2008年09月29日

二代目はムー大陸からの使者だった!?

今度は大阪引き合いに=職員組合を批判−中山氏

 「民主党が政権を取れば、日教組、自治労の支援を受けているので、日本が大阪府みたいになる」−。国土交通相を辞任した中山成彬氏は28日の記者会見で、大阪府を引き合いに日教組など職員組合を批判した。教員採用をめぐる大分県の汚職事件に関して「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分の学力は低い」とした発言については、「名指しで言ったのは申し訳ない」と陳謝したが、今度は大阪府に矛先を変えて職員組合を攻撃した形だ。
 この中で中山氏は「大阪府は長年、職員組合と癒着関係にあり、職員の給料が高い。ヤミ手当や裏金もあり、財政破綻(はたん)にひんしている」と述べた。その上で「橋下徹知事は職員組合の支援を受けず、広く府民の支持を受けているから、命懸けの改革ができる」とした。

2008年9月28日 時事


これは応援してくれた橋下さんへの返礼でしょう。中山さんのとこには発言を支持する電話やメールが沢山来ているとのことですが、学力テストの件でもわかるように自分の見たい物しか見えない人ですから、話98%くらいでしょうか。新聞紙を切って作った札束でも表と裏に2枚の本物を使いますから。

労組を潰して労働者を過労死と餓死の手に委ねようってのは、やはり中山さんが官僚出身であるせいもあるのかも知れませんが、後任の金子一義さんに至っては2世で、しかも社会経験がほとんどありませんから、とても「一人前」とは思われません。しかも金子さんのお父さんも大蔵省出身の政治家なのですから、金子さんは中山さんの後任にはいかにも相応しい体たらくです。アホ太郎内閣にはまたお坊ちゃんが増えました。

金子さんは岐阜県の人で、岐阜県に本部のある「崇教真光」とかいう手かざし宗教団体とのおつきあいに熱心です。2001年から去年までの秋季大会には欠かさず出席していて、これの信者であることを明らかにしている石原伸晃さんよりも高い出席率を誇ります。そんなに好きなら信者になってしまえばいいのに、もしかすると信者なのかも知れませんが、自分から特に信者であるとは言っていないので信者ではないのでしょう。むしろ信者の方は金子さんを見習った方がいいでしょう。しかし金子さんは単に石原さんよりもヒマを持て余しているだけなのかも知れません。

「真光」自体も政治活動には熱心であり、2001年の参院選では自民党候補の釜本邦茂、橋本聖子、小野清子といった、ちょっとオツムのほうがお留守になりがちな人達を推薦していたのはイカニモ宗教団体らしいといえばらしいのですが、その他にも宗教団体だか政治結社だかわからないくらいの活動ぶりです。

「真光」は「大本教」から分かれた「世界救世教」の信者であった岡田良一さんが奥さんと別れて起こした「世界真光文明教団」という宗教団体から、これまた分派してきたものですね。教祖様というものはテコヘンな名前を考案するものですが、岡田さんも「光玉」だか金玉だかと名乗りますけど、「世界救世教」とかこの辺の流れは要するに右翼ですから、自民党の指示によって信者を動員して非合法の暴力装置として活躍したこともありました。

1974年に同類の「生長の家」なんかと一緒になって「日本を守る会」を創設。これが現在の「日本会議」になります。この年に光玉さんは死んでしまうのですが、ここで例によって後継者を巡って一悶着ありました。「世界真光文明教団」によれば光玉さんは死ぬ前に後継者を指名していたんだそうで、それが「教団」の現在の代表である関口勝利さんのお父さんである関口栄さんですが、一方光玉さんの「養女」であった岡田恵珠さんが自分を「教団」の代表として登記してしまいました。結局裁判の結果恵珠さんの登記が虚偽であることが確認され、この恵珠さんが「教団」を追ん出て作ったのが「崇教真光」なんですが、「日本会議」の代表委員の方は恵珠さんが継いでいるのです。現在「真光」の事実上の代表で次期「教え主」と目されているのは岡田晃弥さん。この人も恵珠さんの「養子」なんだそうですからどこもかしこも2世ばっかり。

「日本会議」というのも、内部ではこれだけ喧嘩や分派や争いごとが絶えない宗教団体が多数集まって自分のとこの信者でもない一般国民に大迷惑をかけるというネガティヴな一点でのみ集まっているという困った団体ですが、この人達は例えば教育基本法に「宗教的情操」を盛り込むことを主張したりしています。岡田さんによると「宗教的情操」というのは奥さんと別れて若い女性を「養女」にしたり、虚偽の登記をしたりすることのようですが、そういうことは僕も決して嫌いではないのですが、そんなことを教育基本法に取り入れるのは恥ずかしいのでやめて下さい。

その他にも教育勅語を賞賛したり、改憲、というよりは「新憲法」を制定して日本を軍事国家にしようと思っていたり、まあたいていのメニューは網羅していますから、金子さんもその種のエキセントリックな政治的イデオロギーの持ち主として、これまた中山さんの後継者には相応しいと言えるでしょう。ちなみに政治家関係の主な信者は

石原伸晃(自由民主党)
衛藤晟一(自由民主党)
萩生田光一(自由民主党)
町村信孝(自由民主党)
鳩山由紀夫(民主党)

ところで岡田光玉さんは勲章を貰っています。「セント・デニス・ザンテ勲章」という、世界でも珍しい、知る人ぞ知る貴重なもののようです。この「勲章」の起源はなんと驚くなかれ西暦紀元34年、イエス・キリストの存命中(?)のことだそうで。「崇教真光」によれば

セント・デニス・ザンテ勲章

国際アメリカン学術協会は、一九〇一年にワシントンに設立された。本部はニューヨークにある。協会の事業は、人類社会に貢献した世界各国の功績ある人に、アカデミー賞またはナイト勲章をおくる。
もとは、西暦三十四年に、ギリシャのザンデ島で、功績者にナイト(騎士)の称号を贈ったことから始まったもので、アメリカ合衆国がそれを継承した。これまでに、ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワー、ケネディなどアメリカの大統領、ギリシャのピーター殿下、ヨルダン王、スペルマン枢機卿、ノーベル賞のシュバイツァー博士など、世界第一級の功績者に贈られた権威ある称号ならびに勲章である。アカデミー賞の受賞者は日本にもあるが、ナイト賞がわが国の宗教界で贈られたのは、岡田光玉師がはじめてである。
勲章は、中央に聖デニスの肖像があり、それを「ザンテ聖デニス騎士団」というギリシャ文字が囲んでいる。この円形を中心にして、銀の白十字がひろがり、その先端についている銀の球は、騎士道精神の八つの徳目である勇気、節制、正義、信仰、愛、希望、慈善、慎みを表している。裏面には、「信仰・勇気」の文字が浮き彫りになっている。


西暦34年の創設からアメリカ合衆国の「継承」までの間が1900年くらいすっ飛んでるのがご愛嬌です。だいたい「聖デニス」って誰よ。フランスには「サン・ドニ」っていますけど。その人はモンマルトルの丘で首をはねられて殉教したんですが、それから自分の首を持って歩いていって、倒れたところがサン・ドニ大聖堂になったそうですから平将門の先輩ですが、ギリシアとの関係は不明ですし、これは3世紀の出来事です。ギリシアでは「デニス」は「ディオニシウス」であって、これは「ディオニュソス信者」のことですからニーチェのお友達だ。なんだか血腥いところが取り柄です。

一説によるとこの「勲章」の由来はこんなもんです。

セント・デニス・ザンテ勲章(ザンテ・聖デニス・ギリシャ勲章): この勲章は、かの悪名高い「伯爵」であるPericles Voultsosによって作られ、現在は,Thomas John Taglianetti (HSH)伯爵によって運営されている。この勲章は元アメリカ大統領ジョージ・ブッシュ氏もその受賞者の1人だとされている。このことは、この勲章を授ける団体は勲章を有名な人物に送りつけ、その人物を団体の会員であるということにしてしまう、一つの例である。この勲章は、ウクライナの正統派教会の司教であると自称しているLowell Barker氏と深い関係がある。
http://www.enpitu.ne.jp/usr10/bin/month?id=104303&pg=200312


光玉さんはこの「勲章」と、「ナイト・コマンダー」という称号を授与されているそうですが、問題はこの「勲章」が勝手に贈られてくるのか、「ないと困んだー」と頼めば貰えるものなのかというところです。日本国政府がくれるのも含めて全ての勲章はいわば向こうから勝手に贈られるものなんですが、そのわりにはこの「勲章」の受章者というのが、どこでどう調べたんだろうというような大変にトリヴィアルな人達ばかりなのが不思議です。例えば日本では

川口裕清(株式会社コンセラン代表取締役)コンプレッションセラピー「コンセラン」(空気圧式ヘルストレーナー)。体をエアバッグで包んで加圧するという健康器具。ここのHPを見るとイキナリ「古代文字であなたも健康に」と来る。なんでも「今から約10万年から1万年前まで日本に住んでいたという「アシア族」が使ったと言われている「カタカムナ」文字」が健康に良いらしい。

射手矢政美(WOS−21代表取締役)一部大阪方面で大人気の「WOS−21」という「低公害」の「カプセル燃料」だそうですが、これを「発明」したのは松本節雄という先生だそうな。どうして松本さんが勲章をもらえないのか分かりません。

土屋義弘(株式会社ユー代表取締役)一種の腰痛ベルトであるらしい「コシラック」を売ったり、「超物理的エネルギー」である「明力」を付加した「ヒザラック」というサプリメントを売ったりしていますが、とにかく商品のネーミングが安易です。

永井竜造 「経済学による世界平和への五段階構想」かと思ったら「トルマリン健康法」。本業は山師(いろんな意味で)。

岡崎敬得(さくら医院院長)『ニューウエイズでアトピーに克つ―経皮毒がなくて安心 体の芯からデトックス!』

水野裕明(株式会社マイスキィ社長)地方都市でよくやっている、場所を借りて年寄りを集めては高価な健康食品を販売している会社です。退社を希望した社員に対し「入れ墨をしろ、しないとお前の長男を暴力団に入れる」と恫喝した功績により受章。

こうして見るとこの「セント・デニス・ザンテ勲章」、貰っておけばなかなかのステータスになることは間違いありません。笑われたり世間からつまはじきされること請け合いであります。ここまで来ればもう何もこわいものはありません。岡田光玉さんもこのような大変に立派な方々のお仲間で、そういえば確かに「手かざし」も「カタカムナ文字」も似たり寄ったりで、まあだいたい同じようなものです。

それにしてもこんな人達が日本を支配しているんだから先が思いやられるというものですが、民主党も「真光」の支援を受けていることは間違いないにしても、クリスマスを「神来電鈴祭」などといって祝っているムー大陸カルトの天皇崇拝教よりは、どう考えても日教組や自治労の方がまだマトモです。「日本が大阪府みたいに」なって大阪弁が標準語になって名物がハリセンで寿司屋がお好み焼きになって「花月」以外のラーメン屋がけつねうどんになって新東京タワーの名前が「新通天閣」に変更されてTVが宝塚と吉本になって野球のたびに暴動が起こって鶴光が総理大臣でも構いませんが、橋下はヌキでお願いしたいものです。
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2008年09月28日

苦労がねえ秋の風鈴成彬にケリ

というわけで中山さん辞めちゃいましたねー。トーゼンのムクイとはいえ残念ですね。筋金入りのノータリンと匿名ネット工作員などの「単純民族」の絶大な支持を受けてるんですから、これからもどんどん「自分さえよければ」という気持ちで面白い発言をしてもらうとパンのない国民にくれてやるサーカスとしては比較的安上がりで宜しいのではないかと思ったんですが。「公(明党と自民党)のためにはある程度自分を犠牲に」させられちゃうようです。まあゆっくり休んでもらって、ニコニコしているようですが念のためにCT撮っといた方がいいでしょう。本人ショック受けるとアレだから橋下さんに盗撮してもらって、奥さん大変ですけど頑張って、もうどうでもいいやなんて言わないでね。

「もうどうでもいいやと犯行」 福岡・男児殺害容疑の母

 社会に大きな衝撃を与えた福岡市の小学1年富石弘輝(こうき)君(6)の殺害事件。殺人などの疑いで福岡県警に逮捕された母親の薫容疑者(35)が、弁護人の接見に、事件前後の心の動きを語り始めている。子どもへの負い目、自殺未遂、殺害後の混乱……。弁護人の説明からは、病気と育児に悩む母親の素顔が垣間見える。
 弁護人によると、薫容疑者は夫と弘輝君の3人暮らし。薫容疑者は数年前から全身に激しい痛みが生じる病気を患い、トイレの際は夫や弘輝君に手伝いを頼んでいた。1人でいる時は極力水分をとらないようにしていたという。
 厚生労働省によると、この病気は原因が不明だ。治療法も確立されていない。現在の薫容疑者は警察署内で階段を歩くことも難しいという。
 一方、弘輝君には軽度の発達障害があり、小学校では特別支援学級に通っていた。薫容疑者は「手がかかる」と感じていたという。
 自らの病気で主治医に入院を勧められたが、「弘輝と夫を2人だけにするわけにいかない」と断った。ただ、授業参観などに満足に参加できず、不満を募らせる弘輝君に負い目を感じていたという。
 病状は最近、悪くなった。何度か自殺を考え、今月上旬には大量の睡眠薬をのんだという。薫容疑者が薬を流し台にはき、弘輝君が水を流してもう一度のむのを防いだこともあった。事件の10日ほど前からは、自殺に使うために細長いホースを持ち歩くようになっていた。7月の夏祭りですくった金魚を飼うためのものだった。
 今年の夏休み、薫容疑者は弘輝君とほとんど遊んであげられず、事件直前の2、3日は寝たきりだった。「たまには遊ぼう」と2人で向かったのが小戸公園だった。
 公園で弘輝君に「一緒に遊ぼう」と誘われたが、体調が悪く、応えられなかった。弘輝君にトイレの介助を頼むと、弘輝君の不満が爆発した。「1人でできないの」。薫容疑者はホースで弘輝君の首を絞めたという。「絶望的になり、もうどうでもいいやと思った」
 薫容疑者は混乱した状態で夫に電話をした。死亡したことが伝わらなかったのか、夫からは、周りに聞いたり、携帯電話の全地球測位システム(GPS)を使ったりして捜すように言われ、その通りの行動を取ったらしい。その後は家族から慰められ、殺害を明かせなかったという。
 薫容疑者は弁護人に、家族3人で昨年、沖縄に旅行した思い出などを語った。「弘輝の声が聞こえる。弘輝のところにいかないと」

■計画性の有無、慎重に捜査

 県警も、薫容疑者が弁護人に話した内容をほぼ調べで把握している。が、薫容疑者の供述にはあいまいな点もあるという。公園に行って間もないうちに殺害したとみられることから、計画性の有無について慎重に調べている。

 また、弘輝君が見つかったのが、トイレの外壁と柱のすき間の人目につかない場所だったことや、携帯電話を離れた林に捨てて周囲の人と捜したことなどは、第三者の犯行を装った可能性もあるとして、さらに薫容疑者から詳しく事情を聴く。

