2009年07月12日

恣意調政府の用心棒

児童ポルノ禁止法:「単純所持」も禁止 改正案、与党と民主が合意

 18歳未満を写した性的な画像を所持することへの規制を強化する児童買春・児童ポルノ禁止法改正案について、自民・公明両党と民主党は修正協議で、焦点となっていた「単純所持」を禁じることで合意した。今後、処罰範囲などを具体的に詰め、会期末が迫る今国会での成立を目指す。
 児童ポルノの所持については、与党、民主党ともに規制を強化する改正案を提出。しかし個人で見るためだけに所有する「単純所持」を禁じ、そのうち「性的好奇心を満たす目的で所持」した者を処罰する与党案に対し、民主党は「画像を気付かずに持っている人が、恣意(しい)的な捜査で摘発される恐れがある」として、処罰対象を「有償または反復して取得」した場合に限る改正案を提出していた。
 9日に衆院法務委の両筆頭理事と実務者議員による2度目の修正協議が開かれ、民主党側が「有償・反復取得」を取り下げ「単純所持」を違法とすることで了承。代わりに「自己の意思に基づいた所持」であることを捜査機関が十分に立証するよう求める条文を盛り込むことで合意した。ただし、改正法施行前から所持していた画像については、処罰対象に含むとする与党側と「さかのぼるべきではない」とする民主党とになお隔たりがある。【丹野恒一】

2009年7月11日 毎日新聞


今日は都議選でますますアホ太郎が追い詰められる日なんだそうですが、都議選で負けても「責任を全う」して続投するというアホ太郎、この勢いだと衆院選で負けても続投するとか、衆院選は国政とは関係ないとか言い出しかねませんが、さてその直前になっての民主党の重要法案における方向転換にはなかなかどうして歴史的な価値があるといっても言い過ぎではないでしょう。

ひとつには「世論」というものを考慮した結果なのかも知れません。「世論」は賢明ですから、恵まれた位置にいれば法律などには関係なく「児童」の「ポルノ」どころか身体を享受出来ることを知っていますし、「恣意(しい)的な捜査で摘発される」人がどんな人なのかも分っているつもりなのです。そしてどちらも「庶民」には無関係であると思っていますので法案の問題点など認識しません。「世論」はオナニー大好きを公言するような「少数者」や「児童」の利益などには関心がありません。それは「庶民」すなわち文字通り「多数者」による「多数者」のための意見のようなものです。

そこで選挙前に法案に賛成しておくことが民主党にとって良好な結果をもたらすものであると考える根拠があります。しかしながらこれはだめ押しみたいなもので、そんなことをしなくても都議選には勝てるのです。あまり心配する必要はありません。「政権交替」はほとんど日程に上っています。それは夏休みの宿題に提出日がやってくるのと同じくらいたしかなことです。

しかしながら多分ここで、民主党としては良いことに気がついたんでしょう。つまり政権を取ってしまえば、「恣意(しい)的な捜査で摘発される」のは自分たちじゃありません。「政権」というのは要するに「恣意的な捜査で摘発」する方に回るということです。そうして見るとこの法案はダガーナイフのような両刃の剣ですが、蜜刀のように便利で使いやすいものです。

もっともここで「両刃の剣」の喩えは不適切です。本来であればこの言葉はメリットとデメリットが釣り合っているので何ともしがたくて困る、というような意味に使うのですが、「単純所持禁止」にはメリットがほとんどないように見えます。しかし「単純所持禁止」の目的が「恣意的な執行」にあるとするならば、ある人にとってのデメリットが別の人にとってはメリットである、ということになります。こういう場合はちょっと意味が違うようです。

つまりこの状態はデメリットだけの片刃の刃物をある人が振り回して、他方の人は一方的に斬られたり逃げまわったりしているという図です。なんだか「通り魔」みたいですが、対象は「恣意的」であって「誰でもよい」わけではありませんから「庶民」も安心です。しかしその「恣意」を行使するのはおそらく志位さんではありません。いや、志位さんだって出来る立場になれば喜んでやるでしょうけど、どうもそういうチャンスに恵まれないので反対しています。自民や公明や民主だって、志位さんの恣意で虐げられるんだったら反対するでしょう。しかし自民党はいままでこの手の「恣意」を存分に活用して来ましたし、民主党は存分にヤラレていたようでしたが、今度からヤル方に回れる可能性が見えて来ました。そうなると「改正」すべき点こそ実は便利な点であることがわかったのです。

まあ「政権交替」といっても、自らを守るためであれば国民の権利などは意に介さないという点においてあらゆる権力は一致します。そんでもってしました。特にその権利が権力を脅かす可能性のあるのもであれば、意に介さないどころか積極的にこれを骨抜きにし、ありとあらゆる理由を付けてついには死滅させてしまおうとするでしょう。もっともそのような権力は、まさにそうすることによって官僚に依存せざるを得ませんが、だからつまり要するに、民主党は「政権担当能力」があることを示したのです。


posted by 珍風 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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