2006年05月31日

会社勤めは命取り

世界禁煙デーなんですが、政府としてはタバコと健康の問題についてはあまり興味がないらしく、てゆうかそもそも貴重な財源であるタバコの消費を減らす積極的な理由が見いだせないのに違いないのですが、こともあろうに他の健康問題を持ち出して関心を逸らそうという、いつもながらの手法を展開しています。

過労で脳・心疾患、労災認定330人 過去最多
2006年05月31日21時48分
 過労による脳出血や心筋梗塞(こうそく)などで05年度に労災認定を受けた人は330人で、過去最多だったことが31日、厚生労働省のまとめで分かった。このうち過労死者は157人だった。一方、うつ病などで労災認定を受けた人は127人(うち自殺40人)。脳・心疾患は40〜50代、うつ病などは20〜30代に多かった。
 過労死弁護団の川人博弁護士は「景気が回復しても働く側の負荷は和らいでいない。特に若者はサポートもないまま即戦力としての働きを求められ、不適応をおこす例が目立つ」と指摘する。
 脳・心疾患による労災請求は869人で、前年の816人から53人増。認定も294人から36人増えた。業種別では運輸業や建設業で増加していた。認定された人は50代が前年より22人増の143人、40代も17人増の95人で、40、50代が全体の7割を占めた。
 背景には、慢性的な長時間労働があり、発症前の1カ月または半年の平均で残業が月100時間以上だった人が半数を超え、29人は160時間を超えていた。
 一方、うつ病など精神障害による労災請求は年100件単位で増えており、05年度は656件で過去最多。認定された人のうち30代が39人、29歳以下が37人で計6割を占め、特に20代の増加が目立った。職種ではシステムエンジニアや製造工が多かった。
 都道府県別では、脳・心疾患は東京51人、大阪27人、神奈川17人。精神障害は大阪19人、東京12人、福岡12人の順。
asahi.com


脳出血や心筋梗塞による過労死が157人、うつ病で自殺が40人、合わせて200人弱ですが、これはあくまで認定を受けた数です。認定330人に対して請求は869人、認定率は34.5%と、これはだいたい例年通りで、およそ3分の1というところ。うつ病では認定率はもっと低くて656人の申請に対して127人の認定で19.4%。合計ではおよそ30%というのが実態です。人妻の皆さんはよく覚えておきましょう。あとあと必ず役に立ちます。

しかし労災の申請というのがまた面倒で、会社の協力を得なければならないし、そもそも人を過労死させるような会社が協力的であることは稀であると推定されますんで、実数はどのくらいなのか、ちょっと想像がつきません。だいたい労災が発生すると翌年の労働保険料が上がる仕組みですから、会社に申請書を出すなと言っているようなもので。

過労で労災認定、過去最高の330人 厚労省まとめ
 過労で脳出血や心筋梗塞(こうそく)など脳・心臓疾患になったとして労災認定された人が、平成17年度は、過去最高の330人にのぼったことが31日、厚生労働省のまとめで分かった。このうち死亡に至った「過労死」は157人。また、仕事のストレスによる精神的障害で労災認定された人が127人おり、このうちいわゆる「過労自殺」(未遂含む)が42人認定された。
 集計では、脳・心臓疾患の労災申請は869人で、このうち死亡が336人あった。いずれも過去最高だった。
 労災と認定された330人の業種別内訳は運輸業26%、製造業18%、卸・小売業17%など。年齢別では50代43%(前年度41%)、40代29%(同27%)で、いわゆる働き盛りの人が倒れるケースが増えていた。
 また、精神的障害では申請件数が毎年100人ペースで増えており、17年度は656人(前年度524人)の請求があり、このうち自殺(未遂含む)に至った過労自殺が147人(同121人)で、ともに過去最高だった。一方で労災と認定した人数は、前年度より3人減った。
 認定された127人の年齢内訳は、20代以下が29%(前年度20%)、30代が31%(同41%)で、若い世代が全体の6割を占めた。業種別では製造業、卸売・小売業が多く、業種別では専門技術職(31%)、技能職(16%)の順に多かった。
 厚労省職業病認定対策室は「自殺に至らないまでも精神的障害を負った人が積極的に労災請求するようになってきており、審査が滞り気味になってきている」と話している。
sankei web(05/31 20:34)


内容が重複するところもあるんですが、まあ資料ということで。ところで3K新聞の方が過労自殺が2人多いのですけど、もしかして自分のところで2人出したんじゃないのか?それはともかく、現状では申請数が多くて「審査が滞り気味」なのだそうです。しかし今後は公務員を削減することによってさらに審査を滞らせるつもりらしいので、自殺の予定のある方はお早めに。

[過労病]うつ、自殺が増加 職場でのいじめが背景
 仕事のストレスによる過労うつ、過労自殺の労災申請数が過去最多となった。31日に厚生労働省が発表した過労による労災のまとめ。長年労働相談に取り組んでいる日本労働弁護団(会長・宮里邦雄弁護士)は、職場でのいじめの急増が背景にあると指摘する。
 同弁護団によると、最近は長時間労働を背景にした、いじめの問題が相談の約2割。同弁護団は「過去に経験したことのない異常事態」とみる。相談からは、いじめや長時間労働などが絡み合い、心を病んでいく労働者の姿が浮かび上がる。
 同弁護団が93年から実施している全国一斉の電話での労働相談によると、00年以降は残業、解雇・退職、賃金不払いが相談の7割。ところが05年になると職場でのいじめ相談が全体の約18%(前年8%)と急増、06年に入っても傾向は変わらず、解雇の23%に次いで19%を占めている。
 具体的には、「残業は月100時間以上あるが、会社から『残業代が一定程度を超えれば無能とみなす』と脅された」(東京、電機メーカーの40代男性)や「毎日終電で帰り、昼食、夕食の時間もない。土日も出勤で風呂も買い物の時間もない」(東京、デザイン会社の女性)などの声が寄せられている。
 同弁護団の事務局次長、棗(なつめ)一郎弁護士は「いじめには執ような退職勧奨や膨大な仕事の指示などがある。リストラで従業員が減ったことにより仕事量が増え長時間労働が常態化する中でストレスで心を病む労働者が増えた。がまんせずに周りに相談してほしい」と話している。
 弁護団では、6月3日に全国23カ所で電話相談「残業・労働トラブルホットライン」を実施する。各地の電話番号など問い合わせは同弁護団(03・3251・5363)。【東海林智】
毎日新聞 2006年05月31日21時06分


精神障害による労災申請が年々100件単位で増加の一途をたどる背景には職場での「いじめ」があるんだと東海林さんは言います。ここにあげられている「具体例」からはちょっとわかりにくいのですが、長時間労働でろくに風呂にも入っていない中間管理職オヤジがついに気が変になって、「若い世代」の部下をいじめ始めるのかもしれません。もっともそんなことをすれば部下は辞めるなり首をくくるなりしますから、その分の負担が当人にかかってきてさらに苦境に立たされるのは目に見えているんですが、そういう当然のこともわからないところがさすが「心を病む」ということなんでしょうか。

そんなことになる前にとっとと出世競争などからは身を引けばいいようなものですが、上司が過労死しちゃったもんだから仕方なく持ち上がりで管理職をやらせられる人もいるでしょう。損な役回りというものはやはりあるものです。だからといっておいそれと会社を辞める訳にもいかないでしょうな。住宅ローンとか餓鬼の教育費がかかるんでしょ?そういえば「少子化」とか言っていますが、子供なんか作らなければよかった、なんて今から思っても後の祭りです。どうしてもという方は戸塚宏に頼んでみましょう。窓口は東京都庁都知事室直通です。滅多に出勤していないようですが。

そういうわけで、サラリーマンも最近では「危険な香りのする男」の仲間入りです。会社はイラクあたりに勝るとも劣らない危険地帯ですが、外務省の「海外安全情報」のようなインフォメーションもなく、目つきの悪い連中がこれ見よがしにうろついているわけでもなく、瀟洒な近代建築のただ中でキチガイ同士が殺し合っています。弱肉狂食の世の中であります。

そこで少なくとも、過労死を発生させた企業には、求人広告に注意書きを掲載することを義務づけるというのはどんなものでしょうか。

「我が社での勤務は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます」
「この会社は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」
「人により程度は異なりますが、業務によりうつ病もしくは抑うつ状態が生じます」

このような警告文は求人広告スペースの3分の1以上のスペースを占めるべきで、スミ100%20ポ以上のサイズで印刷されなければなりません。しかしそんなことをさせると企業の労災隠しはますますひどくなりそうです。もっともこれからどんどん仕事がきつくなる労働基準監督署職員の過労死は予防できそうですから、さっそく実施されることでしょう。
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2006年05月30日

国家=600万円(1時間あたり)

国家の威厳を宣揚する式典の単位時間あたり単価が発表されました。

都立板橋高の卒業式「妨害」、元教諭に罰金刑 東京地裁
2006年05月30日11時52分
 定年まで勤務していた東京都立板橋高校の04年の卒業式に来賓として訪れた際、開式前に保護者らに国歌斉唱時に起立しないよう呼びかけたなどとして、同校元教諭・藤田勝久被告(65)が威力業務妨害罪で在宅起訴された刑事裁判で、東京地裁は30日、無罪主張を退け、罰金20万円(求刑・懲役8カ月)の判決を言い渡した。村瀬均裁判長は「式の遂行は現実に妨害された」として威力業務妨害罪の成立を認めた。一方で「元教諭に対する非難は免れないが、元教諭は式の妨害を直接の目的としたのではなく、式もほぼ支障なく実施された」と述べ、懲役刑ではなく罰金刑が相当だと結論づけた。元教諭側は即日控訴した。
 判決によると、藤田元教諭は04年3月11日午前9時42分ごろから午前9時45分ごろまでの間、板橋高校体育館で、午前10時開式予定の卒業式のために着席中の保護者に向かい、「今日は異常な卒業式」と訴え「国歌斉唱のときは、できたらご着席をお願いします」などと大声で呼びかけ、教頭が制止すると「触るんじゃないよ」などと怒号をあげた。校長が退場を求めても従わず、式典会場を喧噪(けんそう)に陥れ、開式を約2分遅らせるなどした。
 元教諭の退出後に卒業生が入場。今回の裁判の対象になった元教諭の式場での行為と直接の因果関係はないが、冒頭の国歌斉唱時に卒業生の約9割が着席する事態が起きた。これを問題視した都教委などが被害届を出したのを受け、東京地検が異例の在宅起訴に踏み切っていた。
 判決は、呼びかけの内容が学校側にすれば許容できない内容で、校長らが職責上放置できないものだから「威力」にあたる▽退場要求に従わず怒号し、校長らが対応を余儀なくされた――などとして威力業務妨害罪が成立すると判断した。
 弁護側は「配布や呼びかけは私語が許されている時間帯で、教頭からの制止も受けていない」と争ったが、判決はこれを退けた。
 元教諭は、教員生活最後の年に受け持った1年生の卒業を見届けるために来賓として来ていた。 「板橋高校卒業式事件」の東京地裁判決の理由骨子は次の通り。
 (1)被告の行為はそれ自体が威力にあたる行為で、現実に業務妨害の結果が生じている。
 (2)妨害は短時間だったことなどを考慮すると、懲役刑を選択するのは相当ではない。
 〈キーワード:都立板橋高校卒業式事件の経過〉 都教委は03年10月、入学・卒業式の国歌斉唱時の起立徹底を通達で打ち出した。問題となった式は、その後初めての卒業シーズンを迎えた04年3月に行われた。元教諭が週刊誌コピー配布や不起立の呼びかけをした式には、国旗・国歌をめぐる混乱を予想していた都教委が指導主事5人を派遣していたほか、以前から不起立に批判的だった地元都議も来賓として招かれていた。都議は式直後の議会で生徒の着席を問題視する質問をし、都教委側も元教諭について法的措置をとることを表明。学校側が被害届を出し、東京地検公安部が04年12月に在宅起訴した。


