2006年01月29日

私の恥ずかしいところを見てほしいのってそりゃ人によるだろ

有害情報削除 モデル約款、総務省作成へ
自殺サイトなどに対応
 総務省は25日、インターネットの自殺サイトなどの有害情報について、ネット接続業者(プロバイダー)が契約に基づいて自主的に削除できるように、有害情報の具体例を列挙した契約約款のモデルを7月をめどに作成することを決めた。モデル約款に基づいた契約を交わしておけば、業者が独断で情報を削除しても、法的な責任を問われない。26日に発表する。
 ネットの電子掲示板には、死体写真や爆弾の作り方、自殺を募る情報などがあふれている。公序良俗に反しても違法でない限り、業者が勝手に削除すると利用者から法的な責任を問われる可能性があった。モデル約款では、どのような情報が有害かを具体的に例示し、業者側の削除手続きをより明確にする。
 2007年施行のプロバイダー責任法では、接続業者の判断で削除できる対象は、名誉棄損や著作権侵害など民事上の違法行為に対象が限られている。違法なものは現在でも削除が可能だが、責任を問われることを恐れる接続損業者が削除をためらうケースも多いため手続きを明確化する。
(2006年1月26日 読売新聞)


違法でないもんを削除する必要があるとも思えませんが。てゆうか「法的な責任」を免責していわば「法の網をくぐる」方法を政府が指導してどうする。てめーらライブドアか。

「公序良俗」ってよくわからんですが、例えば民法上の「公序良俗」については日本商工会議所の見解によれば

「公序良俗」については民法第90条に規定があり、ある行為が法律の明文に反しない場合であっても、その行為が社会的妥当性をもたないものである場合には、これに対して法律的効果 を与えないという規定です。 しかし、民法は具体的にどのような行為が公序良俗に反するかについての基準を示しておりません。一般には公の秩序・善良の風俗という概念をもって社会的妥当性を判断する標準としています。更に、その判断は裁判官が社会の慣行と時代の倫理思想を考慮して認定するという仕組みであるため、一般 には判例を研究することによって、実際にどのような行為が公序良俗に反する行為になるのかを知ることができるということになります。企業消費者間EC(BtoC)に関して判例から事例を探すと、次のようなものが該当するものと思われます。
(1) 正義の観念に反するものとして、犯罪その他不正行為を人に勧め、又はこれに加担する契約。
(2) 暴利行為として、取引において相互に交換価値のやや等しい給付をすることから著しくかけ離れた取引、又は相手方の無思慮・窮迫に乗じた契約。
(3) 著しく射幸的なもの。


ということで、「公序良俗」に反する契約は法的効力を持たないそうです。「犯罪」は明らかな違法行為であり、「その他不正行為」というのはおそらく明らかな違法性を持たない行為ということになると思われます。そこで問題になっているのは「正義の観念」でありますが、プロバイダが他人の言説を勝手に削除することをみとめる契約というのはどうなんでしょ。実際に多少専門的な議論では例えば下にあるように

公の秩序・善良の風俗
I 民法
 1 意義 公の秩序とは国家社会の一般的利益を,善良の風俗とは社会の一般的道徳観念を,それぞれ意味すると説かれるが,判例・学説は必ずしも両者を明確に区別せず,両者を合わせて社会的妥当性を意味するものと解している。略して公序良俗ともいう。また,かつては,強行規定違反とを区別するのが一般であったが,最近の判例・学説には,前者を後者に含めて一元化し,法令違反を公序良俗違反の一要素として位置づけるものが増えている。⇒強行法規・任意法規
 2 効果 公序良俗に反する内容をもつ法律行為及び公序良俗に反する条件をつけた法律行為は無効とされる〔民90・132〕。無効の範囲に関する規定はないが,判例・学説は一部無効とすることも可能と解している。公序良俗に反する法律行為によって相手方に給付したものは,原則として不法原因給付となり取り戻すことができない〔民708〕。また,公序良俗に反する方法で他人に損害を負わせた者は,不法行為の責任を負う〔民709〕。
 3 具体的内容 公序良俗違反の内容は時代によって変化する。戦前には,その中心は,家族秩序・性風俗に反するもの(妾(めかけ)契約など。大判大正9・5・28民録26・773),社会習俗に反するもの(賭博(とばく)のための借金など。大判昭和13・3・30民集17・578)であった。反面,営業の自由に反するもの(競業禁止契約。大判昭和7・10・29民集11・1947)や人身の自由に反するもの(芸娼妓(げいしようぎ)契約。戦後に判例変更。最判昭和30・10・7民集9・11・1616)については,判例は冷淡な態度をとっていた。これに対して,戦後,特に,1970年代以降は,消費者問題(先物取引への不当勧誘など。最判昭和61・5・29判時1196・102)や労働問題(男女別定年制など。最判昭和56・3・24民集35・2・300<日産自動車事件>)に関するものが増えてきており,総じてそこには,個人の利益の重視,憲法的価値の尊重という傾向をみてとることができる。
法 律 学 小 辞 典 第3版 金子宏・新堂幸司・平井宜雄 (C) 1999,有斐閣 CD版


最近では「公序良俗」は「個人の利益の重視,憲法的価値の尊重」という意味で運用されているようです。「憲法的価値」というのはこの場合だと「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」んだとか「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」ということをいうんでしょうな。そうするとやはりプロバイダが勝手に他人の表現を検閲して削除するというのは「公序良俗」に反すること大でありまして、うかうかしていると総務省に騙されて罪に陥れられる心配があります。

まあそういうことは別にしても、政府としてはある種の表現が望ましくない、あるいは邪魔ッ気であるわけで、そういうのを行政が取り締まるのはちょっとマズいけども、民間にやらせればイザというときに責任を問われるのは民間だから別にいいや。「民に出来ることは民に」、そして「官の出来ないことは民に」押し付けようというわけで、要するに汚れ仕事、「改革」の有り難さが身にしみるわけですが、この7月には民間に代行させる言論取締の「具体例を列挙」するんだそうであります。

現時点で例えば「死体写真や爆弾の作り方、自殺を募る情報」が挙げられていますが、これによってだいたいのところは想像がつきますのでプロバイダ業者のみなさんは参考になさるのがよいでしょう。政府としてはこのような情報が流通することを望まないという事です。例えば「死体写真」の場合、普通に病死したような死体の写真というものはあまり見かけることはありません。多くは事故や戦闘での残虐な死体であるわけです。ところで「死体写真」というものは「残虐な死体」の都合がつかないと思うように撮影できません。誰かに手足を吹き飛ばされ頭の割れ目から脳漿が滴り落ちる死体を提供してもらう必要があります。そういった死体は誰が作ってくれるのか。また、そのような死体の製造には「爆弾」の使用が不可欠ですが、死体製造者は「爆弾」の製造と使用を独占しています。

つまり「死体」や「爆弾」は政府や同盟国の行う後ろ暗い仕事、いわば「陰部」のようなものであり、「自殺」もまた失政の結果としてなるべく隠しておきたい「恥部」なのだとすれば、検閲の指針が明らかになると思います。しかしながら総務省はチンポのサイズなどを含めた「恥ずかしい部分」の詳細なリストを提出する用意があるようです。まことに勇気のある行いとして称讃されるべきでしょう。人前にそんなところを曝すなんて、なかなか出来るものではありません。たまにやっている人がいますが。今はコートの季節だし。診断基準は以下の通りですからこれもプロバイダ事業者には参考になるかと。

@「少なくとも6ヶ月以上、頻繁に他人に性器を露出することを空想する、衝動に駆られる、もしくは行動を起こした。」
A「それらの空想、衝動、行為によって社会的、職業的活動に支障が生じる。」

7月に本当に「有害情報の具体例を列挙した契約約款のモデル」を発表すれば@が、実際にそれに従って削除が行われればAがあてはまります。しかし今の所は薬物によって性衝動そのものを減殺する他に有効な治療法がありません。風邪に注意してお楽しみ下さい。
posted by 珍風 at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日は疲れたしTVばっかり観てるし

ライブドア事件に関連して吉川ひなのさんの評判がすこぶる悪いようです。というのも彼女の新作映画「カミュなんて知らない」の宣伝に「ホリエモン人気」(そういうものがあったのだ当時は、と、遠い目をする脚をする)を利用しようとしたんじゃないかという疑いがあるわけで、「まるで自民党のようだ。恥を知れバカ女!」なんて、これじゃカンヌは無理だ。しかし彼女も、考え難いこととはいえ堀江が好きでつき合ったのかも知れないわけで、男女の機微というものは分からないものですし、彼女の男を見る眼というものもなかなか困難なものがありますからね。

それにしても今日はTVで「102」をやっていましたけど、クルエラの吹替えは山田邦子でしたが青木さやかでも差し支えないということはともかく、犬好きの人は多いようです。もっとも犬もアイフルが不当利益を貪るのに協力していますが、犬が事態を認識できないことはコイヌミを見ても分かる通りであって、そのことでチワワを責めるのは「牛頭」の哀川翔くらいなもので、多くの人は犬に同情こそすれ鎖を振り回してガラスにぶつけたりはしないようです。

これが人間ですとちょっと難しくなってくるんで、なにしろ自分が何の宣伝をしているのか分かっているはずなので、井上和香さんがプロミスなぞのCMに出ているのは、いくら口が丸いからといって許されるものではありません。もっとも彼女の場合は母親が嵯峨京子であるにも関わらずプロミスのCMがなければ今日はなかったわけで、やや同情すべき点がなきにしもあらずですが、彼女と生年月日が同じだという熊田曜子になるとわざわざアコムのCMに出なくても結構売れていただけに、その姿勢には大いに疑問を感じざるを得ません。彼女は乳首が四つあるなど犬に近いところもあるようなので、そこら辺を中心に責めてみたいと思いますって何言ってんだか。

もっとも熊田曜子さんにしてもアコムに出るようになってからTVでよく見かけるようになったわけで、露出を増やそうという狙いなのでしょうが、露出を増やすんならもっと他のやり方があるだろうというのは素人考えで、出してみれば意外と退屈な代物だったりするのは目に見えているのかも知れませんが、それが消費者金融のCM出演になってしまうのが困ったものです。

なにしろ日本の長者番付(高額納税者)といえば目立つのが消費者金融に遊技機(パチンコ)関連、それに株で儲けた連中という世の中なのでこれも致し方ないのかも知れません。そういう中では岡村隆史と交際してはる熊田曜子さんはマシなほうなんでしょうな。ところで井上和香のカレシって誰?アナゴさん?
posted by 珍風 at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月27日

「ホワイトカラー・エグゼンプション」ではないそうです。ならば「ホワイトカラー・エグゼキューション」ということで。

厚生労働省の「今後の労働時間制度に関する研究会」報告書に関心のある人が多いと思います。この間は嫁売新聞の記事を紹介しただけですが、今日は報告書を読んだのでちょっとお目にかけます。

この報告書ではまず、

最近、所定外労働を中心とした労働時間の増加が見られ、特に30歳代の男性を中心として、週60時間以上働く雇用者の割合が増加している。また、年次有給休暇の取得状況を見ると、取得率の低下及び取得日数の減少が続いている。このような状況に対処するため、適切かつ厳正な労働時間管理を徹底させ、長時間にわたる恒常的な所定外労働の削減や、賃金不払残業の解消へ向けた取組を引き続き進めるとともに、本来当然取得されるべき年次有給休暇の取得促進を図ることに併せ、個々の労働者がそれぞれの事情に即した働き方の選択ができるようにするという観点から、労働時間の制度及び運用の見直しを行う必要があると考えられる。


という問題を認識しているにも関わらず

経済のグローバル化の進展に伴う企業間競争の激化等により、従来にも増して技術革新のスピードが加速し、製品開発のスピード・質が求められるようになっており多様化する消費者ニーズへの対応の必要性


を理由として

従来の実労働時間の把握を基本とした労働時間管理とは異なる新たな労働時間管理の在り方について検討を加え、それに対応した労働時間制度の見直しを行うことが必要と考えられる。


というのはちょっと矛盾しているのではないでしょうか。上記の問題に対処するためには現状の労働時間制度のより厳格な遵守が必要なのであって、労働時間規制を緩めることが週20時間以上(月に80時間以上)にもなる時間外労働を減らしたり有給休暇取得率をあげる事につながらないことくらい誰にでも分かりそうなものですが。さすがに頭の良い学者先生は違いますな。

諏訪 康雄   法政大学大学院政策科学研究科教授 (座長)
荒木 尚志   東京大学大学院法学政治学研究科教授
今田 幸子   労働政策研究・研修機構統括研究員
佐藤 厚    同志社大学総合政策科学研究科教授
西川 真規子  法政大学経営学部助教授
水町 勇一郎  東京大学社会科学研究所助教授
守島 基博   一橋大学商学部・大学院商学研究科教授
山川 隆一   慶應義塾大学大学院法務研究科教授

この人たちは頭をひねって、「裁量労働制」や「管理監督者」といった現行の労働時間規制適用除外制度についても、

業務遂行に当たっての裁量性が確保されていないケースや追加の業務指示等により業務量が過大になっているケース、適切な対象労働者の選定がなされていないケースなどが見られ、また、健康・福祉確保措置や苦情処理措置が適切に実施されていないなどの実態も見られる。


管理監督者として取り扱う労働者の範囲も企業ごとに差が生じており、、中には管理監督者として取り扱われることがふさわしくない者が対象とされている例も見受けられる。


という問題点を指摘しつつ、その次には

「自律的に働き、かつ、労働時間の長短ではなく、成果や能力などにより評価されることがふさわしい労働者」について現行の労働時間制度では対応できていない部分を検証した上で、労働時間に関する諸制度について、運用や、制度そのものの見直しを行う必要がある。


という具合に、労働時間制度の問題を巧妙に評価制度の問題にすり替えてしまうことによって労働時間制度の撤廃の方に話を持っていきます。オレたちゃ天才(うんうん)あったまイイぞ(うんうん)。

ところで懸案の「ホワイトカラー・エグゼンプション」については、批判が高まっているのでわざわざ「そーゆーもんではない」と断わっていますけど。

労働時間の割増賃金の適用除外制度として米国のホワイトカラー・エグゼンプションがあるが、米国は、労働時間自体の上限を設定しない規制の仕組みとなっていることや、労働事情、特に、我が国と比べた場合、転職が容易であることにより、過剰な長時間労働を強いられることを自ら防ぐことができる状況にあるという点が我が国と大きく異なるため、同制度をそのまま我が国に導入することは適当でないと考えられる。


一応は野蛮国や守銭奴団体からの要請をかわすフリをしつつ、やっぱり

企業における年俸制や成果主義賃金の導入が進む中で、その労働者本人が、労働時間に関する規制から外されることにより、より自由で弾力的に働くことができ、自らの能力をより発揮できると納得する場合に、安心してそのような選択ができる制度を作ることが、個々の労働者の更なる能力発揮を促進するとともに、日本の経済社会の発展にも資することとなる。


なんて、おためごかしで労働者をごまかして結局は労働時間規制適用除外を拡大しようとしているのがなんとも心憎い限りです。もっとももはや長時間労働や年休取得の少なさはどうでも良くなって「日本の経済社会の発展」に関心が向いてしまっていますが。

ちなみに「管理監督者」が部長以上だというのは厚生労働省職員の誰かの単なる思いつきらしく、今回の報告書にはそんなことは一つも書いてありませんので課長諸氏は残念がってください。この職員は課長に違いない。

ではここで被害者のプロフィールをご紹介しましょうか。

職務遂行の手法や労働時間の配分について、使用者からの具体的な指示を受けず、かつ、自己の業務量について裁量があること。
(「具体的」でない指示ならいくらでも出せますよ。それにだ、だいたいさっき日本では「過剰な長時間労働を強いられることを自ら防ぐことができる状況」にないことを認めたばかりじゃない?)