2008年9月27日 asahi.com


もう10日になりますが、凶器が途中で変わっているのが妙です。最初は携帯のストラップで頸を絞めたらしいということだったのですが、後になって観賞魚用の酸素をブクブクするホースだということになりました。携帯のストラップてのは糸を編んだ紐みたいのでしょう。表面はザラザラしているですよね。一方でビニールのホースはツルツルで、しかも滑りにくいんですから、絞めた後に皮膚に残る痕が全然違うんじゃないかと思うんですが。間違いようがないでしょう。

警察や裁判所はよく言うんですが、犯行後にバタバタと工作をしたからといって最初から「計画的」だというのはいかがなもんでしょう。事前に事後のことまで考えておくのが「計画」というもので、世間一般では行き当たりばったりの弥縫策を「計画」のうちに入れてくれません。もっとも警察の人達が何かを企んだ時の目を覆うばかりの無計画性とそれをカバーする裁判官の苦労をしばしば目にするとき、「計画性」について要求されるレベルが著しく低次元に留まるのも無理もないようです。そういえば警察官が個人的に犯罪に走る場合、かなり無計画なことが多いような気もします。ずいぶん頼りない人達です。

一方その頃25日には畠山鈴香さんの控訴審初公判だったわけで、鈴香ちゃんは当ブログのスターのひとりですから放っとけないんですが、検察の描く「絵」があんまりなので検察も頼りないことがわかります。検察によると鈴香さんは彩香ちゃんを殺害後、その記憶を自分で抑圧し、どういうワケだか娘が死んでしまったことを恨んで米山豪憲君を殺害したという名推理を展開するわけですが、まるで小栗蟲太郎のように強引な力技には感嘆を禁じ得ません。

検察は抑圧したことの責任まで問おうとしています。しかるに責任を問うならばそれは「故意」すなわち意識的な行為であるということになります。したがってまず始めに殺害の記憶を忘れてしまうことが決意され、記憶の抑圧が意識的に行なわれ、次いで抑圧したという記憶も抑圧し、その次に抑圧したという記憶を抑圧したという記憶を抑圧し、以下このように永遠に続きます。脳の大半がこの無限の作業に費やされ、1サイクルごとに抑圧された精神過程が膨らんでいきますから、とても他人の餓鬼まで殺しているヒマなどありません。

最初に「故意」を持ってくるとこのようにヒサンなことになってしまうのですが、これは検察が誰でも思いつく「乖離」という概念を回避したがっているのでこうなっちゃいます。乖離は病名ではなくてよくある心の働きで、必ずしも同一性障害もしくは多重人格などを意味しませんが、どちらかの犯行について限定責任能力となる可能性があります。検察では彩香ちゃんの殺害について記憶の抑圧があったとしていますが、例の鈴香さんの「日記」における豪憲君の死に対する福田元総理以上に冷淡な、まるで「他人事」な記述をみると、そっちの殺害についてもアヤシイもんだという気もします。

福岡の薫さんについては同情的な報道が多いようです。確かに自分は難病を抱えて子供にも障害があるのですから大変ですが、鈴香さんも何らかの病を抱えているようです。「性的乱脈」を云々したがる報道もあったようですが、これなど自殺の代理行為として見ることも出来ますから、鈴香さんについて薫さんのように同情的な記事を書こうと思えば出来たはずだと思います。

もっとも鈴香さんは他人の餓鬼を殺したところが薫さんとは違うところだとはいえ、だからといって鈴香さんばかり極悪人のような扱いをするということになると、自分の餓鬼を殺すことはたいして悪いことではないということになりますから、親を持つ餓鬼の皆さんは直ちに厳戒態勢に入りましょう。ヤラれる前にヤッチマイナ。

逆に言えば薫さんの事件が昨年にでも起こっていれば、薫さんも何を書かれていたか分かったものではありません。秋田県と福岡県の間に何があったのか。山口県だ。光市母子殺害事件で示された、積極的かつ大量に死刑判決を乱発するという日本政府の方針があり、これは今回の控訴審においても検察側の死刑求刑の根拠となっているところですが、この判断基準の確立によって、マスゴミとしては犯罪者を必要以上に非難しなくてもよくなったのかも知れません。ミッションコンプリートです。

そして最近の死刑執行の連発と、中でも「死に神」問題を巡る政府とそのサポーターである「アスの会」などが繰り広げたおバカな騒動は、すっかり潮を引かせてしまったようです。単純民族は騒ぐだけ騒いでイザ本当に人が殺されるとシラケてしまうのでした。検察が引用した「被害者遺族」米山勝弘さんの「判決を聞くまで、死刑を確信していた。被告人は死刑になっても足りるものではない。2人を殺して生きられるなら日本の司法はおかしい」とか「被告人は土下座までしておきながら控訴した。反省をしているふりだ」という御言葉も、なんだか秋の風鈴、てゆうか冬の風鈴のように聞こえてきます。特に秋田の手鞠風鈴は鞠が派手であるだけに仕舞い忘れると取り返しがつきません。

あ、そういえば麻生入歯「チャレンジ!おおいた国体」は昨日が開会式でしたよ。種目によっては会期前から競技をやっていたりするので分かりにくいのですが、今日から本番です。日教組が強いかどうか知りませんが開催県では学校教員が急にスポーツに強くなって天皇杯を貰えることになっていますから、先生方の活躍が楽しみですね。
posted by 珍風 at 10:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月27日

日本のガン中山成彬ぶっ壊れて二人前

やはり「毛並み」が悪かったのか顔がマズかったのか戦後教育が悪かったのか日教組が悪かったのか頭が悪かったのか中国に生まれていれば良かったのか韓国のヘンな宗教から金をもらったバチが当たったのか知りませんが、中山さんの暴言失言はアホ太郎の不在を補ってあまりあるくらい本日も益々驀進中であります。

「大臣にしがみつかない」=日教組は「日本のガン」−中山国交相

 中山成彬国土交通相は27日午後、一連の問題発言をめぐり、自らの辞任を求める声が与党内でも出ていることについて「国会審議に影響があれば、(ポストに)きゅうきゅうとしているわけではないが、教育改革、地方の高速道路(の整備)とかをやりたいなという思いがある。しがみつくつもりはないが、(今後の)推移を見守りたい」との考えを示した。宮崎市内で記者団に語った。
 発言に対する野党や世論の反応については「わたしの失言というか、舌足らずというか、言葉狩りに合わないように気を付けんといかん」と述べた。その上で、「日教組が強いところは学力が低い」との発言について「撤回はしない。わたしは日本の教育のガンは日教組だと思っている。ぶっ壊すために火の玉になる」と強調した。

2008年月27日 時事


日本の政府は今までも色々な手を使って労働組合を潰してきましたから、中山さんが火の玉ボーイとなってさっさと拳闘家姿位をとって炭になって灰になったところで誰も驚きませんが、ガソリンもまだまだ高いですから手伝ってあげるわけにはいきません。

もちろん政府による労組潰しは一般的には憲法第21条の「結社の自由」を侵すことになるでしょうし、公務員である教職員について地方公務員法第56条の「不利益取扱」に該当するおそれがあり、不当労働行為と看做すべきものでしょう。もっとも中山さんの「学力」ではそのような認識はないようです。

世の中には「日教組」が「ガン」だと思っている人もいるでしょうし、バナHを飲めば100%治ると思っている人もいるでしょうけど、政府が労組の潰滅を企んでいることを大声で言ってしまう、しかも国務大臣という立場で、しかも選挙を控えたこの時期に、ということになると居酒屋でホッピー片手に気炎を上げるオヤジもちょっと呆れてしまいます。どうせろくなことを考えてないんでしょうけど、それにしてもわきまえちゃどうか、というようなことも中山さんの「学力」では覚束無いようです。

中山さんは「宮崎県立小林中学校」に通われていたそうですが、中山さんのオツムの程度からすると、この学校は「日教組が強い」ものと思われます。かの名門「鹿児島ラ・サール高校」も「日教組が強い」ばかりではなく、「東京大学法学部」も「日教組」の牙城と化しているものと見て間違いありません。そして恐るべきことに、大蔵省(当時)にも「日教組」による「戦後教育」の魔の手が忍び寄ってきているばかりではなく、「世界銀行」などはもう全員が「日教組」にアタマをヤラレているので、どいつもこいつも「学力」が低い、ということになっております。

中山さんもそうとうヤラレているようで、日教組が支持しているからという理由で民主党も解体するなどといっています。やはり「学力」が足りません。多分中山さんなりの選挙のお手伝いをしているつもりなんでしょうから涙を誘いますが、なんと学力テストは「日教組が強いところは学力が低い」ことを証明するために始めたことのようなのですから開いた口が南極Z号です。それで地元の宮崎県が日教組組織率1割未満でテストの成績はまずまずだった一方で大分県は組織率6割以上でテストの成績は全科目平均以下だったそうです。

もっとも「学力テストの成績と組合の「強弱」が相関する」という「仮説」を支持しないデータも沢山あるのですが、「学力」のしからしむるところで自分に都合の良いデータしか見ません。自分に都合の良いところだけ見て、「学力テストを実施する役目は終わった」などと言ってしまいました。「子どもたちの学習の到達度・理解度を把握し検証する」というウソはもはやどうでもよくなったようです。ちなみにこのトンデモ仮説の検証に費やした予算は60億円。中山さんに賛成してくれるのは大阪の橋下さんだけですが、あの人に応援してもらうくらいなら孤立無援の方がまだマシです。

とはいっても中山さんは自民党の赤裸々な姿を「誤解」の余地なく有権者の目の当たりに晒してくれたという意味では貴重な功労ですし、その功績はクビにしたからといって消えてしまうようなものではありません。それに後任者もどうせ同じようなもんでしょ。

まあ、実施を決定した当時の大臣がもういいといってるんですから止めたらいいんじゃないかと思いますが、文部科学大臣ってのはどうもオカシナ人が多いようです。やはり「日教組」との接触が多いので毒が回るのでしょうか。こんど文部科学大臣になった塩谷さんも就任早々わけのわからないことを言い出す点では負けていません。

「18歳で1人前に」=高校教育の議論を−塩谷文科相

 塩谷立文部科学相は25日の記者会見で、高校教育の現状を「大学の予備校的な状況であり、到達点が不明確だ」と批判した。「18歳で卒業したら1人前の社会人という目標の下で、どういう内容の教育をやるか。高校卒業検定みたいなものがあってもいいのかなと思う」と述べ、具体策を検討する必要性を強調した。
 成人年齢を18歳に引き下げるとの議論にも触れた上で、「今の高校生を見ていて、立派な1人前になったなと思えないのではないのか」と問題意識を示した。

2008年9月25日 時事


塩谷さんは決して文教関係には素人なわけではありません。むしろその反対なのですが、言っていることは素人以下です。高校が「大学の予備校的な状況」であるのが問題であるとするならば、高校ではなくて大学の方をなんとかしなければなりません。例えば大学入学時の選抜を一切行なわないで希望者は全部入れてしまうとかしなければ、高校で「どういう内容の教育を」やるにしても、大学入学のための「予備校」が別に必要になりますし、そうなると「大学の予備校」ではない高校は進学希望者にとっては存在価値皆無です。

大学の選抜方式が根底的に変わらない以上は高校の状況は変わりようがありませんし、その意味でなら「高校卒業検定」は昔から存在します。「大学入学資格検定」はまさに塩谷さんが言ったような意味合いから名称を変更して「高等学校卒業程度認定試験」となっていますが、これは大学入学資格を与えることが主旨ですが、国家資格試験等における受験資格としての学歴要件も満足しますので、まさに「高校卒業検定みたいなもの」そのものです。

塩谷さんの「学力」も高校卒業程度までいっているのかどうか心配ですが、困ったもんなのは「立派な1人前」という意味の分からない言葉を定義せずに持ち出してきて、それが彼のお話の前提になっていることです。このことによって彼のお喋りは全く無意味な音声を口から出す以上のものではありません。一体何をもって「一人前」とするのか、その基準も認定機関も存在しないのです。例えば中山さんは「一人前」を通り越してしまったのかも知れませんし、塩谷さんはまだ「一人前」の記者会見が出来ていません。

そもそも公教育は「立派」とか「一人前」とかいう社会的な価値を直接の目標にはしていないということもありますし、その一方で社会一般では学校を卒業したばかりの人間を「一人前」とみなさないことが多いようです。もしどうしても「18歳で卒業したら1人前の社会人」ということにしたいのであれば、「一人前」という言葉を「高等学校卒業程度と認定されること」と定義するしかありません。そうしてしまえば何ら「具体策を検討する必要性」は発生しないわけで、安心して選挙で落ちることが出来るのです。
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2008年09月26日

万病が100%ぜんぜん全くいくらなんでも恋をするならバナナでエッチ

たまたま真っ昼間からTVでCMを流してなんだか悪く目立っていた「Vana H」ですが、当ブログにおきましてもその「バナ」とか「バナH」、「バナ株式会社」やら「水素水」という検索語でいらっしゃった方が相当数いらっしゃいます。テレ朝系にぐっしょり浸透しつつある「バナ株式会社」さんですが、世間様でも例のオーガスタゴルフが終わったと思ったらぼちぼちこの話題が出てきたようで、週刊新潮の記事

飲めば100%ガンも治る!?
「アヤシイ天然水素水」バナの株主に「チェ・ジウ」

ではバナ株式会社の石山社長の「説明会」のトークが報告されています。

社長の説明は約1時間半。ここまで数々の病気を挙げて、バナHを飲めば100%治ると連呼した末、最後に触れた病気がガンである。
「まず軽い人なら毎日2リットル飲ませてあげてくださいね。これで、10人中7人は2カ月でレントゲンから腫瘍の影が全部消えていますよ。源水だと100%治ります。100人中100人が治ります。あと6カ月待って下さい。敷地内に新しい工場が建ちますから。新しい工場では源水をそのまま詰めるので、源水そのものが飲めるんです。1回で全部ガンが消えます。白血病も、源水なら1回で100%治ります」


あーあ。言っちゃってるよ。誰かが蛮勇を奮って「説明会」に潜入したようです。これは大変危険な行為です。見つかったら大変です。昔は富士山麓にオウムが鳴いたそうですが、入ったら出られない富士樹海の「自殺」については以下をご参照ください。
http://worstblog.seesaa.net/article/102247496.html

記事の中ではバナ株式会社の驚異の急成長ぶりも紹介されていまして、それによると2004年の売上高が9000万円。2005年にはそれが2億円になり、2006年には4億5千万円と毎年2倍以上の成長です。それがなんと2007年には26億円以上だというのですから尋常ではありません。

この「売上高」ってのはおそらく「Vana H」なる「天然水素水」の売上げではなく、「エージェント」から巻き上げる「130万円」のことでしょう。26億円といっても2000人分ですから、そのくらいのことはあり得ることではあります。TVでやっていることは何でも信用してしまう人は多いものです。先の総選挙で何人の人が自民党に貴重な票を投じたかを思えば、通算2500人くらいの人がああいうトークを真に受けても不審とするに足りません。

