2008年04月03日

計算しよう

 いやァな風が吹いていやがる。自分たちの主張にあわないものは認めない。こんな圧力に屈して、東京と大阪の映画館が、靖国神社を題材にした中国人監督の「靖国 YASUKUNI」の上映中止を決めたのは、大変残念なことだ。ただし風はひとりで吹きゃしねえ。風を吹かせる奴がいる。
 ▼上映中止の「背景」には、国会議員らの動きがあると、きのうの朝日新聞の社説はいうにとどめている。自民党の稲田朋美衆院議員らが、開催を要求した試写会のことを指すらしい。しかし、稲田氏らが「検証しようとしたのは、政治的に中立性が疑われる映画に対して、政府出資法人から助成金が出されたことの是非である」という説明をうのみにして深い「背景」を探ろうとしないのはいがなものか。
 ▼社説は、稲田氏に上映中止の責任があることから、上映呼びかけの「具体的な行動」を起こすよう迫っている。稲田氏自身が「上映中止は残念としか言いようがない」と言っている以上、当然「YASUKUNI_in_靖国」の実現に向けて行動をおこすはずであり、お節介も甚だしいが、翻って考えれば参詣も他人のことは言えた義理ではない。
 ▼参詣は大阪のとある卒業式の国歌斉唱時において、卒業生のうち起立したのが一人だけであった「背景」に「偏向教育」による「指導」が行われていたかのように書いた。まさにこの新聞の「お家芸」である。
 ▼果たして「教育的圧力」の証拠を示すことが出来るのかどうか、甚だこころもとないが、問題は生徒の行動を他律的にしかとらえていない点だ。誰かに言われなければ何もできないという人間観は、浅卑な「お節介」と軌を一にする。このような見方が間違いであることは論を待たない。
 ▼その証拠に浅卑がいくら言っても稲田氏が上映実現に動き出さない可能性は高い。言い訳はあるだろう。ただ、自分たちもまた風を起こし、それに脅威を感じる人たちがいる。自らの大きな力に無頓着にみえるのは、残念なことだ。



posted by 珍風 at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。