2009年01月21日

復讐少女を返り討ち

ところで世の中には「時間の経過によって証拠が散逸」しないと思っている人がいます。たしかに「散逸」するどころか、3カ月も前の「事件」が今になって急に「分った」りすることも世間ではよくあることのようです。

さいたまの中3女子遺書残し自殺  中傷同級生の実名挙げ

 さいたま市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が昨年10月、携帯電話の自己紹介サイト(プロフ)で中傷の書き込みをした同級生の実名を挙げ「復讐はきっちりしますからね」などと書いた遺書を残し、自宅で首をつって自殺していたことが19日、分かった。
 同市教育委員会は同日、市立中の校長とともに記者会見し「7月のいじめ発覚後、書き込みをした同級生2人に謝罪させるなどの対応をとった。生徒はその後、欠席せずに登校し学校行事にも参加しており、いじめと自殺は直接結び付きにくい」と説明している。
 市教委によると、遺書に日付はなく「プロフにあんなことを書いた○○(同級生の名前)、復讐はきっちりしますからね」「(中学校は)大嫌い」などと書かれていたという。
 生徒は昨年6月に横浜市から転入。同級生が同7月、自分のプロフに「転校生はうまくすれば不登校になる」などと書き込んでいた。
 書き込みを見つけた生徒は両親に報告し、7月中旬に6日間欠席。中学側が調査し、書き込みを認めた同級生の女子2人が生徒に謝罪した。
 生徒はその後、登校を再開。10月9日夜、成績について父親にしかられ、翌10日朝に自殺しているのが見つかった。遺書は、両親が遺品を整理していて11月に見つけたという。

2009年1月19日 共同


フランスでは「復讐という料理は冷めてからの方が美味い」といいます。何でも食べ物の話しにしてしまうのがいかにもおフランスなわけですが、日本人としては魚肉を生で食べる習慣がありますし、冷ましたビネガーライスの塊の上に生肉を乗っけてソイソースをつけて一口で食べたりします。これらの奇妙な料理は最初から冷めているし、何時間も放置しておくと腐ります。日本のワサビには殺菌作用や防カビ作用があるといいますが、フランスのソースにもどうやら防腐作用があるようですから、今のうちにオバマにぶっかけておいた方がいいかもしれません。

自殺が10月、遺書の発見が11月ですから、この件は少なくともおよそ2カ月も冷凍保存されていたようです。今になってこれを引っ張り出してきてチンしたのはどういうワケなのか、よく分かりません。塩谷さんにもよく分かっていないようです。

文科相、改めて携帯電話規制を 中3自殺受け

 さいたま市立中学校3年の女子生徒(当時14)が昨年10月に自殺し、背景にネットいじめがあった可能性が指摘されている問題に関連し、塩谷立文部科学相は20日の閣議後の記者会見で「学校では携帯電話を使わせないといった方向性を打ち出したい」と述べ、学校に携帯を持ち込ませないよう改めて教育現場に求めていく考えを示した。
 文科省は「学校への携帯持ち込みは原則禁じる」といった明確なルール作りを求める通知を昨年7月に各教育委員会に出している。塩谷文科相は女子生徒の自殺とネットいじめの関係は「さいたま市教委が調査中」としたうえで「ネットや携帯を通じた犯罪やいじめの多発は憂慮すべきで、指導を徹底していきたい」と話した。

2009年1月20日 NIKKEI NET


なにしろ「女子生徒の自殺とネットいじめの関係」があるのかどうかは「さいたま市教委が調査中」なんですから、結局のところ塩谷さんはいい加減な根拠に基づいて口からでまかせを言っています。しかしもちろん単なるでまかせを何の考えもなく口から出力していると考えるのは塩谷さんに失礼でしょう。塩谷さんがテキトーこいて誤摩化している間に、田舎の方ではさいたまの自殺が「分る」のと歩調を合わせて色んなことをしているのを知ることは、塩谷さんの名誉のためにも大切なことです。

青少年の携帯ネット制限 兵庫県審議会が支持 

 県の青少年愛護審議会(今井鎮雄会長)は二十日、青少年の携帯電話のインターネット利用に、フィルタリングを義務化するなどの内容を盛り込む県青少年愛護条例の改正について審議した。県民から寄せられた意見を参考に、県の改正方針を支持した。
 十八歳未満の青少年が携帯電話の契約をする際、有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングを事業者に義務付ける法律が四月に施行される。だが保護者の申し出があればフィルタリングを解除できるため、県は特別な理由がなければ解除できないよう条例を改正する。
 県民から寄せられた意見の多くが、携帯のネット利用制限に賛成だった。また「フィルタリングよりも、小中学校への携帯電話の持ち込みを禁止すべき」「フィルタリング技術は不完全」などの意見もあった。
 審議会は「試行錯誤で一歩を踏み出していくしかない。条例制定を、学校や家庭で『なぜネット制限が必要なのか』ということを話し合うきっかけにすべき」などと県の改正方針を支持した。
 条例ができるまでにフィルタリングが解除された携帯電話が対象外となる点について、県は「事業者の自主的な取り組みを促すキャンペーンを展開したい」とした。
 県は県民の意見や審議会での議論を踏まえて条例案をつくり、二月の県会定例会に提案する予定。年内の施行を考えている。(森本尚樹)

2009年1月21日 神戸新聞


「学校や家庭で『なぜネット制限が必要なのか』ということを話し合うきっかけ」なんだそうです。田舎者はこの手のことを言うことが多いようですが、「そもそもネット制限は必要なのか」ということを話し合ってはいけないのです。まず命令があって、それを受けて納得するように努力するのが正しい兵庫県民の姿です。もう一発地震が必要です。

