2010年06月17日

仲良しクラブの美しき南瓜哉

札幌地検でオープン会見 異例の記者クラブ主催


 記者クラブに所属していないフリーランスや雑誌記者も参加できる札幌地検の定例会見が14日、初めて開かれた。ほかの地検の多くと異なり、地元の北海道司法記者クラブが主催し、参加の可否も判断。東京地検の会見への出席が認められなかったフリージャーナリストら4人が参加した。

 記者会見のオープン化は、青森や東京など各地の地検で進むが、検察庁が申し込みを受け付け、参加者の選定に当たるのがほとんど。札幌では今回申し込みのあった全員の参加を認めており、クラブ側が主催権を持つことで、幅広い参加につながった形だ。会見では取り調べの録音・録画(可視化)などをめぐる質疑があった。

 札幌地検の米村俊郎次席検事は「多様なメディアが多面的にわれわれのことを伝え、理解を深めていただきたい」と話した。

2010年6月14日 共同


北海道司法記者クラブが検察庁に代って参加者の選定に当たったようで、お互いの篤い信頼関係というものが伺えるわけですが、「今回は」結果として申し込んだ人は全員参加出来たそうです。

とはいえフリーの人が来るとはやりクラブの人が聞かないような事をあえて質問するようで、asahi.comによれば

 会見では、フリーの記者が「取り調べを全面可視化するべきではないか」と質問したのに対し、米村次席検事は「立法の課題で、法律を執行する立場で申し上げることは相当ではない」と答えた。

フリー記者も 定例会見参加 札幌地検 
2010年6月15日 asahi.com


そうですから、それなりの成果があったのかもしれません。米村さんのお答えは通り一遍のもんですが、警察は自分の好きな事に関しては「立法の課題」についても積極的に「申し上げる」のが普通ですが、検察は匿名でない時には何も言えないものであるとはいえ、まあ要するにあんまり積極的ではないようだな、ということがわかります。

ちなみに毎日によるとこの「フリーの記者」は寺沢有さんなんだそうですが、久野華代さんは暢気に寺沢さんに取材することをもってテキトーに仕事をこなしたようです。

 参加した東京在住のフリージャーナリスト、寺沢有さんは「(足利事件などのえん罪を防ぐための)取り調べの可視化などの考えを地検に聞いたが、(法務省や検察庁の)ホームページのような一般論しか聞けなかった。もう少し踏み込んで検察庁の肉声を伝えるべきでは」と会見内容に疑問を呈した。

札幌地検:初のオープン会見 記者クラブ外の4人参加
2010年6月15日 毎日新聞


久野さんは今度から会見に行かないで終わってから他の記者に話を聞いた方が良いようです。その分席が空くんですから是非ともそのようにしたいものです。何でもメモってはそのメモを捨ててしまうというシュールな日常を送る検察に、明るいところで他人に聞かせられるような「肉声」などの持ち合わせがあるのかどうかわかりませんが。

囁き声と怒鳴り声で出来ていると言われる検察官の「肉声」というものを、僕たちは聞きたいと思っているわけですが、もちろん世の中には聞きたくなくても聞かされている人もいるでしょうし、たったひと言の「肉声」を伺うために雨風の中を立ち尽くしている人もいるそうですから世は様々です。

ところで、靖国神社に参拝しないことが唯一の取り柄であると言われている菅さんですが、他にやらなくてもいい事は沢山あるような気がします。死刑を執行しない事が唯一の取り柄であると言われている恥婆さんは

千葉法相が幹部に訓示「政官一体でよき行政を」


 千葉景子法相(参院神奈川選挙区)は9日、法務省で幹部職員に対する訓示を行った。千葉法相は、「取り調べの可視化などの今日的な課題について皆さんのご理解をいただき、一定の方向性を見いだすことができていると思う」と述べ、引き続き協力を求めた。

 また、官僚との関係を重視する菅首相の方針にならい、「真の政治主導とは決してお互い反目するということではない。政務三役と皆さんが一体となってよき法務行政を進めるために奮闘をお願いしたい」と連携を呼び掛けた。