判決によると「開式を約2分遅らせる」対価は20万円とされています。すなわち1分につき10万円、1時間では600万円にあたるわけで、国家の価値は時給800円のフリーター諸君の労働7500人分の価値と等しいということです。大規模な工場程度でしょうか。

今回の測定は、実際のところは儀式の妨害には至らなかった事例について、わずか2分間の遅延に対して「威力業務妨害」の概念を適用することを通してその式典の経済的価値を測っています。「式もほぼ支障なく実施された」と判決が認める通り、本来であれば有罪にはあたらないところですが、測定値の算出のためにあえて有罪とし、罰金という形で数値を出さざるをえなかったわけです。なお、卒業式は学校の行事であって国家の儀式ではないのではないかという疑念に対しては、都教育委員会は長年にわたる啓蒙活動によって、たとえ学校の卒業式といえども国家がその「威力」を顕示する儀式であって、それがどのように行われるかは国がこれを定め、それに対する異議は国家への反逆行為として法により裁かれることを明らかにしています。

これは東京都教育委員会指導主事5名および都議会議員1名の立ち会いにより、入念な準備の上で行われたものであります。儀式の出席者においても、まさに9割の卒業生が計測の邪魔にならないようにおとなしく着席しているなど、ほぼ理想的な環境での測定が行われたと評価しうるものであり、国家の価値について現在のところ最も信頼できるデータを提供するものであります。

国家の稼働時間が1日につき24時間、1年では365日であると仮定すると、年間8760時間の稼働となります。これは金額にして525億6千万円であり、国税庁の民間給与実態統計調査による平成12年のサラリーマンの平均年収(4540千円)と比較すると、実に11577人分の価値があることになります。これを多いとみるか、少ないとみるか、同種の調査がほかに見当たらないので何ともいえませんが、このくらいの「妨害」で懲役8月の求刑を出す検察ならびに都教委の姿勢にはかなり疑問があります。それで今回の測定時にも都教委から5人もの立ち会い者を出していたことを考えると、今回の測定値の厳密性については些かの疑義を提出する余地を残しているのは残念なことであります。すなわち測定環境の再評価によっては、国家の価値はより下がるか、零円という結果が出る可能性をも、現状では否定できないのです。
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反動勢力の「国歌」「改正」策動を許すな

憲法の「改正」、教育基本法の「改正」と、日本の支配層は米国の世界戦略に対応する形で次々と国内体制の整備に乗り出しているところですが、「国歌」とされる「君が代」を「改正」しよとする反動勢力の策動が暴露されました。

「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
 卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
 替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年2月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。
 全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。
 歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。
 歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる−という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。
≪替え歌の詩と訳≫
【詞】
Kiss me, girl, your old one.
Till you’re near, it is years till you’re near.
Sounds of the dead will she know ?
She wants all told, now retained,
for, cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.
【訳】
私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。
おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。
死者たちの声を知ってくれるのかい。
すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。
だって、そうだよね。冷たい洞窟(どうくつ)は知っているんだからね。
お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。
産經新聞(05/29 02:11)


「陰気だ」「眠い」「内容がよろしくない」と、評判が今ひとつの「君が代」ですが、今回の案では歌詞を英語にすることによって米国への忠誠を明らかにし、洋楽を聞き慣れた若い層にも親しみやすいものとなる模様です。内容は、日本人がもっともその底力を発揮する「面従腹背」を旨とする「陰湿な抵抗」、によって、ついに毛唐とその飼い犬共の不当な支配を蹴散らし、平和な日本を築くという願いが込められたものである、とこの運動の中心人物である高橋史朗明星大教授は説明しています。なお、高齢者を中心にした英語が得意でない人たちのために、歌詞は従来の「君が代」の歌詞と発音が類似するように工夫されており、わからない人は「改正」前の歌詞で歌っても恥をかかないような配慮がされています。よかったですね。
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2006年05月28日

毎度おなじみ笑気塾

「爆笑問題」太田に護衛! ネット掲示板に…
右翼団体、事実でない「靖国破壊」発言捉え抗議
爆笑問題・太田光さん  人気お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(41)=写真=に対し、長崎市長銃撃事件で実刑判決を受けた右翼団体「正気塾」幹部(57)が、その所属事務所を訪れ、太田さんが発言したとされる内容に対する抗議文を届け、回答を求めていたことが、26日までに分かった。太田さんの事務所では指摘された発言はしていないと回答。一方、インターネット上では太田さんが発言したとする虚偽の発言内容が今も出回っている。
 正気塾幹部によれば、太田さんがTBSラジオで持つ深夜のレギュラー番組で、3月初旬に「亜細亜への謝罪のため靖国神社は破壊すべき」などと反日発言をしたという。
 このため、先月24日に東京・杉並区の太田さんの事務所を訪ね、「真摯なる回答を求める」などと書かれた抗議文を事務員に手渡した。
 これに対して、太田さんの事務所では、ラジオでの過去の発言を確認したうえで、書面で「ご指摘された発言内容はありませんでした」などと正気塾側に回答。放送内容への以後の質問などはTBSに行うよう要請した。
 また、事務所は警察にも相談。警視庁が事務所に警備員を常駐させるように要請し、太田さんにも護衛をつける異常な事態ともなっていた。
 一方、正気塾が抗議した太田さんのものとされる発言内容は、今春ごろからインターネット上の掲示板などに第三者が書き込んでいた内容と類似している。
 警察関係者は「右翼側の勘違いだろう」と言うが、正気塾幹部は、「ラジオの発言を知人が何人か実際に聞いている」と語り、抗議の意思は変わっていないという。
ZAKZAK 2006/05/26


正気塾は素敵に乱暴な右翼団体で、その綱領には「前進を妨げる諸権力支配と対決し その破催に全力を傾注しなければならぬ」とあります。もちろんその目的は「皇運を扶翼し 国体顕現を究極目的とする」にあるわけですが、それはあくまで「究極目的」、さしあたって実際にやることは「諸権力支配」の「破催」であり、それに「全力を傾注」することになっているのですから、権力による支配を粉々に打ち砕くのが唯一の仕事なのであります。

もっともそんなことをしたら、そういうものと一体となっている「皇運」のほうもただでは済まないのではないかという心配もあるのですが、綱領においては心配などをしてはいけないと教えています。「怯懦と停滞を退け」とある通りです。しかしながらこのような場合、ともすると「思い立ったが吉日」的な軽挙に出る心配があるのですが、申し上げた通り、心配は禁物であります。つまりブレーキの壊れた状態、否、あえてブレーキをかけないで突進することにしているかのようです。「総破壊のチキンレース」であります。で、水の低きに流れるように当たりやすいとことに当たってゆくだけの見識はあったりもするのです。

それはそれで大層カッコいいのですが、今回は芸人権力の「破催」に向けて早速行動に出た、いや正確には、行動の前に先ずは「警告」を出して「破催」対象に注意を促すという、慎重な手順を踏んでみたようです。しかしながら太田発言とされるものが「ネット右翼」の散布する偽情報に他ならなかったこと、正気塾はそれを鵜呑みにしてとんだ間違いをしでかすところだったことを、警察によって言いふらされてしまいました。

これはもう正気塾としては顔に泥を塗られたようなもんです。「ラジオの発言を知人が何人か実際に聞いている」という稚拙な言い訳ももはや恥の上塗りでしかありません。そもそもそんな偽情報を信じてしまったのが少し情けないようです。なぜならその「太田発言」たるや、以下のようなものだったとされているのです。

日本人は中国韓国北朝鮮に永遠に謝罪続けても足りねえんだよ。靖国神社は放火されろ。
イラク人質3人を自己責任で叩いてる日本人は糞。
数十兆円の賠償金を払って北朝鮮に謝罪しろ。。拉致家族はいつまでもウゼエんだよ。
中国の反日感情は日本が全部悪い。全ての原因は日本。毎年数千億円増額ODAを継続すべき。
馬鹿スピルバーグ・あほコッポラの映画を見てやつは生きる価値のない大馬鹿者。
郵政民営化に賛成したバカ国民は全部死ね。自民に投票した日本人全部死刑。
ブッシュこそが悪、テロリスト。 911はイスラムの正当抗議行動で、決してテロではない。
堀江、三木谷、村上、こいつら泥棒で窃盗犯、カスみたいなゴミ野郎。
芸無し浅草キッド、禿げのガダルカナルが土下座させやがった。ウゼエ軍団だよたけし死ね。
石原都知事、あまりに馬鹿で偏狭な右翼。とっとと殺されろゴミ犯罪者。
姉歯ヒューザー構造偽造問題の住民被害者は全額税金で保護し、新築を建替えすべき。
森本哲郎はボケ老人 能無し紳助は暴力犯罪者。俺の才能で追い出したぜ。
DT松本は才能の枯れた終わった芸人。しかも金の亡者、弱虫で卑怯者。
DT浜田は賄賂癒着でしつこい関西芸無しバカ。声がデカイだけのウザチビ。
ナイナイは才能ゼロの低脳コンビ。吉本じゃなきゃテレビさえ出てないね(笑)
さんま、紳助、完全に終わったな。消えていいよ。
とんねるず石橋は数字取れねえバカ消えろ。木梨能無し年収数億、ザケロ。
小泉はきちがい総理。俺が総理として適任。
五輪で日本だけ応援しているのは本当に馬鹿。中国韓国への応援の方が大事。
日の丸振って君が代歌った荒川静香は右翼名簿に一家で名を連ねる戦争賛美一族。
韓国人と非友好的なイチローは精神異常者。右翼団体支持の犯罪者である。
独島は歴史的に完璧に韓国領。東シナ海上ガス田は間違いなく中国領。日本人はアホばかり。


けっこう面白いところもあるのですが、しかし、これを全部ラジオで喋ったんだといわれて、ああそうなんだとは思う人は稀なのではないでしょうか。主義主張はともかく、どんな建物にしても「放火されろ」とか、どんな人物であっても「とっとと殺されろ」などと犯罪を教唆する発言をすれば明日から仕事はなくなります。コイヌミの精神状態がどうあれ、「きちがい」とラジオで言えば、言った当人が「きちがい」扱いされるのは必定です。

以上のことによってもこれが「ネタ」であることは明らかなのですが、このような「デマ」が流されるのも「ネット右翼」が太田氏をあまり快く思っていないからなのでしょう。しかし問題は、正気塾がこのような「ネット右翼」の書き込みをおそらくある程度の共感を持って読んでいたのではないかという可能性であり、そうなのであればどうもこの人たちは「ネット右翼」とそう変わらないレベルの政治意識の持ち主であるようなのです。まあそれは仕方ないことなのかも知れませんが、なおかつ情報読解力はそれよりも劣るというのはなんとも情けない。やはりここはもうちょっと「正気の涵養に精励」されたほうがいいでしょう。
posted by 珍風 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

正直吉野家守銭奴松屋

<吉野家>早ければ8月にも牛丼復活 輸入再開決まれば
 販売休止中の吉野家ディー・アンド・シーの牛丼が、早ければ8月にも復活する。米国産牛肉の輸入再開が6月に決定される見通しとなったためで、同社は牛丼販売の再開に必要な牛肉の調達期間を「輸入再開から1カ月半〜2カ月程度」とみている。
 6月に輸入再開が決定されれば、実際の輸入は7月にも再開されるとみられ、吉野家の牛丼販売の再開時期は8月下旬か9月上旬が有力。ただ、調達できる肉の量は輸入禁止前の半分にも満たないといい、1店舗当たりの1日の販売量は300食程度となりそうだ。
 米国産から中国産に切り替えて牛丼(牛めし)を販売してきた松屋フーズも「米国産が入れば原価率を低く抑えられる」と米国産の使用を検討中。しかし、「すき家」を展開するゼンショーは「わが社の基準で安全性が確認されない限り米国産には戻せない」と話している。【三沢耕平】
(毎日新聞) - 5月21日3時14分更新


