2010年07月19日

IQ84未満

石川のニュース
マナー違反の対策に本腰 羽咋図書館、雑誌切り抜きや落書きで


 羽咋市立図書館は、本や雑誌の破損が目立つことから悪質な事例を展示するほか、雑誌 を閲覧するときは名前の記入を求め、貸し出す本すべてに注意事項を書いたチラシを挟む ことを始めた。

 従来からあった落書きや折り曲げ、水濡れ、食べ物での汚しなどのマナー違反に加え、 昨年から雑誌の懸賞の応募券や料理の本のレシピを切り取る例が目立ち始めた。

 多い日では5件ほど本の破損が見つかり、一昨年に比べて1・5倍のペースで本が汚さ れている。

 目に余る違反が相次ぐため、同館では今月から破損本の展示コーナーを設け、チラシを 配り始めた。これまでは届け出をしなくても館内閲覧できた雑誌も、被害に遭った6誌を 読むときは利用者に記名してもらうことにした。

 同館の谷内優副館長は「図書館の本は公共の財産。次に使う人のことも考えて大事に扱 ってほしい」とマナーの徹底を呼び掛けている。

2010年7月15日 富山新聞


複雑な記事です。どうして『富山新聞』で「石川のニュース」なのか。田舎もんの富山県民は「石川」のツマラナイ「ニュース」を読む事で、いっぱしの「石川通」になると富山県内で威張れるのでしょうか。なんだか知りませんが、『富山新聞』は石川県の『北國新聞』の系列なんですから、石川のことは『北國新聞』に任せて、黙って富山の事に専念しておれば良いのではないか。

もしかするとこの記事は、「森ガール」ならぬ「森新聞」と言われる『北國新聞』、夕刊はほとんど『サンケイスポーツ』だと言われる『北國新聞』にも掲載されているのかも知れませんが、いないのかも知れません。思うに、最初は小さく出しておくものなのかもしれないのです。プールに入る前には準備運動をしなければなりません。ボウリングの前には練習のために投球することが出来るフレームが存在します。そしてプロの世界では「練習」や「ならし」はそれ自体が見世物になります。

『富山新聞』は、可哀想に「ブルペン」扱いなのかも知れません。牛の糞にも段々があるそうですから『富山新聞』が一番下、その上が『北國新聞』とすると、その上にはキング・オヴ・キングスてゆーか諸糞の糞、排泄物が排泄したものが来るはずです。

「1Q84」に個人中傷落書き 大阪市立図書館所蔵、府警に被害届


 大阪市立中央図書館(西区)所蔵の村上春樹さんのベストセラー小説「1Q84」に、特定の個人を中傷する落書きが見つかり、図書館が器物損壊容疑で被害届を出していたことが18日、分かった。本への落書きで被害届が出されるのは異例。この本は数カ月以上の予約待ちで、不特定多数の目に触れる恐れがあり、大阪府警西署が捜査している。

 同図書館によると、落書きが見つかったのは6月2日と15日。2日はBOOK1(第1巻)に2カ所、15日はBOOK2(第2巻)に2カ所落書きされているのが確認された。特定の個人名や飲食店の名前を挙げ、「犯罪にかかわっている」「違法薬物に注意」などと中傷する内容だった。いずれも筆跡や内容が似ており、同一人物が書いたとみられる。 

 貸し出した本の一部が切り抜かれたり、書き込みをされたりすることはあるが、特定の個人を中傷する内容はほとんどなく、図書館の担当者は「人気本という点を逆手にとり、大勢の人に読ませようとした意図が感じられる」と話す。

 本への落書きで警察に被害届を出すのは異例だが、担当者は「内容が悪質である以上、毅然(きぜん)とした対応で臨む」としており、落書きした人が判明すれば、弁償を求めることも検討しているという。

     ◇

 貸し出した本に対する破損行為や落書きには、多くの図書館が頭を悩ませている。大阪市立中央図書館でも、雑誌で韓流スターの写真が切り抜かれたり、写真集で水着の写真が数ページにわたって切り取られたりする被害が相次いでおり、担当者によると、正確な数は把握していないが「年間で相当数に上る」という。

