2008年11月29日

安物買いの銭失い

NYのウォルマートで店員圧死 安売りに殺到

 【ニューヨーク28日共同】ニューヨーク市郊外のスーパー、ウォルマート・ストアーズで28日早朝、感謝祭明けの安売りセールに200人以上の客が殺到し、34歳の男性店員が圧死、客4人がけがなどで病院に運ばれた。米国ではクリスマス商戦が本格化したが、景気後退で少しでも安いセールに大量の客が押しかける騒ぎになっている。米メディアによると、事故が起きたのは同市東郊のバリーストリーム店。

2008年11月29日 共同


これだから言わないことではありません。11月13日のエントリ
http://worstblog.seesaa.net/article/109626193.html
にトラックッバックをくれた「反戦翻訳団」さんの11月23日のエントリ
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/50765647.html
によれば、感謝祭明けのこの日、アメリカの「Buy Nothing Day」に当たっていたのです。アメリカでは感謝祭の翌日の「ブラック・フライデー」から歳末商戦が始まる、というわけで、BNDはそれにぶつけているのです。

日本では「無買デー」とか「無買日」とかいって、それが実は今日です。日本では11月の最終土曜日がそれに当たり、これは「御歳暮商戦」が本格化するところですね。BND Japan
http://www.bndjapan.org/japanese2/index.html
によると

 「By Nothing Day(無買デー)とは、1年に1日だけ、本当に必要なもの以外は何も買わずに過ごしてみようという日である。1992年にカナダで始まって以来、今や世界中に広まっているムーブメントであり、日本でも毎年11月最後の土曜日に行われている。
 特定の組織によって主催されているものではなく、任意の団体・個人によるゆるやかなネットワークによって、同時多発的に各地で様々なパフォーマンスや、イベント、勉強会等が開催される。
 メッセージには、大量消費社会や消費至上主義的なライフスタイルにへの警鐘が込められており、テレビCMや流行に盲従するだけでは人類も地球もおかしくなってしまう、そうではない「本当の豊かさ」を考えようと主張している。このような「気づき」を人々に与えるために、キャッチーで知的でユーモラスで、ウィットに富んだスタイルを特徴とする文化変革運動となっている。


んだそうです。これを始めたのはバンクーバーのアイーティスト、テッド・デイヴさんのようですが、「アドバスターズ」という雑誌を出している「アドバスターズ・メディア・財団」がこれを推進しています。「アドバスターズ」の発行人カル・ラスンさんは、東京で市場調査会社を立ち上げて、広告業界にいた人です。彼はその考え方を「カルチャー・ジャミング」と呼びます。それは商業広告の手法や方法論を武器として用い、それをメディア企業や一般のスポンサー企業には迷惑なように使用し、「キャッチーで知的でユーモラスで、ウィットに富んだ」反消費主義・反商業主義的なメッセージを既存の広告文化の隣に割り込ませようとします。それは独自のメッセージを読み取らせるだけでなく、巧くすると一般の商業広告のメッセージの受容過程に介入してメッセージを変容させてしまうかも知れません。

もっとも「買わない」のと「買えない」のとではずいぶん違うようですから要注意です。ウォルマートあたりの安売りに朝の5時から殺到してしまうような人は、その日も残りの364日と同様「本当に必要なもの以外は何も買」え「ずに過ごして」いるに違いありません。ことによると「本当に必要なもの」も買えないのですから、エヴリデイ・ロー・ライフであります。実際、アメリカでは企業などから寄付された食料品を生活困窮者に配っている「フードバンク」では需要が急増する一方で寄付が減少しており、感謝祭ではクリスマス用の在庫も使ってしまったようです。フードスタンプの受給者も増える一方です。ブッシュはフードスタンプの受給資格を拡大する法案に拒否権を発動しましたが下院がこれをひっくり返し、共和党は大統領選で負け、アホ太郎以上に教養のあるペイリンちゃんは寒いところに帰って行きました。

ウォルマートといえば安売りはまあ良いとしても、従業員の給料がそれに輪をかけて安いので、会社は喰うに困っている従業員にたいして、親切なことにフードスタンプの受給を案内しているとかいいます。ほとんどの従業員が非正規雇用で時給4〜7ドルだそうです。フードスタンプの受給資格が概ね4人世帯で月収2500ドルですから、大丈夫もらえます。この会社では低レベルの労働条件を維持するために労働組合の結成を妨害し、組合のできた店を閉鎖したりします。労働組合は「癌」であり、「癌」が広がるのを防ぐためには周りの「健全な」組織も含めてザックリと「切除」するのがやり方なのです。

ウォール・ストリート・ジャーナルによればウォルマートは大統領選でオバマさんに投票しないように従業員に圧力をかけたとされています。というのもオバマさんや民主党は「Employee Free Choice Act」を支持しているからです。これは労働組合の結成に際して投票による選挙によらず署名を集めることによってこれを可能にする法案で、労働者は1人ずつ説得して署名を集めることが出来る一方で、雇用者側が圧力をかけたりするとそのことによって逆に署名が増える可能性があるんですから、圧力をかけにくいわけです。人件費コストを切り詰めることによって競争力を確保する一方で莫大な利潤を挙げているウォルマートとしては困るんですな。

そんなこともあってウォルマート従業員の顧客サービスレベルは極めて低いのですが、おそらく会社側はそれでもビンボー人はやむを得ずウォルマートで買い物をせざるを得ないと踏んでいますから、その点での改善の見込みはありません。しかし近年のウォルマートの売上低迷について、一般的な観測ではその原因を顧客満足度に求めているようです。

従業員が踏み殺されるほど買い物客が殺到したことで、ウォルマートとしては従来の方向性に自信を持ったかも知れません。金融不安と景気低迷と格差拡大と窮乏化がウォルマートを支えます。しかし全世界5000店舗以上で働く従業員の士気は落ちまくりでしょう。いくら何でも踏み殺されるというのはちょっと困ります。それでも労働条件の悪い会社は、優秀な従業員を雇用できる可能性が低い一方で、低質な労働者が居座り、優秀な新入りを虐めて追い出したりするものです。本当はこういうのが「癌」であることを、多くの企業経営者は知っているのですが、ウォルマートが進出してきて潰されたりするのです。それに食料品の購入価格が下がれば、他の企業も人件費を下げることが出来るのですから、マスゴミもウォルマートに批判的な報道はあまりしないようです。

そんなウォルマートを応援したり他人を踏み殺すことに興味が持てない人は、「本当に必要なもの」であってもウォルマートでは買い物をしないものです。これは特に日を決めなくても毎日できますし、日本でもやれます。株式会社西友は今ではウォルマートの完全子会社ですから、誰でもお近くの西友に行かなければよいだけのことですから簡単です。もっとも西友には昔から労働組合はあって、今でもあります。日本の流通業界の労組は旧同盟系の右翼ですから、これを潰して一般労組に流れられたりするよりはそういう組合があった方が良いわけで、これは中国のウォルマートに労働組合があるのと同様です。

まあ、西友労働組合の労働者諸君を苦しめても仕方ないんですが、ウォルマートは東アジアでは苦戦しており、既に韓国からは撤退、西友の低迷ぶりもちょっと見物に行くだけでも可哀想なくらいですし、既存の流通各社の警戒感は強く、西友を上回る安売り攻勢をかけていますので、そのうちウォルマートを日本からも追い出すことも可能かも知れません。だからといっていつも犠牲になるのはそこで働く従業員なんですが。そこの従業員でない人も、安いものばっかり買ってると、それは巡り巡ってあなたの収入を低下させます。ですから西友がこんなことを始めたからといって偽造チラシを持て行ったりしては行けません。
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2008年11月27日

低能の軍隊

田母神氏に7000万円支払いへ=退職金、自主返納には応ぜず−防衛省

 日本の侵略をめぐり政府見解に反する内容の論文を発表し更迭された田母神俊雄前航空幕僚長(60)=元空将、3日付で定年退職=に対し、防衛省は27日までに、退職金の支払い手続きに入った。税込みで約7000万円とみられ、12月2日までに支払われる。同省は自主返納を求めているが、田母神氏に応じる意思はないという。
 田母神氏は論文発表が発覚した10月31日に空幕長を解任され、11月3日付で空将の「60歳定年」を適用された。この間、懲戒手続きは取られなかった。

2008年11月27日 時事


7000万円あれば田母神さんの「苦しい」生活も少しは「楽」になって、下らない駄文を書き連ねずに済むのでしょうか。それともまさか田母神「論文」に7000万円の価値があったとでもいうのか。

今や田母神さんに「代表」されるところの(?)「トンデモ史観」ですが、あれは確かにそこらの連中の「ナショナリズム」的なニーズに応えているのかも知れません。しかし軍にはより真剣なニーズが存在します。それはもう居酒屋オヤジの酒の肴に供するよりももっと真剣なものです。酒など一滴も飲まなくてもああいうのを喜んで受け入れる「必要」があるのです。

軍隊においても作戦行動の成功はそれに従事する人たちの士気が大いに関係します。一般兵卒のモチベーションを高める必要があるのです。ところがそんな連中に多額の報酬などの実のあるものを期待させるのはいくら何でも不可能です。

ところが人間とは困ったもので、自分のやっていることが「正しい」「価値のある」ことだと思わせておくとよく働いてくれるものです。軍がこれから何をやるつもりか知りませんが、どうせ碌なことはしないわけですが、いざこれから虐殺を始めて一生顔を上げて歩けない鬼畜になろうとしている兵隊さんにとって、彼らの行動を正当化してくれる言説があるとすれば、他人の頭を吹っ飛ばすのにも熱が入ろうというものです。

実際、田母神さんの文章はひどいものですが、それでも誰かが味方してくれる、というのは心強いものです。まあ、そういう役割は普通幕僚長とかではなくて、一般市民の中でも比較的脳の働きの穏やかな運動選手などがやればいいんですが、人それぞれ能力に見合った役割というものがあって。

日本の近現代史において旧日本軍の行動はあまり弁護したり正当化する余地を探すのが困難を極めるものであることは言うまでもありませんが、そんなものですら正当化しうる、というところが大切です。しうる、かどうか知りませんが、ウソでもなんでもいいからとにかく正当化してしまうことにおいて田母神「論文」といえども「価値」がある、ということになります。

おそらくこのようにして軍、あるいは防衛省にとって田母神さんなどのアーパー史観は「実用的」です。それはエロ本が実用的であるように実用的なのであって、エロ本に出てくる女の人が全く非現実的な言動をさかんに行っているのと同じように、事実に反することによって実用性が高まります。

防衛省は田母神さんに退職金を満額支払ってこの功績を讃えるわけですが、これは彼らが今後ますます正当化し難い活動に従事するであろうことを物語っています。おそらく秦さんのようなやり方では追いつかなくなるのでしょう。むしろ田母神さんのように、あたかもまるで「バカ」のようにしか見えないような書き方でなければ「正当化」することが出来ないようなことをやろうとしているようです。

というわけでこの分野の書き手もなかなか苦労が多いんだと思いますが、元谷さんはこの懸賞企画をもって「国民」を「啓蒙」しようとしたようです。よくもまあそんなことが言えたもんですが、選考の結果を見る限り元谷さんは「蒙昧化」のことを「啓蒙」というんだと思っているようですから、アホ太郎あたりがいくら漢字が読めなくて何も知らなくても元谷さんの敵ではありません。問題は元谷さんの目標が自衛官のメンタルケアを通じたモラールの向上ではなく、国民一般を対象にしている点で、つまりこれは国民皆兵、徴兵制への布石のつもりなんでしょうな。しかし傍目にも心配ですよ、元谷さんに「啓蒙」された兵士で構成された軍隊ってのは。
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2008年11月25日

大阪俗悪警察

ヤジ、怒号再び… 大阪・橋下知事の教育討論会

 大阪府の橋下徹知事が教育問題について府民と意見を交わす2回目の討論会が24日、大阪厚生年金会館(大阪市西区)で開かれた。中盤までは混乱なく進行したものの、知事が「競争を否定する教員は無責任」と発言したとたん、教育関係者とみられる参加者から反論のヤジが相次ぎ、会場は一時騒然とした。
 10月26日に堺市で開かれた1回目の討論会では、知事に対し「帰れ」「教師の数を増やせ」などと罵声(ばせい)を浴びせる教員らが続出。このため府教委は今回、「ヤジに類する言動があった場合は退出」とのチラシを会場で配布するなどの策を講じた。
 この日の討論会には約1700人の府民が参加。このうち事前の抽選で決まった10人が意見や質問を述べ、これに応じる形で橋下知事や陰山英男教育委員(立命館小学校副校長)らが持論を展開した。
 「競争を強いることで子供の意欲がはぐくまれるとは思わない」との参加者の発言に対し、橋下知事は「競争を否定してはいけない」と反論。「先生から『競争はよくない』と教えられた子供たちも、高校を出たとたん競争の荒波にほうり込まれる」とし、「競争を否定できるのは絶対に倒産がない公務員だから。それが教員の無責任さだ」と述べた。
 この発言の途中から、会場は、「帰れ」といった怒号と知事を支持する拍手が渦巻く異様な雰囲気に。
 続いて設けられた希望者の意見表明のコーナーでは、2人の教員が「教師はみんな一生懸命やっている」「知事への拍手が多かったのは意外だ」と発言。これに対し陰山委員は「一生懸命やっているということを理由にするな。プロなら結果の出ないような努力をするな」と反論した。
 討論会の後、報道陣の取材に橋下知事は「ヤジを飛ばしていた人たちは前回と同じ顔ぶれだった。前に比べて勢いがなかったのは、自分たちの主張が府民に受け入れられていないと(会場の雰囲気から)感じたためではないか」と話した。

2008年11月24日 産経ニュース


産経さんによれば「ヤジが相次ぎ、会場は一時騒然」、「「帰れ」といった怒号と知事を支持する拍手が渦巻く異様な雰囲気」だったそうです。もっとも橋下さんによれば「勢いがなかった」そうで、その理由について「自分たちの主張が府民に受け入れられていないと(会場の雰囲気から)感じたためではないか」と、例によって自分に都合良く解釈しています。もっともこの点についてはこんな話しもあります。

府民討論会:教育テーマに熱い討論 橋下知事らと府民1700人が参加 /大阪

 教育問題を巡る橋下徹知事らとの府民討論会「大阪の教育を考える」が24日、大阪市西区の大阪厚生年金会館であった。発言者に対するヤジが問題となった10月26日に次ぐ2回目で、約1700人が参加。府警西署の警察官らが警備する物々しい雰囲気のなか、参加者からは「競争は教育になじまない」「反復学習を全校で取り組むべきだ」などの意見が出た。
 公募された10人が意見を述べ、橋下知事や小河勝・府教育委員ら5人が回答する形で進行した。吹田市の男性は「教育条件を整えるのが政治の役割で、学力だけを重視すべきではない」と指摘。橋下知事は「環境整備は知事の責務だが、限られた財源で工夫するのも行政の役目。理解してほしい」と答えた。
 また、豊中市の男性は「競争は学ぶ意欲を奪う。求められるのは競争主義にどう向き合うかではないか」と主張。小河委員は賛意を表明し「反復学習により『分からない』との事実を取り除いてやることが大切で、競争という俗悪な世界は不必要」と述べた。橋下知事は「学校を卒業すれば競争が待っている。競争できる子から競争を奪ってはいけない」と持論を展開した。
 府教委は前回の騒動を受け、全参加者に迷惑行為を禁ずるチラシを配布。競争を巡る議論を巡っては、会場から「人間力を否定するな」とのヤジも飛んだが、騒ぎには至らなかった。参加した大阪市港区のパート職員の女性(40)は「大阪の教育が変わるという期待感は持てた」と話していた。【平川哲也】

