2008年07月29日

人食いアメーバの国の絶対の危機(ピンチ)

傷害:JR平塚駅改札前に刃物女 6人けが、容疑で逮捕−−神奈川

 28日午後7時半ごろ、神奈川県平塚市宝町のJR平塚駅東口改札前で、女がナイフを振り回し、利用客らに切りつけた。大学生や会社員ら男性6人(18〜48歳)が右腕や背中などに軽傷を負った。女は帰宅途中の同市の大学生の男性(21)に取り押さえられ、110番で駆けつけた県警平塚署員が傷害容疑で現行犯逮捕した。
 調べでは、女は同県茅ケ崎市浜竹、パート、桜井久枝容疑者(34)。「ワー」と奇声を発しながら十徳ナイフ(刃渡り3・5センチ)を振り回した。「人がぶつかってきて爆発し階段を上がって人を切りつけた。死のうと思っていて、他人を道連れにしようと思った」と供述しているという。
 事件当時、駅構内は夕方のラッシュで混雑していた。駅にいた人の話を総合すると、桜井容疑者は駅北口付近で男性1人のワイシャツを切った後、階段を上って東口改札前へ移動し、6人に切りつけたらしい。【渡辺明博、池田知広】

2008年7月29日 毎日新聞


もはや「ナイフ」の限界に達しています。「十徳ナイフ」というと「アーミーナイフ」のようなものを指しますが、刃渡り3.5pというのはかなり小さいです。好きな人はスイス製なんかをお持ちでしょうけれども、そういう普通のアーミーナイフに付いているナイフの刃渡りは5.5pくらいですから、この「十徳ナイフ」は、それこそ「そこら辺」で買った安価なものでしょう。

このようなものですと、お巡りさんに難癖を付けられても大丈夫だという利点があります。銃刀法では刃体長6p以上を携帯禁止としますが、よもや人を殺めるのに3.5pでやるとは、普通は考えつきません。実際にこの長さのナイフを目にした場合、かなり頼りない感じがするでしょう。これは肥後守にも及ばず、これより下の刃物となると「ボンナイフ」くらいしかないのです。そんなものでは自分が死ぬことも誰かを道連れにすることも出来ません。

桜井さんは34歳、おそらく独身のスーパーのパート従業員、3.5pのナイフを振りかざして駅の人ごみに突進、そこらの人たちにかすり傷を負わせただけで通行人に取り押さえられ、腹這いに押さえつけられて「殺してくれ」とわめき声をあげる、というのがこの人の「犯罪」の一部始終です。

「動機」は事件の翌朝に直ちに提示されています。例によって「問題」は「家庭」にあります。曰く「父親から物を投げつけられていた」「父親を殺したかったが出来ずに悶々としていた」「他人を道連れに自分も死のうと思った」というわけです。なんですかね、30過ぎの娘に物を投げつける父親、それに黙って耐えていた娘、って。色々と問題のある御家庭のような気がしないでもありませんが、この「事件」もまた、家庭内の葛藤ということで済ませてしまうのでしょうか。

多分済ませてしまうのでしょう。しかしここで単なる憶測でいい加減な事を言うとすれば、「問題のある御家庭」の背後に存在するであろう何かを考えてみることが出来るかも知れません。「家庭」は社会的な矛盾が衝突して火花を散らす戦場なのです。例えば、事情はどうあれ、桜井さんの現状が現代日本女性の規範的とされる生活形態からの逸脱を示していたことは間違いないでしょう。それが良いとか悪いとかは問題ではなくて、そのことが当人にとって不本意なものであるかどうか、そして父親にとって不本意なものであるかどうか、不本意であるとすればそのように追い込まれた事情とは何か、またそれを「不本意である」と評価する「規範」はどこから来たのか、ということがそれぞれ「家庭」と「社会」との接点となっているでしょう。

そういった意味では「ナイフ」の「下限」をもって敢行されたこの「犯罪」は、その「動機」に関する「了解」の「限界」を示すものである可能性もあるというわけです。そうでなくても、こんな一文にもならない「犯罪」に手を染めるには、それなりの環境に置かれていることが極めて重要です。明らかな精神病(妄想などの症状)でもない限り、大企業の正社員はこういうマネはしないものです。「模倣犯」でもいいですが、「模倣」したくなるような生活ってものがあるものと思われます。昔は芸術が爆発でしたが、ある種の「通り魔事件」は「家庭」の内圧が高まって「臨界に達し」、爆発して街頭に出て来たものである可能性があります。マンションの各区画がそれぞれ「ブロブ」のように「溢れ出て」くるのです。
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2008年07月26日

公用車で無差別轢殺 メタボ対策で

イギリスの準ミス・ワールドは体重80kgということでありますが、みんなはこれで「デブ」だと思ったようです。実際には彼女は身長が178pもあるのであって、BMIは25くらいなんですよね。かろうじて「肥満」の範疇に入ると思いますが、こういうのは「デブ」と言わずに「豊満」と言うのですから言葉の使い方には気をつけたいものですな。

このくらいの体格の女性、或はこの縮小版であっても、そういうのが好きな男性は思いの外沢山いるものですから、女性はダイエットなどに走る前に一考の余地があります。また、身長160p未満の、いわゆる「チビ」の男性が、この手の女性にことのほかモテるという事実もありますから、そういう男性も希望を捨てて刃物を手にするのはちょっと早い。

問題は身長160p以上170p未満の中年男性であって、こういうのは全くモテません。これは本人が言うのですから間違いのないところであります。それにしても「デブ専」の世界というものナカナカどうして微妙なものがあるようで、ある程度以上の肥満はダメだとか、逆にそんなんじゃ物足りないとか、人によって全然違うらしいのですから簡単ではないのです。

顔だって、「デブ」によく見られるところの「オカメ」みたいのが大好きな人がいるかと思えば、やっぱり目元パッチリが良い、という人もいますから油断は出来ません。要は全ての人の容姿はどっかの誰かの好みに適うということであって、これは不幸にしてどう見ても「奇形」でしかない人たちにも当てはまる、少なくとも一時のアヴァンチュールくらいはそういう人たちにも無縁ではないのです。しかしこれは世間では「ヘンタイ」の範疇に入るようなことも含めての話しですから、つまらない世間と折り合いを付けたい場合は退屈な「正常」な女と不満だらけの結婚生活をおくるのが人の道というものです。

ここで「ヘンタイ」の読みを誤ったらしいのが柳原可奈子さん、てゆうか太田プロでして、あろうことかあるまいことか「アイドル的な位置づけのタレントとして扱ってい」るんだそうです。ヘンタイ百般、いや、この間特大バイブを僕の肛門に入れようという提案を断ったので、もう体力的にキツいのは無理な五十般の僕から見ても、それは違うだろう。そのうえマスゴミの取材に対して「恋愛」や「プライベート」関係であればネタで返すこともしないとなれば、これには「芸人としての自覚はどうした?」「芸人魂をどこへやった!」と言いたくもなりますわな。

そこへいくと逆にいらないところで「芸人としての自覚」を強調する人が出てくるあたりはさすが大阪は二人連れ故意の街。

橋下知事、当選半年 「やっぱりバトルが一番」

 大阪府の橋下徹知事は25日、当選半年を前に、朝日新聞社などのインタビューに答え、3人目の副知事に民間人を登用する意向を表明。国の淀川水系4ダム建設計画案に基づく国直轄事業負担金の支払いには、改めて慎重姿勢を示した。府政運営については「エンターテインメント性が必要」と秘訣(ひけつ)を披露した。
 府の副知事は定数3。今年1月末に山登敏男氏が辞任した後、空席になっている。橋下知事は「できたら役所に携わっていない人」と述べ、民間人を登用する考えを示した。府庁の組織運営を改革するため「組織をつくったり変えたりしてきた実務者」と語った。起用時期は「白紙」とし、9月から検討に入るという。府によると、外部登用は戦後、例がないという。
 ダム計画案については「治水対策は絶対必要」と理解を示したうえで、「現在の府の財政状況から、膨大な費用を求められても、すぐいいですよとはいかない」と述べた。今年度予算に建設費5億8900万円が計上されたが、執行しないことも可能という。
 一方、2月6日の就任からの府政運営について「府民に関心を持ってもらうことが一番。本質を変えてしまうのはよくないが、面白くなかったら見てもらえない」と振り返った。「一番簡単なのは対決姿勢。やっぱりバトルは見られる」とも。
 財政再建案について「白紙に戻せ」などと反論した首長については「素晴らしいキャラクター」と指摘。「感情で話せば、感情で返してくる。メッセージは脳ではなく心に働きかけるもの」と述べた。
 政策判断の基準は「庁内の意見を聞いてそうかなと思っても、一度引いて考えた。コメンテーター時代のように、第三者ならどう感じるかを意識した」と話しつつ、「一人でそれをやるのはつらい。周囲は皆、庁内の人間だから」と本音もちらり。家族については「父として最低。何もできない。『子どもが笑う』と言ってきたが、うちの子どもは怒ってます」と語った。(小池淳)

2008年7月26日 asahi.com


関西の芸人さんの中には、明石家さんまとか、素人に喋らせてそれを利用するというやり方が芸になっている人がいます。おそらく、やしきたかじんもそういう芸風なんでしょう。そういう場合に、ゲスト又は出演者として芸人にいじってもらって笑いを取ってる人が勘違いして「自分は面白いんだ」と思ってしまう危険があるわけですが、橋下さんはその例です。おまえが泣いたり喚いたりしたって「エンターテインメント性」になってねえよ、ウンナンの次につまんねえよ。

今や「ウンナン」というものを覚えている人が何人いるか知りませんが、「子ども」すら笑かせないようでどうするのでしょうか。とはいえ、この発言は橋下さんがコイヌミ風の「芸人政治」の後継者の座を狙っていることを自ら明らかにしたという意味ではそれなりに意義深いものであります。「それなり」というのは、橋下さんの場合、残念ながらコイヌミが口先だけでも言ってみせた「聖域なき」というところがないんだよな。たとえ口先だけでも「総破壊」のイメージを喚起できない、そんな「芸人」がウケるはずがありません。

なんたって「治水対策は絶対必要」と言ってしまいました。これ「聖域」です。25日には「道路は産業政策に必要」言いました。これも「聖域」です。橋下さんには守りたいもの、捨てられないものが一杯です。「国との協議で道路、河川の維持管理の負担金を抑えることができれば、その分を都市整備部の予算にする」んだそうですから、土建屋にまわす予算の総額は変わらないんですよ。そこんとこは確実に守っているわけです。捨てられるのは福祉や教育、文化、人件費などであって「エンターテインメント性」皆無であります。野心と保身、そんな奴が面白いはずがありません。村上ショージを見よ。各瞬間ごとの自己否定を芸として30年続けています。なんだあれは。

まあ、「暗殺のおそれがある」というギャグは面白かったと思いますが、あれはたまたまでしょう。なんといっても橋下さんは素人さんでから、村上ショージなどと比較すること自体無理があるわけですが、やしきたかじんにも責任の一端はあるとはいえ、自民党と関西財界をバックにして守りに入った橋下さんには、いかなる意味でも「エンターテインメント性」など期待すべくもないのです。「アイドル扱い」されてしまって自分の「アイドル性」を守らなければならなくなったら「芸人」としてはオシマイです。

そこで、もう芸人としての可能性を使い切った橋下さんは干されるしかない。面白くないんですから仕方ありません。もう放っときゃいいでしょう。むしろアレは放っとくのが良いのかも知れません。大阪府民の皆さんには大変お気の毒なことですが、橋下の大阪はそのまま自民党政治の縮図なのですから、選挙用の見本として保存展示しておけば全国の有権者の参考になるでしょう。それに天下の産經新聞によれば府民の皆さんはあの知事を「支持」しておられるとのことです。産經新聞では橋下さんに公用車で「全力疾走」することを奨めていますから、轢き殺されないように注意してください。
posted by 珍風 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

「動機」を我等に

なんか「通り魔」と「地震」が順繰りに来ますな。大日本は「震国」也。

八王子殺傷事件、「社会的背景の調査を」=福田首相

 福田康夫首相は23日夜、東京都八王子市で女性2人が死傷した事件について、首相官邸で記者団に「社会的な背景が何かあるのか、よく調べなければいけない」と述べ、原因などを調査する必要があるとの考えを示した。
 首相は「安心できない世の中になりつつあるのかなと心配している。深刻な問題であり、対応をしっかりしていかなければいけない」と語った。

2008年7月23日 時事


「安心できない世の中」にしたのはどこの誰だか存じませんが、この人の基本は「暢気」なのでいつも同じことを言うね。秋葉原のとき、先月の9日にも同様の発言が見られます。