この間の小川賢太郎さんとは違う小川賢太郎さんが経営するゼンショーは今度も米国産は使わないということで、「安全」をウリに大攻勢をかけています。最近はテレビコマーシャルもよく目にするようですが、早く僕ん家の近所にも出店しなさい。

この米国産牛肉の安全性について輸入推進派の吉野家さんが説明してくれています。たまにはそういう人の意見も聞いてみるのが公平というものでしょう。
http://www.yoshinoya-dc.com/safety/index.html
もっともこれは「吉野家の考える」ところですから、他の人が考えると心配になってしまうようなものかも知れませんが、世の中には色々な人がいて、僕が危ないと考えるまさにその場所でひなたぼっこをしていたりしても何ともない場合もありますから、意外と大丈夫なのかもしれないし。

日本はかつてのイギリスと異なり、脳を食べる習慣がないこと等を勘案すれば、日本でvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)が発生するリスクはイギリスに比べ桁違いに少ないといえます


いきなりコレです。最初から雲行きがおかしいようです。日本にはアメリカから特定危険部位が混入した牛肉を輸入して飯の上にのせて食べる習慣があること等を勘案すると、日本でvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)が発生するリスクはイギリスに比べ桁違いに少ないとは言い切れません。

アメリカは現在30ヶ月以上の牛から特定危険部位を除去していますが、全ての牛から特定危険部位を除去することで米国産牛肉の安全性は保証されます。


早くも大胆な仮定です。アメリカでは30ヶ月以上の牛からしか特定危険部位を除去していないそうですが、もし、仮に「全ての牛から特定危険部位を除去する」とすれば安全だということです。こういうのを「希望的観測」といいまして、結婚する前には誰でもやることです。その結果は、まあ、聞かないで下さい、としか言いようがないのが情けないのですが、とにかく、別れようと思えばいつでも別れられるからなんとか我慢できるわけです。我慢してるんです。vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)に罹患しても、いつでも好きなときに病気と別れられられると良いのですが。

やはり結婚前にいろいろと確かめないといけない、ということで、全ての人に婚前交渉を薦めたい、というのも、日本では全頭検査をしており、ヨーロッパでも30ヶ月齢以上の牛は検査しているし、ドイツでは24ヶ月齢以上の牛を検査しているのに対して、アメリカでは

30ヶ月齢以上の歩行困難な牛などから抽出検査


しているだけなのです。つまり既に症状が出ている牛を検査するだけみたいですよ。しかも

米国産牛の年間と畜頭数は約3,500万頭です。その内肉用の牛であるステア(去勢牛)およびヘファー(子牛を生んでいない雌牛)のと畜頭数が約83%の2,900万頭です。これらの牛は30ヶ月齢以下です。
また、ほとんどが30ヶ月齢以上の牛である、カウ(子牛を生んだ雌牛)およびブル(繁殖用の雄牛)のと畜頭数は約17%の約600万頭です(2003年現在)。


ということですから、83%の牛が無検査で通っています。検査するのは残りの17%のうち「歩行困難な牛などから抽出」することになっていますから、なんのことはない、ほとんど検査していないわけですね。アメリカではBSE検査はほぼ行われていないと言っていいようです。

そういうわけで、なんともご立派としか言い様のない状態なのですが、吉野家としては

「安全」の保障として「特定危険部位(SRM)の除去」をし、「安心」の確保のために若い牛(30ヶ月齢以下、実質20ヶ月齢前後の牛)のみの輸入を行うことで、「安全」・「安心」は充分に確保できるものと考えています。


んだそうです。ところが米国で「特定危険部位(SRM)の除去」をちゃんとやっているとか、「若い牛」が「実質20ヶ月齢前後」だというのは何の根拠も示されていません。これはみんな吉野家が勝手に考えた「仮定」であり、「もしそうだったらいいな」という「希望」に過ぎないようですが、そりゃ僕だってかみさんがもっと若くて(実質20歳前後)美人で性格が良ければあんなことやこんなことはしませんよ。

ということでこれは、もし「希望」通りにいかなければかなり「危険」であることを認めているのと同じなんですが、輸入推進派の吉野家にしてもこのくらいのことしか言えないのが現状である模様です。そんなものを使うのは何故かというと、お友達の松屋さんによると、「原価率を低く抑えられる」からだと言っています。良いですね。こういう率直さは好感が持てないこともありません。かなりヤバいかも知れないけど儲かるからいいんだと。ここまで言われて吉野家や松屋の暖簾をくぐる人がいれば、そんなことをする前に「いのちの電話」とかに相談することを強く薦めるべきです。映画を観るとか、デートをするなどの気晴らしをしてみるのも良いかと思います。

しかし僕は何が何でも自殺を防止しなければならないという考え方には与しませんし、輸入された牛肉を吉野家や松屋が買い占めてくれるんならともかく、他のところでも色々な形で加工されて流通するのですから、避けきれるかどうか分かったものではありません。あまり心配し過ぎてもいけませんから、気晴らしに今日は久し振りにかみさんとデートでもしようかと思います。すき家は近所にないのですが、「危険」という名のステーキハウスがあります。別にかみさんを殺そうというのではありませんよ、まだ。
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2006年05月24日

嫌煙権への懸念の件、ならびに嫌犬権の件

昨日テレビで利口な犬ベスト3をやっておりましたが、御覧になった方はいますか?なんでもとにかく僕の家で飼っている犬は上位3つに入らなかったのでよく覚えてないんですが。雑種は相手にしてないようで。まあ、昔の人は「白い毛の犬は人間に近い」なんてことを申しまして、それを聞いてついその気になっちゃった犬が人間に生まれかわるなんて噺も、落語の方にはございますが、これが実際にあるんだとなるとちと尋常ではない。

“カリスマ”が徴収の秘けつ伝授
路上禁煙、7月から名古屋で過料
 7月1日から路上禁煙の違反者に2000円の“罰金”(過料)を科す名古屋市に、心強い助っ人がやって来る。2002年、全国で初めて過料徴収に踏み切った東京都千代田区で、累計1000人以上から徴収した同区職員の小川賢太郎さん(41)。悪質な違反者による暴力や逃亡にはどう立ち向かうのか。「斜め前に立ち威圧的態度は避ける」「往来の中でさらしものにしない」。市が19日に開く講習会で“路上禁煙のカリスマ”が秘けつを伝授する。
 過料徴収は、警察官OBの指導員16人が2人1組で市中心部など4カ所に設定された路上禁煙地区を巡回して行う。元警官とはいえ交通違反切符を切るのとは違う。相手が暴れたり、納得しない場合はどうするか。指導員の不安に応えるため、小川さんが講習会に招かれた。
 小川さんは、千代田区生活環境課の主査で、指導員として1000キロ以上を歩いて巡回した。職員きっての嗅覚(きゅうかく)の持ち主で、30メートル以内ならにおいだけで喫煙の発生源が分かるという。今は、視察に訪れる全国の自治体への助言などを年間100件以上こなす。中心になってまとめた「路上喫煙にNO!」は3000冊以上が売れた。
 怒り出す人に対して、小川さんは「吸う気をなくすまで、過料の趣旨を議論することが大事」と言う。これまで、最長で1時間議論したことも。「たいていは10分も話せば気持ちが落ち着く。大人のけじめをつけようと説得する」。殴られそうになったときは「殴ったら傷害。民間人でも、現行犯なら逮捕できる」と言い切る。
 「急いでいる」と逃げる人には「あなたが仕事を大事に思うように、私にとっては大事な仕事。すぐ終わりますから」と書類を差し出す。外国人には英語や韓国語、中国語のカードを見せる。最もやりにくいのは、黙り通す場合だ。とにかくしゃべりかけて、相手との距離を近づけるという。
中日新聞2006年5月18日


世の中には「カリスマ美容師」だとか何だとか、いろんな「カリスマ」がいるもんですが、「路上禁煙のカリスマ」なんてものもいらっしゃるらしいんですな。驚いたことにはこの人、「30メートル以内ならにおいだけで喫煙の発生源が分かる」という嗅覚の持ち主です。30メートルったら結構遠いですよ。鼻をくんくんさせながら路上喫煙者を追う小川賢太郎さんの勇姿が目に浮かぶではないですか。この人も元犬の資格充分ですが、人間の悲しさ、1200倍あるという犬の嗅覚にはかなわないでしょう。犬畜生にも劣る、とはまさにこのことです。

犬といえばその抜群の嗅覚もさることながら、訓練への適応の優れている点でも人間様の「道具」としてはなかなか便利であります。ボールを投げるてえとくわえて持って来る。フリスビーなんてものも飛んでいるやつを口でキャッチして、やはりくわえて持って来ます。放っておくと近所の家の庭からサンダルなんかをくわえて持って来ますが、気の効かないことに片方だけ持って来て澄ましてる。人間には足が2本あるということがよく理解出来ていないようです。これでは何のためにくわえて持って来ているのかわかりません。

小川賢太郎さんも「くわえて持って来る」ことにかけてはそこらの単なる人間様に負けるものではありません。1000キロ以上歩いて1000人以上の収穫であります。1キロあたり2000円が多いか少ないか、通常の人間ですと歩行時速だいたい4キロぐらい、1キロ歩くのに15分かかるとすれば、1時間に8000円集める計算になります。元犬ですともっと速く歩けるかも知れませんから、1時間に1万円程度にはなるかも知れません。この人を路上に放すと1時間後には1万円をくわえて持って来るんですよ。皆さん出来ますか?僕には出来ません。

ところが出来ない人は多いようで、だからこそこの小川賢太郎さんは、えー、この人たちを「元犬」と言うと洒落にならないんですが、「警察官OB」にその秘技を伝授して全国を歩いているわけですな。今回は名古屋で名物茶碗蒸し付きのコーヒーを賞味なさっての御活躍です。

【名古屋市】
路上喫煙「罰金いただきます」
市が過料徴収講習会
 7月1日から路上禁煙の違反者に2000円の過料を科す名古屋市は19日、指導員向けの講習会を中区役所で開いた。講師は、全国で初めて過料徴収に踏み切った東京都千代田区生活環境課の小川賢太郎さん(41)。1000人以上から過料徴収したという“路上禁煙のカリスマ”の小川さんは「指導員証を必ず提示する」「協力してもらう姿勢を忘れずに」など4年間の経験で培った技や知識を分かりやすく披露。「安全で快適な街を築くという目的を胸に頑張ってほしい」と呼び掛けた。 (宮川まどか)
 市内4つの路上禁煙地区を巡回する警察官OBの指導員16人が参加。「強気な態度に出る人」「無視する人」の2パターンの違反者に扮した職員に模擬指導を行い、小川さんが講評した。
 「無視する人」では、2人1組の指導員が「市役所職員です」と身分を明かした上で、過料を科すことが市議会で決まったと説明。それでも「知らなかった」と行きすぎようとする違反者の足を止めさせ「1年以上も周知させていただきました。協力をお願いします」と繰り返し、2000円を納めさせた。
 小川さんは「協力を求める姿勢を貫いたのは良かった」と評価。半面、説明を重視するあまり、火を消してもらうまでに時間がかかったことや、2人が同時にしゃべって分かりにくい部分があったと指摘し「周りの人がやけどする危険がある。2人がうまく掛け合い、違反者の心を開いてほしい」と話した。
 もう一つの例では、違反者が「何でおれだけなんだ」と抵抗。指導員は「公平にやりますから」と強調し、路上禁煙地区であることを示す看板を指さしたり、時には冗談を言ったりして説得した。小川さんは「看板など禁煙地区であることを分かってもらうのは良かったが、冗談は相手を怒らせる場合がある。基本は敬語で」と注文。また、書類などの手続きに5分以上かかるとじれてくる人が多いことを挙げ「時間をかけないやり方を心掛けて」とした。
 今年4月から指導員になったばかりの青木一広さん(60)は「警察官とは立場が違うので不安がある。教わったことをしっかり頭に入れて本番に備えたい」と話していた。
中日新聞2006年5月19日


