2011年01月05日

「合格点」の人材の雇用促進

菅政権はいよいよ雇用対策に本腰を入れ始めた模様です。

TPP交渉参加に意欲=菅首相


 菅直人首相は5日午後、都内で開かれた経済3団体主催の新年祝賀パーティーであいさつし、環太平洋連携協定(TPP)について「農業改革などの課題を乗り越えて突き進むことなくして、日本の再生はない」と述べ、交渉参加に意欲を示した。


 また、2011年度から実施する法人課税の実効税率5%引き下げを念頭に、「努力をして稼いだお金をため込むのではなく、有能な人材を雇用して、優秀な人には給料を増やしていく攻めの経営をお願いする」と経営者側に注文を付けた。

2011年1月5日 時事


昨年、頸断連とかどーゆー会?は法人税が減税されても雇用は増やさないよと、まあ連中としては至極当然なことを宣うたわけですが、菅さん今日はおなじみのニューオータニですから、ちょっと勇気が出たんでしょうか、少しばかりお願いをしてみた次第です。これは菅さんにしては大変な決断です。これが精一杯なのであり、さすがの菅さんもこれ以上は無理でしょう。

そこで菅さんの雇用政策は「有能な人材を雇用して、優秀な人には給料を増やしていく」ということであることが明らかになりました。これは財界にとっては極めて重い課題です。ほとんどゼロに等しいと言っても過言ではありません。菅さんが勇気を振り絞ったのは見上げたものですが、その結果は何もしていないのと正確に同値です。

菅さんの投げかけた「注文」は、全ての企業で既に行なわれていることばかりです。実際のところ、経営者は「有能」な人を雇用して、「有能」でない人を雇用しないように気をつけているところであります。時として「有能でない」人を雇用することがあるかもしれませんが、それは失敗なのであり、何も「有能でない」人をワザと雇っているわけではありません。

大多数の経営者は「優秀」な人の給料を増やすことにもやぶさかではありません。その一方で「優秀」でない人の給料を減らすことにも同じくらい熱心であります。ただ残念なことに、彼等の経営する企業には「優秀」な人材が極めて少ないか、あるいは全く存在しません。結果として従業員の給料は減ることになりますが、それは仕方の無いことなのです。

菅さんは経営者にとって実行することが極めて容易な要請を行ないましたので、これは雇用問題の解決に向けての大きな一歩となるでしょう。要するに今までと変わったことは何もしなくていいのですから、それに越したことはありません。

もちろん、雇用問題というのは、とりわけ「有能でない」人の雇用をいかに確保するかという問題であり、「優秀でない」人でも生きて行ける様な賃金を得ることが出来る為にはどうすれば良いかという問題でもあります。菅さんの「雇用政策」は、その意味では何が「雇用政策」なのかよく分からない程度には「雇用政策」ではありません。

しかしながら今日などはまだお正月なのであり、お正月早々喧嘩は差し控えよう、というのが日本古来の心がけでもありましょう。もっとも、これは誰に対してもというわけではなく、飽くまで仲良くしたい人との間の話ですから、正月早々喧嘩をふっかけることが全くないというわけでもないようです。

そこで今日はお互いに仲良くすることにして、財界の方でも菅さんにお年玉をくれてやることにしました。

消費税、TPPで決断と実行を=菅政権に「合格点」−経済3団体


 日本経団連、日本商工会議所、経済同友会の経済3団体トップが5日、都内のホテルで年頭記者会見を行った。菅直人首相が4日、消費税増税を含む税制改革の方向性や環太平洋連携協定(TPP)への参加の判断時期を「6月ごろ」と改めて言明したことに関連し、3団体首脳は「決断し、実行あるのみだ」(桜井正光同友会代表幹事)などと述べ、重要課題での首相の指導力発揮に期待感を示した。

 昨年6月に発足した菅内閣への評価は、「合格点」(米倉弘昌経団連会長)「まあ60点」(岡村正日商会頭)「いろいろあるけど50点」(桜井代表幹事)と、まずまず。米倉会長は「毎年、首相が変わるようではいけない」と指摘、国政の重要問題に落ち着いて取り組むため現政権を支持する考えを改めて明確にした。

2011年1月5日 時事


「60点」や「50点」が「まずまず」なのかどうか、その手の点数とは縁がなかった僕にはよく分かりませんが、というのはかなりウソですが、まあ「赤点」とかではないと。何だか知らないけど「合格点」なんだそうです。お正月ですからご祝儀みたいなもんかもしれませんが、滅多なことでは「有能」とか「優秀」とは認めない人たちの言うことですから、なんとなくエラくなった様な気がするかも知れません。

なんといっても「毎年、首相が変わるようではいけない」というのは、菅さんに対する最大の褒め言葉なのです。もっとも、評価が高いのは「消費税」とか「TPP」で、その時期を「6月ごろ」と明確に区切ったところらしいのですが、この点、なんというか勇気があるというか何というか、先の見え透いた話ではあります。

民主党はおそらく統一地方選挙で惨敗を喫することになりそうで、そうなると解散の「か」の字も「い」の字も「さ」の字も「ん」の字も出て来たりするわけです。ところで菅さんは去年の6月には、消費税増税に関して「国民の皆さんにしっかりと判断をいただく」とか言っていたわけで、しかもしれは「政治家が政治生命をかけて申し上げていること」なんだそうですから並大抵の覚悟ではありません。

これはつまり菅さんは統一地方選で負けた挙げ句、「消費税増税」と「TPP参加」を主張して総選挙に臨む、と言っていることになります。誠に勇気ある行いであるといえるでしょう。ほとんどキチガイです。

しかしながら、これで民主党政権がなくなったとしても、それは菅さんの「負け」ではありません。菅さんは小沢さんを排除して「権力を掌握」しようとしますが、小沢さんを排除した民主党が「有能でない」「優秀でない」人の集まりであることにも気がついていて、政権が維持出来ない可能性を想定し、その条件の下で自分が生き残ることを考えている可能性があります。その場合には選挙で勝とうとしないこと、民主党政権自体を潰してしまうことによって次の政権の誕生を助けること、そしてアメリカと財界に媚を売っておくことが自己の「政治生命」を延ばすために有効である、と考えるかも知れません。上手くいくとは思えないんですが、菅さんにしては上等です。


posted by 珍風 at 21:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。