2007年08月30日

夏のその他

なんつってたら今回はありましたね、同性愛者の諸君。それだけでなくて今回は「日本における人権課題」がなんと5項目も増加しました。それで以下に選択肢と回答を掲げますが、(ア)から(シ)までが前回の調査でも存在した項目であり、それぞれの項目についてそれを選択した人の割合、前回の調査での割合、そして増減率を出しています。

Q5〔回答票4〕 日本における人権課題について,あなたの関心があるものはどれですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
 (ア)女性(25.0)(25.9)(0.965)
 (イ)子ども(35.0)(30.8)(1.136)
 (ウ)高齢者(40.5)(35.2)(1.150)
 (エ)障害者(44.1)(44.6)(0.989)
 (オ)同和問題(15.0)(16.2)(0.926)
 (カ)アイヌの人々(6.2)( 5.4)(1.148)
 (キ)外国人(12.5)(14.3)(0.874)
 (ク)HIV感染者等(18.9)(20.5)(0.922)
 (ケ)ハンセン病患者・元患者等(17.0)(16.3)(1.043)
 (コ)刑を終えて出所した人(14.9)(12.9)(1.155)
 (サ)犯罪被害者等(24.1)(27.0)(0.893)
 (シ)インターネットによる人権侵害(32.7)(27.7)(1.181)
 (ス)北朝鮮当局によって拉致された被害者等(31.5)
 (セ)ホームレス(16.8)
 (ソ)性的指向(異性愛,同性愛,両性愛)(9.2)
 (タ)性同一性障害者
  (生物学的な性と性の自己意識(こころの性)が一致しない者)
  (10.4)
 (チ)人身取引(性的搾取,強制労働等を目的とした人身取引)  
  (12.5)
 その他(0.5)
 特にない(8.6)


増え方が著しいのがやはり「(シ)インターネットによる人権侵害」ですが、報道の通りこの項目がこの調査の要点であり、ありとあらゆる人権侵害を「インターネット」と関連づけようとしているのは前に見た通りですから、これは予想の範囲内でしょう。その次に増加率が高いのは「(コ)刑を終えて出所した人」なのが注目されます。何が注目って、報道では全く紹介されませんが、出所後の処遇は再犯率に影響しそうですから、ここを選択した人が増えるのは犯罪不安煽動への反応であると見ることも出来るのですが、この調査はこの問題への関心が低すぎます。

この調査ではこの質問に続いて、ここで挙げられた選択肢の各々について「現在,どのような人権問題が起きていると思われますか」という質問が続くんですが、この項目だけその質問がないんです。これは前回も今回も同じです。政府は出所者の人権問題、ひいては再犯の防止にあまり関心を払っていないのではないかと思われても仕方ありません。もしかすると再犯率を低下させることに何かイヤな思い出でもあるのかも知れません。

もっとも新参者の「(ス)北朝鮮当局によって拉致された被害者等」および「(チ)人身取引(性的搾取,強制労働等を目的とした人身取引)」についてもそのような質問項目はありませんが、なによりもこれらは法に定義された人権侵害状態にあることに他なりませんから、そういう質問項目がないのは当然で、出所者の場合とは違います。前科者はこんな所でも割を食うのです。

その反対に減ってしまったのが「(サ)犯罪被害者等」のみなさんで、なんと10%以上の大幅な減少です。まあ、考えてみれば検察側として裁判にまで参加するところまで来ていますから、これ以上ということになると被害者等に裁判官になってもらって判決を出してもらうしかありません。それはそれで面白いとは思いますが、考えてみればそんなことなら自宅で可能です。裁判所や裁判官がなくなると困る人もいますので当然そこまでは出来ません。しかし犯罪被害者等の裁判参加にしても、かなり面白いことにはなりそうです。例えば被害者とその一族に深い恨みを抱いて殺害に至った被告人が遺族に酷いことを言うかも知れませんし、人前で言われたくないことを言い出すかも知れません。また逆にもし冤罪だったら、被害者は加害者に早変わりです。まあ色々な問題がありそうですが、どうやら政府としては犯罪被害者等の取り扱いに苦慮しているのではないか。例えば犯罪被害者等のための弁護人の選任に公費を使うよりも、裁判に出させて言いたいことを言わせて溜飲を下げてもらうということで、もう勘弁してほしいのではないかと疑われます。どっちかっつーと悪い政策を選んだようですが。

しかしそれよりも減りかたの激しいのが「(キ)外国人」でした。これも普段から外国人の人権よりも「外国人犯罪」の防止だかなんだか知りませんが「ガイジンを見たらドロボーと思え」を呼びかけているのですから当然といえば当然、どこの国でも排外的ナショナリズムが同じように流行するというグローバルな現象の中では何の不思議もありません。日本だって外国と比べて変わったところはほとんどないものです。それよりも問題なのは、人権問題の「犯罪」へのシフトでしょう。すでにこの質問の選択肢のうち、「(シ)インターネットによる人権侵害」が「犯罪の誘発」において人権侵害であるとされていますし、「(ス)北朝鮮当局によって拉致された被害者等」は、まさに「外国人」の「犯罪」だし、「(チ)人身取引(性的搾取,強制労働等を目的とした人身取引)」は「犯罪」そのもの、というわけでこれらはすべて整理すれば「(サ)犯罪被害者等」に収まってしまいます。今回から新規に加わったのと報道で特記させているのがこれです。紙の無駄だ地球にやさしくないな。

そういうわけで、「Q21〔回答票21〕 あなたは,今後,国は,これらの人権課題の解決に向けて,どのようなことに力を入れていけばよいと思いますか。この中からいくつでもあげてください。」という質問の選択肢の中に、今回から「犯罪の取締りを強化する」というのが加わりました。「犯罪の取締り」と「人権」の関係というのも難しいものです。なにしろ間接的な関係しかありません。「人権」というのは先ず何よりも国民のそれを国家から守ることを意味しています。したがって政府への監視を強化するのが第一ですが、政府の作ったアンケートにそういう項目はありませんよ勿論。一方、政府は犯罪による人権侵害から国民を守る義務があることになりますが、「取締りの強化」はそのためのきわめて効果の薄い方法のひとつでしかありません。なんたってやっちゃった後だからね。しかし犯罪の実行前に「取り締まる」のは、「人権」を守るという大目的に反するから矛盾しますね。

この世論調査で隠されているのは、人権を侵害するのは「人権」の定義からして先ず第一に政府自身に他ならないということです。政府が侵害しそうな「人権」はひとつも出て来ないでしょ。そのイケニエとして選ばれたのが「インターネット」だったようです。これはなかなか上手なやり方です。「インターネット」という人はいませんし、「インターネット総責任者」もいませんから、誰からも文句は来ません。お金で黙らせたり(よくある)家に火をつけたり(ときどきローカルに「炎上」するな)首をつらせたりする(インターネットの「首」って何だよ。ボトルネックか。吊らんようだが)手間は要りません。そのうえ言論弾圧のボーナスもついて来るので二重にお得です。まあ色々言いたいことのある人、今度この調査が来たら言ってやって下さい。あなたの言ったことは全て「その他」になっちゃいますから。ところで「ソナタ」って春夏秋冬全部あるんですって。ヨンとは関係のない、スペインのラモン・デル・バリェ=インクランとゆー人が書いてた小説で、「ブラドミン侯爵」を主人公とするシリーズらしいのね。20年くらい前に邦訳も全部出てるらしいのですけど、こういうことを喋ってると女の子にもてません。オバサンにもです。
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2007年08月26日

「スフ」ってーわなきゃ分かんねえよ、ねいちゃん

みんなが嫌いな「人絹」ですが、木材パルプを原料にしていて土中で分解するので環境負荷が低いと言われています。でもまあちょっと強度が弱いです。特に濡れると弱いところはおねいさんと同様ですが、製造過程で猛毒を使用するので嫌われているのです。キュプラモニウムレーヨンは「ベンベルグ」という商品名で洋服の裏地などに使われますが、やはりポリエステルに比べると強度が弱いものとされています。政府ではこういう弱いものは擁護しなければならないということで、4年に一度くらいの割合でいい加減な世論調査をしています。だいたい「人絹」と「人権」を間違えているところが嘆かわしい限りですが、その内容もいい加減なものなので粗末な裏地が見えちゃったような情けなさが漂います。

人権侵害「増えた」42% 内閣府世論調査

 内閣府は25日付で、「人権擁護に関する世論調査」の結果を発表した。人権侵害が「多くなってきた」との回答が2003年の前回調査より5・8ポイント増の42・0%で過去最高となった。
 受けた経験がある人権侵害の内容は複数回答で「あらぬうわさ、他人からの悪口、陰口」が前回から16・7ポイント増の47・4%で最多。3番目に多かった「名誉・信用の棄損、侮辱」も20・2%で前回より8・0ポイント増。この背景について法務省人権擁護局は「インターネットの普及が影響していると推測される」としている。
 ネットによる人権侵害に関連し、どのような問題が起きているかとの問い(複数回答)に対しては「出会い系サイトなど犯罪を誘発する場となっている」の53・7%がトップで、「他人を誹謗(ひぼう)中傷する表現を掲載」52・8%、「捜査対象となっている未成年者の実名、顔写真を掲載」40・9%と続いた。

2007年8月25日 共同


まだ詳細が分からないのですが、前回の調査を参考にすると先ず最初にこういう質問があるはずです。

Q1 あなたは、基本的人権は侵すことのできない永久の権利として、憲法で保障されていることを知っていますか。
 知っている(80.0%)
 知らない (20.0%)


括弧内は前回調査の結果ですが、こういう基本的なことを「知らない」人が5人に1人もいたのが情けない。この20%の人はそもそも「基本的人権」の概念を理解していないと思われますので、以下の質問にもそれなりにあやふやな回答をしていた可能性があります。ちなみに前回調査の有効回収率は68.6%、すなわち2059人ですが、そのうちの411人がこれに当たります。これを引き去って残る「基本的人権」についてとりあえず分かっているらしい人は1648人、調査対象全体の54.9%でした。今回の調査の有効回収率は58.9%ですから、最初の質問でふるいにかけられる人の率が前回同様であれば、1413人しか残らない計算になります。半分以下です。過半数を確保するには「知っている」が85%ほど必要になります。憲法に関する議論が幅広く行われているらしいことになっているようだと思われるとされている昨今ですから、このくらいの率はたたき出してほしいところですが。

人権侵害が増えたかどうか、というのは前回の調査ではその次の質問になってますが、

Q2〔回答票1〕 新聞やテレビなどで「人権問題」とか「人権が侵害された」というニュースが報道されることがありますが、あなたは、この5〜6年の間に、日本で、人権が侵害されるようなことは、次第に少なくなってきたと思いますか、あまり変わらないと思いますか、それとも次第に多くなってきたと思いますか。この中ではどうでしょうか。
 (ア)少なくなってきた(12.3%)
 (イ)あまり変わらない(39.5%)
 (ウ)多くなってきた (36.2%)→(今回)42.0%
    わからない   (11.9%)


で、これは一般的に増加傾向にあると思っている人がどのくらいいるかということですが、もちろん調査対象は人権問題について特に研究していたりするわけではないので、普段TVや新聞をボンヤリ眺めている大雑把な感想でしかありません。せいぜい「人権に関する質問表が来るくらいだから人権侵害が増えてるんだろう」くらいに気をまわすのが関の山です。この数字にはあまり意味はないようです。

しかし、次の質問で回答者は自分が人権侵害に遭遇したかどうかを尋ねられます。

Q3〔回答票〕 あなたは、今までに、ご自分の人権が侵害されたと思ったことがありますか、それともそういうことはありませんか。
 ある(13.9%) →(SQへ)→(今回)16.3%
 ない(86.1%) →(Q4へ)

