2008年10月18日

マルチプル・マニアックス

マルチは間に合ってますからうちでは要りません。

そういえばバナ株式会社もゴルフとか富士山を世界遺産にするんだとか、多方面に「マルチ」な展開をしておられるようで、もっとも「富士山を世界遺産にする国民会議」には、あそこらへんで水商売をやってる連中が概ねカンケーしているようです。だいたい会長が中曽根康弘大勲位ですから、なにかと箔がつきます。

とはいうものの、当の「富士山を世界遺産にする国民会議」のHPでは、バナ株式会社が「協賛」しているような記述は一切ありません。しかしながらバナ株式会社では、あたかも何かカンケーがあるかのようなチラシを作っているわけでして、これはもしかするとバナの方で勝手に無断で無料で「賛成」しているだけのような気もします。

てゆうか周辺にそういうアヤシイ連中が巣食っているから世界遺産になれないのではないかとも心配されますが、ところで昨今、国会周辺では「マルチ商法」が話題であります。てか最近では卑語で「ネットワーク・ビジネス」なんてんですか、いずれにしても誤解を招きそうな名称です。

遥かなる昔、まだ電話局に交換嬢がいたという時代、僕はたまたま知り合いに二人ほど「元交換嬢」がいるですが、これはなにも珍しいことではなくて、成熟しまくった女性の知り合いがいる人は聞いてみれば何人かに1人は「元交換嬢」がいるはずです。そういう「ハッカー」の草創期、あのお嬢さんが対面している交換機の、端子ってゆうか「穴」がいっぱい開いてるやつ、アレを彼女たちは「マルチ」と呼んでいたんですってね。

自動電話交換器を発明したストロジャーという人は、交換嬢を喧嘩しちゃって、交換嬢が彼宛の電話を全部彼の商売敵に回すという挙に出たために、一向に不案内な分野での発明に取り組むことになり、ついに発信電話機のダイヤルパルスで直接セレクタを動かす自動交換機を作り出したんですが、あくまで手元の電話機からの直接制御という点が発明の経緯を物語ってます。しかしこの歴史的功績のある交換嬢の名前は伝わっておりません。

時は遷って「〜嬢」というと「フーゾク」関係従業員のことだとしか思えない21世紀、「マルチ」は「ネットワーク」に名を変えたとはいうものの、どちらも電話回線の周辺から離れられないようです。たしかにその時々の先端技術のイメージ(そうか?)を身にまとってはいるものの、結局は「電話」なんですね。

いずれにしろネズミは回線を齧ったりしていないようです。実際にはこの手の商売ほど「ネット」と相性の悪いものはありません。メールや電話では拉致があきません。今も昔も「ミート」、肉の対面、サクラは馬の肉、物理的な接触、しつこい勧誘、身体の拘束、ソフィスティケートした言い方では「ソーシャル」なテクノロジーがその主な手段であるようです。

野田大臣もマルチ業者にパーティー券 国会で擁護質問も

 野田消費者行政担当相がマルチ商法業者に、00年以降3回にわたり計8枚、十数万円相当のパーティー券を購入してもらっていたことがわかった。政府関係者が16日、明らかにした。野田氏は17日の記者会見で詳細を説明する。
 野田氏はまた、16日の参院予算委員会で、12年前に業界を擁護する国会質問をしていたことを自ら明らかにしたうえで、「自分の勉強不足で、消費者の視点に立った質問ができなかった」と釈明した。
 野田氏は96年4月の衆院商工委員会で「マルチ商法は非常にうさん臭い、ネガティブな業界であるというようなものが蔓延(まん・えん)すると、一生懸命頑張っている人のやる気をなくし、かえって新たな産業をつぶしてしまう」などと発言していた。
 これについて野田氏は「私も商品を買ったことがあり、(マルチ商法を)全面的に禁止することは不可能だと思った」と説明。「12年前の思いとは裏腹にマルチの実態が深刻であることを担当大臣として受け止めたい」と語った。

2008年10月17日 asahi.com


アムウェイなんかもトラブル苦情には事欠かないわけですが、そういう時には国会議員なんかがくっついていてくれるとなんだかちゃんとしたものに見せかけることが出来て便利だし、議員さんにとっても資金源として魅力的です。まあこんな爛れた関係は、人でなしと碌でなしが仲良くしているだけのことなんですから、「やはり賢明な政治活動ができる国民を育てていくという方向に進んでいかなければならない」ようです。