執筆者は厚生労働省にも取材しているようで、ファンなら誰でも知っている例の『応用薬理』について厚労省のお役人は

「その学術誌については聞いたことがありませんが、いずれにせよ、論文が掲載されたからといって、厚労省から会社に対して薬の認可を申請して下さいと持ちかけることは考えられませんね」


などと随分あっさりと言っているようですし、更に先述の「説明会」のようなことに対しても

「特定の商品について承認されていない効能を謳う行為は、それが文書でも口頭でも薬事法68条に抵触する恐れがあります」


と「警告」しているようです。星よりひそかに口で言っただけでもダメなんですって。あんなに大声で言ってちゃもっとダメ。もちろん証拠は残りにくいんで、忘れちゃいなと風が吹く。果たしてこの記事冒頭の「1回で全部ガンが消えます」という発言は録音でもされているんでしょうか。されてるんでしょうな。

ところで僕があるところで観た「Vana H」の宣伝のためのビデオというものがありまして、そこでは「医学博士・理学博士」である「河木成一」という人が「活性水素」の説明をしています。新潮は「生体微量ミネラル研究所」の橘田力さんに取材したようでうが、是非とも河木さんのお話も聞きたいものです。なんといっても「博士」ですから、多分エラいのです。その博士号が「パシフィック・ウエスタン大学院博士課程」で取ったものであってもです。

河木さんの出身は信州佐久の鯉太郎、「パシフィック・ウエスタン大学」の教授、「パシフィック・ウエスタン大学日本研究所プラズマ正体エネルギー研究室」という、どこにあるんだそんなもん知らねーぞ。まあどっかにあるんでしょうな、そういう部屋が。団地サイズ6畳くらいの。そこの「室長」として「プラズマ」の「正体」を解明し、「バリントン大学」教授、同大学日本校副学長、大連大学中医名誉教授、というどこから見ても文句の付けようのない「100%アヤシイ」先生です。主な論文に

「難病が治った!100人の証言─副作用のない「紫イペエキス」の驚くべき自然治癒力」
「ガンが治っているから水溶性キトサン─43人の証言」
「ガン!飲んだ、効いた、勝った! 水溶性キトサン30人の体験集」
「奇跡のプラズマ刺戟で万病を治せ」
「塩で万病を治す」

など。「キトサン」(エビやカニの捨てるところ)でも「プラズマ」でも「塩」(!)でもなんでもとにかく「万病」を治すという現代の奇跡であります。しかも「法務大臣賞」とか「東京都知事賞」などという比較的ろくでもない人から賞をもらっていることになっています。真偽のほどは明らかではありませんが、これらのポストはここんとこちょいとアタマのユルいメキシカンパッションな方がお勤めのようですから分ったものではありません。

ビデオでは「※個人の感想であり効果・効用を表すものではありません」といいながら糖尿病、痛風、ヘルニア、尋常性乾癬、子宮筋腫などが「治った」、とか「体重が減った」という「愛飲者」の貴重な証言が収められていますし、なかでも橋幸夫のそっくりさん「キューティはし」こと宮澤信夫さんが「高血圧が治った」と言い張る様は芸の世界に生きる男の厳しさをかいま見せてくれたものです。そんなもん見たかねーや。宮澤さんってこの人。観たことあるでしょ。スイムで踊ろ。月の出ぬ間に消えちまえ。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/entertainer/hashi.pdf



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2008年09月25日

404 TBS NOT FOUND

「21世紀臨調」とやらから皆さんにお別れのご挨拶です。

「歴史的な政権選択を」  21世紀臨調が緊急提言

 各界有識者による「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は25日、次期衆院選を「歴史的な政権選択選挙」とするための緊急提言を発表した。
 提言は「政策課題が内外で山積しているにもかかわらず、政権は実績を挙げる暇もなく相次いで崩壊している」と指摘。次期衆院選に向け、与党と民主党に対し(1)党首討論を通じて首相候補、政権公約、政権枠組みを一体的に選択できるようにする(2)政策分野ごとに「閣僚級」同士が論戦(3)日本の将来像、政策体系、優先順位などをマニフェスト(政権公約)に明記−などを求めた。
 同時に「政権の成立は衆院の多数派に立脚している」と指摘。総選挙で勝った政党の政権公約を与野党が尊重する「衆院選決着の原則」を確立すべきだと提言した。
 また選挙後の連立を前提とする政党は「連立政権公約」を策定することや、両院協議会の活性化など衆参両院の「ねじれ国会」に対応した新しい国会運営の在り方を国民に示すことを求めた。

2008年9月25日 共同


この「新しい日本をつくる国民会議」というのはつまり新自由主義の牙城でありまして、市場の失敗をさんざん見せつけられて今や立つ瀬のない人達です。実際のところ次回の総選挙はこの人達の果敢ない希望とは全然関係のないところで争われることになっていますから、それなりに危機感を表明して存在感を誇示してみたりしているようです。

自民党は麻生さんが総裁になって彼が「選挙の顔」なんだそうです。毛並みの良い、しかし曲がった「顔」ですが、このアホウさん、まあアホ太郎ですな。バカ殿の仲間だからアホ太郎でいいや、しかし安倍が「殿」で麻生が「アホ太郎冠者」じゃ麻生さんのお気に召さないかも知れませんが、僕は知りません。このアホ太郎内閣にしてからが「新しい日本をつくる国民会議」のことなど何も考えてくれていません。

毛並みがいい、ってのはアホ太郎についてはよく言われるわけですが、畜犬畜馬じゃあるまいに体毛の生え方を批評されて何が面白いのか分かりません。アホ太郎は5世。総務大臣死に神が4世。森コンツェルンの森さんは三代目死に神で3世。

タカ派的でもありましてアル中さん2世。安倍バカ殿とアホ太郎とアル中でサンバカーニバル三馬鹿アニマル。大勲位の息子中曽根さんもちろん2世。アル中と一緒になって日本の歴史をアホ太郎の口のようにひん曲げる中山さんは世襲ではありませんが、よりによって千葉の2代目ヤクザが防衛大臣、自衛隊員にはひとり一本ドス支給。

世襲が多い、ということはつまり親とか後援会とかそういうしがらみがなければ自民党に入ってもらえない、ということでもあります。実際にたとえカネのためであっても政治家になるにあたって今の自民党では2世や3世やの連中が立ちはだかっているから面白くないでしょう。碌な人間がいない道理です。人材難のアホ太郎内閣では実に3分の2が世襲です。これは例えばドイツなどではかなり異常なことであると考えられています。それは当然で、ドイツで3世とか4世といったらヒトラー家やヒムラー家の人々が代々子々孫々政治家をやってるようなもんですから。日本だってそんなようなもんで。

「世界透明度」ランキング、日本18位

 政治家や公務員の汚職やモラルなどの「腐敗の度合い」を調べた世界透明度ランキングが、ドイツの研究機関によって発表されました。日本は前回17位、今年は何位にランク付けされるのでしょうか。
 調査を行ったのは、ドイツのNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」で、政治家や公務員の汚職やモラルがどの程度腐敗しているのかを世界180か国を対象に比較し、「透明度の高い順」からランク付けしています。
 今年の日本の順位は、去年から1つ下げて18位。総理大臣や閣僚が次々と辞任し、政治の混乱が続いていること、そして未だに二世、三世議員が多く政治の世界での透明性が十分確保されていないことが、順位の下がった原因だと指摘されました。
 「今の政治家を見ても家族的なつながりがあるケースが多く、(いまだに)二世、三世議員がたくさんいます」(トランスペアレンシー・インターナショナル、リアオ アジア部上級代表)
 また、中国については「依然として共産党の腐敗は続いている」として前回と同じ72位。ロシアは、官僚に渡るワイロが未だに莫大な金額で、政治と官僚システムが極めて不透明だと指摘、去年より4つ順位を下げ147位でした。

2008年9月24日 TBS


「未だに」どころか自民党ではこれからますます3世や4世ばっかりになりそうな勢いで、コイヌミの次男坊が出てくるみたいだし。しかしこの記事を探すのには苦労しましたよ。TBSにはないんですから。どっか余所行って拾ってきました。TBSでは24日のうちにさっさと削除した模様です。それもそのはず、世間では「アンパンマン」とか「こんにゃく姫」とか呼ばれている小渕優子タンは3世なんですから。ゆうこりんが2世でも3世でもいいのですが、こいつが昔TBSでティレクターか何かやっていたんですから大変です。夫もTBSだな。

そんなわけで「今の政治家を見ても家族的なつながりがあるケースが多く、(いまだに)二世、三世議員がたくさんいます」というのはTBSとしては具合が悪かったんでしょうな。特にゆうこりんの夫はこんにゃく姫の政治活動のために「婿入り」したりしてるわけです。でもドラマのクレジットは「旧姓」で出してますから会社ぐるみで通称使用に協力的です。

というようなことがTBSの泥沼をちょっと浚ってみたらぶくぶくとどす黒い泡を立てながら浮上してくるわけですが、このようなセコい隠蔽工作のおかげで日本の「透明度」は更に下がる一方です。ジャーナリズムも政治の世界と同様又はそれ以上に「透明性が確保されていない」ことをインターネットで世界中にさらしているんですから世話はありません。来年はロシアに負けないようにせいぜい頑張りましょう。
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2008年09月23日

しずかにしましょう

時事通信社も尻に火がついているといわれておりますが、たしかにこの見出しの付け方じゃ見識を疑わせるに足ります。

騒音規制などの国基準は不要=自治体業務で見解−分権委

 政府の地方分権改革推進委員会(委員長・丹羽宇一郎伊藤忠商事会長)は22日、地方自治体が実施する業務内容を国が詳細に法令で規定する「義務付け・枠付け」の見直しに向け、各省庁が所管する義務付け・枠付けの必要性について同委の見解を示した。主なものでは、自治体が騒音規制を設ける際の規制値の基準や、特別養護老人ホームの設備や運営に対する最低基準などの義務付け・枠付けは不要だとしている。 

2008年9月22日時事


ライバルの共同通信社の見出しは「地方縛る義務付けの廃止を  道路や福祉基準で分権委案」。まあ確かに騒音はうるさくて迷惑ですから、それはそれで大事なことです。今夜は虫が鳴いています。静かにしましょう。しかしそれにしてもどうしてよりによって「騒音」なのか。共同は「福祉基準」でアピールしてるでしょ。「福祉基準」の「義務付け」を「廃止」ですよ。大変なことです。記事を読んでみようと思うのはどっちの見出しでしょう。


それで「地方分権改革推進委員会」のHP
http://www.cao.go.jp/bunken-kaikaku/iinkai/iinkai-index.html
の「 委員会の勧告・意見等」では、今のところ平成20年9月16日の「道路・河川の移管に伴う財源等の取扱いに関する意見」が最終更新という状態ですので、各社報道によれば

騒音規制の規制値の基準
特別養護老人ホームの設備・運営の最低基準
道路の幅や形状に関する道路構造令の一部
児童福祉施設の設置基準
公営住宅の整備基準
高校の学科や教育課程
1歳半〜2歳児と3〜4歳児の健康診査を市町村に義務づける母子保健法の規定

などを「廃止」したいらしいのです。ちなみに共同と日経は「道路」のことばっかり書いています。確かに「県や市町村が道路を造る場合、2車線以上でないといけなかったり、4車線道路が交わる場合は立体交差にする」(日経)という基準がなくなれば、従来よりもより低コストで道路を造ることが出来るわけですから、自分のことを「ビジネスマン」だと思っている「サラリーマン」にとっては、国の基準の廃止が何か良いことのように思えるかも知れません。

「ビジネスマン」というのは本来「実業家」と訳されてきた言葉で、具体的には会社経営者のことです。これには企業オーナーと役員が含まれますが、本当は被雇用者は含まれません。満員電車の中で強引に日本経済新聞を読んでいる諸君の99%はその名に値しません。しかしながら「サラリーマン」というよりも「ビジネスマン」という方がカッコいいので、「サラリーマン」に何かを買わせようという場合には彼らに対して「ビジネスマン」と呼びかけることが一般化しています。ここで「ビジネスマン」の何が「カッコいい」のかといえば、そっちの方が「金持ちっぽい」からなのですが、原義からして「ビジネスマン」は「サラリーマン」よりも金持ちであることが多いのですから当然ですが、「ビジネスマン」が金持ちなのは彼らが「サラリーマン」ではないからなのです。これは単に個人の「心掛け」の問題ではありません。自分がその会社のオーナーであるか役員であるかどうかということなのです。

そこで本当は「ビジネスマン」ではないところの「名ばかりビジネスマン」である「サラリーマン」にとっては、4車線道路を平面交差させることよりも老人ホームやガキの健康診断の方が気になるところです。これらに関する国の基準が廃止されると、地域間に著しい生活格差が発生することになります。国として最低基準がなくなるということは、極端なことを言えば同じ日本国内でありながら北朝鮮並みの福祉、ってこともおおいに考えられます。

こんなことを考えている「地方分権改革推進委員会」はどんな立派な人々でしょうかというとこれが。

委員長
 丹羽 宇一郎
    伊藤忠商事株式会社取締役会長
 
委員長代理
 西尾 勝
    財団法人東京市政調査会理事長
 
委員
 井伊 雅子
    一橋大学国際・公共政策大学院教授
  
 猪瀬 直樹
    作家・東京都副知事
   
 小早川 光郎
    東京大学大学院法学政治学研究科教授
  
 露木 順一
    神奈川県開成町長
 
 横尾 俊彦
    佐賀県多久市長

この人達が勝ってに「いらねーや」と思った基準は、報道の他にも沢山あるそうです。日経によれば「項目の総数は「現段階では時期尚早」として公表は見送った」んだそうですが、関係する法律は535、その中の1万107条項がこのような基準を定めており、連中はその「大半」(朝日)を「そんなんいらねー」と言い張っているようです。

基準を廃止すれば、まずどの自治体も従来の基準よりも下回る基準を条例等で決めることになるでしょうが、特に劣悪な基準を設定しそうなのが財政の逼迫している自治体であることは明らかでしょう。535の法律の中に何が入っているか知りませんが、企業を誘致しやすいように労働基準を低下させるというような選択もあり得ます。当然、将来その自治体の財政が多少安定してきたところで労働や福祉の基準は劣悪なままでしょう。一旦廃止された基準が回復する見通しはほぼゼロです。

「道州制」とかいうのはつまりこういうことを考えていたのです。そのむかし麻生さんちは朝鮮人を連れてきては低賃金・無休で死ぬまでぶん殴りながらこき使ったりセメントで固めたりしたようですが、これからはそれが国内で出来るのですから楽チンで、「ビジネスマン」にとっては願ったり叶ったりですが、「サラリーマン」にとっては地獄です。昔はわざわざ蟹工船に乗って地獄に行ったようですが、現代では地獄の方からこっちに来てくれるのですから楽チンといえば楽チンです。
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2008年09月22日