2008年11月25日 毎日新聞


今回は「ヤジに類する言動があった場合は退出」というチラシを配布しただけではなく、オマワリさんが「退出」させるべく待ち構えていたようです。なるほど確かにそういう「会場の雰囲気」だったわけです。府民はともかくオマワリさんは「受け入れ」ないかも知れません。てゆうか連中が「受け入れ」るのは命令だけですから、橋下さんの指示によってオマワリさんの指揮命令系統が動き出すことになると厄介です。昔のオマワリさんは「弁士中止」をやりましたが、今のオマワリさんは観客席から引っ立てます。

いずれにしても平川さんは「ヤジも飛んだが、騒ぎには至らなかった」と思っているのですから、これは平川さんが居眠りこいてたか、逆に産経さんが「騒然」とした「異様な雰囲気」の夢を見ていたのか、どちらかでしょう。夢見てる連中には朝の日光でも浴びせてあげましょう。

橋下知事、討論会でまた教員批判 「教育には競争必要」

 大阪府の橋下徹知事や府教育委員らが直接、府民と意見を交わす府民討論会が24日、大阪市内で開かれた。テーマは「大阪の教育を考える 教育日本一をめざして」。参加者からは競争を強いることに疑問の意見も出されたが、全国学力調査の成績向上をめざす橋下知事は、子どもが将来の夢を実現するためには競争に耐える力をつけることが必要と持論を訴えた。
 討論会には約1700人が参加。抽選で選ばれた府民から「競争をあおるほど学ぶ意欲が育たない」「教育は競争や比較とは違う」との意見が出た。橋下知事は「社会に出たら全部競争。競争を否定して、競争の荒波に子どもたちを放り投げて後は知らん顔する。一部の教員の無責任な態度だ」「できる子には競争してもらう。だけどできない子は絶対に救います」と理解を求めた。
 これに対し、元大阪市立中学校教諭の小河(おごう)勝・府教育委員は「荒れている子は、人との競争でなく、自分がわからないことに苦しんでいる。だから学力が必要だ」と指摘。「教育は競争のためにあるんじゃない」と知事に忠告する場面もあった。
 10月に開かれた1回目の討論会は激しいヤジが続き会場が騒然とした。2回目の今回は参加者にヤジや横断幕の持ち込みが禁止され、入場時に手荷物検査があるなど物々しい雰囲気で始まったが、大きな混乱はなかった。

2008年11月25日 asahi.com


やはりオマワリさんの目が光っていたり、「手荷物検査」まで行われるという「異様な雰囲気」のおかげか、「大きな混乱はなかった」ようです。しかし橋下さんは朝日さんのことが嫌いのようですし、そうなると朝日さんも橋下さんが嫌いかも知れません。そこで讀賣さんの御意見も聞いてみなければ著しく公平を欠くというものでしょう。

教育討論  知事「努力や我慢も必要」 
会場からは教員増の要望

 橋下徹知事と府教育委員が府民と意見を交わす2回目の府民討論会「大阪の教育を考える」が24日、大阪厚生年金会館(大阪市西区)で開かれた。学力向上を重点課題に据える橋下知事は「競争を否定しても社会に出れば、競争がある」「競争しなくて良いと口にするのは公務員だけ」など、約1700人を前に持論を展開。参加者からは「テストの点を取ることだけが目的になる」「まず教員を増やすなど環境整備を」との反対意見が出た。
 10月に開かれた前回は、橋下知事の施策に反対する教職員らが激しいヤジを飛ばし、橋下知事が「こういう教員が現場で暴れている」などと発言する騒ぎがあった。このため参加希望者が倍増し、収容人数の多い会場に変更して行われた。
 教育委員4人が参加。陰山英男、小河勝の両委員が「学校が荒れるのも、学力問題が根底にある」「朝食を食べ、きちんと寝るなど生活習慣が重要」などと力説し、橋下知事も「『人間力』などのきれいごとではだめ。努力や我慢が必要だと教えることも大切」などと訴えた。
 今回は、主催の府教委が会場内でヤジを飛ばすことや、主張を書いた横断幕の持ち込みを禁止する注意文書を配布。会場前で教職員の人件費削減に対する抗議行動などが行われたが、大きな騒ぎはなかった。

2008年11月25日 読売新聞


前回はヤジが面白かったので「参加希望者が倍増」したそうですが、「大きな騒ぎはなかった」とは残念でした。ヤジのない大阪なんて大阪じゃありません。そういうわけでデタラメを書いているのは産経さんでした。こういうあたかもイベントが盛り上がったかのようなヤラセ記事を書いてもらわなくちゃならなくなった橋下さんは、残念ながら落ち目というべきでしょう。そのうち何も書かれなくなります。毎日なんて既に地方版です。

それはともかく、黄泉売さんは陰山さんと小河さんが口を揃えて橋下さんのフォローに回ったように書いていますが、朝悲惨によれば小河さんは「知事に忠告」したそうですし、前に遅参の記事では「俗悪」とまで言っています。「俗悪」とはまた、橋下さんを表現するのに大変適切な言葉です。

そして惨刑さんに至っては小河さんの名前も見えません。シカトであります。あたかもその場にいなかったかのようにキレイさっぱり、澄み切った空気のように扱われています。やはりこれは小河さんは参詣さんの逆鱗に触れたか橋下さんの気に触ったか誰かを怒らせてしまったようです。小河さんが今回オマワリさんの餌食にならなかったのは、まったくの幸運というものでしょう。

しかし幸運とはいつまで続くか分からないものです。小河さんは「俗悪」なる「競争」も、「教育」の手段としてその是非を論じるところですが、橋下さんにとっては「教育」の方が「競争」のための手段なんですから、正反対なのでした。「大阪の教育を考える」のは「教育日本一をめざして」るからなのです。「日本一」とか「日本二」とか数字がつかないと橋下さんは興味を持ちません。「百回マスかき」だか何だか知りませんが、小河さんは陰山さんみたいにちょろちょろうまく立ち回らないようなのですから、橋下さんなどと一緒になってイタズラにキャリアに傷をつけているのには大笑いです。
posted by 珍風 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月23日

鉄砲玉の美学あるいは替え玉一丁

これが容疑者だ 銃刀法違反容疑で逮捕

 多数の報道陣にひるんだ様子もなく、正面を見据えた−。元厚生次官ら連続殺傷事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された、さいたま市北区の無職、小泉毅(たけし)容疑者(46)を乗せたワゴン車は23日午前4時に警視庁麹町署を出発、警視庁本部に向かった。
 青いシャツ姿の小泉容疑者は2人の捜査員に挟まれ、後部座席の真ん中に座っていた。同署の駐車場からワゴン車がゆっくりとしたスピードで出てくると、待ちかまえた報道陣から多数のフラッシュが浴びせられた。

2008年11月23日 産経ニュース


「これが容疑者だ」って、「!」が7つくらいつきそうな勢いですが、まあ写真が載っているわけです、「小泉殺」じゃなかった「小泉毅」さんの。捕まった人の写真なんてよく掲載されるようですから、特に「これが」なんて言われる筋合いはないのですが、今回は特に念を押しておく必要があるようです。あれが容疑者なんですってさ。何のって、銃刀法違反のですけど。

肩書き「容疑者」の「小泉毅」さんは22日(土曜日)の夜9時20分頃に、血の付いたナイフとか26センチのスニーカー、次官宛伝票の貼ってある段ボール箱なんかを何故か日産レンタカーに載せて警視庁本部を訪れたものです。とりあえず報道された「証拠品」は全部忘れずに持ってきました。他にも報道されていない「証拠品」も怠りなく準備していたものと思われ、必要なものはちゃんと揃っています。住民票まで整えてきました。用意周到です。

誰がこんな立派な人物を「無職」のままにしていおいたのか。世の中には顧客から集金してきたお金をなくして帰ってくるようなマヌケが一杯いることを考えると、すぐにでも正社員として迎えたいという人事担当者も少なくないと思われます。

マスコミ対策も万全です。なにしろ僕が朝起きたらもう「アパートの隣人」が小泉さんにもらったとかいうエロDVDを見せびらかしていたり、「父親」がインタビューに答えたりしていたのですから、世の中寝る間もありません。僕が寝ている間にも記者さんたちは「小泉」さんの近所の人を叩き起こして、彼が「有名なクレーマー」だったり「目つきが悪く、感じが悪い」人だったり「粗暴そうな雰囲気」だったりという「悪口」を集めて回っていたようです。人当たりは悪いが仕事はきっちりする職人タイプ、といった感じでしょうか。

それにしても「動機」というのがめまいがしそうなほど息切れで救心です。「昔ペットが殺されたから」。これ思いついた人、エラいです。この件に関する報道で早いのはこれかな。

元厚生次官宅連続襲撃事件 「おれがやった」と46歳男が出頭、銃刀法違反の疑いで逮捕へ

さいたま市と東京・中野区で元厚生事務次官らが殺傷された事件で、22日夜、46歳の男が「あの事件はおれがやった」などとナイフを持って出頭した。警視庁は、銃刀法違反の疑いで男を逮捕する方針。
元事務次官の自宅を立て続けに襲った理由について、男は「飼っていたペットを保健所に殺されて、頭にきた」などと供述しているという。
ナイフを持って出頭したのは、「小泉 毅(コイズミ・タケシ)」と名乗る男で、所持していた免許証や住民票によると、さいたま市に住む46歳の男だという。
「小泉 毅」と名乗る男は、22日午後9時半ごろ、警視庁の本部庁舎にレンタカーで乗りつけ、「元事務次官を殺したのは自分だ」などと話したという。
男は、サバイバルナイフを8本持っており、その中には、血痕の付着したものもあったという。
また、スニーカーと宅配便で使うような箱も持っていたという。
警視庁は、男の身柄を麹町警察署に移して取り調べを進めており、正当な理由もなく刃物を所持していた銃刀法違反で逮捕する方針。
警視庁によると、「小泉 毅」と名乗る男は、取り調べに対し「さいたま市の山口剛彦元次官夫妻殺害と、中野区の吉原健二元次官の妻刺傷の2つの事件は、自分がやった」と供述したうえで、動機については「飼っていたペットを保健所に殺されて、腹が立った」などと述べているという。
警視庁は、男が所持していたナイフについた血痕や、スニーカーが足跡と一致するかなど、物的証拠の鑑定と供述の裏付けを急ぐ方針。

2008年11月23日00時39分 FNNニュース


「飼っていたペットを保健所に殺されて、腹が立った」。夜中の0時半に何を言い出すんだよ。かなり了解不可能な「動機」です。しかし懸命なる産經新聞では、なんとこの報道の前に、いち早くフォローを入れました。てゆうか事前の場合は「フォロー」とは言わないのか。まあ、ちょっと先走って早漏。

「今の40代は幼稚な人多い」識者コメント

 評論家の大宅映子さんの話「40代といっても、昔と比べ、今は幼稚な20代に見える人が多い。子供のころからぬくぬくと育ち、見た目だけでなく、中身も20代の人がいる。バックグラウンドが分からないが、そんなに大した人ではないのではないか。最近は理屈なしに、恨みといった古典的な動機の範囲にも入らない理由で事件を起こす人がいる。仮に年金問題が理由だとしたら、奥さんは全く関係ない。常識がない人のことを考えても分からないが、逃げる気もなかったと思う。その気なら、もっと計画するでしょう」
 元警視庁1課長、田宮栄一さんの話「警視庁に名乗り出た男が事件の犯人だとすれば、捜査や報道に追い詰められ、逃げ切れないと思ったからではないか。あるいは自己顕示欲が強い性格なのかもしれない。所持したナイフの血痕が誰のものなのかが重要となる。年金問題など厚生労働省にいろいろな問題があり、どんな理由があったとしても、男を『正義の味方』にして許してはならない」
 藤本哲也中央大教授(犯罪学)の話「今回の事件は現場に堂々と足跡を残すなど、いつ捕まっても構わないという犯人の心理が感じられる。犯行に対する信念ともいえ、ナイフやスニーカーなどを持って警察に出てきたのは当然と感じる。現場を管轄する警察署ではなく、警視庁の本部に現れたことも、犯行の意図を社会に示したいという意識をうかがわせており、自ら名乗り出ることも当初から計画していたことではないか」

2008年11月23日00時19分 産経ニュース


「40代といっても、昔と比べ、今は幼稚な20代に見える人が多い」んだそうですよ、40代の諸君。「幼稚」か「若さ」か、その辺の違いは全く主観的ですから。しかし20代がそんなに「幼稚」なんですかね20代の諸君。大宅英子さんは20代の頃に株式会社日本インフォメーション・システムズを設立され、企業等の「幼稚な」文化イベントを「幼稚に」プロデュースしたりなんかしたまま現在に至るまでも「幼稚」ですが、大丈夫です。20代には見えません。39分のニュースを見るまでの20分間、映子さんの「コメント」は意味不明です。そして今でも意味不明です。何故「バックグラウンドが分からない」のに「そんなに大した人ではないのではないか」と言えるのか。てゆうか、もしかしてコワイ「バックグラウンド」があるかもじゃん。滅多なこと言うと大変じゃん。なんたってああいう事件の「容疑者」ですから、どんな「バックグラウンド」があるもんだか分かったもんじゃありません。それにむしろ「逃げる気もなかった」のは不思議でもなんでもない。コワイ「バックグラウンド」が「ない」ということを知っていなければなかなかこんなこと言えませんぜ。まあ僕も「常識がない人のことを考えても分か」りません。

てゆうかこれは大宅さんがというよりも見出しの問題ですね。「幼稚」な「動機」に納得するための鍵を与えてくれているわけです。問題は鍵が先にあって一体これは何の鍵だろう、扉が見つからないという状態が続いたことで。これは不正入試者が解答だけ教えてもらって問題をまだ見ていないような気分、って何のことだか分かりませんが、ともあれ「動機」についてはどうきてもこの線でイクみたいで、朝日の、これは本当に「フォロー」です。

「ペット処分され腹立った」 小泉容疑者、出頭時に語る

 「事務次官を殺した」などと話して東京の警視庁に22日午後9時20分に出頭し、銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)は「保健所にペットを処分されて腹が立った」などと話したとされる。また、出頭前の午後7時ごろにはTBSテレビのホームページに本人と見られる書き込みがあり、「今回の決起は年金テロではない!今回の決起は34年前、保健所に家族を殺された仇討(あだう)ちである!」などと記されていた。
 「元厚生次官宅襲撃事件」と題した書き込みで、「やつらは今も毎年、何の罪の無い50万頭ものペットを殺し続けている。無駄な殺生はするな」などと書かれていた。
 山口県柳井市に住む父親によると、小泉容疑者が3歳ぐらいから小学2年か3年まで飼っていた白い犬は病気で死んだ。その後、家に来る茶色い野良犬を飼うようになったが、自宅で営んでいた駄菓子屋の客や周囲の人によくほえるため、保健所に処分してもらった。息子には相談しなかったという。
 「息子は『いやだ』と言っていた気がする。そのことを根に持っていたのかもしれない」と父親は話した。

