2011年04月08日

ニセモノを洗え

「生産者や漁業者に責任ない」森田知事 風評被害防止や補償など農水相、厚労相に要望
 

 東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴い、県内の農水産物に風評被害などが出ていることを受け、森田健作知事は8日、東京・霞が関の農林水産省と厚生労働省を訪れ、鹿野道彦農水相に対し「生産者や漁業者に責任はない。仮払いなど補償をしっかりやってほしい」と風評被害防止を含め、急ぎ対策を講じるよう求めた。細川律夫厚労相には放射性物質の基準値緩和を要請した。

 森田知事は両大臣に、出荷制限措置や風評被害などを受けた人への補償内容を明確にすること、流通業者や消費者に正しい情報を提供することなどを求める要望書を提出した。

 農水省で森田知事は、鹿野農水相に「生産者らは将来に不安を抱いている」として、対策方針を早急に示すよう求めた。これに対し鹿野農水相は「迷惑をかけ、政府の一員としておわびする。しっかりと対応するのが責務と思っている」と、対策を進めることを約束した。

 続いて訪れた厚労省では「日本の放射線の基準値は厳しい」と基準緩和を細川厚労相に要請した。森田知事によると、細川厚労相は将来的な見直しの検討に言及したという。

 放射性物質での汚染問題をめぐっては県内のJA、漁協、森林組合、生協で構成する県協同組合提携推進協議会が7日、風評被害防止や補償などに関する早急な対策を求め、要望書を森田知事に提出している。

2011年4月8日 産經新聞


流石は偽二段であります。農業者などは作物の「安全性」を盛んにアピールしているにも拘らず、「基準緩和」を「要請」してしまいました。しかしこれは「危険」を「安全」と呼び替えるに過ぎません。消費者は「安全」だと言われているのが信用出来ないでいるところ、これでは益々不信を高めるばかりです。

まあ森田さんなので仕方がないといえば仕方がないのですが、邪魔をするくらいなら出てこないでくれと思う人もいるでしょう。しかしながらTVなどでは相変わらず「安全」だと言ってホウレンソウを水で洗ってみせたりしているようですが、そんな事をしても何の効果もない事は明らかであります。

僕は何も放射線の計測に際しては

野菜等の試料の前処理に際しては、付着している土、埃等に由来する検出を防ぐため、これらを洗浄除去し、検査に供すること。
なお、土、埃等の洗浄除去作業においては、汚染防止の観点から流水で実施するなど十分注意すること。

厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課
「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に基づく検査における留意事項について


というような「事務連絡」が遵守されており、したがって洗っても「放射能」が公表されている数値から減るわけじゃないんだとか、そういう事を言いたいわけではありません。森田さんちはどうか知りませんが、大半の御家庭では普段から、買って来た野菜は水で洗う事にしているようです。

ちなみに野菜を洗浄した場合、「放射性降下物の50〜60パーセント」が除去される、とチーバくんが言っています。
http://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/faq/05-yasai-chui.html

したがって泥付き野菜の放射性物質は公表されている数値のおよそ倍であるということになります。これは土壌の汚染が作物自体の汚染とほぼ同程度である事を意味するでしょう。この場合、「流水」に含まれる放射性物質が測定値に及ぼす影響は無視されていますが。試験場では水道水を使用しないということも考えられます。水道水で洗った場合はそれに「由来する検出」を防ぐ事が出来ません。しかし残念な事に大半の御家庭では野菜を水道水で洗っているようです。

もとよりより安全な選択をしようというのは消費者の当然の行動であります。消費者が「安全」な農作物を購入しないからといってTV如きに何だかんだ言われる筋合いはありません。生産者の「風評被害」の責任は、一重に東京電力が負うものです。消費者が東京電力のために発癌性物質である可能性の高いものを摂取しなければならない義理は全くありません。たまに電気を止められるからといってそこまで卑屈になる必要はないでしょう。

むしろ海外の報道に文句をつけたり、「インターネット上の流言飛語」に「適切な対応」を「要請」したりする政府の姿勢が、連中の言う「安全」の信頼性を益々下落させている事に注意しなければなりません。

そうは言っても折角育てた野菜を得る事も出来ずに潰してしまうのは気の毒な事であります。生産者の生活の問題もあるでしょう。東京電力に責任を問うのは当然としても、東京電力が責任を果たす事を期待出来るかどうか分ったものではありません。一から十まで徹頭徹尾信用出来ないと言っても過言ではないのです。

だからと言って嘘を言って野菜を売る事も感心出来ないところであります。ここはひとつ、本当のことを言ってしまえば良いのではないでしょうか。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと申します。何の事やら分かりませんが、少なくとも首都圏にお住まいの皆さんは、首都圏で取れた野菜を食べたところで大勢に影響がない、と言うことも出来るのではないでしょうか。

野菜に付いているものは土壌にも同じくらい降っているわけですから、環境中に存在する放射性物質はあなたにも付いていますし、家に入る前に玄関先で全裸となってシャワーを浴びたわけでもないのであなたのお部屋の中にも入ってしまいましたし、もう身体の中に入っていて、盛んに放射線を出しているところです。そこに少しばかりのホウレンソウやミズナが加わったところで大勢に影響ありません。もう手遅れなのです。いいから喰ってしまえ。

この方がより野菜の消費を促進するかも知れません。野菜の嫌いな人も意外と多いものですから「促進」は言い過ぎかも知れませんが、消費を抑制しない事は確かです。「危険」なことを「危険」と言っているのですから、「安全」の領域を拡張して「危険」の一部を取り込んで言いくるめようなどという姑息なところがなく、男らしい態度であるとも申せましょう。いちいち「おれは男だ!」と一言断っておく必要もないくらいであります。


posted by 珍風 at 22:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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