うるさくしましょう

民主党のCMというのを観ましたけど、それについて秀逸な分析をしている人がいます。まあ、とかく民主党のCMってのは色々といわれがちなんですが。今回のは特にBGM(男声合唱によるスキャット、というかうぉ〜うぉっうぉ〜うぉっうぉ〜♪)がなんだかうるさいようでして、「声のチカラ」ということについて考えさせられるものですが、

民主党の新CMがスゴイことになってる件 (恒例ですが・・・笑)

・分析と傾向と対策
 小沢は「地方地方地方」「高齢者高齢者高齢者」の連呼である。
 「格差反対」という公約も打ちだしている。
 なるほど確かに「地方」も「高齢者」も重要である。それはそうだ。
 だけど、そういう人は<参院選の時点で既に>民主党に入れている。
 政権交代には都市部の票の獲得が必要だったはず。
 前回衆院選で大敗した理由は都市部が原因だった。
 数ヶ月前の報道では「民主党は都市部を重視する」となっていたが、それは消えてしまった。
 CMには「都市」「若者」は一切、出てこない。公約にも「地方から出てきた若者」の話が1行あるだけ。
 ようするに、小沢は「都市部切り捨て&若者切り捨て」になっている!
 「女性」もせんぜん無い。
 これじゃあ、自民から票を奪うことはできない!
 事実、最近の支持率調査では、都市部の若者・女性の民主支持率が極端に低い。
 民主党は東京では壊滅しそうな勢いだ。
 政権交代どころの話ではない。
 政権交代したいのであれば、一刻も早く「都市部」「若者」「女性」を!!
 ついでに流行りの「環境」も入れて良いかもしれない。
 それは即ち!「無党派」である。無党派を無視して政権交代はではないゾ!
 結論を言うと、今回の選挙は予想以上の「民主党大敗」だと思う。
 ほんの僅かに議席が増えるだけ。政界再編はゼロだろう。  

http://www.asyura2.com/08/senkyo53/msg/815.html


この辺がパペットマペットのひとつの限界なんですね。地方格差は良いでしょう。高齢者の問題も大切です。しかしながら「都市」における「格差」を問題にすることが出来ない。それは「階級」を前景化することになるのであえて触れることが出来ません。実はこの民主党のCMは自民党支持層の切り崩しにターゲットを絞っています。それは保守層をターゲットにしており、ターゲットは「地域格差」や「高齢者問題」は受け入れることが出来ますが、「階級」は受け入れません。まして「女性」などとんでもないのです。

民主党は自民党の票を奪うことに気を取られすぎているのかも知れません。しかし「地域格差」や「高齢者問題」については、自民党選挙対策を打って来ているところですから、そこで勝負しても自民投票を奪うことが出来るかどうかはちとビミョーです。相手に有利な土俵で戦いを挑む愚をおかす危険性は多分にあります。

しかしながら「階級」や「女性」を問題にするならば、たしかに都市部の「無党派」層を取り込む上では有効かも知れませんが、自民党の票を奪うという点ではマイナスに作用することも考えられます。民主党としてはそこんとこを考えて「無党派」層もしくは「浮動票」の獲得よりは保守層の票を崩して取り込む方が効率的であると考えている、と思われます。これが凶と出るか吉と出るかは、自民党が打ち出してくる「格差対策」如何、ということになりますが、民主党としては飽くまでも自民党の票をどれだけ持ってこられるか、という点に絞って戦うのも悪くないかも知れません。

そこで例えば「都市部」「若者」「女性」については、この受け皿を他の政党が担うことが出来るかどうかというところが問題になります。この場合投票率がかなり上がらないと意味がありませんが、社民党はこれらの票を吸収することが出来れば民主党と連立を組む可能性があるでしょう。しかるこの政党なんだかもの凄く評判が悪い。「無党派」層へのアピールがいかほどのものか、甚だ心配であります。

むしろこの点では共産党が躍進することがあるかもしれません。共産党は民主党と連立を組む可能性はほとんどありませんが、政権外にいて政権との緊張関係を保持するだけの勢力を持つことが出来れば、政権に入ってしまうよりもよほどマシな結果を生む可能性があります。いずれにしろ民主党はやはり「保守政党」であり、それなりの限界というか守備範囲というものがありますので、他の野党は自民党にも民主党にもカバーできない部分を狙って大いに活動する余地がある、というわけです。それは具体的には「浮動票」の獲得、ということになりますが、その条件として投票率の引き上げは必須です。そしてそのためには「政権交替を賭けた民主党」を中心とした「選挙騒動」の演出が求められることになるのです。
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2008年09月19日

悪魔の毒々ごはん やらずぶったくり

総選挙意識、事実上の更迭=後手の農水相に激怒−福田首相

 汚染された事故米の不正転売問題が19日、太田誠一農水相の辞任に発展した。検査体制のずさんさに加え、情報公開の遅れで混乱を助長するなど農水省の対応は後手に回り、「消費者目線の改革」を掲げる福田康夫首相を激怒させた。早期の衆院解散・総選挙をもくろむ与党の戦略にも影響を与えかねず、「事実上の更迭」(首相周辺)となった。
 町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で、農水相辞任について「食の不安をかき立てている。反省しているし、申し訳ない事態だ」と国民に陳謝した。
 事故米問題では、農水省が長年にわたり業者の不正を見逃していた上、不正転売の発覚後も同省の動きは鈍かった。加えて、太田氏は「人体に影響はない。あまりじたばた騒いでいない」と発言し、世論のひんしゅくを買った。また、同様に辞任した白須敏朗農水事務次官も「農水省に責任があるとは考えていない」と当事者意識に欠ける言動をし、火に油を注いだ。
 首相が原因究明と再発防止を検討する第3者委員会の設置などを野田聖子消費者行政担当相に指示したのも、農水省への不信感からだ。首相としては、24日の内閣総辞職を控え「けじめ」を付けた形だが、衆院選が迫る中で民主党など野党が追及を強めるのは必至だ。事故米問題は次期首相にとっても重荷となりそうだ。 (了)


2008年9月19日 時事


レイプマン太田は逃げ出しましたか。クビですか?福田さんは「激怒」ですか。そりゃまあ、太田さんがアレじゃあ、何のために福田さんが辞めたか分かりません。もっとも太田さんを起用したのは福田さんですから、最終的には福田さんの責任なんですが。それに太田さんが「辞任」したからといって選挙で勝てるのかどうかも不明です。とはいえ今の自民党にあえて農林水産大臣をやろうという人がいるのか、そもそもやらせたいような人がいるのか、はなはだ疑問とせざるを得ません。

なにしろこの分野は自民党長期政権の澱が溜りに溜まっています。自民党が与党でなくなった時期がありますが、その時の内閣においてもこのポストは自民党出身者によって占められていました。したがってここら辺からはこれからも何が出てくるか知れたものではないんですが、今回の毒米問題についてもコイヌミの関与が言われています。

それでも自民党に投票したら庶民は殺される

 学校給食や保育園、病院、福祉施設でも使われていた汚染米。またもや“弱者”が直撃を受けているが、案の定、問題のルーツは小泉構造改革だった。業者や役人を血祭りにするのは簡単だが、巨悪は素知らぬ顔をして総裁選のバカ騒ぎをしている自民党だ。

●自民党も農水省も知らなかったふりをしているが共犯だ
「一連の事故米騒動は、小泉改革の『新食糧法』が原因です。あれから、偽装や不正転売が急激にはびこったんです」
 こう言うのは、大阪のある米卸業者だ。小泉政権は04年4月、国内の米作り農家の競争力を付けるという名目で、米の販売・流通を自由化する食糧法の大幅改正を行った。
 背景に関税引き下げを求める外圧対策があったのは言うまでもない。小泉政権は「うまい米を安く売れ」と業者や農家に競争を促した。その結果、「政府が米の価格をコントロールしていた以前と比べ、競争は激化し、卸業者の利幅が薄くなった。売り上げの2%もありませんよ。悪事に手を染めてでも儲けようというヤカラが増えたのです」(前出の卸業者)。
 この法改正では米販売業者の規制緩和も行われた。それまで登録制だったのが、届け出だけで販売可能になった。20トン未満の業者であれば届け出すら必要なくなった。これがインチキ業者を蔓延させる原因になった。問題になった三重の仲介業者「ノノガキ穀販」も規制緩和後の参入組だ。食糧法に詳しい民主党の山田正彦衆院議員が言う。
「近ごろ、町の米屋を見かけなくなったのも、この規制緩和で米販売とは無縁だった仲介業者やブローカーが続々と参入したからです。三笠フーズは事故米を転売するまでに、複数のダミー会社やペーパー会社をかませていた。販売業者が登録制ではなく自由化されたからできたことです。資金洗浄ならぬ“ライスロンダリング”で、農水省が事故米の流通ルートの実態を把握できないのもこのせいです。規制緩和で小規模農家や販売業者が壊滅的被害を受けた。その一方で、大手業者や天下り官僚が肥え太っている可能性もある。今後も部会などで厳しく追及していくつもりです」
 それにしても、小泉改革の「百害あって一利なし」には、つくづく呆れる。“姥捨山”の後期高齢者医療制度、建築審査の規制緩和で起きた耐震偽装事件、景気の悪化、格差の拡大など、小泉改革で国民は痛みばかり押し付けられ、いいことなんてひとつもなかった。揚げ句の果てが、毒入り米事件なのである。
「その小泉元首相は自民党総裁選について、『立候補している5人はみんな小泉内閣の閣僚』などと自画自賛していましたが、麻生、小池、石原、石破の4人は食糧法が改悪された04年当時、第2次小泉内閣の閣僚でした。いわば、みんな毒入り米事件の“A級戦犯”です」(政界事情通)
 ところが、この連中は自分のことは棚に上げ、汚染米について「行政は職務怠慢きわまりない」(小池)、「民間ではあり得ない話」(石破)と他人事みたいな顔をしている。
 菅直人は自民党の悪政について、小泉の「製造者責任が問われるべきだ」と言っていたが、汚染米事件はその象徴だ。

2008年9月16日 日刊ゲンダイ


とはいうものの毒米は10年以上前から食用に供されてきたようなのですから、これは2004年の「新食糧法」よりも前です。おそらくウルグアイ・ラウンドでアメリカから米の輸入を押し付けられたのがそもそもの始まりでしょう。これに対応するために日本は食管法を廃止して食糧法を定め、1995年から農業従事者が自由に米を販売するようになりました。米余りの状況でムリヤリに輸入してきてなんとかこれを売らないとイケナイということになった段階で、ほとんどコントロールが効かない状況になっていたことは想像に難くありませんが、2004年の「新食糧法」でついにメチャクチャになったようです。

なにしろ世の中には悪い人もいるし、市場は商品の価格が下がる場合にはその質も下げてしまいます。「うまい米を安く売れ」はあり得ないのです。品質が向上してしかも価格が下がることがあるとすれば、それは完全情報の場合でしょう。要するに世の中にはカビの生えた米があるとか、それは工業用なんかに使うことになっているけどもそれを食用の米を扱う業者が売り買いしてるんだとか、その業者は誰であるとか、そういう情報が市場にあれば、悪徳米屋も遠慮する可能性がないわけではありません。

ところが消費者はそんなことは何も知らなかったわけで、知らないから農林水産省がちゃんとチェックしているかどうかなんてことも気にしないでそこらに売ってる米を平気で食べてしまって後の祭りです。ところが情報の流通について市場は責任を持てません。情報もまた商品ですから。政府が公正であれば一定の役割を果たすことが期待できるかも知れません。しかし政府が市場から独立しているとする想定は非現実的です。むしろ逆に市場のプレイヤーにとっては情報の偏在の方に興味があることでしょう。

食糧の安全性が人体の健康に関わるが故に個々人にとって大きな問題であるのと同じ程度に、食糧の価格の低下は別の人達にとって大変興味ある問題です。それは労働の再生産コストを低下させる、つまり人件費が安くて済むわけです。これは便所虫とかアメ公にはとってもステキな話しです。安ければ発癌性があってもなくてもあまり関係はありません。さらにコーデックスの(概ねゆるゆるでガバガバの)国際基準を押し付ければイナゴが来襲しなくても国産作物は敗退してゆきますから、今に国産農作物は「キモノ」並の高額商品となって僕たちの目の前から永久に姿を消します。そこで僕たちは安くて何だかワケのワカラナイものを喰って癌で死ぬことになりますが、そうすると年金も貰わなくて済むので一石二鳥です。
posted by 珍風 at 22:46| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月18日

無期懲役か有期保護か死んで花見の番茶で沢庵

正規・非正規社員の処遇共通化を 諮問会議調査会が提言

 政府の経済財政諮問会議に置かれた労働市場改革専門調査会(会長・八代尚宏国際基督教大教授)は17日、正社員と非正社員の処遇の垣根をなくすための制度改革案をまとめた。契約期間が決まった「有期雇用」の社員を正社員と同じ処遇にするルールづくりを提唱。非正社員にも雇用保険を適用しやすくし、安定した雇用環境を整える。
 会合後に記者会見した八代氏は「非正社員が増えたのは労働市場の規制緩和を進めたことが原因ではなく、経済の停滞が続いたためだ」と指摘。非正社員でも安心して働ける制度をつくる必要があると強調した。
 具体的には雇用や処遇の「共通ルール」をつくるよう求めている。今のパートタイム労働法は勤務時間が短いことを理由に労働者の処遇を区別することを禁じているが、有期雇用の労働者への目配りはできていない。「有期雇用」の社員と契約期間のない正社員を同じように扱うルールについて、法整備も含めた対応を促す。

2008年9月17日 NIKKEI NET


「非正社員が増えたのは労働市場の規制緩和を進めたことが原因ではなく、経済の停滞が続いたためだ」なんだそうです。さすがは酷臭いキ印狂大教授様ですが、肉系読んでるとこっちがキ印になりそうです。って、もうなりました。

雇用保険の加入要件緩和を提言=生活保護は受給期間制限−諮問会議調査会

 政府の経済財政諮問会議の労働市場改革専門調査会(会長・八代尚宏国際基督教大教授)は17日、第4次報告書をまとめた。正社員と非正社員の格差拡大を防ぐため、「1年を超えて雇用が見込まれる者」と規定されている雇用保険の加入要件を緩和するよう提言。また、生活保護を受けている勤労世代の自立支援に向け、受給期間を5年に制限するなどの「有期保護制度」について検討を求めている。
 パートや派遣社員など非正社員は2007年に1700万人を超え、雇用全体に占める割合は約33.5%に達した。報告書は「1990年代初めから非正社員比率が高まり、その固定化が進行した」と指摘。社会保障政策の見直しなどを通じた正社員との格差解消やセーフティーネットの整備の重要性を強調している。

2008年9月17日 時事


やや詳しい報道によれば雇用保険については加入要件の緩和を提言しています。1年以内にクビにする予定の人も3ヶ月しか雇用されない人もみんな雇用保険に加入することが出来る、てゆうか雇用保険量を徴収することとしたい、というわけで、なるほどなかなか結構な話しではありますが、その一方で支給要件が緩和されるという話しは聞きません。現状では少なくとも6ヶ月以上の被保険者期間が必要であることになっていますから、この「被保険者期間」条件がある限り保険料を取られるばっかりで支給はされない、という素晴らしい仕組みが出来上がります。

このようにおいしい話しには気をつけましょう、というのが国民生活センターからのお願いです。いまや働く人の3分の1を占める非正規労働者に対する、これが「政府」からのプレゼントです。これでも選挙対策のつもりなんでしょうが、八代さんなんかに任せていては逆効果でしかありません。そもそも「労働市場の規制緩和」とは「非正社員」を増やすことに他ならないのですから、「非正社員が増えたのは労働市場の規制緩和」の意図した結果であります。この道理が分からない八代さんのアタマは漬物石くらいにしか使い道がないようです。

さらに票田としては吹けば飛ぶよな「生活保護受給者」についてはその余命を5年に限るという処分が考えられているようです。かの漬物石においては「自立」というのは「天に召される」ことを指すようです。たぶんキ印狂大学ではそういう言い方をします。至福というものでしょう。「宝を天に積め」っていうんですよ。つまり支給されなかった雇用保険量は「天」の方に積んであるというわけです。で、そいつを早く取りにいけるように、生活保護を受けるようになったらあと5年しか生きていなくてよいのですから感激です。これも一種の死刑宣告ですが、5年というと並みの死刑囚より早いですね。そこで宝を「天」じゃなくてAIGに積んでしまった僕たちが、その5年の間に縊死か餓死か自死かを選択させていただけるほどに、「政府」は僕たちを愛し給うたのです。
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2008年09月14日

いのちの死ぬ音でもうだいじょうぶ、だいじょうぶ!

