごと入れ替わる程の状況の中では、このような行為は慎みたいものです。おそらく穴埋めに採用されたこの先生は教職員間のそのような緊張感を感じることが出来ず、極めて気軽にバカをやったものと思われますが、いわんこっちゃないタレコミか何か知りませんが明るみに出てしまいました。その背後にある問題状況が明らかになったのが今村さんの仮処分申し立てだったんでしょう。

学校と塾とではたしかにマーケットは重なっているんですが、それだけに求められるものは全く異なります。教職員は「学校」の「サービス」を提供するように訓練され、それで生徒のニーズを満たしていると考えているのですが、栄光は「塾」のそれを求めており、「塾」において満たされるニーズで十分だと考えているようです。しかし栄光が電車の広告で指摘しているように、学校では「絶対評価」で塾では「相対評価」であるとすれば、学校経営に参入する場合には、塾とは180度異なったアプローチが必要とされることを認めるべきでしょう。しかしながら一般的に学校経営に参入する経営者は自分の考えが正しいことを証明するためにやって来る場合が多いのですから、ロクなことにならない道理です。どうでもいいですが来年の年賀状は「虎刈り」で決まりですね。
posted by 珍風 at 12:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

だから脳は死んでるんだって

臓器移植法改正案:衆院可決 一歩前進、時期尚早 一人でも多くの子救って

 ◇提供側の苦悩知って
 臓器移植法改正案A案が18日衆院で可決され、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供へ向けて進み始めた。移植を待つ子を抱える家族や支援グループは「参院でも可決して」と期待を寄せるが「時期尚早」との声も出ており、A案可決は複雑な波紋を広げている。【内藤陽、金子淳、田中裕之】
 「長かったね」。NPO法人「日本移植支援協会」北海道支部長の斉野亮介さん(35)=札幌市豊平区在住=と妻の真由美さん(39)は長女朱里(あかり)ちゃんの遺影がある仏壇に手を合わせた。朱里ちゃんは生まれつき重度の心臓病などを抱えていた。国内で心肺同時移植ができないため渡米したものの「移植適応外」で移植できずに、00年2月に1歳で他界した。
 その後、道内で臓器移植のため、海外渡航した子どもは少なくともほかに2人いるといい、斉野さんは「海外渡航は本当の最後の手段。わが子を救うため、わらにもすがる気持ちです。(A案可決は)一歩前進。一人でも多くの子どもの命を助けてほしい」と期待する。
 十勝管内豊頃町出身の自衛官、山保幸己(さんぽこうき)さん(32)=横浜市在住=の長男一己(いっき)ちゃん(1)は5月23日、米カリフォルニア州の病院で心臓移植手術をした。手術費用の不足分は募金で集め、4月15日に渡米したが、手術までに時間がかかり、体力が低下したことなどから、術後の状態は安定していないという。
 豊頃町在住の祖父の登さん(57)は「国内で早く移植できれば、一己にも周りにもこんなに負担が増えることはなかった。いろいろな議論があると思うが、A案が通れば喜ばしい」と話す。
 一方「北海道交通事故被害者の会」代表の前田敏章さん(60)は「臓器の提供を受ける側の立場ばかりクローズアップされ、提供する側の苦しみが見逃されている」と批判する。
 A案では、本人が生前に拒否していない限り年齢にかかわらず家族の同意で臓器提供が可能とされるが、前田さんは「家族は、臓器提供に同意しても断っても『これで良かったのか』と悔やむ。臓器提供するか聞くこと自体が非情。もっと議論する必要がある。参院は良識の府として廃案にしてほしい」と訴えた。
 北海道大学病院で臓器移植手術を担当する古川博之教授は「子どもの臓器移植にも道を開くというが、親の同意が必要ですぐに子どもの臓器移植が進むかは難しい」と指摘する。

