2009年02月11日

恐怖大家族

八つ子ママ、1億8000万円稼ぐと青写真

 米カリフォルニア州で1月26日に八つ子を出産したナディア・スールマンさん(33)が、インタビュー取材やCM出演契約などで、200万ドル(約1億8000万円)を稼ぐ青写真を描いていることが分かった。英タイムズ・オブ・ロンドン紙によると、スールマンさんはすでに2〜7歳の子ども6人がいて、計14人の母親になることもあり、保育専門家としてテレビを中心にコメンテーターになる計画を立てているという。
 予定日より9週早い出産だったこともあり、スールマンさんはまだ入院中だが、人気司会者オプラ・ウィンフリー(55)やABCの人気ワイドショー「グッド・モーニング・アメリカ」の関係者らと今週中に出演交渉をするとみられる。
 一方で八つ子出産について、倫理的および医学的議論も高まっている。(ニューヨーク=鹿目直子通信員)

2009年2月4日 日刊スポーツ


餓鬼が一杯いるからって直ちに「保育専門家」になれるものなのかどうかわかりません。「専門家」はむしろナディアさんのお母さんのほうであるという話しもあります。しかしながら色々な意味で話題性はあるし、インタビューやCMはある程度あるでしょう。

ところでアメリカには日本のTVでやっているような「大家族スペシャル」のような番組はないんでしょうかね。特定の局と契約をして、毎月何十万か受け取れるらしいですよ。まあ、僕は、ああいうものは痛々しくて観るに耐えないのであんまり観ないようにしていますが。

しかしよく考えたら、アメリカにはあの手の「大家族」というのが特に珍しくないのではないかとも思われます。さすがに餓鬼が14人というのは珍しい部類に入りそうですが、貧困層には人数の多い家族がけっこうあって、それが特に感動的でもなんでもないということになっているのかも知れません。社会問題として捉えられている可能性はあります。

もっとも何か芸があれば別で、マイケル・ジャクソンはビンボー「大家族」がショウ・ビジネスでビンボーから脱出して成功して、どうかしてしまうという物語の典型です。あそこは10人兄弟だったんで、兄弟と「ジャクソン5」をやっていましたし、当時はそういうのいっぱいありましたよ。「オズモンド・ブラザーズ」とかいうのもあった。ここは餓鬼共だけではなくその親とか、そのまた親まで出て来る。日本でこれを応用したのが「フィンガー5」ですけど、よく考えてみたら兄弟姉妹で組んで歌手やってるのって別に珍しくありません。「こまどり姉妹」とか「ぴんから兄弟」とか「ブレッカー・ブラザーズ」とか「ワーナー・ブラザーズ」とか「リーマン・ブラザーズ」とか「ライト兄弟」とか「ブロンテ姉妹」とか「ディーヴォ」とか。

「大家族スペシャル」は「リアリティ番組」の範疇に含まれると思われます。アメリカではオジー・オズボーンが自宅で蝙蝠を生かじりするかどうかを観たりする番組があったようですが、何の芸もない素人さんの広からぬ家屋に長期間カメラを持ち込んで下手な演技までさせるという番組がないのは残念です。

なんでもいいからとにかく「感動的」な演出をすることになっているようですが、ああいうものが「家族イデオロギー」を称揚しているかというとはなはだ疑問であります。たしかに企画書段階ではそうだったのかも知れませんが、たとえ演出とヤラセをしたとしても出てくる人の佇まいがタダモノではない。なんだか剣呑で、とても企画書におさまるような連中ではありませんから、結果としては「安い悪趣味」以上のものではありません。

もっとも、人間大人数で暮らしていれば誰でも険悪な雰囲気になってくるもんです。実は「大家族」というと、普通は複数の夫婦がいる「家族」であって、単なる子だくさんの「核家族」は「大家族」ではないんです。で、多数の例が見られるのが、夫の両親と同居している子持ちの夫婦というパタンです。妻の両親と同居する例も別に珍しくはありませんが、「夫の家に入る」ような形が未だに一般的で、その場合女性に多大な負担がかかることになり、程度の差はあれ「嫁姑」問題が勃発します。いずれにしても自分の両親と同居していない方の配偶者と親との間で問題が起こるのは覚悟しておいた方が良いようです。まあロクなことになりません。

あまり見かけませんが、兄弟がそれぞれ結婚して親元にとどまっている場合などもあります。この場合奥さん同士で殺し合わないように見張っている必要がありますが、お兄さんの奥さんに手を出したり弟の奥さんとできちゃったりしないように気をつけていることも大切です。産まれた餓鬼が自分の兄弟に似たところがあることは稀ではありませんが、このような家族形態ではシャレになりません。

このように「大家族」は常に危機に晒されているのが現状ですから、このような家の各部屋に隠しカメラを設置すれば放送出来ないほど面白いものが見られたり、壮絶な喧嘩や凄惨な犯罪行為を目の当たりにすることも出来るでしょう。全くの話し、不幸は他人事に限ります。

ところでルースマンさん家も地元では評判が悪いようですが、日本のいわゆる「大家族」というか「大核家族」も概ねそんなもんですから、こっち来て稼げばどうでしょうか。「ガイジン」ということで注目されるかも知れません。「青い目の肝っ玉母ちゃん」って、今どきそんなこと言わないか。


posted by 珍風 at 11:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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