2008年12月07日

元谷さん300万円を節約する

往生際の悪い老人とはこのことでしょうか。いや別に死ねとか言っているわけではないのですが、7000万円だかの退職金は平気で受け取って、元谷さんからの300万円は辞退するというのはやはりちょっとカッコ悪いです。

田母神前航空幕僚長が懸賞金辞退へ

 先の大戦をめぐり政府見解と異なる論文を公表したとして更迭された田母神俊雄・前航空幕僚長が、懸賞論文を募集したアパグループに対し、最優秀賞となった同論文の懸賞金300万円の受け取り辞退を伝えていたことが5日、分かった。関係者によると、田母神氏は懸賞金を歴史研究団体などに寄付するようアパグループ側に申し出ている。8日に行われる懸賞論文の表彰式には出席し、賞状のみ受け取る意向だという。

2008年12月5日 産經新聞


だいたいあの退職金というのは僕なんかが出しているんですが、田母神さんにはそういう意識はないにしても、国家から受け取っているという意識はあるでしょう。彼は「騒動を起こしたので懸賞金は辞退する」とヌカしたそうですが、「騒動」で迷惑を被ったのは国家の方であって、アーパー元谷さんの方では宣伝になったので喜んでいるところです。

勿論、田母神さんの「論文」は、内容的には自民党の歴史観と合致するところであり、その限りでは「国家」の代弁をした、と言えないこともないわけですが、いくら何でも同じことを言うにも言い方というものがあるわけで、札付きのイカサマ企業の懸賞に応募するのもマズいし、マトモな文章が書けないのもマズいし、しかもそれを肩書き付き実名で発表してしまうのもマズい。あれでは「国家」を「代弁」したというよりは大便を垂れかけたようなもんです。

国家が国民のものか自民党のものか経団連のものかアメリカのものか知りませんが、いずれの意味においても「国家」の顔に泥ならぬクソを塗りたくった上に大金を奪い取って平然としているというのは、あまり公務員らしからぬ、わけても軍人らしからぬやり方であると思います。しかしその点においてはそんな田母神さんが僕は好きです。

そこで田母神さんには懸賞金の方もふんだくってもらうとよりピカレスクな人間失格ぶりが際立つと思うのですが、今回は妙な気の回し方をして「辞退」したというのは残念でなりません。しかし仄聞するところによれば田母神さんのあんな「論文」が300万円を獲得したのもアーパー元谷さんの「鶴の一声」であったということです。考えてみればそれはそうで、他にも文章を書き慣れた人が概ね似たり寄ったりのことを書いて応募しているそうですから、田母神さんの受賞は不自然であり、もしかして懸賞企画そのものが田母神さんの受賞を前提としたものであったかに思われもするところでした。

そのように考えてみれば、今回の「辞退」そのものもアーパー元谷さんの指示によって行われたものかも知れません。元谷さんとしても田母神さんの退職金が出ないようだったらともかく、とりあえず彼の「苦しい生活」の方はどうにかなりそうなのですから、ここで「辞退」を演出してもう一度話題づくりをする一方で300万円をケチることが出来れば一石二鳥です。田母神さんには「お金のために論文を投稿した訳ではない」だとか言えば男を上げるチャンスですよ、と言っておけば良いのです。乗せられやすいお人よしでおっちょこちょいのところが田母神さんの値打ちで、いや全く、平和は大事ですね。

アーパー元谷さんの方が高位武官よりも一枚も二枚も上手のようですが、懸賞金の総額は370万円であり、そのうちの300万円を節約できたのですから、少しは構造的にマシなマンションを建てるとか、ホテルのサービスを向上するとかしたいものです。まあ、経営者が「政治」に凝ると会社は碌なことになりませんよトヨタ。そういえばこの間、残る70万円のうち30万円を獲得した多田羅さんのことを、僕は一生懸命に褒めておいたので多分今頃は業界の片隅にでも籍を置いているものと思われます。しかし多田羅さんの仲間の人がもうひとりこの懸賞に応募していたようです。

上田修司さんは僕が読んだ「現代のエスプリ」の目次のところに乗っている写真だと蛍雪次郎に似た人ですが、この人は選に漏れたのが口惜しかったようで、論文が落とされてから懸賞企画そのものについて「スジが悪い」とかなんとか言っています。上田さんだって元自衛官なのですし、応募しておいて落ちたからって悪口言うことないでしょうに。仮に上田さんが目論見通り最優秀賞でも獲っていたら、間違いなく「キャリアの汚点」です。

上田さんという人は「天皇制」が「その土台の上であらゆる政治制度を作動させてきた、他に類を見ない巨大な政治的メタシステムである」と言うような、まあそういう人です。他の政治的メタシステムの類としては、他にカトリックなんかがより巨大なもんだとかなんとでも言えそうですが、どうでもいいです。政治的変革はアドホクラシーであって、メタシステムだなんてアホラシー。

てゆうか多田羅さんや上田さんは簡単な読物が好きな人が読むようなことを小難しく書こうとしているようなので、「前途有望」にして多難であります。しかし「天皇制」のようなそれ自体が議論の対象になっているものを「メタシステム」ということにして澄ましているのが「信念対立」の「超克」になるんだということであれば、あまり役に立つ議論でもないようです。あまり見栄を張らずに素直にアーパーグループの仲間入りをするのが得策でしょう。


posted by 珍風 at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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