2011年02月08日

美しい東京の私

石原知事に出馬要請へ 自民系各種団体


 今春の東京都知事選をめぐり、都内の約300の業界団体で構成する自民党系の「都各種団体協議会」は7日、常任世話人会を開き、石原慎太郎知事(78)に4選出馬を要請する方針を決めた。近く代表者が石原知事と面会し伝達する。

 同会では、出席者から「民主の知事が誕生したら、事業継続が危機的状況になる」「対外的に物を言える石原知事しかいない」など続投を求める声が相次いだ。

 石原知事は進退を明言していないが、各団体の新年会などでは出馬を求める声が強くなっていた。都連もこれらの業界団体を通じ、働きかけを強めていく。

2011年2月8日 産經新聞


やはり『産經新聞」はこうでなくっちゃいけません。実に見事なもんであります。ほとんど尊敬すべきだと言って良いでしょう。「自由が危ない」などと言って失笑を買っている場合ではありません。

これこそ見出しの鏡だと言って良いでしょう。ウソは一文字も書いてありませんが、しかし嘘八百です。見出しによれば、「自民系各種団体」が石原さんに出馬要請をしたようです。「自民党系」の「各種」の「団体」がです。ということはつまり、何だか知りませんが、とにかく沢山の、色々と「各種」の「団体」が方々で石原さんに出馬を要請しているのに違いありません。

ところが見出しだけを見て記事を読まない者は幸いなるかな。実際には石原さんに出馬を要請しているのは「各種団体協議会」というたった一つの組織なのですから、何だか急に寂しくなってしまいます。

中川雅治さんによれば「東京都各種団体協議会は昭和46年に設立され、自民党を支援する東京都内の様々な業種の業界団体300余で構成されています」んだそうであります。
http://www.nakagawa-masaharu.jp/report/20/0624kakusyudantai.html

しかしそんなことは天下の『産経新聞」にも書いてあります。何だか知りませんが東京には「自民党系」の「業界団体」が300位存在するということであります。もっともその「業界団体」は、各業界として独自の利害関係を主張することなく、300もの「業界団体」が集まって一致協力しているというのであります。これはいかにも不可思議なことであります。

「各種」の「業界団体」同士の間で利害の葛藤などは存在しないのでしょうか。てゆーか相互に関連性のない「各種」の「業界」の「団体」がいかにして「協議」を通して一致し、例えば石原さんに都知事選に出てくれなどという「方針」を「決める」ことができるのか、よくわかりません。

なにしろ石原伸晃さんによれば、そこには「トラック、タクシー、歯科、医科、看護、介護、食品、不動産」などという「分野が広い各種」というよりは単に「雑多」なだけの「業界」の「団体」が参集しているというのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Jv1amEEsqaE

実際のところこの寄せ集めは自民党東京都連、てゆーか石原伸晃さんのマシーンです。というよりはむしろ、「東京都各種団体協議会」というのはただの自民党員の集まりに他なりません。自民党の幹事長自らパパに助けてくれと言っている、大変に微笑ましい親と子の関係が垣間見える、てゆーか衆人環視の中で恥ずかしげもなく展開するのです。

当の石原(父)は石原伸晃ってのは「誰ですかそれは? 勝手なこと言ってるらしいけどさ、はあ。それはそれでいいでしょう。彼には彼の責任があるだろうから。世の中には人材、もっとたくさんいると思うよ」などと言っていますが、石原さんの言うことを真に受ける人はいません。

しかしながら、もちろん石原伸晃さんが自民党の中で威張るには未だに親の七光りを必要とするという事情もあるんでしょうが、都知事選に際して自民党には「人材」がいない、「世の中」にはいるかもしれませんが、自民党には金輪際どこを探しても影も形も見つからない、という事実を見過ごすわけにはいかないでしょう。

もちろん、石原慎太郎さんが息子に、ひとつそっちの方から「要請」を上げてくれ、と頼んだ可能性も否定出来ませんが、どちらにしろ権力にしがみつく石原親子の動きは多分に恥ずかしいものであって、見るに耐えない醜態であるといって良いでしょう。

78歳にもなってこんなことをしている石原さんに対しては、「お前はムバラクか!」というツッコミを誰かがすると思いますが、まあ、少し若いようであるとはいえ、どうせ近いうちに死ぬわけです。もちろん早いに越したことはありませんが、「醜態」というのであれば石原慎太郎さんは今までにも散々それを、しかも世界中に晒してきています。今になってちっとやそっとみっともない真似をしたところで誰も驚きません。もちろん自分自身に恥じることはないでしょうな。

そして僕たちは「日本ってのはエジプトあたりと一緒かよ」と言われたら、「エジプトあたりと一緒にされては先方に申し訳ありません」と言うことが出来まるのです。つまり謙譲の美徳と日本の民族的独自性を誇示するよい機会であります。なにも石原さんは当選する必要はありません。出馬するだけで、ほとんど目を疑うほどの独特な日本的美の体現であります。


posted by 珍風 at 21:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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