首を吊られると「ジタバタ」するんだとかいう話しですが、ドサクサにまぎれてジタバタと仕事をしたのは死に神の方ですね。そんな愉快な首吊り国ですが、地方紙がフォローを入れてる。

謝罪と後悔切々と 万谷死刑囚が手紙 11日執行 

 十一日に死刑が執行された万谷義幸死刑囚(68)が、被害者や遺族への謝罪と自らの行為に対する後悔に苦しみながら拘置所で過ごしていることを、弁護士への手紙で打ち明けていた。
 判決によると、万谷死刑囚は別の強盗殺人事件で無期懲役が確定し、仮釈放後の一九八八年一月、大阪市中央区の地下鉄駅構内で女子短大生=当時(19)=を殺害。八七年には、同市内でいずれも十代後半の女性二人を金属パイプやナイフで襲い、現金を奪うなどした。
 万谷死刑囚は八月下旬、便せん七枚に心境をつづった。既に死刑確定から約七年、事件から二十年以上が経過しており「私だけが生かされていることに、心から被害者、御遺族の方々に対して申し訳なく思います」と謝罪した。
 自らの犯行についても「いかなる理由があろうとも、罪もない女性を殺してよいという言い訳にはなりません。どうして思いとどまれなかったのか」などと悔やんだ。
 犯行後は、当時のことを思い出して「心から笑うことがなくなった」といい、死刑の執行まで「(被害者の)御冥福をただひたすらお祈りする」と誓い、締めくくった。
 刑事収容施設・被収容者処遇法で、死刑確定者との手紙のやりとりは、親族間、婚姻関係の調整や訴訟遂行などに関する場合に許可されている。(三島大一郎、飯田憲)
 
2008年9月12日 神戸新聞


萬谷さんが「被害者や遺族への謝罪と自らの行為に対する後悔に苦しみながら拘置所で過ごして」いた、という記事ですが、まあ第一義的にはそういうことです。しかしこの記事のポイントは真ん中へんにあります。「自らの犯行についても「いかなる理由があろうとも、罪もない女性を殺してよいという言い訳にはなりません。どうして思いとどまれなかったのか」などと悔やんだ。」

萬谷さんは「どうして思いとどまれなかったのか」と悔やんでいます。何を思いとどまれなかったのか。「罪もない女性を殺す」ことをです。600円を盗ることではなくて、殺した後も抜き身でナイフを持ってうろうろするほど混乱した「理由」で。そもそも「現金を奪」ったのは殺された女の人からじゃありません。

「いかなる理由があろうとも」というのは、「理由」についての争いを一時棚上げにしているわけですが、逆に言えば刑の執行の直前までそれについては意識していたのでした。もはや刑も確定していますから、今更「人格障害」だとか言っても別に刑が軽くなるわけじゃないんですが、それでも「強盗目的」というのは違うと。「強盗殺人」という罪状は違うんだと言ってるんですが、もう手遅れです。萬谷さん死んじゃいましたから。取り返しがつきません。

『一つの区切りついた』 平野死刑囚の刑執行 市貝の夫婦殺害 遺族ら振り返る

 市貝町で一九九四年、牧場経営者の夫妻が殺害された事件で、東京拘置所に収容されていた平野勇死刑囚に十一日、刑が執行された。発生から十四年、遺族はそれぞれの思いで、事件と歳月の重みを受け止めた。 (横井武昭)
 確定判決によると、平野死刑囚は、住み込みで働いていた市貝町の牧場経営者伏見真之助さん=当時(72)=と妻松栄さん=同(68)=を殺害。現金を奪った上、家を放火した。
 長女の渡辺早月さん(60)と次女の松原三雪さん(51)は「一つの区切りがついた」と話す。姉妹は事件後、母が理事長を務めていた宇都宮市内のデザイン専門学校を継いだ。「真実が知りたい」と、二〇〇六年に最高裁で刑が確定するまで、法廷に足を運び続けた。
 三雪さんは「結局最後まで反省も謝罪の言葉も聞けなかった」。早月さんも「これで二人が帰ってくるわけではない。無念さは募る」とつぶやいた。
 松栄さんの弟菱沼規雄さん=益子町=は執行の知らせを聞かず、二週間前に七十四歳で亡くなった。余命いくばくもない病床で「姉さんよりましな死に方かな」と凶行に倒れた姉を最後まで気にかけていたという。

2008年9月12日 東京新聞


見出しのように「一つの区切りがついた」のか、それとも最後につぶやいたように「無念さは募る」のか。「被害者の遺族は「真実が知りたい」と思ったようですが、「真実」は闇の中です。平野さんに殺意があったのかどうかという点については、あるいは遺族の方にはあまり興味がないかも知れませんが、「死因不詳」という鑑定はどういうことか。花瓶はどこへ行ったのか。もし本当に平野さんが取調官から暴行を受けていたとしたら、判決で認定された「事実」とは一体なんなのか。

平野さんが殺されたからといって被害者は帰って来ません。しかし平野さんが殺されたことで「真実」も帰ってこないことになりました。もう何一つ帰ってこないのです。全て失われました。全部みんな揃ってあの世行きです。

死刑は別段何も解決しません。それは保岡死に神の言うように「大臣によって執行の在り方が変わってはいけない」というだけの理由で行なわれるものです。とにかくやんなくちゃだからやる、という、あまり大した理由はない、というつもりかも知れませんが、これには思わぬ功徳があります。それは何かを永遠に解決不可能にするのに役立ちます。この2人の元死刑囚も公判では供述を翻すわけですが、これが日本の警察が世界に誇る恥部です。供述書を鵜呑みにしてしまう司法の恥部でもあります。でも相手を殺してしまえばこっちのもんですからもう安心です。
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2008年09月11日

9月の海は血の海

8月はお盆休みというものがあって、刑務官も交替で休みを取るものでしょうか、8月の死刑執行というのは極めて少ないのでした(1997年8月1日に永山則夫他3名、2007年8月23日に3名など)。その反対に9月の中旬ないし第2週あたりは比較的多いようです。死刑囚にとって9月は死の月であるといえるでしょう。

1999年9月10日 3名
2002年9月18日 2名
2003年9月12日 1名
2004年9月14日 2名
2005年9月16日 1名

昨日は世界自殺予防デーだったかもしれませんが、今日は日本他殺自慢デーです。そこで出戻り死に神さん登場。

「在り方変えてはならぬ」 3人死刑執行で法相、命による償い強調

 「いずれも自分勝手で非道な動機に基づき、尊い命を奪った事案。遺族の無念はこの上ない。本人の命をもってしか償えない」。11日の記者会見で、保岡興治法相は3人の死刑執行の意義を強調した。
 福田康夫首相が辞意を表明し、衆院解散の可能性が高まっている時期の執行。「純粋に法的に対応している。時期を選んだわけじゃない」。また「大臣によって執行の在り方が変わってはいけない」と適正さを何度も繰り返した。
 前任の鳩山邦夫氏が初めて執行者の氏名などを公表し、保岡氏も踏襲したことについては、「公開には、それなりに意義がある」と述べた。

2008年9月11日 産経ニュース


マスゴミは衆院解散を前提とした自民党の総裁選に酒飲みにはこたえられない「事故米」転売問題、そして海の向こうの将軍様の健康にも気をつけなければなりません。このタイミングについて保岡さんは謙遜していますが、他の報道に埋もれさせる、公表するが注目させないためには絶好のタイミングであることは明らかです。いや、もうまるで総裁選騒動のさなかを狙ったように「毒米」問題を明るみに出したり、またちょうど良く恒例によって3人吊るす時期が来たのは、たしかに保岡さんの功績とはいい難いですが。運がいいとか悪いとかバカがうっかり口にするけどそう言うお前がよっぽどバカだとあんたを見ててそう思う。

この人は前も、ヘンな時期に死刑を執行しました。前回は2000年の11月30日。ちなみにこの人が法務大臣だったのは12月5日まで。ギリギリです。加藤の乱でクビは決定的でしたから、クビになる前にどうしても死刑をやりたかったようです。で、今回も内閣総理大臣辞任した後のことですから、遠からず法務大臣の椅子は失われてしまうことは分かり切っています。こんな時期に無理に執行することもないと思いますが、今やらなければもう出来ません。保岡さんとしては法務大臣となったからには人を殺さなければおさまらないんでしょう。悪いクセの持ち主です。

今日殺された3人は保岡さんが「いずれも自分勝手で非道な動機に基づき、尊い命を奪った事案」と認定したお墨付きです。もっとも死刑判決を下す以上は判決にはそう書いてあるに決まっているんですが。とりあえずじーさんを片付けた、という気もしないでもありませんが、萬谷義幸さんに関しては、僕は「人格障害」だと思ってました。この人は若い女性を見るとムラムラするんですが、普通一般の「ムラムラ」とは「ムラムラ」が違います。僕なんかと違って萬谷さんは若い女性に激しい敵意を抱いているのです。一審では心理鑑定が行なわれましたが、それによると萬谷さんはポニョみたいに幼女を理想化する一方で「思春期の不幸な性的体験」によって女性一般に敵意を抱くに至ったとされています。したがって被告人側は犯行は女性への憎しみによるものであって強盗目的ではないことを一貫して主張しましたが、ことのついでにバッグ(600円入り)を奪ったこともあったこと、そして何よりも取調べ段階で萬谷さんの女性への異常な憎悪というものを取調官が納得できなかったために犯行を合理的に説明する「動機」として「強盗目的」の供述を取ったものが裁判では最終的に採用されてしまったようです。

一審の大阪地裁米田俊昭裁判長はこれに加えて「仮釈放中で金に困っていた」という現状の更生制度そのものの問題点をも「強盗目的」を補強する材料として死刑判決を出しています。この点、大阪高裁内匠和彦裁判長も同様の論理で控訴棄却。最高裁深澤武久裁判長は上告を棄却するに当たって「被告は別の強盗殺人で服役しながら、仮出所後に短期間で再び同様の犯行に及んでおり、死刑を是認せざるを得ない」と言っていますが、これは萬谷さんが1968年に若い女性を対象にした同様の「強盗殺人」事件を起こして無期懲役判決を受けて服役していたことを指しています。しかしこの分では前の事件の「動機」も、本当のところはわかったものではありません。もし前回の事件の時点で「人格障害」について司法が正しく認識していれば、少なくとも若い女性がうじゃうじゃいる一般社会に仮釈放で出すことはしなかったはずで、そうしていれば1988年の殺人も萬谷さんの死刑も回避することが出来ました。

平野勇さんはもと勤めていた牧場を経営する夫婦の家に盗みに入ったところ夫婦に気づかれ、二人をナイフや千枚通しで刺したり花瓶で頭を殴って殺害、現金貴金属類を奪った上証拠隠滅のため放火したとされています。もっとも司法解剖鑑定書では被害者2名のうち1名の死因を不詳とし、凶器とされる花瓶は発見されていません。また、平野さんは牧場を辞めた後も度々この夫婦の家に忍び込んで盗みを働いていたとのことですから、今回もいつものコソ泥のつもりが家人に見つかってしまい、揉み合っているうちに威嚇用に振りかざしたサバイバルナイフが刺さってしまったとして殺意を否認する被告人側の主張には説得力があります。

例によって捜査段階では殺意を認めたものの、公判では殺意と放火を否認しています。被告人側では取調官の暴行があったことを主張しており、例えば平野さんは宇都宮中央署長あてに殺意を認める手紙を書かされたりしていますが、このような「手紙」を自発的に書くことは極めて異例であり、なんらかの強制又は威迫あるいは騙しに近いような「捜査技術」が駆使されたことを伺わせますが、これが宇都宮地裁肥留間健一裁判長によって殺意を認める証拠として採用されてしまいました。東京高裁安広文夫裁判長も自白の任意性を認めて控訴棄却、最高裁中川了滋裁判長も同様にして上告を棄却してしまいました。宇都宮の方では署長さんに気軽にお手紙を書く習慣でもあるのでしょうか。

山本峰照さんは「期日間整理手続」の犠牲になったかも知れません。弁護側は山本さんが長期に渡って睡眠薬を処方されていた点から、薬剤による心身耗弱を主張し、鑑定を求めていたものが却下されてしまったのは「整理手続」によって手続終了後の証拠調べが出来なくなってしまったせいなのかも知れません。薬剤に対する感受性は個人差がありますから何とも言えませんが、ちょっと気になるところです。おかげで審理は3回だけで終わりましたが、ちょっと気になっても死刑です。そんなんでいいのか。もっとも山本さんは自分で控訴を取り下げてしまいました。これは自殺に近いし、睡眠薬の処方の背景には自殺念虜があったのかも知れません。

神戸地裁笹野明義裁判長の判決文では、山本さんは「「以前断られていたが、もしかしたら金を貸してくれるかもしれない。貸してくれなかった場合は殺害して奪おう」と決意し」たとされていますが、他人ならともかく、男同士のいとこ同士でこんな「決意」を事前にしてしまうというのは或は睡眠薬の影響かも知れませんが、一方で、「被告人には「借金をすることができるかも」という期待があったというが、それは客観的に不合理で、本件犯行は必然的なものだった。」とする笹野裁判長の判断も相当に極端であること山本さんの「決意」に勝るとも劣らないものであり、見ようによっては「人間としての共感の片鱗も見出せない」ものですらあります。判決は往々にして「殺意」なり「犯意」なりが事前に明確な形を取っていて、それが「犯行」においてつつがなく現実化されるという書き方になりますが、これには疑問が残ります。例えば笹野さんだって、この判決文に現れた「決意」とは裏腹に、困った親戚に金を貸さないわけでもないでしょう。

