2007年12月19日

マキノ星人東京に現わる

探偵作家にして医学博士兼患者であった小酒井不木はその「闘病術」において結核の治療費用についてこう述べています。

由来「肺病は金を食う」といわれ、ことさらに多額の療養費がなければ治癒せぬ如く思われてきたが、これは、
一、結核に対してはなんらの特効薬も無きことを知らず、上はドイツの何々会社製造にかかる新薬より、下はお稲荷さんのお水に至るまで、手当たり次第にこれを購って服用し、無駄な費用をかけるため、
二、肺病と診察されたら、直に入院しなければならぬと思ったり、転地療養をしなければ治癒せぬものと誤解して、多額な療養費を消費するため、
三、肺病はなんでも贅沢な食物を食べなければならぬと思い、徒に高価な食物を摂るため、
などの結核の療法に対する無知と、古来言いい慣された世俗の療養法を信じての結果である。


これは大正15年当時の話しですが、1943年にストレプトマイシンが発見されるまでは結核は不治の病とされ、実際に多くの人命を奪っていたものです。そこで患者としては命は惜しいわけで、そこにつけ込んで様々な「治療法」を紹介する書物が売られていました。

すなわち絆創膏療法、砂沈法、篦軽打法、懸垂法、マッサージ、水治療法、空気療法、日光浴、蒸気治療法、灸点療法、静座療法などというわけのわからないものが山ほどあったようです。また、民間療法としてマムシの黒焼き、イボタ虫、定番のスッポンの生き血、まさかの牛の生き血、何だかわからない榷の実、何故だかわからない桔梗の根、どういうわけか無花果、意味もヘチマもない糸瓜水から、果てはのみ取り粉を飲めとか、あろうことか石油を飲むと良い、と信じられていたんですからたまりません。その他に「独逸の新薬」、「特効薬」の類いが沢山ありまして、これが1ヶ月分の給料を叩いても足りないという値段で販売されていたりもしましたが、当時の患者さん達は溺れる者は藁をもつかむ気持ちでこれを買い求め、身ぐるみはがされていたのだといいます。

もっとも最近だって、アヤシゲな「何とか療法」は盛んに販売されていますし、「ナントカ水」の話しも頻繁に耳にします。まあさすがにターゲットは結核患者ではなくて癌、あるいは癌に不安のある人、もっと最近ではこれに「メタボリックシンドローム」が加わりましたけど、生命の不安と死の恐怖は他人の財布を叩かせるのに最も有効な手段であることは古今東西変わるところはないようです。

こういう「カモ」の良い見本が日本の防衛大臣をやっているんですから死の商人は今日も笑いが止まりません。

海自イージス艦、ミサイル迎撃実験成功

 海上自衛隊のイージス艦に搭載された迎撃ミサイル=SM−3の初めての発射実験が行われ、SM−3は訓練用の弾道ミサイルを撃墜、実験は成功しました。
 実験は日本時間の18日午前7時過ぎ、ハワイ沖で行われました。アメリカ軍が打ち上げた訓練用の中距離弾道ミサイルを、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」が数百キロ離れた海上で探知、SM−3を発射して高度百数十キロの大気圏外で標的を撃墜しました。
 北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」を想定した模擬のミサイル発射から撃墜までにかかった時間は7分間でした。
 日本の弾道ミサイル防衛は、衛星や地上レーダーが弾道ミサイルの発射を探知すると、まず、SM−3が大気圏外で迎撃し、そこで撃墜できなかった場合は、今度は大気圏突入時を狙って地上に配備した地対空誘導弾=PAC−3が再び迎撃するという2段階のシステムです。
 政府は、2010年度までに「こんごう」のほか、3隻のイージス艦にSM−3を搭載、さらにPAC−3を全国16ヶ所で配備することにしていますが、そのためには巨額の費用が必要となります。

Q.費用対効果は?
 「抑止力がお金で測れるか。そして人命が救われるという事がお金で測れるか」(石破 茂 防衛相)

 政府は、他の国に向かう弾道ミサイルは今回搭載されたミサイルでは迎撃できないとの見解を示していますが、現在、日米で共同開発中の新型ミサイルではそれも可能になるとみられ、今後、集団的自衛権に関する議論を呼びそうです。

2007年12月18日 TBS


この人の頭の中はマキノ出版の雑誌の愛読者とほとんど変わらないようですが、時期が時期だけに何とも不用意な発言であります。こんな言い方をすれば軍事費は何にいくら使ってもオッケー、ということになりますから守屋さんもビックリです。もっともご本人は「ガツンと言ってやった」という顔をしていましたから、ひょっとして何か上手いことを言ったつもりでいるのかもしれませんが、要するに悪い目つきで誤摩化したということに変わりはありません。

費用対効果ということでいえば、ミサイルによる攻撃にかかるコストとミサイル防衛システムの開発維持にかかるコストの比較が問題です。ちなみに今回の実験では60億円(迎撃用ミサイル代金込)かかっています。そして配備計画全体では1兆円を超えるということですから、およそ200倍です。攻撃用ミサイル1基につき60億円掛かるわけではありませんが、仮にそうだとしてもシステムの初期費用が既にミサイル200基以上に相当します。