労働時間の長短が直接的に賃金に反映されるものではなく、成果や能力などに応じて賃金が決定されていること。
(「成果や能力」はとても時間のように測定できるものではないんですが。能力評価の正当性はどうやって担保されるんだか)

一定水準以上の額の年収が確保されていること。
(って幾らぐらい?「通常の労働時間管理の下で働いている労働者の年間の給与総額を下回らない」って要するに実態に即して言うと係長程度ってこと?それで無制限に働けと?)

労働者本人が同意していること。
(笑わそうとしてるな)

実効性のある健康確保措置が講じられていること。
(ギャグの積み重ねは効果的な手法だ)

導入における労使の協議に基づく合意
(ここまでくると腹が立ってくるがな。やはり物事には限度というものが)

この後、過重労働にならないように企業がやらなければならないがやるはずのないことが色々書いてありますが、あまり笑わせると腹筋に過重労働を課すことになるので割愛します。例えば「休日の確保」なんて項目がありますが、「対象労働者については、労働時間管理による過重労働の防止ができないことから、通常の労働時間管理を受ける労働者に比べ、休日を実際に取得することがその心身の健康確保のためにより一層重要となる。」と言いながら、「会議に参加すること等、その勤務態様について一定の制約を受けることが当該職務の遂行上当然に必要となるケースもあることには留意すべきである。」と来ます。ここで、ああ毎日朝礼をやればいいんだな、と気がつくとそこはかとない可笑しみがわいてくるものです。こういうオモロイことは並大抵の頭脳では出てこないものです。さすがは法政大学教授です。この人の講義はいつもこの調子で笑わせてくれるのかどうか、ちょっと聴講してみたいものです。最近おなかが出てきたな、という人は腹筋に運動が必要ですので以下を参照してください。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/01/h0127-1.html

というわけで「ワイエグ」はやはり語感が悪くて世間になじまないようなので(当たり前ですが)、今度からみんな「ホワイトカラー・エグゼキューション」と呼んでやりましょう。executionです。表記に自信ないな。エグゼキューションで良いんだと思うんだけど。意味は言うまでもなく「死刑執行」。
posted by 珍風 at 21:41| Comment(2) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

謎の呪文を唱えて 恋の奇蹟を祈るよ

57歳のハゲのオッサンが男の夢?一夫多妻生活をやらかしていたことが明らかになったんで、みなさんはどう思われたか、女性が10人くらいかたまったらどうなるかと考えると、そんなに楽しいことでもなさそうなんですが。

謎の集団生活、就職試験面接会場で同居女性が次々誘う
 東京都東大和市の民家で行われている不自然な集団生活を断った20歳の女性が脅された事件で、脅迫容疑で逮捕された自称・元占い師の渋谷博仁容疑者(57)は、同居している女性を使って、新たな同居女性を次々と増やした疑いのあることが26日、警視庁捜査1課の調べなどでわかった。
 同居女性が、就職試験の面接会場で出会った女性を、「いい占い師がいる」と民家に誘うなどした後、渋谷容疑者が女性の恐怖心をあおりながら、同居を迫ったといい、同課で実態解明を進めている。
 同課の調べや関係者の証言によると、渋谷容疑者と集団生活を送っている女性11人のうちの1人は2000年ごろ、就職試験の面接会場で、渋谷容疑者と集団生活を送っている女性から、「占いに詳しい男性がいる」などと誘われ、集団生活に加わった。別の女性も2001年末ごろ、同様に就職試験の面接会場で女性と仲良くなったことをきっかけに、同居を始めたという。
 また、渋谷容疑者は、占いの助手を募集する新聞の折り込み広告も出して、女性を民家に誘い入れていたという。
(2006年1月27日3時30分 読売新聞)


客観的な文体の中に「不自然な」などと記者の主観をムリヤリ挿入するところが「不自然」であります。そういう時は唾をつけるんだよ。この記事だと渋谷氏が脅迫をもって女性たちを縛り、「不自然な」共同生活を維持してきたように書いていますが、どうなんでしょ。「イエスの方舟」くらいの大キャンペーンに仕立てて、みんなが見ていない隙にコイヌミの国会運営がヌルヌルと円滑に行えるように助けてやろうということでしょうか?ペペローションみたいなもんですか?

ところで10人以上の協同生活となるとこれはもう立派な組織であって、その中で女の人が11人ということになると運営が困難であることは容易に想像できます。仲間割れしたりイジメがあったり、大変なはずで、渋谷氏には高度なマネジメント能力が要求されることになりますが、おそらく新しいメンバーを加入させ続けることによって組織の活性化を図り、メンバー相互の葛藤を和らげてきたのではないかとも思えます。その場合、思うようにメンバーのスカウトが進行しないときに稚拙な脅し文句を並べた可能性は否定できません。そりゃたまにはそういうこともあったでしょうな。

まあ、だからどうしたという感じで、別段たいした事件とは思えないのですが、マスゴミというものはK察の言う通り何でも書きますからねえ。それにちょっとイヤラシ風味もあって暗い世の中に一服の清涼剤と言えないこともない。どこがだ。僕としては昔一部で話題になった「阿佐ヶ谷の少女宗教」を思い出しただけですが、あまり関係ないようです。

「米軍から給料」と一夫多妻男
 東京都東大和市の民家で奇妙な集団生活をしていた“一夫多妻”の自称占い師渋谷博仁容疑者(57)が26日未明、脅迫容疑で、警視庁捜査1課と東大和署に逮捕された。付近の住民は、平日の午前7時ごろに緑色の軽ワゴン車で仕事に向かう女性たちを送る渋谷容疑者を目撃。休日には同居している女性数人と公園などに出かけ、スーパーやレンタルビデオ店などにも頻繁に出入りしていたという。
 容疑者と食事をしたことのある女性(37)は「“自分には霊が見える”“米軍から給料をもらっている”などと意味不明の発言をしていた」と証言。アルバイトの面接に訪れた20代の女性は「暗い部屋で顔に光を当てられ“あなたには霊がいる”と言われた」と話した。また、昨年9月には、同居する女性が、祭り会場で東大和市内の主婦(25)に「何をしているの?」と話しかけるなど、勧誘とも取れる行動を周辺で繰り返していたという。
スポニチ[ 2006年01月27日付 紙面記事 ]


「スーパーやレンタルビデオ店などにも頻繁に出入りしていた」そうです。まことに異常な行動です。みなさんもスーパーやレンタルビデオ店などには近寄らないように。「米軍から給料をもらっている」というのは脅し文句と同系統の発言ですが、「意味不明」とアッサリ切り捨てられているのがナサケナイ。

複数女性と不自然同居、容疑者宅捜索・催眠術の本押収
 複数の女性との集団生活に加わるよう迫り、拒んだ女性を脅したとして、警視庁捜査一課は26日、東京都東大和市、無職、渋谷博仁容疑者(57)を脅迫の疑いで逮捕した。同容疑者は「以前夢の中で出てきた話をしただけ」などと脅したことについては否認しているという。
 ほかにも同様の行為を受けた女性がいるとみられ、同課は余罪を追及するとともに情報提供を呼び掛けている。同課は同日朝から、渋谷容疑者の自宅を捜索、催眠術に関する数冊を押収した。同課は不自然な集団生活の実態についても調べている。 (16:01)
日本経済新聞


ここにも「不自然」が「不自然」に出てきますが。催眠術の本が「数冊」。うちにもありますよ。ヤバイから今度裏山に捨ててしまおう。太った老婆の写真が表紙に刷ってある占いの本なんかも持っているとあらぬ疑いをかけられるので捨てた方が無難でしょう。要するに渋谷氏が女性たちに催眠術をかけていたという疑いを持たせたいのでしょうけど、この他にも「マインドコントロール」なんて言葉を使う報道もあったし。メディアのマインドコントロールの方向性はもう見えたといっていい。しかし問題はそんなことではありません。

「一夫十妻」男を逮捕
警視庁、同居拒んだ女性脅迫
 東京都東大和市内の民家で女性十人との“一夫多妻”を模した集団生活に加わるよう迫り、脅したとして、警視庁捜査一課と東大和署は二十六日未明、脅迫の疑いで同市芋窪二、無職渋谷博仁容疑者(57)を逮捕した。警視庁は同日、自宅を家宅捜索し、事実関係の解明を進める。
 調べでは、渋谷容疑者は昨年十月、自宅を訪れた同市の二十代前半のアルバイトの女性に、集団生活に参加するよう数時間にわたり勧誘。拒否されると「誘われたことを他人に話すと危ないことになる」と脅した疑い。
 渋谷容疑者は取材に対し「脅迫めいたことを言った覚えはない」と話している。
 「心理カウンセラー」を名乗る渋谷容疑者の説明では、二〇〇〇年から集団生活を始めた。現在は二十三−五十歳の女性十人と女児(1つ)と一緒に暮らしている。〇二年十二月から女性九人と結婚と離婚を繰り返し、女性のほとんどが離婚後も同居を続けている。自宅の土地と建物は女性らに贈与したという。
 渋谷容疑者は本紙の取材に「約六年前、占いをしようとアシスタントを募集したら、応募してきた女性が住み始めた。他の女の子たちも居着くようになった」と説明。
 女性に声を掛ける際に呪文(じゅもん)を心の中で唱えるといい、「呪文は以前、夢の中に出てきた。言葉には言い表せない。(好意を持った)女性の前で試したらうまくいき、自分でも驚いた」と話している。
中日新聞


みんなが興味があるのは多分、この「呪文」でしょうな。心の中で唱えるだけで良いのですから、失敗した場合も「キモい」とか「馬鹿」とか「統合失調症」などと言われないですみます。渋谷氏はケチケチしないでこの「呪文」を公開すべきです。僕は妻一人でも持て余し気味なので一夫多妻は御免被りますが、妻も恋人も一人もいない人は大いに興味があると思います。でも僕はただ石川秀美を思い出しただけのことです。脚が長かったんだっけ?
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posted by 珍風 at 07:24| Comment(2) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

ジステンパーの恐怖

いや、コイヌミだって何も悪気があってチャップリンなどに言及してアメリカの恥部をクリクリしたわけではないんですからそんなに気にしなくてもいいのではないかと。

米大統領、「秘密組織」NSAを記者連れて視察
 【ワシントン=秋田浩之】ブッシュ米大統領は25日、メリーランド州にある米情報機関、国家安全保障局(NSA)を視察し、その一部の模様を代表取材陣に公開した。NSAは情報機関の中でも最も厚いベールに包まれた「秘密スパイ組織」とされており、記者同行の視察は異例だ。
 「テロリストは我々を攻撃するためなら何でもやる。私も法的権限の枠内であらゆる措置をとっていく」。大統領はテロ防止には手段を選ばない決意を強調した。
 NSAを巡ってはテロ対策の一環として令状なしで国内盗聴を行っている実態が発覚。これを許可した大統領への批判が広がっている。視察のパフォーマンスには批判を和らげる思惑がある。
 同行取材を許されたのはホワイトハウス担当記者からなる少数の代表取材陣。NSA側は機密情報が外部に漏れることを強く警戒し、携帯電話、パソコンなどの持ち込みを禁じた。機密度が高い部屋を大統領が視察している最中は別の部屋で待機させられたという。
日本経済新聞(11:17)


恥部がすっかり濡れてしまったのか、大公開!というわけにはさすがにイキませんが、M字開脚程度には魅せてしまいましたよ。「何も恥ずかしいことなんかないぞ!」とばかりにやや小ぶりのモノを得意げに振り回したかどうかは知りませんが、批判の矢面に立たされる大統領にはつい先日も友人のオサマさんから援護射撃があったところで、その勢いを駆って盗聴マニア垂涎の的、国家安全保障局の見学ツアーで盗聴の目的の正当性を訴えようというつもりのようです。

しかし、「テロリストは我々を攻撃するためなら何でもやる。私も法的権限の枠内であらゆる措置をとっていく」なんて勇ましいことですが、その「法的権限の枠内」が問題になっていると思うんですけど。目的が手段を正当化するわけではありません。「テロリスト」が「何でもやる」からといって大統領も「何でも」やっていいわけではありませんが、大統領が好き勝手をやるためには「テロリスト」が必要とされるわけです。実際、9・11以来、彼は「テロの恐怖」を最大限に利用してきましたから、そろそろ「テロリスト」に礼の一つでも言うのが人の道というものです。しかし彼の人気も下降気味ですから、ここらで時機を見てもう一回くらいぶちかましてもらうのがいいかも知れませんが。そんなことを言っていると今度は日本でやろう、なんてことにされても困るんですが。

