2008年11月01日

大東亜戦争拘泥論

ビンボー人の皆さん、あなたにも一攫千金のチャンスです。こんな稚拙な作文で300万円!

アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文
最優秀藤誠志賞を航空幕僚長・田母神俊雄氏が受賞!

総合都市開発のアパグループ(本社:東京都港区赤坂3-2-3)は、グループC.E.O元谷外志雄の著書「報道されない近現代史」の出版を記念し、社会貢献活動(メセナ)の一環として創業37年目を記念する平成20年5月10日より「真の近現代史観」歴史論文懸賞制度を創設し募集を開始しておりました。審査委員長・渡部昇一氏をはじめとする審査委員会にて慎重に審査を進めて参りましたが、この度、最優秀藤誠志賞をはじめとする13賞の受賞者が決定致しました。

■■■受賞者■■■(敬称略)
最優秀藤誠志賞 (懸賞金300万円・全国アパホテル巡りご招待券)
田母神 俊雄 (航空幕僚長)

優秀賞(社会人部門)(懸賞金30万円・全国アパホテル巡りご招待券)
落合 道夫 (近現代史研究家)

優秀賞(学生部門)(懸賞金30万円・全国アパホテル巡りご招待券)
多田羅 健志 (大学生)

佳作(懸賞金1万円・アパホテル全国共通無料宿泊券)
岩田 温 (拓殖大学日本文化研究所 客員研究員)
江崎 京 (パートタイマー)
姜 永根 (株式会社淡海環境デザイン 代表取締役)
木下 雅敏 (アパ株式会社 リスク管理室室長)
志川 久 (会社員(建設会社勤務) )
出野 行男 (日本語講師(中国在住) )
原子 昭三 (無職(中学教師24年・弘前市議20年))
三好 誠 (不動産賃貸業)
諸橋 茂一 ((株)KBM 代表取締役社長)
渡辺 映典 (関西大学 文学部) (五十音順)

今回の懸賞制度を記念し、受賞作品13作をまとめた受賞作品集を出版することも決定しており、受賞作品集は完全英訳し、広く世界へ向けて優秀な作品を発信していきます。アパグループの懸賞論文をきっかけに誤った歴史認識をただし、正当な歴史認識をもって日本を真の独立国家へと導く人物が現れることと期待しております。
また、平成20年12月8日(月)16時より今回の懸賞論文の表彰式および記者発表を、17時より受賞作品集出版記念パーティーを明治記念館にて執り行います。(詳しくはアパグループHPトップページ(URL:www.apa.co.jp)より、「真の近現代史観」懸賞論文ページをご覧ください。)

■お問い合わせ先
平成20年10月31日
アパグループ東京本社 社長室
住所:東京都港区赤坂3-2-3
電話:03-5570-2113 FAX:03-5570-2138
E-Mail:hishoka3@apa.co.jp URL:www.apa.co.jp

2008年10月31日 APA GROUP Nwes & Information
http://www.apa.co.jp/newsrelease/pdf/new08-10-31.pdf


マンションから歴史まで、偽装と偽造のことならアパグループへ。「熱き理想と冷徹な戦略で」日本を地獄の底に叩き込みます。そこで「アパグループが提唱しているのが「アパマンション」で快適な暮らしをおくる人々が、休日などに全国に展開された「アパホテル」で非日常的な時間を楽しんだり、逆に「アパホテル」で洗練されたもてなしにふれた人々が、生涯の住まいとして「アパマンション」を選ぶ、「マルチ・ハビテーション」という」一瞬たりとも安心できない、息つく暇もない「ライフスタイル」です。

そもそもいつ大地震が来て倒壊するかも分からないマンションに住む事自体、かなり「非日常的」だと思うのですが、なんとそれ以上の「非日常」を、全国に展開された四流五流ホテルで提供してくれようというのですから、もう何が起こっても驚きませんが、アパホテルにリピーターがいるとはちょっと思えないな。

自分の本の宣伝を自分の会社でやるのは構いませんが、それが「社会貢献活動(メセナ)の一環」だと言われるとどーも、へー、そーですかいとしか言い様がありません。もっとも、結果的には図らずも社会に貢献することになるんですから世の中何が幸いするか分からないということでしょう。

ところでこの懸賞論文には懸賞金の他に「全国アパホテル巡りご招待券」がついてくるというのですから、全国64箇所のアパホテルでそれぞれ1泊するとしても2ヶ月強の間、めくるめく「非日常」の世界を体験、いや「非日常」そのものを「日常」とする倒錯した世界の住人となって永久に「あっち」に行きっぱなしになることもできるんです。なんでも長期間不安と不快と危険に晒されると脳から麻薬が出続けになるとか。

こんな特典がついてくるんですから、当たり前のことを書いたのでは通りません。その証拠に審査委員長は渡部昇一さん、そのほかに委員は花岡信昭さんとか藤誠志ことアパグループ代表元谷外志雄さんというそうそうたる顔ぶれ。なにしろテーマは「真の近現代史観」なのに審査委員長が英文法学者なんですから、応募者にもある程度のレベルというものが要求されます。あまり程度の高いものは振り落とされてしまうと思って良いでしょう。

