2010年07月22日

特定失調症の妄想戦線異常だらけ

めぐみさん会ったのは1回=金元工作員、家族に明かす−「新情報なし」両親会見


 拉致被害者横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父滋さん(77)と母早紀江さん(74)は22日午前、長野県軽井沢町で記者会見し、21日夜に面会した金賢姫元北朝鮮工作員が、「めぐみさんと会ったのは1回だけ」と話したことを明らかにした。時期や場所などの説明はなく、「特別新しい情報は出なかった」という。

 両親によると、金元工作員は会った状況について、めぐみさんが日本語を教えていた同僚の女性工作員から「久しぶりにめぐみさんに会いに行くので一緒に来ないか」と誘われたと説明。その際、めぐみさんが韓国料理のチヂミを振る舞い、同僚工作員は「(めぐみさんは)料理も作れるようになった」と話したという。時期や場所は説明されず、両親も質問しなかった。

 金元工作員はめぐみさんについて「おとなしい、控えめな印象だった」「猫を飼っていたと聞いた」などとも話したが、早紀江さんは「物珍しいことを聞くことはできなかった」とした。

2010年7月22日 時事


今さら逆立ちしても鼻血も出ないでしょう。「特別新しい情報」や「物珍しいこと」が出て来るとは到底思えません。それどころか「会ったのは1回だけ」で、直接言葉を交わしたこともほとんどなかった、という、なんだか心細くなるような「会った状況」であります。

金賢姫さんが「北朝鮮」にいたことがあるとしてもそれは20年以上前のことであって、誰かが生きていたり死んでいたりするとしても、それはその当時の話でしかありませんから、現時点において何がどうなっているのかは分かったものではないのですが、金さんは「絶対生きている」などと、まるで昨日会って来たかのようなことをやたらと口走っているのは、ちょっと無責任ではないかという気もします。

まあ、「拉致被害者家族」の人は、それで「勇気をいただいた」とか言っていますから、別にいいのかも知れませんが、根拠があって言っているものだとすると、それは次のような可能性を示唆します。

1)金賢姫さんは、横田さんや田口さんの現時点での生存を確認している。

この場合、金さんは「北朝鮮」との情報経路を持っていることになりますが、他の可能性もないわけではありません。それは横田さんや田口さんが実は韓国にいるということですが。しかし金さんが「拉致被害者」の生存を確認することが不可能であるとすると、

2)金賢姫さんは、将来にわたって「拉致被害者」の運命が明らかになる可能性が存在しないことを知っている

ことになります。そうだとすると年寄りに勇気と希望を与えて、そのままあの世に逝ってもらうというのは一種の単なる親切心というものです。

実際には、韓国政府も様々なルートを通じて「北朝鮮」の状況を知り得るのであって、金さんは政府のエージェントとして行動しています。一方で日本政府にもそれなりの思惑というものがありますし、これまた情報も保有しているわけで、この「賢い姫」は両国政府の相互の調整の元にものを言うことになるんでしょう。したがって、金さんのやることなすことその都度その都度の両国政府からのメッセージであり、それは日々に新たな「情報」なのですから、大切にしなければなりません。

「新情報なし」、すなわち日本国民は「現状維持」を要請されています。「現状」というのは、確かな情報がない中で気まぐれな言説が流布し、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者」が無闇矢鱈と増え続けることです。

金元工作員「失踪者何人か見た」 既に日本政府に伝達か


 拉致被害者田口八重子さんの長男飯塚耕一郎さん(33)は21日、金賢姫元北朝鮮工作員(48)との面会後の記者会見で、金元工作員が、北朝鮮による拉致の可能性があるとして民間団体が作成した顔写真のポスターについて、「何人か見たことがある」と証言したと明らかにした。

 団体は東京の特定失踪者問題調査会で、昨年3月に耕一郎さんらが韓国・釜山で金元工作員に会った際に、ポスターを渡していた。人数や人物は特定せず「既に日本政府に話している」としており、昨年5月以降に訪韓した政府当局者に伝えた可能性がある。

 調査会は、2002年9月の日朝首脳会談後に失跡者の拉致が疑われるケースが相次ぎ、実態把握のため03年1月に発足。家族が同意すれば氏名や失跡状況をポスターやホームページで公表、失跡者や拉致被害者の情報提供を呼び掛けている。

 調査会の荒木和博代表(53)は「政府から連絡はないが、目撃した可能性は十分にある。飯塚(耕一郎)さんに確認したい」としている。

2010年7月21日 共同


「特定失踪者問題調査会」、HPを見ると「特失調」と略称してもらいたがっているようですが、なんだかシゾフレニーみたいで可笑しいのでそう呼んであげましょう。この「特失調」の「ポスター」には沢山の写真が載っているのですが、そのうちのいくつかを、金さんは20年以上前に見た記憶があるんだそうです。

この「特失調」によると、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者」が約470人もいます。もっとも、「特定失踪者」というものは「家族が単なる家出や蒸発と考えていた失踪が北朝鮮による非道な拉致であったとしてもなんら不思議ではない」という程度のものですから、北朝鮮による非道な拉致であると考えていたものが単なる家出や蒸発であってもなんら不思議ではありません。