「テロとの戦い」は、もしかすると「テロリスト」かもしれない国民の盗聴・監視・逮捕・拘留・拷問・殺害という形で戦われます。国民の利益が犠牲になることは問題ではありません。国民全体が政府によって潜在的な敵とみなされますから、敵の不利益を謀ることはまず正当な戦闘行為だといえるでしょう。ところが各々の国民はこの戦いを首尾よく戦い抜くことが出来ません。なにしろたいていの国民は残念ながら「テロリスト」ではないため、訓練もされず経験も持ち合わせてはいないのです。そのうえ悲惨なことに、国民は自らを敵視する存在に気がついていません。国民は「テロリスト」に敵意の目を向けていますが、自分の背後から放たれた銃弾が自分の後頭部を直撃するので眼球を飛び出させて死んでしまいます。「何てことするんだ」と抗議すると「あいつが敵の前に立ちふさがってかばうもんだからしょーがない」なんて言われてしまうのです。国民にとっては極めて剣呑な状況であるといえるでしょう。「テロリスト」なんて睨み付けてないで、自分の国の政府がどこを見て撃っているのかよく見張っていたほうが身のためです。

そういえばコイヌミも最近悪いこと続きで頭が痛いとは思いますが、テロリンで頭痛を一気に吹き飛ばそうなんて気を起こさないように願いたいものです。劇薬に相当する成分が多量に含まれています。発癌性、催奇形性もあるようです。じつのところ毒薬であって一時的な症状の軽減の次には速やかな死をもたらすはずです。しかし頭痛はツライし、兄貴に勧められたんじゃ断れねえよな。しかしその頭痛はジステンパーの症状ではないでしょうか。だったらもう治りません。
posted by 珍風 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画愛好家諸君はこの屈辱に耐えられるか

映画が好きな人のことを「シネフィル」とか言うのはやめていただきたい。これは1日5本をほぼ毎日観ることを少なくとも10年くらい続けた人、これですら18500本にしかならないんすけど、そんな人いるのか。

<小泉首相>チャプリンのセリフ引用 若者へメッセージ
 「人生に大事なことは、夢と希望とサムマネー(いくらかのおカネ)。ビッグマネー(大金)は必要ない」。小泉純一郎首相は25日の参院代表質問で、映画俳優のチャプリンのセリフを一部引いて、若者へのメッセージを披露した。自民党の山東昭子氏の求めに応じた首相は「困難があっても挑戦する志が必要だ」と続けた。
(毎日新聞) - 1月25日20時2分更新


これはT952年の「ライムライト」の台詞ですな。「独裁者」でヒトラーを批判する一方で戦争を、こともあろうにその真っ最中に否定してみせたチャップリンは、非米活動委員会の監視下に置かれます。これって非国民ということであり、今で言いますとテロリストかテロリスト支援者の扱いです。戦後は反共キャンペーンに国民が熱狂する中で、彼はお約束の隠し子スキャンダルを仕掛けられ、「殺人狂時代」でも戦争を批判したかどで共産主義支援者とみなされて映画は妨害多発で上映中止。これに続く「ライムライト」は若いお嬢さん好きを如何なく発揮し、自分自身を暗示する老芸人役を演じ、キートンと共演するという、ある意味総決算的な作品ですが、アメリカの反チャップリンブームいよいよ激烈であって、いったん封切りはしたもののたちまち上映中止されてアメリカでは1972年まで上映されることはなかったのです。この作品のワールド・プレミアはロンドンで行われましたが、これに出席するためにアメリカを発ったチャップリンに対して、アメリカ政府は再入国を禁止、国外に追放してしまったのでした。

チャップリンと言えば別段シネフィルどころか単なる映画の友、いや特に映画なんか見ない人でも知っている世界の喜劇王、というわけですが晩年はこんな状態です。反戦を唱えると国外追放ですから、今から見るとちょっと信じられないような気がしますが、今なら十分納得出来るようなアメリカの状況というものもあります。ブッシュは「非米活動」をウォッチして人をとっ捕まえていますから、当時と同様です。

で、そのブッシュの飼いイヌめは、プレスリーやモリコーネに小便を引っ掛けましたが、こんどはなんと無礼にも程があるチャップリンです。じつはコイヌミ、この台詞は施政方針演説に使おうかと思っていたところ使わなかったので、言いたくてウズウズしていた模様です。山東昭子にネタ振りを頼んだんでしょうな。それにしても同じ台詞でも違う人間が喋ると意味が全く違ってくるわけで、コイヌミが「寒マネー」とか言うと本当に少ない、食うや食わずの金額を意味するようにしか聞こえないのは、やはり似合わないことを言うものではない、という教訓であります。「ライムライト」は自殺を図ったバレリーナをチャップリンが勇気づける、というお話ですが、コイヌミは多くの自殺の原因を作っている方ですから。

まあ人柄というものかも知れませんが、コイヌミには「人生で大事なことは」と来たら「タイミングにC調子に無責任」のほうがしっくりくるわけですが、「とかくこの世は無責任」でありまして「コツコツやる奴ぁ御苦労さん」なんですから、植木等はまるでコイヌミの今日あるを予言して歌っていたようなものです。作詞は細木数子に違いない。いや違った。
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2006年01月25日

サティはヌルくてヤワなユルい癒し系の元祖なのか

確かに環境音楽のようなことを言い出したのは確かですが、全ての作品が無視されることを意図しているわけではありません。てゆうかあの「家具の音楽」って無視しにくいんですが。

更に意外と睡眠には向きません。音楽をかけながら眠ってやろうなんて、やってみると、ほぼ確実に眠れません。意外とアッパー系です。

それと例の、言葉による注釈があります。ためらいがちに大胆な考えを披露しています。ときに、というよりも多くの場合皮肉っぽいものです。そうでない時は悪戯が仕掛けられています。

スポーツとか遊びに行く時にも、滅多に花鳥風月をうたいません。そこらへんは俳句などとは違うところです。むしろ概念の操作に向かう点では川柳に近いようにも思えます。

イイ奴っぽく見えますが、心の底では何を考えてるか分からない彼の音楽はとても冷静なものです。あんまり優しさは期待できないかも知れません。不用意に近付くと傷付くような気もします。DTの男子は気が合うと思うかもしれませんが、そんなことばっかりしているとろくな大人になれません。なれませんでした。

何年か前にお菓子のCMで使っていたので結構意外と有名なんだな、と思ったのは、1番から3番まではよく売ってるんですが、後で発見された4番から5番はあんまり店頭で見かけなかったもんですから。実はファンも多いらしい5番は、万博を見に行って東欧やら亜細亜の音楽を聴いてきて作られた「グノシェンヌ」のシリーズの中ではもっとも早く作曲されたものなので小節線があるのだそうですが、ありがたいことです。演奏は八坂村電子音楽保存会の皆さん。嘘です。


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2006年01月24日

課長はそんなに偉くなかったのだった

皆さんお疲れのところ申し訳ございません、と僕が代わりに謝ってもしょうがないんですが、読売の夕刊を見た人はみんなのけぞったんじゃないですか。

8時間労働、「副部長」も対象外に
 厚生労働省は23日、「1日8時間・週40時間労働」の規制対象から、「副部長」などの管理職一歩手前のサラリーマンを外す方針を固めた。
 年俸制や成果主義の賃金体系を採用する企業が増えていることに対応するためだ。2007年の通常国会に関連法案の提出を目指す。
 労働時間の規制対象外の拡大は、「今後の労働時間制度研究会」(労働基準局長の私的諮問機関)が25日にまとめる報告書に盛り込む。
 労働基準法は、「1日8時間・週40時間労働」を原則と定めているが、企業の部長クラス以上の「管理監督者」は適用除外で、研究、編集、弁護士、企画・立案などにかかわる職種については、実際の労働時間と関係なく一定時間働いたとみなす「裁量労働制」がとられている。
 報告書は「時間の長短でなく仕事の成果や能力で評価するのがふさわしい労働者に対しては、労働時間規制を外し、自由で弾力的な働き方ができるようにすべきだ」として、規制対象外を拡大する方針を示した。
 そのうえで、新たに適用対象外とする職種として、「企業の中堅幹部候補で管理監督者の手前に位置するもの」「研究開発部門のプロジェクトリーダー」を明記した。具体的には「企業の担当部長、副部長などと呼ばれる中堅幹部や、マネジャー、キャップなどと呼ばれる技術系職員が想定される」(厚労省幹部)という。
 労働組合からは「労働時間制限撤廃の対象者を広げることは、長時間労働の拡大につながる」などと慎重な意見も出ている。このため、過剰労働を防ぐため、規制撤廃の条件として〈1〉一定以上の年収がある〈2〉本人が同意している〈3〉仕事の進め方や休日設定などの労働時間配分が幅広く労働者の裁量に任されている〈4〉労働者の健康が確保されている〈5〉労使協議で合意している――を挙げた。
 研究会報告書は、労働政策審議会(川崎厚生労働相の諮問機関)の労働条件分科会に提出され、今年夏ごろまでに大筋の方向性を決めたうえ、法案策定作業に着手する。
(2006年1月23日15時12分 読売新聞)


まず驚くのは見出しです。のっけからキテます。現在残業手当を受け取っている「副部長」っていらっしゃいますか?「管理監督者」は部長以上なんですか。へー。多分ほとんどの会社は課長以上の「管理職」を「管理監督者」として、労働時間規制の対象外に置いているのではないでしょうか。副部長まで行っていれば「一歩手前」どころか一歩踏み込んだところで、歩が金に成って桂馬に取られる心配のないあたりですがって、なんだかこの間からやたらとオジサン臭いんですが、それにしても、これは何のことだ?

こういう政策を取る理由がまた振るっています。「年俸制や成果主義の賃金体系を採用する企業が増えていることに対応するため」なんだそうです。そんなものに対応する必要があるのかどうか、はなはだ疑問なんですけどね。対応って言ったって、そりゃ色んな対応がありますんですけれど。

そんでまあ、これ、実は重要な提議をしておるのではないかと。というのも「管理監督者」とは何かっていうのは、どうも曖昧なもので、たとえばこんな通達があります。

【監督又は管理の地位にある者の範囲】
法第41条第2号に定める「監督若しくは管理の地位にある者」とは、
一般的には、部長、工場長等労働条件の決定その他労務管理について
経営者とー体的な立場にある者の意であり、名称にとらわれず、実態
に即して判断すべきものである。具体的な判断にあたつては、下記の
考え方によられたい。
              記
(1)原則
法に規定する労働時間、休憩、休日等の労働条件は、最低基準を定め
たものであるから、この規制の枠を超えて労働させる場合には、法所
定の割増賃金を支払うべきことは、すべての労働者に共通する基本原
則であり、企業が人事管理上あるいは営業政策上の必要等から任命す
る職制上の役付者であればすべてが管理監督者として例外的取扱いが
認められるものではないこと。
(2)適用除外の趣旨
これらの職制上の役付者のうち、労働時間、休憩、休日等に関する規
制の枠を超えて活動することが要請されざるを得ない、重要な職務と
責任を有し、現実の勤務態様も、労働時間等の規制になじまないよう
な立場にある者に限つて管理監督者として法第41条による適用の除
外が認められる趣旨であること。
従って、その範囲はその限りに、限定しなければならないものである
こと。
(3)実態に基づく判断
一般に、企業においては、職務の内容と権限等に応じた地位(以下「
職位」という。)と、経験、能力等に基づく格付(以下「資格」とい
う。)とによって人事管理が行われている場合があるが、管理監督者
の範囲を決めるに当たっては、かかる資格及び職位の名称にとらわれ
ることなく、職務内容、責任と権限、勤務態様に着目する必要がある
こと。
(4)待遇に対する留意
管理監督者であるかの判定に当たっては、上記のほか、賃金等の待遇
面についても無視し得ないものであること。
この場合、定期給与である基本給、役付手当等において、その地位に
ふさわしい待遇がなされているか否か、ボーナス等の一時金の支給率、
その算定基礎賃金等についても役付者以外のー般労働者に比し優遇措
置が講じられているか否か等について留意する必要があること。
なお、一般労働者に比べ優遇措置が講じられているからといつて、実
態のない役付者が管理監督者に含まれるものではないこと。
(5)スタッフ職の取扱い
法制定当時には、あまり見られなかったいわゆるスタッフ職が、本社
の企画、調査等の部門に多く配置されており、これらスタッフの企業
内における処遇の程度によつては、管理監督者と同様に取扱い、法の
規制外においても、これらの者の地位からして特に労働者の保護に欠
けるおそれがないと考えられ、かつ、法が監督者のほかに、管理者も
含めていることに着目して、一定の範囲の者については、同法第41
条第2号該当者に含めて取扱うことが妥当であると考えられること。
  (昭和22.9.13発基17号、
   昭和63.3.14基発150号)


そこで、
 企業の経営方針上の意志決定に参画し、労務管理上の指揮権限がある
 出退勤について厳格な規制を受けず自己の勤務時間について自由に裁量できる
 職務の重要性に見合う十分な役付手当等が支給され、賞与についても一般労働者に比べて優  遇措置が講じられている
ことが必要であると言われています。つまりタイムカードを打刻しないと文句を言われたり、遅刻したといっては給料を引かれたり、特にサービス業なんかでは店鋪の営業時間に自分の勤務時間が左右されますんで、それの決定に参画できなかったり、残業手当がつかなくなったら賃金が下がったりするような人は、いくら偉そうな肩書きがついていても残念ながら「管理監督者」ではなく、そこらの三下と同様なわけです。例えば銀行本店の調査役補って一応課長クラスなのかな、それと、ファミレスの店長、なんだか天と地の差があるような二者について、といっても僕は銀行員を蔑んでいるわけではないのですが、この二人とも「管理監督者」じゃありませんよという判例があったりします。