政府、ナイフ規制を検討 首相、社会的背景調査を指示 

 町村官房長官は9日、東京・秋葉原の無差別殺傷事件の犯行に殺傷力が高いナイフが使われたことを受け、銃刀法の規制強化の在り方を検討する必要があるとの認識を示した。福田首相は泉信也国家公安委員長と会い「社会的背景を含めて、しっかり調べ、対応してほしい」と指示した。この後政府与党連絡会議で首相は「背景の究明が大事」と強調。公明党の太田代表は「国民に不安が広がらないように」と求めた。

2008年6月9日 共同


お気楽そうで何より。ところで八王子の菅野さんは「派遣」ではないそうです。正確に言うと現在の身分は「会社員」であるようです。雇用形態は不明ですが、おそらく有期契約でしょう。ある程度「アルバイト」の身分で様子を見てから「正社員」として雇用する現場が多いです。現在所属する板金加工会社では5月8日から勤務を開始したものの、15日には作業台に右手を挟んで指を3本骨折して入院してしまいました。

病院の方は6月に退院できましたが、まだ仕事はできないので休んでいたところですが、17日には会社に出向いて社長と面談しています。その時点で労災の手続中であったようです。労災は申請してから給付の決定まで3ヶ月くらいかかることが多いのですが、その間無収入で治療費だけ出て行くかたちになるので困ります。会社としてはその間を有給休暇としてしまって給料を出すとか、休業補償を行なうということがあります。

会社によって異なりますが、有給休暇はある程度(通常6ヶ月)勤務実績がないとダメですし、休業補償も同様である場合もあります。菅野さんのお勤めの会社の場合は休業補償があったということですが、17日にその支払い方法について話し合っていたとのことですから、要するに2ヶ月以上無収入で医療費だけ払っていたわけです。そのお金はどうしたんだろうと思わざるを得ません。

こういう場合、社会保険に入っていなかったら急いで入れてしまって、本当はイケナイんですが緊急避難的に私傷病として社保で治療して、そうするとたいていの場合健保組合が疑念を抱いて支払いをストップしてその旨を連絡して来ますので、その時点までに休業補償を出すようにしておいてから労災扱いに切り替える、という乱暴なことをする人もいるかも知れません。困ったものですが、たとえ「正社員」であっても採用後直ちに社保の手続をとらない会社が多い一方、採用されてから間もない、作業に不慣れな時期の労働災害は多いのですから、事務所の女の子が自転車でヒーコラ駆け回る、ということも珍しいことではないのです。

菅野さんが陥っていたのはこのようなよくある、しかし不運な落し穴なのです。ところが菅野さんは今のところに勤めるまではそれこそ「派遣」で様々な現場を転々として来たのであり、その経験から、今回の怪我によってまたもや雇用関係に危機が訪れたと考えたとしても不思議はありません。これには今の板金加工会社がちゃんとしていてもどうしようもない部分があります。菅野さんはもうかなり長い間、酷い現場を渡って来ているのでした。そこでは怪我=クビであって、それは直ちに自分の「将来の人生」つうか将来の生存そのものを脅かすのです。事実、菅野さんは「契約社員から正社員になる話が、事故でけがをしたのでなくなってしまった」と親類に話していたようです。

ところでこの「事件」の「動機」について、こんなことが言われ始めています。

最近の通り魔事件意識=「刃物で簡単に殺せる」−八王子殺傷で菅野容疑者

 女性2人が死傷した東京都八王子市の京王八王子駅ビル殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された会社員菅野昭一容疑者(33)が警視庁捜査1課と八王子署の調べに「大きな事件を起こして両親を困らせようと思った。最近、あちこちで通り魔事件が起きていて、刃物なら簡単に殺せると考えた」と供述していることが24日、分かった。

2008年7月24日 時事


「両親を困らせようと思った」というのは、最近ではこの間のバスジャックで出て来た言葉です。なるほど確かに誰かが「事件」を起こすと、マスゴミなどはその「犯人」の「親」をいじめます。「親いじめ」の歴史は古く、あさま山荘に立て篭る人たちの親を警察が駆り出して「説得」に当たらせたり、自殺に追い込んだしたのはよく知られているところです。最近でも加藤君のお母さんの姿などはかなり可哀想なものでしたが、そういうヒドイことをすることによって、「犯罪の抑止」に資するとでも思っていたのでしょうか。

その意味では「親いじめ」を「動機」に取り込んだバスジャック事件は、これを逆手に取って「犯罪」が「勝利」した瞬間かと思ったものですが、警察ではこれに対して早期に手を打ったもののようです。同じ「動機」が、今度は「社会的背景」を隠蔽して家族内の葛藤の物語に押し込めるために利用されました。

ちなみにこの事件は、厚生労働省の「労働経済白書」が発表された直後でありました。そこでは非正規雇用の拡大や成果主義賃金制度が生産性を低下させているから見直す必要があるとか何とかヌカしておったようですが、今後そうするんならそうした方が良いでしょう。しかし今まで切り捨てて来た連中にはどう責任を取るのか。同白書で「年長フリーター」と呼んでいる非正規雇用者の年齢的上限(34歳)ギリギリの菅野さんの包丁は、やはり「社会」に向いていたといって良いでしょう。困ったことに自民党や公明党に投票しなかった人、当時選挙権がなかった人にも優待はありません。「誰でもよかった」のです。それが民主主義というものです。
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2008年07月20日

夏だから涼しいお話を一席うかがいましょう「水の話」

「ぼくのチンポコ人気者」でおなじみの「ロバ製菓」の残党である、あるいは単なる「馬鹿」の集まりに過ぎないと言われている「アスの会」との密接な関係を保ち、「あのステキなテイストにあふれた英文記事の提供元は『アスの会』だったのではないのか?」との風評もまんざら本当のこととは思えない「毎日新聞」も大したものですが、一方、世界一の発行部数を誇る「読売新聞」もやっちゃってます。

水素水に記憶力低下抑制効果、日医大教授がマウスで確認

 水素水を飲むことで、記憶力(認知機能)の低下を抑えられることを日本医大の太田成男教授らが動物実験で確認した。

 認知症の予防や治療にも道を開く成果で、科学誌ニューロサイコファーマコロジー電子版に発表した。

 ストレスによって記憶力が低下することは知られている。研究チームは、マウスを狭い空間に閉じ込め、餌を与えないなどのストレスを加えたうえで、記憶力が、水素が大量に溶け込んだ水と通常の水を飲ませた場合でどのくらい違うか、10匹ずつ、三つの方法で6週間かけて比較した。

 その結果、いずれの場合も水素水を飲ませた方が記憶力が顕著に高く、ストレスのないマウスとほぼ同等だった。記憶をつかさどる脳の領域(海馬)における神経幹細胞の増殖能力も同様の傾向だった。

 研究チームは昨年、水素が活性酸素を取り除き、脳梗塞(こうそく)による脳障害を半減させることを確認。認知症は活性酸素などによって神経細胞が変性する病気とされるが、太田教授は「水素水を飲まないマウスの海馬には活性酸素によって作られた物質が蓄積していた。水素水が活性酸素によって低下した神経細胞の増殖能力を回復させ、記憶力低下も抑制したと考えられる」と話している。

2007年7月18日 読売新聞


「水素水」ってのは水素の入った水、ではなくて「活性水素」なるものが溶け込んだ水だとされています。「活性水素」というのは水素イオンとはちょっと違うんだそうですが、これがいわゆる「活性酸素」を還元するという話しになっています。

世の中の一部では「活性酸素」こそが「癌」や「老化」の原因であるという説が称えられております。「活性酸素」がミトコンドリアのDNAを傷つけて「老化」をもたらす、というのが元来ミトコンドリアの専門家である太田成男教授の説なんですが、これには異論もあって、東京大学・ウィスコンシン大学・フロリダ大学の共同研究チームが2005年にこの仮説を否定する研究を行っていることはよく知られていると思います。

ところがこれはご婦人間ではあまり知られていないようで、美容商品としての「抗酸化物質」は結構人気があります。すなわちポリフェノールとかリコピンとかβカロチンとか小圓遊とか歌丸とかいうのがそれですが、食品各社とも「抗酸化作用」をうたった商品を発売しており、それなりに売れ行きも好調であるようです。もっともその効果のほどは街頭で見かける多くの年配女性において証明される通りでありますから、安易に赤ワインを飲み過ぎるのは尚一考の余地があるようです。

「老化」や「癌」などの疾病と「活性酸素」の関係ならびに「活性水素水」の存在は、残念ながら現在では甚だ分の悪い仮説でしかありませんが、「活性水素水」については実に多くの業者が存在します。仮説によれば「活性酸素」は万病のもとであることから「活性水素」は万病に効く「奇跡の水」というわけですが、業者が自分でそんなことを言うと薬事法に引っかかるので、各社ともアメリカ辺りの誰も知らないアヤシイ「大学」で博士号を買って来た「医学博士」なんかの著書に宣伝の方は任せてあるのが実態です。しかし中にはこのように日本医科大学のレッキとした教授を顧問に迎えている業者さんもあるわけです。

「おいしい水素水」という商品で親しまれている(?)株式会社ブルー・マーキュリーというのがその会社ですが、同社は日本医科大学に「水素分子医学研究開発拠点」なるものを寄付しています。こういうのを「産学協同」とかいうんでしょう。

そこで同社のHP
http://www.bluemercury.co.jp/
を見ると、この会社と読売新聞グループの密接な関係が伺えます。今年に入ってから1月17日には太田教授を日本テレビ系「おもいッきりイイ!!テレビ」で取り上げている他、6月17日には教授の講演会を読売・日本テレビ文化センター横浜で開いているとのことです。今回の記事も、どうやら読売新聞だけの扱いのようですから、太田教授はもう読売新聞グループの専属のようなものです。

もっとも「水素水」自体は読売新聞だけの専売特許というわけでもないようです。「活性酸素」仮説についていえば、赤ワインのポリフェノール効果についてはWHOもかなり後押しをしたようですから、未だに金儲けのネタとしてはある程度の有効性を持っていると言えるでしょう。

というわけで朝日新聞も負けてはいられません。近頃TVでコマーシャルをやっている「バナH」も「活性水素水」のひとつであります。あのコマーシャルソングは「バナ株式会社」の社長のお嬢さんだそうで、家内工業的なところがなんともアットホームですが、話しはデカイです。水源をスイス銀行が買い取りに来たとか、なんでも近く上場する予定だそうで、未公開株を130万円くらいで売ってくれるらしいです。というウワサです。ウワサを信じちゃイケナイよ、あたしのところはウソなのさ。

この「バナ株式会社」は、今年から九州朝日放送主催の「オーガスタゴルフトーナメント」の冠スポンサーになりました。したがって大会タイトルは「バナH杯KBCオーガスタ」となるというわけです。ちょっと遠回りのようですが、「バナ株式会社」も同様にマスゴミへの浸透に取りかかろうとしているものと考えられます。

こういう業界が単に高額な「ヘンな水」を売っているだけなら、それはそれで確かに問題であって、そんな「水」に溺れた新聞やTVは土左衛門みたいなもんで膨れあがった生ゴミ同然ですが、ああいう「水商売」はそれだけにとどまらないことが多いようです。あの手の業界の人脈をたどるといとも簡単にマジヤバい「宗教団体」や「政治結社ヤクザ」などに繋がっているのがわかるので呆れてしまいます。そういえば「バナH」のイメージ・キャラクターは日本のオバサンの恋敵、チェ・ジウです。彼女は「オンヌリ教会」とかいうキリスト教会の信者であって、日本でも熱心に布教活動をしているようですが、これも「摂理」みたいに統一教会の分派あるいは隠れ蓑みたいなもんでしょうか?よくわかりませんが、みなさんただの「お水屋さん」にしてはマスゴミ工作が過熱気味です。水素水ぶっかけてやったほうがいいかもしれません。
posted by 珍風 at 20:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月19日

2歳から122歳までにやっておくべきこと

ところで公訴時効が廃止されたらどうなるか、と考えてみることは大変に楽しいことであるかも知れません。まず第一にいくら時効がないからといっていつまでも捜査を続けるかどうかという点が気になります。犯人が死んでしまったのではどうにもなりませんから、犯罪が行なわれてから犯人が何年生きていると想定すべきであるかが問題です。

まず起点として、犯行時に犯人が何歳であったかというところが肝心です。これは状況にもよるでしょうが、可能性としては相当に若年であことが考えられます。長期に渡って未解決の事件ではあらゆる可能性を考慮に入れなければならないかも知れません。そこでここでは今までに発生したもっとも最年少の者による殺人をその可能性の下限として確定しておきましょう。それはこれは2歳ということになるようです。すなわち1971年に2歳7ヶ月の女児が双子の妹の顔にそれぞれビニールをかぶせて窒息死させたもの、および1977年に2歳の女児が生後2ヶ月の三女の顔面をカミソリで切り苛んで死に至らしめたものがそれです。従ってある殺人事件の犯人について、その年齢は2歳以上であると想定することが出来るでしょう。