2008年11月23日12時58分 asahi.com


「ドラえもん」は助けてくれないようですが犬は助けてくれるようです。国立大に入ったものの中退して、職を転々とするうち「家族」とも連絡が途切れがち、ついにはワケ分からん動機で大罪を犯す、という彼のストーリーは何らかの精神疾患の連想を促しますが、「事件」の「凶悪性」とか「計画性」とかに鑑みて統合失調症を疑いながらの死刑判決まで行くかも知れません。「小泉」さんがそこまで分かっているかどうか知りませんが、まあ「そんなに大した人ではない」ようですから、執行まで行ってしまっても大丈夫でしょう。まだまだ活用できるかも知れません。例えば今後は行政の不透明性を高めるようになるかも知れません。役人がどこで何をやっているのかあまりよく分からないようになる、ということも「人命尊重」の観点からして十分に考えられることであります。

TVで「小泉」さんのアパート見ましたけど、表札がなくて鉛筆で名前が書いてありました。いつ書いたんでしょうか、スゴい鉛筆もあったものです。見た感じでは、向かいのアパートの住人の「生活感がない」という、まさにそんな感じですね。40男が独りで暮らしているにしてはキレイ過ぎます。仕事も何やってるのか分からないのに家賃滞納なし、更新料もきちんと払うというのもエラいものです。怒鳴ったり下の部屋の住人を追い出したりするのが「仕事」だったのかも知れませんが、時には大きなヤマがあるのが「仕事」というものであります。
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2008年11月22日

裸の王様のペニスケース

小室哲哉さんはすっかりしょげ返っているそうですが、よく考えたら「裸の王様」って、裸だけどやっぱり王様は王様なのですから何がどうなるというわけでもありません。「裸のどこが悪い」と居直られたら手のつけようがありません。

<死刑執行>一時停止など求める決議案、国連委で採択

 【ニューヨーク小倉孝保】国連総会第3委員会(人道問題)は20日、死刑執行の一時停止などを求める決議案を賛成多数で採択した。同種の委員会採択は2年連続で、支持は6カ国増えた。日本は07年に続き反対した。12月の総会で採択され正式な決議になるが、死刑執行停止を求める国際社会の圧力は確実に増加している。
 決議案は欧州連合(EU)やオーストラリア、イスラエルなどが提案し、賛成105(07年99)、反対は日本、米国、中国、イランなど48(同52)、棄権はキューバなど31(同33)だった。決議に強制力はない。
 決議案は、07年に採択した決議を再確認し、潘基文(バンギムン)事務総長が先日、総会に提出した報告で、死刑廃止は世界の流れであるとして執行の一時停止を提案し、停止が難しい場合でも執行に厳しい規制をかけるよう推奨したことを歓迎。2年後の総会で、その時点での死刑廃止状況と死刑を存続させている国への働きかけ方について、改めて話し合うよう求めている。
 委員会の協議で、死刑維持派のシンガポールやエジプト、スーダン、シリアなどは「司法制度の選択は主権国の権利であり、外部から押しつけるべきでない」と主張。一方、イタリアやフランスなどは、「人命尊重の観点から、死刑執行を停止すべきだ」と説明した。日本は決議採択後、「わが国の世論調査では、死刑が支持されている。死刑については国際的合意もない」と反対理由を説明した。
 国連の報告によると、7月1日現在、死刑を廃止もしくは事実上廃止している国・地域は141に上っている。国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると、89年に100カ国だった死刑執行国は、07年には24カ国にまで減少した。国連の規約人権委員会は10月30日、死刑廃止へ向けた取り組みを日本政府に求める勧告を盛り込んだ「最終見解」を公表している。

2008年11月21日 毎日jp


ついこの間、死刑については「世論調査と関係なく」、と言われたばかりの日本政府は相変わらず「わが国の世論調査では、死刑が支持されている」などと言っていますが、そういう言い方はもはや通用しないのは明らかであることは自覚されているらしく、今度は「国際的合意もない」とか言い出しています。「国際的合意」がどのように定義されるのかは不明ですが、これは「みんなが止めるんなら止める」という意味に受け取られるでしょう。

「世論調査」を引き合いに出して僕たち「日本国民」の程度というものを国際社会に言いふらすだけでもいい加減恥ずかしいものですが、「国際的合意」云々はいかにも外国人が観た日本人の印象そのものです。

各国の乗客が乗っている船に火災が発生した。
船長は乗客の命を救うために、
彼らに海に飛び込むように勧告しなければならない。
どう言えば飛び込んでくれるだろうか。
イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
ドイツ人には  「規則では海に飛び込むことになっています」
イタリア人には 「さっき美女が飛び込みましたよ」
アメリカ人には 「海に飛び込んだら英雄になれます」
フランス人には 「海に飛び込まないでください」
日本人には   「みんなもう飛び込みましたよ」


もう、恥ずかしいので国連を脱退でもしたらどうか。ところで死刑制度、というか人民の生殺与奪の権は所有物を自由に処分し支配する権利としての所有権に由来するものと考えれば、未だに天皇などというものが存在する日本のような野蛮国ではなかなか廃止というわけにもいかないのでしょう。てゆうか日本人自身がそういうのは野蛮だと思っているだけに自らの野蛮性を直視することを極端に恐れますから、そんなことは口に出して言えることではありませんが、日本における死刑問題とその他の人権問題の相関を説明しうるのかも知れません。これによれば「被害者の権利」を持ち出して死刑存続を支持する議論は誤っているでしょう。

2007年12月の国連総会での死刑の適用を廃止する決議案は賛成104、反対54で採択されています。総会決議に先立つ委員会採択では賛成99、反対52であって、死刑廃止は時が経つとともに支持を増やしているという「国際的合意」の形成過程にあります。今回の委員会採択では賛成が105、反対が48ですが、総会で正式に採択される時にはまた数字が変動している可能性があります。

記事の最後に出てくるアムネスティの数字は、今年の4月に発表された統計に基づいています。それによれば2007年には日本を含む24カ国で少なくとも1252人が死刑を執行され、そのうちの88%が中国、イラン、サウジアラビア、パキスタン、アメリカで行われています。ちなみにその前年、2006年に死刑を執行した国は25カ国でした。死刑制度のある国が毎年死刑を執行しているというわけでもないようです。アメリカでは執行数の減少がみられますが、イラン、サウジアラビア、パキスタンでは顕著な増加がみられました。日本でもこれらの国々に引けを取らないほどの増加率を誇ります。司法すなち法に基づく国民の処遇に関して日本はイランとかサウジアラビアとかパキスタンと相性がよく、アメリカとは離反する傾向にあり、自分がそこに属すると思っている「先進国」からは孤立しています。

それからアパグループによる軍機漏洩以前にもうバレていたというジョークをもう一つ。

最悪の軍隊

中国人の将軍
日本人の参謀
ロシア人の将校
イタリア人の兵



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2008年11月21日

絶対安全受託収賄

残るは「女性総理」!自民党内では早くも“ポスト麻生”

 迷走を続ける首相を尻目に、自民党内では早くも“ポスト麻生”の動きが出てきている。衆院が任期満了を迎えるのが来年9月。直前の8月に総裁選を行い、そのまま解散総選挙に突入する、という青写真だ。
 政治評論家の有馬晴海氏は「若さの安倍さんがダメで、老かいな福田さんもダメ。さらにセレブの麻生さんもダメとなると、次は『女性総理』しかないという雰囲気」と語る。
 となると、候補として考えられるのは、小池百合子元防衛相(56)に野田聖子消費者行政担当相(48)、そして小渕優子少子化担当相(34)の3人だ。「小池さんはこの前の総裁選で、不人気ぶりが分かった。小渕さんでは経験が足りない。マルチ問題で批判を浴びたが、『野田さんでいこう』という話がある」(有馬氏)。
 一方で、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「(ポスト麻生の話は)現実的ではない」とみている。「選挙も経ずに4代続けて総裁を出すと、有権者から総スカンを食らい、自民党は大敗する」と指摘。「本人が頑張る限り、自民党内から“麻生降ろし”はないのでは」と予測した。
 ただ、漢字を読み間違えるなど、まさかの“おバカ”ぶりを露呈する麻生首相に、有権者の目も厳しくなる一方だ。問題発言を連発した揚げ句、支持率が1ケタ台にまで落ち込んだ森喜朗元首相(71)の姿ともだぶる。「森さんは『サメの脳ミソ』と呼ばれたこともある。このままでは、麻生さんにも屈辱的なニックネームが付くかもしれません」(有馬氏)。

2008年11月21日 スポーツ報知


というわけでアホ太郎の「屈辱的なニックネーム」はみんなで考えてもらうとして、ヒントは1号で休刊したマンガ雑誌。大昔は「カストリ雑誌」なんていう言葉もありましたが、キューバはカストロ、トンカツの上にとろろをかけたのがカツトロ、焼き鳥屋鳥勝、カストリあとを濁さず、アホ太郎のカス野郎の通ったあとにはぺんぺん草も生えないとやら。

だからといって生理にならない小池百合子さんなどが奇怪なお化粧をして総理になったら世も末です。こうなったらもはや政府転覆しかない、さもなくば「次は『女性総理』しかない」という説は確かにあって、筆頭が小池さんということだったような気もします。野田さんはマルチだとか放火だとか叩けばホコリが出まくりで催涙ガスのような人ですけど。

そこで『週刊新潮』がまた、よせばいいのに「「パチンコ・学習教材・浄化槽」マルチだけじゃない民主党議員の「業界癒着」疑惑質問」などという記事をだして野田さんのアレを薄めようと躍起になって、かえって忘れかけてたのを思い出させちゃってます。例えばそれは牧義夫議員が学習教材に使用される作家の著作権を管理して高い使用料を取る「日本ビジュアル著作権協会」とつるんでるとか。もっともそこの「名誉顧問」は海部俊樹さんですけど。

山田正彦議員は民主党の「娯楽産業健全育成研究会」の副会長。愛知県で「ミトリー」とか「ヨントリー」とかいうパチンコチェーンを展開する株式会社玉越の顧問弁護士です。「パチンコチェーンストア協会」の「政治分野アドバイザー」でもあります。てゆうかその1人です。この協会の「政治分野アドバイザー」は衆議院議員と参議院議員合わせて56人、内訳は自民党27人、公明党6人、民主党23人です。
http://www.pcsa.jp/member.htm

政治分野アドバイザー
2008年11月 現在
(自民党)
鳩山 邦夫  久間 章生  伊藤 公介  長勢 甚遠  
山本 有二  原田 義昭  野田 聖子  大村 秀章
岩屋 毅   櫻田 義孝  田中 和徳  山口 泰明
下村 博文  木村 太郎  小島 敏男  松島みどり
中野 正志  桜井 郁三  後藤田正純  西村 明宏
萩生田光一  菅原 一秀  戸井田 徹  葉梨 康弘
馬渡 龍治  魚住 汎英  秋元 司
(公明党)
高木 陽介  福島 豊   上田 勇   漆原 良夫
富田 茂之  丸谷 佳織
(民主党)
羽田 孜   石井 一   川端 達夫  古賀 一成
池田 元久  金田 誠一  小沢 鋭仁  岩國 哲人
古川 元久  山田 正彦  中川 正春  牧 義夫
松野 頼久  鈴木 克昌  北神 圭朗  小川 勝也
岩本 司   渡辺 秀央  前田 武志  増子 輝彦
室井 邦彦  柳澤 光美  水戸 将史

いっぽうそのころ前田武志議員は民主党の「環境整備議員懇話会」会長で、浄化槽がなくなると困る浄化槽清掃業者などによる業界団体「全国環境整備事業協同組合連合会」の主張に同調していたそうです。ちなみに今年の5月にこの「全国環境連」が「浄化槽に関する制度改正について」両院の全議員に署名を募ったところ、
http://www.kanseiren.or.jp/pdf/jyokasou_enq.pdf

賛成してくれたのが107人、検討中とした人が22人、反対が5人でした(回答率18.6%)。賛成者の政党別内訳は
(自民党)24
(公明党) 2
(民主党)74
(社民党) 1
(共産党) 1
(国 民) 1
(日 本) 1
(無所属) 3

民主党が特に多いのですが、各党に業界の言い分に理解を示してくれる人は1人くらいはいるものです。

各業界とも与野党と繋がっているわけで、特に民主党とだけ仲良ししているわけでもないようです。むしろどちらかというと与党とのパイプが不可欠なんでしょう。逆に言うと野党である民主党は奥田さん言うところの「地方の中小とかパチンコとか」と一生懸命につき合わないとどうにもならない、という事情もあるようです。たしかにマルチとか健康食品とか教材とかパチンコなどはアヤシゲなる業界であることは間違いないでしょう。いろんな被害に遭っている人がいるのも事実です。そしてこのような業界はたいした政治力などないのです。

一方で自民党くらいになると業界と癒着するどころの騒ぎではありません。経団連の言いなりです。てゆうか実は経団連の政治部門なのかもしれません。その被害は甚大であり、数万人の人命と健康を奪い、数百万人の生活を奪い、数千万人の知性を奪っています。しかしながら、自民党の議員が国会で経団連の意を受けた質問をしても、自民党政府が経団連の言うとおりの政策を行っても、誰も記事にはしません。これはもう自明のことであるからなのか、とりたててそういうことを批判しているとトヨタの広告が取れなくなるからなのかは不明です。しかし、金の力で批判的言説を封殺している「名誉会長」のところと癒着した自民党と、なにかというと捕まったり謝ったりしそうな業界と癒着した民主党と、どっちが危険であるかは明らかでしょう。
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2008年11月18日

利益関心相関的な集合住宅の構造化

ところで例の田母神さんがあんな風なので、かえって脚光を浴びている、かと思ったら意外とそうでもない次世代のスター多田羅健志さん、当ブログの「検索ワード」で上位だったりすることも多いのですが、なにしろ来てくれる人がそんなにいないところでの話しですから、都井睦雄さんと1位2位を争ったりというような状態で、なんともはやお恥ずかしい限りではあります。

そこで僕も「多田羅健志」でググってみたところどうやら国際基督教大学に在学中の方なんですか。同姓同名ってこともありますが、どうなんでしょ。「早稲田大学デルクイ!」の「IT担当」の「国際基督経大学教養学部(ママ)社会科学科2年多田羅健志」でありなおかつ「県立高校を卒業後、国際基督教大学(ICU)を経て東京家学に参加」した多田羅さんとは同一人物かと思いますが。

現状ではgoogleでその次あたりに当ブログが来てしまう、というあたりまだまだスターとしては下積みっぽいですが、検索を続けると、なんと(!)国際基督教大学の多田羅健志さんは「現代のエスプリ」に論文が載っているようではないですか。すごいじゃないの。

