2010年11月23日

不当老荘行為または青き卑下の虐殺

そうこうしている間に、竹原さんと「日本創新党党首」が産經新聞紙上で意気投合しているのが目につきました。

往復書簡】地方自治の実態とは ブログ市長VS日本創新党党首

 鹿児島県阿久根市や名古屋市で、首長と議会の対立が有権者を巻き込んだリコール(解職・解散請求)手続きに発展するなど、地方行政に異変が起きている。「ブログ市長」と呼ばれる阿久根市の竹原信一市長(51)は地方議会や公務員制度改革で専決処分を乱発し、議会との衝突が絶えない。地方自治の改革はなぜ激しい対立を生むのか。竹原市長と、改革派首長といわれた山田宏・元杉並区長(52)=現日本創新党党首=が地方自治の実態を語った。

2010年11月2日 産經ニユース
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101102/lcl1011022242008-n1.htm


とは言うものの、実際にお二人が「語っ」ているのは「地方自治の実態」というよりは「痴呆自慰の変態」というようなものでして、竹原さんが

そもそも公務員という特別な身分は必要ありません。民間と同じ仕事をしているのに、なぜ公務員だけ身分が保障されているのでしょうか。
 逆に仕事のブレーキになっているなら、市役所まるごと民間に任せて、業績が悪ければ会社を代える形をとるべきです。私に対するリコール運動は、改革に反対する労働組合が中心です。職員が解雇されてもいい状態を作り、組織の健全さを維持して役所が社会を最優先する形に改めなければなりません。


と「語」れば、山田さんも

 民主党政権になっても地方分権は進みません。権限だけでなく税源移譲が必要で、公務員削減と並行して進めるしかありません。国がやっていたことで地方ができるものは地方に任せ、公務員を減らす。その分、税源も移譲していく。10年もやれば地方分権は着実に進みます。公務員制度改革ではなく、単純に公務員を減らすことが重要になってきます。


と答える山のこだまの嬉しさよ、あとは言えない二人は首切り。

竹原さんは「職員が解雇されてもいい状態を作」ると「組織の健全さを維持」できると言っていますが、なんでそうなるのかワケがわかりません。いくら市役所の職員がクビになってもトップが竹原さんでは「健全」とはほど遠いことになるのは明らかなのですから、竹原さんの言っていることは単に間違っていますが、山田さんになるともう間違ったり正しかったりというレベルではなくなっています。なんだか知りませんが「単純に公務員を減らすことが重要」なのです。理由はありません。

いずれにしても「労働者という特別な身分」においては「なぜ身分が保障されてはならないないのでしょうか」、というところがよく分からないわけですが、だからといって「公務員」もそんなに「保障」されているというわけではありません。「公務員」であろうが「民間」であろうが実際には原則として労働者諸君の身分は「保障」されていません。山田さん式に「単純に」言えば、「保障」されていない故に喧嘩をしてもよいことになっています。ただし「公務員」の場合は喧嘩を始めると周りの人が迷惑をする、ここで「周りの人」というのは一般の住民とか、もっとエラい人を含む本当に「周りの」人たちですが、そういうワケであまり喧嘩をしないようにしてあるようですが、それだけのことです。

竹原さんも「公務員だけ身分が保障されている」わけではないという実例を2つも身の回りに置いていながら全然わかってないところが実に嘆かわしいわけですが、その点山田さんはさすがです。ほとんど似たり寄ったりです。「民間」だろうが「公務員」だろうが、とにかく「削減」、「減らすことが重要」だというのですが、「国がやっていたことで地方ができるものは地方に任せ」たら、国が一ヶ所でやっていたことを各地方自治体でやることになりますから、地方公務員の数は増えなければなりません。しかしその辺の「複雑」な計算は山田さんが追いかけて行けるレベルではないようですし、その必要もないようなのです。

ところで尖閣諸島のおかげですっかり忘れられていた日本明神礁、じゃなかった日本狭心症が最近注目されているのは、なにも山田さんのヘキサゴンな脳具合が面白がられているというワケではなく、専らスポンサーが話題作りをしてくれているからだといいます。

AOKI労組が救済申し立て 「違法な勧奨で8割脱退」


 大手紳士服店チェーン「AOKI」を展開するAOKI(横浜市)の労働組合「AOKIグループユニオン」は16日までに、組合員が会社側から違法な脱退勧奨を受けたとして、神奈川県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。

 同ユニオンの上部団体UIゼンセン同盟によると、今年6月には約1640人いた組合員のうち、8割を超える約1380人がこれまで4カ月間に脱退したという。審査で不当労働行為が認められれば、県労委が救済命令を出す。

 UIゼンセン同盟神奈川県支部によると、AOKIの複数の店舗を統括するマネジャーが6月下旬ごろから、同ユニオンの組合員に対し「組合を脱退しないと異動させる」「退職してもらうこともある」などと脱退を求めていた。今月2日の団体交渉でAOKI側は「違法なことはやっていない」と主張したという。