■銀行本店の調査役補やファミリーレストランの店長がここでいう管理監督者にあたらないとした次の裁判例があります。
欠勤・遅刻・早退をするには、事前或いは事後に書面をもって上司に届出なければならず、正当な事由のない遅刻・早退については、人事考課に反映され場合によっては懲戒処分の対象ともされる等、通常の就業時間に拘束されて出退勤の自由がなく、自らの労働時間を自分の意のままに行いうる状態など全く存しないこと・・・部下の人事及びその考課の仕事には関与しておらず、銀行の機密事項に関与した機会は一度もなく、担保管理業務の具体的な内容について上司(部長、調査役、次長)の手足となって部下を指導・育成してきたに過ぎず、経営者と一体となって銀行経営を左右するような仕事に全く携わっていないこと。」から管理監督者に当たらないとしたもの
(昭和53.3.28静岡地裁判決、昭50年(ワ)第234・308号)
ファミリーレストランの店長について、コック等の従業員6、7名を統制し、ウエイターの採用にも一部関与し、材料の仕入れ、売上金の管理等をまかせられ、店長手当月額2、3万円を受けていたとしても、営業時間である午前11時から午後10時までは完全に拘束されて出退勤の自由はなく、仕事の内容はコック、ウエイター、レジ係、掃除等の全般に及んでおり、ウエイターの労働条件も最終的には会社で決定しているので、管理監督者にあたらないとしたもの
(昭和61.7.30大阪地裁判決、昭和60年(ワ)第2243号)
大阪労働局


にも関わらず前述のごとく、多くの企業では課長の肩書きが付いただけで「管理監督者」にされてしまうので、課長連中は組合にも入れず収入は減り、しかもそこそこ能力も経験もあるので責任はあるのに権限はなく、徹底的にこき使われて大変効率的な労働力として生き血を啜られているのが現状です。なにしろ課長ともなると、まあたいていの場合は子供はこれから受験だとか、親が年とって病気でとか、そういうお年頃、死にそうだからといって死ぬわけにも行かず、さりとて逃げられもせず、ヒジョーッにキビシィーッ、ってますます古いねどうも、花のぴゅんぴゅん丸なんて元気はどこにもなくて、「うちはどうも今はやりのセックスレスというやつでしていけませんや」なんて言っているけど実は単なるインポ、同じ家で暮らしていながら長らく会っていない娘は積み木くずしで奥さんと息子は松葉くずしだったりします。

そんなわけで企業さんとしては名刺を刷るコストだけで労働のディスカウントがはかれるというので管理職の肩書きを乱用してしまったりするのですが、なんと、厚生労働省は今日(もう昨日だ)になって「管理監督者」と会社の職制を結合したのです。「管理監督者」とは、要するに部長以上の役職者だとはっきり言ってしまいました。

したがって少なくとも現時点では、「労働時間の規制対象外の拡大」は、実質的には規制対象外の縮小をもたらすものとなります。じっさい、「管理監督者」の意義を厳密に考えれば、会社の中にそんな偉い人がそう沢山いるはずはないわけです。歩のない将棋は負け将棋って、歩が自分で言ってんじゃねえよ。今回の方針はホワイトカラー・エグゼンプション導入の取っ掛かりであることに間違いはありませんが、その前提として、時間規制対象者を明確に定義づけており、曖昧だった「管理監督者」の範囲を、慣例よりも狭く確定しました。これはコイヌミ/マエバリ路線の元でヤミクモに「年俸制や成果主義の賃金体系を採用する企業が増えていること」への逆の意味での「対応」であって、コイヌミ時代の終焉にむけて軌道修正を図ろうとするものである可能性があります。すなわち年俸制や成果主義の適用範囲をかなり狭い範囲に限定する効果があります。まあ、このさきどうなるか分かったものではありませんがね。経営者連中と労働者諸君の対応が注目されますな。そんな、また他人事みたいな。
posted by 珍風 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月23日

経済ってそういうことだったのかよ

ビンボー人にはよい知らせです。なんと経済格差は存在しなかったのです。知らなかった。

所得格差の拡大「見かけ上の問題」 内閣府が否定
2006年01月19日21時14分
 社会問題化している所得格差の拡大を示す指標(ジニ係数)の上昇について、内閣府は19日、「見かけ上の問題だ」として、格差拡大論を否定する見解を公表した。ただ、経済学者からはこの見解の論理構成に疑問を示す意見も出ている。
 ジニ係数は、税や社会保障を通じた再分配によって全員の所得が同額になる状態を0、分配がおこなわれず1人が全所得を独占している状態を1と表し、所得分配の不平等さから貧富の差の大きさを示すとされる。
 厚生労働省の所得再分配調査による同係数は80年の0.32程度が01年に0.38程度になるなど上昇傾向だという。だが、年齢別の係数分析や単身世帯を含まない所得統計の分析から、元来所得格差が大きい高年齢層世帯の増加や、核家族化の進行で所得の少ない単身者世帯が増えたのが上昇原因であって、所得格差の拡大は見かけ上のものだ、と内閣府はみる。その見解を5ページの文書にまとめ、19日の月例経済報告の関係閣僚会議に提出した。
 所得格差の拡大をめぐっては「小泉政権の経済改革が加速させている」「生活保護世帯の増加や自殺者の増加を招いている」「低所得者層の教育機会が奪われている」などの指摘があり、政策論争の題材にもなり始めている。
 経済協力開発機構(OECD)が04年発表した加盟国のジニ係数では、日本は0.314で、平均の0.309を上回った。日本より不平等な国はアメリカなど数カ国しかない。
 こうしたデータをもとに格差拡大問題を論じている橘木俊詔(たちばなき・としあき)・京都大教授は「家族の人数を考慮して調整した所得を使い、核家族化の影響を除外しているOECDのジニ係数上昇データを、内閣府はどう説明するのだろうか。また高齢化が原因というが、高齢の貧困者が増えている問題をどうするつもりなのかと問いたい」と話している。
(朝日新聞)


経済格差拡大ない? 内閣府「統計では確認できず」  2006/01/21 08:35
 内閣府は二十日までに、所得などの経済格差が拡大していると指摘されている問題について「統計的に確認できない」との見解を公表した。しかし、論拠となるデータは示しておらず、専門家の間からは異論も出ている。
 内閣府が十九日に政府の経済関係閣僚会議に提出した資料によると、世帯ごとの所得格差を示すジニ係数(0は全世帯の所得が同額、1に近づくほど格差が広がる)は一九八○年の0・31から二〇○一年には0・38に上昇している。
 同指数の上昇は格差拡大を意味するが、内閣府は《1》(勤労収入の有無で)所得のばらつきが大きい高齢者人口の割合が増えた《2》所得の少ない単身層が増えた−などを根拠に、ジニ係数の上昇は「見かけ上」と結論付けた。さらに、世論調査などからも「国民の中流意識はまだ根強い」とした。
 しかし、内閣府は高齢者や単身層の増加がジニ係数の上昇にどの程度、影響したかなどの実証的なデータは示していない。
 経済格差問題を研究している日本総合研究所の太田清主席研究員によると、個人ごとの指数では、九○年代後半以降の非正規雇用者の急増を理由に、二十−三十歳代で顕著な上昇傾向にあるという。
 このため同研究員は「格差拡大が確認できないという(内閣府の)見解は言い過ぎだ」としている。
(北海道新聞)


ちなみにOECDによる2000年での各国ジニ係数ランキングはご覧の通りです。単位は100倍して%をつけてます。

メキシコ 46.7
トルコ 43.9
ポーランド 36.7
アメリカ 35.7
ポルトガル 35.6
イタリア 34.7
ギリシア 34.5
ニュージーランド 33.7
    イギリス 32.6
      日本 31.4
 オーストラリア 30.5
  アイルランド 30.4
    スペイン 30.3
     カナダ 30.1
   ハンガリー 29.3
     ドイツ 27.7
    フランス 27.3
    ベルギー 27.2
     スイス 26.7
 ルクセンブルグ 26.1
  フィンランド 26.1
   ノルウェー 26.1
     チェコ 26.0
  オーストリア 25.2
    オランダ 25.1
  スウェーデン 24.3
   デンマーク 22.5

日本は9位で平均 30.6をわずかに上回る健闘振りですが、日本より上位の8ヶ国には先進国とか経済大国とかいわれる国は鬼畜米英しかありません。鬼畜米英日とでも申しましょうか、どこから見ても仲良し3人組です。

愛国者の皆さんなら日本がもっと上位につけている統計が欲しいところでしょう。そんなあなたのためにOECDでは貧困率を出してくれています。所得の中央値の半分の所得しかない人の割合で、

  メキシコ 20.3
  アメリカ 17.1
   トルコ 15.9 
アイルランド 15.4
    日本 15.3

日本5位、平均10.4から5ポイントも高い好成績です。メダルには届きませんがイギリスを抜きました。

こうしてみると日本もなかなか捨てたものではない、かなり経済格差のあるほうじゃないかという気がしますが、内閣府としてはこのような評価が不服のようで、それは高齢者の格差が大きいせいだとか言っています。日本には貧乏な年寄りが沢山いるそうです。それはそれで問題ではないかと思いますが、内閣府としては格差は存在しないそうですから、ビンボーなじーさんばーさんのことは知らない振りです。

これを受けて、翌日には政府首脳は大得意で経済格差を否定して見せました。

小さな政府で格差拡大せず 安倍、竹中氏ら反論
 安倍晋三官房長官、竹中平蔵総務相らは20日午前の記者会見で、公明党の神崎武法代表らが小泉改革に伴う経済格差拡大への懸念を示していることについて「小さな政府であれば格差が拡大するとは思わない」(竹中氏)などと反論した。
 安倍氏は「19日の『月例経済報告に関する関係閣僚会議』で、内閣府が『統計データから経済格差は確認できない』との説明をした」と指摘。その上で「格差社会ができないよう政策を行ってきたが、もう少し国民に説明することも重要だ」と強調した。経済格差問題が9月の自民党総裁選では「どういう社会をつくっていくかということでは当然、議論されると思う」と述べた。
 竹中氏は「機会の均等をしっかり確保し、再チャレンジできるシステムをしっかりつくることが格差を拡大させない最大のポイントだ」と強調。麻生太郎外相は「(格差拡大は)感覚としては分かるが、数字で裏付ける資料はない」と述べ、中馬弘毅行革担当相は「前より苦しくなったとかいう感覚は国民は持っていないと思う」との見方を示した。谷垣禎一財務相は「日本人には(IT株の売買など)錬金術で大金持ちが次々と生まれるという状況がいいのかという気持ちがどこかにある」と神崎氏らの懸念の背景を分析した。
(共同)(01/20 12:18)


確かに小さな政府だからといって格差が拡大するわけではないでしょう。現在既に拡大してるんですから。いずれにしても、経済格差の存在を否定し、拡大もしないと言っているところを見ると、やはり格差はないほうが良いという認識は持っているようです。これは実は大きな進歩です。なかでも竹中などにとっては経済学上のコペルニクス的転回といっても過言ではありません。なにしろこんな証言があります。

あえて面白いことを言わせていただきますと、わたくしは7年前に岩波新書から『日本の経済格差』という本を出し、その中で「日本の所得分配は不平等化が進んでいる」ということを言いました。そのあと読売新聞がわたくしと当時慶應大学の教授であった竹中平蔵先生を対談させました。わたくしは「所得の分配不平等が進んでいるからこれ以上進まないほうがよい」と言いました。そして竹中先生は「橘木さんの言っていることは間違いではない。日本は貧富の格差が広がっているのは事実だ。それは効率化のためにやむをえない」と言いました。彼の根拠は“一度貧困に陥った人も頑張ってあとで立ち直るという機会を与えればそれで十分だ”ということです。これは、わたくしの解釈によると“機会の平等を満たしたら結果の不平等は問わない”という竹中平蔵さんの価値判断です。
(第18回連合総研フォーラムA安心社会の実現にむけた改革の道筋
京都大学大学院経済学研究科教授 橘木 俊詔)


7年前は経済格差の存在を認めた上で、それは「効率化のためにやむをえない」と言い切りました。さすがは気鋭の経済学者、乱暴というか無謀というかエライもんですな。ところが、今年からは「学説」が変ったようです。以前は「機会の均等をしっかり確保し、再チャレンジできるシステムをしっかりつくること」によって、格差による弊害を帳消しに出来ると考えていたのですが、今度は経済格差の存在を否認し、そのような政策によって格差の拡大そのものを防ぐことが出来るというのです。さすがに極めて難解です、経済学は。

なるほど、そういえば「機会の平等」を確保するための政策などこれっぽっちも行われていません。格差は、もし存在するとすれば竹中の無策によるものであり、だもんだから竹中は格差の存在を否認せざるを得ません。竹中は、鶏がコケ国庫と鳴くまでに経済格差を3度否認し、激しく泣くでしょう。そーすっと十字架にかけなくちゃなんないのはどいつだい?アーメン
posted by 珍風 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

訴えろみんな会社を訴えろ

去年チョット話題になったオジサンの続報であります。

成果主義で手取り月2万円 社員の訴え、和解し制度改正
2006年01月21日17時39分
 成果主義で給与が大幅に減り、手取りが月約2万円になった富士火災海上保険(本社・大阪市中央区)の男性社員(53)が、従来通りの額の支払いを求めて法的手段に訴えた結果、同社と和解して解決金が支払われた。同社は併せて給与の最低水準を引き上げる制度改正も決めた。
 男性は昨年7月、東京地裁に賃金支払いの仮処分を申し立てた。前月に口座に振り込まれた手取り額が2万2632円しかなかったため、「生存権を侵し、憲法に違反する」と訴えた。
 そうした事態を招いたのは富士火災が00年に導入した新しい給与体系だ。歩合制で営業成績が上がれば翌月に「増加手当」が支給され、下がれば翌年度の給与から一定額がペナルティーとして差し引かれる。04年には家族手当や住宅手当が廃止された。
 男性の6月の給与は本給と諸手当の計約19万円からペナルティー分の約7万4000円が差し引かれ、額面約11万5000円。ここから社会保険料などが引かれ、実際に口座に振り込まれたのは2万2632円だった。
 男性は「これでは死ねと言われているに等しい」と、直前3カ月の給与の平均額(額面約22万円)の支払いなどを求めて仮処分を申請した。
 富士火災側は(1)6月には別に臨時給与(手取り約12万円)も支払われており、直ちに生活が脅かされる状況ではない(2)新しい給与制度は多数派組合の同意の上で導入された――などとして全面的に争う姿勢を示した。
 男性には妻と長男、長女がおり、係争中は労組からの借り入れや預金の取り崩しでしのいだという。男性が仮処分を取り下げ、本訴訟の提訴を準備していた11月になって和解が成立した。
 男性の代理人の萱野一樹弁護士によると、和解は(1)富士火災が解決金を支払う(2)営業系の全社員を対象に最低賃金法に定める最低賃金の1.4倍以上を支払う――との内容。(2)が適用されれば男性には最低でも額面で14万円程度が支払われるという。 (asahi.com)


