2008年08月19日

レッツ・スポーツさあ殺せ

「テロ」や「CG」、「口パク」や「デモ」などの派手な演出が際立つオリンピックの陰で忘れてはならないのが「国体」でありましょう。「国体」にも色々ありますが、カタい話しはヌキにして、ヌキにすると僕としては「女体」の方がいいんですが、男性の方を「男体」というのはあまり耳にしないようです。しかし筑波山には「男体山」と「女体山」がありますから、言わないことはないようです。

僕は国体というのは全国を一回りしたら止めるもんだとばかり思っていたのですが、まだやっているようなのですから油断がなりません。今年はいつの間にか「第63回国民体育大会」なのです。63回目なんですってよ。このような一見無駄に思えるような知識も、イザとなると何の役にも立ちませんから、知らない方が良いくらいのものですが、63回もやっているとうのも、なかなかどうして、しぶといものです。

スポーツなどをなさる方は試合がやりたくてしょうがないでしょうから、オリンピックでも国体でも何でも出してくれるところに喜んで出てくるわけで、そういう人は当然、今年の国体がどこで行われているかご存知でしょう。しかしながら一般にはこのようなことがほとんど知られていないのは極めて憂慮すべき事態でありましょう。こういうことは調べれば分かるのですが、誰も調べないので自分で調べてみたら、今年は大分県でやっているのです。

オリンピックだとベルリンでやれば「ベルリンオリンッピック」だし、北京でやっているのは「北京オリンピック」という風に素直に呼べば良いのですが、国体は違います。何だか知りませんがそれぞれ曲がりくねった名称を付けますから、大分県でやっているからといって「大分国体」では済ませてもらえません。今年のは「チャレンジ!おおいた国体」と称します。

正確に言うと「第63回国民体育大会」は2008年の1月26日に開会式が行われ、10月7日に閉会式です。つまり1年中やっているのですが、実際には1月26日から2月22日までの冬季大会と9月27日から10月7日までの秋季大会に分かれており、「チャレンジ!おおいた国体」というのはこの秋季大会のことであって、冬季大会は「長野かがやき国体」として長野県で行なわれています。なんだか面倒ですが、スキーなんかが好きな人もいますから仕方ありません。それにしても、これだと開会式から閉会式まで256日間という期間中に「春」とか「夏」もあるのにそれは飛ばして実質39日しかやってないんですからなんだか無駄のようです。冬と秋は連続しているのですから、9月27日から翌年の2月22日までとすれば良いと思うのですが。

それにしても「チャレンジ!」であります。誰が何にチャレンジするのか知りませんが、大分県といえば今年は注目された場所なわけです。そこでこれから国体をやろうというのに、それを知らないでいる手はありません。

もっとも、教員の採用が公正でないなどということは、ちょっと「学校の先生にでもなってみようかな」と思ったことのある人であれば全国津々浦々誰でも知っていることでしょう。とにかくカネもコネもない者がそう簡単に就ける仕事ではない。まず誰よりも親がそう言って止めたりしますから。そういうのは特に大分県だけの問題ではありません。その陰で非常勤の教員が授業1コマ3000円未満、手取り月収20万円未満で退職金もなくいつでもクビになるという身分で部活の指導までやらされていたりするのも、カネとコネはあるけど能力だけはない教員に正規の給料を払う為には仕方のないことのようです。

しかもそのうえ今年は国体まである、ということです。国体があると「強化教師」とでもいうのか、漢字ひとつ満足に読めないような人が、それでもスポーツが出来るというので教員として採用されるという話しはどこでもよく聞く話しです。まあ、最近はそんなことはないという説を唱える人もあるようですが、元文部科学省の官僚で例の「教育再生会議」で「道徳」を「教科」にしよう、なんてご立派な説を唱えていた小野元之さんが、2002年の事務次官当時に