SQ それは、どのような場合ですか。差し支えなければお聞かせください。(自由に回答) (発言内容を記入した上で,該当する項目に○をする。)(M.A.)
 あらぬ噂、他人からの悪口、かげ口(30.7%)→(今回)47.4%
 名誉・信用のき損、侮辱(12.2%)→(今回)20.2%
 警察官の不当な取扱い( 5.6%)
 暴力、強迫、強要(社会的地位、慣習、脅迫などにより、本来義務のないことをやらされたり、権利の行使を妨害された)( 6.3%)
 犯罪、不法行為のぬれぎぬ( 1.7%)
 悪臭・騒音等の公害( 5.2%)
 差別待遇(人種・信条・性別・社会的身分等により、不平等又は不利益な取扱いをされた)(13.2%)
 地域などでの仲間はずれ( 3.1%)
 使用者による労働強制等の不当な待遇( 4.9%)
 水道・ガス等を止められたような住居の安全に関するもの( 0.7%)
 社会福祉施設での不当な取扱い( 1.4%)
 プライバシーの侵害(21.3%)→(今回)25.1%
 セクシュアル・ハラスメント( 3.1%)
 ストーカー行為( 2.1)
 その他( 9.4)
 なんとなく( 5.2)
 答えたくない(13.9)


自分の人権が侵害されたと思っている人はそんなに多くないわけですが、「答えたくない」ってえのはよっぽどなんかあったか、暗にこの「調査」自体のことを言っているのか、どっちかに違いありません。しかしこの選択肢の割り振りは以外と困難でしょう。上位を占める「あらぬ噂、他人からの悪口、かげ口」、「名誉・信用のき損、侮辱」、「プライバシーの侵害」、それから「犯罪、不法行為のぬれぎぬ」を具体的事例に則してどのように振り分けているのか、全く不明です。1つの同じ事例がこれら複数の項目に該当してポイントをかせいでいる可能性があります。また、例えば「警察官の不当な取扱い」は他に挙げられている人権侵害の「場合」うちのどれかあるいは複数についてその行為者が警察官である場合のことではないかと考えられますが、人権侵害の行為者の属性に関する選択肢がここに入っているのは妙です。これは「社会福祉施設」についても同様です。また、「使用者」は「労働強制等の不当な待遇」をするものとされていますが、その他にセクハラやプライバシーの侵害も行いますので、これも同様です。ところが逆に人権侵害において「インターネットの普及」が一役買っていると解釈できる選択項目はないのです。

実は「インターネット」はその後の質問で登場するはずです。前回はこんな聞き方をしています。

Q5〔回答票3〕 日本における人権課題について、あなたの関心があるものはどれですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
 (ア)女性            (25.9%)
 (イ)子ども           (30.8%)→(今回)35.5%
 (ウ)高齢者           (35.2%)→(今回)40.5%
 (エ)障害者           (44.6%)→(今回)44.1%
 (オ)同和問題          (16.2%)
 (カ)アイヌの人々        ( 5.4%)
 (キ)外国人           (14.3%)
 (ク)HIV感染者等        (20.5%)
 (ケ)ハンセン病患者・元患者等  (16.3%)
 (コ)刑を終えて出所した人    (12.9%)
 (サ)犯罪被害者等        (27.0%)
 (シ)インターネットによる人権侵害(27.7%)→(今回)32.7%
    その他           ( 0.8%)
    特にない          (11.8%)
 「北朝鮮による拉致被害者」は前回なし (今回)31.5%


ここには色々な「人権課題」が列挙されていますが、大変に意義深いものです。まず色んな「人」が並んでいます。「女性」「子ども」から「犯罪被害者」まで、これらは人権が侵害されていると思われる人が持つ属性または立っている位置であります。攻撃されやすい様態と言ってもいいでしょうけど、こういう中に入っていそうで入っていないものもあります。すぐに思いつくのは「同性愛者」なんかがそうでしょう。他にもあるかと思いますが、「美しい星」とか言ってるんだから「宇宙人」も必要ではないか。いやそれは「外国人」に含まれているんだとか、自称宇宙人は「障害者」に入っているんだとか、なんだか難しいですが、他に「刑を終えないでまだ出所していない人」つまり受刑者ですが、いやそれ以前に「代用監獄」の件とか、選に漏れてしまっているのがたくさんありそうです。

逆に今回から「北朝鮮による拉致被害者」が仲間入りしています。北朝鮮による拉致は、前回調査の前年に北朝鮮が公に認めたところですが、政府は最近になって急にこれを「人権問題」だと言い始めましたのでここにも入ってきたようです。まああれは1988年には既に警察が北朝鮮の線で捜査していることを認めていたにもかかわらず、何故か「都市伝説」まがいの形でしか流通していなかった話しが、どういうワケだか2002年になってにわかにああいうことになったのが今日の状況の発端ですから、今更「人権」だとか言えた義理なのかどうかアヤシイもんですが、とにかく今では「人権問題」ということにすることになっているんだそうです。

したがってこの質問の選択肢は、人権問題に関する国民の「関心」を政府の選定した項目に枠づけるように作用します。フレーム外にいるオカマだの逮捕されたヤツだの何だの有象無象の連中は見えなくなります。そしてその中で異彩を放つのが「インターネット」ですね。この世論調査は異なるカテゴリーに属するものを無理に並べて複数回答で誤摩化していますが、この質問における「インターネット」は良い例です。ここでは「インターネット」が人権侵害の行われる場所として特に問題となっていますが、同様に想定される「マスコミによる人権侵害」という選択肢がないことを見てもわかるように、ここでは全く恣意的に「インターネット」を「差別の温床」として敵対視する、もう1つの枠組みが設定されているようです。

ところでこのように「世論調査」が「世論誘導」を行う場合に、それが自ら「人権侵害」を犯してしまうことになります。こんな強引なやり方で「インターネット」を問題化することは精神的自由権との関係で大きな問題となる可能性がありますが、調査全体にわたって「基本的人権」を全体として擁護しようという視点は希薄であって、政府の都合の良い「人権」だけにスポットライトをあてようとする傾向が強く、これは憲法への正しい理解を妨げるものとして憲法尊重擁護義務違反であるといえるでしょう。中にはこんなのもあったりします。

Q16〔回答票17〕 日本に居住している外国人は、生活上のいろいろな面で差別されていると言われていますが、外国人の人権擁護について、あなたの意見は次のどちらに近いですか。この中から1つお答えください。
 (ア)日本国籍を持たない人でも、日本人と同じように人権は守るべきだ
              (54.0%)→(今回)59.3%
 (イ)日本国籍を持たない人は日本人と同じような権利を持っていなくても仕方がない
              (21.8%)
    どちらともいえない (15.7%)
    わからない     ( 8.5%)

Q17〔回答票18〕 日本に居住している外国人が不利益な取扱いを受けることがありますが、あなたはこのことについてどう思いますか。この中から1つお答えください。
 (ア)外国人に対する差別だ               
              (30.4%)
 (イ)風習・習慣や経済状態が違うのでやむを得ない    
              (28.3%)
 (ウ)日本の事情に慣れるまでトラブルがあっても仕方がない
              (19.8%)
 (エ)外国人だから不利益な取扱いを受けても仕方がない  
              ( 3.3%)
    その他       ( 1.4%)
    わからない     (16.8%)


一体どうゆうつもりでこういう質問事項を設定しているのか知りませんが、まあほとんど政府が外国人に喧嘩を売っているようなものです。こんなことをやっているからモンゴル人とかに文句を言われるのです。「日本国籍を持たない人でも、日本人と同じように人権は守るべきだ」という人が5.3ポイント増加しているのは結構なことですが、しかし、この調査全体にわたって回答内容はあまりあてになりません。調査方法は調査員が個別に面接して聴き取っています。このような場合どんなバイアスがかかっているか知れたもんじゃありません。ましてSQのような場合の選択肢の割り振りは調査員が行うのですからもう何が何だかわかりません。また、前回の有効回答者のうち57.1%が50歳以上という年齢的な偏りがありまして、今回の調査における有効回答の年齢構成は未詳ですが、「高齢者」と「障害者」の人権問題に関心が高いという結果は相変わらずですから、今回も高齢者に偏った結果が出ているものと思われます。ちなみに前回調査の「インターネット」の件では

Q24〔回答票25〕 あなたは、インターネットによる人権侵害に関し、現在、どのような問題が起きていると思われますか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
 (ア)他人を誹謗中傷する表現や差別を助長する表現等人権を侵害する情報を掲載すること
                     (39.4%)
 (イ)出会い系サイトなど犯罪を誘発する場となっていること 
                     (52.2%)
 (ウ)捜査の対象となっている未成年者の実名や顔写真を掲載すること 
                     (23.8%)
 (エ)ネットポルノが存在していること  
                     (24.4%)
    その他              ( 0.7%)
    特にない             ( 2.1%)
    わからない            (28.9%)


「わからない」が異常に高率(3位)で、これはさすがに高齢者ならではという感じです。これは多分、調査員がそれぞれの項目について詳しく説明して、TVでもよくやってるでしょ、とか言って思い出させて、なんとかどっかに当てはめようとしたうえで、600人弱はそれでもやっぱり「わからない」と言い張ったわけですから、年寄りは頑固で困っちゃうなデートに誘われて。
posted by 珍風 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

おっぱいまつりだッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

朝青龍は解離性障害…専門医「モンゴルに帰すべき」

 病名は「解離性障害」。“仮病サッカー疑惑”で「2場所出場停止」などの処分を受けた後、約3週間にわたって自宅に立てこもっている横綱朝青龍(26、高砂)について、日本相撲協会は20日記者会見し、相撲診療所の吉田博之所長が、「19日の診察では本人は混迷状態にあった。意識の障害はないのに、自発的な行動が取れない状態」と新たな診断をあきらかにした。吉田所長は「朝青龍は日本国内での治療を希望していない。うまくいくかどうかはわからないが、良い環境のためにモンゴルに帰すべきだと思う」と話した。
 協会が今まで伝えられた以上に重い病状を発表した背景には、朝青龍が強く希望したモンゴルでの帰国療養があるようだ。朝青龍ペースに乗せられたと批判されても致し方ないだろう。
 高砂親方の指導力不足や、師弟関係の希薄さは置くとして、謹慎中にもかかわらず、朝青龍のもとには政治家や後援者など、多くの人物が出入りし、激励し続けた。これでは高砂親方ならずともなかなか朝青龍を説得するのは難しい。と同時に、表には出てこなかったが、相撲協会にも“モンゴル人脈”からさまざまな要望やプレッシャーがあったという。
 モンゴル国内でも、市民団体が「朝青龍は軟禁されている」「人権侵害をするな」などというプラカードを立てて抗議集会を開くなど、騒ぎは国際的になってきている。
 これ以上、この朝青龍Vs相撲協会のにらみ合いが続けば事態はますます混迷し、深刻化する。
 「モンゴル帰国は認めず、治療するなら国内で」と言い続けてきた協会首脳が朝青龍の希望を受け入れる形で一転して帰国を認める方針を打ち出した裏には、こうしたことに対する厄介払いの意味が見え見えだ。
 さらに、この騒動のそもそもの発端となった夏巡業が、きょう20日の群馬県吾妻郡草津町を最後に打ち上げ、夜には巡業部の親方や力士たちが一斉に帰京してくる。
 巡業部は、言ってみれば反朝青龍派の巣窟(そうくつ)。仮病疑惑が持ち上がったとき、「巡業に出たいと言ってきてもお断りする」といち早く“締め出し”を決めるなど、朝青龍批判の強烈なノロシをあげている。朝青龍抜きがファンの共感を呼び、夏巡業が大成功に終わったこともあって、親方たちの鼻息は一段と荒い。
 新聞やテレビなどを通じて高砂親方が朝青龍の説得に失敗し、炎天下を右往左往していることを知ると「なにやってんだい。朝青龍は弟子なんだから、呼びつければいいじゃないか。高砂をみていると、まるでオレたちまでなめられている感じがして腹が立つ」と怒りを露にする親方もいた。
 これ以上、対応にもたつき、なんらかの前向きな動きを見せないと、この巡業部を中心に再び高砂批判、朝青龍批判が強まるのは明白。「反抗の色あり」として再処分の動きも出かねない。
 だが、帰国を認めざるを得ない状況に追い込まれているのは間違いない。ただ、モンゴル帰国を認めるにしても、どういう条件で認めるのか。帰国に強く反対している親方たちにどう説明するのか。まだまだ朝青龍騒動は予断を許さない。