 日本図書館協会の担当者も「どの図書館も落書きなどの被害に悩んでいる。公共の財産を傷つけるのは悪いことという意識が希薄になっているのではないか」と指摘している。

 東京都の練馬区立図書館では、区内12館の蔵書約170万冊のうち、年間約3千冊が汚損や破損のために廃棄されているという。

 大阪市立中央図書館では、返却カウンターや館内入り口に禁止事項のポスターを掲示し、落書きを見つけた場合は窓口に届け出るよう利用者に注意を呼びかけている。しかし、1日約9千冊が返却されるため「すべての本を職員が確認して被害を把握することは極めて困難。利用者のモラルに訴えるしかない」(担当者)というのが実情だ。

 日本図書館協会の担当者は「対策として、防犯カメラの設置や館内の巡回の強化を行うと、図書館らしい雰囲気が失われる。図書館には利用者の秘密を守る責務があり、本が返却された後は、貸し出し記録は残らないことが多い。本を傷つけた人を探すことは非常に難しい」と話している。

2010年7月19日 産経ニュース


「落書きが見つかったのは6月2日と15日」ですが、このネタの使い道を決定して記事の掲載に至るまで1カ月を要しました。まあ、単に選挙もあって紙面が空かなかったのかも知れません。しかしながら図書館利用者に注意を促すのであれば、なるべく早目に出した方が良い事はいうまでもありません。

もっとも産經新聞社としては図書館の本がどうなろうと、もとより関知するところではありません。どうせ無料の貸し出しは出版社の利益を食いつぶす、もし売れていれば「何十億円」の損害だ、くらいにしか思っていないでしょう。図書館さえなければ産經新聞社の出版物がもっと売れるはずなのです。

もちろん、いつまでも自ら慰めることができるために、図書館はむしろ産經新聞社のために必要とされているところですが、1カ月前の落書きが今になって脚光を浴びる事になったのは、その間に色んなオトナの事情があったのではないでしょうか。諸々の関係先と協議の結果、これはネット規制論と同じように扱う事になったようです。

「ネット」と同じく、話は「中傷」から始まります。そして「問題」は水増しされます。「担当者」によれば「年間で相当数に上る」のです。もっとも「正確な数は把握していない」のです。「東京都の練馬区立図書館では、区内12館の蔵書約170万冊のうち、年間約3千冊が汚損や破損のために廃棄されている」んだそうです。いや、「いるという」のです。これがどこの「担当者」が言ったことであるかは明らかではありません。3000冊の「汚損や破損」のうちで「落書き」が何冊あるのかも不明にされています。

今のところわかっているのは羽咋市の雑誌6種、大阪で『1Q84』上下及び「韓流」と「水着」の件のみですが、これだけあれば充分です。あとは産経記者さんの腕次第、「日本図書館協会の担当者」から「どの図書館も落書きなどの被害に悩んでいる」という発言を引き出し、「大阪市立中央図書館」の「担当者」からも「すべての本を職員が確認して被害を把握することは極めて困難」と言ってもらいました。上出来であります。そして最後のパラグラフでははっきりと目標を定める事が出来ました。

それは図書館の「利用者の秘密を守る責務」です。これが今回のヒールに決まりました。

第3 図書館は利用者の秘密を守る

1 読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。ただし、憲法第35条にもとづく令状を確認した場合は例外とする。

2 図書館は、読書記録以外の図書館の利用事実に関しても、利用者のプライバシーを侵さない。

3 利用者の読書事実、利用事実は、図書館が業務上知り得た秘密であって、図書館活動に従事するすべての人びとは、この秘密を守らなければならない。

図書館の自由に関する宣言



これを「貸し出し記録は残」し、利用者を監視して密告する「責務」に取り替えなければなりません。これは「ネットで実名」や「ネカフェで身分証」と同じ事なのですが、このようなキャンペーンに著作を利用される件について、村上春樹さんの了解を取っているのか、いささか気になります。誰かこの惨劇の被害者にインタビューをしてはどうか。


posted by 珍風 at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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