2009年08月12日

南国土佐は後にしろ

高知といえば「よさこい祭り」ですが、これは徳島の阿波踊りに対抗して1954年にでっち上げたもんで、400年の歴史を持つ阿波踊りとは「格」が違います。「格差」があるんです。それで早くも1992年には長谷川岳さんによって「YOSAKOI」として商業化され、既に衰亡の兆しが現れているわけですが、まあローマ字になっちゃったらオシマイです。なんでローマ字にするのか。「世界進出」なんかを目論んで果たせなかったみたいでカッコいいですよ。そんなこんなで長谷川さんは北海道1区から自民党公認で立候補して滅亡。

まあ長谷川さんは高知とはあまり関係ないのですが、「よさこい」が「YOSAKOI」になって「よしなさい」になっても高知の人たちには色々な特典があるようです。そのひとつが選挙で2票持っているということで、その他にもいろいろあるようですがよくわかりません。もっとも報道によれば徳島1区や3区でも船橋の2倍以上ですし、それに加えて「よさこい」に対するに「阿波踊り」ですから、ますます高知には歩がありません。

1票の格差、最大は2.34倍=56選挙区が2倍超−衆院

 総務省が11日発表した住民基本台帳(2009年3月末時点)によると、衆院小選挙区の「1票の格差」は最大で2.337倍で、前年の2.277倍より拡大した。また、人口が最も少ない高知3区との格差が2倍を超える選挙区は、栃木1区、神奈川7区、福岡5区の3選挙区が新たに加わり、56選挙区となった。
 衆院選挙区画定審議会は1票の格差を2倍以内にすることを原則としているが、格差は広がり続けている。同審議会は、2010年10月に実施される国勢調査に基づいて、12年初めまでに新たな区割り案を勧告する予定だ。
 最大格差は人口が最多の千葉4区と最少の高知3区との間で生じた。千葉4区(船橋市)の人口は59万943人で、前年より6791人増加した。これに対し、高知3区(土佐、須崎市など)は25万2840人で、前年に比べ3705人減少し、格差が広がった。千葉4区は昨年に続いて最多、高知3区は4年連続で最少だった。 
 一方、参院選挙区の1議席当たりの最大格差は神奈川県(定数6)と鳥取県(定数2)の4.928倍で、前年の4.868倍より拡大した。神奈川県は1議席当たり147万4722人で、鳥取県は29万9243人だった。

◇衆院小選挙区の人口
【人口の多い選挙区】
1 千葉4区(船橋市)          59万0943人
2 兵庫6区(伊丹、宝塚市など)     58万2100人
3 神奈川10区(川崎市)        57万6862人
4 静岡5区(三島、富士市など)     56万7137人
5 愛知12区(岡崎、西尾市など)    56万3737人
【人口の少ない選挙区】
1 高知3区(土佐、須崎市など)     25万2840人
2 高知2区(高知、室戸市など)     26万0166人
3 徳島1区(徳島市など)        26万2208人
4 徳島3区(小松島、阿南市など)    26万2687人
5 高知1区(高知市)          26万4074人

2009年8月11日 時事


高知といえば広末涼子さんもやってるとか言われていましたがどうなんだろう、高知東急も急いで高知から東京に出て来たりして人口はますます減るばかりですが、とにかく高知3区と比較して「1票しか持っていない」ビンボーな選挙区が56、ということは単純に計算しても1400万人以上、人口の1割以上が政治的に「半人前」の取り扱いを受けていることになります。

反面、このような選挙区から出て来た議員は、いくら当選したといっても得票は半分ですから、これも「半人前」です。高知3区は道路建設に「再チャレンジ」する山本有二さん、2区は元防衛庁長官の中谷元さん、1区はこれもやっぱり道路族の福井照さん、徳島1区は民主党凌雲会の仙谷由人さん、3区は後藤田正晴さんの親戚で「きれいなおねいさん」水野真紀さんとあらもったいなや別居中の夫である後藤田正純さんなど、錚々たるというか蒼々たるメンバーが蹌々とした様子で叢々としながら早々に葬送されるのを待っているところですが、こういう人たちは要するに「半人前」です。だからといって千葉4区の野田佳彦さんが「二人前」だとか特にエラいとかそういうワケでは全然全くいささかもこれっぽっちも1オングストロームもないんですが。オングストロームって何だ。