「現代のエスプリ」って、子供の頃に心理学に興味があったんでよく図書館で読んだものです。心理学関係が強い印象もありますけど、「多田羅健志」さんという人は2007年の2月号に「歴史学の信念対立を読み解く」てえのを書いています。歴史の話しみたいだから、心理学ではないようです。そして歴史の話しみたいなのですから、アパの「信の現代史観」に応募してもよさそうなものではないですか。たぶんこの多田羅さんは、アパで30万円也をもらった「優秀賞」の学生さんであると思われます。

この「論文」、「歴史学の信念対立」が「「彼らは○○だから、何を言っても無駄だ」(○○の部分には民族名、経歴、政治的思想、学問的な立場などのレッテルが代入される)」という具合になってしまうのを憂い、「どちらかに肩入れしてもう一方を全否定するのではなく、両論を相対的に捉え、論争から従来よりも多くを学ぶ」ために「有用な視点」を提供しようとしているのです。

そのような「信念対立」の例として「従軍慰安婦論争」における吉見義明さんと秦郁彦さんの対立を用いています。これは両者が同一の史料(「軍慰安所従業婦等募集に関する件」陸軍省副官通牒)を使用しながらもお互いに「まったく逆の歴史像を導いている」からだそうです。

で、多田羅さんによれば、そのようなことが起こるのは「個々の歴史家の“認識構造”の差異」が原因であるといいます。“認識構造”とは「我々の認識を形成している“何か”のこと」であり、それは要するに「関心相関的」であるということのようです。つまり「歴史的事実の存在・意味・価値は歴史家の「関心」に相関的に立ち現れている」んだと。

このように見ることによって「従軍慰安婦論争」のような「論争」が起こるのであるということを多田羅さんは言っているようなのですが、まあ、それはそうでしょう。僕たちは「そんなこと言うのは○○だ」(○○の部分には民族名、経歴、政治的思想、学問的な立場などのレッテルが代入される)と言うでしょうし、それをひっくり返して「○○はそういうことを言うんだよ」(○○の部分には民族名、経歴、政治的思想、学問的な立場などのレッテルが代入される)と言ってみるのも気の効いたことだと思ったりもするのです。ある種の言説はいかにも「アカ」が言いそうなことだし、「ウヨク
」が言いそうなことだったりするものです。

そういう意味では、多田羅さんは「彼らは○○だから、何を言っても無駄だ」の、少なくとも前半部分の「彼らは○○だから」ということを再確認しているだけなのではないかという疑いがあります。吉見さんは○○だからああいうことを言うし、秦さんは○○だからこういうことを言う、そいういうことがわかると「従来論では説明不可能な、矛盾する客観的歴史の複数並立を解明することが出来る」とのことですが、これはつまり先の文の前提部分を幾分か精緻に追認しただけのような気がします。

しかしそれだけでは「何を言っても無駄だ」という結論の否定にならないところが、ちょっとどうも「論争から従来よりも多くを学ぶ」ことに資するものであるかという点で非常に心配なところであります。これはもしかして全く無駄な文章なのではないか。

もっとも、多田羅さんがこの例において「両論を相対的に捉え」ているかどうかは保証の限りではありません。吉見さんの「関心」については、多田羅さんはこのように述べています。

 吉見は、日本の戦争責任と戦後補償の追求について強い関心を持っていると考えられる。吉見は「日本の戦争責任史料センター」の代表である。同団体は日本の「戦争責任・戦後補償の課題について正面から研究する」団体であり、活動内容として「戦争犯罪・戦争責任について……調査研究をもとにそれらの問題の解決を目指す取組みを継続して行っている」と自称している。
 吉見が客観的歴史と認識している歴史像は、この関心に相関して立ち現れた現象を構造化したものと考えればうまく説明できる。戦争責任の追及に寄せられた関心が悪辣・悪質な慰安婦像を、日本政府の戦後補償に関する取組みに寄せる関心が日本の官憲の責任を示す歴史像を、それぞれ客観的な歴史として構造化しうる現象が立ち現れている可能性があるといえる。


「自称している」んだそうです。これはまたずいぶんと「相対的」な表現ですが、そういう「自称」している吉見さんが、ある歴史像を客観的な歴史像「として」構造化しているんじゃないか、と多田羅さんは言います。一方の秦さんは

 秦の関心については、簡単には判断し難い。まず、戦争責任の追及について吉見ほど強い関心を持っていないことは確かであろう。また、「国民のアイデンティティ」に強い関心を持っているとも推測し難い。秦は「新しい歴史教科書を作る会」の主要な会員としてしばしば共同で論陣を張っているので、同会と同一視されることもある。しかし実際には、彼は当会発足時にこそ賛同人に名義を連ねたものの、同会の会員にはならず、あくまでも距離をおいている。また、第二次南京事件又は南京大虐殺に関する研究では中間説をとっており、右左両派のような政治的関心があるとも見なし難い。ただ、軍事史を主な研究対象の一つとしている点から、軍事についてある程度の関心を寄せているであろうことは推測可能だ。この関心が、第二次大戦期における諸国の軍隊の運営上の都合について若干理解を示す形の客観的な歴史像を構造化しうる現象が立ち現れている、と推測することは不可能ではないだろう。


要するに秦さんは吉見さんと「関心」を共有しない一方では「国民のアイデンティティ」なるものへの「関心」もなさそうで、「新しい歴史教科書を作る会」とも距離があり、政治的関心もない、そこで客観的な歴史像「を」構造化しているんじゃないか、と多田羅さんは言うのです。

多田羅さんにおいては吉見さんの明らかな「関心」と秦さんのあいまいな「関心」が鮮やかに対比されています。そしておそらくは図らずも秦さんの方が「客観的」であるという、ひとつの判断を示しています。ここまで来ると「両論を理解しようと試みている自分」がどこに存在するのかよく分からなくなってきます。むしろどうみても一方に「肩入れ」しているようなのであって、「自分とかけ離れた関心によって書かれた客観的歴史(と、書いた歴史家には認識されている歴史像)を安易に「歴史の歪曲」と退けず、何らかの新たな知見を見いだ競るようになる可能性」は限りなく低いと言わざるを得ません。

ちなみに「両論を理解しようと試みている自分」というのは、「関心相関的観点」によって「両論を理解しようと試みている自分の関心を対象化することが可能になる」というところから取ってきたんですが、確かに多田羅さんの「関心」はかなり明らかに、すくなくとも読者にとっては「対象化」されているようです。もっともだからといって多田羅さんのためにはなるかも知れませんが、それが一体何の役に立っているのか。

思うに、多田羅さんの議論は「両論を相対的に捉え」る場を開いています。つまりある種の「歴史像」は、せめて「相対的」に扱ってもらうシーンを必要としており、その理由は実証的なエビデンスがちょっと苦しいとか、なんかそういうことかも知れませんが、従来の歴史学の観点からして「弱点」のある「歴史像」を、多田羅さんは救出しようとしているのだと言えるのかも知れません。ちなみに「構造構成主義の理路において、客観性という言葉の意味は“外部実在近似性”から“相互了解可能性”へと変化する」んだそうです。多田羅さんの“相互”がどのへんにあるのか、これはアパの懸賞に応募したところで明白であって、どうもその辺の連中と“相互”に“了解”するつもりらしいのですから、若い身空で何が悲しゅてか知りませんが、まあせいぜい頑張って欲しいものであります。

ところで「構造構成主義」って何ですか?アパグループに「構造」だの「構築」だの「構成」だの言われたくないやね。よく分かんないのですが多田羅さんみたいなことを言うのでしょうか。なるほどアパらしい「構成」になっているようで。そういえば「構造主義」とか「構造主義生物学」というものがあって、僕も昔は柴谷篤弘さんの「構造主義生物学原論」ってのを読んだんですが、柴谷さんは「もしかりに、自然科学者にも、科学的関心以前の“原決定”といったものがあるとすれば、わたしのそれはアナーキズムであったのであり、そこから必然的に構造主義へと行きついたのかもしれない」なんて言ってましたね。人生いろいろ、なんですか。
posted by 珍風 at 22:53| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月16日

礼子女王の一万一千本の無知

ベネッセ調査:「子供は勉強すべき」「テストあった方がよい」 19年前より「まじめ」になった小学生

 「子供は勉強すべき」と考える東京の小学生が19年前の45%から64%に増えたことがベネッセコーポレーションの調査でわかった。「テストはあったほうがよい」と考える子の割合も増えており、同社では、大人の考えを理解してその場にあった態度をとれる「良い子」が増えているとみている。
 調査は1988年と2007年、東京23区の公立小学校6年生とその保護者を対象に質問紙に記入する方式で実施。88年は小6約870人、保護者は約820人。07年は小6、保護者とも約850人。小6の男女比は概ね半々で、保護者はほとんど母親が回答した。
 「子供は勉強しなくてはならない」と考える小学生の割合は88年から18ポイント増え、07年には64%になった。また、「テストは自分の成績が分かるのであったほうがよい」も60%から74%に増えている。
 同社の木村治生・教育調査室長は、88年より子供らしい「やんちゃさ」が抑えられ、「まじめ」な子供が増えているとして、「学力低下論議が起きて以降、家庭が子供の教育にかけるパワーが高まっているが、保護者の働きかけが多すぎると、子供の自立を妨げる」と懸念する。また、友達同士で切磋琢磨する機会や、地域の働きかけが減り、「家庭が子供に与える影響が大きくなっている」と分析する。調査では「人に負けるのが嫌い」な子は67%で、88年から8ポイント下がっている。
 親が子供の進学に期待する割合も高まっている。07年調査で「子供を四年制大学・大学院に進学させたい」親は73%で、88年の47%と比べ26ポイント増。「実力より学歴を重んじる」と考える親は84%から67%に減っているものの、「わが子には受験戦争を勝ち抜いてほしい」は69%でほぼ変化がなく、「子供には受験の苦しみを味わわせたくない」が56%から35%に減るなど、学歴に対する意識はまだ高いことが伺える。
 木村室長は「88年ごろに比べて、受験の厳しさが和らいでいることと、受験の苦労をすることも大切だという親の意識があるのではないか」と推測。中学受験をする子供たちの中では、受験で「人間として大きく成長する」と考える子が63%から76%に増えていることにも、親の考えが影響しているのではないかとみる。【岡礼子】

2008年11月15日 毎日jp


この受験産業が行なった「調査」、おそらく「中学校選択に関する調査報告書」だと思うんですが
http://www.benesse.jp/berd/center/open/report/chugaku_sentaku/2008_hon/index.html

これによると餓鬼の「価値観」の19年前との比較における変化は

「テストは自分の成績がわかるのであったほうがよい」(60.3%→74.3%、14.0ポイント増)、「子どもは勉強しなくてはならない」(45.2%→63.6%、18.4ポイント増)など、テストに対する肯定的な評価や勉強に対する義務感を強めていることがわかる。全体に、「まじめ」な回答が増えているようだ。


ということであり、「学校での様子」においても

「授業中は楽しい」(63.5%→72.6%、9.1ポイント増)、「係活動などを積極的にやる」(41.6%→67.8%、26.2ポイント増)、「授業中はすすんで手を挙げる」(34.7%→42.6%、7.9ポイント増)などの項目で肯定率が増加しており、授業や学校生活に積極的に取り組むようになっているのが特徴だ。子どもたちによる自己評価ではあるが、学校での様子も、19年前に比べて「まじめ」になっているようだ。


ということになっていますからたしかに「まじめ」なようでもあります。しかしながら「価値観」において「何のために勉強するのかわからないときがある」という餓鬼も30.2%から36.8%に増加していますし、「中学受験しない理由」では

「受験勉強をしたくないから」55.8%→69.3%
「もっと遊びたいから」53.4%→67.5%

という、大人の人たちを大いに嘆かせるような結果が出ていることから、必ずしも「大人の考えを理解してその場にあった態度をとれる「良い子」が増えている」と言えるかどうかは疑問であります。さらには「大人の考え」のなかにある「やんちゃ」神話をも考慮して理想的な選択を行なうだけの知恵は小学生の餓鬼どもにはまだまだといったところでしょうか。

それでも餓鬼どもはこの調査を行っているのが受験産業企業であることは意識しているようで、これは学習に対する「価値観」(テストとか勉強に関する)の調査項目において連中が気を遣ったあとが伺われることから推定されるところです。一方で「受験勉強したくない」「遊びたい」のは、学習、というよりは中学受験の動機付けが親、特に母親との関係に関わるものと意識されている可能性を示唆します。つまりこの調査への餓鬼どもの回答は「ベネッセ」向けのものであり、「親」向けのものではないので、親との関係に気を遣った回答をしなかったのではないでしょうか。

ともあれ、餓鬼でもそのくらいのことは考えて生きているというわけですが、毎日新聞の岡礼子さんは困ったことに小学生の餓鬼以下です。ベネッセの解釈は「「子供は勉強すべき」と考える東京の小学生が増えた」ということではありません。そんなことはひとつも「わかって」いません。むしろそれは「「「子供は勉強すべき」と答えるべき」と考える東京の小学生が増えた」というものなのですが、岡さんは餓鬼共が「まじめ」になったと思ってしまいました。

もっとも「まじめ」ということを上位者の期待に添うように行動することである、と他者志向的に定義すれば岡さんのように考えてもおかしくはないのですが、その意味では岡さんはたしかに「まじめ」なのかもしれませんが、ベネッセではさすがにそういうことでは学習の成果が上がらないことを知っていますから、「保護者の働きかけが多すぎると、子供の自立を妨げる」というような心配をしているわけです。そのような意味では岡礼子さんの考え方は最高嗜虐裁判官の那須弘平さんと同じであるといえるでしょう。礼子ちゃんサディストとみた。

それにしても礼子ちゃんはどうして受験産業が宣伝目的で実施した、したがって企業活動に有利なバイアスがかかっていることが強く疑われる「調査」のことなんか記事に書くのか、わけがわかりません。まあ書くのは勝手ですが、掲載するのは問題アリです。したがってこの記事から読み取らなくてはならないことは、もしあるとすれば記者の個人的な特性であり、ジャーナリストとしての能力であり、要するに礼子ちゃんの隠された性癖であり、そしてそれ以外にはないのですが、だからといってそんなことに報道価値があるかどうか、はなはだ疑問であります。まあ岡礼子ちゃん、実はごく一部では「あの」がつく有名人らしいのですから、中には鞭でぶってもらったり焼き印を押して欲しいという人もいるかも知れません。もうすでにベネッセの誰かがやってもらっている可能性もありますが、あそこは会議で殴り合うことがあるらしいのですから、礼子ちゃんの責めもエスカレートするばかりです。
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2008年11月15日

