2008年01月14日

流れよ我が涙、と火星人は言った

国旗国歌「泣かない人考えられない」=都教育委員辞令交付で瀬古氏

 東京都教育委員に昨年末就任した男子マラソン元五輪代表の瀬古利彦氏に9日、石原慎太郎都知事が辞令交付した。瀬古氏は交付式後記者団の質問に答え、都教委が入学式などで国旗掲揚と国歌斉唱を義務付ける通達を出していることについて「個人としては、日の丸を見たら涙がいつも出てくる。日の丸を見て国歌を聞いて泣かない人は私には考えられない」と述べた。
 都内の公立学校では2003年の通達に基づく校長の職務命令を拒否し、減給などの懲戒処分を受けた教職員が延べ388人に上っている。
 瀬古氏自身は過去の五輪で国旗国歌への愛着を深めたと説明した上で、職務命令を拒否する教職員について、「オリンピックに連れて行き、日の丸が揚がる姿を見てもらいたい。そうしたら変わります」と語った。(了)

2008年1月9日 時事


口が軽いので知られる瀬古さんですが、かけっこばかりして脳に衝撃を与え続けたせいか、「考えられない」ことが一杯あるようです。てゆうかこの人の場合「考えられる」ことがどのくらいあるのかよくわからんのですが。マラソンとは頭を使う競技だということですが、瀬古さんを見ているとカレーさえ喰っておれば大丈夫なのではないかと思えてくるから不思議です。

だいたい「オリンピックに連れて行」けば直ぐに「日の丸が揚がる」と思っているところが尋常でないほど楽天的です。あれは日本の選手が勝たないと揚がらないんですけど。もしかすると競技の結果如何にかかわらず、オリンピック委員会様の御厚意により、特に「教職員」のために日の丸を揚げてくれるというアテがあるのかもしれませんが、そうでもなければいつ揚がるとも知れない日の丸目当てに100人以上の「教職員」が、ひたすら北京でスポーツ観戦にうつつを抜かす、しかも瀬古さんの解説付きで、それは迷惑だ、ということにもなりかねません。いくら中国でもそんなに長いこと滞在すればお金がいくらあっても足りません。

いや、もちろんオリンピックが終われば帰って来ざるを得ないのですが、これで石原さんが東京でオリンピックをやりたがる理由がよくわかります。他人の旅行に金を出す気はないらしいのです。しかし瀬古さんが「過去の五輪で国旗国歌への愛着を深めた」というのは相当アヤシイ発言です。瀬古さんオリンピックで日の丸挙げましたっけ?いや、揚がらなかったからこそ、「愛着を深め」てしまったとも言えるでしょう。「日の丸を見たら涙がいつも出てくる」のも無理はありません。14位とか9位じゃね。口惜しいでしょうな。忘れられないでしょう。世間は忘れてますが。

瀬古さんは自分の口惜しさを他人も共有しないことは「考えられない」としていますが、こっちにそんな義理はありません。しかしそんな瀬古さんとは別に、「日の丸を見たら涙がいつも出てくる」人はいます。ネットで簡単に見つかる「日の丸を見たら涙がいつも出てくる」話。
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/883.html

何しろ日本では社会革命も民族解放運動もなかったんですから、日の丸の旗の元に解放された覚えなんて誰にもありません。それはただただ抑圧の象徴であり続けています。ところが、人は抑圧者の側に立つことによって解放感を得ることがあります。例えば、キチガイ女を、日の丸鉢巻きを締めた屈辱的な姿の朝鮮女に刺し殺させる、それを見ていて、次には自分も一刺ししなければならない、おまけにおぞましい首なし屍体を踏ませられる、こういう状況では見ている人がキチガイ女や朝鮮女の身になっていてはたまりません。それこそ精神が崩壊して「ポッポッポー、ハトポッポー」になっちまいます。このとき自らを「カッコよい」将校に同一化して、「この野郎とか、売国奴とかののしりながら」屍体をふんずけることによって、何とかその場をやり過ごす、とかそういうことです。

これはそれ自体が抑圧を受けていることにほかなりませんが、まさかここまで行かなくても、人がさまざまな抑圧を受け、抑圧の記憶を抑圧してむしろ抑圧者の側にすり寄って行く、という反動形成的なメカニズムが働くとしたら、あらゆるヒーローが一旦ピンチに陥ることによって最終的な勝利をより効果的にするというお話の仕組みも納得出来ます。もちろん中にはピンチに陥ったままゴールになってしまう人もいるわけですが。

ところが戦って勝ったわけでもない日本の「ヒーロー」は、独りよがりな「血統神話」に依拠するしかありません。日本の「神話」を素直に読めば、日本は宇宙からやってきた侵略者が惑星で最大の大陸の東端の島嶼部に設定した前線基地です。恐るべきことに日本人はそんな宇宙人の子孫であることになっていますが、なるほど体型というかプロポーションがどちらかというと「グレイ」寄りです。侵略者達は地球から仰ぎ見た彼らの本拠地、勇者の故郷、あの赤く見える星を旗印にしようと決めました。「日の丸」とか言って、太陽だと説明されているあの赤丸は、火星だったのです。

そういうわけで征服者たる火星人であることに誇りを感じるか、火星人の下僕となって地球人を見下す地球人(イヤなキャラだ)となるかはその人の自由ですが、ここで問題は、地球侵略とかいいながらいつまでたっても端っこの島嶼部で土人とすったもんだしているだけで、勇ましいかけ声とは裏腹にかえって地球人の走狗と化しているところであって、あたかもケロロ軍曹の如しであります。てゆーか(と恐怖の大王は言った)ケロロ軍曹は地球のことを「ポコペン」というのです。これは兵隊中国語とかいう、一種のピジンが元になった俗語で、「ダメ」という意味ですが、中国並びに中国人に対する蔑称ともなりました。あんなライバッハみたいな帽子かぶってますが、ケロロ軍曹は「日本」のパロディなんですな。単純に日本軍国主義のそれであるというだけではなくて、天皇家も射程に入っているのが面白いです。「全世界に輸出」したがよかろうという御意見ですが、
http://www.kenpou-media.jp/modules/news/article.php?storyid=217
アメリカ、韓国、フランス、スペインに輸出されています。問題は中国だな。アニメでは「ペコポン」に変更されていますが、「ポコペン」の起源についてどう思うか。もっとも日本なんかは「猿の惑星」のヒットを受けて「猿の軍団」を製作してしまった実績がありますから、意外と気がつかないかもしれん。


posted by 珍風 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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