 AOKIホールディングスのホームページなどによると、1958年に長野県で「洋服の青木」として創業。紳士服販売の大型店舗を全国にチェーン展開して会社規模を拡大させ91年、東証1部に上場した。売上高は業界2位。グループ全体に従業員が約2660人いる。

2010年10月16日 共同


去年はやはり紳士服の「コナカ」が、UIゼンセン同盟とグルになって全国一般東京東部労組コナカ支部を潰しにかかっていましたが、「AOKI」ではそのUIゼンセン同盟さえ容赦なく排除しようとしています。この「AOKI」を運営する株式会社AOKIの持ち株会社である株式会社AOKIホールディングスの会長が青木擴憲さんで、この青木さんが山田さんたちにお金を遣っていることが『週刊朝日』に出たりしています。

まあ、山田さんの言っていることと青木さんのやっていることに矛盾はありませんから、言行一致で大変に感心なことではあります。もっとも、青木さんは労働者が就業時間外にも息をしていたりすることが気に入らないのかも知れませんが、それよりも民主党を指示する連合の中心であるUIゼンセン同盟が自分のところに浸透しているのはもっと気に入らないことでしょう。経営者の政治趣味でワリを食う労働者諸君は気の毒ですが、そんなことなら労働組合はいろいろありますから、全国一般とかだったら青木さんも文句を言わないかも知れません。

いや、青木さんもその知性は山田さんや竹原さんとあまり変わりませんから、そういうことも大いにあり得ることです。たとえば青木さんが思想問題を語れば即ちこのような惨状を呈すること請け合いなのです。

AOKI:青木擴憲会長「老荘思想から今の日本の教育を」家庭教育DVDを日本家庭教育協会に寄贈


 衣料品事業などを展開するAOKIグループが24日、老荘思想研究家の第一人者、田口佳史さんを監修に迎えて制作したDVD「親子で学ぶ人間の基本 中国古典で読み解く人間の本質」3500セット(約1億円相当)を、一般社団法人「日本家庭教育協会」に寄贈した。青木擴憲・AOKI会長は「老荘思想から今の日本の教育がどうあるべきか考えてほしい」と語った。

 DVDは、創業50周年を記念して08年に制作されたもので、4000年にわたり受け継がれている中国古典思想の「四書五経」を基に、基本的な道徳や礼儀、生きるうえでの知恵や姿勢を家庭で学べるよう、田口さんがイラストと共にわかりやすく解説。俳優の江守徹さん、市毛良枝さんがナレーションを担当した。AOKIグループは「わが国伝統の家庭教育を復興し、より良い日本を再構築する」という同協会の設立趣旨に賛同し、寄贈した。

 贈呈式は東京都港区の「アニヴェルセル表参道」で行われ、日本家庭教育協会会長補佐でセコム会長を務める木村昌平さんは「将来の日本を思う志をいただいたと思います。日本に3000強ある図書館に寄付し、普及に努めたい」とお礼の言葉を述べ、DVD監修を務めた田口さんは「現代社会は子育ての根幹に対する質問に応えられていない。学校教育で重要なことは、子供が理解できるかできないかではなく、江戸時代でやったように人間の基本を教えるべき」と理念を語った。

2010年9月24日 毎日新聞デジタル


田口佳史さんが「老荘思想研究家の第一人者」というのはどうかと思われますが、実際には株式会社イメージプランという企業研修屋さんであり、山田さんに頼まれたのか山田さんを騙したのか知りませんが例の「杉並師範館」の理事長におさまっているところです、来年の3月までは。青木さんによれば「四書五経」は「老荘思想」なんだそうですが、これは田口さんが言ったことをそのまま繰り返しているだけなんでしょうが、さすがは「第一人者」、いくらなんでもそれはどんなもんか。

四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」、五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」ですが、五経はもと「詩経」「書経」「儀礼」「楽経」「春秋」であって、後に「楽経」が失われてその注釈である「楽記」が、「儀礼」の注釈である「礼記」に収められて一本化される一方で、哲学的なバックボーンとして「易経」が取り入れられた段階で儒学に対する老荘思想及び道教の影響が決定的になったようです。

まあ一応「バックボーン」ですから、そのことをもって儒道一元を主張するのは勝手とはいえ、やはり儒教の中で「老荘思想」は後付けの理屈でしかありません。そう考えると「四書五経」がイコール「老荘思想」みたいに言うのは間違いでしょう。とはいえ、間違いと気違いは江戸の華ですから落語でも聞いていれば良いようなところ、青木さんは「人間の基本」に1セット3万円という値段をつけて売ろうてえんですから、やはり「学校教育で」「人間の基本」が「理解できな」かったことは間違いありませんが、それはあまり「重要」ではないんだそうで、まあ誰もこんなDVDは観ないでしょうから教育上の悪影響も少ないでしょう。


posted by 珍風 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。