2011年07月13日

なでしこジャパンの秘められた恥部

期待満々?

段階的に原発依存下げ 首相表明「原発ない社会めざす」


 菅直人首相は13日夕、首相官邸で記者会見し、今後のエネルギー政策について、原子力発電の依存度を段階的に引き下げ、将来は原発なしの社会を実現すると表明した。現在、停止中の原発の再稼働は首相と関係3閣僚が最終的に政治判断すると強調。再稼働もあり得るとも述べたが、今冬までは原発の再稼働なしでも、必要な電力供給量を確保できるとの見通しを示した。

 退陣を表明した首相が、国の根幹に関わる重要政策の転換を主導するのは異例だ。しかし首相は福島第1原発の事故を踏まえ「未曽有の事故を体験した。原子力政策の見直しを提起するのは、その時代の首相としての責務だ」と語った。

 首相は「原発はこれまでの安全確保の考え方だけでは、もはや律することができない技術だ」とも指摘。「計画的、段階的に依存度を下げ、将来は原発がなくてもきちんとやっていける社会を実現するのが我が国の目指す方向だ」と述べた。

 国内の全発電量に占める原子力の割合は2009年度で29%。政府のエネルギー基本計画は30年までに53%にする目標を掲げている。首相は同計画の白紙撤回も表明した。ただ、原発依存度をいつまでに何%にするかなどの見通しは示さず、目標達成への具体策についても「何をやるべきなのかまずは計画を立てていきたい」と述べるにとどめた。

 定期点検で停止中の原発の再稼働については「経済産業省原子力安全・保安院の判断が国民に理解されると思えない」と強調。首相と枝野幸男官房長官、海江田万里経産相、細野豪志原発事故担当相の4人が最終的に可否を決める考えを示した。先に公表した政府の統一見解に沿った手続きを終えれば4人の判断で「再稼働を認めることは十分あり得る」とした。

 一方で当面の電力需給に関しては「ピーク時の節電や自家発電の活用などで十分に対応できる。この夏、冬の必要な電力供給は可能だ」とも指摘。停止中の原発の再稼働がなくても乗り切れるとの認識を示した。経産省などに電力供給に関する計画策定を指示していることを明らかにした。

 定期検査が終わる直前の「調整運転」段階にある北海道電力泊原発と関西電力大飯原発を巡っては、営業運転再開の是非を明言しなかった。

2011年7月13日 日経


例えば2009年の総発電量に占める原発の割合が「29%」だとして、これは原発は稼働中は発電しっぱなしになるんでその分が電力供給のベースになっており、その他の発電施設が需要に応じて運転されるようになっているということなのであって、そのように運用している、というだけのことです。

逆に言えば原発を全て停めると電力の29%が供給不可能になる、などということでは全くありません。「依存」とかいうとクスリとかそういう「なくてはならないもの」のような感じがしますが、禁断症状に苦しんだり死んでしまったりするようなことではないようです。

そしてそういう意味では、日本は現在でも「原発に依存している社会」ではありませんし、「原発がなければきちんとやっていけない社会」でもありません。むしろ原発の方が日本の社会のある状態に「依存」しているんだと言って良いでしょう。菅さんの言い方はその点で曖昧であって、現在停止中の原発の再稼動がなくても「この夏、冬の必要な電力供給は可能だ」と言っている模様ですが、一方ではやはり現在の日本は「原発に依存」していて、それなしでは「きちんとやっていけない」ものだと認識しているようで、そんな認識に原発は「依存」していたりするのです。

従って菅さんの「真意」は測り難いものがあったりするのであって、その辺は「まずは計画」というあたりを発表してもらわないことには何とも言えないのですが、実際に、例えば「腹案」のようなものがあるのでしょうか。というのも、「真意」の如何に関わらず、これは鳩山さんの「普天間」のようなことにもなりかねない一方で、「普天間」的なプロセスを踏む時間そのものが菅さんの「延命」の時間にもなりかねないような気もするわけですが。

それでも、菅さんがこんなことを言ったのは、一つには自民党の方で「脱原発」をやっている河野さんのことがあるかも知れません。仮に自民党が河野さんを押し立てて来るようなことがあれば菅さんは負けるのです。早いとこ「一定の」態度を示さなければならない、という判断は十分に理解出来ます。

もっとも、自民党にそんなことが出来るのかどうかはなはだ疑問です。自民党が甘い汁を諦めたら大半の議員にとってその党籍は無価値なのです。そしてそれを考えると、今回の事故が自民党政権下で起こらなかったことは不幸中の幸いであったと言ってしまっても良いくらいです。実際のところ、遅きに失したとはいえセシウム牛肉が流通していたことが明らかになったのであり、そんなことは自民党政権下では単に隠蔽してしまうに違いありません。自民党が現政権の事故対応のマズさを指摘するのは、隠蔽の手際の悪さを言っているのです。

しかし菅さんにも「隠蔽」したいことがないわけでもありません。例えばこんなことが「脱原発依存」のおかげですっかり目立たなくなったわけです。

陸山会事件:調書不採用 検察側の異議棄却−−東京地裁


 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人の公判で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は12日付で、多くの検察官調書を採用しなかったことに対する検察側の異議申し立てを棄却した。論告求刑公判は20日開かれる。

 検察側が証拠請求した調書は▽元公設第1秘書の大久保隆規被告(50)の2通▽元私設秘書で衆院議員の石川知裕被告(38)の15通▽元私設秘書の池田光智被告(33)の21通−−の計38通。地裁は6月30日付の決定で、供述の任意性に疑いがあるとして多くを採用しなかったため、検察側が異議を申し立てていた。【野口由紀】

2011年7月13日 毎日新聞


裁判所が検察調書をほとんど証拠採用しない、ということは、「国の根幹に関わる」重要な「転換」なのかも知れませんが、菅さんの方がもっとスゴそうなことを言ったので、誰も気がつきません。

もっとも、菅さんはそんな心配をしなくても大丈夫でした。NHKの『ニュースウオッチ9』のトップは、あろうことか女の人のサッカーなのです。蹴鞠のことはよく知りませんが、何かよほど重要なことがあったものと思われます。とはいえ事の重大性の評価というものはメディアによりけりで、『東京スポーツ』の1面トップは「海老蔵快諾「麻央出産シーン」1000万円で放送」が天下の一大事、堂々の重大事件として扱われているんですから世は様々であります。

そして「なでしこジャパン」は裏1面に回されているのであって、これが『東スポ』を凡百のスポーツ新聞と分つ独自性の発露であるとされております。普通のスポーツ新聞では「なでしこジャパン」が1面なのです。そしてそうするとNHKは要するにスポーツ新聞と同じである、ということが出来るでしょう。PCからも受信料を取るんだ、などと身の程知らずもいいところです。それは電車の網棚から拾ってくるべきものです。そしてスポーツ新聞の重要な機能が終電車における「ゲロの隠蔽」に他ならないという点も、凡百のNHKと変わるところがありません。臭いマンマン。


posted by 珍風 at 23:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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