なんとか和解したようですが、成果主義がこんなにオソロシイものだったトワ。富士火災海上保険といえばとりあえず一流企業ですから、あまりイイカゲンな給与体系にはしないはずなんですが、この騒ぎです。導入前のシミュレーションが不備だったのか、手取り2万くらいの人が出ても差し支えないと思ったのか、どういうつもりか分かりませんが。ただ、和解したのも本訴訟に入りそうになったからに過ぎず、それまでは富士火災は対抗姿勢を示していたわけで、違法性の認識があるにもかかわらず押せるところまでは押す、という意地汚さがたまりませんな。訴えられそうになると今度は一転して賃金制度の改正までやっちゃうんですから、性根の卑しさも堂に入ったものです。

一従業員の抗議には耳を貸さず、法廷に引きずり出されそうになってはじめてマトモな対応をする富士火災海上保険が腐り切った企業であることはよくわかりましたが、保険契約者も注意しないと、個人契約者などがどういう扱いをされるか、企業体質というものをよく見極めることが重要でしょう。折りしも生保などでは保険金未払いが数社で問題になっているところですし、特に損保などは企業契約がほとんどですから。こういう企業がやっていけるのも、他の企業が支えているという事情があります。まあみんな儲かればそれでいいんでしょうけど。

ともあれこのオジサンのおかげで、ちょっとだけ賃金制度も良くなったし、良かったんでしょうけど、企業が社会的責任と信用を重んじて恥ずかしくない行動を取れるようになるのは何時のことやら。なんだかんだ言いますが、このままではホリエモンと何ら変わるところがありません。よく反省するように、って何だエラそうに。
posted by 珍風 at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もう限界です。死にます。もう一度言います。休暇ください。

休暇の使い方はこれ
http://worstblog.seesaa.net/article/11378437.html

施政方針演説によると、もはや決定的となった逆風にもめげず、コイヌミは彼のいわゆる「改革」に意地汚く固執しているようですが、これに先立って「改革」についてこんな記事が出ました。

労働者を力づける改革に
 「今の労使は対等。どこで働こうと自由なのだから、労働条件を下げられたりしたら、転職すればいい」
 昨年12月に開かれた厚生労働省の労働政策審議会。労働者と使用者が労働条件を決める際のルールや手続きなどを定める「労働契約法」に関する議論の中で、経営側委員が言い切った。「経営者はそういう意識なのか」と驚くと同時に、過労死の取材で知り合った遺族たちのことを思い浮かべた。
 留学資金のため、大手光学機器メーカーで実質的な派遣社員として働いていたAさんは、過労の末うつ病を発症、23歳で自ら命を絶った。Aさんの母(56)は、「同じ立場の人がリストラされるのをみて、『次は自分かもしれない』と不安がっていた。有休を取る人、残業をしない人からクビになるので、体調が悪くても残業や心労の多い出張に応じていた」と振り返る。
 建設機械大手の研究者だったBさん(当時34歳)は、やはり過労の末に投身自殺した。Bさんの姉(43)は、「弟は、会社が見えるマンションを買うほど会社に愛着を持っていた。転職は思いも及ばなかったでしょう」と話す。2人の遺族はいずれも、会社を相手取り、損害賠償を求める裁判を係争中だ。
 労働条件が過酷であっても、多くの労働者は働き続ける。日本では転職が難しいことも大きいが、会社への愛着や、「周りに迷惑をかける」といった思いが、限界を超えて人を働かせる。無理を重ねた結果が過労死だ。死に至らなくとも、企業と労働者個人間のトラブルである「個別労働紛争」は年間16万件に上る。
 労働分野では、様々な改革が目白押しだ。4月には個別労働紛争事案を労使関係者と裁判官が判断する「労働審判制度」がスタート。2007年の通常国会では、労働契約法案の提出と、労働基準法改正などが見込まれる。
 検討されている中には、労働者にとって厳しい改革もある。高収入など、一定の要件を満たす労働者を休日や深夜労働の割増賃金を支払う対象から外す「新裁量労働制」や、解雇を巡り裁判になっても、金銭を支払えば職場に戻さなくてもよい「金銭解決制度」などだ。
 景気の回復傾向など、労働者へのわずかな追い風もあるものの、厳しい条件下で働く人は依然多い。改革が、そうした人を力づけるものであってほしいと、切に願う。(針原陽子)
(2006年1月17日 読売新聞)


ついに嫁売新聞まで少しは労働者の味方をしなければならなくなってしまいました。それにしても陽子さんの切なる願いにもかかわらず、「改革」は労働者を力づけるものではありません。もちろん陽子さんもそれは百も承知で言っているわけですが。8時間労働を24時間労働に改革する「新裁量労働制」すなわちホワイトカラー・エグゼンプション(正確にはちょっと違うみたいですが、目指すところは同じでしょう)、事実上の解雇手当の増額と引き換えに正当な理由のない解雇を合法化する「金銭解決制度」などが「改革」のメニューに載っているわけです。これじゃ労働者としては力づけられるどころか「冗談じゃねえ、やってられるかってんだい」なんて無気力になるようなもんですが、一説によるとすでにそうなっちゃってる人が大勢いるみたいで。

ニート現象「日本に衝撃」 勤勉が財産なのに、と米紙
 【ニューヨーク29日共同】29日付米紙ウォールストリート・ジャーナルは、学校に通わず仕事もしない「ニート」と呼ばれる若者が日本で増加していることについて、「高齢化の日本、仕事忌避の若者に懸念」との見出しで1面で大きく紹介。勤勉さが最大の財産と考えられていた日本に「衝撃」を与えていると伝えた。
 一方で米国でもニート人口は多いが、増加の程度が比較的安定しており社会的な脅威とは考えられていないとしている。
 同紙は、日本では企業のパート従業員依存により若者の職探しが困難になっていると指摘。さらに、身を粉にして働いた40、50代の親たちが子供に同じ会社員人生を送らせたくないと考える「静かな革命」が進行しており、子供たちも会社員としての人生を敬遠し始めていると説明した。
(共同通信) - 12月29日23時5分更新


なんかこれ去年の記事で、しかも外人の言いぐさですけど、ニートが85万人もいる背景には親たちの「冗談じゃねえ、やってられるかってんだい」があるんだと、そう言っています。まあそれもあり得る話ですが、「革命」なんて景気のいい話ではないような気がしますが。むしろこれがホントだとするとほとんど完膚なきまでにスポイルされた状態ということになるのではないかと思います。これで日本の労働者の生産性はおおいに「改革」された模様です。まあどうせバイト程度の仕事しかないのですから、ムヤミに上昇指向があるよりは今の仕事に満足する程度の愚鈍さがこれからの労働者に求められる資質です。

ところが実際にはバイト君たちはたいてい正社員になりたがっています。政府は「多様な働きかた」がなんたらかんたらとウソを言うことが多いようですが、同じ仕事をして賃金が安い、いつクビになるか分からない、そうでなくても突然否応なく就労時間を減らされる、社会保険に入れないという事態はそう易々と受け入れられるものではありません。

短時間正社員の導入促進を 制度のマニュアル提供へ
 厚生労働省の多様なワークシェアリング(仕事の分かち合い)を検討する有識者会議は19日、企業が通常の正社員より所定労働時間が短い「短時間正社員」制度を導入する際のマニュアルをまとめた。3月中にも都道府県の労働局などを通じて企業に提供する。
 個人のライフスタイルに合った働き方の選択肢や、育児や介護で就業が制約されている人の働く機会を広げ、「少子高齢化時代の働き手を掘り起こす」(同省)目的。
 マニュアルでは、短時間正社員を(1)育児・介護や学校に通うため、一定期間だけ短時間で働き、いずれはフルタイムの正社員に復帰する(2)家庭生活や健康面、社会活動などの理由で恒常的に短時間働く−という2つのタイプに分類。それぞれに導入の検討段階から、導入後の業務運営、人事管理、福利厚生面の課題などを示した。
 一定期間で復帰する場合の昇給・昇格は「勤続年数をフルタイム正社員と同様に通算するか、労働時間に見合った年数で算定するか」など、既に導入している企業の調査などに基づき、実例も挙げている。
[01月19日 18:21]大分合同新聞


なるほど正社員には違いありませんから良いようなものですが、残業が常態化しているところへ持って来て就労時間が少ない労働者ははっきりいって使いにくいものですから、この制度が定着するとは思えません。そもそも常習的なな時間外労働が発生しているということは、正社員については勤務時間以外は体が空いていることを使用者が期待しているということなのです。労働者が全員そんな未亡人のような状態であることはあり得ないのですが、会社としては、もし労働者に家族などがあっても、あたかもそういうものがないかのように振る舞うことを要求しますからね。しかもそれは「勤労奉仕」なのですからたまったものではありません。退屈な時に電話するとすぐに会える、しかも金のかからない都合のいい女です。結局、短時間正社員は6時間分の賃金で12時間働くことになるでしょう。

このようにして労働者は騙され遊ばれ捨てられて、演歌を聞きながら手酌酒ということになるのですが、なるほど外人のおっしゃる通り、魅力的な生活とはちょっと言い兼ねるようです。若い人たちにはもうひとつ人生のモデルがあって、容姿のことを除けばホリエモンのようになりたいという奴もいる(この期に及んで尚も彼に声援を贈るファンというか信者というか、がいるのですからたしかに多様な生き方があるもので)ということですが、ハイソでセレブなビルの片隅で死の恐怖に怯えるというのもなかなかどうして乙な人生です。今日は大雪で、歩く時はつい足下ばっかりに目が行きますが、近くを通る人はたまには頭上にも気を配ってみた方が安全かも知れません。
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2006年01月21日

あたしの過去など知りたくないの

今日はこの寒いのにコイヌミが施政方針演説をしたそうです。18日の段階で対中国・韓国問題に関して例によって放言をかますから覚悟しておけ、という報道もあったのですが、実際にはさすがに大人気ないと思ったのか、今更思っても遅いのですが、そういうことは他の人に譲る余裕を見せました。

[麻生外相]対中国、過去の問題にこだわりすぎるな
 麻生太郎外相は20日の衆参両院本会議で外交演説を行い、関係の悪化した中国に対し、過去の問題にこだわりすぎることなく、冷静に大局を見すえ、世界や地域の課題に協力して取り組む関係の構築を呼びかけた。小泉純一郎首相の靖国神社参拝を理由に首脳・閣僚級の会談を拒否する中国の対応をけん制したものだ。
2006年01月20日19時31分


「大局を見すえ」なんてところは施政方針演説と共通ですから、コイヌミと同様の考えを述べたのに間違いないのですが、「過去にこだわりすぎることなく」なんて、浮気亭主の開き直りのようなヤケクソ発言には沙悟浄のオリジナリティの片鱗がうかがえないこともありません。しかしながら去年の10月のことを「過去」とはまた、あまりにも気の早い言い方をするもんだと思います。もっとも、時間をさかのぼってどこで「現在」が終わり「過去」が始まるものなのか、あまり定かではありません。浮気亭主の立場で言えば「もう別れた女」は、別れたのが昨日のことであってもそれは「過去」に属するはずです。だから処理済の案件は「過去」ということにしてもいいでしょう。しかしながら現在の対中関係の良好ならざる状態はどう考えても処理済の問題ではありません。現在進行中の浮気であります。

そもそも中国が靖国神社がどうしたこうした言い始めたのは1985年中曽根公式参拝の頃であり、そのときから「首相の靖国参拝」問題は現在に至るまで連綿と続いています。20年も続けばもはや夫婦も同然のようなものですが、この場合はむしろ沈静化していたものを助平心を出して再び燃え上がらせてしまったようなものだから全く悪い男です。

しかしこの「過去」がもっと昔のことだとすると、この発言はちょっとまずいようです。中国にしてみれば本当は東海の小島の土人が野蛮な戦争神を崇拝しようが大猿に処女を捧げようが赤ん坊を生きたまま焼こうが知ったことではないのでしょうが、かつてそいつらに大変な目にあわされた覚えがあります。そのことを「過去の問題」と言って「まあいいじゃないの」なんちて流す、というのはひどい目にあわせた方から言い出すものではありません。日頃からレイプやら何やらをやりつけているとそのへんの感覚が分からなくなりますので注意しましょう。そういう態度をとるとえてして相手を激怒させ、警察に言いつけられたり会社にバレたりして人生が破綻することが多いようです。もっともこれは僕たち一般貧民の話で、親が実力者だったりするとそういう被害者を消してくれたり、外国に逃がしてもらったりできるのですが、世の中そう上手く行かないことの方が多いのです。

侵略については反省の意思をはっきりと示した上で、未来に向けて両国関係を構築していこう、みたいなことを言っておけばいいのに、また人の神経を逆なでするようなことをいうから、そういうことだと女性にモテませんぜ。
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2006年01月20日

米国産牛肉輸入全面ストップ

今入ったニュース

米国産輸入牛肉を全面ストップする-中川農水相が小泉首相に報告
時事19:18


脊柱混入のため。

輸入米国産牛肉に危険部位混入
 中川農相は20日夕の記者会見で、成田空港に到着した米国産牛肉に、除去が義務づけられている特定危険部位(SRM)の脊柱(せきちゅう)が混入していたと発表した。
 昨年12月に再開された米国・カナダ産牛肉の輸入は、SRMの除去などを前提にしている。
 農相は「脊柱が入っていたとすれば、重大な問題。確認されれば輸入停止もありうる」と述べ、再開されたばかりの米国産牛肉の輸入を再び禁止する可能性を示唆した。
(読売新聞) - 1月20日18時49分更新


これを読んでるみんなは大丈夫だと思うけど、食べちゃった人はどうなってしまうのでしょうか。
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スクールガード・ミーツ・スクールガール