【自己同一性失う神経症の一種・解離性障害(かいりせいしょうがい)】
 心的外傷(急性ストレス、トラウマ)への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種。自分が誰か理解不能であったり、複数の人格を持ったりする複雑な病気。
 分類と症状は「解離性健忘」「解離性遁走」「解離性同一性障害」「離人症性障害」「解離性昏迷」「トランス」「憑依(ひょうい)障害」「解離性運動障害」「解離性けいれん」「解離性知覚麻痺・知覚脱失」「解離性転換障害」「ガンザー症候群」の12種類がある。

2007年8月20日 夕刊フジ


「混迷状態にある」んだそうですが、「混迷」ってのは「昏迷」と書くのではないでしょうか。「混迷」ってのは自民党がやってるやつで、連立与党が混迷党でしょ。「昏迷」は清明な意識が保持されつつ発語や身体の運動に抑制がかかってる状態。「意識の障害はないのに、自発的な行動が取れない状態」で間違いありません。ご親切に12種類にわたる解離性障害のリストを掲載してくれていますが、多分記者さんはこのうちの何に当たるか分からなかったので闇雲に列挙しただけでしょう。解離障害についての説明もWikipediaを写してきただけだし。自分が何を書いているのか理解不能であったりするんでしょうけど、記者さんも「混迷状態にある」ようです。それってえのもこの記者さん、よく知りもしない精神医学にくちばしを入れようってんだから無理は承知。まあ僕だって人のことは言えませんが、さすがにこんな書き方は出来ません。

なんたって朝青龍は「自宅に立てこもっている」というんですから穏やかでない。立てこもってる割には銃器を振り回すわけでもなくダイナマイトを腹に巻いているわけでもなく、人質もいないし色んな人が比較的自由に出入りしているそうですが、とにかく穏やかでない。これではまるで犯罪者だSATは何をしている。

医師の診断についても、また新たな医師の登場ですが、今度は「相撲診療所」、これは両国の国技館にあって協会員の診療に当たる、特殊相撲的な傷病に詳しい協会の直属機関の所長さんが、「解離性障害」で「モンゴルに帰すべきだ」と言ってるんですが、治療方針についての見解は他の医師とあまり変わらないようですが、まあ今度は治療方針について発言を撤回させなかったわけです。それが「朝青龍ペースに乗せられたと批判されても致し方ない」のだそうです。

セカンドオピニオンだかサードオピニオンだか知りませんが、複数の医師が口を揃えて「帰国させよ」と言っている、こいつを認めるのが「朝青龍ペースに乗せられた」ことになるってわけで、どうもこれは病人を扱おうっていう話しじゃありません。朝青龍は歴然と「敵」であります。もはや病気だの療養だのという暢気なことを言っている場合ではない。「不逞蒙古人」と「日本」との決戦の場なのであります。不逞蒙古人仲間であるナゾの「モンゴル人脈」や「モンゴル市民」から、日本の美しい伝統を守らなければならないっていう寸法であります。

その次に珍しく「混迷」という字を正しく使っていますが、しかしここで問題になるのは「混迷」ではなくて「昏迷」のほう、「不逞蒙古人」騒動ではなくて「解離性障害」のほうでしょう。この記事によれば精神障害の診断はあたかも相対立する二者の力関係によって、どちらか優勢な方の都合によって決定されるものと思われているようにすら見えます。そして例えば今回は「日本」は「不逞蒙古人」に一歩を譲った、というふうに裁定されています。

それでも別に精神障害そのものの存在を否定しようとか、それは社会的なラベリングに過ぎないとか、そういう大それた考えはないんでしょう。統合失調症とか解離性障害とか、そいうものが世の中にあるということを聴いてはいますが、ただ目の前にあるソレがアレだとは思えないのです。精神障害、狂気、それはある意味非日常的な素晴らしく素敵な/言語道断に酷い経験であって、そこら辺に普通にゴロゴロしているはずがない。しかしこれは精神障害に対する無知以外の何ものでもありません。しかしこの無知に基づいて、目の前に存在する精神障害は否認され、「仮病」の疑いがかけられるのです。しかし無知であるために「仮病ではない」という確証を得ることもまた不可能です。それ故に「仮病に違いない」と思わざるを得ないのでした。一度「仮病」であると決定されれば、あとはどっちが勝つか、という問題が残るだけです。

こういう「キチガイを見たらフリだと思え」という眼差しには、会社でうつ病になった人がいたりすると必ず1人くらいこう言うことを言う人がいるとか、最近ではそうでもないかも知れませんが、管理職や総務がこういう風に見ているとか、世の中ではまだまだ「甘えだ」「怠け病だ」という相撲取り並みの蒙古、いや蒙昧の輩が多いんだそうですが、他にも例えば、山口の本村さんちのヨメと餓鬼を殺した人にもこういう眼差しは注がれています。あれも、ドラえもんだの何だのとなかなか奇異なことを言っているようですが、1995年以来「おっぱい都市」を標榜する光市においては、共同体の妄想が突出して現れるという意味ではああいう気の狂い方もアリかなと。

「おっぱい都市宣言」に関する決議
1. 私たちは、おっぱいをとおして、“母と子と父そして人にやさしいまち光”をつくります。
2. 私たちは、おっぱいという胸のぬくもりの中で、子どもをしっかりと抱き、愛しみ、心豊かで健やかな輝く光っ子を育てます。
3. 私たちは、すべての母親のおっぱいが、より豊かに赤ちゃんに与えられるよう皆で手助けします。
4. 私たちは、おっぱいを尊び、偉大なる母を皆で守ります。

「おっぱい」何と温かく、優しい言葉でしょう。「おっぱい」をとおした母と子の穏やかなふれあいは、真に生きる力を持つ、心豊かでたくましい若者を育ててくれることでしょう。
そして、この若者たちが“母と子と父そして人にやさしいまち光”で子育てを楽しみながら、このまちに住み、まちとともに輝くことを夢みて、ここ光市を「おっぱい都市」とすることを宣言いたします。

山口県光市議会


毎年8月第1日曜には市を挙げて「おっぱいまつり」をやって母乳の出ない人と父子家庭を迫害するそうで、何が正常だか分からなくなってきたところで、別に「仮病」なら「仮病」でも構わないのですが、「仮病」を使うに至った人はやはりそれなりに追い詰められているんだろうし、もし本当に病気だったらと考えると滅多なことは言えないようです。まあ少なくとも朝青龍に関しては国内の病院に監禁しなくても構わない、モンゴルに帰っても誰かに余計なことを喋るおそれがないくらいには「正常」だということでしょう。疑惑はチンギス・ハーンの墓のようにモンゴルの平原に隠されるのです。
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2007年08月18日

バストサムライ ウエストサムライ ヒップサムライ

「七人のメタボ侍」ランニング中死亡…伊勢市長発案の減量企画

 三重県伊勢市で「七人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る!」と題した市長ら市幹部7人の減量企画に参加していた同市生活支援課の男性課長(47)が死亡していたことが17日、分かった。休暇だった14日朝、自宅近くで運動中に倒れたと見られ、死因は急性虚血性心不全。同課長は、毎日のジョギングや話題の「ビリーズブートキャンプ」などで、ややスリムにはなっていたという。同市によると企画は表題を「六人の―」に変更し継続するという。
 自らのメタボリック症状を斬り捨てるはずの侍が道なかばで急死した。伊勢署によると、市内の田園地帯の路上で倒れている生活支援課課長が通行人に発見されたのは、14日午前9時10分ごろ。その時点で死亡していた。
 休暇中だった課長は同7時ごろ自宅を出発。その約30分後、ランニング、あるいはジョギング中に異変が起きたとみられる。死因は急性虚血性心不全。通気性に優れたTシャツと短パン、ランニングシューズをはいていたという。
 課長は森下隆生市長(57)発案の減量企画「七人のメタボ侍 内臓脂肪を斬る!」に参加中だった。「恰幅(かっぷく)のいい方に声をかけ」(同市の中北幸男健康福祉部長)、市長を含む47歳〜58歳の市幹部7人が集結。保健師から食生活や運動のアドバイスを受け、減量に挑むことになった。
 7月11日、市役所ロビーで“侍”たちは腹回りを測定。市長の90・5センチなど、大半が90センチ前後を記録する中で、身長175センチ、体重は82キロの課長は約100センチとトップの数値だった。
 企画開始当初、市長以外の6人は「殿(市長)ができて、自分ができなかったら切腹ものだ」などと、やる気満々だった。課長は「腹回り10センチ減」を目標に、朝晩のランニング、またはウオーキングを日課にした。保健師に急激な減量をいさめられたため「3か月で4センチ減、体重4キロ減」に下方修正したが、日本中を席巻する「ビリーズブートキャンプ」のDVDまで購入して挑戦。努力のかいあり、少しスリムになっていたという。
 「目標は個人の体質に合わせ、無理なく楽しくやることだった」と中北部長。思わぬ不幸により、企画の中断も考えられるが、同部長によると「引き続きやります」という。表題も「『七人』を『六人』に? そうならざるをえないでしょう」10月11日に再び市役所ロビーで6人になった侍が腹回りを測定する予定。市の企画絡みでの出来事であり、労災か否か注目されるが、同部長は「(減量行動は)強制でなく、公務ではない。労災には当たらない」との見解を示した。
 ◆メタボリックシンドローム(代謝症候群) 過食や運動不足などで内臓に脂肪がたまり、肥満や高脂血症などを引き起こし、動脈硬化になりやすくなっている状態。高血糖や高血圧など個々の数値が軽い状態であっても、症状が重複することで危険度は高くなる。近年では心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞になりやすいこともわかってきた。

2007年8月18日 スポーツ報知


7人いるから「侍」ですか。荒野にだって宇宙にだってスイス銀行前の工事現場にすら「七人」はいますから別に何でもいいんですが、たいていは「(なんとか)の七人」という題名のところ、「七人の(なんとか)」なのは「七人の侍」と「七人のおたく」と「七人のメタボ侍」くらいなものです。おっと「七人のマッハ!!!!!!!」を忘れちゃいけない。

今や日本中を席巻する「メタボリックシンドローム」ですけど、流行するものにはやはりそれなりの症候というものがあるもんでして、「意味がよくわからない」というのも重要なポイントです。特に「メタボリック」というところが難解ですが、聞き慣れないけどなんかカッコいいので大変に有効なのです。むかーし、「メタボリスト」というバンドがあったように記憶しています。カッコいい。のかどうか知りませんが、まあこれは代謝のことなんで、たんなるデブのことではないのですが、素人には見分けがつきません。

メタボリックシンドロームとは動脈硬化性疾患発生リスクの高い状態のことでして、内臓脂肪型肥満・高血糖・高血圧・脂質代謝異常の4つのうち複数を合併した状態として定義されています。これらは疾病というよりは疾病に先立って発生していることの多い症候ということですが、これらの根底に何らかの共通する基盤があるものと考えられていて、例えばインスリンを投与しても血糖値が下がりにくい「インスリン抵抗性」の強い状態などがそういう共通基盤として想定されているところです。

ちなみに日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準は

・(必須)内臓脂肪蓄積(腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上)
・下記のうち2項目以上を満たす
 (1)トリグリセリド(中性脂肪)150mg/dL以上
    または HDL(善玉)コレステロールが40mg/dL未満
 (2)血圧130/85以上
 (3)空腹時血糖100mg/dL以上

なので、「内臓脂肪型肥満」を必須として「高血糖」・「高血圧」・「脂質代謝異常」のうち2つを満たさなければなりませんから、結局は4つのうち3つを合併していることが条件であり、ちょっと厳しい基準になっています。他の団体もそれぞれ基準を出していまして、国際糖尿病連盟では

・(必須)肥満(腹囲が欧州系男性94センチ以上、女性80センチ以上。アジア系男性90センチ以上、女性80センチ以上)
・下記のうち2項目以上を満たす
 (1)トリグリセリド150mg/dL以上
 (2)HDLコレステロールが男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満
 (3)血圧130/85以上
 (4)空腹時血糖100mg/dL以上

