2009年10月05日

日本から生まれた「みっともない」を、世界のアイコトバ「MITTOMONAI」へ

【主張】「東京五輪」落選 次の20年に再挑戦しよう

 コペンハーゲンで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2016年夏季五輪の開催都市にブラジルのリオデジャネイロが選ばれた。「環境五輪」を掲げる東京は落選した。
 招致活動の先頭に立ってきた石原慎太郎東京都知事の「無念で、残念」という思いは、多くの日本人が共有している。だが、まずは「南米大陸で初の五輪開催」にこぎつけたリオデジャネイロを祝福したい。
 ブラジルはロシア、インド、中国とともに有力新興国グループ「BRICs」の一角を占め、サッカーのワールドカップ(W杯)14年大会の開催国にも決まっている。移住100年余の歴史を刻む日系人社会もあり、日本との関係は深い。日本はリオ五輪に積極的に協力し、次の20年五輪の東京開催実現へとつなげてほしい。
 東京がリオデジャネイロ、シカゴ(米国)、マドリード(スペイン)の計4都市で競い合った今回の招致合戦で後れを取った理由はいくつかあげられる。
 1カ月前にIOCが公表した評価報告書で、東京はコンパクトな会場配置や財政基盤、治安などが高い評価を得た。しかし、大詰めの招致活動で「環境五輪」「次世代へ引き継ぐ」といった理念はなかなか伝わらなかった。国民の支持率が55・5%(IOC調査)と4都市中で最低だったことも熱意不足との印象を与えたようだ。
 それでも、東京五輪をここで断念することはない。16年がだめなら、次の20年である。
 10万人が収容可能な新設五輪スタジアムの屋根に太陽光パネルを張りめぐらす。ソーラーカーを走らせる。水力・風力発電をフル稼働させる。これらによって発生量以上の二酸化炭素(CO2)を削減する「カーボンマイナス五輪」の構想は、今回の招致失敗で色あせるものではない。さらに磨きをかけてほしい。
 日本の高度成長を加速させた1964年の東京五輪と、日本が成熟国家となった21世紀の東京五輪とでは、意味合いは大きく異なる。巨費を要する事業への反対意見もあろう。しかし、オリンピック開催が青少年だけでなく多くの国民に誇りと大きな夢を与える点は時代を超えて共通している。
 日本の底力を見せる五輪の実現へ、再挑戦を呼びかけたい。ブラジルのように国民が一つにまとまる情熱がなんとしても必要だ。

2009年10月4日 産経


いわゆる「負け惜しみ」というやつで、なんとかブラジルに日本との縁を見いだして、一緒に「勝った」ような気分になろうというのです。言うまでもなく勝負は勝ち負けであり、世の中にはみっともない負け方というものが存在します。こんな「負け惜しみ」は相当にみっともない部類に入ると思いますが、負けてこそ真価を問われるのが世の常、人間やっぱり負けてみるものです。あ、そういえば産経さんは負けっぱなしでしたね。お元気そうで何よりです。

ブラジルは「移住100年余の歴史を刻む日系人社会もあり、日本との関係は深い」んだそうです。だからどうしたというのか。じゃあ最初からリオデジャネイロに協力すれば良いのではないでしょうか。しかし、「日本はリオ五輪に積極的に協力し、次の20年五輪の東京開催実現へとつなげてほしい」ということですから、協力するにしても、それはやっぱり次のオリンピックを狙うためなんだそうです。もうちょっと素直に協力すれば良いようなものですが、産経さんにはそういう器量はありますまい。ともあれ、あまり他人を利用することばかり考えて現地の日系人の肩身が狭くならないようにしてもらいたいものではあります。

そういえば「勝ち組」という言葉はブラジルの日系人社会が発祥です。その中で太平洋戦争で日本がアメリカに勝ったと思っちゃった人たちを「勝ち組」、負けたと思った人を「負け組」といったわけです。

戦時中のブラジルでは日本からの移民は敵国人ですから、日本語の使用禁止、日本語新聞の発禁などで情報が遮断される一方、日本の敗北は生命への危惧すら抱かせるわけですから勝ったと思いたいのは無理もありませんが、なにしろ根拠のない思い込みに過ぎませんので、「勝ち組」は「臣道聯盟」なるものを組織して「負け組」を攻撃します。「負け組」の指導者23人が暗殺されたとされております。