衆院選挙区画定審議会設置法は国勢調査に基づいて区割りを変更し、較差(ほんとうはこの字が正しいみたい)を原則として2倍未満とすることにしていますが、2002年に区割り変更が行われた時にすでに兵庫6区と高知1区との間で2.06倍の較差がついていましたので、「原則」はやはり「原則」であって原則として原則は守られないことになっているようです。

この「1票の格差」については、常々訴えられては最高裁ではねつけられているところでありますが、国政選挙の定数配分違憲訴訟は参院選において行なわれるようです。というのも参院選においてはこの「格差」が4倍とか5倍とか洒落にならない倍率になっちゃうんでよさこいとか夜這いとかやっている場合ではない。現在は2007年の参院選における定数配分を違憲として選挙無効を求めているのがありまして、この判決は今年の秋頃の予定です。

そこで最新の判例は2006年10月4日の最高裁大法廷での判決です。参考までに事件番号は「平成17(行ツ)247」ですが、わざわざ調べなくても合憲判決が出ています。この時の最高裁の面子は裁判長を町田顯さんとして、以下(あの)横尾和子さん、上田豊三さん、滝井繁男さん、藤田宙靖さん、甲斐中辰夫さん、泉徳治さん、島田仁郎さん、才口千晴さん、津野修さん、今井功さん、中川了滋さん、堀籠幸男さん、古田佑紀さん、殿に(例の)那須弘平さんという、おなじみの(当たり前だ)どう転んでも違憲判決の出てこないような顔ぶれですが、このときはなんと(あの)横尾和子さんはじめ滝井繁男さん、泉徳治さん、才口千晴さん、中川了滋さんが反対意見を出しています。

このうち(あの)横尾和子さんの反対意見は「議員1人当たりの人口較差が最大1対3以上であるときは,憲法14条の規定に反する」というもので、なんで3倍なのかよくわかりません。2倍以上になっても少しくらいいいじゃないかというようないい加減な判断であると思われます。しかし泉徳治さんや才口千晴さんは2倍の較差で違憲状態であるとしているところです。「1人2票」じゃ、そりゃ明らかにマズいでしょ。それが「原則」ってもんです。

ところで(例の)那須弘平さんですが、この判決では補足意見を出していまして、これがなかなか妙です。那須さんはまず1:5.13はよろしくなかろうといいます。ところが那須さんは比例代表に目を付け、これを含めた「全体の投票価値」を計算するのです。そうすると較差は1:2.89になるんだと。

なかなか上手いことを考えたもので、このくらいに数字を小さくすると「違憲性が問題となる領域に近接するが、なお憲法の許容する範囲内に踏みとどまっていると評価してよいと考える」んだと。(あの)横尾さんの「反対意見」と(例の)那須さんの「補足意見」を合成すると「合憲」という結論が導かれる合わせワザです。あの2人デキてたのか、と考えることさえキモイですが、(例の)那須さんはそんな醜悪なウワサを否定するかのようにさらに論を進めます。しかし「いずれにしても,比例代表を含めた全体の投票価値の較差が1対2を大きく超えて拡大すれば、違憲状態と判断される可能性も格段に高くなる」というだけで、「違憲」とは絶対に言いません。2倍の較差では他の裁判官が違憲状態であると判断する可能性が高いのですが、自分はそうしないぞ、と言っています。

なかなか強情なんですが、そこで(例の)那須さんはこの裁判で問題になっている選挙(2004年7月の参院選)についても、時間がなかったからしょうがないとか、そのわりには努力したようだとか、挙げ句の果てには将来は「道州制の採用とこれに基づく選挙区の見直し」もされるようなのでいいじゃないかとか、相当に無理な議論を展開して「違憲じゃない」と言い張ります。おそらく「道州制」にすれば較差が解消するとか言いたいようなのですが、これはまた随分と党派的な「意見」です。こんなことを言うのは「違憲」じゃないですかね。だいたい選挙区と比例代表では違う人を選ぶんだから合算するのは間違いではないのか。

ちなみに、この判決で反対意見を書いた5人のうち4人は既に退官しています。そして多数意見10人のうち、6人が未だに最高裁にいます。そこで今秋の判決も危なっかしいものがあるんですが、しかしその6人のうちの1人が(例の)那須さんで、丁度おあつらえ向きに(例の)那須さんは最高裁判所裁判官国民審査の(年貢の)対象(納め時)になることになっています。高知県の選挙区を2つに変更するのは後にすることになるようですから、先ずは那須さんの方を早いとこナントカした後で、歌うよ土佐のよさこい節を。


posted by 珍風 at 11:22| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。