華美な婚礼でその不可思議な金銭感覚が世界の8番目の謎と言われる名古屋でも、過料は2000円のようですが、現場を知らないキャリアに大きな顔をされるのに絶え抜いた40年の挙げ句に、町に放されて2000円也の徴集の任を仰せつかった「警察官OB」の悲哀は想像するにあまりあるものがあります。しかし他に何が出来るわけでもなし、ここが我慢のしどころです。「警察官とは立場が違うので不安がある」という述懐は、もう警察官ではないのに、元警察官だからといってこんな仕事をせざるをえない彼等の複雑な胸中を伺わせて涙を誘うに足るものでしょう。

実際のところ、何も悪いことをしていない人に街頭でいきなり金品を要求するなどという行為は、上手に出れば追い剥ぎ、下手に出れば乞食のようなものです。この二つの行為は共に法に触れるものであり、まさに法の網をくぐっての「大事な仕事」は、「警察官OB」でなければなし得ない難行であると申せましょう。

もっとも「何も悪いことをしていない」とはいっても、路上喫煙は条例で禁止されているこころであって、違法行為であることは間違いありません。およそどんな行為でも法律で禁止すればそれは違法行為となること、かくのごとくであります。道路に吸い殻を捨てるなどということは甚だしい不作法であると言わざるを得ませんが、条例の制定によって「不作法」から「不法」に昇格することになった次第です。「作法」は排除を伴う「陰微な」暴力ですが、「法」はむき出しの暴力の行使ですから、訓練された「警察官OB」の「実力」が是非とも必要になってくるわけです。もちろん優秀な官僚たる小川賢太郎さんは街頭での切った張ったの立ち回りを推奨するわけではありません。「殴ったら傷害。民間人でも、現行犯なら逮捕できる」わけですが、「逮捕」にも体力と技術が要求されることは言うまでもありません。

さてこの程、古都京都にも小川賢太郎さんの活躍の場が広がるようです。

歩きたばこ禁止検討
京都市が条例化へ 罰金の導入も考慮
 京都市は19日、繁華街や観光地での「歩きたばこ」など路上喫煙を禁止する条例の制定を、具体的に検討していくことを明らかにした。通行者への安全や健康に配慮するため、罰金の導入も考慮する。
 市環境局によると、路上喫煙を禁止する条例は、政令指定都市では7市で制定されている。京都市は美化推進条例を設けており、たばこのポイ捨てを禁止し、違反者には3万円の罰金を定めている。
 近年、歩きたばこに対して、市民から「子どもがやけどをした」「服を焦がされた」などの苦情が寄せられていることから、路上喫煙の禁止を検討することにした。
 検討するのは、路上喫煙すべてを禁止するか、徒歩や自転車での移動時に限定するか、罰則内容や禁止区域の設定など。新条例の制定か美化推進条例の改正か、実施の手法も考える。
 桝本頼兼市長は、同日の5月定例市議会の答弁で「歩きたばこは吸い殻の散乱につながるだけでなく、子どもにとって危険だ。早急に条例化を検討する」と述べた。
Kyoto Shimbun 2006年5月20日(土)


京都には子供が怪我をした場合には市に苦情を申し立てる制度があるようです。「子どもがやけどをした」というのが路上喫煙禁止の理由なのだそうです。もう一つはもちろん「服を焦がされた」というもので、「京の着倒れ」といわれる土地柄をよく反映しています。京都では衣類の損傷にも行政の目が行き届いているようです。僕もこの間ズボンの尻が破けたのですが、口の悪い人が「太り過ぎだ」などと言います。もしかしたそうかも知れませんが、他に何か原因があるかもしれないのですから、色々な可能性を含めて調査して頂きたいところですが、残念ながら僕の住んでいるところの役所では衣類の損傷に関する苦情受け付けをしてくれません。京都に住んでいればよかったと悔やむことしきりであります。

もっとも京都には何かあった場合にその場で解決しようとせずに偉い人に言い付けて懲らしめてもらう、という雅びな習慣があるのかも知れません。関東では文句があったらその場で言う、喧嘩上等、という野蛮な考え方がなきにしもあらずですが、京都ではもっと婉曲な、優美な曲線を描いて報復するような豊かな文化があります。さすがに京都こそ日本の伝統であり魂です。

ところが実際には「歩きたばこ禁止条例」は2002年に東夷の地、千代田区で施行されたのが最初でありまして、京都ではこれからなのですから歴史の皮肉と言うべきでしょう。もっとも逆に関東の蛮習が名古屋を経て京都に波及したとも考えられますし、この問題については底が知れないというのが正直なところです。餓鬼が火傷しようが服に穴があこうが中学1年性が喘息で苦しもうが意に介さない行政が、相手が煙草だと安心してしまうのは何故か、「不作法」が「犯罪」となる契機とは一体なんなのか、どうしてコーヒーに茶碗蒸しなのか、これは路上喫煙者を見つけるなら不器用なじーさんでしかない「警察官OB」なんかより現役の犬の方がよっぽど向いているのではないかという疑問と並んで僕なんかには難しい問題です。

思うに小川賢太郎さんは日本警察犬協会公認訓練士資格を取得なさるのがよろしかろうと存じます。命令に従うだけのことなら犬に勝るものはありません。「最もやりにくいのは、黙り通す場合だ。とにかくしゃべりかけて、相手との距離を近づけるという」などという苦労も必要ありません。「相手との距離」なんてものはたちどころに近づけてとにかく噛み付いてしまえばいいのです。それに2匹もいらないし。
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2006年05月22日

これからの教育産業の展望

と、いうわけで今日も今日とてパート・バイトくんの受難は続く、と。

ニートは扶養控除外 自民が検討
 自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は21日、少子化対策としての子育て支援減税の財源を確保するため、所得税の扶養控除(1人当たり38万円)に年齢制限を新設し、成人したニート、フリーターを対象から外す方向で検討に入った。現行制度は、成人した子どもが経済的に自立しないまま、親が生活費を負担しているケースも控除対象となっているため「子育ての負担軽減という趣旨から外れる」(税調幹部)と判断した。
 少子高齢化による労働力の減少を補うため、ニート、フリーターを抱える世帯の税負担を増やすことで、若年層の本格的な就労を促進する狙いもある。現在は収入が一定以下の親族であれば、年齢に関係なく扶養控除の対象となる。
 控除対象から除外した場合、サラリーマンと専業主婦の夫婦が年収103万円以下の成人したフリーター1人を扶養する世帯の納税額の増加は、年収500万円で約3万円、年収700万−1000万円で約7万円の見込み。
(共同通信) - 5月22日2時5分更新


さすがは自民党の税制調査会だけあって、ビンボー人から搾り取るのにたいした理由は必要ありません。「成人したニート、フリーター」って言われても、ねえ。どーしよーもない馬鹿な子供を、究極の縁故入社、自分が勤めている会社に入社させようったってそうは問屋が卸しません。もっともお偉いさんは子供は勿論親戚友人、愛人から外人まで会社にねじ込んで来ますが。餓鬼がニートだのフリーターだのと呼ばれるのもひとえにお父さんが腑甲斐無いからなんだねえ、グスン。

流れとしてはこれから一家心中ですが、この柳沢伯夫一味がこんなことを言い出すのも理由がないわけではありません。思えば戸塚宏は偉大な人物でありました。今では「小学校を作るんだ!」なんて明後日の方にイッちゃってますが、彼の功績は、そのビジネスモデル、後進のためにあまりにも多くの改善の余地を残し過ぎた、ビジネスモデルを提示したことにあります。

改善の余地がある、とはいうものの、そこそこ上手くいっていたようですし、現在では馬鹿な似而非インテリ政治家を騙してありますから、一生喰うに困ることもありますまい。その点ではまずは成功した、といって良いだけの実績があるといっていいでしょう。

そこでここに戸塚ビジネススクールに学んだ、というのはつまり水なしで出来る一種のヨット、というか、千葉麗子のDVDを観てオナニーをしてヨガをやったような気になってレインボーマンと化してしまうようなものですが、まあそういうふうにして、小金持を騙して金を巻き上げて見返してやろう、と大志を抱いたビンボー姉妹がいたわけです。この「極悪ヤンキー姉妹」が戸塚モデルに「本気でぶつか」って加えた修正は、餓鬼の体力への配慮です。もうちょっと年齢のいった、身体の出来ている連中を相手にすれば「真っ向勝負」でもそう簡単にくたばることもあるまいて。

そういうわけで「引きこもり」に着目したのは良かったのですが、欲に目が眩んで何でもかんでも無理矢理連れて来ては鎖に繋いでおいたら、いい大人がなんと死んじゃった!「元気が出る」のは「お母さん」だけであります。やはりモデルがモデルですから、どうしてもそういうことになります。根が乱暴者の姉妹のこと、「教育」などという、いわば暴力の洗練そのものであるような業界に、単なる乱暴者が入り込めばやはりそうならざるをえないのでした。病人を扱ったのも敗因です。しかしこれは戸塚モデルが「治療」と「教育」の区別が曖昧であったことによるのであり、この姉妹の責任ではありません。無知は重大な欠陥ですが、無知な者でも「教育」や「医療」に携わることが出来るのが「機会の平等」というものです。

このようにして「長田百合子・杉浦昌子モデル」は破綻してしまいました。戸塚モデルを推進する自民党はこれを大いに悲しみ、とりあえずは、「引きこもり」ビジネスに流入するはずであった資源を税金としてふんだくることにしたのが、成人扶養控除の廃止であるわけなのです。しかしアントレなんとかの皆さん、諦めるのはまだまだ早い!成人でも扶養されなくてはならない正当な理由というものがあるわけで、それの認定、そして控除と引き換えの「自立支援」と、ビジネスチャンスはいくらでもあるでしょう。勿論、フリーターが今後とも増加し続けることは間違いありません。経済界が挙げてあなたを応援しています!体力自慢のキミも戸塚に続け!字が読めればね。
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2006年05月21日

バカ殿は「再チャレンジ」という言葉がお好き、早くも落選後の準備に入るとはさすが分かってらっしゃる。

安倍氏、再チャレンジ推進法制定に意欲…総裁選にらみ
 安倍官房長官は21日、札幌市内で記者会見し、格差の固定化を防ぐ方策を検討している政府の「再チャレンジ推進会議」の中間報告について、「6月の『骨太の方針』に盛り込み、法制化や法改正が必要なものもあるので一括的に法案として出すことを考えたい」と述べた。
 さらに、9月の自民党総裁選について「格差問題がテーマになるのではないか」との見方を示した。
 安倍氏が一括法案として提出を目指す「再チャレンジ推進法案」(仮称)には、<1>厚生年金加入を義務づけるパート労働者の範囲拡大<2>再起業に対する新たな融資制度の創設<3>国家公務員の中途採用拡大――などが盛り込まれる見通しだ。
 また、安倍長官は同市内で開かれたタウンミーティングで、個人別の再就職支援計画を作成する専門家「再チャレンジプランナー」の資格を創設する考えも示した。
(2006年5月21日20時22分 読売新聞)


