2009年11月20日

感じるんです

ついに出ました泉じゅん。誰だそれは。これを書いた記者さんは知っている。

「むかつくんです」
裁判員が性犯罪の被告を詰問、裁判長が制止

 「むかつくんです」−。宮城県内の路上で女子高生(当時15)を乱暴し、手首骨折の重傷を負わせたとして、強姦致傷罪に問われた大崎市の無職、結城一彦被告(39)の裁判員裁判。仙台地裁(川本清巌裁判長)で19日に行われた公判の被告人質問で、男性裁判員が感情をむき出しに被告を問いつめ、裁判長に制止される一幕があった。

 裁判員の被告人質問では男性4人が質問。中年の男性裁判員が声を上げた。

 「この裁判は長いと感じる?」。結城被告はか細い声で「長いです」と答えた。続けて男性が「裁判が面倒くさいと思わないか」と訪ねると、結城被告は「自分でやったことだから仕方ない」。さらに男性は声のトーンを上げて「俺的にはやばいとか、(捕まって)運が悪いとか感じる。そうは思わなかったの?」。結城被告は「そうは思わなかったです」と答えた。

 厳しい目で結城被告をにらみながら男性は「二度と繰り返さない気持ちはあるか」と問いかけ、「(その気持ちは)どれくらいか」と続けると、うつむいていた結城被告は30秒ほど沈黙した。

 ここで男性が「即答できない…。昨日から『反省します』とか当たり前の答えしか返ってこない。被害者に対して反省とかこれからですよね。(被告が女性の首を絞めたかどうかの争点について)両手だった片手だったかは関係ない。あなたはむかつくんです」とまくし立てるように非難した。これに対して川本裁判長は苦笑いで「その辺で」と制止すると、男性は「わかりました、すいません」と言って質問を止めた。

 起訴状などによると結城被告は昨年10月2日、自転車に乗った女子高生の自転車の前かごをつかんで転倒させ、カッターナイフを首に突きつけたり、首を手で締めて「死ぬか」などと脅迫。女性を乱暴し、右手首骨折の重傷を負わせたとしている。

2009年11月19日 産経新聞


なんでかとゆーと、泉じゅんという女優がいまして、その人は料理の結城貢さんと結婚してるんですが、あたかもこの裁判の被告人が結城さんであります。何という運命の巡り合わせでしょうか。まあ別に親戚でもなんでもないとは思いますが。

「俺的」ですか。最近よく言いますよね。言いませんか。「中年」にもなるとあんまり言いませんが。てゆーか「中年」しか言わないかも知れませんが。しかしそれを言うなら被告人もいい歳であります。39歳といえば立派な「中年」であると言えるでしょう。現時点で「中年」というのは泉じゅんさんのお世話になったくらいの年齢であります。そこでこの記事を書いた記者さんもやっぱり「中年」に違いない。

「気持ちはどれくらいか」という質問は、いうなれば極めて「俺的」なものです。「気持ち」の単位って何だっけ。「3時間くらい」とか「2センチ程度」とか「後楽園球場4つ分」とか、直ぐに言えなけれれば「俺的」が「むかつく」んですから、こういうときに教養の有無というものが大事になって来ます。結城さんのためのご参考までに申し上げると、アンチピリン氏によれば愛は4メートルです。ですからまあ、ここは6メートルくらい反省しておけば良いのではないでしょうか。

もっとも「俺的」の質問に答えが隠されているという説もあります。即意当妙な受け答えが要求されているのであって、こんなときにはむしろ中途半端な「教養」などは邪魔者でしかありません。質問は「二度と繰り返さない気持ちはどれくらいか」というものです。これに対する適切な回答は「二度くらい」というものでしょう。

裁判員に問われる感情のコントロール…「むかつく」発言

 強姦(ごうかん)致傷罪に問われた被告に対し、裁判員が「むかつく」と発言した19日の仙台地裁の法廷。健全な国民の社会常識やさまざまな視点を反映することを目的に導入された裁判員制度だが、率直な思いの発露と冷静な審理のはざまで、“素人”が刑事裁判にかかわる制度の難しさを象徴するできごとだったといえる。

 今回の仙台地裁のような法廷は、従来の職業裁判官と弁護人、検察官の法曹三者の法廷では起こりえなかった。しかし、裁判員裁判では最終的にくじで無作為に選ばれた裁判員が参加するだけに、制度づくりの過程で想定されていた事態でもある。裁判員法には裁判員の義務として、「品位を害するような行為をしてはならない」とある。

 ほかにも「公判廷で裁判長が命じた事項に従わず、または暴言その他の不穏当な言動によって公判手続きの進行を妨げたとき」は、検察官や被告、弁護人が裁判所に解任を請求できると規定され、裁判長が職権で解任することもできる。裁判員の発言などにほかの裁判員が影響されたり、法廷が荒れたりしないために、一定の担保はされている。

 今回の発言は、被告人質問のなかで行われた。ある裁判所関係者は「被告人質問で、裁判員が被告を諭したり、しかったりするなど、『質問』であることを十分に理解していないケースもみられる」と話す。

 慶応大教授の安冨潔弁護士も今回の発言と裁判長の対応について、「裁判における被告人質問は事実関係を明らかにするためのもので、自分の意見を述べる場ではない」と指摘する。

 その上で、「裁判長が質問を遮り注意したのは適切。『むかつく』という言葉は、裁判員個人の見解を示すもので、被告人質問で述べるのは不適切なことだと思う」と話す。

 ただ、今回の発言は、「当たり前の答えしか返ってこない」と、被告の反省の程度に関連して行われた。法廷という場でなければ、被告の情状面を判断する上で、一般の感情や見方を反映したともいえる。

 裁判員裁判は、被害者が刑事裁判に参加して、被告に質問したり、求刑について意見を述べたりできる「被害者参加制度」と併せ、「感情」が法廷に持ち込まれる懸念も指摘されてきた。制度定着には、これをどのようにコントロールしていくか、裁判所をはじめとした法曹三者の適切な訴訟運営が必要といえる。

2009年11月19日 産經新聞


これは今までみんなが思っていたけど言わなかったことです。つまり国民一般のレベルが低いんで裁判員制度は無理なんじゃないか、という大変に傲慢な心配です。もっともこの制度そのものが国民のレベルを低く見積もっているからこそ実施されているような気もします。連中はすぐ「感情的」になるから、それを「コントロール」することによって利用して「厳罰化」を推し進めようではないか。

そういうわけで産經新聞名物の「ただ、」によると、この「中年」の「俺的」は「一般の感情や見方を反映した」んだそうです。このような場合の「一般」は、それを言う当人の個人的意見であるというのが一般ですから、これは産經新聞中年記者の俺的判断に他なりません。中年記者のあまりの低レベルぶりに驚きを隠すことが出来ない、というのはまだ甘い。産經新聞によれば、産經新聞の「見方」は極めて「一般的」なものです。そこらを歩いている「俺的」とか言っているちょっとイカレ気味の「中年」が呟くのと同じことが書いているのですから、わざわざ読まなくても大丈夫です。あなたの心の中に産經新聞は存在します。それは酔っぱらったり油断していると出て来て、女子高生を強姦したりムカついたりするんです。年のせいか締まりがなくなっていけねえや。ところが。


posted by 珍風 at 05:45| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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