たとえば最優秀藤誠志賞を受章した田母神俊雄航空幕僚長の「日本は侵略国家であったのか」
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
大変短いようですがこれはアブストラクトではありません。400字詰めで20枚くらいの文章ですが、これは「非日常的」な「論文」です。ほとんど論文の体をなしていません。ちなみに田母神さんが引用・参照している文献は

ユン・チアン: マオ(誰も知らなかった毛沢東)、 講談社
黄文雄:    黄文雄の大東亜戦争肯定論、 ワック出版
櫻井よしこ編: 日本よ、「歴史力」を磨け、 文藝 春秋
岩間弘:    大東亜解放戦争、 岩間書店
秦郁彦:    廬溝橋事件の研究 、 東京大学出版会
渡部昇一:   日本史から見た日本人・昭和編、祥伝社

朝鮮総督府統計年鑑

月刊正論平成18年5月号に掲載されたという青山学院大学の福井助教授の表題不明の記事

これを見て読む気をなくす近現代史の専門家もいるかも知れませんが、心配は無用です。普通こういうのは最後のところにまとめてあるんですが、田母神さんのはそうなっていません。別にどうしても脚注をつけろとか言うわけではないのですが、

しかし今では、東京裁判の最中に中国共産党の劉少奇が西側の記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人は中国共産党で、現地指揮官はこの俺だった」と証言していたことがわかっている「大東亜解放戦争(岩間弘、岩間書店)」。


これだと「わかっている」のではなくて「岩間さんの本にそう書いてあった」んですが、しかし文章としてこういう書き方はないでしょう。ブッ続きで文献名を書いちゃう人がどこにいるか。せめて括弧でくくるとか。それから文献の発表年を書きなさい。

おそらく「大東亜解放戦争」は2003年の発表じゃないかと思うんですが、よく分かりません。ちなみに岩間書店というのは岩間弘さんの書いた本を出版するために岩間弘さんが作った会社です。岩間弘さんは1955年に「コーリンメリヤス工場」を設立、1963年には「靴下機によるナイロン手甲腕カバー」を発明したそうです。また「ナイロン足袋の仕上型」を発明して実用新案を取得したそうです。岩間書店の設立は2003年であり、上下2巻の「大東亜解放戦争」、しかも「国際版」という英語版もあるようですが、そのようにしてメリヤス等によって儲けたお金を印刷屋や製本屋などの「社会」に大いに還元している最中ですが、それでも「大東亜解放戦争」は入江隆則明治大学教授や中条高特アサヒビール株式会社名誉顧問のご推薦を頂いているのですから、あるいは立派に業界の一角を占めているのかもしれません。

それでも一応は審査委員長である渡部さんの著書にもポイントを置くなど、懸賞論文としての作法は一応心得ているようですが、最後のパラブラフで「嘘やねつ造は全く必要がない。」などと書いてあるのは、あるいはアパグループに対する皮肉と受け取られても仕方のないところがありますが、元谷さんは気がつかなかったんでしょうか。鈍いのか、罪の意識がないのか、確信犯的な「非日常」の使徒なのか。

もっとも田母神さんという人は自衛隊のイラク派遣部隊の兵員輸送任務に就いて名古屋高裁が違憲判断を出したのに対して「そんなの関係ねえ」と言い放ったのも問題ですが、クラスター弾において散布された爆発物が不発であった場合に民間人を死傷する危険があることに関して、たとえ自国民が犠牲になったとしても占領されるよりはよい、というような発言をしていたようです。自衛隊の首脳がそんな考えでいる国に住んでいるのは、あたかもアパマンションに住んでいるのと同じですから、最優秀賞を貰ったのも納得がいくというものですが、そういうマンションは建て替えたほうが良いし、そんな国は占領されてしまえば良いのです。

しかし占領されては困るので、この「論文」が原因となって田母神さんはめでたく更迭されることになりました。この結果をもってアパグループによる「社会貢献」だということが出来るでしょう。これは「日本が敗戦したことによってアジア諸国が独立したという結果」によって侵略を正当化するのと同様の議論ですから、田母神さんも渡部さんも元谷さんもこれを諒とするに違いありません。もしかすると300万円くらいくれるかもしれない。ホテルの券はいりません。

アパグループは日本の現役高等武官の知的レベルについての重大な機密を「広く世界に」発信しようとしています。すでに同論文の英訳がネットに乗っていますが、これは国防上重大な危機をもたらすものであり、早いとこなんとかしないと日本は他国の手中に落ちるどころか、誰からも相手にされなくなる恐れがあります。余ったクラスタ弾の捨て場になるかも知れませんし、日本人だというだけで地球から追い出されるようになるかも知れません。月に移住して餅をつくようになる日も、そう遠い将来のことではなさそうです。いそいで臼と杵をそろえて、せいろも要るな。臼が10万円くらい、杵は2万円くらいします。普通の杵は4〜5kgの重さがありますから体を鍛えましょう。月のウサギ式の柄のないやつは1kgくらいですが、その分沢山動かないとイケナイので大変です。欲張って8kgくらいの大きな杵を買ってくると持上がりませんので餅つけません。臼の保管をちゃんとしないとひび割れます。下手をすると来年には真っ二つになります。ひび割れを防ぐには乾燥を避けること、そうすると今度はカビが生えます。どうすりゃいいんだ。というわけでそろそろ餅つきの季節ですね。


posted by 珍風 at 11:10| Comment(4) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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