その一方で現在逃亡中の犯人がどれだ生きているものであるのか、これも可能性の最大値として泉重千代さんの120歳、もしくはフランスのジャンヌ・マルカンさんの122歳という長寿世界記録を採用することが出来るでしょう。そこで公訴時効が廃止された場合においても、犯罪が行なわれてから120年を経過すると、犯人を捕らえうる可能性は極めて低くなるということになります。

捜査機関ではこの期間、少なくとも1名の専従者をおいて事件の捜査に当たらせることが出来ます。この専従者は担当事件の解決まで専らその捜査に従事しなければならないことから、通常の捜査態勢とは別に必要な人員となります。すなわち警察官の増員が必要になって来ます。

毎日新聞によれば、犯罪白書による過去5年間で公訴時効が完成した殺人事件の件数は241件であるといいます。平均して1年に約48件ということになりますが、これは将来「未解決事件」となる殺人事件が毎年48件発生することを意味しており、毎年最低でも48名の警察官が余計に必要になるということになります。原則としてこれを未来永劫に渡って続けることになりますが、先に述べたように120年で捜査を停止する十分な理由がありますから、120年を1サイクルとして、ある事件の専従に当たっていた捜査員は121年目から別の事件の専従に当たらせることになるでしょう。従って時効の廃止によって必要となる警察官の増員の最低人数は120年後に5760人となります。

毎年48名と言いますが、この人たちの人件費が年間3億円程度になるでしょう。120年後には100年前の事件を捜査することだけのために60億円を費やすことになります。無駄です。

実際には公訴時効が廃止されても、警察としては有限な人的資源を有効活用しなければならないことから、どっかテキトーなところで捜査を打ち切ることになります。ここで例えば「被害者遺族」などからの強い要望があった場合に限って捜査を継続するというようなことになるかも知れませんが、これは被害者に身寄りのない事件の場合と比べて随分不公平な取り扱いとなるようです。娯楽のためにホームレスを殺してしまうような人は賢明な選択をしています。

ある事件が長期に渡って未解決である場合、ある程度の見込みがあれば良いのですが、その見込みが外れていた場合や通り魔的な殺人の場合などでは、その捜査対象範囲が拡大していくことも考えられます。要するにいろんな人たちに疑いがかかるということですが、被疑者にとっては事件から時間が経っていればいるほど自分が事件とは無関係であることを証明することが困難になっていきます。

世間では一昨日の晩ご飯を思い出せないと「脳力」がどーのこーのと言うようですが、えーと、確か一昨日はいろんな煮たやつ、だいたい普段から名付け得るようなちゃんとした「料理」なんか食べてないんですからよく分かりませんな。この分では15年前のアリバイと言われても覚束無いのですから大変に不安ですが、まして60歳を過ぎて「脳力」が本格的にマズくなってから40年前の何月何日の何時頃に何をしていたとか分かるはずがありません。時効の廃止によって精度の低下しつづける捜査によってますます多くの人々に多大な迷惑をかけ続けることが考えられます。

そこで今ではDNA情報によって犯人が特定出来るから大丈夫だと思っている人もいるようですが、現場なりに残されたDNAが即ち犯人のものであるとは限りません。それはある人がその場所に存在した、あるいは被害者と接触があった可能性を強く示唆しますが、その人が犯行を行なったという証拠になるとは限らないのです。

まさかこれを読んでおられる皆さんに限ってそんなことはなさらないでしょうけど、あなたが仮にどっかよその「淫乱な人妻」に「中出し」しちゃったとしましょう。もしイラン人の旦那がその直後に人妻とあなたを殺害したうえであなたの殺害についてその証拠を完全に隠匿することが出来れば、DNAによる証拠はあなたを犯人として名指すということになりそうです。警察はもう天国に(いや地獄だろうそうに決まっている)いるあなたをいつまでも探していなければならないかも知れないのです。不倫はいけません。やめましょう。止めろってんだよ分かってんのかてめこのこれが最後の警告だ。

ちょっと論点がずれたようですが、そういうわけで公訴時効の制度は単に被疑者のみならず広く一般に何の落ち度もない人達の利益でもあります。しかし一部のカルト的クレーマー団体並びに無節操に迎合的なクソ拭き紙製造業者のウジ虫キャンペーンが効を奏さないとも限りません。もしそんなことになったら

浮気はしない
 日記をつける(正直に)
無実の罪で死刑になるくらいなら恨みのある相手は早目に殺しておく

などに注意して悔いのない人生を送るように心掛けたいものです。
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2008年07月17日

きちゃない話 クサい奴らの痔肛について

殺人の時効:「なくすべきだ」が77%…毎日新聞世論調査

 殺人事件の時効(15年。05年以降の発生は25年)をなくすべきだと考える人が77%いることが、毎日新聞の全国世論調査(12、13両日、電話)で分かった。発生年で時効までの期間が15年と25年に分かれている現状に疑問を持つ人も68%いた。時効廃止や改善要望が7〜8割あったことで、刑事訴訟法の改正論議が活発化することも予想される。
 日本では、事件発生から解決しない期間が長くなると罪に問えない時効制度があるが、殺人事件の時効を維持すべきかどうか聞いたところ、「なくすべきだ」が77%で、「維持すべきだ」の15%を大きく上回った。男女別では、男75%、女78%だった。
 刑事訴訟法の04年改正で、05年以降に発生した事件の時効は25年になったが、それ以前の事件は15年のままになっている。被告の立場が急に不利にならないよう効力を遡及(そきゅう)させなかったためだ。しかし、発生年で時効の年数が違うのは「おかしい」が68%、「当然だ」が21%だった。
 また、殺人事件以外の強姦(ごうかん)などの犯罪でも、現場に残された血液などのDNAがあれば、容疑者を特定しないまま起訴し時効を停止させる制度が米国ニューヨーク州などにあるが、日本でも同様の制度を「取り入れるべきだ」が69%、「取り入れるべきでない」が15%だった。
 殺人事件の時効廃止については、全国犯罪被害者の会(あすの会)が今年5月、自民党司法制度調査会に要望している。【石丸整】

 【ことば】殺人事件の時効
 明治時代からあり、戦後の刑事訴訟法にも引き継がれた。殺人など最高で死刑に相当する凶悪事件の時効は15年だったが、凶悪事件の罰則を強化した04年改正で、05年以降の発生については25年に延ばされた。存廃について論議はなかったが、今年2月に約27年前のロス銃撃事件で三浦和義元社長(60)が身柄拘束された際、米国には凶悪事件に時効がないことが報道され、時効制度の違いがクローズアップされた。

2008年7月16日 毎日新聞


毎日新聞では5月25日から「忘れない 「未解決」を歩く」及びそれに続く「忘れない 「時効」よ止まれ」の標題のもと、公訴時効廃止のキャンペーンを張っています。偶然にも「アスの会」も同じ5月に殺人事件に関する公訴時効廃止の要望を提出したようで、今度は「明日」ではなくて過去の方にまでごハッテンのようで、ケツは後ろにあるからこれは当然ですが、「死に神」問題に余計な口を挟んでお株を下げた「アスの会」に肩入れする毎日新聞は相変わらず部数の低迷に苦しんでいます。

毎日新聞によれば「米国には凶悪事件に時効がない」そうですが、別段アメリカの全ての州というわけではないようです。そのかわりイギリスにはありません。アメリカにないのはコモン・ローの影響でしょう。大陸法のフランス、ドイツにも殺人の公訴時効がありませんが、これは主として第2次大戦後にナチスの犯罪に対応するための措置だったようです。

大陸法の影響の強い日本では記事の通り明治時代から公訴時効が存在します。したがってこれは「時効制度の違い」に留まらない法体系の違いの問題になってくるのですが、ドイツやフランスのように廃止されなかったのは、おそらく「南京大虐殺はなかった」からでしょう。今になって廃止を言い出すのは独仏とは逆に、戦時犯罪の関係者がほとんど死亡しつつあるからであると思われます。

毎日新聞は公訴時効について次のように解説しています。

公訴時効

 犯罪から一定期間経過すると、刑事罰が消滅する制度。その後は起訴(公訴)されない。海外にいる期間は停止するが、指名手配中も発見されなければ成立する。理由は、(1)時間経過で証拠が散逸する(2)長期捜査は納税者の負担になる−−などとされ、殺人罪は05年、15年から25年に延長された。

2008年6月22日 毎日新聞


しかし公訴時効が存在する理由については、毎日新聞がどういうわけだかあえて触れていない有力な説が存在します。それは犯罪を犯したと仮定されている人物が長期に渡って逃亡する中で固定した事実状態を尊重することが法的安定性のために合理的であるというものです。これは極めて大局的に考えた社会秩序維持ということでしょう。

毎日新聞が専ら「米国」を強調するのは三浦さんの事件のせいばかりではありますまい。ドイツやフランスは憎むべき死刑廃止国なのですから、敏感な「ケツの穴」に触れないためでもあるでしょう。大陸法体系の中での公訴時効廃止について、両国の例は日本にとって参考になるものと思われますが、政治的な思惑のようなもののために無視しなければならないようです。これではマトモな議論など不可能でしょう。

戦争犯罪にきちんとケリをつけることなく誤摩化しながら、それこそ戦争犯罪の「時効」を待ってから、今頃になってそこらのゴロツキやキチガイの犯罪をさも天下の極悪犯罪のように騒ぎ立てるやり方からは「クソ」の臭いが立ち上って来ます。いろんなことを隠蔽した記事のおかげで時効廃止に77%が賛成していますが、これはジャーナリズムとしては恥ずべき見え透いた手口による世論操作の輝かしい成果でしょう。「刑事訴訟法の改正論議が活発化する」のも悪くはありませんが、それは「アスの塊」を毎日新聞で包んで共に肥溜に落としてからにしてもらいたいものです。

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2008年07月16日

「文明」が明る過ぎて眠れない死神

鳩山法相、死刑執行は死に神ではなく「文明」

 就任以来これまでに13人の死刑執行を指示し、「死に神」と表現された鳩山邦夫法相(59)が、7日に発売された「週刊ポスト(Shukan Post)」のインタビューで死刑執行について「文明だ」と制度を擁護する発言をした。

 2007年8月の鳩山法相就任以来、刑が執行された死刑囚は13人で、一時停止していた執行が93年に再開されて以降、最多の執行となっている。

 「週刊ポスト」のインタビューで鳩山氏は、新聞コラムで自らが「死に神」と呼ばれたことに触れ「死刑囚は、死に神に連れていかれたのではなく、司法の裁きで死に赴いたのでしょ。これが文明」だと語った。

 一方で、「サインから執行までの数日間は眠れない。孤立無援、ひとりぼっち」だと述べ、執行令状に署名する前には心を落ち着かせるために、首相を務めた祖父、外相を務めた父の墓参りをしたことを明かした。

2008年7月14日 AFP


「眠れない」ことで物事が正当化されるのであれば、予定した上で犯罪を犯す人、特に経験の少ない人(3回くらい)は実行に先立つ数日間は「眠れない」でしょうから全員無罪です。「ひとりぼっち」は人徳の然らしむるところであるといえるかもしれませんが、墓参りまでしているところをみると「これから何人かそっちに送るからひとつヨロシク」とか言ってるんでしょうか。

鳩山さんはどうも「比喩」というか「もののたとえ」ということが分からないようです。誰も「死に神」の正体は鳩山さんである、とはいっていないわけでして、その証拠に鳩山さんは大きな鎌を持っていません。もちろん時には大きな捕虫網を持ったり、その捕虫網でチョウチョやその他の生命体を「あの世」に送り出すことがあるやに聞いていますが、そういうのは「死に神」ではなくて単に「虫取り」といいます。

てゆうか「素粒子」だって鳩山さんが死刑囚を連れてどこかに行ったなんて書いてません。どこかに行っちゃったんならそれはそれで一向に構わないのですが、幸か不幸か鳩山さんはどこにも行かずにまだこっちに留まっているわけです。そもそも鳩山さんは死の世界まで誰かを導くどころか、死刑台まで誘導したり引きずってゆくようなことすらしていません。そういうことは刑務官とか教誨師がやることであります。

もちろん、鳩山さんは誰をいつ殺すかということを決定するわけで、それは比喩的にはその人を死刑台に導くものであるということは言えるのであり、死刑がつつがなく執行されればその人は「あの世」とやらへ行くのであるとすれば、鳩山さんはまさに人を「あの世」に導くのである、ということが許されますから、そういう意味では法務大臣の機能はある点において「死に神」である、といってもよいのです。もっとも、より実情に即して言えば法務大臣はもっぱら「送り出す」だけで、それから後の面倒は人任せですから、多少睡眠不足でも別に関係ないのでした。

これは比喩的な表現ですから、なにも「文明」などと対立させて言わなくても良いようなものなのです。ところがここで「文明」を持ち出すということになると、鳩山さんは「素粒子」子が「死に神」だのナントカの神だのの実在を信じる無知蒙昧な非「文明」の野蛮な徒輩であると考えているようです。しかしながら別の見方からすれば「死に神」という概念を持つこともまた立派な「文明」でありますから、ここで鳩山さんの「文明」観というものが問題になってきます。

「文明」とは常に「野蛮」に対立する概念で、てゆうかどっか他所の連中を「野蛮」呼ばわりすることによって自らを「文明」と称するのがこの言葉の正しい使い方です。そこで鳩山さんの「文明」観はその「野蛮」観によって計られることになります。そこで鳩山さんによれば「死に神」は「野蛮」に属するものだそうですが、そうすると「死に神」を持たない宗教が「文明」であるというわけですから、「文明」とはキリスト教西欧に他なりません。これはまあ、「文明」本来の用法であるといっていいでしょう。

鳩山さんちは神道だそうですが、神道ではオマンコに火傷して糞尿をまき散らして死に、腐乱死体となって夫を追いかけ回した挙げ句にすっかりへそを曲げて黄泉の国の主宰神となったイザナミが「死に神」に該当します。大変な女性がいたもので、これはまた随分と「野蛮」な話しではありますが、男性にとっては結婚してみると「まあそんなもんだろう」と納得のいく展開ではあります。困ったものです。

一方で鳩山さんは「司法の裁き」が「文明」だと思っているようですが、これは誤解でしょう。ほとんどあらゆる「野蛮」世界において何らかの基準による裁定が行なわれているのであって、それがたとえ水に浮いたら有罪だとか熱湯に手を突っ込むなどの他人から見たらはなはだ信用のおけないものであっても、とにかく何らかの審判というものが行なわれているのですから、「司法の裁き」というものは「文明」「野蛮」を通じて普遍的なものです。

ところで死刑制度については、これを支えている理屈は現在では主に「被害者の報復感情」であります。そこで死刑が執行されるとき、そこでは単に「私的報復」が代行されているのであるといえるでしょう。これは私怨による殺人と全く変わるところがありません。「報復感情」を根拠とする死刑制度は「司法の裁き」の否定であり、鳩山さんによればこれは「野蛮」に他なりません。「野蛮」というか「野人」というか、旧石器時代くらいの話しでしょう。というわけで今回も鳩山さんは何を言っているのかよくわかりませんが、寝不足だからしょうがないか。
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2008年07月12日

亜富汗斯坦死神連合

臨時国会までに新たな貢献策 アフガン巡り官房長官

 町村信孝官房長官は11日午前の閣議後の記者会見で、アフガニスタンの復興支援について「日本は給油支援だけでいいのか。いずれ来る国会を念頭に置きながら作業を進めている」と述べ、8月後半に召集予定の臨時国会までに新たな貢献策を取りまとめる意向を明らかにした。自衛隊のさらなる活用にも前向きな姿勢を示した。

2008年7月12日 NIKKEI NET


これがまあ、「サミット」とかいう一連の騒動のひとつの成果というか「成れの果て」というか、一定の結果というものであります。日本は議長国としてISAFの活動を「評価」し、共同歩調を取る意志を表示しました。これは小沢さんの提案に応えたのではありません。その時には柄にもなく「憲法違反の疑い」があるとかなんとか、エラソーなことを宣っていたものですが、今回米国は大統領の陰毛による命令があったもんですから、相手によって考えがコロコロ変わる大人の対応。それに元々自民党は「憲法は違反するためにある」という犯罪的な無法者集団なんですから。

アフガニスタンといえば危険なところだそうで、それも日増しに危なくなってきているという状況のようです。5月末の時点でISAF兵士の戦死は100人を突破したと思ったら6月は月間死者数の最高記録を更新、7月に入って落ち着いたかと思ったら昨日2人死んだようです。自衛隊もあんなところに行ったら本当に逝っちゃいます。

タリバンは力を増しており、その背景には民衆のある程度の支持があるわけですが、しかしその「支持」もある面では「テロ対策」のために市民の犠牲もやむなしとするISAFに対する反感に由来するものと考えられます。したがってISAFの増員は状況を悪化させる可能性があり、そんなところに出掛けて行く自衛隊は誰のためだか知りませんが死ににいくことになりそうです。

この点について、政府は自衛隊に戦死者が出る可能性を当然考慮に入れていると思われます。そのようなことが起こった場合の「世論」対策には目処が立っているようです。

三面記事の方では5月までは光市の事件を中心に「被害者」に偏った報道が展開されましたが、6月からは秋葉原の事件によって今度は「加害者」が呼び物になりました。これは180度の転換、もしくはお口直しにも見えますが、両者には共通したものがあります。それは「報復」ということです。

「報復」には2種類ありまして、ひとつには「復讐」ということがあります。これは主として心理的な釣り合いの回復を目指すものですが、最終的にはどこまでいっても不可能な「回復」を求める点で終着点のないもの、従って制度に収まり切らないものです。もうひとつがおそらく「裁定」ということで、何らかの「正義」の回復を図ることです。これだと何が「正義」か知りませんが、とりあえず終着点というものが見えて来ます。

加藤さんのは純然たる「復讐」ですが、本村さんは「裁定」を通して「復讐」を実現しようという、それ自体矛盾する主張をしているのですが、それは結局は司法的正義を否定することにしかなりませんから、これもやはり「復讐」の方です。

「報復的司法」という言葉があるのかどうか知りませんが、本村さんが「復讐する社会」の立役者なら、加藤さんは「社会への復讐」としての犯罪というものを見直させてくれたわけです。どちらの「復讐」についても、「復讐」したいことを山ほど抱えている一般の人々から一定の「共感」を得ているわけですが、もちろん政府としては前者に対しては裁判員制度によって「復讐する社会」をなんとかして制度的な枠にはめようとする無駄な試みを行なう一方で、後者に対しては労働者派遣法の見直しによって「社会への復讐」への共感が危険水位に達しないように対策(しかしまあ何とセコい「対策」なんだ)を取る、ということになっているようです。

しかしながら現状では原油高、食料品の高騰によってビンボー人の生活は直接圧迫されている一方で景気の悪化により先行きが不安であるにもかかわらず増税が予定されているという状況ですから、ともすると僕なんかは「社会に復讐」したくなるわけです。こういう人が沢山いると政府としては困ったことなんですが、ここで「復讐」を向ける矛先を変えてもらうことが出来れば大助かりです。

そこで2、3人の戦死などは逆に大いに望ましい、ということになります。もしかするともっとたくさん死んじゃうかも知れませんが、まあそれでも構いません。どんどん死んじゃってください。日本国民はタリバンに「復讐」を誓うでしょう。マスゴミがうまく煽れば、かつての「拉致」と同じくらい盛り上がるんじゃないですか。しかし盛り上がるのは良いのですが、戦争というのは別にそんな「復讐」というような気持ちでやるもんじゃありませんから、最後には「世論」はバイアグラを切らした奥さんのように欲求不満に悶えることになりそうなんですが、その時はまた誰かを吊るせばいいんでしょ。
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2008年07月10日

未来兵器ブラジルビキニ 対 肉の三軍総攻撃

飛騨牛等級シールに生産者名や個体番号記載

 食肉卸小売業「丸明」(養老郡養老町)をめぐる飛騨牛偽装問題を受け、飛騨牛の証明書を発行する「飛騨牛銘柄推進協議会」は消費者の信頼回復に向け、店頭に並ぶパック詰め商品に張る等級表示シールに、等級に加えて生産者(住所、氏名)や個体識別番号、取り扱い市場、市場での上場番号を記載する方向で検討に入った。
 同協議会が県内の食肉地方卸売市場で枝肉販売時に発行している証明書とほぼ同じ内容を、消費者向けにも表示することで信頼性を高める。生産履歴は個体識別番号でインターネットを通じて調べられるが、消費者の視点に立ち、店頭で一目で分かるようシールに記載する。
 同協議会の大池裕会長と古田肇知事は同日、県庁で面談し、こうした取り組みも含め、飛騨牛ブランドの信頼回復に全力を挙げることを確認した。大池会長は「生産者、流通業者、県、協議会が一体となり、再発防止と信頼回復に努力する必要がある」と話した。

2008年7月8日 岐阜新聞


もちろん生産者名や個体識別番号を含めて「等級表示シール」そのものを偽造してしまえば何の問題もありません。消費者がそういう事を気にするのはお肉に何か問題があった場合ですが、幸か不幸か等級を偽装された牛肉には食肉として特に問題はないのです。ただ値段が「不当に」高いだけの話しです。

国産牛肉の等級は歩留(骨を除いて肉が取れる度合い)によってAからCの3階級、肉質によって1から5までの5階級に分類されます。一般消費者が店頭で購入する段階では歩留は関係ないでしょうから、肉質による等級が問題になりますね。

「飛騨牛」では3等級から5等級のものが「飛騨牛」を名乗る事が出来ます。当然等級の高い肉の方が高く売れるわけですが、「丸明」では1等級は2等級のものを偽って3等級としたうえで「飛騨牛」として販売したというわけで、安いものを不当に高く売ったということになります。

もっともこの間テレビで、2等級の肉と3等級の肉を並べて見せたうえで「見分けがつかない」と言っていました。多分喰っても僕なんかの舌では違いは分からないでしょう。消化しても僕の胃袋ではどっちも同じだと思うに違いありません。最終的に排出された大便の芳香が異なるのかどうかは定かではありませんし、人間便器の「ひな」ちゃんに
「あなたの食べたお肉は1等級のクズねw」
と指摘されてしまう、というような話しは聞いたこともありませんし、聞きたくもありません。

「ひな」ちゃんって誰だよ。なんといっても牛は生きてるもんですから、その「品質」の優劣は連続しているわけで、そこを階級に分けるというのはトロンボーンにピアノみたいなグリッサンドをやってみせろというに等しいのですから、隣接する等級間の境界は極めて曖昧であるのは当然でしょう。にも関わらず等級の差によってブランド価値の有無が決定され、大きな価格差を生じているという現状は、たしかにあまり納得のいく話しではありません。

とか言っていますけど、僕なんか1等級だろうが2等級だろうが飛騨でも松坂でも仙台でもとにかく「国産牛肉」というものにあまり馴染みがないわけでして、実のところ等級がどうだろうと全然そんなの関係ねえ(You、おぼえていますか)ですよ。最近はオージービーフばっかりです。てゆうか牛肉そのものを喰う機会が減ったようです。最近はもっぱら鶏肉とかです。

江戸川の会社 給食鶏肉 国産と偽装 ブラジル産680キロ納入

 ブラジル産の鶏肉を国産と偽り、学校給食センターに納入したとして、千葉県警浦安署は九日、不正競争防止法違反の疑いで、東京都江戸川区の食肉販売会社「山形屋」と同社社長(65)を千葉地検に書類送検した。
 社長は容疑を認め「見た目は業者でも見分けにくいので、ばれないと思った」と供述しているという。
 調べでは、同社は二年前、ブラジル産の鶏肉計約六百八十キロを岩手県産と偽り、千葉県浦安市の学校給食センターなど計三カ所に納入した疑い。
 浦安市は給食用の肉を国産に限定していたため、同社は別の取引で扱った岩手県産と表示された証明書をコピーして偽造。同市に提出していた。
 問題の鶏肉は浦安市の二十五の小中学校(計約一万五千人)で食材に使われたという。当時のブラジル産鶏肉の仕入れ値は一キロ約三百円で、国産のほぼ半額だった。浦安市への匿名通報で発覚した。

2008年7月9日 東京新聞


僕はやっぱりビキニもチキンもブラジルですね。実際のところ半額ですから仕方ありません。牛肉も、国産は輸入ものの倍くらいの価格になりますからとても手が出ません。僕の脚が早ければ手を出せるかも知れませんが、そんな悪いことはしないようにしています。第一どうせやっぱり「見た目は業者でも見分けにくい」ようなシロモノのためにオマワリさんに面倒はかけられませんや。

ちなみに普段買い物をしない人や菜食主義者の皆さんの参考までに、食肉類の小売価格を比較してみます。農林水産省の調査によれば、概ね、国産牛肉を基準とするとその2分の1が輸入牛肉、3分の1が豚肉、6分の1が鶏肉の値段ということになっております。ちなみにウナギも国産は中国産の倍の値段ですね。

まるで「ウナギ・ロンダリング」…魚秀が15トン買い戻す

 中国産ウナギの偽装問題で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)が「愛知県三河一色産」と偽装して水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に販売した中国産のかば焼きのうち、15トンを買い戻す「循環取引」を行っていたことが分かった。
 農林水産省は、魚秀が中国産ウナギの出荷元ではなく、購入した業者の1社にすぎないことを装った隠蔽(いんぺい)行為とみて調べている。
 農水省によると、魚秀は「マルハニチロホールディングス」の子会社の神港魚類に、商社2社を経由して販売した中国産かば焼き256トン(約204万匹)のうち、15トン(約12万匹)を目立たないように小口に分けて買い戻し、西日本の卸売業者などに直接売却していた。そして、「一色産と称する不審なかば焼きが出回っている」との通報を受けた農水省から6月初旬に、商品を取り扱った業者の1社として事情を聞かれると、仕入れ先として神港魚類の名を挙げ、自社が出荷元であることを気づかれないようにしていたという。
 一方、魚秀が神港魚類にかば焼きを販売する際に介在した商社の関係者によると、魚秀側は架空会社の「一色フード」名の領収書を発行していた。この商社は神港魚類側から振り込まれたかば焼き256トン分の代金を4回に分けて、現金で魚秀の非常勤役員らに手渡した際、いずれも一色フードの領収書を受け取った。この関係者は「当時は架空の会社とは気づかなかった」と話している。
 一連の魚秀による隠蔽行為について、農水省表示・規格課は「これだけ取引を複雑化させれば、仮に調査されても自社の存在は明るみに出ないと思ったのだろう。まるでマネーロンダリング(資金洗浄)ならぬ『ウナギロンダリング』だ」と話している。

2008年6月27日 読売新聞


たしか「ウナギロンダリング」の出典はここだと思いましたが、ウナギだって黄金バットのようにどこから来るのかよくわからない、アヤシイ生物です。海と川を回遊し、ときに陸上を這うといいます。空も飛べばいいのに。最近の研究によるとその産卵場所は「スルガ海山」だといいます。「スルガ海山」ってどこでしょう。駿河湾の近くでしょうか。「Google Earth」で検索してみましょう。すると札幌の「うな明」が表示されます(本当)。頭の良い奴がいたものです。

「うな明」、「丸明」の親戚でしょうか。札幌にお越しの際は「ぐーぐるあーすを見て来ました」と言ってあげてください。なんかくれるかも知れませんし、くれないかも知れません。多分何もくれないでしょう。しかし全然何も一切決して参考になりません。「スルガ海山」は北緯14度付近、東経143度付近にあります。かなり南の方です。とにかく札幌の近辺にはありません。サイパンの方です。SAIPANとSAPPOROは少しだけ似ていますが、ほんの少しだけです。より正確には北マリアナ諸島のロタ島の近くということです。

ウナギはそこで産まれてこっちの方まで泳いでくるのです。この稚魚を捕まえて養殖するんですが、問題はどこで養殖するかということで、それによって「産地」が違うというわけです。日本で養殖したのが国産、中国なら中国産です。国産は色が白いとか中国産は色は黒いが南洋じゃ美人だとかいわれていますが、要するに全部北マリアナ産です。元は一緒ですから、これを切って開いて蒲焼きにしてタレを付けて山椒をかけたら、もう見分けはつきません。

見分けのつかない2つのものがあって一方は倍の値段がする、ということなのですから、安く仕入れて高く売ればそれだけ儲かるのですが、それは確かに「不当に」高く売ったことになるわけですが、しかし安い方の輸入物は何故安いのか、それはたとえばどのような労働によって生産されたものなのかと考えると、安い方が「不当に」安いのかも知れません。他の業種の企業を経営している皆さんにとっても、食品が安くなれば人件費が安くなるわけです。

例えば「徴農」なんて言っている連中は、奴隷労働によって日本の農産物を「不当に」安くすることによって「国際競争力を強化」しようとしているのかも知れません。しかしその一方でマスゴミが盛んに「安い方と高い方と見分けがつかない、同じ様なもんだ」と言っている状態もなんだかキモすいものです。これが日本の業界は信用出来ない(確かに)、食品に関する国際規格の導入を歓迎しようとする世論を醸成するものである可能性もあります。

国際規格である「コーデックス」は、しかし国際規格であるために低い基準に引っ張られがちです。しかしこれを導入してしまうと、日本独自でこの規格よりも高い基準を決めた場合、それが貿易の障害になればWTOに提訴されて負けてしまい、報復関税をかけられます。しかもコーデックスの会議には食糧、製薬関係の多国籍企業がアメリカ政府代表のオブザーバーとして多数参加している一方、消費者団体等は必ずしも参加していないことも多いようですから、規格はそのような企業の都合の良いように決定される傾向にあります。

最終的には日本の生産者が多国籍企業の奴隷と化す、これで日本も安心だ、ということも考えられないわけではありませんが、よく考えてみましょう。牛肉でも鶏肉でもウナギでも、騙されてる消費者は国産とかブランド品などの「高い方」を買う人たちなのです。高く買ったものが実は安く仕入れたもんだった、ということであって、輸入物は輸入物としてそれなりの価格で堂々と販売されています。ビンボー人はどうせそっちの方しか買えないんですから、何の被害も受けていません。

なんなら1000円賭けても良いですが、牛肉やウナギを食べなくても死にやしません。てゆうかオジサンの小さい頃(電気洗濯機にローラーがついていた頃)は牛肉やウナギは庶民の気高いお口には入らないもんでしたよ。確かに輸入物は安全性とかに疑問があるでしょう。だったら食べなければ良いだけのことです。どうせうちではけさはコッペで今夜はサンマだ。コッペパンも高くなったな。
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んなもん喰ったって偉くはなれない。

大阪でサンマ初競り 豊漁でもサミット影響で入荷少なめ

 サンマの初競りが10日朝、大阪市福島区の市中央卸売市場であった。9日に北海道東部で水揚げされた初物で、豊漁のため昨年と比べて3〜4割安。ただ、洞爺湖サミットの厳戒態勢の影響で、入荷は昨年より少なかった。
 業者によると、水揚げは昨年のほぼ倍の約100トンあったが、入荷は2.1トンで昨年の1割減。飛行場での検問や荷物チェックなどに時間をとられ、空輸の量が減った。
 型は大ぶりで1匹あたりの最高値は800円。この時期にしては脂がのっている。業者からは「この日程でサミットをやらんでも」と恨み節が聞かれた。サンマは大阪市内の小売店などに並ぶ。

2008年7月10日 asahi.com


サミットめ、どこまでビンボー人をいじめるんだ。しかし800円のサンマってどんなんだろ。見るだけでも見たいものです。ブラジルビキニと一緒で見るだけですけど。って、何か見えてません?ありゃ陰謀ですか?いや、あれはあなた、陰毛ですよ。
posted by 珍風 at 19:53| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

2008年洞爺湖の旅

でもって「健康食品」といえば、やっぱりエビでしょう(そうか?)。

<エビ養殖詐欺>以前にも同様手口で600億円 黒岩容疑者

 フィリピンでのエビ養殖事業に絡む出資金詐取事件で、逮捕された「ワールドオーシャンファーム」会長、黒岩勇容疑者(59)は約10年前から、健康食品販売会社2社を舞台に巨額の出資金を集めては1〜2年後に破綻(はたん)させる今回と同様の手口を繰り返していたことが分かった。2社で集めた出資金は計約600億円に上る。警視庁などの合同捜査本部は、不正な集金システムを熟知した黒岩容疑者が今回の事件を主導したとみて追及する。

 黒岩容疑者らは「フィリピンでのエビ養殖事業に投資すれば、約1年3カ月後には出資額が2倍になる」などとだまし、05〜07年に約3万5000人から約849億円を集めたとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕された。

 関係者によると、黒岩容疑者は80年代に知人男性と健康食品販売会社「ユーゼン」を都内に設立。98年1月ごろから「出資した金が1年で3倍になる」などと勧誘して出資を募り始めた。出資会員が新たな出資者を見つけると紹介料を支払っていた。ユ社は全国の約3000人から約300億円を集めたが、00年6月に倒産した。

 99年10月には健康食品販売会社「アイエーエスプロデュース」を茨城県内に設立。都内に拠点を移した01年2月以降「販売事業に出資すれば1年で倍の配当を得られる」などと出資者を募り、約2万人から約300億円を集めたという。しかし02年1月に会員への支払いが停止され、02年4月には解散した。

 黒岩容疑者はユ社では副社長、ア社では社長を務めていた。

 いずれも刑事事件には発展しなかったが、ア社を巡り、広島市内の会員らが02年5月、黒岩容疑者らを詐欺や出資法違反容疑などで広島県警に告訴。同9月には同市内の会員らが黒岩容疑者らを相手取り出資金の返還を求める民事訴訟を広島地裁に起こしていた。

 また国民生活センターによると、ア社に出資した投資家らからの苦情相談も数十件寄せられたという。

 黒岩容疑者の知人男性は「まず金を集められるだけ集める。マスコミや被害者の動きを察知すると姿をくらますのがパターンだった」と話す。ワ社の場合も、養殖事業への出資を集め始めた約2年後の07年1月以降に突然配当を停止し、同5月には破綻している。【武内亮、町田徳丈】

2008年7月4日 毎日新聞


今話題の「エビちゃん」こと黒岩勇容さん、以前にも健康食品会社を作っては潰して集めた金がなんとたったの600億円。たったの、ですよ。たったの。立ちゃしませんが、これは「森の人」福田さんが洞爺湖畔のバブルのお化け屋敷での3日間の豪遊で消費する金額でしかないのです。

エイズ患者400万人の治療費分=巨額なサミット経費に驚き−英紙

 【ロンドン5日時事】5日付の英紙タイムズは、7日から開催される北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で日本政府がかける経費が2億8500万ポンド(約600億円)に上り、3年前の英グレンイーグルズ・サミットの3倍以上に相当すると報じた。エイズ患者400万人を1年間手当てできる金額と同等と指摘している。
 同紙によると、洞爺湖サミット予算の半分は警備を担当する警官2万1000人らの動員費用。同費用は1億4200万ポンド(約300億円)でグレンイーグルズ(7200万ポンド)の約2倍になるという。

2008年7月5日 時事


じゃあイギリスはエイズ患者133万人分を無駄遣いしちゃったんだ、バカだねえ、という話しはさておき、600億円といえばエイズ患者じゃなくても日本人1人あたり500円、狂牛丼1杯にサラダと卵が付けられます。G8仲間の日本ではみんなおとなしく狂牛肉を喰って静かに狂っていくのですが、そうじゃない所もある、という話しはさておき、そのうちの半分、250円がオマワリさんの経費です。要するに300億円って事ですが、つまり経費からいうと「サミット」ってのは半分が「警備」なんですな。会場はSECOMのホテルだから全部が「警備」なんですが。

まあ「サミット」の目的がそもそも「それ自体を警備する事」なんですから、半分でも多いというわけではありません。イギリスなんかは総経費が日本の3分の1のくせに警備予算は日本の半分だというのですから、これはイギリスでは警備経費が総経費の75%を占めるということになります。つまりタイムスの主張は、日本は本来の目的以外の所に金を使いすぎている、警備予算はそのままで総予算は400億円でいけるはずだ、ということになります。

とはいうもののイギリスの倍の予算をかけただけの事はあり、「日刊ベリタ」によればウォルデン・ベローさんは「これまでのG8サミットなかで最悪の経験。ハイリゲンダム(ドイツ)でもグレンイーグルス(イギリス)でも、これほどひどい扱いは受けなかった。今回の体験は、2年前にシンガポールで入国を拒否されたときに似ている。あのとき入国できなかったのは、シンガポールが独裁政権であり、政治的な理由だったと思われる。それと同じことを、民主主義であるはずの日本政府がやっているのだ。こうした行為は日本の民主主義の汚点であり、日本政府は恥ずべきである。外国人への抑圧は、日本国民にとっても悪い予兆となるだろう。次の被害者は、日本人自身であるかもしれない」と怒っています。もっともシンガポールの件は、過去においてシンガポールが日本に学び、今では日本がシンガポールに追いつき追い越そうとしていることを僕が指摘していたのにベローさんが読んでいなかったのは残念な事です。
http://worstblog.seesaa.net/article/37807298.html

日本が民主主義である、と思っている外国人は沢山います。例えば外国人は日本人は誰でも「サムライ」で「ウタマロ」だと信じているようですが、それは身分制度への無知に基づく誤解です。現在でも武装が許されているのは軍人・警官・ヤクザという、日本の支配階級の警護に任ずる3身分だけであり、一般の日本人はダガーナイフすら所持することが許されていません。路上での火気の使用も厳しく制限され、たばこを吸っていただけで罰金を取られますし、自動車による「テロ」を防止するために、高額な罰金で路上駐車を取り締まっています。しかもこれらの取り締まりは、一般市民のうち恵まれない人々を使役して行なわれているのです。

その他にも300億円を使って、関東地方でもコインロッカーの使用を禁止し、図書館の夜間返却ポストを封鎖し、要所にはオマワリさんが長い棒を持ってぼーっと立っています。暑いのにご苦労様な事で、自業自得ともいえますが、そんなオヤジギャグが出てしまうくらい大変なんです。G8の一部にも会議参加国を増やして、要は自分の所に回ってくる順番を少しでも遅らせようと思っている人がいるほど、こうした費用の負担は馬鹿になりません。例えば、600億円といえば、すぐ近所で破綻している夕張市の借金がちょうどそのくらいです。正確には630億円くらいですか。

「私設暴力装置」に便宜を図っている暇があったら世界的な映画祭を危機に陥れないようにした方が世界的にも意味があります。そんなことやってるからゴーゴー夕張は坊主頭になっちゃった。どうするんですか。そりゃ「平泉の文化遺産」だって意味はあるんでしょうけど、ついこの間近所で大地震が来たっていうのに、政府が無駄な金を使っちゃうようではユネスコだって困るでしょう。

復旧費、宮城県財政を圧迫 被害額600億円

岩手・宮城内陸地震への財政支援を求めて村井嘉浩知事は20日、永田町・霞が関を奔走した。宮城県が集計した被害額は、初期段階で600億円に迫る。緊急に取り崩せる財政調整基金は約11億円しかなく、財政当局は県債の大量発行を示唆。

2008年6月20日 河北新報


記事の途中ですが、これは「初期段階」ですからね、もっと増えるでしょうけど、とりあえずは600億円。たったの。まだ行方不明者が10人もいるんですが。大雨も降るし。サミットだか山崩れだか知りませんが、日本はときどき地震があるんですから、そんな所に世界の要人を集めていいのでしょうか。いいのでしょう。

ところで日本のサミット予算が「多すぎる」と思っているイギリス人は、じゃあ600億円あったら何にどう使うかっていうと

住宅市場へ600億円 英首相が生活支援策

 ブラウン英首相は14日、下院で演説し、住宅市場対策に計3億ポンド(約610億円)を支出するなど、来年の実施を目指し今後法案化する計18の政策の概要を明らかにした。食料やガソリン価格の高騰、経済減速などを背景に労働党政権の支持率が低迷しており、住宅政策や預金者保護など勤労者の「生活支援」拡充を強調する内容。

 住宅関係の政策では、米サブプライム住宅ローン問題の波及で今後の価格下落が予想される住宅市場のてこ入れのため、二億ポンド規模で民間の住宅を買い取り公営住宅に転換。一億ポンドの基金を積み増し、初めての住宅取得に対する公的支援を拡充する。

2008年5月15日 共同


だそーだ。勤労者の「生活逼迫」を拡充するために消費税を上げるんだとか、たばこ税を上げるんだとか言ってるのとは違うみたいです。たばこ税といっても、結局は家計部門から数兆円を巻き上げる事には変わりないのですから、朝三暮四とはことのことです。これは中国の『列子』だか『荘子』だかに見える故事ですけど、日本では人間が猿に騙されるところが進歩したところです。ご存知の通りピエール・ブールの『猿の惑星』の「猿」は日本人のことなんですから、気分はもうSFです。

ところでSFといえば「オデッセイ」です。ホンダではなくて「2001年」とかそういうやつですけど。もっとも2007年の「オデッセイ」は木星に宇宙人との共同体を探しに行くのではなくて海底に潜って600億円を探します。こうなるともうジェームズ・キャメロンの世界ですが、あっちは2000億円くらい稼いだような気もします。やっぱりお金は宇宙ではなくて水中にあるのです。

600億円の財宝か  沈没船から銀貨50万枚

 【ニューヨーク18日共同】海底探査に従事する米企業「オデッセイ海洋探査」(本社フロリダ州タンパ)は18日、大西洋で沈没船の探査作業を終え、数百枚の金貨や計17トンに上る50万枚の銀貨などを引き揚げたと発表した。  
 
 AP通信によると、総額5億ドル(約600億円)相当とも見込まれ、これまでに海底から見つかった財宝としては過去最高額になる可能性がある。  
 
 探査場所などは明らかにされていないが、同社のモリス会長は「この海域には植民地時代の多くの沈没船が眠っている」と述べており、銀貨などは17世紀前後のものとの見方もある。  

 英デーリー・テレグラフ紙(電子版)は、同社が探査のため裁判所に提出した記録を基に、英国南西約60キロの海域に沈んでいる17世紀の英商船との見方を報じている。  銀貨などは米国内に持ち込まれ、専門家が保存、鑑定作業をしている。

2007年5月19日 共同


もしかすると洞爺湖にも何か沈んでいるかも知れません。無駄遣いをした罰に福田さんを沈めて拾ってきてもらうのもいいでしょうし、だまし取った罰に黒岩さんを沈めて引き上げさせるのも良いでしょう。何にも見つからないかもしれませんが、沈めただけお得というものです。とはいっても、2人とも「軽そう」ですから、果してうまく水に沈むかどうかは保証の限りではありません。実はとっくに沈んでいるという話しもありますが。
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2008年07月06日

TOYOTAで走ろう危機経路

日本では16分に1人が自殺しています。2007年の自殺は33,093人。2006年対比2.9%の増であり、増加傾向に転じています。1日あたり90.7人、サミットとやらを3日もやっている間に272人が自殺します。これが少しでも増えればサミットを開催した甲斐があるというものです。紀尾井町辺りで美味いものを喰っている間にも5〜6人は死んでいると思えば料理の味もまた格別なものがあるでしょう。

もっとも僕はそんなもの喰った事ないのでよくわかりません。しかし「自殺」の方なら何とかなるかも知れません。それでその実際の味わいをを調査した人たちがいますので、せめてそっちの方を参考にしたいと思います。

自殺の実態、初の白書=9万7000人を地域別分析−「危機要因」平均4つ

 自殺問題に取り組む民間非営利団体(NPO)や精神科医、経済学者らによる民間の「自殺実態解析プロジェクトチーム」は4日、自殺に至る過程や社会的要因などに関する初の「自殺実態白書」をまとめ、岸田文雄内閣府特命担当相に提出した。警察庁の自殺統計原票を基に、約9万7000人を地域別に解析。自治体の対策などに役立ててほしいとしている。
 白書の第一部はNPOライフリンクなどが行っている「自殺実態1000人調査」から、これまでに調査を終えた305人分を分析。自殺の「危機要因」はうつ病や家族の不和など68項目に及び、1人平均4つを抱えていた。

2008年7月4日時事


「白書」の第一章は305人の自殺者について遺族に面接による聞き取り調査を行なった結果を基に「自殺実態解析プロジェクトチーム」が「自殺の危機要因」を認定してます。

それによれば要因の不明な16人を除く289人について分析した結果、調査対象のうち7割が10の要因に集中しており、これを「自殺の10大危機要因」としています。

  1、うつ病
  2、家族の不和(親子、夫婦、その他、離婚の悩み)
  3、負債(多重債務、連帯保証債務、住宅ローン、その他)
  4、身体疾患(腰痛、その他)
  5、生活苦(将来生活への不安を含む)
  6、職場の人間関係(職場のいじめを含む)
  7、職場環境の変化(配置転換、昇進、降格、転職)
  8、失業(就職失敗を含む)
  9、事業不振(倒産を含む)
 10、過労

ここで「うつ病」とか「過労」といのは、あくまで遺族への聞き取りをもとに精神科医や弁護士が判定したものですが、自殺とうつ病の関連については既によく言われているところです。重要だと思われるのは、うつ病が自殺の要因だとかいうことではなく、諸要因の連鎖、すなわち「自殺の危機経路」のモデルを提出した点でしょう。極めて大雑把に言えば、色々な「要因」が「うつ病」の原因となっており、そして「うつ病」が最終的に「自殺」の直接の引金になるということです。

「白書」ではこれを3段階に分けて考え、「危機の進行段階」としています。この場合、ある「要因A」においてそれに含まれている別の「要因B」が1つあるときに「要因A」の「複合度」を「1」とします。すなわち「複合度」が「0」である「要因」が出発点となる最初の危機です。ちなみに「自殺」そのものの「複合度」は平均で「5」です。つまり自殺者は4つの「危機要因」を有しています。

 1、自殺のきっかけとなる最初の危機要因が発生した段階
    複合度1点要因 事業不振 職場環境の変化 過労
 2、最初の危機要因から問題が連鎖を起こし始めた段階
    複合度2点要因 身体疾患 職場の人間関係 失業 負債
 3、危機要因の連鎖が複合的に起こり事態が深刻化した段階
    複合度3点要因 家族の不和 生活苦 うつ病

このうち2段階目もしくは3段階目において、前段階の「危機」の直接の結果として生ずる「危機」の他に、別の「危機」が誘発されて更に問題を深刻にするようです。したがって「段階」は「3」ですが、要因は「4」になっています。

例えば、雇用されている人が配置転換という「職場環境の変化」を被るとします。これが第1段階なのです。その結果「過労」に陥ることがあり得ます。これは第2段階ですが、同時に「職場の人間環境」の悪化という「要因」が新たに発生してきたりします。すると第3段階で「うつ病」に陥り、この4つ目の「危機要因」が直接に自殺へと至ります。

もっとも、職場でのいじめという「要因」から直接に「うつ病」にいたり、自殺に繋がっていくような例では「要因」は2つですし、逆に「失業」して「再就職に失敗」、仕方がないので自営になったら「事業不振」、「多重債務」をかかえて「生活苦」、そして自殺に至る人もいます。多い人ではなんと10もの「要因」を持っていた例もあるそうです。まさに壮絶な人生というべきでしょう。

これによって「うつ病」は「自殺の原因」の王座を追われる事になります。それは結果に過ぎないのであり、掘り下げると別の「要因」が見えてきます。また同時に、「危機の連鎖」の第1段階での対応が課題となってきますが、第1段階での「要因」は、それだけを取り出してみれば「よくあること」でしかありません。「頑張ろうよ」などという対応で済ませてしまう事が多いと思われます。しかしそのような普通の不幸がある場合には自殺に繋がっていくものであるとすれば、有効な「自殺対策」は一般的な社会政策と別のものではありえません。つまり「自殺対策」とはひとつの欺瞞なのです。

第二章では警察庁の「自殺統計原票」を用いて、2004年から2006年のにおける警察署別の自殺の特性を見ています。この期間の自殺者の総数は97,032人ですが、これを自殺の発生した場所を所轄する警察署別に100位までを示しています。

次に「自殺の原因・動機(大分類)」は下記に分類されます。多い順に、

 1、経済・生活問題
 2、病苦等
 3、その他
 4、家庭問題
 5、勤務問題
 6、男女問題
 7、不詳
 8、学校問題

警察庁によって「原因・動機」が把握されているもののうち、上記の8項目に当てはまる者の数は31,089人です。「白書」では、このうち「経済・生活問題」と「病苦等」について、警察署別に上位50位までを示しています。これは「原因・動機」のうちおよそ6割を占めます。仮にこれを「主要2動機」とします。

そして自殺者を職業別に分けると、多い順に

 1、無職者
 2、被雇用者
 3、自営者

までで9割以上を占める事になります。これについても上位50位までが表になっています。

それで、自殺の多い警察署について自殺者の「原因・動機」および「職業」がどうなっているかをみると、地域特性というものが分かるようです。例えば総数で上位10位までの警察署管内における「原因・動機」および「職業」の順位は次のようです。

1、山梨富士吉田
 「経済・生活問題」で16位、
 「病苦等」でランク外
 「無職者」33位
 「被雇用者」2位
 「自営者」23位
 
2、福岡早良
 「経済・生活問題」4位
 「病苦等」3位
 「無職者」1位
 「被雇用者」13位
 「自営者」1位

3、青森青森
 「経済・生活問題」1位
 「病苦等」8位
 「無職者」2位
 「被雇用者」7位
 「自営者」7位

4、福岡筑紫野
 「経済・生活問題」2位
 「病苦等」6位
 「無職者」8位
 「被雇用者」3位
 「自営者」4位

5、茨城水戸
 「経済・生活問題」32位
 「病苦等」17位
 「無職者」3位
 「被雇用者」8位
 「自営者」14位

6、愛知豊田
 「経済・生活問題」ランク外
 「病苦等」50位
 「無職者」12位
 「被雇用者」1位
 「自営者」ランク外

7、北海道北
 「経済・生活問題」5位
 「病苦等」17位
 「無職者」29位
 「被雇用者」5位
 「自営者」7位

8、青森八戸
 「経済・生活問題」11位
 「病苦等」ランク外
 「無職者」4位
 「被雇用者」13位
 「自営者」23位
 ※雇用の少ない事による経済的破綻

9、北海道函館中央
 「経済・生活問題」3位
 「病苦等」ランク外
 「無職者」5位
 「被雇用者」13位
 「自営者」7位

10、大阪枚方
 「経済・生活問題」12位
 「病苦等」11位
 「無職者」9位
 「被雇用者」13位
 「自営者」17位

例えば、「山梨富士吉田」というのはつまり樹海という名所のあるところですから、総数が多いのは当然です。名物に美味いものなく名産が偽装品である昨今ですが、これだけは確かな信頼に支えられているようです。その多くは管轄地域外からの流入自殺者であって、ビンボー人や病人はここまで来れませんから「無職者」や「病苦」のある人は少ないのです。この管内は広域にわたる「被雇用者」の自殺の博物館です。そして「動機・原因」として「経済・生活問題」があまり高くないことから、「被雇用者」においては「主要2動機」以外のものの貢献度が高いものと考えられます。

「被雇用者」の自殺の典型が「愛知豊田」です。この管内では「被雇用者」以外が極端に少なく、特に「自営者」の少なさが目を引きます。そもそもここは母集団としての地域住民が特定企業の「被雇用者」に偏っているのではないか。つまりこれはトヨタ自動車の従業員の自殺がほぼそのまま反映している可能性が高いようです。なるほど「餓死」や「凍死」はしていません。「自殺」しているのです。そしてその「動機・原因」はやはり「主要2動機」ではありません。

「茨城水戸」では「動機・原因」が「主要2動機」以外である点で「被雇用者」自殺に似たパタンを示しますが、「職業別」では「無職者」の人が多いのが特徴です。「病苦等」によるものが比較的多いといって良いのかもしれない。ということは高齢者の自殺が多いということでしょうか。

「福岡筑紫野」と「北海道北」は「被雇用者」が「経済・生活問題」で自殺する例です。「福岡早良」と「北海道函館中央」では「自営者」または「無職者」(これは失敗した「自営者」の成れの果てをふくむのではないか?)の自殺が多く、「青森青森」と「大阪枚方」では「無職者」の人が食い詰めて死にます。これは地方経済の悪化によって経済的に破綻したということでしょう。「主要2動機」のうち「病苦等」の上位は全国にまんべんなく広がっていますが、「経済・生活問題」は(千葉柏を除き)北海道・東北や九州に偏っているのです。

この「白書」では年齢別の自殺数が示されていないので「無職者」が「失業者」なのか「高齢者」なのかわかりません。しかし自殺率を年齢別にみると年齢が上がるほど自殺率が上昇しているのであって、自殺者のうち最も多い群は「引退」して「無職」な「高齢者」なのです。ところが厚生労働省の調査によれば2003年には50代の男性において自殺率のピークが見られるのであり、これはかなり特異な事態として近年の自殺の特徴のようなものですが、この人たちが「失業者」である可能性は高く、そうなると同じ「無職者」でも意味が違ってくるはずです。

また、「主要2動機」も自殺者の多くが「無職者」であることから、専ら「無職者」の事情を反映したものです。ところが場所によっては「被雇用者」の自殺が多く、上記の自殺総数上位10位の中でも半分が「被雇用者」自殺上位10位と重なりますから、「被雇用者」の貢献度も馬鹿になりません。ところが「被雇用者」の年齢層の人は働き盛りでヤリ盛り、家庭の事情と餓鬼の都合にも振り回されています。「原因・動機」についても主要な2つ以外の「家庭問題」「勤務問題」「男女問題」別の自殺者数を示すことによってその実態を明らかにすべきところです。

第三章ではおそらくそのような事も含めて社会的背景、つまり自殺率と他の社会指標との関係が論じられています。要するにそれは失業、倒産、破産などの経済状況の悪化と自殺率の相関、離婚率、アルコール消費量、犯罪率との高い相関といったことです。OECD諸国との比較においても、1人あたりGDPと高自殺率の負の相関、低経済成長率との相関、高失業率との相関、女性の就業率との相関(日本では「女性の就業」が「失業した夫にかわって生計を支えるパート妻」「夫の稼ぎが少ないからパート」であることがあり、女性の就業率が高い事は経済的に困窮した世帯の増加を示すかもしれない)、高出生率との負の相関、高離婚率、高アルコール消費量との相関、ジニ係数との相関が示されます。日本では自殺が「数量化出来る社会経済変数群」つまり「経済的要因」によって起こっている可能性が高いということです。

社会的に見れば自殺は「ビンボー」の表れのひとつでしかありません。この「ビンボー」といういい加減な言葉をどのように解釈するかによって様々な問題が出てくるようですが、要するにそれは「ビンボー」の一種なのであり、その意味では「犯罪被害者遺族」も「ビンボー」仲間であるはずです。それらは単に「目立つ結果」であるというだけの事であって、ことさらに個別に扱うことで問題がはぐらかされてしまいます。「犯罪被害者遺族」は「死刑おねだりカルト」になってしまいますし、「自殺」は「人格」問題や「うつ病」の問題にされてしまうのです。この「白書」は「うつ病」と「経済的要因」との関係を明らかにしようとする点で意味のあるものです。

ところで第四章では「自殺者遺族」という「ビンボー」のもうひとつのカテゴリーが出現します。ここでは「遺族の範囲」は「配偶者、兄弟姉妹、両親、子供」の4者です。「白書」は遺族の数を推計する事から始めて、「自死遺族数に対する自殺数の係数」、すなわち自殺1人につき平均的に発生する遺族の数として「4.72」を導きだします。

「自殺者遺族」は現在のところはっきりした勢力をなしていません。現在その数は200万人と推計されているわけですが、「遺族のつどい」などに参加している人は少ないのです。「白書」では遺族に対する聞き取り調査の結果として遺族のおかれた状況の例を示すのみですが、やはり経済状況は厳しいものがあります。世帯の主な収入源を失った場合、年を経るごとに「家計の悩み」を訴える人が増加するのですが、これも女性労働者が置かれている一般的な問題の一部なのです。むしろ自殺者の遺族は自殺に対する偏見に苦しんでもいるのです。

自殺した夫の両親から「うつ病になったのは、あなたと結婚したからだ。あなたが責め立てて自殺に追いやった」「この結婚はそもそも反対だった」「一緒に住んでいて何で気づかなかったんだ。少しでも様子がおかしいと思ったら、病院に連れていけばよかっただろう」といわれる人、親戚から「あなたのせい。あなたがついているのに、なぜ」「借金がふってかかってきたらどうするんだ」と責められる人、残された妻の親から「こんな汚い血と結婚させたくなかった」と言われたのは自殺した人のお姉さんですし、葬式をあげていると近所の人が「自殺なのにおおっぴらに葬式をあげて……」と聞こえよがしに非難するのです。

このような「偏見」が、自殺をそれ自体として何か特別に取り上げさせると同時に「個人の罪」として隠蔽してしまいます。ことさらに「自殺サイト」などという些末な事象を取り上げて騒ぎたがるのもこのような偏見を助長するためでしょう。それにしても酷いことを言う人もいたものです。「家族」や「地域」は行政が必要な手を差し伸べずに不必要なところに手を出すときの決まり文句ですが、なるほどたしかに後者の要請には応えているといっても良いようですが、これではいない方がマシなくらいです。しかし親戚などというものは金を借りにいくと断るくせに平気で借りにくる人たちですから、だいたいにおいてこういうものです。もっとも中には良い人もいて、そういう時にも目線で慰められるものですが、そういう人に限ってビンボーですから腹の足しにはなりません。まして姻族などというものは主要な敵です。近所の人にも色んな人がいますが、わざわざこっちに来て何かを言おうという人は往々にして人でなしであるか、宗教や健康食、なかでも「ナントカ還元水」を広めに来るのです。あれは危険です。不審な転落死とアヤシイ自殺が起こります。
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2008年07月03日

死刑は陽気にスウィングで

「朝日は旧態依然」 サリン事件遺族が「死に神」問題で抗議

 朝日新聞夕刊1面コラム「素粒子」で、計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表記したことに抗議、質問した「全国犯罪被害者の会」(あすの会)への朝日新聞社の回答を不満として、「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人の高橋シズヱさん(61)が3日、同社に抗議文を送付した。
 抗議文では、あすの会の「被害者遺族にどんな気持ちを起こさせるか考えなかったのか」との質問に同社が「気持ちに思いが至らなかった」と回答したことに触れ、「犯罪被害者へのさまざまな二次被害防止の取り組みがなされている中、(朝日新聞社は)旧態依然と言わざるを得ない」と批判している。
 鳩山法相については「現行法に従って粛々と(死刑執行を)実行した。何ら非難、中傷を受けるようなことではない」と擁護した。

2008年7月3日 産経ニュース


「抗議文」は高橋さんのブログに来週載るそうです。「地下鉄サリン事件被害者の会」は「地下鉄サリン事件の遺族と被害者とその家族による自助グループ」であって、主な活動は「被害者救済を目的とした活動」、「「オウム真理教犯罪被害者支援機構」の機能促進協力」「テロ事件の被害者の経済的支援組織設立のための活動」であるとされています。「活動分野」は「地下鉄サリン事件」に止まらず「犯罪被害者全般」に広がっており。「殺人、暴行・傷害、交通被害、性的被害、少年事件、児童虐待、DV・ストーカー、その他」の「被害者」の「救済」を目的としているのです。
http://www8.cao.go.jp/hanzai/dantai/shosai1/j-15.html

例えば「オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律」の成立などはこの会の活動の主要な成果です。

オウム事件:被害者救済法が成立 高橋シズヱさん「苦労報われた」

 オウム真理教事件の被害者救済法が11日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。坂本堤弁護士一家殺害事件から19年、地下鉄サリン事件から13年を経て、ようやく国による被害者救済が前進する。
 霞ケ関駅助役だった夫一正さん(当時50歳)を亡くした「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人、高橋シズヱさん(61)は、本会議場の傍聴席で見守った。賛成234、反対0で可決されると、控えめな笑みを浮かべ、大きくうなずいた。「13年の苦労が報われた。成し遂げた充実感がある」と話した。
 一連の事件被害者への公的補償はほとんどない。教団の破産手続きは3月に事実上終了し、被害者への配当は債権額の約4割にとどまる。高橋さんは議員と面談し、寝たきりの被害者を支える家族や後遺症に苦しむ被害者の声を届けてきた。「そういう方たちを思い浮かべ、犠牲者の無念を訴えないといけないとの思いでここまでこられた」と振り返った。
 同法では、国が賠償金をいったん支払い、教団に求償する。対象は地下鉄・松本両サリンや坂本弁護士一家殺害など8事件の約4000人。被害を6段階に分け、要介護の後遺障害に3000万円▽死亡と重度障害に2000万円▽その他の被害に500万〜10万円−−を支払う。【銭場裕司、北村和巳】

2008年6月11日 毎日新聞


この法律では国は被害者に賠償金を支払うのですが、それは要するに立て替えただけであり、後で教団に請求が行くようになっています。つまり建前上は国は一銭も支出しないんですが、それは「加害者」に相当の資力があることを前提にしています。その名称が示すように、これは「オウム真理教事件」のみを対象とする法律であって、その他一般の「犯罪被害者全般」の「救済」の原則となりうるものではありません。

現在の「犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律」による「犯罪被害者等給付金」では遺族給付金の最高額が1573万円、傷害給付金の最高額は1849万円にしか過ぎません。本来であればこの金額を引き上げる事が出来れば良かったのですが、「オウム真理教事件」のみの「特例」として最高3000万円まで認められたものです。

したがって「地下鉄サリン事件被害者の会」としては「苦労が報われた」ことになるかも知れませんが、犯罪被害者救済をより高度にする点においては、国に巧くかわされた格好です。

しかしながらこの法律に示された手順、つまり国が立て替えておいて「加害者」に払わせるという方法は、「加害者」にある程度の資力があるかまたは労働によって最低限度以上の賃金を獲得出来る場合には一応考慮に入れて良いものではないかと思われます。実際問題としてそんな「加害者」がどのくらいいるかという問題もありますが、世間で言う「生きて償う」とはまさにこのような事なのではないでしょうか。

このやり方を受け入れるのであれば、これは「更生」の問題に関係してきます。たとえば高橋シズヱさんのブログでは「オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律」が衆院内閣委員会で可決された日に、現状の「更生」システムに疑問を投げかけるエントリが上がっています。

更生って何やってるの?
2008/6/4(水)

YUWママのお怒りはごもっとも!

コメントに書かれている
「どんなに泣ける論告かいてくれても、有罪とって満足で、
そのあとの更生施設、プログラムなどなにも確立されてないやん」
って、ホント被害者の心からの叫びですよね。

これって、
司法制度と矯正関係者による二次被害ってことになるんじゃないの?

だって、被害者って何にもできないんだから、悔しいよね。

それと、被告人の権利とか、加害者の権利とか言うけど、
少年事件を含めてもね、
そもそも犯罪者ではない矯正関係者が、
矯正関係者の常識をもって矯正すること自体、
矯正した方が良いんじゃないかと思う。

私の友人がよく言っているけど、
凶悪犯罪の服役囚には、
死刑囚自らに体験談を話させるとかしたらどうなんだろうね。

そうすれば、死を直前にして自分の犯した罪を見つめて何を考えたか、
それこそが服役囚の心に素直に響き、真の反省悔悟に繋がるだろうし、

あるいは反省もなく死にゆく死刑囚であれば、その哀れさから、
そうなってはいけないというい服役囚の改心につながるか、

それなりの効果はあるのではないかと思う。

服役囚でも、保護観察になったらその時だっていい。

どのように人生をやり直すのか、
宣誓の意味でも服役囚の前で講演させたらいいんじゃないの?

被害者遺族の講演もその一環のプログラムに入っていれば、なおよいと思う。

http://blogs.yahoo.co.jp/whitecat12browncat12/23654069.html


「そもそも犯罪者ではない矯正関係者が、矯正関係者の常識をもって矯正すること自体、矯正した方が良い」のかどうかはちょっと分かりませんが、「死刑囚」にお話をさせるというのも、ちょっと考えるとヘンなようです。おそらく執行の延期を希望する確定死刑囚が心にもない「反省の弁」を述べたりするんでしょうし、「模範囚」を演じて「保護観察」を獲得した奴が偽善の総仕上げとして「講演」をするんでしょう。そんなことにどんな「効果」があると思っているのでしょうか。

こんな思いつきは服役者が置かれている強固な権力関係が全然見えていないお人よしの夢物語です。てゆうか「更生」というのが「奴隷」の生産のことなのであれば、悪いことは言わないからそんなことは止めておく事です。誇りを失った人間はまたヤルに決まっています。文字通り「命」を握られた「死刑囚」を「更生」の「道具」として使おうというのも随分と人が悪いようですが、相手がどれだけプライドを捨てて「奴隷」になり切ったかを見極めにくる「被害者遺族」もステキです。

しかしながらこの点から見ると、「死刑」は「死刑囚」自身の「更生」とは矛盾するばかりではなく、「被害者」が「賠償」を受ける機会を奪う可能性があるのです。死体がいくらで売れる事でしょう。たかが知れています。そんなことよりも「更生」してもらって、ちょっとでもお金を出させるのが「被害者」の「救済」に寄与するのではないでしょうか。

ところで「オウム真理教事件」という、「加害者」が組織体であることによって「死刑」と「更生」と「賠償」をその構成員に配分する事が出来る特殊事例に従事する高橋シズヱさんの死刑一般に関する考え方は次のような通り一遍のもののようです。

死刑というのは、今の日本の法律に基づいて、
裁判の結果下された適切な裁き、犯した罪に対する正当な処罰、遺族はこう受けとめます.
死刑に値する犯罪をおこなったら、死刑判決が下るし、死刑が執行される、
と信じています.

冤罪事件の家族の苦しみ 2008/7/1(火)
http://blogs.yahoo.co.jp/whitecat12browncat12/24193226.html


「死刑に値する犯罪」とは何か、てゆうかそれがいかに恣意的に変遷するか、なんて事はともかく、「処罰」と「更生」の間に横たわる矛盾、「処罰」と「賠償」の間のそれ、そして「更生」が「賠償」を保証するような関係を考えるときに、死刑にしろ懲役にしろ単に「今の日本の法律」に基づいて「適切」だったり「正当」だったりすることに果たしてどれだけの意味があるのか、はなはだ疑問とせざるを得ません。高橋さんの「個人的な意見」としては朝日の「気軽さ」が気になるようですが、高橋さんの死刑支持も実は相当に「気軽」なようです。
posted by 珍風 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月02日

世界に羽ばたけ美しい尻

素粒子への批判 厳粛に受け止め 犯罪被害者の会に本社

 死刑執行にからんで鳩山法相を「死に神」などと表現した朝日新聞の夕刊コラム「素粒子」を巡り、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」が「我々に対する侮辱でもある」と抗議していた問題で、朝日新聞社は6月30日付の文書で同会の質問に回答した。
 回答はコラムについて、死刑を巡る鳩山法相の一連の言動を踏まえたものと説明。「犯罪被害者遺族にどんな気持ちを起こさせるか考えなかったのか」との質問には、「お気持ちに思いが至らなかった」とし、「ご批判を厳粛に受け止め、教訓として今後の報道に生かしていきます」と答えた。
 また、朝日新聞は死刑廃止の立場をとっていないとしたうえで、執行にあたっては慎重な対応を求めてきたことを説明。鳩山法相が昨年9月の記者会見で、「半年以内に死刑は執行されねばならないという規定が自動的に進むような方法はないのか」「ベルトコンベヤーと言ってはいけないが、順番通りということなのか、それとも乱数表なのか、わからないけれど」と述べた後、ほぼ2カ月間隔で死刑の執行を命じ、就任から1年足らずで13人の死刑が執行されたことを指摘。こうした一連の言動を踏まえ、社会の様々な出来事を短行で批評する「素粒子」筆者の視点から「死に神」などと表現したと答えた。
 鳩山法相については「中傷する意図は全くありませんでした。法相が『侮辱』『中傷』とお受け取りになったとすれば、残念です」とした。
 被害者の会の代表幹事である岡村勲弁護士は6月25日の記者会見で、「私たち犯罪被害者遺族は、死刑囚の死刑執行が一日も早いことを願っている。(コラムは)鳩山法相に対する批判であるが、そのまま犯罪被害者遺族にもあてられたものだ」と抗議していた。

2007年7月2日 asahi.com


「全国美尻愛好会」こと「アスの会」の肩を持つわけではありませんが、ass-ahiは妙なところで「屁飯」いや「批判」という言葉を使っています。お釜村勲弁護士の言葉として「鳩山法相に対する批判であるが、そのまま犯罪被害者遺族にもあてられたものだ」とされているのがソレですが、これは6月25日の記事でもそのままの表現になっています。これだと朝日は鳩山さんを「批判」し、「遺族」も共に「批判」したという意味になります。

ところが「アスの会」の「肛快質問状」には「侮辱」あるいは「非難」という言葉は使われているものの、「批判」という言葉は道でウンコを踏まないように気をつけるように注意深く避けられています。というのも、「批判」と「非難」とでは、使い方によっては意味はほとんど変わらないのですが、慣用的には「批判」は良い意味で、「非難」は悪い意味で使われることが多いようなのです。

どちらも相手方の「悪い」ところを「攻撃」することに他なりませんが、「非難」というと相手方の傍目にはさして重要ではない欠点や過失をネタに相手方そのものを攻撃する、というような意味で使われるようです。それは概ね感情的であり、相手方の全否定に及び、妥協を許しません。その結末は相手方が全面的に降伏して謝るか、決定的な対立に至るかのどちらかであって、良い結果を産むには遠いものです。

他方で「批判」においてはその対象は相手方そのものではなく、相手方の表明された思考や行動であり、それに止まります。なによりもソレをネタにして相手方そのものを否定することを目標にしていません。むしろ「批判」を通じて「悪い」ところと「良い」ところを見分け、「良い」ところはむしろ活かそうとします。そのようにして最終的には「良い」ものを求めるのが「批判」である、と、まあ、こんな感じの使われ方をするようですが。

そこで「アスの会」では朝日が「非難」、つまり「悪い」攻撃をしている、と、文書では言っているわけですが、一方で朝日は「批判」すなわち「良い」ことをしている、と、自分でいっているわけです。用語に敏感なはずの「弁護士」さんとしては、何よりも先ず第一に親が死んでもここんとこを「交尾」じゃなかった「肛戯」でもなかった「抗議」しなければなりません。だってあぁた相手は自分は「良いことをした」と言って、「良いコトを摺るとキモチがイイなぁ〜」なんて思っていて、思わずドピュ、とかやっちゃいそうな雰囲気なんですよ。これに「抗議」せずして何に「抗議」しようというのか。

他ならぬ朝日の記事において「批判」という言葉が使用された6月25日の時点でこのような「抗議」が行なわれなかったようなのですから、多分「アスの会」としてはこの点について何も気がつかなかったものと思われます。おそらく「アスの会」としての立場は「クソもミソも一緒」なのでしょう。見た目は似てるし、クサいし、違いは喰えるか喰えないかというところですが、まあ、もちろんそういうシロモノを喰うのが好きだという人の趣味を否定する気はありません。

そこで気になるのが、「アスの会」がやっていることは「批判」なのか「非難」なのかという点です。仮に「アスの会」が朝日の「批判云々」の文言を問題にスルならば、それはこのような形で「アスの会」にポッチャンとはね返ってくるのです。不潔千万であります。蠕動する白い小さな虫までくっついてきそうです。そこで報道を見る限り、「アスの会」としては「満足させるものではなく、再抗議、再質問したい」ということのようです。

これによれば「アスの会」は自分が「マン足」出来る「回答」を引き出すまで、あくまで食い下がるようです。そしてこれは「批判」ではなく「非難」なのです。これが「批判」であれば、相手方の言い分が「正しくない」と思ったので「質問」をしたところ、その回答に対しては先ず相手方のよって立つ文脈に即して論理的に齟齬がないかという検討、そしてその「文脈」の当否へと「批判」は深まっていくようなものですが、断じてこっちの「満足」を求めるようなものではありません。「満足」というのは相手方が相手方たることを否定して全くこっちと同じ立場に立つことを意味します。そしてソレは相手方の全面的な自己否定なのですが、そもそもこっちの気に入らない事をいっている以上、それはあり得ないはずです。あったとしたらそれは相手方がそういう「フリ」をしているだけなのです。

もっともお釜村弁護士とて馬鹿ではありません。多分。よく知らないけど。彼がどうしようもない白痴であるのではない限り、「アスの会」としてはその「フリ」をさせたいのであると思われます。そしてそれは死刑制度に対する「批判」の「タブー化」を目指すものであるとみて間違いないでしょう。つまり白昼堂々と「死刑廃止」などとは言えないようにすること、あたかも「アナルセックス」のように同好の士以外の人の前では語りにくいものにすること、即ちそういうことについて批判的に討論する事そのものを封じる事が「アスの会」の目的であると言えるでしょう。

日本には既に同様の手法で「タブー」を構築した人たちが沢山います。こういうのは1人残らず「民主主義を根幹から揺るがす凶悪、卑劣」な人々でありますから、長崎地裁の松「尾」嘉倫さんが、未だに自分の身を処すにためらいがあるのであれば当然に「死刑」に処しているはずのところであります。僕としては松尾さんなどの尾籠な判断に与するものではありませんが、彼が(もし)(まだ)生きているのであればそのように判断したのではないかと、若干心配をしているところです。なにも殺す事はありません。ただし理性的な相互の意思の疎通を嫌い、飽くまで一方的に自らを「タブー化」しようとしているのであれば、彼らはもはや死んだも同然です。「聞く耳を持たない」人は道端のウンコと変わりません。踏みつぶされる虞はないのかも知れませんが、人は避けて通ります。

もっともマスゴミという場所でなければ、結構言っちゃっても大丈夫みたいなんですよね。もっともそんな「場所」を「有害情報」として取り締まろうという人たちもいるわけで、なかなか筋の通った話しではあるみたいですけど。しかしながら僕なんかから見ると「アスの会」はまだまだです。押しも押されぬ「タブー」として世の中を渡っていくつもりであれば、日本だけに目を向けていてはダメです。例えば今年はこんな事があります。

テロ対策にも「拉致」明記=サミットで特別文書

 7日開幕する北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、テロ対策に関する特別文書が採択されることが2日、決まった。テロ対策文書は2001年の米同時テロ以降のサミットで毎回出されているが、今回初めて「拉致」の文言を明記、北朝鮮による日本人拉致事件解決の必要性を訴える内容となる。
 特別文書は、国際的なテロの脅威が続いていることに対し「主要8カ国(G8)として断固として戦う」との決意を表明。日本がこれまで取り組んできた途上国の「テロ対処能力の向上(キャパシティー・ビルディング)」などを推進するため、G8として支援していくことを確認する。

2008年7月2日 時事


アメリカがやってるみたいに「テロ対策」として「拉致」を行なう、のかと思ったらそうではないようです。しかしこれを参考にしなければなりません。なんでしたら日米だけの「サミット」で「特別文書」を出しましょう。中国も入れてあげれば良いでしょう。広く世界を見渡せば、「死刑廃止国」が沢山あります。「アスの会」としてはこのような許し難い「死刑廃止国」と「断固として戦う」決意を表明しなければなりません。片っ端から「質問状」でも何でも送って世界から「死刑廃止国」がなくなって「満足」するまで粘り強く取り組むことが肝心です。アムネスティによれば「法律上、事実上の死刑廃止国」は、なんと137カ国にも及びます。そんな国があるなんて、これらの国々は「犯罪被害者遺族」の「気持ち」を踏みにじっています。死刑存置国60カ国で「G60」会議を立ち上げ、死刑廃止の廃止に向けて頑張ろうではありませんか。応援してあげましょう。137カ国分のエール、殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる。

日本の分として1個抜いといた。悪く思うな世界に羽ばたけ。ぱたぱた。
posted by 珍風 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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