南無妙法ヴァームカクテル

「お答えします」ウェブTVから

新経済対策のポイント
定額給付金 4人家族(子ども2人)で6万4000円

 公明党ホームページで配信中のウェブTV「お答えします」では、高木陽介広報室長(衆院議員)が、定額給付金など新経済対策のポイントについて解説している。要旨は以下の通り。
 公明党が強く主張した定額減税が2兆円規模の定額給付金として実施されます。給付額は国民一人当たり1万2000円で、来年(2009年)3月までの実施をめざします。さらに65歳以上と18歳以下の方には一人当たり8000円を加算。夫婦2人、子ども(18歳以下)2人の4人家族では6万4000円になります。
 定額給付金は、物価上昇や収入の減少で苦労されている家計を支援するための施策です。個人消費を活性化させ景気を下支えする効果が期待できます。
 日本経団連の御手洗冨士夫会長も「中低所得層の生活を重点的に支援するのが精神であり、景気対策として速やかな実行が必要」と強調しています。
 財源は、公明党が強く主張してきたムダ削減で捻出。財政投融資特別会計の準備金(積立金)の一部を財源に充て、赤字国債は発行しません。

子育て、雇用支援が前進

 そのほか新経済対策では、子育て支援として「子育て応援特別手当」の創設が盛り込まれました。これは、第2子以降の3歳から5歳の子どもを持つ家庭に、子ども一人当たり年額3万6000円を支給する制度です。また、妊婦健診の公費負担も拡充。14回分を無料にしたいと考えています。
 また、雇用対策では、年長フリーターを正社員として採用した中小企業に一人当たり100万円、大企業には50万円を3年間で支給する制度を創設します。
 高速道路料金は、首都圏、大阪圏以外の高速道路や東京湾アクアラインで大幅に引き下げられます。また、土日祝日では、普通車と軽自動車などはどこまで走行しても原則1000円、本州四国連絡道路は1500円以下になります。

住宅ローン減税も拡充

 一方、住宅ローン減税を延長するとともに、2009年の入居分から、これまで最大だった住宅ローン減税(最大控除額587万5000円)の水準にまで控除額を引き上げることをめざします。
 中小企業への資金繰り支援では、保証・貸付枠を30兆円に拡大します。緊急保証枠を当初予定の6兆円から20兆円まで広げ、対象は618業種に拡大。政府系金融機関などが行うセーフティネット貸付の規模も3兆円から10兆円に充実させます。
 介護職員の待遇改善では、介護報酬を2009年度に3%引き上げることを前倒しで決定。新たに10万人増員し、介護サービスを充実させます。
 新経済対策の発表を受け、マスコミは麻生太郎首相の言葉を使って、3年後には消費税をアップすると宣伝していますが、全くの間違いです。政府・与党が合意したのは「3年は消費税を上げない」ということです。
 合意文書では、消費税の議論に関し、(1)経済状況の好転が前提(2)年金、医療、介護などの社会保障ビジョンを明確化(3)所得税や法人税などさまざまな税体系全体で見直す(4)時々の経済状況をよく見る(5)歳出のムダ排除と行政改革を引き続き行う――という五つの視点を盛り込んでいます。これらを行った上で初めて消費税の議論が進むということです。

2008年11月14日 公明新聞


これでも自慢できそうなものを選んで紹介しているつもりなんでしょう。いかにも惨憺たるありさまですが、公明新聞の読者のみなさんは内容を知りもしない文書のタイトルを読み上げることが主な活動であるらしいのですから、気にもしないんでしょう。

定額給付金で一番喜んでいるのは便所虫のようです。ちょっとした現金をバラまいておけば法人税の見直しなどを回避できるかも知れません。なんだかんだ言って大企業や高額所得者のとこには、人体で言えば「体脂肪」のように資産がたまっています。

「体脂肪は燃えにくいけれど、膨大なエネルギー源。」
http://www.vaam.jp/sports/knowledge/study/burn.jsp

一方グリコーゲンを消費すると乳酸が発生するそうです。もっとも最近では乳酸は「疲労物質」ではなく、その生成過程で発生する水素イオンによって筋肉のpHが酸性になるのが疲労の原因だとされています。いずれにしても「ちょっと疲れてるみたいだからグリコでも舐めさせておけ」というようなゴマカシじゃ長くは持ちません。

アホ太郎は経済対策をちゃんとヤルから選挙は勘弁してくれと言って、出てくるのはこんなイイカゲンな話なんですから即刻クビにした方が良いでしょう。給付金方式だと課税所得に達しないビンボー人にも恩恵がある、とか言っている人は、そういうビンボー人には住所がなかったり、てゆうか住所が遠くて、1万2千円くらいじゃ往復の交通費にもならないことを忘れているようです。

「子育て応援特別手当」になると全く意味不明です。どうして今現在3歳から5歳なのか。グリコをよく喰う年齢だからでしょうか。これも1回限りですから、たまたま条件に当たった家は貰えますが、ちょっとでも条件に外れたらアウトですから、隣近所でばつの悪い思いをしたり、貰えなかったお母さんがやたらと餓鬼を連れて遊びにきて御馳走をたかるので結果的にマイナスになる、といった事態が予想されます。

アホ太郎の「経済対策」の主な要素である消費税率の引き上げについては、公明新聞の反対解釈に反して、やはり「3年後には消費税をアップする」と素直に解釈するのが妥当なようです。公明党の言うように考えて安心していられるのは3年以内に政権交替が行なわれる場合ですから、もしかすると公明党はそのうちキレイさっぱり世の中から姿を消してもう悪いことは致しません、ということなのかも知れませんが、自民党の方は3年後の消費税率アップを前提としています。

自民税調、高所得者層の税負増を検討へ

 自民党税制調査会(津島雄二会長)は13日、小委員会を開き、将来の消費税を含む税体系の抜本改革の道筋を示す「中期プログラム」をめぐり、高所得者層の税負担を重くする検討を始めた。消費税率を引き上げると低所得者層ほど負担感が増すためで、所得税の最高税率の引き上げなどが浮上している。
 所得税率は課税所得額に応じて5〜37%の6段階になっているが、最高税率を引き上げるなどで、収入が多い人ほど税負担が増す累進性を強める方向だ。また低所得者層への消費税の軽減措置も検討する。
 このほか、相続税の基礎控除額(5000万円と法定相続人1人につき1000万円)の削減も検討課題になるとみられる。法人課税は引き下げの方向で検討される見通しだ。
 党税調は、消費税率の引き上げに合わせて個人の所得課税、資産、法人税を全体的に見直す。

2008年11月13日 産経ニュース


こっちも自民党の機関紙ですから間違いのないところですが、消費税を上げて所得税の累進制を強めて相続税を上げます。これらの政策のターゲットはむしろ中所得者層ということになるんでしょう。そんでもって法人税はもっと下げようと。やっぱヴァームだな。それしかない。

最近一部では焼酎をヴァームウォーターで割る、というステキな飲み物が流行しているそうですが、家に遊びにきた友達に作ってあげると喜ばれます。どのくらい喜ぶかというと欣喜雀躍手の舞い足の踏むところを知らず、大変気前が良くなってなんでも安請け合いするし食べさせてあげた料理は返してくれます。

僕はこの目で見ました。

しかし、自分では飲んではいけません。絶対に。
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2008年11月13日

勲一等旭日大綬章で田舎者が大威張り

「厚労省叩きは異常」とトヨタ奥田氏 報復でスポンサー降りる?

 トヨタ自動車の奥田碩相談役は12日、首相官邸で開かれた政府の有識者会議「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、年金記録問題などで厚労省に対する批判的な報道が相次いでいることについて、「朝から晩まで厚労省を批判している。あれだけ厚労省がたたかれるのはちょっと異常。何か報復でもしてやろうか。例えばスポンサーにならないとかね」とメディアへの不満をあらわにした。
 奥田氏は同懇談会の座長を務めているが、会合の最後になって突然「個人的な意見だが、本当に腹が立っている」と厚労省に関する報道への不満を切り出し、こうした番組などからのスポンサー離れが「現実に起こっている」と述べた。
 懇談会メンバーの浅野史郎・前宮城県知事が「マスコミは批判するために存在している。事実に反することを言われたら、スポンサーを降りるというのは言い過ぎだ」ととりなしたが、奥田氏は「(マスコミの)編集権に経営者は介入できないといわれるが、本当はやり方がある」と収まらない様子だった。
 懇談会後、奥田氏は記者団に対し「批判はいいが、毎日、朝から晩までやられたら国民だって洗脳されてしまう。改革はしなければいけないが、厚労省はたたかれすぎだ」と語った。

2008年11月13日 産経新聞


首相官邸のHPによれば

厚生労働行政の在り方に関する懇談会の開催について

平成20年8月7日
内閣官房長官決裁

1.設置の趣旨及び検討事項
国民生活に身近な厚生労働行政について、国民の目線に立った行政を推進し、国民の理解を得、信頼を回復することが急務であることから、「社会保障の機能強化のための緊急対策~5つの安心プラン~」の一環として、厚生労働行政全般を総点検し、その在り方を検討し、再構築を図ることとし、有識者の参加を得つつ、「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」(以下「懇談会」という。)を開催する。

2.構成
(1)懇談会は、内閣官房長官及び厚生労働大臣並びに別紙に掲げる有識者により構成し、内閣官房長官が開催する。
(2)内閣官房長官は、別紙に掲げる有識者の中から、会議の座長を依頼する。
(3)懇談会は、必要に応じ、構成員以外の関係者の出席を求めることができる。

3.運営
懇談会の庶務は、内閣官房において処理する。

4.その他
この開催要綱に定めるもののほか、懇談会の運営に必要な事項は、座長が別途定める。


厚生労働行政の在り方に関する懇談会 構成員

    朝倉 敏夫 読売新聞東京本社専務取締役・論説委員長
    浅野 史郎 慶應義塾大学教授、前宮城県知事
    岩男寿美子 慶應義塾大学名誉教授
    大熊由紀子 国際医療福祉大学大学院教授、元朝日新聞論説委員
(座長)奥田  碩 トヨタ自動車株式会社取締役相談役
    高山 憲之 一橋大学教授
    テリー伊藤 演出家
    土居 丈朗 慶應義塾大学准教授
    松浦 稔明 坂出市長
    薬師寺泰蔵 慶應義塾大学客員教授


まあ、こう言ってはナンですが、座長が奥田さんなのですからよりによって厚生労働行政において「国民の目線に立った行政を推進」するという目的は最初から放棄されたようなものです。そのうえ当の奥田さんがこんなことを言ってしまったんですから、とりあえずトヨタがスポンサーについている番組は「国民の理解を得、信頼を回復する」ために批判を差し控え、批判すべき事柄は隠蔽し、ウソでも何でも都合の良いことばかり「報道」することになるわけです。

これは一種の親切というものではないでしょうか。「客観的」を装われるよりもなんぼかマシというものでしょう。トヨタがスポンサーについていたら、その番組は虚偽の情報を流しているのです。大変に分かりやすくて好都合です。そんなものは観なければ良いのですから簡単なことです。万が一うっかり観てしまっても、トヨタのCMが流れてくれば「なんだウソだったのか」と安心できる。これでTVも「安心・安全」です。

ついでに政府を批判する番組から離れたスポンサーってのがどことどこなのか、教えてもらいたいものです。そういうスポンサーがついている番組もトヨタ提供番組と同様に判断しなければなりませんので是非とも知りたいものです。浅野さんはとりなしたりしていないで奥田さんにどんどん喋らせておいた方が良かったのではないでしょうか。

一方で奥田さんは「ああいう番組に出てくるスポンサーは大きな会社ではない。地方の中小とかパチンコとか」と述べ、気骨のある番組は腐れ大企業の提供を受けずに頑張っていることを指摘しています。奥田さんがバカにしている「地方の中小」を支援し、パチンコ屋に通いましょう。パチンコを打って負ければ負けるほど世の中のためになると思えば、ちょっとは気分も違うと思います。勝った時に1ヶ月分のカップ麺などに換えておけば大丈夫、喰うには困りません。

こんな奥田さんだからこそ、渡邉恒雄さんやなんかと一緒に旭日大綬賞かなんか貰っているわけですが、なるほど時々叙勲を辞退する人がいるわけです。奥田さんと同類と観られたり、あまつさえ同類の下位と看做されたりするのも口惜しいでしょうし、同類の上位と思われるのはもっとイヤでしょう。

受勲を辞退すると「辞退者名簿」に載せてもらえて、3年間は授勲の対象になりませんから安心です。ただし名簿作成にも締切がありますから、これを過ぎて辞退すると内閣府賞勲局の業務をいたずらに増やすことになります。辞退は早目に致しましょう。万が一うっかり貰ってしまっても返上することも出来ます。また「勲章褫奪令」というものがあって、

第一条  勲章ヲ有スル者死刑、懲役又ハ無期若ハ三年以上ノ禁錮ニ処セラレタルトキハ其ノ勲等、又ハ年金ハ之ヲ褫奪セラレタルモノトシ外国勲章ハ其ノ佩用ヲ禁止セラレタルモノトス但シ第二条第一項第一号ノ場合ハ此ノ限ニ在ラス
2 前項ノ場合ニ於テハ勲章、勲記、年金証書又ハ外国勲章佩用免許証ハ之ヲ没取ス前級ノ勲記ニ付亦同シ

第二条  勲章ヲ有スル者左ノ各号ノ一ニ該当スルトキハ情状ニ依リ其ノ勲等、又ハ年金ヲ褫奪シ外国勲章ハ其ノ佩用ヲ禁止ス
一  刑ノ執行ヲ猶予セラレタルトキ
二  三年未満ノ禁錮ニ処セラレタルトキ
三  懲戒ノ裁判又ハ処分ニ依リ免官又ハ免職セラレタルトキ
四  素行修ラス帯勲者タルノ面目ヲ汚シタルトキ
2 前項ノ場合ニ於テハ前条第二項ノ規定ヲ適用ス


「死刑、懲役又ハ無期若ハ三年以上ノ禁錮ニ処セラレタルトキハ」勲章を取り上げられちゃうことになっている他、札束で批判を封じようというような「素行修ラス帯勲者タルノ面目ヲ汚シタルトキ」も情状により勲章を取り上げることが出来るそうですから、奥田さんは「国際アメリカン学術協会」から「セント・デニス・ザンテ勲章」でも貰っておくほうが良いでしょう。あれは滅多なことでは取り上げられたりしないようですから奥田さんでも安心です。
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2008年11月11日

君こそスターだ!

