2010年03月31日

警察患部の紫外線照射療法

一コマ飛ばしてこーなる。

長官銃撃『オウムのテロ』 アレフ『法的手段も』


 警察庁長官銃撃事件の時効が成立した三十日、「オウムによる組織的な犯行」と警視庁が公表した捜査結果が新たな波紋を広げた。教団を引き継ぐアレフは法的な対抗措置を示唆。警視庁は容疑者不詳のまま書類送検した。 

 「警視庁の捜査結果は極めて不公平。法的な手だてで動くことも検討したい」。アレフの荒木浩広報部長は東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、こう述べた。

 捜査を指揮してきた警視庁公安部は、捜査結果の公表に踏み切る際、教団側からの法的対抗措置も織り込み済みだった。幹部は「名誉棄損や国家賠償請求訴訟で訴えられるのは覚悟の上だ。それでも公表するのは、教団のテロを風化させないための公益性を考えてのことだ」と言い切った。

 しかし、仮に国賠訴訟などを起こされ、警視庁が敗訴する事態になれば、都民の税金で賠償金が支払われることになる。

 「地下鉄サリン事件を起こした教団をいまだに支持するアレフが法的措置を口にすることに違和感があるが、アレフに訴えられるかもしれない公安部にも問題がある」

 教団を取材し続けるジャーナリストの有田芳生さんは指摘する。問題視するのは、捜査結果の公表もさることながら、最後まで教団に執着した公安部主導の捜査だという。

 東京地検は二〇〇四年、警視庁が殺人未遂容疑などで逮捕した元警視庁巡査長(44)ら元信者四人を「元巡査長の供述は信用性がない」と不起訴にした。「この段階で、一部幹部が刑事部と連携して捜査を立て直そうとしたが、公安部は結局、残り六年、教団に固執した」と有田さんは話す。

 時効成立前の二十九日には、〇三年に共産党機関紙を休日に自宅周辺で配った行為が、国家公務員法違反に当たるとして公安部に逮捕された元社会保険庁職員が、東京高裁で逆転無罪となった。

 有田さんは「国家を守る目的で捜査するのが公安部だが、冷戦崩壊後も古色蒼然(そうぜん)としたイデオロギーに縛られた幹部が多い。二つの事件は、くしくも国民の理解を得られない今の公安部の現状を示してしまった」と話した。

2010年3月31日 TOKYO Web


飛ばされた1コマは「警察庁長官狙撃事件の捜査結果概要」ってんですが、「第4 捜査の結果判明した複数の教団信者(当時。以下同じ。)の本事件関与の疑い」でもって、オウム真理教が如何に怪しいか、ちゃんと説明しています。つまり、まあアヤシイと思ったんだけど、どーもアレだ。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/nansen/h220330_jiken.pdf

1 事件直後の報道機関に対する脅迫電話の声が、教団幹部信者と同一人物と推定される旨の鑑定がなされたこと


電話をした者が犯行に関与したとは限りません。事件に便乗して脅しをかけた可能性はあります。これだと手間もかからず元手も要りません。

2  事件発生直後、教団により作成されたビラ等の中に、教団の関与を強く示唆する内容が含まれること


ビラには上記脅迫電話の入電時刻について「9時40ごろ」との記載があり、これは「脅迫電話を架けた者やその関係者又は一部の報道関係者等しか知り得ない事項であった」ことから、ビラの作成者は「脅迫電話を架けた者」「その関係者」「一部の報道関係者」「その知り合い」である可能性はあります。

「ビラ等」にあたる「メモ」には「弾が何かおかしい(抹消)(改行)のしゅるい→発表」の記載があり、警察では「犯行に使用された銃弾が特殊なものであったことを意味している可能性」を認めていますが、「何かおかしい」という書き方は、これを書いた人が「犯人でなければ知り得ない事項(使用弾丸の種類等)を知っていた」ことを示していないのではないか。むしろそのようなことを全く知らないか、「一部の報道関係者」などから漠然とした知識を得ているが確実ではなく、「発表」を待つことにした、ということを「示すものと評価することが出来る」のではないでしょうか。

3 本事件発生当日、現場に行ったと供述する在家信者Aの所有物の中から射撃残渣が検出され、その中に本事件以外の機会には残渣が付着する等の可能性が低いと判断されるものが複数認められたこと