バカ殿様におかれましては総裁選の争点を「格差問題」だと勝手に決めつけているのはまことに涙ぐましい限りです。その他の外交問題などに話題が及ぶと、彼はいじめられるからですが、しかし「格差是正」といっても、他人のものを盗んでおいて「いいものあげるからプレゼント」といって差し出そうとするものに過ぎないわけで、そんな奥さんの指輪をこっそり持ち出して来て愛人にプレゼントするようなことをしているとこっぴどい目にあうことは(僕ん家の)歴史が証明しています。

それにしても「厚生年金加入を義務づけるパート労働者の範囲拡大」とはまた酷いことを言い出すものです。所謂「正社員」の2分の1以上の勤務をする人を対象にするらしいんですが、そんなことをしたら賢明なる事業主諸君は当然パートさんたちの勤務時間を変更しますわな。今まで5時間とか働いてもらってたのを4時間未満、3時間半とかにしちゃうわけです。もちろんその分時給が上がるわけではないんですから、収入は減ります。

このような事態においてはパートの人は複数の職場の掛け持ちをしないといけなくなりますが、職場から職場への移動中の電車の中でパンをかじっていたりする人を白い目で視る白痴共の支配する世の中では何かと大変でしょうが、まさかそういう連中の御希望に沿って餓えて死ぬわけにもいきませんしね。掛け持ちする職場同士が近いとか、短時間労働でも社員食堂を利用出来るとかの幸運を祈るばかりであります。

もちろん安価なパート労働者を多数使用して利益を上げているサービス業などの業界団体が反対するのは目に見えているわけで、バカ殿の考えなどというものはこのように誰のためにもならない単なるその場しのぎの思いつきなのですから困ったものです。もしかすると頭も弱いのかも知れませんが、気の弱い彼はそれでも皆さんに愛されたいのです。それならそれで、労働時間の長短に関わらず全ての労働者の厚生年金加入を義務付けるのがスジといえばスジでしょう。まあ保険料が高いというのは別問題として。てゆうかズルをして、正社員の3分の2以上どころかそれ以上に働かせても厚生年金に加入させない事業主が沢山あるんですから制度をいじるだけじゃ何をやっても同じですが。

「再チャレンジプランナー」なんてえものも、実は現在、雇用対策法によって「事業主は、その実施に伴い一の事業所において相当数の労働者が離職を余儀なくされることが見込まれる事業規模の縮小等を行おうとするときは、再就職援助計画を作成し、公共職業安定所長の認定を受けなければならない」ことになっているんですが、バカ殿がこれを知らないのか、そもそも機能していないのか、その両方かも知れません。これも「常時雇用する労働者について1か月に30人以上の離職者を生じさせる事業規模の縮小等」の場合に限り義務付けられていますから、パートをいくらクビにしようと関係ないんですが、厚生労働省によると「再就職援助のための措置の具体例」として、

取引先企業や関係企業へのあっせん
取引先企業や公共職業安定所、(財)産業雇用安定センターの求人情報の提供
求職活動や職場体験講習受講のための有給休暇(労働基準法第39条の規定による年次有給休暇以外の有給休暇)の付与
職場体験講習先の開拓    
計画対象労働者の再就職に係る支援の委託


という程度のことが挙げられているわけですが、まあ多分上手く行かないであろうことは容易に想像できます。たとえ資格があったとしても事情は変わりませんが。

おそらく「再チャレンジプランナー」の役割は、有資格者の参与によって解雇を容易にすると共に、派遣労働市場に余剰人員を送り込むことになるんでしょう。それにそもそも「再チャレンジ」そのものが不要になっていくような気がします。これからの労働者は1日24時間まで、「再チャレンジ不能」になるまで酷使されることになっているので、将来に何の心配もありません。それじゃ諸君、安心して明日からも真面目に働くように。サービス業の諸君は今日も仕事だったけど。
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2006年05月20日

ものまね鳥を呪い殺す方法

HDレコーダというものはなかなか便利なものでして、一時停止状態で数分すると勝手に一時停止を解除してディスクを保護するようになっているようで、ちょっと面倒な(疲れる)用事を済ませるのも安心です。このようにして僕は幾多の中断と巻き戻し(とは言わないな)を経て、アメリカ映画最高のヒーローと御目文字する頃にはもう真夜中に近くなっていました。

この「ベスト」というのはどのようにして決定したのかよく分かりませんが、この100件の配列が一つの作品として楽しめるようになっているのは間違いありません。だから邪魔が入った場合は、あきらめて、別の日に始めから見直すべきだったのかも知れませんが、もう全部観ちゃったし。それはともかくとして最後のベスト悪役とベストヒーローの対決がこの「物語」のクライマックスとなるわけですが、みなさんご存知の通り、一番悪いやつは「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター、一番かっこいいヒーローは「アラバマ物語」のアティカス・フィンチでした。そうなんだってさ。

まず、「羊たちの沈黙」におけるレクターは別段悪役ではないのではないかという疑問を呈することが出来ます。たしかに人を殺して食うようですが、それがどうしたというのか。この作品の中には「バッファロー・ビル」という別の立派な悪役がいるわけで、レクターが果たす役割は実際のところ探偵役なのです。典型的なロッキングチェア・ディテクティヴといっていいでしょう。揺り椅子どころかもっとすごいシロモノに縛り付けられていましたが。彼には「拘束衣探偵」の称号を贈りましょう。これを悪役に入れたのは第2作「ハンニバル」で悪役だったこともありますが、この役柄の魅力とそれを見事に演じ切ったアンソニー・ホプキンスのおかげで「バッファロー・ビル」のことなどすっかり忘れてしまったのに違いありません。みっともない話です。

しかしながらここではハンニバル・レクターによって表現されているものに高いポイントが置かれていて、いろいろな有名俳優などの証言によって、それがどうやら「知性」と「品性」であることがわかります。この二つを備えていることが人間にとって望ましいことであるがゆえに、レクターは第1位なわけです。これで人殺しでなかったらヒーローの第2位に甘んじるところでした。悪いことはしてみるものです。

ところが「知性」と「品性」だけでは他人の頭蓋骨を開いて脳味噌を賞味することをさまたげないようです。もっともレイ・リオッタの脳を食べると、かえって頭が悪くなりそうですが、大きなお世話でしょう。そこでヒーローには何かそれ以上のものがなくてはなりません。アティカス・フィンチは弁護士ですから「知性」の方には問題はなさそうです。グレゴリー・ペックが演じているので「品性」においてもまあ大丈夫でしょう。

「アラバマ物語」はこの弁護士が周囲の田舎者の偏見と戦い、黒人青年の無実を信じて弁護を行うという話です。「公正」を重んじる「正義」の人、それがアティカス・フィンチです。それは法の精神を象徴しています。彼はまた一方では「力」をも体現しています。メガネを捨てて戦う男となったときの彼は、なんといっても「町一番の射撃の名手」なのです。たとえそれが南部の小さな町であるとはいえ。法の実効性の源泉たる「暴力」をも兼ね備えているわけです。そして彼は妻亡き後、二人の子供を男手一つで育てる良き父親でもあります。そういうのがつまりアメリカのヒーローなのです。同じ弁護士でもフレッチャー・リードとはえらい違いです。

弁護士フレッチャー・リードは「ライアーライアー」の主人公であります。彼もまた父親でありますが、ひとり息子の養育権は離婚した妻に取られています。週に一度息子と面会して共に1日を過ごすわけです。元妻はその間恋人とデート。しかしその面会日も多忙な弁護士としての仕事にさまたげられて、息子との約束をなかなか果たせないようです。

彼は日本では評判の悪い「人権派」弁護士ではありません。弁護士としての彼の仕事は顧客のために法的知識を駆使し、陪審員を説得することにありますが、依頼人ならびに法律事務所の経済的利益のために事実を(極端に)曲げることも辞さない、という大層立派なものです。そのため彼はおおいに将来を有望視されているわけです。映画の冒頭でライアー(嘘つき)とロイヤー(弁護士)を(わざと)聞き間違えるとおりです。そしてこの作品の見どころは息子の誕生日の「願掛け」(あるいは「呪い」)によって嘘をつけなくなった主人公がその業務に多大な支障をきたす、どころか嘘をつけない弁護士が法廷ではほとんど何も出来ないばかりではなく、真実を語ろうとする衝動と戦い、七転八倒の苦しみを受けること、日本では評判の悪いジム・キャリーが過剰に表現するところの主人公の「受難」にあるわけです。

とはいえ弁護士ですからその業務はあくまで法に従って行われます。弁護士ほど法を守ることに神経質な人間もいないでしょう。しかし「アラバマ物語」から35年後のこの作品では、弁護士の仕事、法に従うということが、何か正義にもとる、道徳的な疑念が払拭出来ないこととされています。

実は二人の弁護士のやっていることにそう変わりがあるわけではありません。ふたりは共に論理的に語り、陪審の感情を弄ぶことは好みません。本編ではカットされた別件の法廷シーンでは、フレッチャーは強盗が実は「被害者」に救いの手を差し伸べる隣人愛にあふれる人間であることを論理的に証明してみせます。アティカスは被告の黒人青年が左腕を使えない事実を明らかにし、被告人が犯人ではあり得ないことを証明します。そしておそらく評決は共に観客の期待をある意味で裏切るものとなるでしょう。法廷とは正義の行われない場所であり、法は正義に基づくどころか、力を背景にして正義をねじ伏せるように作用するのです。その意味では二つの作品の語るところは極めて似通っているということが出来ます。

似ているのはそれだけではありません。両者とも親と子の物語であるだけではなく、法廷にもうひと組の親子が登場し、主人公の親子関係と対比されます。それらの親は子供に強制して自分に有利な「証言」をさせようとしています。一方の親は近親相姦を隠蔽し、黒人への偏見を利用して被告に濡れ衣を着せるために娘に虚偽の証言をさせます。もう一方の親は法廷の同情を引くために子供達を傍聴席に連れて来ますし、より多額の財産分与を得るために子供の養育権を主張しようとします。彼らは子供を利用する親であり、搾取者です。

それらに対して主人公親子は上手くいっているようですが、それぞれのあり方はかなり異なります。アティカスがあくまで教育者として子供達を導き、優れた狙撃手として子供達を保護するのに対して、フレッチャーは逆に息子に導かれているようです。事件から1年後の誕生日には別れた妻とよりを戻しますが、それは二人が「仲直りするように息子が願を掛けた」と思い込んだこと、息子の希望を先回りして取り入れたことによるのです。実は息子の希望は「ローラーブレード」だったのですが。このように主人公は子供に支配されるに至っています。それでも、フレッチャーの秘書は、彼は息子にとってヒーローなのだと言います。

より重要な相違がラストに訪れます。アティカスにも受難のときがやって来ます。子供達が田舎白人に襲われるのですが、何者かが現れて襲撃者を殺害し、子供達を救います。この救助者は隣の高木さんの家でひきこもりをしている「ブー」と呼ばれる青年でした。もっとも太ってはいません。なかなかの好男子です。アティカスはこの青年を殺人の咎で訴えるべきかどうか悩みます。そして結局はこれを事故として処理するという保安官の提案を受け入れます。これは法の外にあり、法の上位に位置する正義の立場に立つことなのか、それともある個人的な利益のために法を曲げることになるのか、難しいところなのですが。しかし、無実の黒人青を有罪とし、死に追いやった法というものに対する疑念が一瞬、彼の頭をよぎったかも知れません。