【政論探求】「田母神論文」審査の真実

 田母神俊雄・前空幕長に対する参考人聴取が11日、参院外交防衛委員会で行われた。なにやら審査経過への疑念が浮上しているようなので、審査委員としてかかわった立場から、あえて事実関係を明らかにしておく。誤解に基づいて参考人聴取が行われてはたまらないと思うからだ。
 論文募集を企画したアパグループの元谷外志雄代表は中山泰秀衆院議員(当時外務政務官)に審査委員を依頼、中山氏は快諾したが、2回の審査会に秘書を代理として出席させた。この秘書が「自分は田母神論文に零点をつけた」とテレビで述べたという。このため、田母神氏を最優秀賞にするための工作があったのではないかと疑われる要因となった。
 中山氏の立場も考えて内密にしておこうかとも思ったが、秘書の「零点」というのは事実に反する。これによって、渡部昇一審査委員長はじめ審査に当たった側の名誉が汚されるのだとしたら看過できない。
 寄せられた論文235点をアパ側がまず25点に絞り込み、審査委員は執筆者名が伏せられた作品を読んだ。2回目の審査会の前にそれぞれが最優秀賞から佳作までの候補作品を選び、得点をつけてアパ側に送った。これを審査会で集計し、元谷氏を含めた5人全員が点を入れた田母神論文が最高点となった。
 中山氏の秘書は当初、別枠でカウントすべき学生部門の1作品に最高点をつけてしまい、審査が混乱した。そこで仕切り直しをするといった経緯はあったが、この秘書は田母神論文に明らかに点数をつけていた。「零点をつけた」という話が出てきたゆえんは不明だ。
 もし、間違えて1作品多く点数をつけてしまい、自分の点数表の訂正を求めたというのであれば、削除すべき対象はほかにあった。
 以下は論文応募者の名誉にかかわることになるから、黙っていようと思ったのだが、こういう経過になった以上は明らかにする。
 アパのスタッフがパソコンで検索した結果、25点の中に、盗作の疑惑がぬぐえないものがあった。秘書はこの作品に得点をつけており、削除するならこれを優先すべきであった。
 いずれにしろ、この秘書は田母神氏の受賞を最終的に認め、満場一致で決まったのである。
 政治問題化しているから、保身に走る気持ちは分からないではないが、とんでもない誤解を生んでいる以上、秘書のうかつな発言は重い。(客員編集委員 花岡信昭)


花岡さんによれば審査委員は5人、その内訳は審査委員長渡部昇一さんに花岡さん、藤誠志ことアパグループ代表元谷外志雄さん、そしてどういうわけかカーキチ(死語)の中山泰秀(三世)さん。あと1人が不明と、こういうことになっております。

中山さんは電通を経て政治の世界に入られ、NOVAとべったりだったり、「小泉前総裁の再登板を実現する有志の会」に加わってみたり、橋下を担いでみたりと、碌なことをしていませんが、ここにきて「アパ友」の花岡さんにまで批判されてしまいました。どうも中山さんはアパよりもポルシェの方が大切であるという極めて正当な判断の結果、審査を秘書に任せたところ、秘書は田母神さんの作文には「零点」をつけたと言ったのだといいます。

花岡さんによると秘書の言い分は正しくないんだそうですが、参考人承知されても何が問題になっているのか全く理解できずに「自説」の正当性を主張する田母神さんを見ていると、とにかく彼から逃げたいという中山さん側の気持ちも分からないことはありません。

国会では田母神さんの「説」が正しかろうと正しくなかろうとどうでもいいのです。田母神さんが自分の作文を「いささかも間違っているとは思っていない」としても、そんなことは誰も問題にしていないのでした。

とはいっても、田母神さんの「確信」は、別段歴史研究のうえでの話しではなく、どちらかというと森さんやバカ殿に頼ったものなのです。田母神さんとしては自民党のエラい人が言っていることと同じことを書いて何が悪いのか、おそらく全く理解していないでしょう。

田母神さんにとっては「アパ友」の「ウラ見解」の方がよっぽどリアルだったのであり、「アパ友」の存在なくしてあの「論文」は書かれることもなかったでしょうし、それが「政府見解」に反するという自覚も希薄であったものと思われます。

彼の態度は「政府見解」に反してでも「言論の自由」を行使する、といったような立派なものではありません。彼の「論文」は「ウラ見解」と「アパ友」をバックにつけた気楽な作文です。何かに対峙して独りで立っているわけではありませんから退職金を返納する理由もありませんが、「生活が苦しい」とは笑わせます。

空幕長の給料がいかほどか存じませんが、とりたてて薄給でもなかったのではないでしょうか。どこでどんな女に入れあげたものか知りませんが、「生活が苦しい」はずはないでしょう。またたとえ生活が苦しくても、一応は政府の見解に反する見解を実名で書き記し、あまつさえ懸賞論文に応募する以上は、「離任式」だの「退職金」だのは最初から諦めてかかるのが普通ではないでしょうか。

もっともいくら田母神さんでも、こうして公になってみると自己の文章力について疑義も生じることでしょう。トンデモ歴史ライターとしての前途は極めて多難であり、不安に満ちた真っ暗闇であることはご本人が一番自覚しているのかも知れません。

そこでこの花岡さんの記事を読むと、田母神さんの自己の能力についての疑いと将来の生活への不安はあながち無根拠なものではないことが分かります。花岡さんは「中山氏の秘書は当初、別枠でカウントすべき学生部門の1作品に最高点」を付けたことを指摘しています。秘書さんは審査の仕組みがよく分かっていないままに全部の応募作をまとめて採点したところ、最高点は学生さんだったというのです。

これは多分、学生部門優秀賞の多田羅健志さんのことなのではないかと思われるのですが、花岡さんの記事は、多田羅さんの方が田母神さんのよりも実質的に優れていたと言っているのです。すくなくともそのような評価が存在したことを公にしたものです。

ということで、次代のスターはどうやら田母神さんではなくて多田羅さんということになったようです。もはや花岡さんすら田母神さんから静かに身を退いていこうとしているわけで、田母神さんはもはや孤立無援の状態にあるのです。

しかし田母神さんには、そのような状態で尚も自分の考えを書き記していく技術も覚悟もありません。そうであれば退職金を返す気がないのももっともなことです。トンデモライターの道は閉ざされました。これからどうやって生きていけば良いのか全く分からないのです。目の前の現金を手放したいという気持ちには、ちょっとなれませんよね。もっとも、田母神さんが今まで貰ってきた給料はすべて国民から絞り取ったものなのですから、今まで貰った給料を全部返してもらうのが筋というものです。退職金だけで済ませるかと思ってるんだったらとんだ勘違いですな。
posted by 珍風 at 22:48| Comment(1) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

アーパータレントスカウトキャラバン

「大東亜戦争功拘泥論」のエントリーに「優秀賞が大学生で、佳作に拓殖大学の先生が入ってましたね。先生、学生に敗れる。」というコメントを頂きましたが、これは岩田さんのことでしょう。「先生」といっても客員研究員ですが、この人は「日本保守主義研究会」とかいうものの「代表」で、早稲田に在学中に展転社から著書を上梓したという政治学専攻の業界のホープなんですが、「東京近代史研究所」の落合さんに負けたわけです。多田羅さんは学生部門での優秀賞ですから比較にはなりません。

そこで落合さんが受賞して岩田さんが佳作に終わったことからみて、この懸賞では保守系トンデモ歴史ライターを養成しようと狙いがあるのではないかと思われます。岩田さんはほとんどオークラ出版の専属ライターみたいになっていてそれなりにやっておられるようですが、落合さんはなんだか自費出版みたいな本を出しているだけで、それも岩間さんのみたいな立派な装丁ではなくていかにも金がなさそうである、ということで、まあいわば激励の意味で賞をあげることになったんじゃないでしょうか。

そんなら落合さんに300万円をあげれば良いようなもんですが、既に10年来のコネクションがあり、航空幕僚長として有名人である田母神さんをプッシュすることを優先したものでしょう。田母神さんにはいわばスター性があるのです。スターの書くものといえば、もうお一方の無名コメントのご指摘通り「ゴーストライター」は当たり前ですが、急に文章がうまくなるのも不自然ですから大変ですね。

もうひとつには落合さんの応募論文が唯一の著書の要約であったこと、すなわち落合さんは既に持ちダマを射ちつくしていてもうネタがないようであり、将来性がないことが理由でもあるでしょう。世の中は厳しいノダ。ちなみに岩田さんが本を出したという展転社というのは彼が研究員をやっている拓大日本文化研究所の雑誌『日本文化』というのも出しているところ。その他に「自民党歴史検討委員会」による『大東亜戦争の総括』もここから出ています。

歴史・検討委員会

自民党が自らの手で「大東亜戦争」(アジア太平洋戦争)を総括する目的で1993年8月に設置した「歴史・検討委員会」(歴史検討委)は、同年10月から95年2月まで20回の委員会を開催した。メンバーは衆参議員105名で、委員長・山中貞則、委員長代行・伊藤宗一郎、顧問・奥野誠亮・橋本龍太郎・藤尾正行・武藤嘉文など、事務局長・板垣正、委員には石橋一弥・江藤隆美・衛藤征士・梶山静六・塩川正十郎・鈴木宗男・中山太郎・額賀福志郎・保利耕輔・松永光・三塚博・森喜朗・片山虎之助・村上正邦など歴代文部大臣、派閥の領袖など自民党の幹部が参加していた。また、委員の中には、「教科書議連」(97年結成)の中心メンバーとなる安倍晋三・衛藤晟一・河村建夫・中川昭一・平沼赳夫など15名が含まれていた。
「歴史検討委」は、後に「新しい歴史教科書をつくる会」を立ち上げる西尾幹二氏や高橋史朗氏などを講師に招いて議論し、それをまとめて、「日本の戦争は正しかった」という内容の『大東亜戦争の総括』(展転社)を95年8月15日に出版した。この日は、自民党と連立を組んでいた社民党の村山富一首相(当時)が侵略戦争や植民地支配を反省する談話を出した日であるが、この本の内容はその談話を全面的に否定するものであった。
「歴史検討委」の総括は、日本の行った「大東亜戦争」(アジア太平洋戦争)は、自存・自衛のアジア解放戦争で、侵略戦争ではなかった、南京大虐殺や「慰安婦」は事実ではない、加害・戦争犯罪はなかった、という結論をだした。そして、侵略戦争や加害の記述を教科書から削除させるために「新たな教科書のたたかい」(教科書「偏向」攻撃)の必要性を強調していた。さらに、このような戦争・歴史認識を国民に定着させる「国民運動」を、学者を中心に展開することを提起していた。
これを受けて、1997年1月、学者を中心にした「国民運動」組織として「新しい歴史教科書をつくる会」が結成されたのである。(「歴史検討委」については、俵著『徹底検証・あぶない教科書』学習の友社参照)

http://www.linkclub.or.jp/~teppei-y/tawara%20HP/2005.10.20/1.html


そこでだ、あすのスターを目指す235人の諸君!なかでもその4割を占める身体強健にして精力絶倫なる94人(もっと増えるかも知れませんが)の自衛官諸君!田母神さんを見れば分かるように才能よりもコネがものいうこの業界、アパおばさん相手に枕営業をする覚悟はあるか?

「田母神問題」懸賞論文への自衛官応募94人に

 田母神俊雄前航空幕僚長が政府見解に反する歴史認識などの主張を投稿した懸賞論文に応募した航空自衛官が当初発表から16人増え、合計94人に上ることが7日、分かった。新たに判明した応募者は全国各地の救難隊などの所属で、上司への報告などの手続きは内規通りされていたという。
 同日付で就任した外薗健一朗空幕長が記者会見で明らかにした。6日の公表時点では航空支援集団などの部隊で調査が続いていたという。論文の応募総数235件の4割が自衛官だったことになる。
 マンション・ホテル開発のアパグループによる今回の懸賞論文の募集を全国の部隊に紹介した空幕教育課の課長は「自分の判断」と田母神氏の関与を否定していることも明かした。田母神氏は3日の記者会見で、部下に論文募集について紹介したと認めたうえで「強制は全くしていない」としている。

2008年11月8日 NIKKEI NET


アパグループの懸賞論文は自衛隊の一部と密接な連携をとって実施された形跡があります。元谷外志雄さんが会長を務める「小松基地金沢友の会」によってアパグループとはとりわけ仲の良い第6航空団では、幹部論文とこの懸賞論文を同一テーマ同一期日によって行なう一方、「アパ友」たる田母神さんの元、航空幕僚監部教育課は懸賞論文の応募要領を全部隊に通知しています。こうなると田母神さんは論文を募集し審査する人達と極めて近い関係にあることから、彼が最優秀賞を受賞した同懸賞の審査の公平性に大きな疑義が生じざるを得ないとさえ言えるところであります。

田母神さんは辞表の提出を求められると「自説」への確信を盾にこれに応じず、それどころか「理解者」として元首相2人の名を挙げて抵抗したとされます。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081109ddm001010054000c.html

1人は森喜朗さんだということですが、もう1人はおそらくバカ殿あたりではないか。バカ殿もまた「アパ友」の1人であります。森さんの周辺は「田母神氏との思想的なつながりはまったくない」と言っているようですが、森さんの名は「歴史検討委員会」の中に見出されますし、田母神さんの「自説」たるや「歴史検討委員会」の結論そのものなのです。

田母神さんを懲戒免職に出来なかった理由はこの辺にもあるものと思われます。田母神さんの見解は政府の見解と相反しますが、田母神さんは自民党の見解も政府の見解と相反することを暴露することによってこれに対抗しようとしたわけです。田母神さんをクビにするのであれば現政権のほとんど全員をクビにしなければならないことになります。

僕としてはそれならそのほうが望ましいので、こんなことなら定年退職扱いになる前に田母神さんを応援しておけばよかった。もっとも、軍人だからといって必ずしも政府と同じことを考えていなければならないということはありませんが、だからといってこれは田母神さんの「言論の自由」が犯されたとかいうような問題でもないでしょう。

憲法上の自由権が国家に対する国民の権利として保障されていることから、「国家」に同調する言論についてはその言論を表現することについて特に権利を保障する必要がありません。「国家」とは法令その他の形式で表明される政府としての考え方であって、「政府見解」をも含みますが、「政府」を構成する政党やその支援者が「政府見解」と相反する見解を抱懐している場合には、そのいわば「ウラ見解」ともいうべきものもこれに含めて考えることが出来るでしょう。

「ウラ見解」とは政府の公式の歴史認識に対する政権政党の歴史認識もそうですし、「日の丸」「君が代」を「強制しない」という政府の言明に対する現実の運用における強制の事実もそんなもんです。

本来であれば国民の大多数の支持に基づく政府の見解は、国民多数の意見と一致するはずですから、そういう言論は特に権利を保障しなくても放っておけば自然に流通することでしょう。「ウラ見解」の場合は国民多数との一致は不明ですが、言論の背後に政治的・社会的・経済的なパワーが働いていることからこういう言論も法律外的な権利保護を受けていると考えられます。

したがって田母神さんが「親日的な言論の自由は制約されていたが、日本を悪く言う自由は無限に認められていた」というのはまさにその通りであり、そうあるべきものなのです。流通しにくい言論や一般には受け入れ難い言論、エライ人に怒られそうな言論やヤクザに殺されて海に沈められそうな言論こそが「言論の自由」において保障されているのでした。まあだいたい田母神さんの「論文」は内容からいえばほかの人の「言論」のコピーですから、それでも300万円も貰えるところをみると、「無限に認められて」いるのはどっちなんでしょう。コピーは原理上無限に可能なのですから。

しかしまあ、田母神さんも「学問の自由」とか言わなかったのは幸いでした。やはりいくら「論文」と呼ばれているとしても、アレが「学問」であるというような致命的な錯誤には陥っていないようです。なにしろ英文学者と独文学者と教育学者と政治学者が専門外の歴史学について素人考えを「無限に」撒き散らし、そこへもってきていかなる学問的な訓練も経ていない軍人やそこらのオヤジや烏合の衆が「無限に」口を挟むという、それで本が売れたり賞金を貰ったりするオソロシイ業界です。秦郁彦さんは業界で数少ない歴史学者ですが、専門家に限って業界の大多数の意見に組しない場合が多いのですから油断がなりません。