2010年6月9日 神奈川新聞


と言っていたそうですから、現状では法務官僚の「ご理解」を有り難く頂戴して「一定の方向性」を「見いだすことができ」ている状態のようです。仲良き事は美しき哉であります。さすがはカボチャババアだ。「一定の方向性」ならばかなり前から「見いだされて」いたように思えますが。実になんというかオーガニックというか、スロー行政であります。

法務省では政策会議というものをやっていて、公表されている限りでは
http://www.moj.go.jp/hisho/seisakuhyouka/seisakukaigi_top.html
3月17日の第18回が「取調べの可視化」について「検討」された最終のものです。この時は「省内勉強会の検討状況について」、一体全体どうなっておるのかという、国民の関心の高い事案について意見が出たようでありまして

・ 既に参議院で賛否を決している法案であるのだから,スケジュールを早めるべきではないか。

・ 可視化の目的は,取調べの適正確保であることを,しっかりと捉えていただきたい。その上で実効性を問うのであれば,これまでどのような任意性が争われ,実際に任意性が却下された事案では,どのような問題点が指摘されたのか,また,全面録画がそのような問題に対して資するのかという調査をするべきではないか。

・ 外国法制を検討するに当たっては,弁護士の立会いの件も含め,検討していただきたい。また,資料では義務付けているか,義務付けていないかという書き方となっているが,実際に実施しているかどうかを把握する必要があるのではないか。
 これまで相当の論点をつぶした上で法案を提出したわけであるから,残された論点は,まさに実務レベルであるいは予算面でどのような問題があるかという部分である。

・ マニフェストの立場に立って勉強会を行っているのか。勉強会の目的・内容やタイムスケジュールをはっきりとさせるべきである。勉強会の結果について報告した上で,議論の場を設けていただきたい。

・ 政治主導なのだから「可視化を行う」という目的・ゴールをきっちりと共有していただきたい。

・ えん罪を無くす手段として可視化が一番手っ取り早い。取調べに弁護人の立会いを認め,立会いがなければ取調べが始められないとなれば,弁護士過疎の地域をどうするのかという問題も生じるので,まず,可視化からやっていったらどうかという議論の積み重ねがあった。可視化を実現するためにどのような実務的課題があるのか 示していただきたい

・ えん罪が100パーセント無くなるわけではないけれども,可視化をすれば極端にえん罪が無くなるというのが国民の思いである。我々は,その声にこたえていけばよいのではないか。

第18回法務省政策会議議事要旨
http://www.moj.go.jp/content/000036421.pdf


意見の様子を見ると、半年経っても目的を共有することも出来ていないようで、悪い会議の典型のような様相を呈していますが、これは官僚が箸にも棒にもかからない大馬鹿者揃いであるというのでなければ単に妨害しているだけでしょう。

ちなみに「早めるべきではないか」と言われている「スケジュール」はというと、実に来年の6月まで、場合によっては再来年の3月まで、「マニフェストの立場に立って」行っているのかどうかも定かではない「勉強会」や「ワーキンググループ」の活動が延々と続けられる事になっています。

「ワーキンググループ」では検事等を海外(米、英、独、仏、伊、豪、韓国等)に派遣して言い訳を探しにいかせる予定が来年の6月まで入っていますし、今年の6月から年末まで捜査官OBなどからヒアリングを行なうなどして、なるべく否定的な材料を探しているところのようです。

そして「警察等との協議」は、まだやってもいません。予定では今年の6月あたりから始まる事になっているようですが、これもいつ終わりにするか定かではありません。全体のスケジュールは終期について開放的で、つまりいついつまでに終わらせる、というのがありませんが、少なくとも今後1年は引っ張る気満々です。

確かに官僚には可視化を実施する気がないのかも知れませんし、警察や検察が消極的なのはむしろ当然なのですが、「政治主導」だと言っているのですから責任は政治にある、てゆーか、この惨状を前にしても菅さんは恥婆さんを再任したわけですし、明確な「不可視化」論者である蛤も国家公安委員長に再任されいるのですから、民主党はいよいよ本格的に「不可視化」に取り組む模様です。鳩山さんが辞任の弁において「政治とカネ」に言及した時に、警察・検察に対してマニフェストの撤回又は無期延期が表明されたのかも知れません。


posted by 珍風 at 00:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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