これなどは、もしかすると自殺が「分った」のを受けて急いで「審議」したのかも知れませんが、看板を作るとなると2日くらいじゃ出来ません。

こどもは「脱ケータイ」…賛否の中、福岡・芦屋町が宣言

 福岡県芦屋町は20日、町内の小中学生が携帯電話を持つことを原則禁止する「こども、脱ケータイ宣言」を行った。
 携帯電話の有害サイトから子供を守るのが狙いで、強制力はない。自治体が所持の是非まで踏み込むのは珍しく、町内では賛否の声が上がっている。
 宣言は町役場会議室で行われ、波多野茂丸町長や中島幸男教育長、町議会、PTA連絡協議会の代表らが出席。町職員の代表が「子供を携帯依存やネット犯罪から守るのは家庭の責任」などとする宣言文を朗読した。続いて、波多野町長が「宣言に賛否両論あるだろうが、大人が率先すべきと考え、行政が行動を起こした」と決意を表明した。
 この後、職員らが宣言文を記した看板(縦1・8メートル、横0・8メートル)を役場玄関の柱と、町立芦屋中の校門横のフェンスに設置。町内8か所にも順次取り付けるほか、ポスターも商業施設など13か所に張り出す。
 町と町教委は約5年前から、小中学校での携帯電話使用を禁止している。しかし、全国で学校外で使用した児童・生徒が犯罪に巻き込まれるケースも増えていることから「学校外での使用もなくさないと犯罪被害を防げない」と判断。児童・生徒の携帯電話所持の是非について家庭で話し合うきっかけにしてもらうためにも、宣言を決めたという。
 文部科学省児童生徒課によると、児童・生徒の携帯電話所持を巡っては、東京都や群馬県太田市、佐賀市などが持たせないよう保護者に呼びかける運動を展開しているほか、広島市は有害サイトへの接続を禁止するフィルタリング(選別)を条例で義務づけている。しかし、自治体が今回のような宣言を出すケースは極めて珍しいという。
 ◆宣言文◆
 ▽ケータイを持たない勇気!持たせない愛!
 ▽心が通う対話や温かなかかわりが、さわやかな子どもを育てます!
 ▽子どもを携帯依存やネット犯罪から守るのは、家庭の責任です!

2009年1月20日 読売新聞


こっちも「児童・生徒の携帯電話所持の是非について家庭で話し合うきっかけ」なんだそうです。「きっかけ」が好きな連中でせす。特にその必要もないのにそんなことを「話し合う」ことを要求されるのは迷惑以外の何ものでもないでしょう。まあ誰もそんなこと話し合ったりしないんでしょうけど、どうして町からそんなことを話し合うことを求められなければならないのか、家庭で話し合ってみましょう。

この看板は20日にはもう出来ていて、写真も載っています。20日に「宣言」をして看板を設置するのは前から決まっていたことです。したがってこれは自殺事件への反応ではなく、どちらかというと自殺事件の「解凍」のほうをこれに合わせてもらったと見るのが自然でしょう。つまり携帯電話に原因を帰することの出来そうな青少年の自殺事件は、直近で3カ月前だったというわけです。もっと最近のがあれば当然そっちを使うことになります。

もちろん携帯電話がなくてもクラスメートをいじめたり自殺に追い込んだりすることは可能です。僕の若い頃だってみんなやっていたもんです。近頃の若いものは携帯電話がないとイジメひとつ満足に出来ないというわけでしょうか。実に嘆かわしいことであります。芦屋町では、今後イジメは「心が通う対話」や「温かなかかわり」を通して行われるようになるそうです。これは大変に「さわやか」なことですから、自殺する人も大木の枝にぶら下がったり谷底に身を投げたりして自然とふれあいましょう。

いじめられた人が自殺するのは、いじめられている関係から抜け出せないからでしょう。お互いに知らない人同士で「心が通う対話」や「温かなかかわり」がない状態ではイジメも起きにくいようです。韓国では有名人がネットでいじめられて自殺しているようですが、有名人には逃げ場がありません。同様に学校に縛りつけられた餓鬼にも逃げ場はありません。逃げようとすれば不登校しかなく、しかもいじめる側はそこまで見通しており、そのことを被害者は知っていますから、何処にいても逃げられないのです。

韓国では実名で会員登録しないと記事にコメントもつけられないようですが、それでもしつこく侮辱してくる人がいたのでした。てゆうかさいたまの例だと書いた人も分っているわけだし、一般にイジメというのは被害者が加害者を特定出来る場合がほとんどであり、この例でも加害者の実名が挙げられていたのでした。イジメ行為が成立するような不均衡な力関係では、実名が相手に分ることは必ずしも加害行為を抑制する効果を持たないようなのです。つまり強い方が弱い方を攻撃するのには何の支障もないというわけです。

この意味では携帯電話なんか禁止している暇があったら学校を禁止した方が良いようですが、餓鬼の携帯料金といってもバカになりませんから、親御さんは政府が「方向性を打ち出」したりすることを歓迎するかも知れません。政府としては親御さんの収入を減らしてくれたのですが、今度は支出の方も減らしてくれようというわけです。そして大変ありがたいことにはその次に税金を増やしていただけるという期待もあるのですから、何でもかんでも大歓迎です。このようにいじめられてもその自覚がないお人よしは更にもっといじめられるわけですが、たいていの場合は自殺する懸念もないのが取り柄です。


posted by 珍風 at 20:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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