もしかすると死刑判決というものはある程度の無理をしてでも機会を捉えてなるべく出さなければならないことになっているのかも知れません。今日の執行にしても、時期が時期だけに保岡さんにもおそらく色々と都合というものがあるはずで、いくら保岡さんでもなるべくならやりたくない、あるいはちょっと今そんなこと気が回らない時期ではないでしょうか。今回はむしろ「死刑を執行しなかった法相をひとりも出さない」という何らかの意志が働いているように見えます。それはあくまで死刑の存続を、国民の命を要求します。僕たち一人一人の命が狙われていると見て差し支えありません。法の適用は常に恣意的です。例えば街に看板は沢山ありますが捕まるのはこんな人だけです。世が世なら「皇室ニ對スル罪」で(「危害」を拡大解釈すれば)死刑ですよ。

<軽犯罪法違反>天皇家批判の映画ポスター張った監督逮捕

 天皇家を批判する映画の宣伝ポスターを許可なく張ったとして、警視庁公安部は11日、住所不定、映画監督、渡辺文樹容疑者(55)を軽犯罪法違反(張り札行為)容疑で現行犯逮捕した。一緒に作業をしていた30代の女性も同容疑で書類送検する方針。
 調べでは、渡辺容疑者は11日午前4時10分ごろ、東京都江東区亀戸4の街路灯に、「現天皇は昭和天皇の子供ではない」などと訴える自作の映画「天皇伝説」の宣伝ポスター数枚を張った疑い。今月に入り、同様のポスターを都内で約100枚張っており、警戒中の捜査員に逮捕された。
 渡辺容疑者は90年、カンヌ国際映画祭にも出品した「島国根性」で、日本映画監督協会新人賞(奨励賞)を受賞した。天皇制に反対するテロリストを描いた「腹腹時計」などの作品がある。

2008年9月11日 毎日jp


こりゃはっきり上映阻止だな。右翼に襲われるかもしれないとは思っていましたけど、ビラ事件以来警察は平気で「思想犯」を取り締まるんですね。で、一方では右翼も行動を封じられてしまうわけだ。したがって警察は左右共通の敵ということになる。はずです。
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2008年09月09日

名ばかりはばかり流れません

暑い日が続くとはいえ朝夕はやっとさわやかになって来た今日この頃、暦の上では今頃は「白露」といって、なんと霜が出来始めることになっています。いくら何でも霜はないだろう。相撲の話しじゃありませんよ。大麻くらいでガタガタ言いませんよ。天候の話しです。秋の気配が見えてくるという「立秋」というのは8月上旬の暑さ真っ盛りの頃。気配も毛の字も全然ありません。日本が「名ばかり」の国なのは、なにも「温暖化」のせいばかりではありません。

名ばかり管理職:小売店などで8割超 厚労省が適正化通達

 管理監督者扱いされ長時間労働を強いられながら残業代が支払われない「名ばかり管理職」問題で、厚生労働省は9日、コンビニエンスストアなどチェーン展開する小売店や、飲食店への指導監督結果を公表した。8割超の店の店長が管理監督者には当たらない「名ばかり店長」だった。厚労省は同日、小売店などを対象に管理者としての適正化を徹底する通達を出した。
 調査は今年4〜6月、過去に問題があった小売り、飲食業など全国の66店舗を対象に実施。このうち55店舗で管理監督者扱いの店長がおり、さらに、副店長や主任など33人も管理監督者扱いされていた。
 店長のうち、出退勤の自由や職務権限などがあり、管理監督者としての扱いに問題がなかったのは10人。残りの45人は、給与を時給換算するとアルバイトより低かったり、わずかな遅刻や早退で減給処分されるなど管理監督者の要件を満たしておらず、「名ばかり店長」だった。店長以外の33人も全員、「名ばかり管理職」だった。パート労働者が管理監督者扱いされたり、1店舗に4人の管理監督者がいるなど悪質な例もあった。
 残りの11店は、名ばかり管理職が社会問題化したことを受け、管理監督者の範囲の見直しを実施したものとみられる。
 厚労省が9日出した通達では、これらの業界について(1)アルバイトの採用権限がない(2)時給に換算した給与が最低賃金を下回っている(3)残業の命令を出せない−−などを管理監督者に該当しない判断要素として示した。【東海林智】

2008年9月9日 毎日


「名ばかり管理職」は、なにもチェーン店ばかりの問題でもないし、小売・飲食店だけに見られる話しでもないんですが、厚生労働省は常に後追いで目立った不祥事の起こったところだけを問題にしたがります。概ね、小売や飲食店のチェーン店はそれほど大きな企業ではありませんから、そういう所の経営者もあまり発言権がないわけです。「あまり発言権がない」というのは「消費税を10%にしろ」などという御託を並べる立場にない、ということですが。

基発第0909001号
平成20年9月9日

都道府県労働局長 殿

          厚生労働省労働基準局長


多店舗展開する小売業、飲食業等の店舗における管理監督者の範囲の適正化について

小売業、飲食業等において、いわゆるチェーン店の形態により相当数の店舗を展開して事業活動を行う企業における比較的小規模の店舗においては、店長等の少数の正社員と多数のアルバイト・パート等により運営されている実態がみられるが、この店舗の店長等については、十分な権限、相応の待遇等が与えられていないにもかかわらず労働基準法(昭和22年法律第49号)第41条第2号に規定する「監督若しくは管理の地位にある者」(以下「管理監督者」という。)として取り扱われるなど不適切な事案もみられるところである。
店舗の店長等が管理監督者に該当するか否かについては、昭和22年9月13日付け発基第17号、昭和63年3月14日付け基発第150号に基づき、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者であって、労働時間、休憩及び休日に関する規制の枠を超えて活動することが要請されざるを得ない重要な職務と責任を有し、現実の勤務態様も、労働時間等の規制になじまないような立場にあるかを、職務内容、責任と権限、勤務態様及び賃金等の待遇を踏まえ、総合的に判断することとなるが、今般、店舗の店長等の管理監督者性の判断に当たっての特徴的な要素について、店舗における実態を踏まえ、最近の裁判例も参考として、下記のとおり整理したところである。ついては、これらの要素も踏まえて判断することにより、店舗における管理監督者の範囲の適正化を図られたい。
なお、下記に整理した内容は、いずれも管理監督者性を否定する要素に係るものであるが、これらの否定要素が認められない場合であっても、直ちに管理監督者性が肯定されることになるものではないことに留意されたい。

                記

1 「職務内容、責任と権限」についての判断要素
店舗に所属する労働者に係る採用、解雇、人事考課及び労働時間の管理は、店舗における労務管理に関する重要な職務であることから、これらの「職務内容、責任と権限」については、次のように判断されるものであること。
(1) 採用
店舗に所属するアルバイト・パート等の採用(人選のみを行う場合も含む。)に関する責任と権限が実質的にない場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
(2) 解雇
店舗に所属するアルバイト・パート等の解雇に関する事項が職務内容に含まれておらず、実質的にもこれに関与しない場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
(3) 人事考課
人事考課(昇給、昇格、賞与等を決定するため労働者の業務遂行能力、業務成績等を評価することをいう。以下同じ。)の制度がある企業において、その対象となっている部下の人事考課に関する事項が職務内容に含まれておらず、実質的にもこれに関与しない場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
(4) 労働時間の管理
店舗における勤務割表の作成又は所定時間外労働の命令を行う責任と権限が実質的にない場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
2 「勤務態様」についての判断要素
管理監督者は「現実の勤務態様も、労働時間の規制になじまないような立場にある者」であることから、「勤務態様」については、遅刻、早退等に関する取扱い、労働時間に関する裁量及び部下の勤務態様との相違により、次のように判断されるものであること。
(1) 遅刻、早退等に関する取扱い
遅刻、早退等により減給の制裁、人事考課での負の評価など不利益な取扱いがされる場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
ただし、管理監督者であっても過重労働による健康障害防止や深夜業に対する割増賃金の支払の観点から労働時間の把握や管理が行われることから、これらの観点から労働時間の把握や管理を受けている場合については管理監督者性を否定する要素とはならない。
(2) 労働時間に関する裁量
営業時間中は店舗に常駐しなければならない、あるいはアルバイト・パート等の人員が不足する場合にそれらの者の業務に自ら従事しなければならないなどにより長時間労働を余儀なくされている場合のように、実際には労働時間に関する裁量がほとんどないと認められる場合には、管理監督者性を否定する補強要素となる。
(3) 部下の勤務態様との相違
管理監督者としての職務も行うが、会社から配布されたマニュアルに従った業務に従事しているなど労働時間の規制を受ける部下と同様の勤務態様が労働時間の大半を占めている場合には、管理監督者性を否定する補強要素となる。
3 「賃金等の待遇」についての判断要素
管理監督者の判断に当たっては「一般労働者に比し優遇措置が講じられている」などの賃金等の待遇面に留意すべきものであるが、「賃金等の待遇」については、基本給、役職手当等の優遇措置、支払われた賃金の総額及び時間単価により、次のように判断されるものであること。
(1) 基本給、役職手当等の優遇措置
基本給、役職手当等の優遇措置が、実際の労働時間数を勘案した場合に、割増賃金の規定が適用除外となることを考慮すると十分でなく、当該労働者の保護に欠けるおそれがあると認められるときは、管理監督者性を否定する補強要素となる。
(2) 支払われた賃金の総額
一年間に支払われた賃金の総額が、勤続年数、業績、専門職種等の特別の事情がないにもかかわらず、他店舗を含めた当該企業の一般労働者の賃金総額と同程度以下である場合には、管理監督者性を否定する補強要素となる。
(3) 時間単価
実態として長時間労働を余儀なくされた結果、時間単価に換算した賃金額において、店舗に所属するアルバイト・パート等の賃金額に満たない場合には、管理監督者性を否定する重要な要素となる。
特に、当該時間単価に換算した賃金額が最低賃金額に満たない場合は、管理監督者性を否定する極めて重要な要素となる。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/09/dl/h0909-2a.pdf


「こういうのは管理監督者ではない」というふうにはっきりいわないんですね。「管理監督者性を否定する重要な要素」だったり「補強要素」だったり「極めて重要な要素」だったりするわけです。この辺についてよりわかりやすく表現したのが次のところに載っている表です。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/09/dl/h0909-2b.pdf

これは「多店舗展開する小売業、飲食業等の店舗における管理監督者の具体的な判断要素について 」というんですが、

「職務内容、責任と権限」において 「管理監督者性を否定する重要な要素」として
1、アルバイト・パート等の採用について責任と権限がない
2、アルバイト・パート等の解雇について職務内容に含まれず、実質的にも関与せず
3、部下の人事考課について職務内容に含まれず、実質的にも関与せず
4、勤務割表の作成、所定時間外労働の命令について責任と権限がない

「勤務態様」については「管理監督者性を否定する重要な要素」として
1、遅刻、早退等により減給の制裁、人事考課での負の評価など不利益な取扱いがされる
また、「管理監督者性を否定する補強要素」として
1、長時間労働を余儀なくされるなど、実際には労働時間に関する裁量がほとんどない
2、労働時間の規制を受ける部下と同様の勤務態様が労働時間の大半 を占める

「賃金等の待遇」では「管理監督者性を否定する重要な要素」として
1、時間単価換算した場合にアルバイト・パート等の賃金額に満たない
2、時間単価換算した場合に最低賃金額に満たない
「管理監督者性を否定する補強要素」としては
1、役職手当等の優遇措置が割増賃金が支払われないことを考慮すると十分でなく労働者の保護に欠ける
2、年間の賃金総額が一般労働者と比べ同程度以下である

これらの要素が存在する場合に、対象の管理監督者性が否定されるかとおもいきや、

「他の要素を含め総合的に判断」

しろというのですから念が入っています。管理職になる途も厳しいんですが、管理職でなくなる途は更になおいっそう厳格を極めます

たとえば賃金について、店長クラスは月に254時間以上働いていると思われます。これは法定労働時間の月平均に80時間を加えた数字なんですが、実際には月300時間以上、ことによると360時間に達する例もあることでしょう。一方でアルバイト・パート等の時間単価は、色々あると思いますが、2回くらい四捨五入すると1000円くらいでしょう。これ以上にはなかなかならないと思います。そこで仮に1000円として、店長が300時間働いているとすると、店長の賃金が総支給30万円であればオッケー、と、こういうことのようです。

30万円の給料というと、一般企業では係長クラスですか。とても「管理職」と呼ばれるようなものではありません。そもそも同じ仕事には同じ賃金を払うという原則が徹底されていない状況で、あえて「アルバイト・パート等の賃金額」と比較する、ということは、わざわざ低レベルの賃金と比較しているわけです。要するに最低レベルを上回っていれば、「管理監督者」として認めてしまう、ということです。これなら誰でも「管理監督者」になれます。

その他の「職務内容、責任と権限」とか「勤務態様」については、どうとでも言い抜けが出来そうです。チェーン店であれば、店舗のアルバイトの採用や解雇については権限がある場合が多いものと思われます。この点につていて問題になりそうなのは、むしろチェーン展開をしているような、ある程度の規模を持った企業ではなく、小規模な、経営者が細かいことにも口を出してくるような現場でしょう。

「勤務様態」についても、「人事考課での負の評価」が「遅刻、早退」によるものであるのか、売上げの減少等営業成績によるものであるのか、はっきりした資料を残している企業がいくらあるでしょうか。てゆうか資料のある会社では「遅刻、早退」を勘案していることを隠すでしょうし、「遅刻、早退」によって人事考課上の不利益な評価をするような会社では、そのことが明らかになるような資料を残していないでしょう。この辺は企業がどうにでも出来そうなところです。

しかしながら、厚生労働省は「時間単価換算した場合に最低賃金額に満たない」場合ですら、「他の要素を含め総合的に判断」しろと言っています。これなどはむしろ「管理監督者の範囲の適正化」の範囲を超えているのではないかと思われますが、それでも「他の要素」を利用して「管理監督者性」を主張することもできるような仕組みになっています。

こんなことではこれからも今まで通り、何人死のうが「管理職だからしょうがない」とでも言いそうです。このような通達は労働者保護の上からは全く不十分であり、一方ではこれを悪用されることによってマイナスの影響もあり得るものであって、これは厚生労働省の怠慢以外の何ものでもありません。しかしこれは例の「厚生労働省の役人の怠慢」というやつではなく、雇用者と利害を共にする政党による政府が長く続いたことによって公務員が政権党に有利な判断をすることが常態化している、というだけのことなのかも知れません。したがって、いやしくも「管理職」の賃金をアルバイトや最低賃金と比較して良しとするようなふざけきった「適正化通達」が、総選挙を充分意識した与党政府の出せるギリギリの回答である、ということなんでしょう。
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2008年09月07日

カメラに立ち向かえば盗撮の危険は半分になるが背を向ければお尻を撮られる

夏は「盗撮」の季節です。気をつけましょうね。彼らは街角でお嬢さんのスカートの下を狙っています。彼らはビーチでお嬢さんの水着が透けるのを狙っています。彼らは銭湯でも、公共施設でも狙っています。彼らは決して降参しません。

