2010年06月18日

ひとの てがらは よこどり せよ

1
政治家を志すきっかけに。
1974年の参議院選挙で戦前から女性の地位向上に尽力した故市川房枝さんの選挙の事務局長を務め、参謀として当選に力を注ぎました。

2
初当選。政界へ。
1976年、第34回衆議院選挙に無所属で立候補するも落選。その後、社会市民連合に参加し、さらに2度の落選を経験。1980年の衆院選で、ついに初当選を果たしました。

3
政治の可能性を実感。
1996年橋本内閣で厚生大臣として初入閣。薬害エイズ問題の真相究明に取り組み、HIV訴訟の原告の方々と直接会い謝罪。国の加害責任を公式に認め、和解を促進しました。

4
代表選挙は3勝4敗。
1998年の民主党結党時に初代代表に就任。2004年には後に行政上のミスだったことが判明した「年金未納問題」にて代表辞任。その後、四国八十八ヶ所巡りを開始しました。

5
ついに政権交代、そして総理に。
2009年には政権交代を実現。副総理・国家戦略担当大臣に就任しました。その後財務大臣を経て、ついに内閣総理大臣になりました。


民主党の新しいマニフェストについては色々と御意見もある事と思いますが、なんといっても注目すべきは「菅 直人HISTORY」でありましょう。

なんだか絵本のような文体です。小さいお子さんや大きなお子さんにも親しみやすいような気もします。若干漢字が多すぎるようですが、尋常小学校の修身の教科書のようでもあります。誰が書いたのか知りませんが、古色蒼然たる味わいが印象深いものであります。

とにかく極めて大変にためになる良いおはなしでありますから、小国民の皆さんや気の小さい国民の皆さんは耳の穴かっ穿じってよく聞くと帝国軍人のような立派な人になれることうけあいであります。

この「菅 直人HISTORY」の全ての文で主語が省略されています。これは動作主が当然に菅さんであることから、そういう書き方をするんでしょうが、ドサクサ紛れに「2009年には政権交代を実現」したのも菅さんに見えるように書いてしまったのは勿論意図的なものです。

まあ百歩譲って「歴史上の」菅さんは「政権交代」に与って力あったとしても良いのかも知れませんが、菅さんの現状から考えてみると2009年の「政権交代」は菅さんとは何の関係もなかったようです。もちろん、2010年に再び「政権交代」が「実現」したのであるとすれば、それは菅さんのお手柄と言うべきでしょう。

そのくせ、「マニフェスト」には「実現したこと」などが自慢げに列挙されています。もっともこれもよく読むとかなりいい加減なもので、「国会議員の世襲禁止」などは民主党内に留まるものであって、こんなことは特に「政権」を取らなくても出来る事なんですから「実現」のうちに入りません。

中でも見事なのは「最低賃金の見直し」でして、「産業界、労働界および政府は「できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、全国平均1000円をめざすこと」で合意しました」んだそうですが、これは6月3日に鳩山さんの「雇用戦略対話」で「2020年までの目標」ということで、ちょっと長いようですけど一応期限を切ってあるのを、落としちゃってあります。

「出来る限り早期に」「景気状況に配慮しつつ」期限なし、ということですから、これはいつまでたっても実現しませんが、今のところゴールもロードマップも存在しませんし、何よりも実際に最低賃金が上がったわけでもないのに「実現したこと」に入れてしまうのは、ほとんど詐欺に近いというべきでしょう。

「マニフェスト」には「実現したこと」の他に「まだ、実現できていないこと(引き続き取り組みます。)」も列挙されていますが、この他に本当は「もう、実現しないこと」というのがあると思うんですが、おそらく紙幅の関係で書いてないのが残念であります。「取り調べの可視化で冤罪を防止する」は消滅しました。「人権条約選択議定書を批准する」どころか、「人権」という言葉は北朝鮮を非難するためにのみ使用するという現代アメリカ語の用法に乗っ取っています。

ともあれ、菅さんは他ならぬ自分なりの「政権交代」をやることにしたようなのですから、堂々とそのように書いた方が良いと思います。ついでに党の名称も変えてしまった方が良いでしょう。「新自由民主党」というのがあらゆる意味で最適であると思われますが、「旧自由民主党」が異議を唱えることは目に見えています。こういう場合にはお互いに「本家」「元祖」を称して争うわけですが、さあどっちがどっちだか。


posted by 珍風 at 11:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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