470人のうち38人が日本国内での消息が確認されており、拉致被害者であると認定されているのは3人です。金さんが「見た」というのがこの3人のうちの誰かであったりすると話は俄然つまらなくなるのですが、果たしてその辺は明らかではありません。いずれにしても曖昧な証言のひとつでしかありませんから、それがまだ「認定」を受けていない失踪者であったとしても、直ちに「認定」に結びつくものでもありません。

それだけに金さんの発言は不当に拉致された誰かを助けることにはならない可能性が高いのですが、大いに「特失調」を助けることになるでしょう。この「特に失敗の多い調査会」では、ほぼ2カ月おきに、実際には何も「特定」されていない「特定失踪者」を増やし続けており、これが見かけ上の「拉致問題」の拡大に寄与しています。

荒木代表は最近でも「拉致」が行なわれていると断言しているようですが、その証拠に「特失調」では2004年にいなくなった新潟の漁師を「特定失踪者」にしていますし、2003年には酔っぱらったまま岸壁から姿を消した大阪の海運業者や、埼玉県や兵庫県でどっかに行っちゃった人を「特定失踪者」にしています。

もっとも、「特定失踪者」というのは、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者」のことなんですから、つまるところ分からないことが多ければ多いほど「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」ことになるわけで、このリストはいつまでも増やし続けることが可能ですし、相手が「北朝鮮」なだけに、向こうが「そんな人いません」と言っても、それを信用しないことに理由はいりません。ちなみに失踪者は年間10万人以上発生していますから、その中の何人かは「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」程度には、手がかりが何もなかったりするでしょう。便利なことを考えたものです。

この政治的発明には賛辞を惜しむものではありませんが、その目的をするところは極めて剣呑なものです。今年の5月20日、「特失調」はリストに新たな1人を加えるとともに、「天安艦事件」にちなんで「韓国海軍哨戒艦「天安」爆沈事件とわが国の対応について」というのを発表しました。

その中で「特失調」は、「天安艦事件」を「北朝鮮」によるものと断定し、「韓国はもちろんわが国も米国も一定の厳しい措置をとる」ことを勝手に決めた上で、それが「北朝鮮」内部での動揺をもたらし、ひいては「北朝鮮国内にいる拉致被害者には直接的な影響」が及ぶことを心配して、以下のようなことを主張しています。

1、政府はこれまでの事件捜査→認定→交渉という拉致問題解決への根本的方針を転換し、認定未認定を問わず拉致被害者の「救出」を政府の基本方針とされるよう求める。

2、前項実現のため政府は拉致に直結した情報に限らず北朝鮮内部の地理的情報、特に軍事施設や工作機関に関する情報を広範に集積し、いかなる状況変化にも対応できるよう準備を進めるべきである。

3、体制崩壊時等に調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」は拉致被害者の誘導など邦人保護のための緊急放送に切り替える予定だが、政府は対策本部で行っている短波放送「ふるさとの風」やNHKの国際放送などを活用し、日本人拉致被害者、騙されて北朝鮮にわたった在日朝鮮人帰国者やその日本人家族など日本縁故者の保護に必要な情報を提供すべきである。。

4、前項該当者について邦人保護の観点から考えれば、何らかの危険な状態で拉致被害者を保護できるのは自衛隊しかない。情報収集から輸送まで、自衛隊が全般的な対応を進められるよう、政府として早急に対応し、また世論もそれを後押しすることを求める。

5、北朝鮮による拉致などの主権侵害、また北朝鮮国民に対する人権侵害はすべてがあの体制に起因するものである。政府・民間を問わず中長期的に東アジアの秩序がどうあるべきかについて議論を行い、日本がこの地域の平和・自由・人権・民主主義に積極的に貢献していかなければならない。

http://www.chosa-kai.jp/1005201.html


要するにこれを機に自衛隊は北朝鮮に攻め込めという、大変に勇ましいというか、忌まわしいというか、如何わしい御主張であります。そして「認定未認定を問わず」、約470人の「拉致被害者」を「救出」しろと言っています。もちろん、「特定失踪者」の全てが「拉致被害者」であるとは限らないのですから、実際にはこれは自衛隊が北朝鮮国民を日本に拉致して来ることも含むことになります。何とも脳天気な大雑把です。

「特失調」の、てゆーか荒木さんの行動様式なんでしょうが、自分たちで勝手に失踪者を「特定」しては「拉致は最近でも行なわれている」と言い張ってみたり、勝手な想定に基づいて心配になってはヒステリックな行動に走りたがるなど、夏場に自分でストーブに当たって暑い暑い死ぬ死ぬと騒いでいるような、極めて間の抜けたことをやっているように見えます。しかし一方から見れば、これはヤクザの言い掛かりと同じ構造なのです。やはり仲間にヤクザがいると色々と良い事を教えてくれるようです。こんど稲毛のお兄ちゃんに聞いてこよう。


posted by 珍風 at 15:53| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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