女がスーパー銭湯の女湯盗撮、全裸で御用記事を印刷する

 岐阜県警大垣署は8月31日、大垣市内のスーパー銭湯の女湯や更衣室で盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで、滋賀県愛荘町の専門学校生大塚真理子容疑者(20)を逮捕した。ビデオカメラを隠した化粧ポーチを持って浴室内を行き来する同容疑者を不審に思った入浴客が取り押さえ、従業員が110番通報した。同署では、同容疑者に盗撮させたグループがあるとみて背後関係を調べている。

 女湯に盗撮カメラマンとして潜入した女が逮捕された。調べでは、大塚容疑者は30日午後1時42分から午後3時11分までの89分にわたり、大垣市内のスーパー銭湯の女湯脱衣所や浴室内で、入浴客を盗撮した疑い。同容疑者は「知人の男女3人と(計4人で)一緒に銭湯に来た」などと供述。1台の自家用車で来店しており、大垣署は同行の女性1人から事情を聴取。男性2人からも事情を聴く方針で捜査している。

 大垣署や同店関係者によると、大塚容疑者はシャンプーなどを入れるかごに、家庭用ビデオカメラを仕込んだ黒い化粧ポーチを隠して女湯に潜入。シャワー台の上に置いたかごの向きを変えたり、かごを持って洗い場や湯船の入浴客のそばを行き来していたという。

 午後3時ごろ、入浴中の40代の女性が大塚容疑者の不審な行動に気づき、周囲の入浴客にひそかに相談。洗い場のイスに座った同容疑者の周囲に陣取ると、偶然を装いつつも数回にわたり、シャワーのお湯で問題のかごをねらい打ちした。ポーチにお湯がかかるたびに同容疑者が動揺するため、女性たちが「あなた何しているの」と問い詰めて、ビデオカメラを発見した。

 知らせを受けた従業員が女湯に直行し、全裸のまま入浴客に取り囲まれていた大塚容疑者のビデオカメラを確認。再生すると、女湯の脱衣所や洗い場、湯船にいる入浴客が多数映っており、110番通報した。目撃者によると、同容疑者は「長い黒髪の普通の女の子」。女性から「私にもあなたと同じくらいの娘がいるのよ。こんなことしてちゃだめよ」などと声をかけられ、無言で何度もうなずいていたという。

 盗撮ビデオ販売業者や、業者に盗撮映像を売りさばきたい男が、盗撮要員の女に浴場を潜入撮影させ、摘発されるケースは少なくない。大塚容疑者の背後に、盗撮映像を扱うグループがいる可能性もあり、大垣署では共犯がいるとみて、犯行動機などについて詳しく調べている。

2008年9月1日 nikkansports


要するに関西に「盗撮映像を扱うグループ」が存在して、「盗撮」を命じたりしているようなのです。そしてこの度、「盗撮」を命じた人達のうちのひとりが明らかになりました。

橋下大阪知事:廃止方針の児童文学館の仕事ぶりを隠し撮り

 大阪府の橋下徹知事は6日、廃止方針を打ち出している府立国際児童文学館(吹田市)の館内の様子を調べるため、職員に内緒で2日間にわたってビデオ撮影したことを明らかにした。橋下知事は「なんの努力の形跡もうかがわれない」と映像を見た感想を述べた。「隠し撮り」について「民間だったら当たり前のリサーチ」と話したが、その手法は議論を呼びそうだ。
 橋下知事の私設秘書が8月、撮影した。知事は「(来館者を増やす)取り組みは一切感じられなかった」と酷評。子どもたちが漫画ばかり読んでいたとして、「実際は漫画図書館」と不満を表した。映像は府議会などでの公表を検討する。
 文学館の北田彰常務理事は「びっくりした。府民サービスを心がけて、いつ誰が来てもきちんと対応している」と困惑気味に話した。6月から書庫などの見学ツアーを始め、50回で延べ約500人が参加したといい「7月の来館者は昨年の4割増、8月は5割増になった」と反論。さらに「『漫画ばかり』と言われるが、70万点の資料のうち14%に過ぎない」と話した。
 府は財政再建案で、文学館を来年度中に廃止し、機能を中央図書館(東大阪市)に移す方針を示している。橋下知事は「行政は予算を付けても、執行の管理ができていない。本当にやっているのかチェックするのが僕のやり方」と話し、廃止を検討する他の施設についても府職員らに「隠し撮り」させる方針を示した。【長谷川豊、田中博子】

2008年9月6日 毎日


橋下さんは教養がないので「民間だったらあたり前田のクラッカー」とは言わなかったようですが、「民間」の代表格である前田製菓株式会社は今でもちゃんとあります。ついでに「民間」における「盗撮」については、2000年に労働省(当時)が「労働者の個人情報保護に関する行動指針」という、「当たり前」を出しており、「民間」ではこれに沿って「当たり前」にやっていると考えられているところです。

http://www2.mhlw.go.jp/kisya/daijin/20001220_01_d/20001220_01_d_shishin.html

こん中には「第2 個人情報の処理に関する原則」という「当たり前」が述べられているのですが、その中で「6. 特定の収集方法」ということで各種の情報収集方法について、「当たり前」というのがどういうことであるかが示されています。「ビデオ等によるモニタリング」については以下のようになっているのであり、タコのようになっていません。

(4) 使用者は、職場において、労働者に関しビデオカメラ、コンピュータ等によりモニタリング(以下「ビデオ等によるモニタリング」という。)を行う場合には、労働者に対し、実施理由、実施時間帯、収集される情報内容等を事前に通知するとともに、個人情報の保護に関する権利を侵害しないよう配慮するものとする。ただし、次に掲げる場合にはこの限りでない。
 (イ)法令に定めがある場合
 (ロ)犯罪その他の重要な不正行為があるとするに足りる相当の理由があると認められる場合


「事前に通知するものとする」ということになっています。私設秘書が何の前触れもなくやってきて「隠し撮り」をするというのは、「民間」では「当たり前」とは言えないようです。まあ。「民間」には「犯罪者」やあまり趣味の宜しくない「趣味人」、「風流人」もいますから、そういう人たちの間では、あるいは「隠し撮り」も「当たり前」の行動なのかも知れませんが。

もっとも、この「労働者の個人情報保護に関する行動指針」自体は、「民間企業等において現に使用される者で、賃金、給料等を支払われる者」である「労働者」ですから、それこそ「民間」を対象としていて公務員を対象としていないことになります。ここで「国際児童文学館」は大阪府の施設ですが、管理運営は財団法人によるものであり、その職員が財団の職員であるとすると、この「指針」は直接にこの件に関わることになります。

「指針」については別途説明文「労働者の個人情報の保護に関する行動指針の解説」というものが出ておりまして、
http://labor.tank.jp/wwwsiryou/messages/123.html
それによると

 「民間企業等」については、個人情報保護の重要性は労働者が働く事業所の規模等により異なるものではなく、また、この指針は企業等の自主的な取組を促すことを目的とするものであるので、営利、非営利を問わず、また、法人だけでなく幅広く個人も含めてすべての者を対象とすることとした。
 「民間企業等」の「等」としては、民法第34条に基づく公益法人(特別法による法人(特定非営利活動法人、社会福祉法人、学校法人、宗教法人、医療法人等)を含む。)や上記以外の特別法による法人(事業協同組合等)が考えられる。


んだそうですから、財団法人のような公益法人も「民間企業等」に含まれることになります。そうでなくても橋下さんは「民間だったら当たり前」とか言うのだったら、自分も「民間だったら当たり前」にやってもらいたいものです。このとき「民間」に田代まさしなどを含めないようにしたいものですが。

ちなみに「民間」でビデオカメラによるモニタリングを含むリサーチを行なう場合は、多くの場合業務合理化を目的とした行動分析のためのデータを収集するものであり、対象者には事前に知らせることは勿論、カメラも特に隠したりしません(邪魔にならないようにはしますが)し、目的からして撮影は勤務時間の全てであり、1週間から10日くらいかけてやるのが普通です。これは1日間、1週間、1旬間で業務のサイクルが存在するので、1周期の全体を把握する必要があるためです。橋下さんの私設秘書がどのくらいカメラをまわしたのか、具体的に不明ですが、2日間だけ、それも複数の施設を撮影したということですし、「隠し撮り」という制約上、バッテリーの問題もありますから、とても業務の全体を評価できるだけのデータを収集できたとは考えられません。

また、これをやるんだったら施設の存廃をのものを議論するための資料の収集として行なうべきものであって、既存の廃止方針の説得力を強めるためにこれを行なって場合、資料の価値は大幅に失われます。おそらく、私設秘書の判断としては、橋下さんの「目的」に適うような状況に遭遇した場合にのみカメラを回す、などによってバッテリーの節約をはかることになると思われますが、それでは橋下さんを喜ばすことにはなるかも知れませんが、とても当該施設職員の業務実態を評価するための資料とはなりません。せいぜい橋下さんのオナニー用のビデオになるだけです。この意味では橋下さんも「民間人」の田代さんとあまり変わりはないとは言えるでしょう。もしかするとこの「私設秘書」というのは、「撮影」に慣れた田代さんその人だったのかも知れませんが。

いずれにしても橋下さんは常人とは異なるネタでセンズリをこくようですから、ビデオにはパンツもマンコも写っていません。いや、もしかするとロッカーやトイレの映像もないとは言い切れません。なにしろ「隠し撮り」ですから、どこで何を撮影していたのかは、橋下さんと秘書さんだけのヒミツなのです。これは橋下さんの主張を強化するツールにはなりませんが、とりあえず現時点で「犯罪」が行なわれた疑いを生じさせるものではあります。しかしウンコとか見て面白いかね。府議会としては橋下さんがキモいズリネタを得々として人に見せつけるのを拒否して、映像データの破棄を要求すべきでしょう。

上記「解説」によるとモニタリングについて

モニタリングが曖昧な形で行われた場合には、労働者の側にその不安感から精神的な圧迫、苦痛を与えるおそれが高く、個人情報の保護を図る上で問題が生じることが考えられる。


としています。今回「隠し撮り」を公表し、他の府の施設でも「隠し撮り」を行なう方針を示したことは、存廃が取りざたされている施設の職員はもちろんのこと、府の職員全体に「精神的な圧迫、苦痛を与える」可能性が高く、橋下さんはその点について責任を追及される立場にあります。また、このような「隠し撮り」が「民間だったら当たり前」であると主張したことは、それが「指針」への違反である可能性が高いにもかかわらず実行されている例があることを橋下さんが認識していること、そしてその違反事例を知っていながら放置していたことを示すものであり、府知事としての適格性が疑われるところです。仮にこのような例を知るに至ったのが弁護士としての業務に関連するものであったならば、これは企業顧問弁護士のあり方にも注目を集めるものでしょう。どうもやっぱり橋下さんは知事にも法曹にも向かないようです。クラッカーの包装でもやっていた方が無難ですが、クラッカーの包装紙にカメラを包んでうろうろしないように。
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2008年09月04日

番犬の花道に白髪染めが滴り落ちる

最高裁 横尾和子判事が退官へ

最高裁判所の横尾和子判事が定年まで2年余りの任期を残して退官することになりました。退官は内閣の閣議決定と天皇の認証を経て正式に決まる見通しで、今後、後任の判事の人選が進められます。
最高裁判所の横尾和子判事(67)は、昭和39年に当時の厚生省に入り、老人保健福祉局長や社会保険庁長官などを務めたあと、平成13年12月に女性では2人目となる最高裁判事に就任しました。最高裁によりますと、横尾判事は、在任期間が6年を超え、現職の判事の中で最も長くなったことや、担当する裁判の審理に区切りがついたことなどから、定年まで2年余りの任期を残して退官の意向を示し、了承されたということです。横尾判事は、これまでに東京・池袋で起きた通り魔事件やプリンターのインクカートリッジの特許をめぐる裁判などで裁判長を務めました。

2008年9月4日 NHK


かの有名な最高裁判所HPの横尾和子さん特設ページ
http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/yoko.html
によれば、横尾さんが小泉内閣によって最高裁判所裁判官に任命されたのは平成13年、つまり2001年12月19日でありますから、たしかに今の最高裁判所裁判官の中では最古参です。以来6年9ヶ月の間、横尾さんはよく働いたといえばよく働いたわけです。とにかく任命した内閣の立場から見れば大変によく働いた、感動した、と言えるでしょう。

NHKの言う通り、横尾さんはリサイクルのインクカートリッジを特許侵害であるとして便所キヤノンを勝たせましたし、1999年の池袋通り魔殺人の造田博さんの死刑を確定しました。造田さんは事件の2年前くらいから外務省や国会、裁判所や警視庁などに「大統領」を名乗って面白い手紙を送りつけていた人で、「日本のヨハネス・バーダー」と呼ばれている方です。例えば外務省に届いたやつは

世界中で見られる生まれながらのひどい精神障害者、奇形児の方々はすべて歌舞伎町で会ったことが原因で患者になっています。ですから私は日本で生まれることにしました。私と関係があるという理由で、この小汚い者達は   さんという女性を世界中の人達、私の目の前でレイプしようとしています。国連のプレジデントに届けてください。


という立派なものでした。翌年には突然200ドル持って渡米、お金がなくなるとパスポートを破り捨てるなど大騒ぎをして錯乱、ビザが切れて帰国後に新聞配達をしていたところ無言電話が来て世界が破滅、アパートの自分の部屋のドアに「わし以外のまともな人がボケナスのアホ殺しとるけえのお。わしもボケナスのアホ全員殺すけえのお」というむやみに威勢のいい「声明文」を貼付してから「犯行」に及びましたが、「日本で生まれることにした」結果「ひどい精神障害者」の仲間に入らずに済んだのも横尾さんのおかげというものでしょう。

もちろん横尾さんの名は国籍法違憲判決の超保守的な反対意見にも金箔で刻まれています。しかしNHKがあえてわざと触れなかったのが、NHKの番組改変問題に関わる訴訟の件であります。ついこの間の6月12日の判決ですが、最高裁によれば「放送番組を放送した放送事業者(NHK)及び同番組の制作,取材に関与した業者が取材を受けた者の期待,信頼を(政治家の恫喝によって)侵害したことを理由とする不法行為責任を負わない」ということのようです。しかし横尾さんは特に「意見」を付して

私は,多数意見の結論に賛成するものであるが,その理由は,判示第2,2(1)に関しては,多数意見と異なり,事実についての報道及び論評に係る番組の編集の自律は取材対象者の期待,信頼によって制限されることは以下の理由により認められないとするものである。
取材対象者が抱いた内心の期待,信頼は,それが表明されないままに取材担当者が認識できるものではなく,また,取材の都度,その内容や程度を確認することも報道取材の実際からして期待できるものでもない。それにもかかわらず,期待,信頼を確認せずに番組の放送をした場合に,その内容が期待,信頼と異なるとして違法の評価を受ける可能性があるということであれば,それが取材活動の萎縮を招くことは避けられず,ひいては報道の自由の制約にもつながるものというべきである。
また,期待,信頼を保護することの実質は,放送事業者に対し期待,信頼の内容に沿った番組の制作及びその放送を行う作為を求めるものであり,放送番組編集への介入を許容するおそれがあるものといわざるを得ない。
さらに,多数意見も述べるとおり,放送法上の放送事業者の番組の編集は,表現の自由の保障の下,公共の福祉の適合性に配慮した放送事業者の自律的判断にゆだねられており,また編集過程においては取材された素材の取捨選択を含め番組の内容が変更されることも当然のことと認識されているものと考えられているのであるから,取材対象者の抱く期待,信頼を法的保護に値するものと認める余地はないと解される。
本件番組は,その内容からして上記の報道及び論評に係る番組に当たるといい得るものであり,上述の理由により,原告の主張するような期待,信頼が侵害されたことを理由とする主張は理由がない。


