2009年05月17日

注文の多い頸断連

民主党の代表に鳩山由紀夫さんが選出されたことについて「歓迎」しているんだそうですが、それは要するに従来通り小沢さんの悪口を言っていれば良いというだけのことです。一方、与党の期待通りに鳩山さんが小沢さんの「傀儡」であるとすると、民主党の基本政策は変わらないことになりますから、実際にはそんなに「歓迎」してもいないのではないでしょうか。歓迎すると言っておきながら箒を逆さに立てたりしてるに違いない。

厚労省分割「社会保障」「生活」の2省新設…首相検討へ

 麻生首相は15日夜、首相官邸で開いた有識者らとの「安心社会実現会議」の第3回会合で、厚生労働省を医療・介護・年金などを所管する「社会保障省」と、雇用対策や少子化対策などを所管する「国民生活省」に分割すべきだとの考えを示した。
 年内にも発足する消費者庁とあわせ、国民生活を重視した中央省庁再編成に取り組む考えだ。
 首相は、「単に厚生労働省を二つに分割するというのではなく、国民の安心を所管する省を強化するという発想で考えてみたらどうか」と述べた。厚労省を分割する場合、「私の考えでは、『国民生活省』『社会保障省』と、いろんな表現がある」とした上で、〈1〉厚労省が所管する医療・介護・年金などの分野は「社会保障省」とする〈2〉厚労省所管の雇用、保育行政などに、内閣府所管の少子化対策や男女共同参画などの一部政策も含めて「国民生活省」とする――との案を示し、「もう少し詳しく詰めてみないとわからないが、そういった形で分けるべきではないか」と述べた。
 会議の席上、渡辺恒雄委員(読売新聞グループ本社会長・主筆)が、厚生労働省を「雇用・年金省」と「医療・介護省(庁)」に分割することを提言したのを踏まえたものだ。
 首相はさらに、2001年に自治省、郵政省、総務庁が統合して発足した総務省について、「巨大だ。分けて、役人の数は増やさないということもやった方が効率的になる」と述べた。厚労省、総務省が再編されると、01年に再編・発足した現在の中央省庁体制が抜本的に見直されることになる。省庁再編案は次期衆院選に向け、自民党の政権公約に盛り込まれる可能性がある。
 首相が、厚労省を分割し「社会保障省」や「国民生活省」の創設を検討する考えを表明したのは、少子高齢化や雇用、子育てなど、国民が感じる「不安」の要因が複雑化する反面、こうした政策分野を担当する行政組織が厚生労働省や内閣府など複数の省庁にまたがり、縦割り行政の弊害が懸念されているためだ。
 一方、01年に厚生省と労働省が統合して発足した厚生労働省は、09年度一般会計当初予算が25兆円という巨大官庁で、担当する行政分野も医療から年金、労働行政まで多岐にわたる。最近では、同省の外局の社会保険庁の年金記録漏れ問題が社会保障行政に対する国民の信頼を失墜させた経緯もあり、政府内でも、特に予算・業務が偏在する厚労省の組織見直しを求める声が出ていた。

2009年5月16日 読売新聞


民主党としては一応基本政策として「国民の生活が第一。」を掲げているところであり、新代表のものとでもこれは変わらないものと見ることができます。そこでアホ太郎としても「国民生活」を重視する、といっても「第一」じゃないんですが、取り敢えずは今までよりも「重視」しよう、という姿勢を示さざるを得ません。そこで民主党新代表決定直前に何か言っておかなければならなかったようです。

といっても、厚生労働省が大きいので分けるとか、単にそういうことでして、そうすることで何がどうなるというのか全く分らないところが「取り敢えず」の所以でありますが、かつて「ホワイトカラーエグゼンプション」のことを「家族だんらん法」なんて、ハゲにしては珍しく気のきいたジョークを本気になって飛ばしていたオッサンが相変わらず厚生労働相をつとめているところを見ると、何もどうする気もないようです。

一方の民主党の「国民生活」関連の政策は、たとえば「正規労働者と非正規労働者の均等待遇」「時間外勤務手当の引き上げ」「最低時給1000円」「高等教育の無償化」などというものであります。これらの「国民生活」に大きな影響を及ぼす諸制度の整備においては、日本では世界に類を見ない惨状を呈しているようなのですが、自民党が何年政権を担当していても一向に改善される様子がないのが現状です。

これらの諸政策は、おそらく財界及び官界ならびに特定外国の意に添うものではありませんので、自民党はやろうと思ってもできませんし、出来ないことを合理化して「しない」ことにしていますから、もはや何も期待できません。自民党自身も、誰も何も期待されていないことは自覚しているのでせいぜい相手の悪口を言う、何でも反対する、こっそり不器用にマネをする、というタイヘンな「責任政党」ぶりをいかんなく発揮しているのは周知のことであります。

そこで例えば財界の諸君も、政権交替を見越して民主党に様々な「注文」をつけているわけです。

民主党代表選:新代表に鳩山氏 「目指すべき国の実現方策示して」 経団連会長ら注文

 民主党の新代表に鳩山由紀夫幹事長が選出されたことを受けて、日本経団連の御手洗冨士夫会長は「責任政党としての目指すべき国の姿とその実現方策を早急に示してほしい」との談話を発表した。
 経済同友会の桜井正光代表幹事は「早急に政権公約作成に着手し、民主党の政権担当能力を示してほしい」と注文。日本商工会議所の岡村正会頭は、鳩山氏の勝因について「結党以来、党の『顔』として実績を積み重ねたこと、堅実な手腕に期待が寄せられた結果だ」と評価した。【三沢耕平】

2009年5月17日 毎日新聞


頸断連の便所によれば民主党はもはや「責任政党」ですが、選挙については「政策論議が十分には行われなかった」としており、頸断連としては代表選挙を通じて民主党の「政策」の転換が行なわれることを期待していたことを思わせます。「経済政策」について「企業の金儲けが第一」の与党と「国民の生活が第一」の民主党とで協議をしろ、なんて「注文」をつけていますが、要するに「国民生活」が「第一」になると困る、と言っているに過ぎません。

与党やマスゴミは小沢さんがカネがどうしたとか西松だのお粗末だのと喚くかも知れませんが、民主党の政権公約もとっくに存在するにもかかわらず桜井さんが「早急に政権公約作成に着手し」ろ、と「注文」している通り、民主党の「国民の生活が第一。」という公約を是認しない勢力が存在します。そういう人達は「国民」ではないのかも知れませんし「非国民」なのかも知れませんが、それどころか単なる外国人である可能性すらあります。アホ太郎は国民に支持されていません。民主党の敵は現与党ではなくてそういう人達なのであって、これは自民党なんぞよりは相当に強力なものですから、広範な国民の支持を背景にしても苦戦が予想されますが、それは別に国民の生活を国の生産力に比して順当なものにする、というだけのことなんで、日本はよっぽど悪い神が取り憑いた「神の国」なんでしょう。


posted by 珍風 at 12:25| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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