いっぽう、ほんの思いつきで窮地を脱し、とにかく嘘をつかずに勝訴したフレッチャーは、しかし、法を曲げた勝利は正義ではないと言い出します。彼は嘘をつけない、というよりも思ったことを口に出さずにはいられないのです。法廷侮辱罪で収監された彼は、当然事務所はクビになりますが、独立して開業するでしょう。そのときには彼は良心的な弁護士になっているであろうこと、フレッチャーの未来はアティカスである可能性が強く暗示されています。あとは射撃の練習をしなければなりませんが、ジム・キャリーに銃が似合うとはちょっと想像がつかない。

しかしアティカスも今後弁護士を続けられるのか、法への疑念を抱いた彼は、フレッチャーのようになってゆく可能性も否定出来ないところまで来ています。そういうわけでこの2本の作品はラストで交差してしまうわけです。アティカスもヒーローだかなんだか分からなくなってしまったのは残念至極ですが、それが人生というものです。そもそも子供達を助けたのは誰だったっけ?「ブー」だ。ぶーがひーろーだ。「知性」も「品性」のかけらもなく「正義」の何たるかも知らない(僕も知らないけど)彼こそ、いつまでも変わらない、信頼出来る良いヤツに違いありません。ジム・キャリーは「Mr.ダマー」で「ブー」の一面を演じていますし、それを監督したファレリー兄弟は別の作品で「ブー」をキャメロン・ディアスの弟として蘇らせたものでした。
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2006年05月14日

森三中と「その他の行為」したい人

有終の美で今国会成立を 片山氏、教基法改正案で
 自民党の片山虎之助参院幹事長は13日午前、岡山市で講演し、教育基本法改正案について「小泉純一郎首相の有終の美ということもあるのだから(来月18日までの)国会会期を延長してでも通すべきだ」と述べ、今国会で成立させるべきだとの考えを重ねて強調した。
 首相が会期延長に慎重な姿勢を崩してないことに対しては「教育の基本に関する法案をさっさと通すわけにはいかない。会期内での成立と言っても物理的に不可能だ」と指摘した。
(共同通信) - 5月13日11時56分更新


多少論旨に混乱が見られるようです。教育基本法改定はなんといっても「教育の基本に関する」だけに、そう簡単に「さっさと通す」わけにはいかない重要な「法案」であると言う一方では、コイヌミなる一個人、一個犬ですか、それの「有終の美」を飾るというだけのツマラナイものとして扱っています。要するに「会期を延長してでも」通せるうちに通してしまえということなんでしょうが、民主党も相当なもんですから御心配には及びません。

「愛国心」は前文に 民主党が教育基本法対案
2006年05月12日21時53分
 民主党は12日、政府が国会に提出した教育基本法改正案の対案をまとめた。いわゆる「愛国心」については、「日本を愛する心を涵養(かんよう)」するとの表現を前文に入れる。政府案に盛り込まれなかった「宗教的感性の涵養」を明記し、対立軸を鮮明にした。政府案が残した、教育における「不当な支配」の排除に関する現行法の記述は削除している。近く条文化して、今国会に提出する。
 対案は総じて、民主党内の労組系議員より保守系議員の要求を色濃く反映した内容となった。
 政府案は「愛国心」について、第2条で「我が国と郷土を愛する態度」と記したが、保守色の強い自民党議員からは「『心』を入れるべきだ」との不満が出ていた。また、自民党が求めていた「宗教的情操の涵養」は、公明党の反対で盛り込まれなかった。
 これに対し、民主党案は「日本を愛する心」と「心」を入れる一方で、記述を条文ではなく前文に置くことで「理念」にとどめ、強制力を弱めることをめざした。宗教教育については「宗教の意義の理解の重視」や「宗教的感性の涵養の尊重」を明記した。
 また、教職員が教育への国の介入に抵抗する論拠となる教育への「不当な支配」の排除に関する記述は盛り込まず、「学校の自主性及び自律性が十分に発揮されなければならない」とした。
asahi.com


民主党は政府案の「我が国と郷土」を「日本」と言い換えていますが、字数が少なくなった分、その意味するところは広がるわけで、「日本」と名のつくものなら「日本国政府」から「日本住血吸虫」まで、「日本人」なら「日本堤」界隈のおねえいさん方から森三中まで愛さないといけない。これはさすがに考えどころではありますが、政府案が「態度」(ソラみんなで手を叩くなど)を要求していたのに対して、「心」を「涵養」するんだそうです。もっとも「心」というものは少なくともそれを推定させる行動表出をもって評価するはずで、これを「オバート・アクト」と言います。これに対してズボンを脱いだりするのはもう「予備行為」ですが、いずれにしても言葉をとっかえただけでして、その上「不当な支配」も大歓迎をもって迎えようてんですから油断できません。

どうも「涵養」なんて言われますと、培地でばい菌を増やしたりするのを思い出してしまうのですが、「宗教的感性の涵養の尊重」なんて曲がりくねったことを言われるともういけません。「宗教的感性」って普通あまり言いませんが、あまり理性的でないシロモノであることは何となく分かります。酔っ払いの戯れ言のようなものでしょう。しかしもしかするとこの「感性」は「感受性」という意味かも知れません。「宗教的感受性」。「あなたの前世は…」とか「地縛霊です!」とかいうアレですね。素人にはさっぱり分からない世界です。もちろん「日本国政府」(ラヴラヴ)が「宗教」と言ったら靖国神社教のことに決まっているんですが。だから「宗教心を育てる」とか言い出したらそれは「戦意高揚」とか「爾臣民黙ってくたばれ」という意味です。

「宗教的陥穽」とか「宗教的管制」とか。コンピュータは便利ですね。それにしても今年は同じ概念を言い表わす色々な言葉が勢ぞろいであります。みんな語彙が豊富になったことでしょう。

共謀罪適用、組織的な犯罪集団に限定…与党が再修正案
 与党は12日午前の衆院法務委員会理事会で、組織犯罪処罰法改正案の共謀罪が適用される団体について、「重大な犯罪を実行する団体」との表現を改め、テロ集団、暴力団などの「組織的な犯罪集団」に限定する再修正案を民主党に示した。
 民主党の主張に歩み寄ったもので、民主党は党内で協議する意向を示した。
 再修正案は、与党が10日に示した案をさらに修正したもの。適用範囲の表現についても、「犯罪実行に資する行為」を「犯罪実行に必要な準備、その他の行為」に変更し、現場の下見や凶器購入の資金調達が行われた場合に限定することをより明確にした。「憲法の保障する国民の自由と権利を不当に制限してはならない」との文言も新たに加えた。また、与党は12日の理事会で、16日の衆院法務委員会で改正案を採決することを提案した。
(2006年5月12日16時26分 読売新聞)


内容的には見事なほど何も変わっていません。そもそも「組織的な犯罪集団」を事前に定義することは不可能です。少なくとも犯罪の「共謀」が行われる前はそれは単なる「集団」にすぎません。「組織的な犯罪集団」とはすなわち「共謀罪」が適用された団体である、としか言い様のないものです。「犯罪実行に必要な準備、その他の行為」というのも読点の打ち方が絶妙であるという点を除いて誉めるところがないのは残念至極であります。「犯罪実行に必要な、準備その他の行為」とは違うわけです。何なんだ「その他の行為」って。鼻くそをほじるとか?「行為」というだけでイヤラシイことを想像するのは中学生並みの常識の持ち主ですから、どっかの「若手議員」とどっこいどっこいです。

僕の有益なる提案にもかかわらず12日に強行採決はありませんでしたが、16日にやるとすると、この日から始まる「狂牛病」協議において「共謀罪は通しましたから狂牛病の方はもうちょっと勘弁して下さい」とか交渉するんでしょうかね。それとも焼肉屋でパーティをする相談をするだけで逮捕される世の中になるんでしょうか。
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2006年05月11日

渡世人でした。相性が良いのは渡世人同士、相性が悪いのは火付盗賊改方。

テレビで時代劇なんてものを観ておりますてえと、毎度のことながら「悪代官」と「悪徳商人」の取り合わせが今日も絶妙のコンビネーションだったりましますが、
悪代官「三河屋、お主もワルよのう」
商人 「いえいえ、そうおっしゃるお代官様の方こそ」
ト、両人顔を見合わせて笑う
んですが、勿論、三河屋さんの方は卑屈に、悪代官様の方はそれなりに尊大で傲慢な笑い方をするわけで、そこに妙なるハーモニーがかもし出される、というのが定石でありまして、これがなければ時代劇ではない!と言っても良いくらいのものではありますが、さて、三河屋といえばサザエさんの御用聞きではなかったかな?主婦たるもの御用聞きを寝室に引きずり込まなければならないわけですが、うるさい姑がいるのでそれもままならぬ、というのも定番でありましょう。もっとも「御用聞き」なんて今はいないようですから、そう考えます、とやっぱり時代劇とかチャンバラというものはいつまでたっても古びることがない、日本の伝統であります。

現代の政界と財界も古き良き伝統を保持しているわけですが、実は虫けらのごとく扱われる町人風情、あくまでお代官様に追従しつつ、おだてたりなんかしながら、あるいは町娘を拉致して来てあてがい、あるいは山吹色を使用して自らの利益を増進するのが筋というものであります、利益供与と要求のバランス、ときに南蛮渡来の短筒を懐にしての交渉もこの道の醍醐味と言えましょう。

「靖国参拝、首相は再考を」経済同友会が提言
.≪11人が反対、異例の多数決に≫
 経済同友会は9日、首相の靖国神社参拝について、日中関係改善のために「再考が求められる」として参拝の自粛を求める提言を採択した。ただ、一部幹事から「この時期に発表すべきではない」などと異論が相次ぎ同友会では異例の多数決での採択となった。
 提言は日中関係を改善するため、相互理解や相互交流の促進など4つの提言を盛り込んだ。
 この中で首相の靖国参拝について「首脳レベルの交流を実現するうえでの大きな障害」と位置づけ、この問題を「主体的、積極的に解決すべきだ」と指摘。小泉純一郎首相の参拝目的である不戦の誓いは「日本国民に広く支持される」とする一方、「適切か否か、国民の間にもコンセンサスは得られていないと思われる」として、「総理の靖国参拝の再考が求められる」と明記した。
 同時に「総理の思いを分かちあうべく、不戦の誓いを行う追悼碑を国として建立することを要請したい」と加えた。
 この提言をめぐっては提言を採択した幹事会で「この時期に公表すべきではない」「靖国参拝の再考など促すべきではない」などと異論が続出。全会一致をあきらめ、多数決を実施した。賛成多数で可決したが、出席した約70人の幹事のうち11人が反対した。
 北城恪太郎代表幹事は、小泉首相が昨年10月17日に平服で靖国神社に参拝した際には「適切な対応」と評価したが、今回は「平服で参拝した努力が、中国側の十分な理解を得られていない」として提言に賛同した。記者会見では「中長期にわたっても参拝は好ましくない」と語り、小泉首相の後任首相も状況が変わらない限り参拝すべきでないとの立場を示した。
産経新聞(05/09 18:01)


やはりこれはいくらなんでもしびれをきらした、このままでは商売の方が立ち行かぬ、いい加減にして頂きませんとそろそろ山吹色の方が底をつきかけております、ということで止むに止まれず申し上げた、というところでしょう。参詣新聞では11人の反対者がいたことをもって経済同友会の全員がこういう考えではない、とかばっているわけですが、世が世なら「その方、分をわきまえよ」てなもんで、下手すると一刀両断、首と胴体がそれぞれ中国とアメリカの方に飛んで行ってしまいます。