このようなことが行なわれたのは、もちろん命がけの欺瞞を守り抜く他に自分を守る手だてがないように思われたこともあるでしょうし、「勝ち組」と「負け組」との間に経済的な格差が存在したこともあるでしょう。すなわち、「負け組」は比較的高い地位にある人が多く、高価なラジオなどを購入して情報を得ていたのであり、「勝ち組」によるテロはそのような格差に対する報復感情の発露でもあったとも考えられるのです。

今の「勝ち組」「負け組」の使い方とは逆ですが、自分が勝ったわけでもないのに勝った人の仲間になったつもりで乱暴狼藉をはたらく、というのは現在でも頻繁に見かける行動パタンですから、あまり他人様の悪口を言うのは謹みたいものです。それにしてもオリンピックの開催地の決定くらいで「勝った」とか「負けた」とか言うのも、いかにもスポーツマンのようでちょっと恥ずかしいようです。

産経さんは「石原慎太郎東京都知事の『無念で、残念』という思いは、多くの日本人が共有している」と、例によって根拠のない断定を下していますが、例えば毎日新聞などは「残念」がっている「市民」の声を報道していますので、あるいは本当に「市民」の間では「無念で、残念」いう思いが共有されているのかも知れません。

16年夏季五輪:東京落選 盛り上がり欠けた 前回経験の市民ら「残念」 /東京

 「五輪は日本人に勇気を与えてくれるのに」。熱気に包まれた1964(昭和39)年の東京オリンピックを経験した市民らは、3日未明の「東京落選」決定を一様に残念がった。半世紀前には東京だけでなく全国を覆った盛り上がりが、今回は欠けたのが敗因との指摘も出ていた。【田村彰子、合田月美、馬場直子】

 ◇「もう少し応援すれば」−−東京五輪聖火伴走者・笠松孝男さん
 45年前に東京五輪聖火ランナーの伴走者を務めた元練馬区職員の笠松孝男さん(65)は「東京落選」の報道にがっくり。「最後には少し盛り上がってきた気がするので、もう少し頑張って応援すればよかった」と残念そうに話した。
 伴走者に抜てきされたのは、区役所入りして間もないころ。青梅街道沿いを走る聖火ランナーの後尾を走った。走者に何かあった場合には代わりを務める重要な役目。「沿道には人があふれ、それはすごかった」と当時を振り返る。
 現在は、ボランティアで放課後の小学生たちと遊んでいる。「子どもたちに昔のことを話すチャンスだったのに残念」と語った。

 ◇「五輪は今必要だった」−−前衆院議員・島村宜伸さん
 64年東京五輪で衆議院の大会準備促進特別委員長を務めた故島村一郎氏の六男で、前衆院議員の島村宜伸さん(75)は、「国民が総力戦でもっと強く支持していたなら、結果は変わっていたかもしれない」と敗因を分析した。
 「今の国民が恩恵に浴している新幹線、空港、高速道路という国家プロジェクトが一気に進んだのは五輪のおかげ。日本人に勇気も与えてくれた。それだけに、五輪は今の日本にはぜひ必要だった」とし、「招致にかけた経費をうんぬんする声もあるが、トライし、取り組みを進めたこと自体に意味がある。石原知事がダメージを受けることはない」と指摘した。

2009年10月4日 毎日新聞地方版


前回のオリンピックを「経験」した「市民」といえば、当時既に生まれていて物心ついていた人々のことかと思う人もいるでしょう。違います。「経験」というのは「45年前に東京五輪聖火ランナーの伴走者を務めた」とか、「64年東京五輪で衆議院の大会準備促進特別委員長を務めた故島村一郎氏の六男」とかそういう意味です。それにしても島村宜伸さんは「市民」なんでしょうか。幸いにして先の総選挙で見事落選され、辛うじて「市民」の資格を得たばかりですが、いまだに「国民が支持してくれないから」という、選挙の恨み言のようなことを言っているようでは、やはりどうかと思われます。とはいえ、その島村さんを入れても「市民」はやっと2人だけなのですから、この際多少の瑕疵には目をつぶる必要があったもののように思われます。