ということで、なぜか日本でのみ男性に厳しく女性に甘い基準になっています。日本では「脂質代謝異常」として一緒くたになっているトリグリセリド高値とHDLコレステロール低値が別扱いですから、「内臓脂肪型肥満」と「脂質代謝異常」の合併でオッケーです。ついでにアメリカの基準。国家コレステロール教育プログラムによるものは次の通り、必須項目はありません。

・下記のうち3項目以上を満たす
 (1)腹囲が男性102センチ以上、女性88センチ以上
 (2)トリグリセリド150mg/dL以上
 (3)血圧130/85以上
 (4)HDLコレステロールが男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満
 (5)空腹時血糖100mg/dL以上

まあみんな似たり寄ったりですが、腹囲に関する基準が大甘なのがアメリカのお国柄を偲ばせます。これは政府の出した基準ですから、実はここの数字の取り方が予算編成に影響してくるわけで、公衆衛生などにお金をかけたくない場合はそれなりに基準が緩くなるものと思われます。それでも女性に関しては日本の基準よりも厳しいのですから、日本の女性は多少太っても疾病リスクが低いのかも知れません。どうぞ安心してケーキをもうひとつ。

ところでメタボリックシンドロームの本家本元はWHOなんですが、ここの診断基準は他のと大分違っています。

・(必須)糖尿病、空腹時高血糖、耐糖機能障害、インスリン抵抗性
・下記のうち2項目以上を満たす
 (1)ウェスト/ヒップ比が男性0.90、女性0.85以上
 (2)トリグリセリド150mg/dL以上
    または HDLコレステロールが男性35mg/dL未満、女性39mg/dL未満
 (3)血圧140/90以上
 (4)尿中アルブミン排泄率20ug/min以上
    または アルブミン/クレアチニン比が30mg/g以上

マイクロアルブミン尿症が入っているのが目立ちますし、腹囲ではなくてウェストとヒップのプロポーションに着目しているあたりが大変にエレガントですが、そもそも最初から糖尿病などの糖代謝異常が必須ですから大変な難関である、というよりは他の基準と比べると何か別のことを考えているのではないかというほど異なります。てゆうか後から出来た諸々の基準の方がWHOのメタボリックシンドローム概念から逸脱していってるようです。すなわちその起源においては代謝異常症候群だったものが、名前はそのままで中身は「肥満症」の概念に入れ替わっているようです。

言葉の流行というのは恐ろしいもので、「メタボ」なんて略されていく過程で中身の方もどんどん削減されて行くものです。今や女子高生も知っているメタボリックシンドロームは、その実「デブ病」として理解されているのではないかと思われます。それは単に「ウェストの太い人」のことなのです。ここまで来れば言葉が「意味」を喪失する一歩手前まで来ているといっていいでしょう。現に企業経営者と女子従業員の反対にも係わらず来年から健康診断での腹囲測定が義務化されようとしていますが、ここまで社会的に簡略化されてしまった概念が何の役に立つのか、アヤシイもんです。

その証拠に、この「侍」の場合ですが、この人は腹囲100センチとアメリカでも通用しそうな世界の「メタボ侍」の資格十分ですが、それだけに今回のようなことになってしまうリスクが元々大きかったのです。そしてこの場合のリスク管理とは単に運動をして減量するとかいうことではないはずです。運動そのものがリスク要因となり得ることを考えると、医師の管理による減量スケジュールの立案と定期的な診断によるモニターが必要だったと思われます。現に自分で目標を立てさせると無理な目標を立てて直させられていたのでした。「目標は個人の体質に合わせ、無理なく楽しくやることだった」ということですが、人が「個人の体質」というものを自分でよく理解しているかどうかわかりませんし、ちょっと「無理」をするのが運動というものであり、しかも「無理」の程度については人によってだいぶ感じかたが違うものですから、どのくらい運動したら良いかということも自分では正しく決められません。

「メタボリックシンドローム」が「デブ病」になるについては、疾病リスクを体重管理の問題に単純化することによって病気を患者の個人的責任の問題にしてしまおうとする流れの中にあります。これは企業や官庁、ひいては国家から傷病の社会的リスクを排除し、リスクを個人に押し付けることを目標としていますので、たとえ市長の発案によって部長に「声をかけ」られたにしても、当然労災は適用されません。ところが体重管理ひとつ取っても個人の責任で行わせるには危険を伴うものであり、ハイリスク・グループにおいては特に病気の治療と同じくらいお医者さんの手を煩わせる必要があります。今生きているデブは5年後には病気で死んでいるというリスクを背負っているかも知れませんが、素人考えで無理な減量をしていたら5年前に死んでいたのかも知れないのです。

ところが残った「侍」はこのまま続行するそうです。世間では「武士道と云ふは死ぬことと見つけたり」とか言います。これも「メタボ」に劣らず誤解されまくりの言葉ですが、課長は天晴れ武士の本分を尽くしたということでいいでしょうか。何から何まで間違いだらけでしたが。もっともこの「侍」というのは、「腹囲」から「切腹」を連想して行き着いた思いつきなのかも知れません。それなら話しは簡単です。腹かっ捌いて脂肪でも内臓でもなんでもいいからかき出してしまえば10センチでも20センチでも減らせます。皮下脂肪と内臓脂肪の区別がついてない話しですが、どうせ死ぬのは同じことでござる。
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2007年08月15日

会議は踊る戦場も踊る

ヒゲにはかなり問題があります。ヒゲは不潔になりやすいのです。ヒゲは顔面に伸びる体毛ですが、顔面の中でも特に口の周囲に伸びてきます。この口というものが、概ね不潔なことをしでかしています。例えば何か食べたり飲んだりするわけですが、その際に飲食物がヒゲに付着する恐れがあります。そういう時には直ちに拭き取らなければなりませんが、それを怠るとヒゲにこびり付いた有機物が腐敗することがあります。また、口は唾液を排出することがあります。口外に排出されて滴り落ちる唾液を「涎」と言いますが、これもヒゲに付着することの多い有機物のひとつです。これらの有機物は腐敗したり、他の生物の栄養源となって生物の繁殖を助けることになります。

ところで心理屋さんによればヒゲは微小生物の繁殖場という以上の立派な意味を持っているそうです。それは劣等感の補償だというのです。劣等感によって自我が退縮しているとき、ヒゲは顔面を拡張することによって自我を拡大させるものとされています。実際にヒゲに威圧を感じる人もいるようで、多くの企業では相当の地位に昇るまでヒゲは許されていないようです。このような説を信じるとすれば、ヒゲを生やしている人は臆病な小心者のくせに威張りたがるという「困った人」であるということになってしまいますので、ヒゲを愛する人々にとっては大変にお気の毒であります。そこで今日はあるひとつの例を取り上げてみたいと思います。

例えば、新人参議院議員にしてイラクの第一次復興業務支援隊長である佐藤正久さんは、シラミの住処が生きて動いていればかくやと思われる程の立派なヒゲの所有者ですが、最近一部で大いにもてはやされているのが次の報道の中での発言です。

「駆けつけ警護」認めるべきで一致

 集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、という意見で一致しました。
 PKO活動の際の武器使用は、正当防衛や緊急避難などの場合に限られていますが、10日の会議では国連の集団安全保障の問題としてとらえるべきだとする意見で一致しました。
 その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。
 こうした事例について、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正久氏は、当時現場では、事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことをJNNの取材に対して明かしました。
 「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)
 佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます。
 「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)
 懇談会は11月までに集団的自衛権の行使を容認する提言をとりまとめると見られます。しかし、公明党が反対している上、参院選の惨敗で安倍総理の求心力が低下しており、報告書は棚上げせざるを得ないという見方が強まっています。

2007年8月10日 TBS


佐藤さんは自分がやったことではなく、やれなかったことをグチグチと語っています。大変に男らしい態度です。実際にはそういうことは一切なかったにしても、オランダ軍が攻撃を受けたら戦闘に参加する「つもり」だったと言います。ヒゲは伊達ではないようです。もちろんそんなことはしてませんし、もしやっていたら今頃大変ですが、しかし、「つもり」だけだったら誰でも僕でもやれるところがいささか迫力に欠けるところです。

報道の流れとしては、集団的自衛権を認めないとしてもどうせ勝手にやっちゃうんだから認めといた方がいいぞ、なぜなら例えば佐藤さんはこんな事を言っている、という感じなんですが、しかし、軍隊がやるであろうことを予め追認する、って変な言い方か、これは「文民統制」ではありません。

しかしながら佐藤さんが言っているようなことを仮に本当にやったとすると、後になってから彼を「日本の法律で裁」いたとしても後戻りは出来なくなっているような気がしてなりません。つまり事後的に責任を問うても戦争はどうにもならなくなっている可能性があります。そう考えると「文民統制」という考え方そのものがかなり実効性のアヤシイ、気休めのようなものなのではないかと思われます。「戦争は現場で起きてるんだ!」とばかりに勝手に動かれてしまえば、要するにそれまでの話しなのではないか。もっともいくら佐藤さんでも、さすがに「どうして現場に血が流れるんだ」とは言えないのが戦争というものです。もちろん現代の戦争では「現場」は「戦場」に限りませんし、「戦時」にも限りません。実を言うとお巡りさんだからといってそんな台詞を吐くのは甘過ぎます。血は至る所で流れるでしょう。

ところでこの「現場」の論理ですが、これは攻撃されているオランダ軍を助けるために法を犯すことも厭わない、という、これは例えば「部下の命を救うために上官の命令に反する」といったようなお話と同じ構造を持った、いわば「戦場美談」のようなものです。人命を救うために上層からの命令に違反すること、そしてその結果として法の裁きを「喜んで」受けようという、組織の上下関係にとらわれない、人間らしい考え方と実行力、そして自らの責任を引き受ける堂々とした態度がまことに天晴れであります。そしてこのような「感動的な」行為がひとたび実行されてしまえば、日本は果てしない戦闘の循環に巻き込まれることになるのです。

そこで仮にイラクやアフガニスタンにおいて日本がより一層の軍事的「貢献」を求められるとすれば、例えばこんな風な「美談」的な状況を用意してあげれば良いことになるでしょう。既に佐藤さんはそのような状況を自ら用意することが出来たのだと言っています。「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」ことで、「目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだ」という状況を作り出すことが出来るというわけです。

このようにすれば「現場の判断」で戦争に突入することが出来ます。しかし実際にはこれは行われませんでした。なにしろこのシナリオだとオランダ兵のうち少なくとも1人くらいは殺された方が良いのですが、オランダ側がこれに賛成しないかも知れません。もっとも必要であればいつもハッパ吸ってフラフラしてるようなヤツに名誉の戦死の機会が与えられることになったかも知れませんが、オランダ人のために日本軍が犠牲になることについて日本の世論の支持が得られるものなのかどうかはわかったものではありません。その辺を考えると日本人を何人か生け贄にすることも考えられます。同胞が被害にあえば、他国に迷惑をかけませんし、世論の支持も大いに期待できます。日本人の仇を取るために法的な責任を問われることを厭うことなく報復を行ったということであれば佐藤さんは英雄扱い、国民は熱狂して戦争を支持するというわけです。

しかし言うまでもなくこれは「必要であれば」の話しです。偶発的な被害は考慮されません。そして「必要性」の判断は佐藤さんが見せかけたがっているのとは違って「現場」がするわけではありません。「現場」が「勝手に」動いていいかどうかが別のところで検討されます。戦争は戦場で起きているんじゃない、会議室で起きてるんだ!それを隠蔽するために批判されるのも佐藤さん、裁判を受けるのも佐藤さん、戦死するのも佐藤さんです。「喜んで裁かれてやろう」ということですので、こちらも喜んで爪を剥がしたり眼球をくりぬいたりしたいと思いますが、とりあえず脚の沢山ある虫が無数にうごめくそのヒゲを一気に引っこ抜いてあげましょうね。血が少し出るかも。
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2007年08月10日