しかし今は武断政治の世の中ではありませんし、コイヌミといえども腰に大小をさしていません。海外には日本には未だに「サムライ」がいると思っている人も若干あるようなので、この機会を利用して、誤解があるとすれば、その誤解を解いていく努力をすることが大切です。コイヌミは刀でバッサリやるかわりにこう言ったのです。

「商売とは別」首相が反発 経済同友会の日中関係提言
2006年05月09日22時33分
 経済同友会が9日発表した、首相の靖国神社参拝の再考を求める提言が政界に波紋を広げている。小泉首相はさっそくと反発し、無視する構えを見せた。ただ、経済界が発信した政治的なメッセージだけに、中韓両国との関係改善が争点の一つとなる9月の自民党総裁選での論争に一石を投じることになりそうだ。
 小泉首相は9日夜、提言について「財界の人から、商売のことを考えて(靖国神社に)行ってくれるなという声もたくさんありましたけどね。それと政治は別ですと、はっきり私はお断りしてますからね」と首相官邸で記者団に語った。
 首相は3日にも「私が就任以来、中国とも韓国ともかつてないほど交流は進んでいる」と語っており、靖国参拝は経済に影響しないという立場を取ってきた。今回の提言は首相のこうした現状認識と相いれないため、強く反発したようだ。
 ポスト小泉候補やその周辺の反応は分かれている。安倍官房長官は9日の記者会見で提言そのものについては「コメントのしようがない」と言及を避けた。そして、小泉首相の靖国参拝について「誤解があるとすれば、その誤解を解いていく努力をすることが大切だ」と述べるにとどめた。
 一方、福田康夫元官房長官も参加している超党派議連「国立追悼施設を考える会」は今国会会期末をめどに中間報告をまとめる。会長の山崎拓・自民党前副総裁は9日、経済同友会の提言について「いい意見だ。中間報告をまとめる際に参考意見としたい」と語った。
asahi.com


「商売と政治は別です」。バッサリ。まあ、そりゃあそうでしょう。でも今まで仲良くしていたのに急にそんなことを言うのは少しかわいそうではないでしょうか。今まではそんなことは言わなかったじゃないですか。世の中変わっているんだよ、人の心も変わるのさ。それからついでにバカ殿は僕のマネをしないように願います。

経済同友会の靖国自粛提言に批判相次ぐ 首相も不快感
. 小泉純一郎首相は10日夜、経済同友会が首相の靖国神社参拝自粛を求める提言を出したことについて、「日中間の経済関係は今までになく拡大しているし、交流も深まっている」と述べ、自らの参拝が経済に与える影響を否定した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 安倍晋三官房長官は記者会見で、「首相は国のために戦った方に手を合わせ、追悼の意を表するためにお参りしている。靖国参拝の意義が誤解されているなら、しっかり説明していかないといけない」と述べ、提言に不快感を示した。
 一方、自民党国会議員有志の「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」(平和靖国議連、今津寛会長)は、「経済的利益の追求に偏し、国家存立の基盤である精神文化の尊厳を見失う」と、経済同友会を強く非難する声明を決議した。
産経新聞(05/10 20:46)


「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」は名前だけは長いものの、「若手」だけに高卒程度の常識にも欠けるところがあるようです。「経済的利益の追求に偏し」って言われたって、なにしろ商売人ですからこれはむしろ当たり前田のクラッカー、ってちと古いですが、あれも一種の「時代劇」みたいなもんでしょ。これじゃ男がちんちんをぶら下げて歩いてるのを批難するのと変わらないわけで、まあ僕も普段は隠してますが、あるんですよ、実は。女の方は気をつけた方がよろしいでしょうな。アッチの方はまだ「若手」でございます。

それにしても経済同友会は常日頃から生意気にもやれ地方交付税をなくせの、教育基本法を改定しろの、憲法を改定しろのと政治に口を出すことが多いのです。コイヌミに怒られたのを期に、初心に帰って企業の民主化を図った方が良さそうです。もっともその点では経団連などは自民党のオーナー様のような顔をして威張っているわけですが、これは事実その通りなので致し方ありません。コイヌミ靖国参拝については経団連の奥田も「近隣諸国」とのからみで若干の懸念を表明しているところで、「個人的な信条と国益とは、一致する場合もあれば一致しない場合もあるので、総理はそこを考えて行動されるものと思う」と述べて靖国参拝が「国益」と一致しないという意味のことを言っています。もっとも「国益」といっても商人のことですから、これは「自分の」(国の)利益に他ならないわけで、トヨタ自動車は21兆円以上の売上を上げるなど好調でしたが、従業員の賃金月額を平均1000円上げる一方でボーナスを年間平均7万円下げるようです。結局年収では6万円弱の減少というわけで、御苦労様なことであります。トヨタがこのようにしてあげた1兆7千億の利益のうちホンの少しでも「交通遊就館」に出資していただければ、JR西日本福知山線脱線事故を乗客の一人としてリアルに体験出来る最新型の体感型アトラクションを導入したり、アメリカからはキルドーザーの復元模型を展示したり出来るんで、そこんとこよろしく。

参考:ちょんまげ占い
http://www.remus.dti.ne.jp/~tshioiri/uranai.html
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2006年05月07日

ゴールデンウィークはトップレスガールとクラッシュ

黄金週間って、最近は言いませんね。GWなんて、まるで便所のできそこないみたいじゃないですか。そう言えば香港かどっかには黄金の便所があるとか。同系色では汚れが目立たないので不衛生になりがちなのではないでしょうか。

客多すぎてトイレ限界、閉店繰り上げ…岐阜の大型店
 岐阜県本巣市に先月29日オープンした東海地方最大の郊外型ショッピングモール「モレラ岐阜」で6日、予想を大幅に上回る買い物客が訪れたため、汚水が浄化槽の処理能力を上回り、映画館を除き、急きょ営業を午後5時で打ち切った。
 同店では、オープン後の1日当たり来場者を平均5万人と予想していたが、連日、それを上回る7万人前後が訪れ、延べ8日間で58万5000人に達した。このため、日量800トン処理できる浄化槽が、機能しなくなる恐れが出てきた。店では、営業を続ければ、周辺住民や客に迷惑をかけると判断した。本来の閉店時間は専門店街が午後9時、飲食店街は同10時だった。
 県警北方署などによると、大半の客は指示に従ったため、大きな混乱はなかったが、閉店に因縁をつけた同市内の土木作業員(27)と無職男(24)が、警備員や同署員に暴行したとして、公務執行妨害などの現行犯で逮捕された。
(読売新聞) - 5月7日7時38分更新


コンビニでは最近トイレを貸してくれないところが多いようですから、運転中や歩行中に催した場合にはどうしても大型店に足が向きます。だからアレは公衆便所に商店が付属したものであると言うことが出来るでしょう。少なくともムヤミに買い物をしないビンボー人にとっては店内の案内表示、就中「化粧室」がどこにあるのかが明らかになっていることは、大形商業施設の評価において大きなポイントです。この事実は閉店に文句をつけたのが「土木作業員」と「無職男」であったことによっても裏付けられるでしょう。そんなことで「暴行」をはたらくとなると、「膀胱」方面によほど切羽詰まった事情があったと見るのが当然であります。このように考えるとき、この商業施設の名称が「モレラ」であるというのは少々出来過ぎの感がなきにしもあらずですが。

それにしてもこういう店鋪もしくは店鋪群の名前は可笑し気なものが多いのも事実です。「サティ」とか。着た切り雀のハゲ作曲家の名前をつけるなんて気が効いてるよな?「モレラ」に至っては、これはたしかポーのちょっとした怪談のタイトルで、女の人の名前でした。たしかこの人は死ぬときに女の子を産んで、その女の子が彼女の生まれかわりなんですよ。成熟した女性へのある種の劣等感が、怪談的な恐怖としてよく描かれていたと思います。なんか似たような設定の映画を広末涼子主演で撮ってましたが、ちょっと納得いかない映画だったような記憶があります。あれでは「女は嘘つきだ」と言っているだけではありますまいか。んなこと言われなくても知ってます。問題はその先なんですが。

その問題については僕もあまり偉そうなことは言えないどころか事ある毎に自らの至らなさを痛感しているところでありますのでここで話題をガラッと変えて、ゴールデンウィークなので交通事故のニュースが多いですねえ。

あわや大惨事!地下鉄入口に車が突入…東京メトロ表参道駅
 大型連休でにぎわう都心の人気スポットで、あわや大惨事…。東京都港区北青山の国道246号で6日午前、ミニバイクと接触した車が、地下鉄の東京メトロ表参道駅出入り口に突っ込んだ。車は階段踊り場の地下1階まで転落したが、幸い付近に人はおらず、けが人はなかった。車を運転していたのは、都内の神社で職員を務める男(32)で、酒酔い運転などの現行犯で逮捕された。
 GWに入り、1日平均6〜7万人もの入場者が訪れる商業施設「表参道ヒルズ」。家族連れなどでごった返す最寄り駅に、暴走車が突入した。
6日午前9時45分ごろ、東京都港区北青山の表参道交差点付近で、渋谷から赤坂方面に向かう紺色の乗用車が、前方のミニバイクに追突。車はバイクを転倒させると大きく左に曲がって歩道に乗り上げ、地下鉄の東京メトロ表参道駅のB4出入り口に突っ込んだ。
車は、地上から約10メートル下の階段踊り場の地下1階部分まで転落。しかし当時、出入り口付近には人がおらず、通行人や駅員などが巻き込まれる被害は免れた。
車を運転していた男は自力で車を脱出。通行人からの110番で駆け付けた警視庁赤坂署員が、男から呼気1リットルに0・6ミリリットルのアルコールを検出し、業務上過失致傷と道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で男を逮捕した。ミニバイクを運転していた男性(45)は、軽傷で病院に搬送された。
事故を起こした男は、神社職員の福島要容疑者(32)。「深川八幡祭り」で知られる富岡八幡宮(東京都江東区)で権禰宜(ごんねぎ)という役職を務めており、事務業務や神主の補佐を行っていた。事故前日の5日は午後5時まで仕事をしていたという。
表参道駅は銀座線、千代田線、半蔵門線が交わり、東京メトロによると平日の平均乗降客数は約13万人。交差点から約300メートル北西には「表参道ヒルズ」があり、周辺にファッションやグルメなどの有名店が並ぶ。
車が侵入したB4出入り口の地下2階には、カフェなどが8件あり、その多くがこの日も通常営業でオープンの午前10時を控えていた。表参道交差点のある3つの出入り口で唯一、上りエスカレーターが設置されていることもあり、実際より15分でも遅く事故が起きていたら、大惨事となる可能性もあった。
現場近くの茶道具販売店の男性従業員(59)は「平日、休日を問わず、一番混雑する出入り口。けが人がいなかったのは奇跡」と驚いた様子。地下2階にあるカフェの女性従業員(21)は「土曜日で混雑する時間が少し遅かった。巻き込まれる人がいなくて、本当に良かった…」と絶句した。
★騒然「テロかと」
表参道駅に突っ込んだ車を引き上げる作業はレッカー車2台で行われ、通行人ら約150人が集まった。近くの歩道が大混雑したため、赤坂署員ら約20人が交通整理に当たるなど、周辺は一時騒然とした雰囲気に。「家族と買い物にきた」というさいたま市の会社員男性(39)は、この騒ぎに「テロでも起きたのですか」。「今朝、上京しました」という仙台市の主婦(60)は「娘とこの出口で待ち合わせ中。午前中だったら事故に巻き込まれていたかも」と胸をなでおろしていた。
サンケイスポーツ