いや、それにしても記者が3人掛かりで「市民」が2人というわけなのですから、いくらなんでも、もうちょっとどうにかならなかったのかと思ってしまうのですが、しかしそれは酷な要求というもののようです。田村さんや合田さんや馬場さんは金のわらじを履いて「残念」に思っている「市民」を探したのでしょう。お仕事たいへんです。それでも2人だったのであり、それは彼女たちの罪ではありません。少なくとも捏造するよりは良いでしょう。いないものはいないんだから仕方がありません。

東京落選、「残念に思わない」半数超

 調査はこの土日に行いました。

 2016年夏のオリンピックの開催地選びで東京が落選したことについて尋ねたところ、「残念に思う」人は46%で、逆に「残念に思わない」という人が52%と半数を超えました。国民が今回の東京立候補を冷静に見ていたことを示す結果と言えそうです。

 次に、鳩山内閣の支持率ですが、「支持できる」とした人は80.3%、「支持できない」は18.5%で、2週間前に行った緊急調査から横ばいでした。

 鳩山総理がニューヨークで表明した2020年までに日本の二酸化炭素排出レベルを1990年との比較で25%削減するという目標については、賛成が79%に上りました。

 また、国家公務員の天下りをめぐり、省庁などによる斡旋禁止や独立行政法人の役員人事を凍結したことについては、89%の人が「評価する」としています。

 亀井金融担当大臣が検討している中小企業などへの融資をめぐる返済猶予法案については、「賛成」が41%、「反対」が36%でした。

 千葉法務大臣が導入に意欲を見せる「夫婦別姓」については、別姓を認めることに「賛成」が46%、「反対」が41%でした。

 そして、鳩山内閣の大臣らが官僚に対して指導力を発揮していると思うか尋ねたところ、「発揮している」が42%、「答えない・わからない」が31%、「発揮していない」が28%でした。

 一方、自民党の新しい総裁になった谷垣総裁と鳩山総理とを比較して、どちらが総理大臣に相応しいかでは、「鳩山総理」が71%と、「谷垣総裁」を圧倒しました。

 また、谷垣総裁が自民党を再生できると思うか訊いたところ、「難しい」が79%でした。

 政党支持率は、民主党が前回よりわずかに支持を減らしたものの、依然、自民党の2倍以上の支持を得ています。

 ただ、来年夏の参議院選挙で議席を伸ばして欲しい政党を訊いたところ、民主党の44%に対し、自民党も30%と、政党支持率ほどの差はついていません。

2009年10月5日 JNNニュース


どういう調査をしたのかちょっと不明ですが、「残念」に思っている人は46%だそうで、だから「国民が今回の東京立候補を冷静に見ていたことを示す」としていますが、疑わしい話しです。見ていなかった可能性もあります。特に興味のない人でも「東京がオリンピック開催地に落ちたんですよ」ときいたら「そいつぁ残念だねぇ」とか言いますから、そういうそつのない挨拶をする人も入れて46%ですが、そういう人に何か御意見はと尋ねてもエリカ様並みの返事しか出来ないでしょう。

今回の誘致事業で東京都は100億円という巨費を投じています。この際「16年が地球で行われる最後の五輪」という石原さんの言葉を信じるしかありませんが、産経さんはもう1回やれと言っています。確かに石原さんくらいになると「東京は地球ではない」とか平気で言い出しそうですが、いくら自分が大阪に引っ込むからといってあまりに無責任な話しです。まあ産経さんとしては要するに「国民が一つにまとまる」のがお好きらしいので、そういった意味では確かに戦争など始めるよりは安上がりで安全ではあります。

てゆーか要するに戦争とオリンピックは同じ効果を持つのです。島村さんも「総力戦」なんて言っています。そう考えれば、必ずしも実際にオリンピックを開催する必要はないのであって、むしろ落選したほうがもっと安上がりで楽チンです。ただ問題は、現在のところ「非国民」が52%もいるということです。おそらく産経さんは、何回か落選しているうちにこの割合が減るとでも思っているのでしょう。1000億円くらいかけると「非国民」の数が迫害するのに丁度良いくらいになるのではないか。しかし別の可能性もあります。石原さんが都知事でなかったらもうちょっと違っていたかも知れませんよ。


posted by 珍風 at 22:35| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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