ところでマルチ商法というのは自分より下のレベルの人が沢山商品を売ることによってある種の「不労所得」を得ることが出来るということになっているんですが、これは一般の商品流通における「中間コスト」とほぼ同様に商品価格を上げているはずで、実際にアムウェイの商品が他社製品に比べて低価格であるということはありません。それは別にいいのですが、いわばそんなことよりも自分を起点とする連鎖を拡大してこの「不労所得」てゆうかアムウェイ語では「ボーナス」なんだそうですが、この収入の増大を図ることが「アムウェイ・ビジネス」をやっている人の目標なわけです。

このため、上位レベルの人は下位レベルの人に対して不良在庫の押しつけや返品の妨害をおこなう動機が存在します。これは一部の悪質なディストリビューターの人格の問題ではなく、システム的なものです。そしてこのシステムの本質は全員が自分より下のレベルの人を自分の道具として看做す、という関係にあります。

昔からの友人知人に見放されてそういう人間関係の中に入ってゆくのはさぞや愉快なことなんだろうと思います。いかにもアメリカ的な理想社会、いわば「手段の王国」というべきものでしょう。なにしろ自分は上位者の道具かも知れませんが、自分の道具になっている連中もいるわけですからお互い様だ。

もっともこの「王国」に入れそうもない人もいます。アムウェイが売ってるのは工業製品ですから工場があってそこで労働者が働いていて生産しているわけです。この人達は単なる手段として扱われるいわば最下層に位置することになります。この人達も「鳥肌実42歳厄年」と同様に余暇には「あむぅうえいの勧誘」をやるのかもしれませんが、すべての時間をこれに費やすと製品の生産が成り立ちませんから、最初から「ビジネス」上は不利であり、ものの数ではありません。工場労働者である限り「ビジネス」での成功はあり得ませんし、成功すると生産から離脱するのです。この連中は「自由民」とは確然と区別された階級をなす点で、いわば奴隷に相当するわけです。

アムウェイがこのようなシステムであることを考えると、奥谷禮子さんのような人が「経営諮問委員会」にいたことはむしろ当然すぎるほど当然なのです。ビンボー人をマルチレベルに階層化して分断化し、最上階層0.1%以下の一部の収入を上げるとともに、最下層に絶対ビンボー人階級を設定する点では新自由主義的な設計と親和しますので、民主党のネオコン一派がこれと親しいのも当然ですし、野田聖子さんも「保守本流」の看板を下ろしてどっかへ行くべきでしょう。必ず誰かが下に落ちなければならないシステムで「自己責任」を言うのはネオコンと一緒です。

アムウェイ、というかアルティコア社系列の生産現場の労働条件はよくわかりません。アメリカ、中国、ベトナムなどにあるようですが、日本にはないのかな。もっともOEMも相当あるようですから、アムウェイが特に「奴隷」にやさしいわけではないでしょう。環境にはやさしいそうです。よく知りませんが。でも前田雄吉さんや野田聖子さんが人体にやさしい人達なのかどうか、大いに検討の余地はあります。単なる水を「癌が治る」とか言って売ることが出来るように頑張っている皆さんです。みんな「勉強不足」ですかね。

健康食品問題研究会議員名簿

衆議院議員
 自民党 
  島村宜伸
  石崎 岳
  西村康稔
  町村信孝
  鈴木俊一
  吉田六左エ門
  井上信治
  松本 純
  とかしき なおみ
  菅原一秀
  棚橋泰文
  尾身幸次
  冨岡 勉
 民主党
  三井辨雄
  牧義夫
  鳩山由紀夫
  菊田真紀子
  奥村展三
  前田雄吉
  神風英男
 公明党
  江田康幸
  古屋範子
  高木美智代
参議院議員
 自民党
  神取 忍
  末松信介
  若林正俊
  佐藤信秋
  古川俊治
  橋本聖子
 民主党
  大島九州男
  櫻井 充
  横峯良郎
 公明党
  渡辺孝男    というようなわけで


posted by 珍風 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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