などと、「報道の自由」「表現の自由」の名の下に報道への政治介入を容認するという歴史的な汚点を残しました。この「意見」は判決において限定的に認められた「期待権」をも全面的に否定するものであり、「マスゴミの取材を受けたらあきらめろ」「政治家に脅かされて従うのはマスゴミの判断であり、要するに当たり前のことだ」ということでした。思うに、こういうのがお役人の法律の読み方なんでしょう。

考えてみれば裁判官を内閣が任命するというのも、司法の独立という点から見るとおかしな話しですが、この裁判官の中に行政官出身者がいるというのはもっと不思議なことです。行政出身者が行政寄りの判断をするのは当たり前の話しで、その意味では横尾さんは在任中一貫して見事にその「職責」を果たし続けて来たわけです。そう考えてみると今回の突然の「依願退官」自体も、総選挙を目前にした新内閣が年金問題での責任を追及されるのを回避するための、きわめて行政寄りの「判断」であったと考えることが出来ます。福田さんに続く邪魔者の排除なんですが、横尾さんは最後まで「期待」と「信頼」を裏切ることなく「職務」を全うしたのでした。こういう立派な人物ですから、きっとこれからもステキなポストが用意されることでしょう。少なくとも亀頭を染める高級白髪染めに事欠くような境遇に落ちることはなさそうですね。
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2008年09月03日

カリカチュアのゆめは仮

福田が急に辞めたって?
不祥事か?不祥事だ!
赤玉ポートワインを飲んでるかネ?
飲んでない!
そうだろう!
くだらねェ調査やってんじゃねェよ!

次期首相に麻生氏1位35%  全国電話世論調査

 福田康夫首相の退陣表明を受け、共同通信社は全国緊急電話世論調査を2日夕から3日にかけて実施した。自民党総裁選を経て選出見通しの次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、自民党の麻生太郎幹事長が35・3%でトップ。次期衆院選比例代表で投票するつもりの政党については、自民党38・4%、民主党34・9%でわずかに自民党が上回った。支持する政権の枠組みは「自民党中心」が43・3%で、8月の前回調査より8・5ポイント上昇。これに対し「民主党中心」は41・7%で6・5ポイント減少した。
 内閣支持率が低迷した福田首相が退き、自民党総裁選で新たなリーダーが選出されることへの期待感が背景にあるとみられる。
 次期首相にふさわしい人は、自民党議員10人の名を挙げて質問。2位以下は小泉純一郎元首相15・0%、小池百合子元防衛相9・2%、舛添要一厚生労働相8・5%、石原伸晃元政調会長7・1%の順だった。

2008年9月3日 共同


福田さんの辞任をウケて各マスゴミが一斉に走り出した、というのも勿論、辞任が予定通りに行なわれたからですね。この首相辞任は民主党に対する工作、すなわち代表選挙への工作と「改革クラブ」分離派工作の失敗を受けて行なわれたものでしょう。小沢さんに対抗するに当たって福田さんでは、悪いけどちょっといくらなんでもナンですから。

で、とりあえず福田さんの辞任会見が評判ですね。しかしながら「積年の問題が顕在化して、その処理に忙殺されてきた」とか言ってますが、これは恥ずかしいですね。この「問題」は、自民党の長期政権の故である事は明白ですから、この点について文句があるんだったら共産党にでも入るんですな。あと、「ねじれ国会」のせいにするのは情けないでよ。それはつまり自民党が「国会の駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否を行った」民主党に負けたということを認めることになるわけです。特に福田さんは民主党との「大連立」陰謀が破綻した後を担当したわけですから、「虚心坦懐、胸襟を開いて、話し合う機会」なんて最初からあるはずがないんですね。

そうした中でも福田さんの最後っ屁が評判です。

Q 総理の会見が国民には人ごとのように感じるとよくいわれ、きょうの退陣会見を聞いてもそういう印象をもつ。こういう辞め方になったことについて、自民党を中心とする現在の政権に与える影響どんなふうに考えますか。

A 自民党公明党政権ですか?順調にいけばいいですが、それに越したことはない。しかし、わたしの先を見通す目の中には順調ではない可能性がある。そして、この状況の中で不測の事態に入ってはいけない、そういうことを考えた。人ごとのようにとおっしゃたが、私自身は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。そういうこともあわせ考えて頂きたい。


僕も幸いなことに福田さんとは違いますが、「自分自身を客観的に見ること」については、さすがの福田さんも芥川龍之介の後塵を拝するのはやむを得ないでしょう。もっとも芥川は自分の客観像を見てからしばらくして自殺してしまいますから、福田さんはよほど生命力が強いのかも知れません。しかしそうでなくても、いわゆる「臨死体験」においては自分自身の客観像を見ることがあるそうです。

次に気が付くと自分は雲にでも乗っているような気がしました。下を見るともう一人の自分が台の上に寝ていて、回りに医師や看護婦が取り囲んでいました。女房の姿も見えたので、どうやら自分が入院したらしいことが分かりましたが、後で考えると自分の体内から別の自分が抜け出るという体外離脱をしたように感じました。その内に周囲が暗くなると、今度は自分の人生のいろいろな場面がカラー写真のように写し出されました。
これで死ぬのかと思いましたが、その時はなんとも言えない、ゆったりした気分になりました。
http://homepage3.nifty.com/yoshihito/rinshi.htm


これは「臨死体験」における「体外離脱」の典型的な例ですが、芥川の例と合わせてこれを「死への接近」と考えることも出来ます。しかし「臨死体験」というのは結局のところ死ななかった人が後から語って聞かせる話しなのであって、こんなことを言っている人は以外と「生命力が強い」のかも知れないのです。だからどうというわけではありません。しかし福田さんには失礼に当たるかも知れませんが、「自己客観視」は脳が少なからず(死に瀕するまで)異常な状態にあるときに見られがちな、単なる「幻覚」である可能性が極めて濃厚なので、「あなたとは違う」と言われた人は素直に喜んでいた方が良いでしょう。

というわけでマスゴミでは早くも「次の自民党総裁」の話しで持ち切りです。ここしばらくは報道は自民党総裁選一色に染まるでしょう。この度はヒョットコ麻生さんとマダム寿司小池が中心になって「総裁選」を演じるものと思われています。しかしながらこの「総裁選」が同時に日本の内閣総理大臣を決定するものと考えられていて、またもや民意を問うていない内閣の誕生ということになりますが、しかし、考えてみれば、この選択は荷が重すぎると言えるかも知れません。

なにしろ一方は麻生さんですが、あんな口の曲がった者を日本の総理にできないわなあ。しかもその口が軽いと来た日には言うことはありません。とにかく口を開けば何か言ってくれますから、現在の「トップ」の人気も短期間のうちの消尽してしまいそうです。一方の小池さんは更に面倒です。

男から男へ渡り歩く女の人は少なくありませんが、乗り換えた先が前の男よりも金持ちであったりする場合、世間ではこれを「売女」と呼ぶことになっています。逆にいくら浮気をしても打算の形跡が認められない場合、これを「淫乱」と呼ぶことがあるかも知れませんが、「淫乱」は「売女」よりもエラいものとされています。

この意味では、党から党へ渡り歩き、自民党の総裁候補にまで登り詰めた小池さんは「売女」でしかありません。「淫乱」なご婦人や「娼婦」と呼ばれるような女性には、一丁お願いしたいものですが、「売女」はそういうものではありません。それは人を芯からウンザリさせるようなものがあります。触れるのさえ憚られるような不潔感が、そこにはあるのです。もっともこれは男性から見ての話しなのかも知れません。女性から見ると大変模範的な生き方である、と判断されるのかも知れません。しかしながら日本に女性の総理大臣を誕生させることが売り文句になる条件は存在しません。即ちアメリカの民主党の大統領候補がクリントンではなくなった時点で、「小池総裁」の可能性は限りなくゼロに近くなったのです。

もっとも、役者の約不足は覚悟の上、とにかく総裁選の間は自民党の支持率が上がる、とするのであるとすれば、自民党の取るべき戦略はただひとつです。自民党に総裁が存在する時よりも存在しない時の方が支持率が上がるのであれば、自民党は永久に総裁選をやっている方が良いのです。たとえ誰かが党総裁に決まったように見えても概ね1年でやめてしまうという現状は、自民党のあり方が「永久総裁選」の状態にあることを意味しています。このとき、リーダーシップを失った政権の政策は政権の母体たる党を支持する集団の利害を直接に反映することになります。具体的には財界と米国政府の意向を最大限に考慮した政策を取ることになりますが、しかしこれはつまり今までと何も変わらない、というだけの話しです。自民党に総裁は必要ないのです。
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2008年09月01日

社会に不満、夫に御不満

ネットに「皇太子殺す」業務妨害容疑で男を逮捕

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」に皇太子の殺害を予告する書き込みをしたとして、警視庁赤坂署は30日、偽計業務妨害の疑いで岐阜県関ケ原町関ケ原、無職山本剛司容疑者(31)を逮捕した。容疑を認めているという。
 調べでは、山本容疑者は13日午後2時40分ごろ、自宅のパソコンから掲示板に「皇太子を殺す」「雅子:やめたいから」などと書き込み、皇太子一家の住まい「東宮御所」がある赤坂御用地を管轄する赤坂署に警戒させるなど業務を妨害した疑い。
 山本容疑者はこのほかにも「民間企業の社長を殺す」など社会への不満を書き込んでおり、同署は悪質ないたずらとみて調べている。

2008年8月30日 共同


これは「雅子」が「やめたいから」「皇太子を殺す」というふうに読んでいいんですかね。そうだとすれば山本さんは「雅子」さんの気持ちを推し量って代弁したわけです。つまりここで「殺人」を「予告」した主体は「雅子」さんということになるわけです。もっとも殺したからといって「雅子」さんが「やめ」られるかどうか、少々心もとないような気もします。一生座敷牢でしょう。

「雅子」さんはやめたくてもやめられないから可哀想なのかも知れませんが、彼女が「やめたいだろう」と考えるのはモテない無職男の単なる希望的観測である可能性があります。美しい人妻がいて苦労しているように見える場合、勝手にそのように妄想して彼女を「救いに」駆けつける人が、よくみかけられます。もっとも現実にはちょいちょい浮気をして自分やまわりの人の人生を守っている既婚者は男女とも沢山いますから、早合点は命取りです。

一方では精神障害者を危険視して捕まえて閉じ込めろとか縛りつけて電気にかけろという御意見があるわけですが、「雅子」さんについてこの種の「ご病状」がおおっぴらに囁かれている状況ですから、山本さんもまた別の早合点をして、皇太子の身を「雅子」から守るための警告を発したのかも知れません。もっとも赤坂署では民事不介入の原則のもと、犬も喰わない夫婦のすったもんだに関わることなく、東宮御所を遠巻きにしていたようです。

ところで「マサ子」さん、僕は昔から知ってますよ。鶴光が嫁いびりネタでやってたヤツですね。この名前はどうもいじめやすいのかも知れません。本来であれば他人の家の嫁なんざどうでもいいようなものですが、名前が名前だけによくいびられているようです。こういうことの責任は全て笑福亭鶴光にあるわけですから、鶴光を逮捕しなければなりますまい。

鶴光に影響されている人のひとりが西尾幹二さんで、口うるさい舅のようにこの夫婦に文句を付けるのを天職のように心得ているようです。西尾さんによれば第一にあの嫁は病気などではない。嫁の実家が嫁を操っている。嫁は自分勝手である。

こういう意見は、僕たちのような下々の者が結婚した場合もよく言われることです。さきほど「口うるさい舅」と書きましたが、実際のところこんなことを言うのは親戚の中でもいちばんサエない、てゆうか借金の製造以外に能がないような、みんなで持て余しているようなおっさんが酔っぱらった場合であることが多いようです。まあ、酔っぱらっていない時がない、ということもありますが。

西尾さんも独りよがりでいい加減をぶっ放すことにかけては酔っぱらいに引けを取りません。大胆にも『Will』とかゆー雑誌の5月号で、不敬にも「皇太子様に敢えて御忠言申し上げます」という思い上がった記事を書いてしまったのも酒の上での話しでしょう。西尾さんはその中で「天皇制度の意義」についてこんなことを書いています。

私は平等とか人権といった近代の理念の全く立ち入ることの出来ない界域(エリア)が社会の中に存在することの意義、ということに尽きると思っている。
天皇家に嫁する者も、周辺にあってそこに関係する者も、遠くからこれを敬愛し眺める者も、国民はここに自分たちと同じ尺度、同じ価値、同じ社会意識を持ち込むべきではない。


これだと近代以前の「天皇制度」にどんな「意義」があったのやら、全く分からないのはともかくとして、「近代」における「天皇制度」も、なにもそんなつもりで創設されたわけでもないでしょう。むしろ極めて「近代的」な制度として構想されていたようです。でもまあ、これは酔っぱらいの戯言として見逃すという手もあります。

むしろ困ったものなのは、西尾さんが「天皇制度」以外の日本社会には「平等とか人権といった近代の理念」が貫徹していると思っている点でしょう。世間知らずの西尾さんに比べれば、僕のようなものでも及ばずながら多少は社会の実情というものを見聞しているつもりですが、「天皇制度」とはほど遠い地点にある僕の身の回りでも、「近代の理念」などはとんと見かけないようです。

相撲の世界では外国人を差別し平気で人を殺すことが知られていますし、そんな派手な世界でなくても、身近な会社や学校、町内会や家族の実情は「近代の理念」どころの騒ぎではありません。「近代の理念の全く立ち入ることの出来ない界域」が社会のいたるところにある、というのが実情のようです。ということになると、西尾さんに従う限り「天皇制度」の意義は全くない、ということに尽きてしまいます。

が、事は西尾さんほど単純ではありません。てゆうか西尾さんの図式は単純に反転してしまうのです。つまり「天皇制度」においてのみ「近代の理念」が通用する、という事態です。実際、西尾さんはあの夫婦の「近代的」なところが気に入らなくて批判しているのです。それだけではなく、現在の天皇家の人々が一般の日本人に比較して開明的である点を好意的に評価する人もいるようです。まあ、そういう人のセンスはつまるところ「育ちの悪いヤツは嫌いだ」というもんだと思いますが。僕は生まれも育ちも悪いので、これから「マサ子」さんの「ミッドナイトストーリー」で予定通り自慰。
posted by 珍風 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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