これに毎年多額の維持費がかかってくると思われますが、攻撃する側ではより少ない金額で迎撃しきれない数のミサイルを飛ばして防衛システムを破ることが可能なはずです。それを考えただけでも誤摩化したくなるのも無理はないようなもんですが、「集団的自衛権」が絡んでくるともっと大変です。日本が費用を負担して、効果を享受するのはアメリカです。そればかりか日本が払う費用はアメリカでは売上高になっています。だいたい中国や北朝鮮がミサイルで攻撃してくるってのも、どんなもんなんだか。

という疑いが濃厚な中、ついに「UFO」まで持ち出してきました。なるほど、「宇宙人」相手なら「グル」だとか言われないぞ、というつもりでしょう。もっとも宇宙人がアメリカ政府と極めて近いことは「ウィークリー・ワールド・ニュース」の読者の皆さんならとっくにご存知のはずですが。ちなみにWWNは今年の8月に休刊に追い込まれました。ブッシュ政権の圧力によるものと断定して良いでしょう。この事実は最近のNASAなどの動きと絡めてみると極めて重要な意味があるのかどうかは分ったものではありません。しかし奇特にして地球に来訪する知的生命体がいるのだとしたら、ミサイル防衛システムは彼らの安全な航行を脅かすおそれがあります。

日本の無関心が人類滅亡呼ぶ…あの矢追純一氏が警鐘

 政府が初めて公式に否定したUFO(未確認飛行物体)論争は、その後、町村信孝官房長官が「絶対にいる」と私見を述べて“内閣不一致”にまで発展した。だが、未知現象研究家の矢追純一氏(72)をはじめとする専門家はおおむね冷静だ。国に調査の専門機関がなければ確認しようがない−とのことだが、日本の無関心が人類滅亡という最悪の事態を招きかねないと警鐘を鳴らしている。
 矢追氏は、「政府にUFOに関して調査する専門機関がないため、政府は今まで調べたことがない、と説明しただけ」と冷ややかに受け止めた。ただ、UFOと真剣に向き合わない日本が人類を破滅に追い込むという可能性について、持論を展開する。
 「国がUFOについて把握していないのなら、当然、自衛隊はUFOに遭遇した『もしも』の事態に備えていない。仮に遭遇してミサイルを発射したら敵対行動とみなされ、向こうが束になって攻撃してきたら勝ち目はない。下手をすると人類は全滅。宇宙戦争に国境は関係ないのだから、日本は他国に迷惑をかけぬようきちんと備えるべきではないか」 米国ではNASA(アメリカ航空宇宙局)が、スペースシャトルの乗組員らに「もしもの事態に備えた教育をしている」というのが専門家の一致した見解らしい。
 国内でUFOを精力的に撮影しているUFO写真家、坂本廣司氏(61)は「アメリカからの外圧があった」と直感したという。
 「日本と宇宙人が手を結んだら、アメリカにとって最大の脅威となる。アメリカはこの事実を知っている。だから日本政府に事実を公開しないよう圧力をかけてきた、と私は見ている」
 UFO論争は今月10日、民主党の山根隆治参院議員が「米大統領選の候補者がUFOについて言及するなど、世界中で関心が高まっている」として、政府に質問主意書を提出したことが発端となった。
 米国では10月、民主党のクシニッチ大統領候補が「目撃した」と発言したほか、元アリゾナ州知事のシミント氏も1997年に目撃したと主張した。また、退役軍人らが国の調査再開を訴えるなど、UFOを巡る動きが急速に活発化している。
 政府は山根氏への答弁書で「存在は確認していない」としたが、UFO論争は永田町に意外な波紋を広げた。
 福田康夫首相は「私は、まだ確認していません」とかわしたが、町村官房長官は「個人的には、絶対いると思っている」と、政府見解とは異なる見解を示した。麻生太郎元外相も05年の参院総務委員会で、「お袋は『見た』といって、えらい興奮して帰ってきたことがあります」と答えたことがある。
 山根氏は「今回の答弁書は、40年も前に『UFOは確認していない』とした米政府の見解を、そのまま日本政府の見解にしただけ。安全保障はすべて米国任せだ」と、対米追従に徹する政府の姿勢を批判している。
 矢追氏によると、最近、メキシコ上空にUFOの大編隊がやってきたという。「信じる、信じないの論議をしている場合ではない」と早急な対策を促してはいるのだが…。

 2007年12月19日 夕刊フジ  


矢追純一さんお元気のようで何よりです。僕の「個人的な」意見としては、周辺でミサイルなどが飛び交ったりぶつかったりしているような「治安の悪い」惑星には近づきたくない、という程度には「知的」なつもりですが、町村官房長官の「絶対」的な見解によれば「UFO」そのものが「いる」とか「いない」もの、つまり「生命体」であるとされています。この点については意見の分かれるところだと思いますが、いずれにしても「UFO」は「何だかわからない飛んでいるもの」でしかありません。「UFOは確認していない」というのは同義反復なのです。確認されているのは、「専門家」にとって「UFO」は「破滅」をもたらす「脅威」であると考えられているということです。といっても今まで攻撃されたことはありませんから、何を証拠にそんなことを言うのかよくわかりませんが、多分そのうち他の「友好的な」宇宙人がやって来て、ヒトデを食べることを奨められたり、何か高いものを買わされたりするんですよ、きっと。


posted by 珍風 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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