スモウスターの悲劇

確かにカエルくんの目つきは凶悪すぎます。粗暴な感じすらします。これでまた当ブログの人気が下落するかと思うと気が気ではありません。なんとか改善されることを希望しますが今のところ改善できる状態ではありません。

朝青龍は治療専念 高砂親方「会見できる状態ではない」

 2場所出場停止などの処分を受け、「急性ストレス障害」と診断された横綱朝青龍(26)の師匠、高砂親方(元大関朝潮)が10日、前日に続いて朝青龍と面会した。会見してから治療に専念するよう説得したが、現在の朝青龍の精神状態では難しいと判断。会見は心身ともに回復してから開くことを決めた。
 高砂親方は午後3時過ぎから約1時間20分、いったん両国国技館に戻ってからとんぼ返りし約10分間と2度にわたって説得にあたった。だが、不調に終わり、「会見できる状態ではない。甘いかもしれないが、私も会見をさせてはいけないと思った。本人を落ち着かせるためにも会見を開かせようと思ったんだが…」と述べた。
 モンゴル帰国については「治療方法の選択肢としては残るが、現時点ではない」と改めて否定。今後は国内での入院、通院もしくは医師による往診のいずれかの形で治療に専念させることにしている。

情緒不安定…若い衆に乱暴

 高砂親方の説得には朝青龍の知人で「アドマイヤ」の冠名を持つ競走馬のオーナー、近藤利一氏も同席。騒動後、数回にわたって会っている近藤氏は横綱の様子について「若い衆に乱暴したり、物を窓から投げようとしたりして普段とは違う」と述べた。さらに「目はうつろ。言葉を発さず、私の言葉も100%は理解していない。ひげをそらず、髪も洗わない。睡眠薬を食べるように飲んでるので注意したが、元に戻れるか心配している」と案じていた。

2007年8月10日 SankeiWEB


なんだか大変なことになっているようです。いやこれだけ問題にならなければ横綱とは言えません。てゆうか皆で大騒ぎをすることで横綱を横綱たらしめているように見えます。単に相撲が強い人でしょ?ところが「横綱」というもんには「単に相撲が強い」ということ以外にも、いろいろと「人格」とか何とかが付随するものとされていまして、今回の騒動もそういうもんのひとつです。例えば精神を病んでしまうような繊細さとか、あるいは「精神」なるものを所有する権利が「横綱」になると認められるとか。

思えばちょっと前から出稽古で暴れたりしています。まあ世間でもありますよ、部下をコテンパンにやっつけちゃう上司なんてのは。それでもそれなりの業績を上げていれば会社は見逃しちゃうわけです。もちろんそういう人間が遠からず大きな問題を起こしたりして潰れて行くのは織り込み済みで。そういう人はマークされてんだなこれが。

それでやっぱりこういう状態になるわけですが、これが心の病気であろうと、またまた仮病であろうと、病気であることもしくは仮病を使う状態というもの自体が、その人間を「不要」とみなす十分な理由になります。つまり下っ端であれば当然即クビ、朝青龍は横綱でエライので「治療」が問題になったりするわけですが、そんな待遇の差が「横綱」の「品格」に応じたものであるといっていいでしょう。

それで二人の医師が診察をしているんですが、まず今の段階では「うつ病」などの病名はつきません。「急性ストレス障害」の診断もあくまで現段階においての話しであって、経過を見なければ確定しません。長期にわたって継続するならばそれは「急性」ではなくなってしまいます。ストレス因が持続するものであっても48時間以内に症状が沈静化に向かうことが必要とされるようで、もっと続くのであれば別の診断になってきます。もっとも出稽古での振る舞いなど、より以前からの兆候を参考にするのかどうかによっても微妙に変わってくるかもしれません。

しかしながらこの二人のうち一人は包茎の先生、もうひとりは相撲協会指定精神科医ですが、二人は一致して帰国しての療養を提案しました。もっとも指定医の方は直ちに撤回しましたけど。協会が撤回させたものと思われますが、そんな風にして治療方針をコントロールするのであれば、包茎先生でも別に構わないのではないか。とんだ無駄ですが、これも世間ではありがちな話しです。

そういうわけで協会としては専門家の意見を曲げて「汗かきゃ治る」式の未開野蛮方式でいくみたいです。さすが「国技」の名に恥じない立派な決定であるといえましょう。病人は野垂れ死にさせるか自然治癒を待つのがナチュラルでヘルシーな日本型医療です。ところが世間では精神病にかかるような怠け者を庇い、メンタルヘルスだなんだとバカなことをほざく非国民が多いようです。情けない話しです。そういう人たちは押川剛さんに頼んで病院に叩き込んでもらいましょう。そればかりか押川さんは、ここで朝青龍と一番相撲をとって入院させれば一躍スターとなれます。ご一考ください。

それから外国人の皆さん、日本ではちょっとしたことで騒ぎ立てて精神的に圧力を加え、それに耐えきれなくなると病院に監禁しようとします。これは一種の文化的な原理主義みたいなもんですから、タリバンにでも捕まったと思って諦めるのが肝心です。なにも殺そうというのではありません。しかし自ら「自分を殺す」人を日本は歓迎します。日本は観光立国を目指しており、物見高い観光客の好奇心を満たす見世物は美人のバスガイドをはじめとした全国民が総出で実施中ですが、見世物に参加する時は十分な注意が必要です。特に相撲はハダカのデブが取っ組み合うので人気があるものの、本来スモウレスラーは宗教的な存在だとみなされており、よく肥えた美味しい犠牲として酋長(天皇)に捧げられる人身供犠であると考えられています。一度その世界に踏み込めばそこは因習と迷妄の世界ですが、日本人はこれを自らのアイデンティティーとして大切に保管しています。とはいっても当の日本人ですら、多くの場合これを自らの生活からは注意深く遠ざけ、向こうから巡業といって押し掛けて来るまではもっぱらダイエットに励んでいるのが現状です。そして神聖なものを日常から遠ざけようとするのと同じ心理で、彼等は外国人を寄せ付けないのです。
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2007年08月09日

二大ぬいぐるみ制のアカい時計がついたよ!

んなもんつけるな。ところでやはり礼儀というものがありますから最初は天候などの話題から入ろうというわけですが、暑い!暑いと言ってるだろ!

「参院本会議ではネクタイ着用を」=クールビズに異論−議運委員長

 西岡武夫参院議院運営委員長は9日午前の理事会で、「次の国会からクールビズの申し合わせを廃棄し、本会議場、委員会室での議案審議に際してはネクタイ着用を義務化したい」と提案した。10日の同委理事会で改めて協議するが、突然の提案に各党は困惑しており、実現するかは不透明だ。
 西岡氏は提案理由について「制服を着用して国会見学する子どもがいるのに、議員がリラックスした格好をしているのはいかがなものか」と説明した。各党は「(国会内の)冷房を弱くしている中でネクタイ着用を義務付けるのはどうか」(自民党)、「参院の慣例にかかわる」(民主党)、「まとまるかどうか分からない」(公明党)と難色を示した。

2007年8月9日 時事


何を隠そう僕はコイヌミ以上の構造改革派でネオコンで金髪女性のイヌですから、ずーっと前から夏はノーネクタイを実践しております。とはいえサービス業なんかだとなかなかそうはいかないもんで、通勤の時とかお客さんの前に出ないときだけですけど。今は事務所にいる時間が長いんで「一人クールビズ」を断行中ですが、他の人から「よっ、クールビズですかい」などと揶揄されるのがなんだか不愉快であることは間違いありません。しかしながら正面から文句を付けて来る人がいなくなったのはさすが内閣総理大臣というところです。コイヌミは色々と良からぬことをしでかしたとはいえ、「クールビズの人」として歴史に名を残すはずでした。

ところがコイヌミバカ殿路線への抵抗はついにネクタイにまで及んだようです。これには与野党とも一致して難色を示しています。社民党の見解は不明ですが、代表が女性でネクタイをしないことから共闘に乗り気でない可能性があります。しかし、実を言うとネクタイを外したからといってそんなに涼しいわけではないのですが、あれは一回外すともう後戻りは出来ないのです。ええ、出来ません。無理です。

本当のことを言えば、ノーネクタイでノージャケットだと、シャツにかなり金をかけないと格好がつきません。で、シャツは毎日洗濯しないといけないので、クールビズは実際には負担増です。僕はといえばネクタイはしませんがジャケットは着ています。シャツが安物なので。まあ大体においてそういうカラクリがあるものと思っていた方がいいでしょう。国会議員の先生方はともかく、ビンボー人にとってはクールビズは迷惑千万だったのです。まあ小池が絡んで碌なことになったためしがないんですが。

小池防衛相、米国務長官と会談へ
 【ワシントン9日時事】訪米中の小池百合子防衛相は9日午前(日本時間同日夜)、ライス国務長官と国務省で会談する。防衛相は11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長に向け、反対方針を表明している民主党の説得に努力する考えを伝える。
 一方、ライス長官は対テロ戦争への日本の貢献を評価し、同特措法延長への期待を示すとみられる。小池、ライス両氏は、対北朝鮮外交や中東情勢などについても意見交換する。

2007年8月9日 時事


この渡り鳥は現在臨時の、いや臨死の防衛大臣をやっております。どうしてこの人が防衛大臣なのか、誰にもわかりません。わかりませんがやっていることは民主党との競争です。小沢さんは昨日、「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」という、寿限無の次に長いシロモノをもっと延長することにアメリカ大使の前で反対して見せました。これ以上長くすると誰も憶えられません。名前を言っているうちにタリバンが元気になって人質を殺しはじめました。もちろん小沢さんは反米とかそういうことではなくて、国際社会(国連)の「オーソライズ」(お墨付き)があれば、国会くらい四の五の言わせずにまとめまして、喜んでお手伝いしまっせ、と言っただけなのですが、小池さんはあわててアメリカまで飛んで行って、盲従の誓いをしに行きました。いくら誓っても、バカ殿と渡り鳥が束になっても国会はおろか党内もまとまらないのですが、とりあえず尻尾を振りに行った模様です。

小池防衛相の訪米を批判=自民・山崎氏

 自民党の山崎拓前副総裁(安全保障調査会長)は9日午前、同党国防部会などの合同会議であいさつし、小池百合子防衛相が訪米のため同会議を欠席したことについて、「概算要求(基準の説明)の部会に大臣が出席しないのはおそらくまれなことではないか。(臨時)国会を欠席までして、米国に赴かれたのはいささか当を得ない行動ではないか」と批判した。
 また、山崎氏は、小池氏が防衛相に就任した日に3回衣装を変えたことに触れ、「ファッションショーをやったと報じられた。こういう大臣に有事即応の国防を任せられるか、とそのころから心配していた」と語った。

2007年8月9日 時事


バカ殿は「私の自民党」がアメリカに見捨てられないように必死でやっているのに、山崎さんは冷たいです。党のためなら国会も欠席しますし、媚を売るためならお召し替えの3回くらい当たり前です。他に何が出来るというのでしょうか。小池さんは自民党のために出来る限りのことをしています。国民のためには何もしませんが、それは「以前から同様」です。

それにしてもアメリカは野蛮国のくせにずる賢いところもあって、小沢に挨拶に来て左手の「カエルくん」のケアをするし、北朝鮮を巡って存在感を示そうとしてるみたいです。そこへ行くとバカ殿はもう死んでるのに既に死んでいるブッシュ政権に媚を売るかと思えば、北朝鮮の核問題に関して拉致問題を絡めて「威信」がどうとかこうとか言っているうちに相手にされなくなったと思ったら自分のとこの核問題が勃発したりして、捨て身のボケで笑いを取るのに必死です。まあ、はっきり言って右手のうしは能無しです(と、パペットマペットの人が言ってました。僕は知りません)。
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2007年08月08日