ともあれ、自衛隊とトンデモ業界の「軍産複合体」の存在、そして自民党と業界の癒着が明らかになることによって、日本軍関係者の一部における拡張主義的軍国主義の存在、そして日本政府が歴史認識を表明するたびにウソをついていることが内外に明白になってしまいました。これは「軍隊のエライ人の中にどうしようもないバカがいる」に続く、「日本政府は嘘つきだ」という輪をかけたスキャンダルでありますが、結果的に「日本を悪く言う」ことになったとしても、そうする「自由」は田母神さんにも「無限に」認められているようです。
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2008年11月06日

被告人のスリーサイズは言わぬが花、正義の女神は86−60−86

ギリシアではテーミス、ローマではユスティティアが「正義の女神」です。「Justitia」が英語の「justice」の語源であり、英語だと大文字の「Justice」が正義の女神を指します。彼女は天秤と剣を持ち、その上目隠しをしています。

これではまるで目隠しして肉の目方を量る超人的な肉屋のようでもあり、目隠しして刃物を振り回す危険人物のようにも見えます。実際のところ彼女が次にやりそうなことは、むやみに剣を動かして天秤の鎖を切ってしまうことなのではないかという心配もないわけではありませんが、天秤は「正義」を、剣は「力」を表しているのです。「正義」というのは天秤なのです。

「justice」は「正義」とか「公正」とか訳されますが、まあ要するに「丁度」という意味で使われる「just」ということでしょう。天秤が「丁度」のときが「justice」であって、それは天秤棒が平らになって釣り合いが取れていることですから、「衡平」ということでもあります。これは「equity」ですが、イギリスなんかで大文字で「Equity」というと「衡平法」で、これはコモン・ローの形式に合わない訴えについて大法官(元来は聖職者であってコモン・ローの専門家ではなかった)が「神の法」と「良心」によって裁定した判例を積み重ねて形成されて来たものだといいます。そしてこの「神の法」とか「良心」というのが、力任せに押し付けられた「神の法」や独りよがりの「良心」ではなく、やはり「justice」に基づくものであったようです。

問題は目隠しで、女の人に目隠しをするのは決して悪い趣味ではないので僕も時々やります。じゃなくて、これは裁きを受けるために彼女の前に立つ人を見ないこと、経済的または社会的地位を見ることなく裁定を行なうこと、「法の下の平等」を表しています。

と、ゆーよーなことがトリンプのプレスリリースに書いてあったような気がします。

トリンプ・インターナショナ、裁判員制度への関心を高める下着「裁判員制度ブラ」を製作
世相を反映させたユニークなブラジャーシリーズ 最新作

トリンプ『裁判員制度ブラ』
正義と平等の心であなたも裁判員
トリンプ『少子化対策ブラ』、トリンプ『投票率UP!ブラ』に続き、社会への関心を喚起

 トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社(本社:東京都大田区平和島6−1−1、代表取締役社長:クリスチャン・トーマ、資本金:26億円)では、毎年その年の時流や話題をテーマに、自由な発想とオリジナリティ溢れるデザインのブラジャーを発表しています。今回は、2009年5月21日にいよいよ実施される「裁判員制度」に着目し、「裁判員制度」をもっと身近に感じてもらい、関心を高めるべく、トリンプ『裁判員制度ブラ』(非売品)を製作。2008年11月5日・6日に開催される2009春夏トリンプコレクション(会場:東京都大田区平和島 東京流通センター)にて公開します。

 「裁判員制度」をもっと知ろう!
 いよいよ始まる「裁判員制度」に着目したトリンプ『裁判員制度ブラ』

 2005年5月21日「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立し、2009年5月21日からいよいよ「裁判員制度」が実施されます。

 これは、有権者から無作為に選ばれる裁判員が、本職の裁判官と一緒に重要な刑事事件を審理し、有罪か無罪かおよび量刑を評決する制度です。相次いで起こった”凶悪犯罪”の司法判決に対して、国民との温度差が予想以上に大きな反響を呼んでしまったことを受け、より社会情勢を反映させる審議を行おうという意図に基づいて導入されることとなりました。

 しかし法律の素人による裁判は、ともすると事実・証拠の審議を超えて感情判決に陥るのでは、という懸念もあり、いまだ導入に賛否両論の声が絶えないのも現状です。
 そこで、「裁判員制度」の実施を目前に控え、この制度をもっと身近に感じてもらうことで、国民の関心喚起を促し、「裁きの正義」とは何かを考えるべく、トリンプ『裁判員制度ブラ』を開発しました。

 デザインは、「平等」「公正」の厳守を象徴する「正義の女神」をイメージ

 日本を含め、世界の裁判所では裁判の象徴として「正義の女神」の彫像を飾っているところが多くあります。「正義の女神」は、片手に天秤、片手に両刃の剣を持ち、目隠しもしくは目を閉じた姿が一般的で、天秤は「公正」で「平等」な裁きを、剣は「正義」を、目隠しは貧富や姿形などの予断や私的関係から判断が曇ることを回避することを表わしています。公正な審判を下し、その決定を実行することが裁判所の大きな使命であることが、「正義の女神」に象徴されているといえます。
 トリンプ『裁判員制度ブラ』は、この「正義の女神」をイメージして作られました。

ブラジャーが天秤に変身!
裁判員としての心構えを訴えます

 トリンプ『裁判員制度ブラ』の最大の特長は、「正義の女神」からインスピレーションを得た、天秤としても使用することができるブラジャー。カップ部分は天秤のお皿として、ストラップと背中の部分のチェーンは天秤の支鎖として使用し、カラーもゴールドで統一して、まるで本物の天秤のようなイメージに仕上げました。取り外して台座に取り付ければ、実際に天秤としても使用可能です。
またセットで製作したボトムの巻きスカートは、裁判官が法廷で着用する法服と同じ素材(シルクの羽二重(はぶたえ))を使用し、ウエスト部分のリボンは女性裁判官が法廷で着けるスカーフをイメージしています。この巻きスカートはマントとしても使用可能。肩から羽織ってリボンを結ぶと、まるで裁判官のようなイメージに仕上がります。さらに、ショーツのおしり部分には「平等」の文字が書かれており、裁判員としての心構えを訴えています。

 トリンプ『裁判員制度ブラ』の仕様は以下の通りです。

トリンプ 『裁判員制度ブラ』(非売品)
■構想・製作日数 : 約6ヶ月
■特長:
 ・「正義の女神」からインスピレーションを得た、天秤としても使用できるブラジャー
 ・カップ部分は、天秤のお皿として、ストラップと背中の部分のチェーンは天秤の支鎖として使用可能
 ・カラーもゴールドで統一して、まるで本物の天秤のようなイメージ
 ・ブラジャーのカップの内側には、「有罪」「無罪」をイメージした白黒リバーシブルパッド付き
 ・セットの巻きスカートは、裁判官が法廷で着用する法服と同じ素材(シルクの羽二重(はぶたえ))を使用し、ウエスト部分のリボンは女性裁判官が法廷で着けるスカーフをイメージ
 ・巻きスカートは肩から羽織るとマントとしても使用可能。法服を着た裁判官のようなイメージに
 ・ショーツのおしり部分には「平等」の文字が書かれており、裁判員としての心構えを表わす

<お問い合わせ先>
  フリーダイヤル 0120−104256(天使にコール)

2008年11月5日 トリンプ・インターナショナル・ジャパン(株)


トリンプ恒例のヘンなブラ、今年は構想制作6ヶ月におよぶ力作「裁判員制度ブラ」だそうです。「天秤としても使用することができるブラジャー」。最近天秤使った人いますか。しかしあなたと仲良しの「正義の女神」がこのいわゆる天秤を使っている間は、彼女はノーブラであることに注意しましょう。正義はブラジャーよりも大切であること論を待ちません。それにしても法服をイメージしたという巻きスカートを「マントとしても使用可能。法服を着た裁判官のようなイメージに」とは、一体どのようなプレイを想定しているのか、僕には想像もつきません。「法治プレイ」とかやってるんでしょうかオトナの人達は。

ショーツのお尻には「平等」なんて、思いっきり萎えそうな文字が書かれているんですから世も末ですが、肝心の「目隠し」がセットされていないのには納得いきません。思うに「平等」は「目隠し」の担うところであります。従ってこのショーツは「目隠し」として使用すべきものなのです。ブラジャーは着用せずに手にぶら下げて、巻きスカートを羽織り、パンツを頭にかぶるのが現代の「正義の女神」のイコノロジーです。

しかし問題は「剣」ですよ「剣」。剣がないじゃないか。巻きスカートが表す「法服」が「力」を象徴するというような遠回しな解釈は却下です。どうするんだ、と思いましたが、ここで男性諸君はやっと出番が来たわけなのでした。よろしかったら僕の「剣」をお使いください、西内裕美さん。

ブラジャーといえば思い出さないのが林真須美さんであります。最高裁第3小法廷の那須弘平裁判長は、本日までに林さんの事件について来年2月24日に弁論を開くことを決めました。

和歌山カレー事件 来年2月24日に弁論

 平成10年に4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった和歌山の毒物カレー事件で、殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた元保険外交員、林真須美被告(47)の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は来年2月24日に弁論を開くことを決めた。最高裁は書面審理が中心だが、死刑事件の場合は検察、弁護側双方の意見を聞く弁論を開くのが通例となっている。
 林被告は捜査段階から一貫して無罪を主張。1審では黙秘を続けたが、2審では一転、事件当日のアリバイなどを供述した。
 2審大阪高裁は林被告の供述の信用性を否定。カレーへのヒ素混入について、「少なくとも未必的な故意は認められる」と殺人や殺人未遂罪が成立すると判断。1審和歌山地裁の死刑判決を支持し、林被告の控訴を棄却していた。

2008年11月5日 産経ニュース


産經新聞といえば事件当時、1998年10月30日の「産経抄」というコラムで

弁護士は被疑者の私的利益の代弁者ではないはずだ。社会正義を実現させ、真実の究明のために弁護人も協力しなければならない。それが弁護人の使命や職務であり、そこにこそ職業倫理も存在している。だがこの弁護団はそういう社会的要請にこたえているように見えない。


これは光市母子殺害事件に先立つ弁護人に対する中傷の嚆矢となるものでした。弁護士の役割に対する深い不見識が伺われます。

こうした捜査や取り調べが難航する大きな背景には、今の刑事訴訟法の手続がある。それは基本的人権を尊重するという点ではプラスだった。しかし実態を見ると次第に加害者の人権ばかりが尊重され、被害者側の人権や感情はないがしろにされるようになってきた。


ここでは「基本的人権」を毀損するためにこそ「被害者側の人権や感情」が利用されるという仕組みが分かりやすく表現されています。

罪を犯しても自白さえしなければ有罪を逃れることが多い。そこで弁護活動も否認や黙秘をするような入れ知恵をしてポイントを上げることを身上とするようになった。


これが単なるウソとか言い掛かりであることは、他ならぬ本事案について1審判決によって明らかですが、今日の記事も困ったものです。カレー毒物混入事件については、林真須美さんと犯行を結びつける物的証拠がなく、状況証拠を積み重ねてなんとかそれらしくまとめあげているようですが、一審では林さんは黙秘を貫いたところ、産經新聞を始めとした一部マスゴミはあたかも何かそれが大変な悪事であるかのように書き立てたものです。

黙秘についてはその意義について一審の和歌山地裁小川育央裁判長が、最終的に死刑判決としたものの、判決中においてその意義を説くことまであったのですが、産経としては未だにあくまで黙秘したことを強調して被告人の権利に鈍感な世論に予断を与えようと企んでいることは明らかで、このような報道が行なわれる以上裁判員制度の導入が極めて危険であり、すくなくとも直ちに延期の決定がなされるべきことがわかります。トリンプはちょっと困るかも知れませんが、トリンプにもチャンスはあります。

仮に林さんが真に加害者であると仮定すると、「自白」がなければ碌な証拠を収集できない警察・検察の捜査能力は嘆かわしいものであるとしか言いようがありません。しかしそれでも起訴してしまうのですからいい加減なものですが、状況証拠と未必の故意で曲芸的な死刑判決を出してしまう裁判所もかなりのツワモノです。

林さんにとっては毒物が減るだけで一銭の得にもならない「混入」の動機について、検察は近隣住民から冷たくされてアタマにきた、というような主張をしています。一審判決はこれを否定していますが、林さんは近所の人とあまり上手くいってなかったのかも知れません。しかしそうであるとすれば、近隣住民の「目撃証言」とうものもあまりアテになるものではありません。

大阪高裁白井裁判長は、「被告は自分に都合よく事実の前後関係を意図的に操作したり、事実そのものを捏造したりしたとしか考えられない」、「起訴から5年がたち、証拠や一審判決をつなぎ合わせて弁解することがたやすい状況であり、供述は信用できない」と言っていますが、同じことが検察側にも言えるでしょう。決定的な証拠を欠く状況で状況証拠を意図的に操作したりつなぎ合わせたり捏造したりしているのはどっちなんでしょうか。

それでやっぱり死刑判決なのが呆れたものですが、これはもしかすると予断によるものか、殺人未遂についても黙秘をしていたのが「態度が悪い」というので見せしめ的に、あるいは無反省もしくは反抗的態度に対して極刑をもって臨んだものなのかも知れません。いずれにしてもあまり「公正」とは言い難い裁判が行われた模様です。裁判員はともかく、裁判員制度の権威である竹崎博允長官のもと、先ずは日本の裁判官は全員が率先してトリンプの例のパンツをかぶって「心構え」を改めるべきでありましょう。裁判官(判事と判事補)は全国に3416人います(2007年)。トリンプにとっては大きなビジネスチャンスです。

那須弘平(こうへい)さん、良いお名前ですね。たしか2007年2月27日、日野市の小学校で「君が代」の伴奏を拒否した教師が懲戒処分取り消しを求めた訴訟の上告審で、教師が「心理的矛盾や精神的苦痛にさいなまれ」ながら「組織としての決定に協力」して「君が代」の伴奏をすること自体に「集団活動を通じ修得すべき教育上の諸利益」を見いだすというヘンタイ丸出しの補足意見までつけた音痴の人です。早く総選挙やんないとタイヘンだ。

ヘンタイプレイは後始末ちゃんとしないとホテルの人が大変です。ウンコ拭きを命じておきましたがちゃんとやったんですかね。名前に恥じるようなことがあれば2009トリンプイメージガールの西内裕美さん(19歳)(T168B86W60H86)と交替してもらいましょう。少なくとも音楽への理解はあるようで、特技はエアギターだそうですから、空をつかむような検察側の主張を見事に裁いてくれることでしょう。
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2008年11月04日

占領下之日本

田母神前空幕長、定年退職扱いに

 防衛省は3日付で、日中戦争などの歴史認識を巡り「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬ」などと政府見解に反する論文を公表して更迭された田母神(たもがみ)俊雄前航空幕僚長(60)を定年退職扱いにすると発表した。懲戒処分に当たるかなどを判断するため事実関係を確認していたが、田母神氏本人が処分に必要な事情聴取などの手続きに応じず、自発的に辞職する考えもないと分かったため。退職金は通常通り支払われる。
 自衛官の定年は原則60歳で、空幕長は62歳まで定年延長の扱い。田母神氏は10月31日付で空幕長職を解かれたため定年に達した。同省は事情聴取などを理由にひとまず11月末まで勤務延長の形をとったが、3日までに空幕人事当局が本人の意向を確認して勤務延長を打ち切った。

