2010年11月11日

蜥蜴牧場で皮かむりを正さず

たまにはフォークの先に刺さっているものを凝視してふと我にかえってみる必要があるようです。

新種のトカゲ、ベトナムの料理店で発見
               

Brian Handwerk
for National Geographic News
November 10, 2010

 ベトナム料理で人気のトカゲが実は新種(学名:Leiolepis ngovantrii)だったと判明した。しかもすべての個体がメスで、オスとの交尾を必要とせず単為生殖するという。

 ただしそれほど珍しい存在ではなく、トカゲ全種のうち約1%は単為生殖により繁殖できる。メスが自発的に排卵し、遺伝情報がまったく同じ子を産むという。



 カリフォルニア州リバーサイドにあるラ・シエラ大学の爬虫両生類学者で調査活動にも参加したL・リー・グリスマー氏は、「ベトナムではごく普通の食材だ。南部のメコン・デルタ地帯のレストランでメニューに載っている。われわれも店内で出会った」と話す。



 ベトナム科学技術アカデミーのゴー・ヴァン・トリ(Ngo Van Tri)氏はある日、バリア・ブンタウ省のレストランで売られている生きたトカゲを目にした。みんな奇妙なほどよく似ているので気になり、知人だったグリスマー氏と、その息子でアメリカ、カンザス大学の爬虫両生類学博士課程に在籍するジェシー・グリスマー氏に画像を送ってみたという。



 グリスマー父子は、メスのみの単性種ではないかと考えた。一見して雌雄で体色がまったく異なるバタフライアガマ属のようだったが、画像ではオスがどこにもいなかったからだ。



 そこで親子はホー・チ・ミン市(旧サイゴン)へ飛び、生きたトカゲを“電話予約”してレストランへ向かったが、待っていたのは失望だったという。「オートバイで8時間もかかったのに、酒に酔った店主が予約を忘れてすべて調理してしまい、1匹も残っていなかった」とリー・グリスマー氏は振り返る。同氏は他のプロジェクトでナショナル ジオグラフィック協会研究・探検委員会(CRE)から資金提供を受けたこともある。



 運良く同じトカゲを提供するレストランが見つかり、地元の小学生も捕獲を手伝ってくれたため、最終的に約70匹が集まった。グリスマー親子が調査したところ、すべてがメスと判明したという。



 新発見のトカゲは腕部に並んだ大きな鱗と趾下薄板(しかはくばん:足の裏にある大型の鱗板)が特徴的で、新種と判断する材料となっている。



 どうやら2つの近縁種を父と母に持つハイブリッド種である可能性が高い。2つの異なる生息環境の移行帯で起こる現象であり、例えば新種トカゲが生息するビンチャウ・フックブー自然保護区(Binh Chau-Phuoc Buu Nature Reserve)は低木林と海岸砂丘の間に位置している。「このような場所では、2つの異なる環境に生息する種が出会ってハイブリッドが生まれることがある」とグリスマー氏は説明する。



 母親から受け継がれる「ミトコンドリアDNA」の遺伝情報を検査した結果、母方は「Leiolepis guttata」種と判明した。父方はまだ確認できていない。



 グリスマー氏によると、新発見のハイブリッド種は野生の個体数が激減しているわけではないが、絶滅する可能性があるという。 


 
 ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館の名誉館長で爬虫両生類学者のチャールズ・コール氏は、「ハイブリッド種は絶えやすいという説もある。代を重ねても遺伝的多様性が生まれないからだ」と第三者の立場で指摘する。「種の長期的な存続には、遺伝的多様性が欠かせない」。



 この研究は「Zootaxa」誌オンライン版で2010年4月22日に公開された。 


2010年11月10日 ナショナルジオグラフィック・ニュース


うっかりして自分の右手を食べていたら大変ですが、それが「絶滅の可能性のある新種」だったりするとその味わいもまた格別であるといえるでしょう。興味深いのはホー・チ・ミン市のグルメ状況で、店のオヤジが酔っぱらって予約を忘れていたというんですが、いい加減なものです。

もっとも、この店の主人は、カンザスとかいうアメリカの田舎からやって来る異端キリスト教徒の鬼畜が自分の店で「トカゲの踊り食い」に舌鼓を打つ、という予想に耐えられなかったのかもしれません。それは生きたトカゲを貪り喰って地を汚し人の命を奪う恐ろしい舶来の魔術の儀式なのではないでしょうか。アメ公の勝手にさせてなるものか、全部調理してしまい、怖いからお酒飲んじゃえ、という人間として極めて自然な反応だったという可能性もあります。