二大ぬいぐるみ制

自民代議士会などで「安倍批判」続出

 自民党で7日に開かれた地域ブロック別の国会議員懇談会や代議士会で、安倍首相の参院選惨敗の責任を指摘する意見が相次いだ。一部の派閥幹部からは退陣を促す声も出ており、首相批判はなお広がる可能性がある。
 7日夕の中国・四国ブロックの会合では、谷垣派事務総長の中谷元・元防衛長官が「今、党が置かれている状況は、急場しのぎではなく、抜本治療が必要だ。そのためには、信頼と求心力が不可欠で、今の首相のままでは再出発にはならない」と首相の退陣を要求した。
 高村派事務総長の村上誠一郎・元行政改革相も「最高責任者がもっと切実に反省しない限り、下の部下を替えても本当の人心一新にならない」と同調した。
 九州ブロックの会合では、「首相は両院議員総会に出席し、自らの進退の是非について党内の意見を聞くべきだ」という声が続出した。ただ、会合終了後、丹羽・古賀派会長の古賀誠・元幹事長は「行くも地獄、退くも地獄だ。(首相は)行くことで(政権を)担ってみようということなので、それは一つの決断だ」と続投容認の考えを示した。
 これに先立ち、同日昼に開かれた代議士会では、首相のすぐ隣でマイクの前に立った中谷氏が、「一度首相は身を引くべきだ」と退陣論を展開した。小坂憲次政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。
 首相は厳しい表情で、こうした意見を聞いていた。
 谷垣派は7日夕、都内で会合を開き、今後の対応を協議した。冒頭には、首相を厳しく批判している加藤紘一・元幹事長も出席した。谷垣派の幹部からは「次の内閣改造で入閣を打診されても断る」という声も出ており、同派は「反安倍色」を強めつつある。

2007年8月7日 読売新聞


さすがのバカ殿も面前で次々と批判されたらたまらんでしょうな。特に石破さんなんかに例のネチネチとした調子でやられた日にゃあ、身をよじってヨロコんでしまうでしょう。谷垣さんとこはバカ殿内閣でポストを貰ってもどうせほんのちょっとの間のことで旨味が少ない一方では民主党なんかに色々と叩かれて大恥を晒しそうなので断る、という、ある意味誠に賢明な判断を示しています。

まあ議員さんたちにしてみれば、バカ殿がいつまでもウロウロしていると自分が路頭に迷う虞があるわけですから、それはもう一生懸命なわけですが、バカ殿の強行採決に協力していたくせに何を今更、と言えない事もありません。マスゴミでは自民党内でバカ殿退陣を求める人がいる、という報道を続けているわけですが、そういうのを観ればみるほど、僕なんかバカ殿とは反対に「性悪説」に傾かざるを得ません。

性悪説ついでに、選挙に勝ったので大変結構な民主党なんですが、あそこにはいろんな人がいまして、自民党から来た人もいますし、昔の社会党から来た人もいます。日本社会党からは2度にわたって「右派」が離れていったようですが、そういう人たちが大抵いらっしゃるわけです。2度目と言っているのは1995年の参院選で自社さ政権崩壊後に「社民党」に改称して分裂した時に大挙して民主党に入った分です。その前に1959年に社会党から別れてった人たちが民社党ゆうもんを作りましたが、これが新進党を通じて民主党に来ています。

それでこの民社党というのが自民党とは兄弟、といっても別に変な意味じゃなくて語の正確な意味で5歳下の弟だったわけですね。

左派弱体化狙い、秘密資金提供〜CIAが50年前、日本の保革両勢力に

 中央情報局(CIA)が1950年代から60年代にかけて、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るため、当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者と、旧社会党右派を指すとみられる「左派穏健勢力」に秘密資金を提供、旧民社党結党を促していたことが18日、分かった。
 同日刊行の国務省編さんの外交史料集に明記された。同省の担当者は「日本政界への秘密工作を米政府として公式に認めたのは初めて」と共同通信に言明した。
 米ソ冷戦が本格化した当時、日本を反共の「とりで」にしようと、自民党への支援に加え、左派勢力を分断する露骨な内政干渉まで行った米秘密工作の実態が発覚。日本の戦後政治史や日米関係史の再検証にもつながる重要史実といえそうだ。
 同省刊行の史料集「米国の外交」第29巻第2部によると、米政府は58〜68年「日本の政治動向への影響を狙った4つの秘密計画」を承認。アイゼンハワー政権は58年の総選挙前に「数人の親米保守の有力政治家」への資金提供を行うことをCIAに認めた。
 資金提供を受けた政治家には「米ビジネス界からの支援」との説明がなされたという。依然機密扱いの公文書を基に書かれた史料集は額や個人名を明かしていないが「適度の資金援助」が60年代も続いたとしている。
 またCIAは59年以降「左派穏健勢力」を社会党から分断し、「より親米で責任ある野党」の出現を目指した「別の秘密計画」を展開。民主社会党(後の民社党)が誕生する60年には、計7万5000ドルの資金援助を行い、秘密工作が打ち切られる64年まで同額程度の支援が続けられた。(共同)

■対米依存の「闇の構図」
 今回確認されたCIAによる日本政界への秘密資金工作は、当時先鋭化した米ソ対立や共産中国の台頭といった冷戦の激化を背景に、日本の左傾化を極度に恐れた米政府中枢の意思が介在した露骨な内政干渉だ。
 旧ソ連が旧社会党に資金提供していたことを示すソ連側文書はこれまでも見つかっているが、米国の秘密工作の影が、戦後政治の一角を占めた旧民社党の結党にも及んでいたことは衝撃的。日本の与野党が大国の資金提供を受けていた「闇の構図」が浮かび上がり、「55年体制」の新たな史的検証が必要となりそうだ。
 1958〜59年に立て続けに行われた総選挙、参院選などで資金が枯渇し、左派の躍進を強く懸念した自民党は、国内法的に違法性の高い外国からの資金援助に依存。明らかになった資料は、CIA主導の左派分断工作に乗じながら、保守長期政権の礎を築いていったことを示す。
 資金受領に携わった可能性がある岸信介、岸政権下で蔵相だった佐藤栄作両元首相らは、60年の日米安保改定や72年の沖縄返還という日米戦後史の大事業を成し遂げた親米保守政治家だ。
 安保改定や沖縄返還の際に「核持ち込み」の「密約」が交わされた経緯を考えると、米国の秘密資金工作が、「献金先」の親米保守政権が下した対米重要政策に影響を与えた疑念はぬぐえず、戦後の日米関係史にも見直しを迫る重要史実が今回確認されたといえる。(共同)

2006年7月19日 共同


自民党と民社党はこれら一連の工作の産物なのですが、長い間日本を任されている自民党と違って、民社党は今ひとつでして、野党第一党の座を日本社会党から奪取してアメリカの期待に応えるということが出来ずにいました。沢山のお金を貰っておきながら出来の悪い弟であります。そこでお兄ちゃんは国鉄の分割民営化から連合の結成などによる労働組合潰しによって社会党の党勢を削ぐことになり、これは見事に奏効しました。社会党は社民党に改称して今では立派な弱小政党、週刊新潮のヨタ記事のネタにでもしてもらえば上等という体たらくです。一方で民社党は民主党に合流することによって、いわば発展的解消をとげたわけです。「改称」と「解消」とでは随分違うみたいですが、成功したのは「解消」した方です。

民社党にもいろんな人がいて、社会主義者とそうでない人が一緒になっていたんですが、中でも「社会主義」を嫌悪した塚本さんは党名を「民主党」に改称しようとしたことがあります。この時は他の人が反対したので出来ませんでしたが、ゴタゴタしているうちに民社党が民主党になってしまった一方、塚本さんは自民党に入ってしまったんですから世の中分かりません。

アメリカとしてはあくまで自民党の一党支配を考えていまして、民社党はあくまで社共を抑えて、若い根っこが赤くならないように気をつけていれば良いのでした。小さい目標しか与えないから小さいままになってしまったとも言えるでしょう。しかし今では立派な大人であります。一皮もふた皮も剥けてズルムケのアダルトになりました。本田先生に手術してもらったんでしょうか。かえって兄貴の方が総領の甚六たる所以を遺憾なく発揮しております。今では親の真似をして二大政党制を兄弟でやろうぜ、兄貴、みたいなことを言っておりまして、なんだか頼もしいんだか生意気なんだかわかりませんが、傀儡が2つあるってのは、パペットマペットみたいですな。そうかそれで選挙のCMに出てたんだ。深いなあ。これで一部観測のようにマエバリが新党結成とかいうことになると東京コミックショウになります。レッドスネーク、カモン!
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2007年08月04日

戦後レジームからの脱却の総決算の総決算

乾さんが思いつきと「空気」と自分の興味本位で「2つの「保障」」とか書いていたのとは全く関係なく、「世間」では全く別の「2つの「保障」」が問題になっています。1つは高齢者やアメリカ人も乗る電車の安全の「保障」でして、例の2005年の4月25日にJR西日本福知山線の電車がマンションに突貫するという事故についてJR西日本がその原因を分析したものが明るみに出たことに端を発します。

脱線事故の背景、心理分析に限定 JR西が遺族に説明へ

 05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故の背景や要因について、JR西日本が分析した内容の概要が1日、明らかになった。死亡した高見隆二郎運転士(当時23)のブレーキ操作が遅れた理由として、直前の駅でオーバーランをして「車掌と指令の無線交信に注意を払っていた」など5項目の心理的な要因を指摘した。しかし、自動列車停止装置(ATS)の整備の遅れや、余裕のないダイヤ編成など企業の責任にかかわる部分には言及しておらず、遺族らの反発も予想される。
 内容は8月4、5日に遺族・負傷者説明会で説明される。JR西が自ら事故の背景や要因を分析し、遺族らに提示するのは今回が初めて。
 事故では、運転士が事故直前の伊丹駅で停止位置を約72メートルオーバーラン。虚偽報告を頼まれた車掌が輸送指令に無線で「8メートル」と申告している間に、列車は大幅な速度超過をして脱線した。
 同社が作成した資料によると、事故の背景について、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の最終報告書に沿って、運転士が無線交信に注意を払っていた▽日勤教育を恐れ、言い訳を考えていた▽交信内容をメモしようとした――の3点を指摘。さらに、交信を聞いてうろたえたり、逆に安心して意識がそれたりした可能性も想定した。
 しかし、調査委が触れた同線の余裕のないダイヤや、新型ATS設置の投資計画が遅れたことは盛り込んでいない。
 2両目で負傷した兵庫県西宮市の小椋聡さん(37)は「会社としてシステムの検証が必要なはず。刑事責任を追及されることを恐れ、本質をはぐらかしているのではないか」と批判している。

2007年8月2日 asahi.com


JR西日本は7月25日に「安全推進有識者会議」と「変革推進会議」の設置を発表したばかりであり、その取組みに「世間」は大いに注目をしておったわけですが、この2つの「会議」が動き出さない段階でJR西日本がやっていたことと言えば「心理分析」だったわけです。もっとも人の脳は周囲の出来事や過去の記憶と現在の出来事を忙しく出したり引っ込めたりしながら「心理」をやっているんで、「心理」にはかならず「背景」というものがあります。周りと無関係に動いているのはバカ殿の脳だけです。「心理分析」においてはその対象を取り巻く環境の分析をしなければ成り立ちません。JR西日本がやっている「心理分析」と称するものは、事故直前の運転者の「気分」を推測して並べ立てただけであり、そこへ至るまでの主体と環境との相互作用としての心理過程を、あえて無視しているか無意識に抑圧しているかアタマが悪いので考えられなかったかしています。山崎正夫社長の「心理分析」をやった方がいいのかもしれません。

とゆうような批判が出たので、JR西日本としては一足飛びに大雑把な「反省」を付加することにした模様です。

JR西日本 効率化で余裕失う

107人が亡くなった福知山線の脱線事故をめぐり、JR西日本は、国鉄の分割民営化のあと、経営基盤の強化を目指して人員削減などの効率化を進めた結果、事業の運営に余裕がなくなっていたとして、事故の被害者に反省点として伝えることになりました。

2007年8月4日 NHK


心理分析」の後に急にこの「反省点」が続くとなると、つながりがはっきりしません。もちろん大きな「背景」としては「効率化」があることは間違いないのですが、「効率化」の中で何を捨てて何を採ったのか、それは何故か、というあたりを分析してもらわないと「反省」になりませんし、「民営化」と「効率化」の間の関係も不明瞭です。もっとも「効率化」の原因として「民営化」を挙げるとなると、これはJR西日本として責任逃れをしていることになりますが。

