2010年12月20日

駅前資本主義

取手・通り魔事件「高校時代のアンケートで傷ついた!?」


   包丁2本を持ってバスに乗り込み、通学途中の中・高校生14人にケガをさせた茨城県・取手市の通り魔事件。「とくダネ!」は犯人の斎藤勇太の人物像を追った。

   レポーターの大村正樹は、8分間に及ぶ犯行は、1年前から計画されていたようだと報告。「幸いにも、被害にあった大半の人は軽傷で、一番重い人でも全治3週間とのことでした」と伝える。

   さらに、番組は斎藤の高校時代の卒業文集のアンケートを紹介。ストレスを溜めやすいタイプには第1位で斎藤の名が、事件を起こしやすいタイプでも第4位に斎藤の名があると報じた。

   柴門ふみ(漫画家)はアンケートの設問に首を傾げた。
「なんでこんなアンケートを行ったのかわからない。卒業文集はいつまでも残るものだから、本人は傷つくでしょう」

犯人はいずれも20代

   メインキャスターの小倉智昭「犯人の斎藤は自分を終わらせたかったと話しているようだが、終わらせるなら自分ひとりで終わらせればいい」

   コメンテーターの夏野剛(慶応大学特別講師)も「自分が上手くいかないことを社会のせいや、他人のせいにすることは卑怯なことだ。辛いこともあるだろうが、しっかりと自分と向き合っていく必要がある」と語る。

   秋葉原とJR荒川沖。そして、今回の取手通り魔事件といずれも犯人は20代。若者に何が起きているのか。

J-CASTテレビウォッチ


小倉さんが「自殺しろ」と言っています。みんな自殺しましょう。それにしても「高校時代の卒業文集のアンケート」ってのはよく出て来ますよね。柴門さんはそれを原因にしたいようですが、皆さん気をつけましょう。斉藤さんは「第4位」でしかありません。上に3人いるのです。早いとこその3人を捕まえて「自殺」させた方が良いのではないでしょうか。

その一方で斉藤さんは「ストレスを溜めやすいタイプ」1位ですから、高校生の皆さんは「ストレス」と「犯罪」の間に相関があると考えていることが分かるわけですが、たしかに「溜め」ていたことは間違いないようです。

“高校卒業後10回以上転職”


茨城県取手市のJRの駅前で、バスで通学途中の高校生らが包丁で切りつけられるなどしてけがをした事件で、警察のその後の調べで、逮捕された男は、8年前に高校を卒業したあと、少なくとも10回以上の転職を繰り返していたと供述していることが分かりました。男は「これまでの過去に不満があった」とも供述していて、警察は詳しい動機の解明を進めています。

2010年12月19日 NHK


ただし1年前にクビになって以来就業していないのですから、実際には7年間で10回以上ということになります。

取手バス襲撃「リストラされて」1年前に犯行決意


取手市のJR取手駅前で路線バスの中高生らが切りつけられ14人がけがをした事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された守谷市本町、無職、斎藤勇太容疑者(27)が「1年前に会社をリストラされ、包丁を購入し犯行を決意した」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。県警は斎藤容疑者が、同駅前のバスを狙って犯行に及んだ経緯について調べを進めている。同日、斎藤容疑者を水戸地検に送致した。(19面に関連記事)

斎藤容疑者は「県外で(犯行を)実行しようとも考えた」と供述していることも分かった。

捜査関係者によると、斎藤容疑者は「リストラされ仕事を探したがうまくいかなかった」などと供述。100円ショップのようなところで包丁を購入したという。事件の2日前に守谷市内の自宅を出た後、取手市周辺で路上生活をしていたとみられる。「公園や屋根がある場所で野宿をしていた」と供述しており、逮捕時、所持金はほとんどなかった。

犯行時はバッグを持ち、凶器の文化包丁のほかに所持していた果物ナイフは服の中にあったことも判明した。ナイフは逮捕の際に警察官が取り上げた。包丁については「事前に購入した」と供述しており、県警は入手先の特定を進めている。

斎藤容疑者は取手市内の県立高校の卒業生。県警は、斎藤容疑者が駅に不特定多数の人が集まる時間帯を把握した上で、高校生の乗客が多いバスを標的にした可能性があるとみて動機を調べている。

斎藤容疑者は約3年前に母親を亡くし、現在は父親と2人暮らしだった。

父親は県警の調べに対し、斎藤容疑者を最後に確認したのは「15日の昼間だった」と話している。

斎藤容疑者は送検のため、18日午前11時半ごろ、取手署で捜査員に付き添われて車両に乗り込んだ。青色の上下に茶色のサンダル姿で、緑色のジャンパーを頭にかぶり顔を隠していた。

2010年12月19日 茨城新聞


最近では就職はおろか就業を継続する事も困難です。企業の従業員への要求水準は異常なまでに高まっており、それは管理職から末端の派遣やバイトに至るまで同様です。簡単にクビを切られたりすることは珍しい事ではないので「就活」は入社後も継続します。「同僚」も「先輩」も雇用を巡る競争相手なのであって、殺し合いが基本の関係ですから、「ストレスを溜めやすい」人が耐え切れなくなって辞めて行く事も珍しい事ではありません。「10回以上転職」なんて簡単な事です。

