2009年05月12日

ケンカに強くなる法 三十六計走為上

 麻生太郎首相が11日夕、小沢一郎民主党代表の辞任表明を受け、記者団に語った内容の要旨は次の通り。


 −辞任の受け止めは。
 党首討論の2日前にいきなり辞めるということになったので、正直驚いた。何の理由で辞めるのか、よく分からない。
 何について責任を取ろうとしたのか。党内事情の説明はあったが、党内事情とは選挙事情ということなのか。わたしの理解を超えていた。国民としてみれば疑問が残る。

 −2009年度補正予算案の審議中だったが。
 党首が辞めようと辞めまいと、政府・与党としては、できるだけ早くとお願いしている。補正予算の審議に影響が出るということはない。

 −衆院解散・総選挙への影響は。
 解散・総選挙は、補正予算が通ることが大前提だ。小沢さんの辞任と直接関係することはなく、もろもろのことを考えて判断する。

 −自民党内には補正と関連法案の成立後に解散という意見もあるが。
 消費者庁(設置)法案を吹っ飛ばしてでもやるという意見を自民党内で聞いたことがない。消費者庁、ソマリア(沖の海賊対処法案)といった重要法案は、(補正)予算とは直接関連していないが、極めて重要な法案だ。

2009年5月11日 時事


世の中にアホ太郎の「理解を超え」るようなことは沢山あると思いますが、そこを分ったフリをしてかえって恥をかくのがいわゆるフロッピーのいつものやり方であります。そこを考えれば今回は正直に「よく分からない」と言ったところは褒めてあげても良いようなものですが、しかしアホ太郎は本当は分っているんだよ、と言いたがっているようです。

アホ太郎は「辞任」というものが何かについて「責任を取る」ためのものである、という前提から出発しており、その限りで「理解を超えていた」としているんですが、アホ太郎はワザと誤った前提から出発してバカなフリをしてみせたつもりでしょう。

もちろん小沢さんは「何が何でも、ここで勝たなければならない」から辞任したというわけですから、これは攻撃的な意図を持った積極的な行動であることはフロッピーディスク程度の容量しかないアホ太郎の脳髄でも理解可能なはずですが、アクセスタイムの遅いアホ太郎は急に攻撃されて困ってしまったのでした。しかし困ったような顔をするのはみっともないので取り敢えずオトボケでかわしてみたところです。

ところでバカ殿に理解できてアホ太郎に理解できないのは「責任」が一文字であるという「国民としてみれば疑問が残る」ようないわゆるひとつの「定説」ですが、アホ太郎は「責任」が何かマズイことをしでかした人がその収拾をつける、という以上の意味を持つことも分っていません。代わりに大辞林を引いてあげます。

せきにん 【責任】
(1)自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。「―を果たす」「保護者としての―」
(2)自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。「―をとって辞職する」「だれの―でもない」「―の所在」「―転嫁」
(3)〔法〕 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では、違法な行為をした者に対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。


アホ太郎が言っているのは(2)の意味です。この意味の場合には他動詞「取る」が付いて「責任を取る」というように用いるのが慣用ですが、これは派生的な語義であって、「責任」とは第一義的に(1)の意味、「任務」とかそういう意味です。これは「果たす」を付けることが多いようですね。「説明責任を果たす」なんて言うじゃないですか。もっとも小沢さんはそっちの責任は果たしたような気がしますが。世間の言う「説明」というのは刑事被告人における「反省」のような使い方をするようなので何とも言えません。

そこで(1)の意味における「責任」については、小沢さんは明確に述べているところです。

民主党を中心とする新しい政権をつくり、「国民の生活が第一」の政治を実現して、経済、社会を根本から立て直すこと。そして、政権交代によって、日本に議会制民主主義を定着させること。その2つが、民主党に課せられた歴史的使命であり、私自身の政治家としての最終目標にほかなりません。


したがって「何について責任を取る」のかは分らなくても、「どのような責任を果たす」ためであるのかは明白なんですが、アホ太郎にとってはそういうことは「理解を超えてい」るんだそうです。気の利いたことを言ったつもりで図らずも政治的責任感の貧困を露呈してしまったのはさすがであります。やはりホンモノにはかないません。

しかしアホ太郎としても「党首討論」で攻撃してやろうと言う出ばなをくじかれたので困惑の体でしょうが、一方民主党としては、もはや党内で「ぐずぐず言う」ことは許されないことになりました。小沢さんの辞任は「民主党内の森田式偽装自民党員」の動きを牽制する意味もあるようです。