国鉄民営化は「戦後政治の総決算」をかかげた中曽根政権が国労を解体するために行いましたが、仮に強力な労組の存在によって労働者が楽チンにしているとして、それが「効率化」の妨げとなるのであれば、逆に労組の解体は労働の余裕をなくすことによって「効率化」を促進しますが、同じ理由から安全性は低下します。国鉄の分割民営化は労働組合ばかりではなく利用者一般をも危険にさらします。乗客の身体が文字通り「解体」したのは中曽根大勲位の「戦後政治の総決算」の大きな成果の1つです。人を大量に殺すと勲章をもらえるのは、何も戦争には限りません。

バカ殿もこれに習って、勲章の1つも貰うべく民営化と労組の解体に勤しんでいるわけですから、さらなる悲劇が期待できそうです。一方で民間の労働者一般の生活の「保障」も問題なんだそうです。電車に乗らなくても命の保障はありません。

減る賃金、増す残業 労働経済白書「成果配分見直しを」

 戦後最長におよぶ景気回復とは裏腹に、実質賃金は減り、労働時間も延びるなど労働環境が改善されていない実態が、厚生労働省が3日発表した07年版「労働経済の分析」(労働経済白書)でわかった。白書は非正規雇用や成果主義、裁量労働制などの拡大を原因として指摘。業績回復の果実が労働者にも行き渡るよう、新たな成果配分の仕組みが必要だと訴えている。
 今回の白書は、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を主題に分析。賃金面では、80年代や90年代の景気回復期と、02年からの今回の景気回復とで賃金上昇率を比較した。
 今回の景気回復では、景気の谷だった02年第1四半期に比べ、06年第4四半期の賃金は従業員500人以上の大企業でも0.3%増でほぼ横ばい。100〜499人の中堅企業では1.2%減、5〜29人の小規模企業は5.3%減と、むしろ悪化した。物価上昇率を反映した06年平均の実質賃金は、前年に比べ0.1%減った。
 これに対し、80年代の景気回復は小規模企業のデータがないが、大手や中堅でみると、83年第1四半期からの回復時は賃金が9.1〜5.0%上昇。86年第4四半期からの回復期には、18.7〜14.1%増えた。93年第4四半期からでは8.4〜3.9%増だった。
 一方、06年の労働時間は残業が5年連続で増え、総労働時間は前年比0.5%増の年間1811時間だった。若年層を中心に労働時間が短いパートが増えたものの、働き盛りの30代や40代の正社員に仕事が集中。週60時間以上働く人の割合を96年と比べると、35〜39歳が19.6%から21.6%に、40〜44歳が16.3%から21.2%に、45〜49歳が14.9%から18.3%に上昇した。
 こうした現状について白書は、非正社員の増加や労働組合の組織率の低下などで「経済成長と労働生産性の上昇を労働条件の改善につなげる従来のメカニズムが働きにくくなった」と分析。成果主義賃金や裁量労働制などの導入で「(企業が)労働者が抱える仕事の状況を把握することが難しくなり、結果として特定の人々に長時間労働を集中させる傾向を生み出している」とした。そのうえで、ワークライフバランスの実現には「成果配分のあり方を、一人ひとりの働き方に応じたものへと見直すことが重要だ」と結論づけた。

2007年8月3日 asahi.com


まともに働いていない人や他人の膏血を絞って楽して儲けようという人にとっては、今回の労働経済白書は社会保険庁の問題などで窮地に立たされた厚生労働省の役人が既得権益を防衛すべく労働側の擁護に回ったように見えると思います。ところが現実にちゃんと働いている労働者は賃金および労働時間の推移と他の経済指標の推移の乖離が異常なまでに進行していることを肌身で感じています。労働者派遣規制の緩和や、裁量労働制など労働時間規制の抜け道づくりなどの政府の政策によって、民間でも労組の解体、組織率の低下と経営の効率化に成功しています。おかげで企業の業績は大変に良好な数字をたたき出しています。

そうなると下っ端の連中にもおこぼれがあるという、婚礼の披露宴なんかやってるグラスタワーみたいな話しは全くの嘘っぱちだったのです。だいたいアレはガラスではなくてアクリル製で最初からタワーの形にくっついているんだし、近年流行のあのキラキラ光る液体は飲めません。最初から詐欺みたいなもんなんです。労働者はおこぼれにあずかるどころか所得が減少し、一方の極では餓死に、他方では過労死にさらされています。バカ殿にもそろそろ勲章です。この事態は長期的に日本経済にマイナスの影響がありますが、政府が企業に賃上げを求めたって、そんなことしません。別の力が働く必要があり、そんな力としての労働組合が死んでいますので、展望は明るいものではありません。

どうもこれが「戦後レジームからの脱却」の結局であり、「戦後政治の総決算」の総決算のようです。自民党によって破壊された社会を早急に手当てする必要がありそうです。政治的にも、今回の選挙で結果が出てしまいました。バカ殿はイデオロギーで誤摩化せると思っているかもしれませんが、それはフィリピンへ行って心霊手術を受けるようなものです。まだそこまで絶望する必要はないと思いますが、バカ殿が続投という「政治的空白」を継続しているとそのうち本当にターミナルケアのお世話になることにもなりかねません。インドでよく考えましょう。
posted by 珍風 at 10:47| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

オナニーのまねび

意外に思われるかもしれませんが僕は(下)賤の者の(下)劣なお喋りなどにはあまり興味がなく、ましてや(下)卑た文章の載った(下)等たな新聞紙など(下)を拭くのにも使わないという潔癖さを、全然持ち合わせていません。まあ単なる続きですから仕方ないのですが、(並)の下に(下)があるのは参詣新聞くらいのものです。普通の「品格」は「特上」から始まって「上」、一番下が「並」ということになっていますが、さすがに「特上」は無理だとの判断から「上」から始めて見たものの、そうなると当然最後は「下」ということになります。これは普通の寿司屋や飯屋に行ってもお目にかかれないもので、今回特に公開されるものです。

【37議席の衝撃】(下)「挙党態勢」にひそむ罠

 なんと無様(ぶざま)なことか。
 水に落ちた犬をたたくのは気が引けるが、赤城徳彦前農水相の辞表提出はあまりに遅すぎた。いま流行のギャル語でいえば、「赤城はKY」といったところか。世間の空気(K)が読めない(Y)のだ。
 事務所費という政治の本筋から離れたスキャンダルで辞めざるを得なかった無念さは同情するが、ピンチに機敏に対応できず、ボスに呼びつけられて辞表を書くようでは閣僚失格と言われても仕方あるまい。むろん、任命した安倍晋三首相の責任は免れない。
 参院選での自民党の歴史的大敗は、小泉純一郎前首相が叫んだ「自民党をぶっ壊す」というフレーズが現実のものとなったことをまざまざとみせつけた。特定郵便局、農家、建設業界、医師会といった自民党の集票マシンが機能しなかったのもさることながら、これほどまでの大敗にもかかわらず、あっさりと安倍続投が決まったのもかつての自民党なら考えられない。反主流派が決起して首相退陣を唱え、激しい党内抗争に発展したはずだ。
 しかし、いま安倍退陣を明確に求めているのは、加藤紘一元幹事長らごく少数で、党内の大勢になっていない。
 最も大きな要因は、総裁候補を抱えて競い合ってきた派閥が、名ばかりのものになったからだ。衆院に小選挙区制が導入され、政治資金規正法がかつてとは比べものにならないほど厳しくなったいま、派閥の領袖が多額の政治資金を集め、子分の面倒を物心両面で見たシステムは崩壊した。当然、領袖への求心力も格段に弱くなった。
 同時に、自民党の「人材育成システム」も崩れた。新人議員は対野党の国会対策で汗を流す「雑巾がけ」からスタート。当選回数が増えるにしたがって党や国会で要職を務め、衆院当選5〜6回で初入閣。その後に党3役や主要閣僚を経験し、首相候補となったものだ。安倍氏が当選5回で首相になれたのもこのシステムが時代にあわなくなったためでもある。
 麻生太郎外相は1日、「首相が若いし、当選回数からいって経験の絶対値が少ないのだから、周りでそれを補える重厚さのある人を配していくべきだ」と語った。
 一見、正論のように聞こえるが、「重厚さのある人」は、今の自民党にほとんど見当たらない。思い当たるわずかな人たちも国家観や憲法改正など基本的な政治課題で首相と意見が違いすぎる。これでは、「挙党態勢」とは名ばかりで早晩、安倍政権は死に体となろう。
 それではどうすればいいのか。
 毀誉褒貶はあるにせよ竹中平蔵前総務相が参考になる。小泉純一郎前首相は、民間人だった竹中氏を閣僚に抜擢し、重用し続けた。構造改革は竹中氏抜きには考えられない。
 自民党が壊れてしまった以上、安倍首相は「第2の竹中」を民間から探すしかない。キーワードは2つの「保障」だ。
 日米同盟にいま、黄信号がともっている。「かけがえのない同盟国」であるはずなのに、米国は日本の頭越しに北朝鮮と話し合いを進め、最新鋭戦闘機F22の対日輸出も渋っている。きしむ日米同盟を立て直し、日本の安全保障を確かなものにすることが急務だ。
 もうひとつは老後の保障だ。急速な少子高齢化によって年金は、高齢者にとって最低限の生活を支えるまさに命綱となった。年金制度を守る明確なビジョンを持った人物を閣僚に登用すべきだ。
 「2つの保障」を確かなものとするためにはスピード感のある大胆な人事刷新しかない。首相は今月中旬からインドなどを歴訪する予定だが、そんな悠長なことをしていていいのだろうか。厳しい国内外の情勢は政治空白を待ってはくれない。(乾正人)

2007年8月2日 産經新聞


「いま流行のギャル語」まで駆使して何をするのかと思えば「水に落ちた犬をたたく」のを差し控えるというのです。「気が引ける」んだそうです。もちろん「水に落ちた犬」というのは赤城さんのことではありません。赤城さんをクビにしたバカ殿のことです。バカ殿をたたくのを回避するために赤城をたたく振りをするわけですが、本当はたたく気なんてありません。選挙の結果がこんな風であんなことにならなかったらバカ殿と一緒になって庇うはずでした。乾さんの立場は「世間の空気」によって変わるのが自慢です。

ところがこの乾さん自身、「世間の空気(K)が読めない(Y)」点においては人後に落ちないのですから、「なんと無様(ぶざま)なことか」。てゆうか文章の途中から「世間」というのが「自民党内」にまで縮小してしまっています。「いま安倍退陣を明確に求めているのは、加藤紘一元幹事長らごく少数で、党内の大勢になっていない」というのは、あくまで狭い自民党内の事情であって、参院選の結果に見る有権者の選択とはかけ離れています。だいたいこの文章には「有権者」も「国民」も「臣民」も「人民」も「パンピー」(ギャル語(違うだろ))も登場しません。そういうものは乾さんの眼中にはないのです。乾さんは自民党内部に視点をおいて、選挙の結果を地震か台風のように見ています。別のところでは「すさまじい怒りのエネルギー」と書いています。「有権者」の意志は意志として受け取られることはなく、抽象的な「エネルギー」として、「世間」の外部から襲いかかる力として幾分迷惑そうにしているだけです。まるで何かの被害にあったような気持ちでいるわけですが、随分と「世間」の狭い人もあったもので、これは未熟な一党員の立場でしかありません。(下)の(下)たる所以ですが、それでも「ギャル」には興味があるようです。どうせ(下)半身にしか興味ないでしょうけど。

そんな乾さんは(「ギャル」を念頭に置きつつ(もしかすると亀頭に置きつつ))、専ら自民党内の事情をあれこれ心配して紙面を埋めています。こんなことなら正面から「ギャル」問題を論じてもらった方が良いくらいです。乾さんには悪いのですが、自民党にそんなに問題があるのだったらさっさと見限るというのが「ギャル」を始めとした自民党外の人々にとって最適の選択です。もっとも、「重厚さのある人」として「思い当たるわずかな人たち」は「国家観や憲法改正など基本的な政治課題で首相と意見が違いすぎる」んだそうですから、もしそういうことであれば大変結構なことだと思いますが。乾さんのアタマではバカ殿の「私の自民党」しか想像できないようです。乾さんの「世間」は狭くなる一方です。