おそらく地下鉄の入り口階段は自動車1台がやっと通れるくらいの幅しかないでしょう。酒に酔った状態でこれを10メートルも進行するのはまさに神業と言っても良いでしょう。さすがは富岡八幡宮の権禰宜です。ごんぎつねではありません。富岡八幡宮は別表神社ですから権禰宜といっても一般の神社のそれよりもちょっとエライのです。どの位エライかというとそこらの神社であれば宮司になれるくらいの階位があります。宮司といえば宗教法人としての神社の代表ですから、要するに社長のようなものだといっても良いでしょう。そこらの会社の社長といえば、外国から来たカワイイ女の子などに「社長サン」などと呼ばれていることが多いようです。ついつい度を過ごして明け方になってそのまま車に乗って帰りますが、狭い階段を駈け降りるだけの技術はないのが実情です。

このような悲惨な交通事故によって年間何千人もの人が亡くなっています。昨年の交通事故による死者は6871人であり、49年振りに7千人を切っていますが、決して少ない数とは言えません。僕たちは交通事故死者の霊を追悼し、、平成15 年に立てた「10年間で交通事故死者数を5千人以下とする」との政府目標を達成する誓いを新たにしなければなりません。この目的のために交通事故犠牲者を悼み、合わせて交通安全の啓蒙を図るために「交通遊就館」の建設を提案するものであります。

折りしも東京の「交通博物館」が14日限りで移転をするとのことでありますが、「交通遊就館」の目的は一つには交通事故犠牲者を慰霊顕彰することであり、 一つは近代交通史の真実を明らかにすることです。事故犠牲者のまごころを伝え、交通の歴史を語り継ぐ貴重な史資料として実際の事故車両を始めとして事故状況をつぶさに示すパノラマ等、映像・音響・パネルなど工夫を凝らした高度な展示技法をもって紹介してゆきます。

同様の展示はすでに1969年、1ヶ月の期間限定ではありましたがイギリスにおいて行われました。この展示の主催者であったバラードさんは言います。
あの展覧会は心理学的に大きな成功をおさめた。自動車を見て、人々がどんなふうにふるまうか、どんなダメージを受けるか、何をなしうるか、彼らの反応、行動の過程、こういったものを観察するために、ぼくは科学者が研究室でやるような実験としてあの展覧会を開いたんだ。
初日の夜、衝突した車の群れの中で大パーティを催した。閉回路テレビジョンが設置してあり、客はそのテレビショーの中を彷徨った。トップレスガールがマイクを持ってみんなにインタビューして回った。閉回路テレビに映った客達は誰も彼もひどく酔っぱらってガラスを壊し、トップレスガールはクルマのバックシートで犯されかかる。全員が衝突したクルマの群れにすっかり興奮して、ポンティアックと他にも2台のクルマがつぶされた。ぼくは1ヶ月間このショーを催した。誰もが非常に狂暴になった。


「トップレスガール」についてはできる限り努力したいと思います。場合によっては「ボトムレスボーイ」に変更になるかも知れません。どうしても都合がつかないときには「ヘアレスオヤジ」が登場するかも知れませんが、犯そうとかしないようにお願い致します。「交通遊就館」では、事故犠牲者を奉慰顕彰するとともに、そのみこころを受け継ぎ、健全なる交通道徳の作興と国家社会の交通安全に寄与するという目的に従い、安全第一の気運を次世代に引き継ぐための諸事業を推進し、定例総会における講演会、公開シンポジウム「事故るということ」、公開講座安全運転勉強会を開催し、合わせて各年度毎にその記録集(講演録)を刊行してまいる予定であります。さらに特に次世代を担う青少年の路上歩行教育を活発に行っていきたいと考えております。
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2006年05月03日

スポイルの海

戸塚宏氏が出所したそうですが、随分とお早いお帰りで。餓鬼の3人も殴り殺して懲役6年ですから、これはやった方がお得というものです。もちろんそういうことが面白いと思える人にとってはですが。世の中にはいろんな趣味の人がいますし、趣味上の事は他人からとやかく言われても改まるものではありませんから致し方のない面もありますが、まあ。今回の出所で良かったのは、戸塚氏の趣味仲間としてあの石原都知事が紹介されたことでしょう。

これ、結構知らなかった人がいるみたいで、僕なんかはまあ、(どうせ)年ですから事件のこともリアルタイムで知ってますし、「戸塚ヨットスクールを支援する会」などというものがあって、会長が石原慎太郎であることもたまたま知っていたわけですが、身の回りのちょっと若い人の中には知らなかったという人も多いようです。そういう人たちは現東京都知事ともあろうお方がへんてこりんな活動に従事されているのにビックリしているんだからこっちがビックリであります。アレはそういう人なんですよ。どうも迂闊なる東京都民は何にも知らずに石原に一票を投じたりなんかしていたようです。そういうわけで石原自身はどう思っているか知りませんが、この件で図らずも恥ずかしい側面が明るみに出てしまって、とんだイメージダウンになりそうです。

ところであの戸塚ヨットスクールでやっていた事というのは、18世紀頃に「狂人」に対して行われていた「冷水浴」や「ぶん回し器械」を応用したもののようにも見えます。角材で殴る、なんていうのは多分趣味の領域なのかも知れませんが、ヨットを転覆させて海に浸けるなんてのはまさしく前「精神医学」的な、なかばヤケクソじみた「治療法」の復活にほかなりません。ちょっと以前にはテレビの調子が悪い時には叩いたりなんかするとまた映るようになったりしていましたが、それと同様に、医学と倫理と宗教がごっちゃになった蒙昧な頭が「狂気」を前にしてなす術を知らず、とりあえず適当に揺さぶってみようとして「罪」に対する「懲罰」的な要素も加えていろいろやってみたというようなものですから、殴ったり殺したりというのも、場合によってはアリかも知れません。戸塚氏自身、それじゃあんまり格好わるいということで「脳幹」がどうとうかこうとか疑似科学めいた用語を駆使していますが、そういうことを言うからには脳の解剖学的研究が欠かせないと思いますが、どうせそんなことはしていないのでしょう。いや、やってるかも知れん。やりかねないような気がします。いずれにしても「治療」と「教育」の区別がつかないのは「脳幹」以外の脳組織が萎縮しているおそれがあります。

もちろん戸塚氏の言うところの「情緒障害」なるものも、極めて怪し気な概念であります。これはおそらく「多動性障害」(不注意、過活動、衝動性)、「行為障害」(他者の基本的権利を侵害するような、または年齢相応の社会的規範や規則を破るような行動パターン)を含むものだと思いますが、しかしこれは要するに「悪い子」をひとまとめにして病気扱いにしてしまおうということらしく、様々な「情緒障害」のパタンに共通する原因も予後も治療法もありません。というよりもそれらがないことが共通しているという状態で、まさに「精神医学」の辺境であります。石原君も大好きな沖鳥島もかくやのこの領域は、今のところ呪師占師詐欺師が実効支配しており、好き勝手に営業して良いことになっています。手のひらをグリグリして「かんのむし」を取ったりするようなおとなしいものから、角材で殴り殺すような特殊な趣味に訴えかけるものまで、各種の営業活動が展開中でありますが、今に「情緒障害」のいくつかの形態に有効な薬物療法が確立されるや、精神医学の方から「ここは我々の固有の領土である」とばかりに追い出されるに違いありません。

ところでこの「行為障害」、その内容たるや「精神医学」の辺境にふさわしい、なかなか味わい深いシロモノであります。

 他者の基本的権利を侵害するような、または年齢相応な社会的規範や規則を破るような行動パターンが繰り返し持続的にみられるもので、少なくとも6ヶ月間持続し、その間に以下の症状のうち、いくつかが存在すること。
(1)その小児の発達水準にしては、あまりにも頻繁で激しい癇癪がある。
(2)大人とよく口論する。
(3)大人の要求やルールを積極的に否定したり拒絶したりすることが多い。
(4)明らかに故意に、よく他人を苛立たせるようなことをする。
(5)自分の間違いや失敗を他人のせいにすることが多い。
(6)短気なことが多く、他人に対してすぐ苛々する。
(7)よく怒ったり腹を立てる。
(8)意地が悪く、執念深いことが多い。
(9)物を手に入れたり好意を得るため、または義務から逃れるために、よく嘘をついたり約束を破ったりする。
(10)頻繁に自分から喧嘩を始めることが多い(きょうだい喧嘩は含まない)。
(11)他人に大きな怪我をさせる可能性のある、武器を使用したことがある(例;バット、れんが、割れた壜、ナイフ、銃)。
(12)親から禁止されているにもかかわらず、しばしば、暗くなっても帰宅しない(13歳前に始まるものについて)。
(13)他人への身体的残虐行為(例;被害者を縛り上げたり切傷したり、やけどさせたりなど)。
(14)動物への身体的残虐行為。
(15)他人の所有物を故意に破壊(放火によるのでなく)する。
(16)深刻な被害をもたらす恐れのある、またはそれを意図した故意の放火。
(17)家庭内または家庭外で被害者とは直面しないようにして、高価なものを盗む(例;万引、住居侵入、偽造)。
(18)13歳以前にはじまる頻繁な怠学。
(19)親または親代わりの人の家から、少なくとも2回家出したことがある。また1度だけでも1晩以上いなくなったことがある(身体的・性的虐待を避けるためではない)。
(20)被害者と直面するような犯罪(ひったくり、ゆすり、強盗を含む)。
(21)性的行為を要求する。
(22)他人を頻繁にいじめる(つまり、持続的に威嚇・拷問・妨害を含めて、故意に他人に苦痛や傷害を負わせる)。
(23)他人の家、建物、または車に押し入る。


いやはや、大変なものであります。こういう診断基準だと、このように症状を列挙したうちの「少なくとも3項が存在する」とか「4項が存在する」などの条件がついているわけですが、「行為傷害」においては「いくつか」などといい加減な「診断基準」になっていますが、(2)の口論の相手になっている大人の馬鹿さ加減はさておき、(5)や(11)、(12)とか(15)は誰しも身に覚えのあることではないでしょうか。年頃の娘さんなどはたまに(19)をやっているかもしれません。僕などはほとんどがあてはまるのですが、特に(21)などは毎日のようにやらかしているといって過言ではないので、とはいってもこれは別に見栄を張っているのではなく、恥を忍んで申し上げるのですが、そうかと思えば「癇癪」から始まって「偽造」だの「他人の家に押し入る」といった純然たる犯罪まで、人間のありとあらゆる活動が網羅されている様は壮観であります。しかもこれには「症状11、13、15、16、20、21、23は1回でもみられれば、基準を満たす」という注までついているのです。こういう人は病気なのだといっています。僕はどうしたら良いのでしょう?

別にどうもしませんが、戸塚氏においては特に(11)や(22)が見られることは言うまでもありません。(11)などは「1回でもみられれば、基準を満たす」のだそうでありますから、「情緒障害」とは要するに戸塚氏のような人のことであると言っても間違いではないでしょう。ここで困ってしまうのが、戸塚氏がヨットの経験者であることです。つまりヨットは「情緒傷害」の「治療」に役立たないことを、戸塚氏が身を持って示してしまうという事態です。そこで僕としては戸塚氏に倣って海水による「冷水浴」を推薦するものであります。もちろん治療効果のみられない「ヨット」は抜きで、身一つで北大平洋あたりに置いて来るのが望ましいでしょう。まさに「大平洋ひとりぼっち」です。しかし寂しいのでしたら支援する会の会長も連れて行って良いことにしましょう。そのときには各々に角材を持たせてあげますんで、思う存分、趣味に没頭されるのがよろしいかと存じます。この模様は空撮により全国に中継されます。本年度のベスト・バウト間違いなしであります。大晦日にやれば視聴率で曙に勝てますよ。ラッコもいるし。曙がそれまでもてばの話ですが。
posted by 珍風 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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