2007年11月29日

そのまんま東をどげんかせんといかん

みのもんたが謝罪しないことを取り上げるマスゴミはそもそもそれを言う資格があるのか、しかしそれにしてもみのもんたもそうですが、そのまんま東も何かにつけておかしな事を言う人として有名です。

東国原知事が徴兵賛意発言

 宮崎県の東国原英夫知事は28日、宮崎市内で開かれた県民から直接意見を聞く「県民ブレーン座談会」で「僕は徴兵制はあってしかるべきだと思っている。若者は1年か2年ぐらい自衛隊か、ああいうところに入らなければならないと思っている」と述べた。座談会は今回で11回目。知事公舎で開かれ、建設業者12人が参加。後継者育成の問題について話題が及んだ際、知事が発言した。出席者からの意見はなかった。東国原知事は座談会後、報道陣に「徴兵制や軍隊とは言わないですけど、若者にはある時期、規律がきちんと身につくような教育が必要だと思う。そういったものの欠落が、今の社会の道徳や倫理観の喪失につながっている気がする」と発言の真意を説明した。

2007年11月28日 nikkannsuports


なんか宮崎県には全寮制による建設技術者養成機関があるとかで、それに関連してこういうことを言ったらしいのですが、まあ、馬鹿な素人が言いそうな事です。軍隊をしつけの場所だと勘違いしています。もちろん軍隊の方ではそんなつもりはありませんから、逆に学校や家庭に対して、良い兵隊となる忠良な国民の育成を要請していたものです。何たって命懸けですから、バカが一人いるだけでみんなが死んだりする事を考えると、こういう安易な徴兵制への賛意は軍隊から見れば迷惑です。てゆうか「自衛隊」とか「防衛省」の「規律」の状態がどんなことになっているかは皆さんご存知のところでこんな事を言うのは、悪意ある皮肉だと思われても仕方がありません。

しかし、素人とはいっても、そのまんま東には軍隊経験がありましたね。「たけし軍団」の一員として「フライデー襲撃」などの作戦行動に従っていたはずです。こういう生半可な軍隊経験を持っている人が一番たちが悪いとされています。特攻隊を美化しているのは特攻しなかった人です。右翼の宣伝カーでハードローテンションの鶴田浩二さんは整備兵でした。もっとも彼の場合は芸能人としてのキャラクターのレベルで「特攻隊の生き残り」をライフワークとしていて、それがまた役柄に奥行きを与えたり、逆に人間としての実像といった部分が虚実ないまぜのハレーションのなかで伺い知れなかったりして、思わず「役者やのう」と唸ってしまいますが。

鶴田浩二とはもちろん比較すべくもないわけですが、このそのまんま東という人が、軍隊における「規律」というものをどのように理解していたかというと、どうもそれは後輩の頭を蹴飛ばす、というようなものだと思っているようです。1999年のオフィス北野の忘年会において、そのまんま東は後輩芸人の頭部を蹴り、傷害容疑で書類送検されています。東の説明によれば日頃からその後輩の言動を問題視していたところであり、「規律を正す意味で」蹴ったそうです。よくある言い訳ではありますが、これは要するに「私的制裁」です。私的制裁は軍隊において規律意識が暴走して、いわば癌化したようなものであり、それ自体が規律の退廃に他なりませんが、軍隊ではよく行われていた事から、軍隊における規律の保持を私的制裁の効果として理解するような勘違いが後を絶ちません。

しかしこういう事は「犯罪」であって、書類送検されたりもするわけなので、当然の事ながら社会一般ではあまり行われていません。そのまんま東の理解によれば、酔っぱらって他人の頭を蹴飛ばさないから「今の社会の道徳や倫理観の喪失につながっている気がする」わけですが、実は軍隊外の社会に「規律」が存在しないわけではありません。しかし規律のあり方が軍隊とは違います。軍隊は明確な単一の目標に向かって組織されていますが、軍隊外の社会では多様な目的行動が同時に進行しており、全体を一つの立場からまとめあげる事が出来ません。そこで多様な「規律」が存在するのですが、この状況は愚か者には「規律の不在」と見えるかも知れません。ときとして相反する指向性の錯綜が織りなす全体は、アタマのキャパの狭い人にとってはカオスにしか見えないわけです。これは額の広さには無関係です。

しかし翻って考えれば、そのまんま東は頭を蹴飛ばしてでもひとつの目的行動に従わせるような軍隊式の「規律」が産業界にも必要であると考えている事が分ります。そう考えると、「今の社会の道徳や倫理観の喪失」ということが何を意味しているのかということも明らかになってきます。例えばここでは建設業が問題になっていたようですが、例えば建築物の耐震強度を偽装するなどどいうことは、企業としての利潤追求という目的とは何ら矛盾しません。それは合目的的に「正しい」ことなのです。厳格な規律に従って関係者全員が企業目的に沿った行動をしていれば、少なくとも地震が発生するまでは、何の問題も起きません。問題が起こるのは誰かがそれとは異なる目的に従った行動をとってしまう場合です。食品関係企業の不当表示などの「不祥事」は、だいたいこのような「内部告発」によって問題化します。つまり東の言う所の「道徳や倫理観の喪失」というのは、さまざまな「不祥事」が存在する事ではなく、嘆かわしくもそれが明らかになってしまう事を指しているものと考えられます。

そういえば軍隊のやる事というのも、普通に考えればかなり抵抗を感じる事ばかりです。人を殺したりすることには倫理的な、または生理的な抵抗を感じる事が多いでしょう。どうもそういうことはやはり「正しくない」ことなんでしょう。そして軍隊における「規律」は、まさにそのような抵抗をねじ伏せて、そういうことを行わせるために存在しているのです。そのまんま東は企業の中にこのような「規律」を持ち込もうとしていますが、そういう企業の中では倫理的な抵抗を感じるようなありとあらゆることが行われることになります。そしてこのような企業の商品を買うと不味いのに高かったり、お腹をこわしたり、奇形児が生まれたり、死んでしまったりするかも知れませんが、ありがたいことにそのまんま東の絵が描いてあったりするので危険な商品を間違って買ってしまう心配はありません。ついでに自衛隊にもそのまんま東の絵を描いてあげるのが親切というものです。


posted by 珍風 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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