これだけ狭隘な世界観を披露してどうするのかというと、なんと「「第2の竹中」を民間から探すしかないッ!」んだそうです。ここで一挙に「世間」が人並みに拡大したようにも見えますが、油断は出来ません。バカ殿は何たら会議を乱立して「民間」を浪費していますが、そういう人々はたった今バカ殿と一緒に拒否られたばかりです。「民間」もめぼしいところは使い切ってしまっていて、もうタマはどこにもありません。

まあ、世間ではオナニーをしている人を撮影したAVを見ながらオナニーをする、なんて込み入ったことをしている人もいるようですが、乾さんは「まだ打つ手はある!」などと自ら慰めている様をバカ殿の前に披露して、バカ殿のオナニーのお手伝いしてあげているところです。よく考えたらAV「ギャル」があなたのためにオナニーをしているとは考えられないのですが、そこはサービスというものです。そしてサービスには対価が要求されるものであり、乾さんは上手くするとバカ殿にオカマを掘ってもらえるかも知れない、と期待しているのかもしれません。ここで言っている「民間人」がどっかの新聞屋の政治部長のことではないという「保障」は残念ながらどこにもないのです。もっとも曲がりなりにも全国紙の紙面で党派的偏見に満ちた狭隘な意見を恥ずかしげもなく披露する乾さんは「水に落ちたイヌイ、大海を知らず、空の青さは尚知らず」と言われているくらいですから、「民間」と言い切れるものなのかどうかアヤシイものです。いや彼は「幇間」ですって。
posted by 珍風 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月01日

オナニー者の慰め

それでこの「37議席の笑劇」とかいうのは、連載なんですね。よく見ると昨日のには(上)と書いてあります。(上)というからにはその次に何か類似したもののシリーズがあるわけで、次に続くのは(並)か(下)か、どっちだ、と思っていたら(中)なんだそうです。季節柄生ビールの美味しい季節ですが、ビンボー人は代用ビールで我慢しましょう。

【37議席の衝撃】(中)政略優先、反対党の危うさ

 民主党の小沢一郎代表に、思いだしてほしいことがある。
 「消費税、リクルート事件、農産物自由化」という自民党に対する3点セットの逆風の下で実施された平成元年の参院選後のことだ。この選挙で自民党は、今回の参院選以上の壊滅的な敗北を喫し、土井たか子委員長率いる社会党が大勝、参院で与野党逆転状況が生まれた。自民党のやることには何でも反対というイメージがある土井氏だが、意外にも一部の法案については現実的な対応をとった。その象徴的な例が2年の特別国会での地方交付税法改正案への賛成だ。
 その際、「野党は従来の硬直した姿勢に変化を見せつつある。国会は本来あるべき姿に近づきつつある」と土井・社会党の現実路線を高く評価したのが、ほかでもない、当時の自民党幹事長、小沢氏である。
 その小沢氏は今回の参院選を終えて、テロ対策特別措置法の延長への反対を明言するなど、安倍晋三首相との対決姿勢を鮮明にしている。
 土井氏も、多くの面では自民党への対決姿勢を貫いた。土井氏といえば、参院選勝利の際の「山は動いた」とともに「だめなものはだめ」という発言が有名だ。土井氏はこの発言と同時に、「わずかばかりの譲歩を引き出すのではなく、妥協のない反対を貫くことが必要。社会党は反対党らしい反対党に復帰する」と宣言して、消費税反対闘争にのめり込んでいった。
 後を継いだ田辺誠委員長は国連平和維持活動(PKO)協力法案をめぐり、自民党と全面対決姿勢をとった。平成4年6月の法案採決では悪名高い牛歩戦術で徹底抗戦し、法案採決に至るまで参院で5泊6日、衆院で4泊5日を浪費した。その間、社会党などは衆院議長不信任案などを連発し、自民党は社会党の一連の不信任案を封じるために、戦後初の内閣信任案で対抗。これにも社会党などが牛歩するなど、実にばかばかしい攻防が展開された。
 さらに、社会党と社民連は、憲政史上類例のない所属衆院議員全147人の集団議員辞職という、牛歩の上を行く奇抜な戦術に打って出た。この作戦が成功すれば、大量の補欠選挙が必要となり、信を問えるという一か八かの戦法だった。だが、当時の桜内義雄衆院議長は奇策には奇策で対抗し、議員辞職願を預かったままにして、動きを封じた。こんなくだらない与野党攻防の間、国政は停滞した。
 今の民主党はどうか。心配すべき兆候はいくつも見える。たとえば、昨年12月に成立した防衛「省」昇格法。小沢氏は早くから同法に賛成だったという。しかし、11月の沖縄県知事選で同法反対の共産、社民両党と共闘して候補者を立てたことに配慮して、民主党は賛否を長期間明確にできなかった。
 また、民主党は今年2月の今年度予算案審議では、柳沢伯夫厚労相の「女性は産む機械」発言に反発して審議拒否戦術を展開した。しかし、同月4日投票の愛知県知事選で社民、国民新両党とともに推薦した候補者が惜敗し、柳沢氏の罷免要求も拒絶されると、「あの大臣のもとでは審議できない」とまで罵倒(ばとう)した柳沢氏「健在」のままの予算案審議にさっさと復帰した。審議拒否は単なる野党共闘のための道具だった。
 一連の民主党の行動からは、政策よりも政略を、独自の方針よりも野党共闘を優先する傾向がうかがえる。しかし、それでは日本のかじ取りは任せられない。小沢氏が今後、安倍首相を引きずり降ろすだけのために、かつての社会党の「反対党らしい反対党」路線を歩むつもりならば、「民主党の責任政党としての資質に疑問あり」と言わなければならない。(五嶋清)

2007年8月1日 産經新聞


昨日は受験生諸君に大変失礼を申し上げましたが、どうやらこの連載は受験生などの読むものではなかったようです。それどころか僕たちみたいなケチな一般ピープルが目にすると目が潰れてしまいます。これはバカ殿の忠良にして卑しきしもべである産經新聞が、厳しい現実に直面して茫然自失しているバカ殿をお慰め申し上げるために、専らバカ殿が独りで隠れて読んで心の傷を癒すためのものだったようです。そうはいっても、やはりどうも(上)と(中)とでは「品格」が違います。ここで一行知識です。「品格」というのは「商品価格」の略です。ですからこの場合は(中)ではなくて(並)というのが正しい文法です。

たとえば(上)の阿比留瑠比さんは、名前がヘンテコだったり、どっか他所で書いたこととはいえ漢籍や近代思想の巨人の言葉を、言ってみれば「縦横無尽に」引用してみせるかと思えば、その理解がとんでもなく浅薄であったりと、なかなか面白味があります。ちなみに阿比留さんが引用した孟子とヴェーバーは、バカ殿の他にも多くの政治家諸君が好まれるところのようであります。もしかすると阿比留さんが皆に教えて回っているのかもしれません。もしそうだとすると、阿比留さんは東洋思想史や社会学にとんでもない悪影響を及ぼした張本人として後世にまで悪名を轟かせる可能性があります。少なくとも扶桑社の「倫理」の教科書には載ると思います。

そこへいくと五嶋さんは、こう言っては何ですがはやり(並)としての分というものをわきまえていらっしゃいます。「土井・社会党の現実路線を高く評価した」小沢さんに向かって、どういうわけだか旧社会党の、しかも小沢さんが評価していない側面を引き合いに出して勝手に「心配」しているあたり、かなり不自然な流れですが、参詣新聞でしかも(並)なんですから仕方ありません。それはともかく、五嶋さんの長文は、なんと5文字に要約出来ます。これは必ず試験に出ます。受験生の皆さんは、これは暗記して下さい。正答は「反対するな」です。

この場合、一体なにに反対してはいけないのか、というところで解釈に幅が出来ます。五嶋さんのつもりでは「自民党に」ということでしょうが、しかしこの文章自体が民主党が「責任政党」つまり与党となることを前提としていますので、与党が野党の言うことをきかなければならないというのではおかしなことになります。「アメリカに」と解釈するのが正しいと思われますが、それでは五嶋さんの文意を超えてしまいます。それで正答はとにかく「反対するな」ということになります。

この際、「野党」というものが定義上何よりも先ず「反対党」であることを指摘したり、政党の代表者の個人としての政見と政党としての政策が違っているのは当然のことで、何よりも自民党がそうであることを教えてあげたり、牛歩戦術などを批判したばかりなのに「予算案審議にさっさと復帰した」のが気に入らないというのはなんだかなあ、などということをアタマが産經新聞並みの五嶋さんに言ってあげても何にもなりませんから何にも言いませんが、「民主党の責任政党としての資質」には「疑問」があるのに比べて、自民党が「責任政党としての資質」を持たないことには「疑問」がない、という点がツライところです。五嶋さんが残念がるといけないので言っておきますが、自民党の無責任政党としての資質には疑問はまったくありませんのでご安心のほどを。

赤城農水相が辞任=参院選惨敗、事務所費で引責−若林環境相が兼務

 赤城徳彦農水相は1日午前、首相官邸で安倍晋三首相に対し辞表を提出、受理された。参院選での自民党惨敗の原因として、赤城氏の事務所費問題も指摘されている責任を取った。首相が赤城氏を呼んだもので、事実上の更迭としている。しかし、首相自身がこれまで赤城氏を擁護して参院選を戦っており、対応が後手に回ったことと合わせ、任命責任を改めて問われるのは必至だ。安倍政権発足後、閣僚が交代したのは4人目。首相は、農水相の後任は9月に予定している内閣改造まで置かず、若林正俊環境相に兼務させることを決めた。
 首相との会談後、赤城氏は記者団に「参院選でわたしに関するさまざまな報道があり、選挙戦に影響し、与党敗北の一因になったことは紛れもない事実だ」と辞任理由を説明した。その上で「大変申し訳なく思っており、けじめを付けたい」と述べた。

2007年8月1日 時事


大臣の首を切る理由が「選挙戦に影響し、与党敗北の一因になった」から、と言って憚らないのですから呆れたものです。農林水産大臣ってのは自民党の機関か。国の行政をあずかる立場であることを全く分かっていなかったようです。赤城さんの「辞任」は明らかにバカ殿が居座るための、しかも党内向けのパフォーマンスです。党外がこれで納得するはずもなく、そのことを期待してもいませんし、そうする必要も感じていません。それにしても赤城さんとしては、こんな理由で辞めさせらるのであれば真っ先に辞めなければならない人にそいつの身代わりとして辞めさせられるのですから、身から出た錆とはいえ、よほど運のない人だと思わないわけにはいきません。

とはいえ、赤城さんがバカ殿の「影武者」をつとめるのはこれが初めてではなかったのです。ドイツの新聞では赤城さんはとっくに「Premier Shinzo Abe」として紹介されています。したがって今日の「辞任」の報道は、ドイツに限ってバカ殿自身が辞任したものと受け取られる可能性があります。中でも赤城さんの写真を間違って載せてしまった新聞社の人は、「それみろ、やっぱりAbeはコイツだ」とドイツ語で騒ぎ立てることでしょう。そして周りの人々も「やっぱりそうだったか、責めたりして悪かった」と謝ってしまうかもしれません。Abeが辞めるのはあたりまえのことであり、人間というものは自分が「あたりまえ」だと思う方向に物事を間違って受け取りがちなものです。ところが世の中はそんなに甘くありません。東洋の神秘の国では「あたりまえ」は通じません。「正義」も「常識」も税関でストップします。外人ごときに何が分かるもんですか。日本人にだってわかないんですから。もっとも、ヴェーバーなら多分、非合理な資本主義とでカリスマのないバカ殿支配についてドイツ人にそれなりの説明をしてあげることが出来るでしょう。
posted by 珍風 at 21:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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