こういうことは普段TVでやらないようですからみんな気にしないわけで、ついこの間までは極めて脳天気な発言もそれなりに許容されていた模様です。

就職未定学生「反省を」「コネ使え」…長野市長


 長野市議会の12月定例会の一般質問で、就職先の決まらない学生に対するアドバイスを求められた鷲沢正一市長が「一番大事なのは反省すること」などと述べた。

 共産党市議団は16日、「市長として不適当」として発言の取り消しを求める申し入れ書を提出した。鷲沢市長は10日の答弁で、「就職活動をしたことがなく、私が答えるのは不適当」とした上で、「社会に文句を言っても何のプラスにもならない」「自ら反省することで、自分は何を求めているか、あらゆる手段を使ったか、いろんなコネを使ったかとか、そういうことがあると思う」と発言した。

 同市議団は申し入れで、「就職は子供の責任ではない。若い世代にコネという言葉も適当ではない」と指摘したが、鷲沢市長は「反省することは大事。コネを使うのが何が悪いのか」として撤回しなかったという。

2010年12月18日 讀賣新聞


これは12月10日の発言ですから、「事件」の影響を受けてない時の事です。もっとも、バブル最盛期に早稲田大学を卒業後、易々と東京ガスに就職して以来順風満帆の人生を送られ、今では「慶応大学特別講」なるアカデミックな肩書きで無知な大衆を騙しつつあるドワンゴ常勤顧問の夏野剛さんなどは「事件」の後でも同じようなことを言ってのけているようですが、バカは放っとく。

もちろん経済界も負けてはいません。

雇用・投資拡大の「約束」拒否=法人減税で−経団連会長


 日本経団連の米倉弘昌会長は13日、2011年度税制改正の焦点である法人税率引き下げに関連して、減税と引き換えに経済界が雇用・国内投資の拡大を約束するべきだとの意見が出ていることについて「資本主義でない考え方を導入されては困る」と述べた。個別企業が将来の雇用・投資規模を確約することは、株主への責任などから無理であり、「約束」を明確に拒否した発言だ。

 都内で記者団に語った。米倉会長はさらに「新成長戦略に書いてあること(経済活性化に取り組む方針)をないがしろにするのは、政府の『自己否定』だ」と言明。法人税率の5%程度の引き下げに踏み切らなければ、政府の経済運営は一貫した姿勢を欠くことになると指摘した。 

2010年12月13日 時事


法人税が下がっても雇用を拡大する気など毛頭ない、とはっきり言っています。じゃあ減税しなくても良いのではないか。

「法人減税5%では力不足」桜井経済同友会代表幹事


 桜井正光経済同友会代表幹事は14日の記者会見で、平成23年度税制改革で法人税の実質5%減税が決まったことについて「高い日本の法人税率が企業の競争力強化のネックになっているというメッセージを発した点で評価できる」と歓迎の意を示し、「これだけの財政難の中、強い意志で(政府が)やってくれたことに積極的に応えることが大事だ」と語った。

 ただ、政府の期待通り減税で企業の雇用や投資が増大するかについては「経営者としてなんともいいようがない。法人税だけの話ではなく成長戦略の実行にもかかわってくる」と話し、「5%の下げでは力不足。投資や雇用の増大を確約するわけにはいかない」との見解を示した。

 桜井氏はまた「5%の減税をするために経済界は6500億円分の財源を捻出している。これだけで(減税効果は)半分の2・5%しかない」と指摘。そのうえで「実質半分の効果でも企業努力は続けていきたい」と述べた。

2010年12月14日 産經新聞


どんだけ減税すれば良いというのか、こんなことを言ったらいくら日本に忠誠を誓う国民でも法人税の減税には拒否反応が起こるだろうとか、そういう心配はまったくしていないようです。国民の皆さんはそれだけバカにされているわけですが、雇用問題が前景化されていない限りはこういうことを言っていて平気なのです。

日本では失業者がデモをするとかそういうことはあまり頻繁に行なわれることはありませんし、あってもろくに報道されないので誰も知りません。雇用の深刻や労働の窮状は「事件」でも起こらない限りは人々の意識にはのぼらないのです。当の労働者の意識にものぼらないくらいですから大したもんですが、経済的変動のクッションとして扱われる労働者は「不満」のダムとして頑張る事が期待されているので、「意識」することは危険です。「意識」した途端に引きこもって小倉さんの期待通りに自殺するか、包丁一本晒に巻いてバスに乗るのも修羅場の所業。

このような条件では犯罪が有効であるようです。犯罪だけが有効であるといっても良いでしょう。警察は犯罪を抑止する事が出来るかも知れませんが、犯罪の有効性を減殺する事は出来ません。マスゴミで漫画家や「大学講師」が何かお喋りをして正当化に努めても無駄な事です。犯罪はただ行なわれるのであり、犯人が釈明を求めても犯罪は釈明を求めません。副社長が刺され、女子高生が切られ、会社員が轢殺され、通行人が刺されるのであり、それが「資本主義である」ということなのであり、そしてそれはただそれだけの事です。いたるところで抜き身の「資本主義」が猛威を振るうことが期待されているのです。


posted by 珍風 at 21:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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