子供の安全を守るためにいろいろな取り組みがなされているようです。

八戸淀町内会、安全確保へ「おたすけ隊」結成(2006/01/18)
発足式で安全な町づくりを誓い合う淀町内会おたすけ隊
 子供を狙った連れ去り未遂や声掛けが後を絶たないのを受け、八戸市の淀町内会(北山良二会長)の住民が“地元を自分たちの手で守ろう”と「淀町内会おたすけ隊」を結成した。同隊は町内をパトロールして子供の安全確保に努める。十五日は同市沼館一丁目の城北会館で発足式が行われ、関係者約三十人が安全な町をつくることを誓った。
 同町内会は三社大祭に山車を参加させるなど活発な町内会活動を行っているが、町内を巡回することで子供の安全を確保するとともに、地域住民の連携をさらに強めよう―と、おたすけ隊を発案した。
 発足式では、北山会長が結成のいきさつなどを説明。元市長で同町内会顧問の中里信男さんや学校、警察関係者ら来賓四人がおたすけ隊員に激励の言葉を贈った。
 この後、そろいの蛍光ジャンパーに身を包んだメンバー約十五人が二班に分かれ、早速“第一回パトロール”へ。町内の危険個所を確認しながら、不審者の影に目を光らせた。
 隊長を務める畑中裕祥さん(52)は「われわれの存在を周囲に見せることが重要。今後さらにメンバーを増やして町内の隅々まで巡回したい」と意気込んでいた。
デーリー東北新聞社


例えばこのようになんだかのんびりとした雰囲気で、お揃いの服を揃えたりして、見回って、寒いからちょっと燃料を入れていくのは雪国では当然のことだけど、それはともかく、「われわれの存在を周囲に見せることが重要」だなんて、たしかに存在を目立たせないと「とーちゃんはおたすけ隊とかいってよく出かけるけど「おたすけ」だか「すけべ」だかなんだかもう」なんて言われかねませんが、そんなに目立つ格好で活躍してると犯罪者としては通り過ぎるのを待っていればいいだけなのでどうかひとつ。

県新年度予算案、スクールガードリーダーに3千万計上へ(栃木)
 今市市立大沢小学校1年吉田有希ちゃん(7)が殺害された事件などを受け、県は、2006年度当初予算案に、子供の安全を守る対策費として、学校の安全対策を指導する警察OBら「スクールガードリーダー」配置に3055万円、住民への不審者情報などのメール配信に904万円を計上される見通しとなった。19日にまとまった各部局の予算要求に盛り込まれたもので、復活要求(25日)、知事査定(1月27〜2月7日)などを経て、2月10日に公表される。
 スクールガードリーダーについて、県は12月までに、全県への配置を終える計画。当初、県内169の中学校区単位で配置する予定だったが、中学校が1校しかない町や、10校近くの小学校を抱える中学校区もあることから、配置数を31地区増やし、200地区とする。
 一方、不審者情報メールは、県内の全20警察署から、各市町村や学校、地域の防犯パトロール隊、希望した地域住民などの携帯電話やパソコンに配信される仕組み。児童・生徒に対する声かけ事案やわいせつ事案、ひったくりなどの犯罪などが起きた場合に、発生時間や場所、犯人の特徴などを知らせる。4月から運用を始める予定だ。
 また、県は、放課後児童クラブ室の創設にも、約1億1266万円を計上する方針だ。今年度は5か所開設したが、新年度は倍以上の13か所(宇都宮、栃木など7市4町)を整備する。保護者が急用で迎えに行けなかったり、家を空けることになった場合の児童の一時預かり場所としても活用が期待される。
 さらに、昨年4月に施行された「県安全で安心なまちづくり推進条例」に基づき、地域安全マップ作成のためのマニュアル作りや、安全で安心なまちづくりリーダーの養成講座にも着手。これら自主防犯活動の推進費として、新年度予算案に405万円を盛り込む予定だ。
(2006年1月20日 読売新聞)


素人のボランティアの「スクールガード」というのがあって、上記「おたすけ隊」みたいなことするんでしょうけど、それじゃ頼りなかろうということで警察が出て来るんだけど、忙しいから無料で忠実に働くOBを呼んで来て、「スクールガードリーダー」をやらせるというのですけど、下校ルートは学校から各児童の自宅へと毛細血管のように分岐して「この木何の木」みたいに広がっていくようになっているものを警備するノウハウが警察にあったっけか。

子供を守れ スクールガード養成講習会 駒ケ根
 学校の巡回、警備などにあたる学校安全ボランティア(スクールガード)の養成講習会が18日、上伊那、諏訪地方を皮切りに始まった。会場の駒ケ根市の県看護大学には、学校の呼び掛けでボランティアや教職員、市町村教育委員会の職員らおよそ40人が参加、護身術などの実技も交え地域ぐるみで学校の安全を守る方法を学んだ。
 県教委が文部科学省から委嘱を受けた「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」の一環。2月9日まで、県下6教育事務所ごとに開く。同事業は児童を狙った凶悪犯罪が増える中で、家庭や地域の関係機関、団体が連携して子供たちを守るための仕組みを作ることが目的。
 講習会では、県教委の職員が事業内容や学校の安全を取り巻く情勢を説明。警察OBがあたるスクールガード・リーダーがスクールガードの役割りなどについて語った。この中で、県下では登下校時の児童に対する声掛け事案が多く発生していることから、不審者の学校侵入対策と合わせて取り組むことを確認した。
 護身術の指導は駒ケ根署生活安全・刑事課の前島昭文警部補と、高見沢貴文巡査長が行った。前島警部補は、「護身術は離脱術。相手の力を利用していくつかの技を組み合わせ、すきを見て逃げること」と述べ、撃退しようと考えないよう注意した。
(長野日報)1月T9日


案の定、「護身術」なんて教えてどうするのかわけがわかりません。今まさに子供が連れ去られる、殺されるというところに駆け付けて子供を守り、犯人の暴力から自分の身も守る、といったことを想定しているのでしょうか。スパイダーマンですかあなたは。ピュッピュ飛ばしたりして。護身術なら子供に教えた方がよいでしょう。もっとも「護身術を教える」といってヘンなことをする奴が出るに決まっていますが。

この分野で警察がどれほど役に立つかは分かったものではありません。女の子に声をかけたり、ピュッピュかけたり、出合い頭に陰茎の露呈におよぶ輩は昔から大勢いるのですが、そういうのに忙殺されているうちに別の子が惨殺されるかも知れません。とはいえそんな事件はそんなに頻繁に発生するわけではありません。去年の暮れにちょっと続きましたが、あとはちょっとした迷子を大袈裟に報道したりするキャンペーンです。おそらくスクールガードの目の前では何も起こりませんから、そのうちつまらなくなって下火になると思います。スクールガードがスクールガールと仲良くなったりして問題になって終わりではありますまいか。残るのは警察の学校への浸透ですが、これには別段何の意味もありません。警察としては宅間の事件で校門を突破しているんですから、肛門まで突破しても面白くもないはずですが。

まあ、警察はせいぜい自分の本来の仕事をしっかりやってほしいものです。諏訪市の小学校5年生は、結局行方不明になった地点で湖に転落していたわけですが、キャンペーンに役立てようと思ったばっかりに余計なことをしていて発見が遅れたとしか言い様がありませんな。しかしそういうことに対する反省が全く聞かれないところをみると、キャンペーン期間中は「発見」をわざと見合わせたのかもしれません。それが警察の「本来の仕事」だ、とお巡りさんに言われたらああそうですかと引き下がって来る僕はどうせ憶病者だよ。
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2006年01月19日

恐怖のネオコン医学でホリエモンがガリガリに!

悪銭身につかずなんてことを申しますが、ホリエモンも身についたのは脂肪だけに終わりそうなんですが、このぶんだとそれすら失いそうですな。ほっそりしたホリエモンなんてえものも一度見てみたいもので。よく考えてみると別に見たかあないんですが、今度の件であるテレビ局なんかはドサクサ紛れに長髪時代の映像を出してみたりして、だからといってどうということもありませんけど、世間では「生活習慣病」てなことを申しまして、痩せたほうがいいんだみたいなことになっておりますが。
「生活習慣病」てのは例の生きかた上手な聖路加国際病院名誉院長、日野原重明先生が1978年に言い出したようです。先生、1911年生まれだというから今年94歳になります。なるほど生き延び方は上手なようです。彼の提唱した「習慣病」という概念は、「大人の慢性病は、ある日突然病気になるのではなく、若いころからの日常生活のあり方やよくない習慣を繰り返すなかで病気の根がだんだん広がっていき、ある年齢に達すると症状が出てくることが多い」という思いつきから生まれたもののようですが、先生このアイデアを盛んに吹聴したらしく、ついに1996年に厚生省(当時)が、「成人病」という言葉を止めて「生活習慣病」に言い換えることにしてしまいました。
お役所のことですから、こんな言葉にもめんどい定義がしてあって、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に卒与する疾患群」ということです。要するにこれは病因論ではないのであって、まあ生活習慣が「関与する」という程度のことなんですが。
ところが同じように「関与する」要因には、この他にも「遺伝的体質的要因」や「外部環境的要因」なんかがあるわけで、何をどうすれば病気になったりならなかったりするのかというのは諸要因の相互作用によるものなんじゃないかという気がしますが、そのなかで「生活習慣的要因」だけを特に取り上げるのはちょっと妙ちきりんです。
要因によって対策を考えるということなんでしょうけども、もっとも遺伝のほうをどうにかしろと言われてもそれはちょっと難しいとは思いますが、少なくとも環境のほうは政治なんかがが何とかしなくちゃならないという部分が大きいものです。それですから、「生活習慣」をクローズアップしている影では、このような政治課題が人目を避けてこっそりと、煙草なんか吸いながらサボっているのではないかと疑われます。こういう奴を見つけて教室に戻すのが「生活」指導の先生なんだから世の中は複雑です。
ちなみに世の中には生活習慣病予防週間などというものがあり、2月1日からなんですが、今年の標語は「内臓脂肪 減らして防ぐ 生活習慣病」というんだそうです。保健所にでも行く用事のない限り絶対に目にすることはないでしょうから、この機会に覚えておいても何にもなりませんが、「生活習慣」でもって病気を「防ぐ」ことが出来るというつもりのようです。これで遺伝要因のほうもほとんどいらなくなってしまいましたから、見つからないように夜中に裏山にでも捨てて来るんでしょう。
厚生大臣(当時)のえこひいきによって、「生活習慣」は熾烈な競争に勝ち抜き、「生活習慣病」の原因ということに、ほぼ、大雑把に言えば、まあ異論はあるでしょうが、とりあえずということで、決まってしまったと、まあそういうようなものだと言っても大体差し支えない、というか要するにそういう風に思え!と、いうことになってしまいました。事は各個人の生活の問題ですから、病気にかかるのは専ら本人の悪い習慣のせいであり、悪習を断ち切れない本人が悪いのです。何もかも自分のせーだ。こういうのを経済や外交の用語ではとくに「自己責任」というのですが、医学のほうでは「生活習慣病」と呼ぶ習わしです。
今では厚生省も厚生労働省となって労災や過労死も取り扱うことになっているのですが、毎日社長に鞭や三角木馬で責め立てられている万年中年平社員の胃が爛れようが、心臓が止まろうが、まずは本人の責任ということですから社長さんも安心です。ビンボー人はせいぜいお酒をたくさん飲んで気を紛らせましょう。肝臓がやられたら自己責任ですから。
そこで悪い習慣を改めるためにアメリカの5S追放運動を取り入れましょう。5Sとは、
Salt(塩)      塩のこと。ビンボー人がご飯を食べるときに使う漬物に大量に含まれる。
Sittng(座業)   座ったままで長々とくだらないブログを書くこと、または下級事務員の就業状況。
Snacks(スナック) 女の子がいる酒場、またはポテチなどのお菓子類。ビンボー人の主食。
Smoking(タバコ) 愛媛県の加戸守行知事の好物。取り上げると死ぬらしい。取り上げてしまえ。
Sugar(砂糖)    脳の栄養になると誰かが言ってた。ビンボー人の唯一の娯楽。
セックス(Sex)を入れろというのは無理な相談でしょうけど、普通だとストレス(Stress)が入ってきそうなものですが、ストレスは社会的環境的な外力をあらわすことが多いのでこのさい不適当なのでしょう。あくまで食べ物とか嗜好品でなければなりません。さすがは先進国です。碌なことを思いつきません。尚、ストレス解消には運動をすると良いようです。もっとも時間と体力のないビンボー人諸君には難しいでしょうけどねえ。同情にたえません。お金はあげませんが。
ちなみに当時の厚生大臣がコイヌミで、どうもこれがいわゆる「改革」の始まりだったようです。「改革」は最初から人命をターゲットにしていたのです。ビンボー中年としてはもう、日野原先生に「死にかた上手」でも書いていただくしか手がありません。もっとも先生が率先垂範されるというのでしたら、それはそれで一向にかまいません。
posted by 珍風 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月18日

教育勅語は諸悪の根源

と思ったら退蔵くんは千葉には来ないと。千葉県民には朗報ですが自民党はなんだってゴミ情報ばら撒いてんでしょうか。1月17日といえば大地震のあった日ではないですか。地震つながりでヒューザーで決まりじゃん。ところがなんと朝刊1面トップはネズミ人間でおなじみの宮崎勤。勤という人が死刑になるってんであわてましたよ。豚汁が食えなくなりますから。
それにしてもオジャマモンの拒絶という名の肯定によって、自民党はどうもヒューザーなんかとグルになっていたことがバレそうなのに、いったいどの口から「道義を重んずる国家」なんてセリフが出てくるのか、まさか下の口からというわけでもないでしょうけど、猪八戒の口から出てると「道義」もクソまみれであります。
ところで例の総合黒幕研究所の内河健という男、調べてみるといい年なんですな。1933年12月22日生まれですから、ついこの間72歳になったところですがフィリピンに愛人がいるとか元気いっぱいの自称病人です。そういえばこれも凶悪な老人、ダンス振付師の武井保雄も1月4日がお誕生日の同じ山羊座。慎重堅実な性格です。1930年生まれの76歳。ついでにアイドル食いまくり堤義明大先生は1934年5月29日生まれのお調子者の双子座71歳でした。
どうも最近の70代はなっていないようです。まあ、良く言えば戦後の日本のために大いに努力された世代であり、現在の日本はこういう人たちの働きの上に成り立っているといってもいいくらいのものなのですが。ここへ来て晩節を汚すどころか今までの人生を全否定されるライブドア状態、こんな大犯罪者だけでなく、なんぞやらかして社会面を飾る70代のいない日はないくらいです、ホントに。
日本では悪いことをすると、子供の頃の教育が悪かったと言われますが、もしかするとそれもそうなのかもしれません。そこでこの昭和一ケタ世代(懐かしい響きですが)が子供の頃にイヤというほど叩き込まれたありがたいお言葉を転載しましょう。これを暗誦できるようになれば悪いことをして大金持ちになれるかもしれませんよ。


朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我ガ國軆ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣ノ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉ジ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラズ又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ挙挙服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
明治二十三年十月三十日
   御名御璽


なんだか分かりませんね。これが明治23年発布の原文です。こういう句読点もなくだらだらとした書き方は、戦後民主主義に汚染されて堕落した現在の小学校では悪い作文であると教えられています。ありがたいことにこれを掛け軸にしたもの販売している人もいますが、こんなものを床の間に飾ってにらめっこをしていてもラチがあかないと思います。
そこで「国民道徳協会」という人たちがお節介にも現代文に書き直していますのでそれをばご紹介いたしましょう。

私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
 国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や,秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。


これもひとつの解釈というべきでしょう。自民党がぬけぬけと主張する「道義」の元ネタがこれです。原文の「徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」のあたりだと思うんですが、「徳」という字は高い精神性や善政という、コイヌミなどとは縁もゆかりもない概念をあらわす一方、「得」とか利益、財産といった連中の大好物にも通じるところであり、誠に深遠な意味を持つありがたい言葉でありますが、ここでは「道義」ということにしています。つまり自民党が「道義」と言った時には「お金」という意味が含まれています。ここんとこ試験に出ます。
またこの現代文を作った人が頭がちょっとアレで、分からないところを飛ばしてしまっていることが知られています。「父母ニ孝ニ」のあたりから、ずらずらとなんだか立派そうなことが並べられている次のところです。ここは原文の悪いところで、いつまで経ってもセンテンスが切れないのでわけの分からなくなりやすい箇所ですから要注意です。以下がワン・センテンスになっています。かなり凶悪な長文ですが。

「爾臣民(国民の皆さんは)父母ニ孝ニ(子は親に孝養を尽くし)兄弟ニ友ニ(兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い)夫婦相和シ(夫婦は仲睦まじく解け合い)朋友相信シ(友人は胸襟を開いて信じ合い)恭儉己レヲ持シ(そして自分の言動を慎み)博愛衆ニ及ホシ(全ての人々に愛の手を差し伸べ)學ヲ修メ(学問を怠らず)業ヲ習ヒ(職業に専念し)以テ智能ヲ啓發シ(知識を養い)徳器ヲ成就シ(人格を磨き)進テ公益ヲ廣ノ世務ヲ開キ(さらに進んで、社会公共のために貢献し)常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ(法律や,秩序を守ることは勿論のこと)一旦緩急アレハ義勇公ニ奉ジ(非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。)以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ(おーい、ここはどうしたー)」

長いといっても様々な徳目が並べられているだけのことなので、よく読んでみれば単純なのですが、一番大事な天皇が出てくる最後のところを飛ばしてしまっている現代文は意味が良く分かりません。実はこの文は「お父さんお母さんを大切にしたり夫婦がイチャイチャしたりなんやかやすることによって「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼」しろよ」、という意味になりますので、現代文が穴埋め問題になっていることに気がつかないと、満点は取れない、ということになります。
この文章は天皇のために色んな良いことをしなさい、と教えていますが、こういうのを本気にすると大変なことになります。一つは相手が天皇でなければ良いことをしなくてもよいことになる、という点です。一般人民である顧客を欺き、従業員をいじめるのは教育勅語の精神にのっとっています。
また、道徳の基礎を天皇制に置きますが、それを支えるのは国家の物理的な権力です。ここでいったん国家が敗戦をこうむり、その権力が相対化されると共に道徳に従う意味はなくなります。これらの徳目は「古今」「中外」に普遍的なものであると言い張っていますが、それを国家という砂の城の上に据えているので、「一旦緩急アレハ」一気に崩壊してしまいます。昭和一ケタ生まれの年寄りが悪いことをするのは、勅語に隠されたこのような自爆装置によって良心回路が焼き切れた故でありましょう。要するにプッツンですが、ハカイダーより始末が悪いのですから困ったものだ。
プロフェッサー・イヌの率いる「ダーク」は、「悪魔回路」の方向に見切りをつけて日本人の脳に再び自爆装置を設定すべく教育基本法を改定せんとたくらんでいる模様です。これは極めて強力なウィルスです。増殖するんですから。「之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス」というのが、これを他人に感染させろというコマンドになってます。BSEや教育勅語から脳を守りましょう。とか言ってるとマンションの天井が頭の上に落ちてきたりして御名御璽。
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2006年01月17日

千葉県民諸君は徹底的に馬鹿にされてるぞい

「東京」ディズニーランドや「新東京」国際空港がある東京の屋根の外、千葉県。それは江戸川と利根川で日本本土から切り離された未知の世界です。M君をあんなに怖がらせた「ネズミ人間」と「ネズミ踊り」を踊って親しむ、剛胆な土地でもあります。千葉県民のみなさん読んでますか?他所の都道府県の人たちは、ネズミの保護育成に熱心な浦安市長を筆頭にみなさんの頭蓋骨の中がネズミの巣になっていると思っているようですが、何かおっしゃりたいことはございませんか?みなさんは徹底的に馬鹿にされているようですよ。ほれほれ

杉村太蔵議員が4月千葉7区補選出馬へ
 自民党の杉村太蔵衆院議員(26=比例南関東ブロック)が、千葉7区補欠選挙に出馬することが濃厚となった。同区では昨年9月の総選挙で自民党の松本和巳氏(40)が初当選したが、出納責任者ら3被告に公選法違反の有罪判決が下され、辞職、4月の補選が確実視されている。地元では野田市議らの擁立の動きがあるが、県連は党本部に従う意向で、最終的には官邸一任となる見通し。杉村氏は週明け16日、党の広報戦略を担当する世耕弘成幹事長補佐(43)とともに野田市入りする。
 4月11日告示、4月23日投開票で行われる見通しの千葉7区補選に、奔放発言で大人気となった太蔵氏が出馬する可能性が高まった。自民党千葉県連幹部の1人は14日、「今の中央は地方の言うことを聞く中央ではない。地元で候補を立てようとしても、中央が太蔵議員と言えば県連も従う。最終的には官邸に一任ということになる」「(太蔵氏は)人気があるから短期決戦の補選でも勝てる」と話した。
 千葉7区では、松本氏陣営の選挙違反事件で、11日に公選法違反(買収)罪に問われた出納責任者ら3被告に有罪判決が下された。松本氏は判決後「判決確定後に進退を判断したい」と語り、県連には今月中に辞職する意向を伝えた。控訴期限は25日だが、松本陣営側は県連に「4月補選になると思う」と伝えており、控訴の可能性は低い。仮に松本氏が辞職しない場合は、東京高検が連座制適用を求める行政訴訟を東京高裁に起こし、適用が決まれば失職する。不服申し立ては30日以内だが、松本氏は申し立てをしない意向で、4月の補選はほぼ確実となっている。
 昨年の総選挙で松本氏に小差で敗れ、比例で復活した民主党の内山晃衆院議員(51)の陣営では「太蔵さんが7区に来ても、すでに専用の対応策を練ってある」と太蔵氏との選挙戦を想定。準備を本格化している。自民党千葉県連の金子和夫幹事長は「党本部から県連にそのような話(太蔵氏出馬)は来ていない」としながらも「地元でも話題になっている。武部勤幹事長に確かめたい」とし、党本部に近く確認する意向だ。
 太蔵氏は、週明け16日、教育行政の視察のため、世耕幹事長補佐と野田市入りする。地元では、松本氏陣営が県議選候補者を、地元議員らが若手の野田市議を擁立する動きもあるが、野田市議を推す関係者は「視察も補選用の顔見せではないか」と警戒している。
日刊スポーツ[2006/1/15/08:38 紙面から]


いままで千葉7区はマツモトキヨシ薬局一族が仕切って来たわけですが、出来の悪い社長の息子が議員辞職を余儀なくされるそうで、それはまあ当然のことなのですが、悪い冗談が好きな自民党はそこへ杉村太蔵クンなんかを持ってくるそうです。自民党もなかなか侮れません。世耕はコイヌミ路線の限界を感じてヤケになって選挙を捨てているのか、千葉県民がミーハーのクルクルパーだと思っているのか真意をはかりかねるところが素晴らしい。撹乱戦術でしょうか。大人の余裕といったものを感じさせる深遠なテクニックであります。
なにしろ千葉といえばヤクザが国会議員、珍走団の名産地、金権政治の総本山、津田沼よりむこうは不細工ばっかり、識字率が低いヤンキーの王国、田舎の方ではいまだにボンタンをはいているDQNの楽園、TDRがある、日蓮の生誕地、といったような悪いイメージがこびりついているせいで低IQ地域だと思っているのでしょう。有名人を持ってくれば楽勝だぜ、などといった浅薄な判断をなさったに違いありませんが、「人気があるから短期決戦の補選でも勝てる」というのはいかがなものでしょう。人に知られていることと人気があることとの間には深くて暗い河がある。ここまで馬鹿にされたんじゃ黙っている必要はありません。とくに千葉県7区にお住まいのみなさん、松戸市,野田市,流山市のみなさんは醤油を飲んで気を引き締めてかかって下さい。そんなことをすると死にます。
今の千葉県知事が去年の選挙のときに誰と戦わされたか覚えておられるでしょうか?森田健作ですよ、森田健作。自民党は有名人を擁立して勝ってやろうというつもりだったようですが、若い人は森田健作なんて知りません。森田健作ってのは、なんだか竹刀を振り回してブルース・リーばりの「怪鳥音」で会話するのが得意な元役者であります。これだけの情報だと江頭2:50の出来損ないみたいですが、裸ではなくちゃんとスーツを着て、剣道の防具をつけています。そんな代物が急にやって来て知事選に立って、これがまた結構な票を稼ぐのですから呆れたものです。もちろん森田健作の公約のひとつが千葉県に相応しく「治安をよくする」ということであり、これに呼応して投票日当日に千葉市の山林(千葉市全体が山林であるけれども)で若い女性の死体が発見されたという報道がされる、という「偶然」の賜物でもあるのかも知れません。
今回の補欠選挙にもそんな応援団があらわれるかどうかわかりませんが、ニートの死体ぐらいならどこにでも転がっていそうなのが千葉県でありますから、4月は「千葉日報」の社会面に注目です。もっとも森田は映画製作の予定があって、千葉県がどうなろうと知ったことではなかったのですから最初から馬鹿にしきった話なんですが。退蔵くんも千葉県を馬鹿にすると「族」がフルスロットルで突っ込んでいくし、シーワールドのシャチが子供達の目の前で調教師をおやつがわりに食い散らかし、鋸山が火を吹き、うみほたるが沈没して退蔵くんはアーネスト・ボーグナインのようにネズミの大軍に食い殺されますよ。また「ウイラード」だ。小さいィの字の「ウィラード」はリメイクの方でした。日本でもリメイクしませんか森田さん。主演は退蔵くんで文句ないですね。クライマックスはミッキーのキグルミを着た退蔵くんがネズミを操ってTDRでデートしてる連中を虐殺するというのはどうでしょう。暗いな、うん。
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2006年01月16日

二大政党制はナシだな、どうも

アメリカからの牛肉の輸入が再開されましたが、近所の松屋では「豚汁定食」とか「豚汁豚丼セット」など豚肉メニューをアピールして消費者の牛肉離れに備えていますのでためしにひとつ食べてみました。生卵も付きますので、今後一切牛丼をボイコットしても食うには困らないようです。毎日豚汁を食ってやろうか知らん。武部氏の命もあとわずかです。

[武部幹事長]次期参院選 離党議員との連携必要なし
 自民党の武部勤幹事長は15日、埼玉県川越市内で講演し、来年の参院選について「昔の人たちともうまくやらなければ勝てない、という話がチラホラあるが、それは間違っている」と述べた。参院自民党から参院選の苦戦を前提に、昨年の郵政政局で離党した無所属衆院議員との連携が不可欠との意見が出ていることをけん制、連携の必要はないとの考えを示したものだ。そのうえで、武部氏は「国民は自民党が本当に改革政党になったかを見極めて参院選に臨む。改革は後戻りできないとの姿勢は貫かないといけない」と強調した。【田中成之】
2006年01月15日21時03分 毎日新聞


まあいい気になるのも結構ですが、国民は「改革」を支持しているわけではないので。恐怖の頭脳改革の結果ものごとがよくわからなくなってるでしょ。このままでは自民党は参院選は惨敗かと思われますので、自民党としては武部氏を松屋の工場に連れていく日が来ることでしょう。その頃には添付の生卵も自民党に「戻って」いるかも知れませんので、一緒に連れていけば工場長も感謝感激です。

前原代表、退路断つ・「政策集約できねば不出馬」
 民主党の前原誠司代表は14日、基本政策を集約できなければ、9月の代表選に出馬しない考えを表明した。外交・安全保障など党内の隔たりが大きい分野について、退路を断ってまとめる姿勢を示すことで、求心力を高める狙いだ。だが、横路孝弘衆院副議長、小沢一郎前副代表は「反前原」に傾き、集約へのハードルは政策論を超えて高くなりつつある。前原氏は「危険な賭け」に出た。
 「基本政策をまとめ切れなければ、代表であり続けることはできないと思っている」。前原氏は14日の民放番組などでこう強調した。周辺は「公約したことをまとめられないようでは、次は担えないという腹づもりだろう」と解説する。
 旧社会党、旧新進党など寄り合い所帯の民主党で、安保政策の統一はこれまでタブー視されてきた。前原氏はそれを自らの進退をかけた政治課題に高めた。実際にとりまとめに動けば党内が紛糾するのは確実だが、集約できれば再選に向けた大きな足がかりになる。
(07:01)日本経済新聞


