2009年08月25日

気まずいイイワケをするのも男さ

なんだか盛り上がってる「金ないのに結婚するな」ですけど。これがアホ太郎のナマ音声だそうで。
http://www.47news.jp/movie/general/post_3189/

これを紹介してくれた『雑種路線でいこう』
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20090824/tape
の楠正憲さんにそのことで感謝します。そしてこのブログを紹介してくれたのは阿修羅投稿者の「稀代の天才白魔女」さんですから彼女(?)にも感謝します。
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/742.html

それでまずテープ起こしですが、まあ林家たい平が以下の文章をアホ太郎のマネで喋るとどうなるかということを思い浮かべながら読んでいただければよろしいかと。

三つ目、立教大学、結婚。金がねえから結婚できねえとか言う話しだったけど、そりゃ金がねえで結婚はしねえ方が良い。わーね。そりゃ俺もそう思う。そりゃ迂闊にそんなことはしない方が良い。でー、金が、俺は無い方じゃなかった。だけど結婚は遅かったから。俺は43まで結婚してないからね。だから、あの、早い、あるからする、ないからしないっていうもんでもない。これは人それぞれだと思うから、だから、これは迂闊には言えないところだと思うけども、ある程度生活をしていけるというものがないと、やっぱり自信がない。それで女性から見ても、旦那を見てやっぱり尊敬するところ、やっぱりしっかり働いているっていうのは尊敬の対象になる。日本では、日本ではね。したがって、きちっとした仕事を持って、きちんとした稼ぎをやってるということが、やっぱり結婚をして、女性が、生活をずっとしていくにあたって、相手の、やっぱり男性から女性に対して女性から男性に対して両方だよ、両方やっぱり尊敬の念が持てるか持てないかっていうのがすごく大きいと思うね。つまり稼ぎが全然なくて尊敬の対象になるかっていうと、余程の、なんかないときにはなかなか難しいんじゃないかという感じがするんで、稼げるようになったうえで結婚した方が良いっていうのは、俺は全くそう思う。


「やっぱり」の多い人ですが、やっぱり質問を聞いていません。移民とかそういうことでもないらしい。てゆーか「少子化」のことなんかこれっぽっちも出てきません。最初から学生さんの話しを聞いていなかったんだし、そもそも最初から「少子化」についてそれが政策課題であるとかいう認識もないようです。

楠さんはこれを「結婚生活を成功させるために自己信頼が重要」という風に読んだそうですが、それは「ある程度生活をしていけるというものがないと、やっぱり自信がない」というところですかね。アホ太郎のお話を聞く限りでは相互の尊敬、みたいなことを言っていますけど、一応。でも実はお金があると女性に尊敬される、というのが主旨のようですね。まあ、お金があってそのことで女性に尊敬されているという自覚が「自己信頼」ということなんでしょうね。

よ〜く考えよう、お金が大事だよ。もっともアホ太郎は金がなくても「余程のなんか」があれば良いとも言っています。つまり家に財産があればとかそういうことでしょうか。まあ別に良いですけど、なんでも。誰もアホ太郎に「結婚生活を成功させる」ための心得なんて聞いちゃいないんですから。でも楠さんはそういうことが聞きたかったようです。何故かはわかりません。僕んちはうまくいっているから別に興味はないんですが、ファンというものは有り難いもので。

とはいえ、楠さんのこのエントリ、実はその直前のエントリをの関係において意味があったりもするわけです。その「昨日の麻生氏発言の要旨 (Twitterから転載)」
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20090824/media
というエントリにおいて、楠さんはアホ太郎発言の「詳細」を「八/九/寺/あ/ゆ/り」さんのTwitterから引用しています。それはなんとこんなに立派なものです。

ちなみに麻生さんの実際の発言は以下の通りです。現地にいた人より。

「両党は子育て支援を考えているが、それ以前に結婚資金を確保できない若者が多い(以下略)」→麻生「確かにそういう面もある。ただし男女の働き方が変わりつつあるので、経済的な問題とは別に結婚適齢期、とくに女性のが上がりつつあるという流れも忘れてはならない。」

「そういう意味で若者だけでなく男女の稼ぎを統合して考えるべきだと思う。女性の社会進出も大きくなってきたのでその中で育児をするという家族の形態を考慮すると、どちらかが稼ぎのない状態で結婚をすると、男女の平等という観点からパートナーから尊敬を得られない可能性がある」


ちなみに楠さんはこのTwitterの元ネタとおぼしい2chの書き込みまで引用しています。

会場の様子こんな感じだった

「自民、民主ともに子育て支援は考えているがそれ以前に結婚資金を確保できない若者が多く、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか」

「たしかにそういう面もある。ただ、男女の働き方が変わりつつあるなかで、経済的な問題とは別に、いわゆる結婚適齢期、とくに女性のね、が上がりつつある、という流れも忘れてはならない。
そういう意味で、その 若者 といわれたけど男女の稼ぎを総合して考えるべきだと思うね。
 そういう女性の社会進出、夫と妻が働き、そして育児をするという新しい家族の形態を考慮したうえで、どちらかが稼ぎのない状態での結婚というのはすべきではないんじゃないの?これからは。
 男女の平等という観点からも、パートナーから尊敬を得られないかもしれんよ」


しれんよ、と。これは見事な作文です。アホ太郎の発言の片鱗すらありません。あるとすれば「尊敬」の二文字だけです。そしてこれは楠さんが書く通り、「これが事実だとすれば」常識的な発言のようです。実際、ネトウヨ、てゆーか掲示板の自民党工作員は「望ましい」発言を捏造することくらい朝飯前です。何が望ましく何がそうでないか、分った上で望ましくない方を支持するのがいわゆるひとつの「プロ」というものであり、そういう人たちが活躍の場を持っているというわけです。

楠さんに問題があるとすれば、普段ロクなものを読んでいないということでしょう。捏造された「発言」についても、アホ太郎が言いそうなものとは思えませんから、その辺を判断する能力も欲しいところです。

しかしまあ、「結婚生活を成功させるため」の秘訣をアホ太郎に教えてもらって喜んでいるようですから、この捏造された「発言」が彼にはツボだったんでしょう。アホ太郎が幾分かは「常識的」なことを言えるという「事実」が。今後ともいくらでも「乗せられ」て「恥ずかしい」思いをしていただきたいものであります。それから、アホ太郎は明らかに「金がねえで結婚はしねえ方が良い」「稼げるようになったうえで結婚した方が良い」と言っています。これには「記者の恣意性」は関係ないでしょう。たしかに言い方は「ソフト」ですから、そのへんが「恣意性」であると言えば言えなくもないのかも知れません。例えば日経ではそのように書いていますし、オーストラリアのABCのように「Japanese Prime Minister Taro Aso has advised poor young people not to marry.」と英語で言ってみるのも良いかも知れません。アホ太郎様は温情をもってビンボー人に貴重なアドヴァイスをお授けくださったというわけです。命令じゃなくてね。それで何が違うのか。

それにしても「稀代の天才白魔女」さんも、2ch式の「新しい家族の形態」論の罠にはまっています。フラタニティーとか相互扶助とかあまり関係ありません。「金の有無で判断するような人間と結婚したくない」のはもっともですが、それは「少子化」と直接の関係がありません。むしろ問題があるとすれば、アホ太郎に質問した学生さんをはじめとした「結婚」と「出生」を直結させ、再生産の負担をカップルに押し付ける発想でしょう。そういうことが議論に値するところなんですが、自分の「結婚観」を開陳しているだけのアホ太郎にはもはや退場するくらいしか役割がないのです。


posted by 珍風 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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