 ◇推進と反対、両派が会見−−東京
 脳死を人の死とする臓器移植法改正案A案が衆院で可決されたのを受け、A案の推進派、反対派がそれぞれ東京都内で記者会見した。
 「(議員が投票する)札一つずつが、子どもの命のように見えた」。拡張型心筋症のため昨年12月に1歳4カ月で亡くなった一人息子、聡太郎ちゃんの遺影を手に国会で傍聴した中沢奈美枝さん(34)は、推進派の会見でそう振り返った。「聡太郎のことと同時に、脳死になった子の親御さんの気持ちが頭に浮かんで。母として同じ気持ちだと思う」と、涙を浮かべて話した。そして「救える命を救い、どんな立場の人もきちんと医療を受けたと納得できる制度が生まれてほしい」と話した。
 「胆道閉鎖症の子どもを守る会」の竹内公一代表も「一緒に活動をしてきた仲間が、推進派と反対派に分かれてしまった。悲しくつらいが、いつか分かり合えると信じたい」と複雑な表情で語った。
 一方、反対派の会見で、東京都大田区の中村暁美さん(45)は「脳死の子は死んでいない」と体を震わせ訴えた。娘有里(ゆり)ちゃんは2歳8カ月の時、原因不明の急性脳症で「臨床的脳死」と診断された。中村さんは「亡くなるまでの1年9カ月間、温かく成長する体があり、娘を一度も死んだと思わなかった。今回の可決は心外」と怒りをあらわにした。
 「臓器移植法改悪に反対する市民ネットワーク」事務局の川見公子さんは「参議院の良識に期待し、A案が弱い人の命を奪わないよう今後も頑張りたい」と強調した。【奥野敦史、河内敏康】

 ◇脳死8年…身長伸び状態安定
 「A案が成立すると、うちの子どものような生き方が認められなくなるのではないか」。長男みづほ君(9)が「長期脳死」の女性=関東在住=は、A案の大差での可決を知り、肩を落とした。
 みづほ君は00年、1歳のとき、原因不明のけいれんをきっかけに自発呼吸が止まり、脳内の血流も確認できなくなった。旧厚生省研究班がまとめた小児脳死判定基準の5項目のうち、人工呼吸器を外して自発呼吸がないことを確かめる「無呼吸テスト」以外はすべて満たした。
 それから8年、人工呼吸器をつけて自宅で過ごし、身長は伸び体重も増えた。
 「今後も移植が必要な人は、どんどん増えるだろう。さらに臓器が足りなくなれば、死の線引きが変わり、私たちの方へ近寄ってくるかもしれない」と不安を口にする。
 みづほ君は、以前は入退院を繰り返すこともあったが、この1年間、状態は安定している。
 女性は「この子は『延命』しているのではない。こういう『生き方』をしている。参院の審議と判断に期待したい」と話した。【大場あい】

2009年6月19日 毎日新聞


みずほ君の場合は大脳の機能は停止していると見られますが、脳幹は生きているようですから「植物状態」であって「脳死」ではないような気がします。改正案が成立したからといってイキナリ「心臓抜き」を持った白衣の人たちの一団がやって来て泣き叫ぶ家族の抗議を尻目に何でも必要なものを、血まみれの「部品」を引きずり出して持って行くというわけではないのですが、ここんちのお母さんが「私たちの方へ近寄ってくるかもしれない」と心配しているのは、臓器移植というものが置かれている状況をよく表現しているといえるでしょう。

臓器移植はそれを必要とする患者と臓器を「提供」しようとするドナーとの「意志の一致」というような美しい物語を必要としています。もっとも「物語」だからといって別段「ウソ」というわけではありません。それはいわゆるひとつの「理想」のようなものです。しかし実際には臓器移植には「美しい物語」の背後に、脳死状態に陥るリスクと移植医療にアクセスする可能性に関する経済的な問題があります。どうもやはり金持ちがビンボー人の臓器を取り上げて来ることになるようです。保険適用でも自己負担額は月当たり10〜20万だとされています(2007年3月2日  読売新聞)が、月に20万も支払って、そのうえご飯を食べられる人はそんなに沢山いるわけではありません。「健康を得ること、生存することは憲法で保障された権利であり、何人もこれを侵すことはできない。したがって、そのための治療を選択・希望することは個人の自由に属し、尊重されるべきである。」(臓器移植批判に対する反論集http://www.medi-net.or.jp/tcnet/tc_4/qa.html)のは確かですが、そういう気の効いたことをヌカすのは全ての医療が無償で提供されるようになってからでも遅くはないようです。

しかしながら現状ではドナー本人の意思表示が必要とされていることによってこの「物語」はかろうじて維持されているかのようです。問題はこれによって臓器が足りないこと、そしてそもそも「意志」の主体と見なすことが困難とされている年少者の臓器が全く手に入らないことです。改正案はこの問題をずいぶんと思い切った仕方でクリアしてしまおうというもののようですが、それにしては「思い切り」が足りないようで、それがまた新たな問題を引き起こそうとしているようです。