一方、「世論調査」は小沢さんを攻撃するためにほとんど限界まで民主党支持の数字を落としてしまいましたから、今後はそれは現在よりも上げざるを得ません。他方アホ太郎の支持は上がりようがないようですから、近く総選挙をやると自民党にとっては不利です。アホ太郎はまたもや解散から逃げまわり、場合によっては又もやクビをすげ替えなければならなくなるかも知れません。

ところで「責任」という字に拘るとすると、アホ太郎でもこのくらいの字は読めるようで、例えば昨年の所信表明演説では8回もこの言葉を使っているところ、民主党に「責任」を求めたのがひとつありました。

日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。民主党には、日本国民と世界に対し、明確にする責任があると存じます。


アホ太郎はこの自分の所信表明演説をあたかも次期政権への質問コーナーにして朝野の失笑を買っていたところですが、民主党としてはこの「責任」をかなり明確に果たしていると考えられます。そのあげく民主党の支持が上昇してアホ太郎内閣の支持が下がるのですから、人には座ってはいけない椅子というものがあるわけですが、検察まで動員して民主党を揺さぶらなければならなかったのは、どうもこの点を「明確」にした故であると思われます。

実際に明けて12日の産經新聞の「主張」では「小沢代表辞任 判断遅すぎ、信頼を失う 後継選びで基本政策を競え」と題して

今国会で、民主党はソマリア沖での海上自衛隊を主体とした海賊対策に強い疑問を示し、海賊対処法案の早期成立に応じようとしていない。
 在沖縄米海兵隊のグアム移転をめぐる日米両国の協定締結承認案には、反対の方針をとっている。日米同盟や国際協調行動にかかわる具体的な政策対応で、民主党の政権担当能力を疑わせる事例が進行している。
 新代表選びに手を挙げる候補者は、こうした基本政策に関する論争を避けてはなるまい。


と政策の変更を要求していますし、読売新聞の社説「小沢代表辞任 世論に追い込まれた末の退場」においても歩調を合わせて

 民主党の弱点とされる外交・安全保障政策の論議も、避けてはなるまい。インド洋での海上自衛隊の給油活動やソマリア沖での海賊対策などで、より現実的な政策を打ち出し、政権担当能力を示すことが必要ではないか。


として全く同様の政策変更を求めています。コイツラ出来てるんじゃないか、というような不潔な関係です。しかしながら産経は辞任そのものについて「小沢氏と一心同体である公設第1秘書が、政治資金規正法上の違法行為を犯したとして逮捕・起訴された事件である。当初から小沢氏の政治的かつ道義的な責任は明確であり、代表辞任は遅すぎたと言わざるを得ない」としているんですし、読売も「世論に追い込まれた末」なんていってるんですから、小沢さんが辞任したのは外交政策とは関係がないのでした。小沢さんが辞めたからからといって外交政策を変えなければならないというのは全く繋がらない、おかしな話しです。

いかに混乱した文章に見えようとも、この辺が「政権交替」を阻止しようとする人たちの本音なのであって、園田さんの「生活とか仕事」はどうでもいいのですが、戦争に賛成しない限りはマスゴミは今後とも民主党にツラク当たるんだそうです。同時に早くも民主党内の分裂の種をまこうと必死になっているわけだ。Bの付く愛国も大変だね。不埒な「反米」勢力の動きが心配でなりません。え、あのマエバリまで言いなりにならないのか、なんて。

米外交筋「外交政策に影響か、非常に関心」…小沢代表辞任で混迷民主

 【ワシントン=小川聡】小沢民主党代表が辞任を表明したことについて、オバマ政権に近い米外交筋は、「民主党の外交政策に影響が出るかどうか、非常に関心を持っている」と述べた。

 小沢氏を巡っては、在日米軍について「第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」と発言し、在沖縄米海兵隊のグアム移転に関する日米協定承認案に反対するなど、日米同盟の根幹にかかわる政策で「反米的」とも取れる言動があり、米側に警戒感が広がっていた。
 また、2月に行われたクリントン国務長官との会談より、中国共産党の王家瑞対外連絡部長との会談への対応がよかったとして、「小沢政権が誕生したら、親中国的になるのでは」との声も上がっていた。
 ただワシントンでは、民主党内で日米同盟擁護派と見られていた前原誠司副代表が先月に訪米した際、海兵隊普天間基地の移設案の見直しに言及したため、「民主党政権になったら日米関係がガタつくことは避けられない」とショックが走った。
 このため、米民主党系の日米関係筋は、「(小沢代表辞任後も)民主党の外交政策に関する不透明性は変わらない。誰が代表になるとしても、民主党と米政権の対話を広げることが急務だ」と指摘した。

2009年5月11日  読売新聞


posted by 珍風 at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。