2008年11月3日 NIKKEI NET


まあ、よかったじゃないですか、田母神さん。人間やっぱり生活ってもんがありますから、退職金なんか出た方がいいっすよね。中には「退職金とんでもない、アパからもらった300万円で我慢しろ」っていう人もいるかも知れませんが、そういう人の退職金って多分300万円くらいなんですよ。中小企業ってそんなもんですよね。僕もそうですが。

しかし田母神さんは文才とかそういうものはこれっぽちもないんです。自衛隊やめたらこれからどうして生きていけばいいのか。あの「論文」レベルじゃ金取れませんよ。退職金ないと大変っすよね。才能ないと大変です。僕もそうですが。

でもまあ確かに田母神さんの考えは「政府見解」とは違ったわけです。その意味じゃこれは一種の「諌言」と言ってもいいかも知れません。サムライは「諌言」が容れられなかった場合にどうするのか、よくご存知とは思いますが、田母神さんサムライなんかじゃないっすからね。そんなことは出来ませんやね。僕もそうですが。

それどころか「クビにするつもりならテッテー的にギロンしてやる」という態度に出たようです。もはや田母神さんは国でも天皇でもこの際なんでもいいですが、「なんかのために」という軍人らしい行き方はしないようです。自分がエラい。文句があるならかかってこい。立派です。いつからそんなにエラくなったのか。ちょっと見ない間にずいぶんエラくなられて。身の程知らずとゆーか生意気とゆーか。僕もそうですが。

まあ、田母神さんの「ギロン」ってのは、どうも「タイで、ビルマで、インドで、シンガポールで、インドネシアで」は「日本の評価は高い」から中国や朝鮮で評判が悪くても帳消しだ、ということらしいのですから、愛人に優しくしていればかみさんを殺してどっかに埋めても無罪、ということと同じです。これは大変に都合の良い、賛成したくなる「ギロン」であります。そうしてもらえると大変にありがたい。こっちはもうあとヤルだけなんで、どうかひとつ応援たのむ。

まあ問題は田母神さんの「ギロン」が、どうやら人殺しの役にしか立たないらしいというところですが、考えてみれば軍人なんてものは要するに人殺しなんですからそれも当然のことです。アパグループの懸賞には50人以上の自衛官が応募していたそうですが、仕事が仕事なんですから、これはもうどうしようもありません。論理構造がこのザマですから、「日本の軍は強くなると必ず暴走し他国を侵略する、だから自衛隊は出来るだけ動きにくいようにしておこう」ということになっているのであるとすればそれも当然のことです。確信犯的な殺人狂の集団を野放しにするのはちょっと危険なようです。

「我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない」もの当然で、田母神さんのような人が「我が国を守る」という名目でまたもや「タイ」だの「ビルマ」だのでもらったという「高い評価」をどこかに貰いにいかないという保証は全くないのですから、「雁字搦めで身動きできないように」しておくくらいでもまだ生易しいものだと言うべきでしょう。てゆうか日本軍にしても自国内での「評価」が決して「高」くなかったことについはもうちょっと考えた方がよさそうです。

なんといっても記紀の昔から「まつろわぬもの」が「あらぶって」いるとやっつけることになっていますから、日本の場合は我が国が侵略国家だったなどというのは最初から極めて当然のことなのです。とうよりはむしろ日本は侵略によって出来上がった国であることを神話が物語っています。当時のことですからキレイごとはいいません。言うことをきかない奴は平らげちゃう。文句があるならかかってこい。

ところで、日本が他国に「侵略」された場合には、僕たちは皆殺されちゃうのでしょうか。そうでもないでしょう。侵略者の役に立つ人や侵略者の言うことをきく人はむしろ優遇されるわけです。逆らう人は虐殺ね。そこで侵略する側としては役に立つ人や従順な人を見分けて、そうでない人と区別することが大切です。

そこで例えば今でもどっかの高校なんかでも表に出た特徴で言うこと聞かなそうな人をはじくようにしています。それはたとえば「胸ボタン外し」「髪染め」「つめが長い」「スカートが短い」「ズボン引きずり」というような「徴候」ですが、そうやってめんどくさそうな人をはじいていきます。そういう人は学校でも会社でも地域でも家庭でも排除されることになっています。「虐殺」なんてそんな残酷なことはしません。どこからも排除して、慈悲深くも自然に餓死するに任せたりするようです。最近じゃみんな優しいんですよ。こんなに優しいのですから、もう僕たちは「我が国を守る」というようなことについて何の心配も要りません。「侵略」された生活にみんな満足しているようですから大丈夫、誰とでも上手くやっていけます。
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2008年11月01日

大東亜戦争拘泥論

ビンボー人の皆さん、あなたにも一攫千金のチャンスです。こんな稚拙な作文で300万円!

アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文
最優秀藤誠志賞を航空幕僚長・田母神俊雄氏が受賞!

総合都市開発のアパグループ(本社:東京都港区赤坂3-2-3)は、グループC.E.O元谷外志雄の著書「報道されない近現代史」の出版を記念し、社会貢献活動(メセナ)の一環として創業37年目を記念する平成20年5月10日より「真の近現代史観」歴史論文懸賞制度を創設し募集を開始しておりました。審査委員長・渡部昇一氏をはじめとする審査委員会にて慎重に審査を進めて参りましたが、この度、最優秀藤誠志賞をはじめとする13賞の受賞者が決定致しました。

■■■受賞者■■■(敬称略)
最優秀藤誠志賞 (懸賞金300万円・全国アパホテル巡りご招待券)
田母神 俊雄 (航空幕僚長)

優秀賞(社会人部門)(懸賞金30万円・全国アパホテル巡りご招待券)
落合 道夫 (近現代史研究家)

優秀賞(学生部門)(懸賞金30万円・全国アパホテル巡りご招待券)
多田羅 健志 (大学生)

佳作(懸賞金1万円・アパホテル全国共通無料宿泊券)
岩田 温 (拓殖大学日本文化研究所 客員研究員)
江崎 京 (パートタイマー)
姜 永根 (株式会社淡海環境デザイン 代表取締役)
木下 雅敏 (アパ株式会社 リスク管理室室長)
志川 久 (会社員(建設会社勤務) )
出野 行男 (日本語講師(中国在住) )
原子 昭三 (無職(中学教師24年・弘前市議20年))
三好 誠 (不動産賃貸業)
諸橋 茂一 ((株)KBM 代表取締役社長)
渡辺 映典 (関西大学 文学部) (五十音順)

今回の懸賞制度を記念し、受賞作品13作をまとめた受賞作品集を出版することも決定しており、受賞作品集は完全英訳し、広く世界へ向けて優秀な作品を発信していきます。アパグループの懸賞論文をきっかけに誤った歴史認識をただし、正当な歴史認識をもって日本を真の独立国家へと導く人物が現れることと期待しております。
また、平成20年12月8日(月)16時より今回の懸賞論文の表彰式および記者発表を、17時より受賞作品集出版記念パーティーを明治記念館にて執り行います。(詳しくはアパグループHPトップページ(URL:www.apa.co.jp)より、「真の近現代史観」懸賞論文ページをご覧ください。)

■お問い合わせ先
平成20年10月31日
アパグループ東京本社 社長室
住所:東京都港区赤坂3-2-3
電話:03-5570-2113 FAX:03-5570-2138
E-Mail:hishoka3@apa.co.jp URL:www.apa.co.jp

2008年10月31日 APA GROUP Nwes & Information
http://www.apa.co.jp/newsrelease/pdf/new08-10-31.pdf


マンションから歴史まで、偽装と偽造のことならアパグループへ。「熱き理想と冷徹な戦略で」日本を地獄の底に叩き込みます。そこで「アパグループが提唱しているのが「アパマンション」で快適な暮らしをおくる人々が、休日などに全国に展開された「アパホテル」で非日常的な時間を楽しんだり、逆に「アパホテル」で洗練されたもてなしにふれた人々が、生涯の住まいとして「アパマンション」を選ぶ、「マルチ・ハビテーション」という」一瞬たりとも安心できない、息つく暇もない「ライフスタイル」です。

そもそもいつ大地震が来て倒壊するかも分からないマンションに住む事自体、かなり「非日常的」だと思うのですが、なんとそれ以上の「非日常」を、全国に展開された四流五流ホテルで提供してくれようというのですから、もう何が起こっても驚きませんが、アパホテルにリピーターがいるとはちょっと思えないな。

自分の本の宣伝を自分の会社でやるのは構いませんが、それが「社会貢献活動(メセナ)の一環」だと言われるとどーも、へー、そーですかいとしか言い様がありません。もっとも、結果的には図らずも社会に貢献することになるんですから世の中何が幸いするか分からないということでしょう。

ところでこの懸賞論文には懸賞金の他に「全国アパホテル巡りご招待券」がついてくるというのですから、全国64箇所のアパホテルでそれぞれ1泊するとしても2ヶ月強の間、めくるめく「非日常」の世界を体験、いや「非日常」そのものを「日常」とする倒錯した世界の住人となって永久に「あっち」に行きっぱなしになることもできるんです。なんでも長期間不安と不快と危険に晒されると脳から麻薬が出続けになるとか。

こんな特典がついてくるんですから、当たり前のことを書いたのでは通りません。その証拠に審査委員長は渡部昇一さん、そのほかに委員は花岡信昭さんとか藤誠志ことアパグループ代表元谷外志雄さんというそうそうたる顔ぶれ。なにしろテーマは「真の近現代史観」なのに審査委員長が英文法学者なんですから、応募者にもある程度のレベルというものが要求されます。あまり程度の高いものは振り落とされてしまうと思って良いでしょう。

たとえば最優秀藤誠志賞を受章した田母神俊雄航空幕僚長の「日本は侵略国家であったのか」
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
大変短いようですがこれはアブストラクトではありません。400字詰めで20枚くらいの文章ですが、これは「非日常的」な「論文」です。ほとんど論文の体をなしていません。ちなみに田母神さんが引用・参照している文献は

ユン・チアン: マオ(誰も知らなかった毛沢東)、 講談社
黄文雄:    黄文雄の大東亜戦争肯定論、 ワック出版
櫻井よしこ編: 日本よ、「歴史力」を磨け、 文藝 春秋
岩間弘:    大東亜解放戦争、 岩間書店
秦郁彦:    廬溝橋事件の研究 、 東京大学出版会
渡部昇一:   日本史から見た日本人・昭和編、祥伝社

朝鮮総督府統計年鑑

月刊正論平成18年5月号に掲載されたという青山学院大学の福井助教授の表題不明の記事

これを見て読む気をなくす近現代史の専門家もいるかも知れませんが、心配は無用です。普通こういうのは最後のところにまとめてあるんですが、田母神さんのはそうなっていません。別にどうしても脚注をつけろとか言うわけではないのですが、

しかし今では、東京裁判の最中に中国共産党の劉少奇が西側の記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人は中国共産党で、現地指揮官はこの俺だった」と証言していたことがわかっている「大東亜解放戦争(岩間弘、岩間書店)」。


これだと「わかっている」のではなくて「岩間さんの本にそう書いてあった」んですが、しかし文章としてこういう書き方はないでしょう。ブッ続きで文献名を書いちゃう人がどこにいるか。せめて括弧でくくるとか。それから文献の発表年を書きなさい。

おそらく「大東亜解放戦争」は2003年の発表じゃないかと思うんですが、よく分かりません。ちなみに岩間書店というのは岩間弘さんの書いた本を出版するために岩間弘さんが作った会社です。岩間弘さんは1955年に「コーリンメリヤス工場」を設立、1963年には「靴下機によるナイロン手甲腕カバー」を発明したそうです。また「ナイロン足袋の仕上型」を発明して実用新案を取得したそうです。岩間書店の設立は2003年であり、上下2巻の「大東亜解放戦争」、しかも「国際版」という英語版もあるようですが、そのようにしてメリヤス等によって儲けたお金を印刷屋や製本屋などの「社会」に大いに還元している最中ですが、それでも「大東亜解放戦争」は入江隆則明治大学教授や中条高特アサヒビール株式会社名誉顧問のご推薦を頂いているのですから、あるいは立派に業界の一角を占めているのかもしれません。

それでも一応は審査委員長である渡部さんの著書にもポイントを置くなど、懸賞論文としての作法は一応心得ているようですが、最後のパラブラフで「嘘やねつ造は全く必要がない。」などと書いてあるのは、あるいはアパグループに対する皮肉と受け取られても仕方のないところがありますが、元谷さんは気がつかなかったんでしょうか。鈍いのか、罪の意識がないのか、確信犯的な「非日常」の使徒なのか。

もっとも田母神さんという人は自衛隊のイラク派遣部隊の兵員輸送任務に就いて名古屋高裁が違憲判断を出したのに対して「そんなの関係ねえ」と言い放ったのも問題ですが、クラスター弾において散布された爆発物が不発であった場合に民間人を死傷する危険があることに関して、たとえ自国民が犠牲になったとしても占領されるよりはよい、というような発言をしていたようです。自衛隊の首脳がそんな考えでいる国に住んでいるのは、あたかもアパマンションに住んでいるのと同じですから、最優秀賞を貰ったのも納得がいくというものですが、そういうマンションは建て替えたほうが良いし、そんな国は占領されてしまえば良いのです。

しかし占領されては困るので、この「論文」が原因となって田母神さんはめでたく更迭されることになりました。この結果をもってアパグループによる「社会貢献」だということが出来るでしょう。これは「日本が敗戦したことによってアジア諸国が独立したという結果」によって侵略を正当化するのと同様の議論ですから、田母神さんも渡部さんも元谷さんもこれを諒とするに違いありません。もしかすると300万円くらいくれるかもしれない。ホテルの券はいりません。

アパグループは日本の現役高等武官の知的レベルについての重大な機密を「広く世界に」発信しようとしています。すでに同論文の英訳がネットに乗っていますが、これは国防上重大な危機をもたらすものであり、早いとこなんとかしないと日本は他国の手中に落ちるどころか、誰からも相手にされなくなる恐れがあります。余ったクラスタ弾の捨て場になるかも知れませんし、日本人だというだけで地球から追い出されるようになるかも知れません。月に移住して餅をつくようになる日も、そう遠い将来のことではなさそうです。いそいで臼と杵をそろえて、せいろも要るな。臼が10万円くらい、杵は2万円くらいします。普通の杵は4〜5kgの重さがありますから体を鍛えましょう。月のウサギ式の柄のないやつは1kgくらいですが、その分沢山動かないとイケナイので大変です。欲張って8kgくらいの大きな杵を買ってくると持上がりませんので餅つけません。臼の保管をちゃんとしないとひび割れます。下手をすると来年には真っ二つになります。ひび割れを防ぐには乾燥を避けること、そうすると今度はカビが生えます。どうすりゃいいんだ。というわけでそろそろ餅つきの季節ですね。
posted by 珍風 at 11:10| Comment(4) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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