例えば本人の拒否がない限り家族の同意によって移植が可能ですが、古川教授は家族の同意が得られないことを心配していますし、逆に家族の方ではそんな判断を迫ることが「非情」だと訴えます。このような状況で考えられるのは、移植医療に熱心な医師のいる病院では家族に相当な圧力がかかるのではないか、そして逆にあまり移植に関心のない病院の場合は「家族の同意」の確認など最初から行わない、という極分化した対応が行われる可能性です。甚だしい場合は「臓器を取られる」覚悟でないと特定の病院にはかかれない、ということにもなって来るでしょう。

ここで「割り切って」しまって、脳死の場合は誰にも断らずにどんどん臓器を引っこ抜いて使って構わない、ということにすると医療従事者の負担が減りますし、家族に心理的葛藤を経験させずに済みます。しかしながらそんなことをすると家族からの抗議がなされる場合が当然想定されますし、異議申し立てを織り込んだ制度設計なんてしないものです。

この異議申し立ての可能性は移植医療に関する経済的不均衡が解決されることによってある程度減るものと考えられますが、全くなくなるものとは考えられません。これは要するに「生死観」に関わる問題なんでしょうが、何よりも「身体観」の問題であるようです。中村さんちの有里ちゃんは「亡くなるまでの1年9カ月間、温かく成長する体があり、娘を一度も死んだと思わなかった」そうです。脳死においても身体的統合は保たれているのですが、そういうものを人は「死んだ」とは考えにくいものなのです。

もちろんこのような場合、「有里ちゃん」は何も感じず、なにも考えず、夢見ることもないわけですから人格的統合としては既に失われてしまっているのですが、身体はそこに存在し、体温があってあまつさえ成長さえするのです。それは「有里ちゃん」ではなくなっているかも知れませんが、「有里ちゃん」の「格好をした」ものであることは間違いありません。それを「有里ちゃん」ではないと思え、というのは難しい相談です。おそらくこれは回復可能性とは無関係です。

というのも人間は「人間の格好をしたもの」と関係しているからでしょう。「人間関係」とは「人型の対象」との関係に他なりません。つまり別段「割り切ら」なくても、それは「カラダの関係」なのです。例えばヘンな話、人を射殺する練習をするのには丸い標的ではダメで、人型の、近年では等身大の写真を使わなくてはなりません。いくら的に弾を当てる練習をしていても、「人型の対象」が目の前に出て来ると撃てなくなるものなのです。標的だろうが写真だろうが人間は「人型の対象」に共感するようなことになっているようです。

したがって家族が「死」を受容するには、意識や人格よりも身体の生命徴候の消失が重要です。もっと言えば身体的統合の崩壊、てゆうか崩壊しちゃうと色々と問題が出て来ますからその徴候くらいで良いでしょうが、その段階が必要とされます。まあ要するに心電図をモニターしてるとわかるわけだ。徐々に弱くなって、突然数回続けて早い心拍があって、次いで完全に止まるとかそういう心臓死の過程を目にすると、だいぶ納得がいくものです。脳死の場合はそういうプロセスがないので何だか死んだような気がしないわけで、そこから臓器を取り出すとなると、そのせいで「死んだ」ような気がする人もいるでしょう。

移植に関わる問題は臓器の血液循環なんで、心臓死してしまったら使えなくなるわけですが、心臓死しなければ家族が納得しないとすれば、一度心臓死させてしまい、直ちに人工心臓装置につないで強制的に循環を回復して臓器を維持するようなことも考えられるような気もしますが。3分くらいでやんなきゃダメなんだっけ?ちょっと無理なようだ。そうだとすれば移植を前提とした医師と患者家族との協議の中で脳死をもって個体の死として扱うことについて納得してもらうしかないでしょう。「法律でそうなってるから」というようなことでは「同意」は得られないでしょうから、実際にはそうするしかないのではないか。そういう交渉をする機会が増えることにはなりますが、この改正案が通ったからといって移植用臓器の供給が爆発的に改善される見込みはありません。どっちにしろこっちには回ってこないからいいけどさ。こんなんでよければ心臓くらい持ってけば。ついでに脳もどうだ。ちったあマシになるかもよ。
posted by 珍風 at 22:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする