2008年07月19日

2歳から122歳までにやっておくべきこと

ところで公訴時効が廃止されたらどうなるか、と考えてみることは大変に楽しいことであるかも知れません。まず第一にいくら時効がないからといっていつまでも捜査を続けるかどうかという点が気になります。犯人が死んでしまったのではどうにもなりませんから、犯罪が行なわれてから犯人が何年生きていると想定すべきであるかが問題です。

まず起点として、犯行時に犯人が何歳であったかというところが肝心です。これは状況にもよるでしょうが、可能性としては相当に若年であことが考えられます。長期に渡って未解決の事件ではあらゆる可能性を考慮に入れなければならないかも知れません。そこでここでは今までに発生したもっとも最年少の者による殺人をその可能性の下限として確定しておきましょう。それはこれは2歳ということになるようです。すなわち1971年に2歳7ヶ月の女児が双子の妹の顔にそれぞれビニールをかぶせて窒息死させたもの、および1977年に2歳の女児が生後2ヶ月の三女の顔面をカミソリで切り苛んで死に至らしめたものがそれです。従ってある殺人事件の犯人について、その年齢は2歳以上であると想定することが出来るでしょう。

その一方で現在逃亡中の犯人がどれだ生きているものであるのか、これも可能性の最大値として泉重千代さんの120歳、もしくはフランスのジャンヌ・マルカンさんの122歳という長寿世界記録を採用することが出来るでしょう。そこで公訴時効が廃止された場合においても、犯罪が行なわれてから120年を経過すると、犯人を捕らえうる可能性は極めて低くなるということになります。

捜査機関ではこの期間、少なくとも1名の専従者をおいて事件の捜査に当たらせることが出来ます。この専従者は担当事件の解決まで専らその捜査に従事しなければならないことから、通常の捜査態勢とは別に必要な人員となります。すなわち警察官の増員が必要になって来ます。

毎日新聞によれば、犯罪白書による過去5年間で公訴時効が完成した殺人事件の件数は241件であるといいます。平均して1年に約48件ということになりますが、これは将来「未解決事件」となる殺人事件が毎年48件発生することを意味しており、毎年最低でも48名の警察官が余計に必要になるということになります。原則としてこれを未来永劫に渡って続けることになりますが、先に述べたように120年で捜査を停止する十分な理由がありますから、120年を1サイクルとして、ある事件の専従に当たっていた捜査員は121年目から別の事件の専従に当たらせることになるでしょう。従って時効の廃止によって必要となる警察官の増員の最低人数は120年後に5760人となります。

毎年48名と言いますが、この人たちの人件費が年間3億円程度になるでしょう。120年後には100年前の事件を捜査することだけのために60億円を費やすことになります。無駄です。

実際には公訴時効が廃止されても、警察としては有限な人的資源を有効活用しなければならないことから、どっかテキトーなところで捜査を打ち切ることになります。ここで例えば「被害者遺族」などからの強い要望があった場合に限って捜査を継続するというようなことになるかも知れませんが、これは被害者に身寄りのない事件の場合と比べて随分不公平な取り扱いとなるようです。娯楽のためにホームレスを殺してしまうような人は賢明な選択をしています。

ある事件が長期に渡って未解決である場合、ある程度の見込みがあれば良いのですが、その見込みが外れていた場合や通り魔的な殺人の場合などでは、その捜査対象範囲が拡大していくことも考えられます。要するにいろんな人たちに疑いがかかるということですが、被疑者にとっては事件から時間が経っていればいるほど自分が事件とは無関係であることを証明することが困難になっていきます。

世間では一昨日の晩ご飯を思い出せないと「脳力」がどーのこーのと言うようですが、えーと、確か一昨日はいろんな煮たやつ、だいたい普段から名付け得るようなちゃんとした「料理」なんか食べてないんですからよく分かりませんな。この分では15年前のアリバイと言われても覚束無いのですから大変に不安ですが、まして60歳を過ぎて「脳力」が本格的にマズくなってから40年前の何月何日の何時頃に何をしていたとか分かるはずがありません。時効の廃止によって精度の低下しつづける捜査によってますます多くの人々に多大な迷惑をかけ続けることが考えられます。

そこで今ではDNA情報によって犯人が特定出来るから大丈夫だと思っている人もいるようですが、現場なりに残されたDNAが即ち犯人のものであるとは限りません。それはある人がその場所に存在した、あるいは被害者と接触があった可能性を強く示唆しますが、その人が犯行を行なったという証拠になるとは限らないのです。

まさかこれを読んでおられる皆さんに限ってそんなことはなさらないでしょうけど、あなたが仮にどっかよその「淫乱な人妻」に「中出し」しちゃったとしましょう。もしイラン人の旦那がその直後に人妻とあなたを殺害したうえであなたの殺害についてその証拠を完全に隠匿することが出来れば、DNAによる証拠はあなたを犯人として名指すということになりそうです。警察はもう天国に(いや地獄だろうそうに決まっている)いるあなたをいつまでも探していなければならないかも知れないのです。不倫はいけません。やめましょう。止めろってんだよ分かってんのかてめこのこれが最後の警告だ。

ちょっと論点がずれたようですが、そういうわけで公訴時効の制度は単に被疑者のみならず広く一般に何の落ち度もない人達の利益でもあります。しかし一部のカルト的クレーマー団体並びに無節操に迎合的なクソ拭き紙製造業者のウジ虫キャンペーンが効を奏さないとも限りません。もしそんなことになったら

浮気はしない
 日記をつける(正直に)
無実の罪で死刑になるくらいなら恨みのある相手は早目に殺しておく

などに注意して悔いのない人生を送るように心掛けたいものです。


posted by 珍風 at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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