警察官で在家信者のAさんの所有物に関わる「射撃残渣等」について、本事件の関連するものとされているのは「灰色コート」の「左前下部分の融解穴」が「発砲により乗じた穴であると推定される」のと、「ソフトアタッシュケース」および「黒色短靴」から「射撃残渣と思料される粒子」が検出されたとするものです。ちなみにこの「粒子」の成分は明らかにされていません。

コートからは穴以外は発見されず、それはコートをクリーニングに出したからだそうです。目に見えない火薬のカスなんかを警察で調べても分らないくらい完全に取り除いたという事ですから、優秀なクリーニング店が極めて念入りにクリーニングしたものと思われます。どこのクリーニング屋か知りたいものです。3月30日にコートをクリーニングに出すのは普通のことのようですが、「証拠隠滅のための行動」なんだそうです。気をつけましょう。今年はまだ寒いです。

4 元教団幹部信者Dの供述により、本事件への関与が強く疑われる教団幹部信者Eが浮上したこと


EさんがAさんに連絡を取りたがっていたという供述を、Dさんがしているようですが、Eさんは事件前夜になってもAさんとの連絡をDさんに依頼していたりして、極めて頼りない状態です。そんなんで大丈夫なのか。

Eさんが「本事件への関与が強く疑われる」のは、Dさんが事件発生直後にAさんから事件のことを聞き、その当日Eさんにその話しをした時に「『そうやな』と言ったきり、下を向いたまま沈黙していた」ことだそうですが、どうとでも取れます。事件の3日後にEさんが「尊師は最近は『今となっては銃しかない』と言っておられた。ワシの言うとおりになったんや」と言ったそうですが、Eさんには以前から銃を使用する意向があったようではあります。しかし当日の態度は、それが不意に現実化したことによる戸惑いとも解釈できます。3日したらまた元気になったようですが。人間2晩も眠れば立ち直れるもんです。

5 事件当時Eと連絡があり、又は、その影響下にあったと認められる教団信者の中にアリバイを欠く複数の不審な者が存在すること


3人くらいいるようですが。アリバイがないというだけの話です。事件への関与の積極的な証拠ではありません。項目数を増やしたかっただけでしょう。

6 現場遺留品の表面付着物の鑑定結果をもって教団信者グループの本件関与の可能性を示す資料であるとすることに一定の合理性が認められるこ


持って回った書き方ですが、要するにこれは現場に落ちてた10ウォン硬貨の表面付着物から検出されたミトコンドリアDNAを、Eさん及び上記「事件当時Eと連絡があり、又は、その影響下にあったと認められる教団信者」のそれを異動識別したところ、内1名について型が一致するということです。

ちなみに同一型である確率は932分の4。233人に1人という、それほどではありませんが「相当程度」な確率です。もちろん硬貨はいろんな人の手に渡りますから、これをもって事件関与の「可能性」を裏付ける資料とすることには「一定の合理性」があるのです。つまり話にならないってことです。

もちろん使用された銃器や銃弾の入手経路が解明されたり、教団施設からそういうものが出て来たりはしません。せいぜい教団がAさんから情報を得て電話をしたかも知れない、という程度の「捜査結果」です。脅迫電話と本件犯行とを繋ぐ線は存在しません。確実なのは教団が脅迫電話の時間を知っていたという点ですが、これとて教団が「報道関係者」と連絡があったのであれば、それで説明可能なのですから、教団が脅迫電話を架けたとする直接的な証拠はありません。声が似ているだけなのです。教団幹部のほとんどが逮捕され、とりわけAさんの身柄は最初から確保されていたことを考えると、15年の捜査は極めて残念ものであったとしか言いようがありません。

実際には公安と刑事では別々の見方をしていたのですが、結局は公安の見込み捜査に押し切られたようです。とはいえ、刑事の方でも思い込みで「犯人」を仕立て上げるのはよくあることのようですから、単に公安が悪いとも言えたものではありません。未解決事件と冤罪事件とは表裏一体の関係にあり、被害者を表に立てて「時効の撤廃」を叫ぶことなどでは糊塗しきれない警察の病的な体質の露呈なのですが、今回は何を勘違いしたのか自ら進んで患部を満天下に晒すことにしたようです。日に当てると楽になるんでしょうか。


posted by 珍風 at 11:07| Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。