国民体育大会の開催県が男女総合優勝(天皇杯)を狙う強化策として、県外の有力な選手を教員として採用するケースについて「何が何でも優勝のためにスポーツのできる人を(採用枠に)押し込むというのはいかがなものか」と述べ、教育上の基準から外れた教員採用に対し批判的な見解を示した。

2002年11月7日 共同


のを思い出したんですね。この時は国体開催県は高知県で、実に39年振りに開催県が「天皇杯」を逸したという「事件」があったわけです(このときは東京都が天皇杯を獲得)。国体の開催県が「県外の有力な」バカを「教員として採用」して「天皇杯」をもらう、という慣例があるわけで、それまでも、そしてそれ以降2003年から2007年までにおいても、各開催県が「何が何でも」という意気込みで間違いなく「天皇杯」を取っています。

そういうわけで今年の国体で大分県が「天皇杯」を取るかどうか、という点が教員採用問題がらみで注目されざるを得ません。その他に今年の国体の注目点は、ありません。イメージソングのプロデュースが小室哲哉だとか、小室のあだ名の中には坂本龍一の「教授」に対応するかのように「先生」と呼ばれる場合があるとか、どうでもいいことですし、白いハチマキをした「めじろん」も退屈であります。

そこで教員を目指す方に採用情報。字が読めれば呼んでください。来年の国体は新潟県。寒いけどご飯と日本酒がおいしいですよ。「トキめき新潟国体」です。マスコットキャラはどうせ「朱鷺」。オスが「とっぴー」でメスが「きっぴー」と呼ばれるこのキャラはペアで「トッキッキ」といいます。そういうのに耐えられる方、来年は冬季大会も新潟ですから滑ったり転んだりがお好きな方もどうぞ。

そして再来年が千葉県。あったかくて落花生が美味しいですね。「ゆめ半島千葉国体」ですって。名称の起源は不明。「成田ゆめ牧場」と関係があるのかどうかも謎。問題はマスコットの「チーバくん」です。これが何と犬です。千葉県と犬の関係は不明。成田市に捨て犬の処分場という吉野公佳が出て来そうなものがあるそうですが、あまり考えたくありません。このオレンジ色の犬、千葉のレッサーパンダのように2本足で立ちます。これが横向きになった姿が千葉県、というよりは房総半島の形状をかたどっています。だから何なのか、意味不明ですが、これのデザインをしたのが千葉県市川市出身のさかざきちはるさん。

坂崎さんはSuicaのペンギンをデザインした人です。SuicaというのはJR東日本のプリペイドICカードで、「Super Urban Intelligent Card」の略ですが、それは多分後付けで、ほんとうは「スーパーICカード」くらいの発想だったと思いますよ。「スイスイカード」というつもりもあるようです。果物の「西瓜」がマークになっていますが、ペンギンはいかなる意味でも西瓜とは何の関わりがないと思われます。でも今ではSuicaのキャラクターとして定着しています。ペンギンはカワイイ。それなのに「チーバくん」は、結構マズいです。しかも再来年まで、これから益々千葉県のいろんなところに姿を現すのでしょう。それでも気にならないという方、千葉県の教員になりましょう。

というわけで、いいやね、カネとコネのある人とスポーツマンは。それなりに安定した生活というか、喰いっぱぐれのないようになっております。こういう人が保守的だったり自民党のお手伝いをするのはむしろ「自然」なことです。その一方でカネもコネもなくてアタマの程度もスポーツマン並みのままで「社会」に投げ出されている人の中にはそういうのに憧れちゃう人もいるようですが、そういう人には何の分け前も用意されていませんから残念でしたねえ。

chi-bayokomuki.jpgこれが「チーバくん」

chibakencitymap.jpgこっちが「千葉君」似ていますね。

chibago.jpg「千葉ゴルゴ」。似ていません。

kenzen.jpg千葉トルコ。「健全」ですから大丈夫。


posted by 珍風 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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