前原氏というのは、いわば自民党が民主党に向けて放った最後の刺客のようなものですが、どうも党内での評判は今一つのようです。横路氏は「青年将校」のようだと評しましたが、これはかなり好意的な表現でしょう。自民党総裁が「子イヌ」なら前原氏は「孫イヌ」でよいのではないでしょうか。「マエバリ」という案もあるんですが。アレは大層イタイもんだそうで。自民党と同様かもしかするとそれ以上に間違った「改革」路線で国民に「痛み」を「押し付ける」ポリシーを表すにはピッタリだと思うのですが、せっかくいいことを思い付いたのに肝腎の前原氏はもうそろそろおしまいのようです。集約なんて出来ません。今までよく頑張った、エライ!もういいから帰りなさい。
かくしてイヌ共が演出した自民・民主による二大政党制擬装独裁は半年も経ずして崩壊するのですが、一方その頃共産党も選挙をにらんでじーさんを引っ込めることにしたようですけど、

不破議長退任、党勢退潮に歯止めかからず
 36年間にわたって共産党の中枢を担った不破哲三議長の退任により、同党は指導部の世代交代を印象付け、支持拡大を目指す。不破氏が主導した現実・柔軟路線は新体制でも継承されるが、2大政党制の流れが進む中、退潮傾向に歯止めをかけるには至っておらず、党勢回復への道はなお険しい。
 「選挙戦などの第一線で活動することが難しくなってきている。比較的元気なうちに退きたい」。不破氏が志位和夫委員長らごく少数の幹部に、議長退任の意向を打ち明けたのは昨年9月だった。
 以来、志位氏らは新指導部の体制をどう築くか、不破氏も交えてひそかに検討を続けてきた。その結論が、委員長と書記局長、副委員長(3人)の3ポストを「党3役」と位置づけ、当面は集団指導体制で臨むことだった。
(07:01)日本経済新聞


「退潮」しているのは「2大政党制の流れ」の方だと思いますがね。日系アメリカ人新聞としては困るのかも知れませんが、他の人は困らないようです。アカヒ新聞と嫁売新聞のトップが一緒になってコイヌミの靖国参拝を批判していましたが、マエバリだって靖国神社公式参拝の定着をスローガンに掲げる日本会議国会議員懇談会の構成員ですから、ここでも孫イヌは子イヌとセットで批判されていることに変わりはありません。
とはいえ別段共産党の人気が上がって来たわけでもないのですから、というかそもそも嫌われ者であることを自覚して今後の身の振り方を考えないと、どうなるかわかったものではありません。しかし注意深く行動すればなかなか面白いことになりうるような状況が見えつつあるかもしんないとは言えるかも。ちなみに僕は共産党を支持しているわけではないのですが、普段ステーキばっかり食べているとたまにはお茶漬けも食べたくなるものです。奥さんにもよく言うんですが、張り倒されます。そういう時は「お茶漬の味」でも二人で観ればなんとかなるかも。
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2006年01月15日

社会保険庁は金持ちの御機嫌をとっていると地獄に落ちるの巻

と思ったら、「出産無料化」はツブれてしまいました。猪口氏がまわりの人に何の相談もなく突発的に口走った単なる思いつきに過ぎなかったようです。コイヌミチルドレンも統制が取れているようで取れていないので、なんというかちょっとアレですが、まあどうせ次の選挙で全員落選することは目に見えてるので、それまでは先輩議員諸君も官僚連中も国民と共に「痛み」を分かち合う数少ない機会として、当分の間ガマンしなければなりません。
確かに減ったとはいえ1年間に106万7千という出産数がありますから、出産費用を公費負担するとなるといくらかかるのか想像もつきません。実は想像がつかないということもないのですが、出産に掛かる経費のうちどこまでの範囲を公費負担対象として認めるかによってだいぶ違って来るので。ちょっとやそっとのことでは効果はないでしょうな。
出産育児一時金を5万円増額するのは、これとはまた別の話のようです。ただしこれは健康保険や国民健康保険に加入している人だけのことであって、無保険者はこれも当然全額自己負担です。現在無保険者が30万世帯くらいあるようですが、厚生労働省としてはこれを更に増加させる予定です。

年金未納なら医療費は全額自己負担に、厚労省が検討
 厚生労働省と社会保険庁は3日、国民年金の長期未納者と長期未加入者について、国民健康保険(国保)を使えなくする措置を導入する方向で検討に入った。
 国保が使えなくなると、医療機関に受診した場合の患者負担は全額自己負担になる。年金の未納・未加入者に対する事実上の罰則規定を設けるものだ。実施の具体的な基準を詰めたうえで、早ければ2007年度から実施したい考えだ。
 年金保険料の未納対策としては、社保庁は十分な所得や資産がありながら督促に応じない未納者に対し、強制徴収を実施している。
 国民年金の納付率は05年度上半期(4〜9月)現在で、61・2%(社保庁調べ)にとどまっており、4割弱が未納だ。社保庁は07年度末で納付率を80%に引き上げることを目標にしている。だが、目標達成は難しいとの見方が強く、庁内では「強制徴収だけでは、未納・未加入の抑止効果は見込めない」との意見が出ていた。
 一方、国保の滞納世帯の割合は04年6月現在で18・9%で、年金よりも納付率は高い。国保が利用できない場合、医療費が全額自己負担になり、影響が大きいという意識が強いことが原因と見られる。このため、年金未納者らへの“ペナルティー”として、国保利用を制限する案が浮上してきた。
 ただ、国民年金の保険料徴収は国(社会保険庁)が行っているのに対し、国保の徴収は市町村という違いがある。年金未納を理由に国保を使えなくすることに対し、市町村が「国保の納付率も下がる」などと反発する可能性が高い。今後、厚労省、総務省、自治体などの調整が必要になりそうだ。
(2006年1月4日3時3分 読売新聞)


公的年金の会計が苦しいのは御承知の通りです。とんでもない無駄遣いをしていたりするのでいつの間にかだいぶお金が減っていたのです。そこで年金保険料を払わせるために生命を担保に取ることにした次第です。国民健康保険の滞納が国民年金の滞納よりも少ないのは、やはり病気になった時に困るとか、今現に病気になっているとかいうことがあっって、ビンボー人が乏しい家計の中から究極の選択をしてこっちは払っておこう、という判断をしている結果でしょう。ですから国保が使えなくなったからといって年金の方を払うようになるかというとこれは保証の限りではありません。払えないという可能性もあるわけで、「少子化対策」どころか人口減少効果が現われるかも知れません。もっとも病人など死んでしまえというのであれば、それはそれで理屈には合っていますから何も申し上げませんが、それでは少し正直過ぎるようです。

もっとも公的年金の保険料収入を増やす手がないわけではありません。民間企業で働いている人は厚生年金に加入していますが、パートやフリーターの人が加入していない場合があります。本人が加入しないのではなくて会社の方で入れてくれないわけです。そもそも正社員をクビにしてパートを入れるのは社会保険料の半額を会社が負担するのがイヤだからそうしているのであって、入れてくれるわけがありません。それを考えれば保険未加入の短時間労働者が相当数存在することが考えられます。
そこで短時間労働者は総務省統計局の労働力調査によると、1週間の就業時間が35時間未満の人は平成17年11月の速報値でおよそ1522万人います。国民の10人に1人以上が短時間労働者です。平成16年賃金構造基本統計調査によればこういう人たちの時給は男性が1012円で女性は904円ですが、ここはまあ単純平均してしまうと958円です。
この人たちの1日当たり所定内実労働時間は男では5.8時間、女では5.5時間、単純平均5.65時間になっていますが、これは所定内ということで残業を含まない数字です。パートタイマーなどの所定労働時間は雇用契約等で定められているところですから、契約書上の労働時間は6時間未満になっているわけです。これは社会保険の加入条件が、「1日又は1週間の労働時間が正社員の概ね3/4以上であること。1ヶ月の労働日数が正社員の概ね3/4以上であること」となっていることによります。「概ね」とはちょっと曖昧な巨乳ですが、正社員が8時間労働とすれば6時間ですね。これは実労働時間ではなくて所定労働時間で判断することになっています。ですから実際にはこれを超えて正社員同様の勤務をしているのが常態であっても、雇用契約で労働時間が6時間であれば社会保険に加入させなくてすみますから大いに経費節減になるわけですね。
また、実労働日数は男が17.6日、女は19.0日で単純平均18.3日となっています。ここでこれら全ての単純平均した数値をかけると、短時間労働者の月収のだいたいのところがわかるもんだとすると、それは99,052円になります。残業分を含まなければこのくらいではないか。この数字は社会保険の保険料額表によると標準報酬は等級1の98,000円にあたり、政府管掌健康保険料は8036円、厚生年金保険料は14,002円で合計22,038円となります。半分は会社負担ですが決して少ない数字ではありません。これに短時間労働者数をかけてみた全体では3354億円になります。
で、この3354億円のうち、相当部分が雇用している企業の経費節減のために取りはぐれていると考えられます。半分としても1677億円、まあ2000億はいくんじゃないかなと思いますが、そのうち厚生年金保険料は1300億円くらいになることになります。まあたいした数字ではないかも知れませんが、社会保険事務所は人件費節減で大儲けをしている企業をちょっと締め上げればこのくらいはポンと出て来る可能性があるということです。公的年金の台所事情が苦しいとかお櫃が空だとか泣き言をいう前に、そのくらいの努力をしたらどうかと思うのですが。
どうせ企業としては、短時間労働者が保険に加入させられたら保険料の事業主負担分の金額はそいつらの時給を下げたりすることによって対応しやがるに決まっているので、結局は労働者の負担が増えるということにはなるんでしょうけどね。
posted by 珍風 at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

どうせこの先なんてない、新成人と新生児

浦安の新成人。遊園地のネズミ踊りに甘ったれた顔して喜んでるようじゃ、この先思いやられる

朝日新聞の夕刊1面の下の方に「素粒子」という、比較的笑えるコラムがありますけど、10日のこれに対して浦安市が抗議したそうです。しかし「遊園地のネズミ踊り」とは良い表現だと思います。式典全体の中では「ネズミ踊り」はほんの一部だったようですが、TDLで成人式の式典を行った以上は、ほとんどの新成人の成人の日の過ごし方は「遊園地」で遊ぶということになってしまうわけで、子供じゃあるまいし、いやまあ子供なんでしょうが、やはりそういうのはいかがなものかと考える人がいてもおかしくありません。この成人式の式典は浦安市の新成人が自ら企画したそうですが、おめえら馬ッ鹿じゃねえか。それとは別にオリエンタルランドとしては地域社会に貢献するという意味合いもあると思いますが、裏目に出てしまってお気の毒なことであります。もっとも朝日新聞も若い奴に期待し過ぎで、年齢が同じだというだけの集団がたいして立派な振る舞いをするわけはありません。しかし毎日ディズニーランドに行くために近辺に引っ越して来ている人もいるのですし、そういう人たちの子供が成人式を迎えるのが今年あたりなのです。そういう新成人は脳がネズミに食い荒らされています。ちなみに近辺のヤンキー夫婦には子供が生まれると部屋じゅうをミッキーで飾り立てる風習があるそうです。これではみんなウィラードになってしまいます。

しかしヤンキーの努力の甲斐もなく、日本全体としては少子化の結果人口が減少しているんだそうで、外務大臣になれなくて傷付いた心を青いドレスに包んでみせた猪口少子化相、「出産無料化」なんて言ってますが、いまのところ正常分娩ですとだいたい30万ちょっとかかりますが、健康保険のある人は出産一時金が30万出ますから、一時立て替えとはいえほとんど無料のようなものです。これを35万に増やしてミルク代の足しにでもしてくれということのようです。もっとも増え続ける無保険者にとっては堕ろす方が安いのですが、無保険者の場合は出産した場合の費用も社会保険からは出ませんから、どうするつもりか分かりません。実際のところこれから子供を産もうかという連中の中にも無保険者は多くいるわけです。

それにしても、貸しオシボリでもなんでも使った分だけ補充するのが無駄のないやり方です。世の中では今生きている人を使い切っていないのですから、補充が減るのは全く当然のことであって、そのこと自体を「少子化」などと言ってことさらに問題視するのはちょっとおかしな話です。どうせ人は余っているようなので、これ以上増やしてはいけないのです。

こんな状態では、生まれた時はなるほど無料かも知れませんが、そのうちミルクやおむつも無料化しなければならなくなるし、親の賃金が年齢と共に上がるわけではないとすれば、幼稚園や学校も無料化しなければならなくなるでしょう。そしてこの子供達が成人を迎えたところで働き口がないのですから、ついには生活全般の無料化まで進まざるをえなくなるのです。したがって「少子化問題」の解決は日本の財政にとって堪え難い重荷となることでしょう。

実は人を雇用する企業は若い労働力を望んでいまして、中高年をクビにして若い奴と入れ替えたいのです。中年以降は子供を育てたりするコストがかかりますので、そういう人を雇っていると子育てのコストを企業が負担しなければならなくなるからです。つまり企業としてはコスト負担なく、若年労働者が空から降って来たり、木になっていたりするのが理想なのですが、なかなかそういうわけにはいかないようです。そこでこのコストを公共に投げ出してしまうわけですが、その財源を税金として負担することになると元の木阿弥ですから、ビンボー人増税が不可欠になってしまいます。まあ要するにわがままを言っているだけなので、子供じゃあるまいし、いやまあ子供なんでしょうが、そんなわがままにつきあっていちいち子供を産むにはおよばないでしょう。どうせもったいない使い方をして、すぐダメにしてしまったり、古くなったからといって捨てちゃうんですから。労働者ならそこらにたくさん余っているのだからそれを使っていればいいのです。若いのが良いなんて、そんなあんた、僕だって古女房でガマンしてるんですから、あまり非常識なことを言うものではありません。それに実はここだけの話、古女房の熟練したテクニックもなかなかどうして捨てがたいものがあることを白状してしまいましょう。
posted by 珍風 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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