僕はベトナムに行ったこともなければトカゲを喰ったこともないんですが、「絶滅する可能性がある」というのでは今後はその料理も高嶺の花となるかもしれません。なんでもキモチイイこともなしに単為生殖するんで親の完コピが生まれて来るんだそうですが、そういうことしてると種としては弱いようなのです。

そうでなくても近所の餓鬼共に簡単に捕まってしまうという、生存にはいささか不利な形質をお持ちのご様子なのですが、一方では食材として珍重されることによって人間様の家畜同様の境遇に甘んじることによって存続する可能性もあります。アメ公やなんかに喰い散らかされることによって種としては生きのびることが出来るのかもしれません。

かつてアメ公はベトナムに大挙して押し寄せ、腹一杯トカゲを食べたとのことですが、この「トカゲ・グルメ・ツアー」の中継地として有名なのが沖縄であります。日本の民主党では、Leiolepis ngovantriiの絶滅が危惧されていることを憂慮して、党の国会議員の沖縄旅行を禁止しました。

民主 沖縄行き自体禁止 知事選で岡田幹事長


 【東京】沖縄県知事選に関し党所属国会議員の応援を制限している民主党の岡田克也幹事長が、行動を制限する方向にルールを変更し始めている。

 岡田氏は2日の常任幹事会で、県外の党所属国会議員について「沖縄入りしいずれかの候補者を応援することは行わない」とする党方針を説明した。しかし、8日の川内博史衆院議員との面談の席では、沖縄に行くこと自体を禁止すると説明した。伊波洋一候補の総決起大会に出席し会場で紹介され手を振った川内氏の行動を「応援しているとも受け止められかねない」と指摘し、川内氏に「警告」を発した。

 川内氏は、沖縄に行くこと自体や、候補者の集会に参加しても支援を呼び掛ける行動をしなければ党方針に反しないと解釈しており、9日の常任幹事会で再度岡田氏に確認した。

 岡田氏は「李下に冠を正さず(疑われるようなことは初めからしない方が良いの意)だ。ルールは変えていない」とだけ答えた。

 川内氏は常任幹事会後「岡田氏は途中で急にルールを変更している」と不満を示した。瑞慶覧長敏衆院議員も9日、岡田幹事長と面談し、県知事選の運動制限基準があいまいで県連内に困惑が広がっているとし、基準の明確化を求めた。

2010年11月10日 琉球新報


「李下に冠を正さず」ってのは『古楽府』の「君子行」に見える言葉ですが、こんな故事があります。

斉の国に虞姫(ぐき)という、「心配姫」とか「クヨクヨ姫」という名前の女の人がいて、威王の寵愛を受けていたんですが、あるとき、王の家臣が悪事をはたらいていることに気がつきました。本当に悪事が存在したのか、「クヨクヨ」の「心配」の取り越し苦労なのか、実のところ分かったものではないのですが、とにかく王にひと言言っておいた方が良いと思ったんで、注意しておくことにしたんですが、王は女が政治に口出しするとは生意気だ、と思ったのか、また例の「クヨクヨ」が始まった、ウゼェ、と思ったのか知りませんが、虞姫を捕まえて牢屋に入れちゃいます。

その時の言い訳が「王様のような立派な人物は大きな問題が起こる前に未然に防がないといけません。権謀術数の渦中でいつ陥れられるか分からないんですから他人から疑いをかけられるようなことがあってはなりません。例えば瓜の畑の中で靴を履き替えてはいけません。瓜泥棒の容疑をかけられます。李の木の下で冠を直してはなりません。李の実を盗んだと思われてしまいます。特捜部のお調べを受けるようなことになったら大変です。いくら本当のことを主張しても絶対に聞き入れてくれません。証拠なんてあってもなくても同じことです。そら秘書が捕まった言わんこっちゃないわ」

途中で話がおかしくなりましたが、「クヨクヨ姫」がその後どうなったのかはともかく、後に威王はイケメンの鄒忌の奨めは聞き入れて自分を批判する意見には褒美を採らせることにしたんですからホモかもしれませんが、諫言を容れるというのは古来から名君の条件であります。

「クヨクヨ姫」の言うことももっともなようですが、それならば先ず自分が王様に忠告などしないのが一番なのですから、やはり浅はかな考えとしか言いようがありません。岡田さんもその容姿は奇怪にして鄒忌に遠く及ばないものの、考えの浅いことでは虞姫とタメを張ります。実際のところ川内さんのようなのが民主党の「遺伝的多様性」を確保しているので、「処分」などと言い出すのも愚かなことでしょう。現在の執行部の遺伝子が党全体に蔓延したら、煮ても焼いても喰えないので絶滅するしかありません。アメ公に飼育してもらうつもりなんでしょうけど頭の中はプリオンで一杯だ。


posted by 珍風 at 12:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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