2011年08月13日

日本縦断木片放射

心からおわび…陸前高田の薪使用断念で京都市長

 「せっかく五山の足並みがそろったのに」――。「京都五山送り火」で燃やす予定だった岩手県陸前高田市の松で作った薪から放射性セシウムが検出され、計画の中止が決まった12日、京都市や送り火保存会の関係者は落胆と戸惑いを隠せなかった。

 再度の使用中止について、京都市の門川大作市長は「陸前高田市をはじめ、被災地の皆様に悲しい思いをさせてしまい、心を痛めている。尽力頂いた皆様に心からおわびします」と肩を落とした。門川市長は、「(薪は)食品と違って国の基準はなく、国には早く基準を示してほしい」と繰り返した。

 薪を提供した福井県坂井市のNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」の東角操代表(53)は頭を抱えた。薪の売り上げを復興支援にあてる計画で、5月に陸前高田市の国の名勝「高田松原」から、津波で流された松を回収、販売し、7月中旬から、発送を始めたばかり。これまで薪を1本ずつ簡易検査し、放射性物質は検出されなかったという。「少しでも復興の力になればと始めた活動が、思いもよらぬ事態になって戸惑っている」と東角代表は語った。

2011年8月13日 讀賣新聞


さっきも言った通り、「放射能影響に詳しい」ばかりでなく生まれつき「松原」にも詳しい「専門家」様ですら「幹の内部にまで放射性物質が蓄積することはな」い、とおっしゃっていたわけです。表皮に付着していない、などとは一言も言っていません。そこは「専門家」ですから、上手いこと逃げを打つことが出来るように言うわけで、お話の「幹」ばかりに気を取られていないで「表皮」をもっとよく見ることが大切です。

おそらく「ふくい災害ボランティアネット」の代表である東角操さんという人は、いい人なんでしょう。本当は悪い人なのかも知れませんが、特に取り立ててずば抜けて頭が良いというわけではなかったようです。それでも東角さんは自民党の福井県議会議員です。こうなるとかなり相当に立派な人物を思い浮かべるわけですが、東さんは期待を裏切りません。2008年当時、東角さんは福井県議会の「原子力発電特別委員長」にてあらせられました。

「特別」な「委員長」なんです。なかなかどうも大したものです。そこでここに福井県の原子力安全対策課の作成した「第164回福井県原子力環境安全管理協議会議事概要」なるものがあります。どこにあるかというとあそこにあるわけですが
http://www.atom.pref.fukui.jp/ankan/164/giji.pdf

(福井県議会:東角原子力発電特別委員長)

・保安院がかなり厳しい指摘をしているが、安全文化というか組織風土の問題が大きいのではないかと感じている。

・日本原電や関西電力は、こういったトラブルが発生すると経営的に困る部分があるが、この2社とは違い売電事業者ではない原子力機構は、税金を投入されている組織であるためその点が甘いと思う。

・原子力機構を監督する保安院もまた行政だということで甘さがある。この辺がもう少し突っ込まないとこういったトラブルが次から次へと出てきてしまう。原子力機構は、一般の事業者のリーダーとしての役割を果たすべきなのに、現時点では足を引っ張っている気がしている。

・先ほど発言があったが、国の政策として、原子力、特にもんじゅに期待する部分は大きい。これから50年、100年たった時のエネルギー政策を踏まえた時に、このもんじゅの役割が非常に大事だということは理解しているので、組織的な考え方をもう一度根本的に見直してほしい。

・今回のダクトの問題についても日本原電や関西電力にも過去に近い事例はあったと思うが、それを原子力機構が勉強していなかったのではないか。そういったものを先回りして勉強してしっかり研究することで、事前に察知しなければいけない問題であったと思う。

・官の人間であっても、民に学ぶという姿勢をしっかりと身に着けてほしい。

・今回保安院から厳しい発言があったが、ことが起ってから検査するという姿勢だけでなく、先回りして突っ込んだ指導をして欲しい。原子力機構が見過ごしてしまうような点も先に突っ込んで指導する姿勢が必要だとと思うので、その点を少し注文させていただく。


「税金を投入されている組織」だから「甘い」という何の根拠も無い決めつけが自民党の面目躍如といったところですが、日本が「ひとつ」かどうかはともかく、原子力村は間違いなくどこへ行っても誰でも「甘い」ようです。「もんじゅ」の屋外排気ダクトに腐食孔が発見されたというトラブルがあったわけですが、やはり東角さんは「もんじゅ」に「期待」しているようです。「甘い」としか言いようがありません。

まあ県議会も「税金を投入されている組織」であることには変わりがありませんが、東角さんによると「官」よりも「民」の方が「事例」の蓄積があるから「勉強」しろということであります。大威張りであります。さすがは「特別」な「委員長」様であります。も、も、も、申し訳ございません!などと言わざるを得ません。ところで「事例」というのは村の方言では「事象」、要するに「事故」のことで、日本原電や関電では頻繁に事故を起こしている模様です。のんびりと「勉強」なんかしている場合ではないのではないか。

おそらく東角さんは率先して「民」から「勉強」なさっているようです。多分に「経営的」な要素の色濃い「勉強」をなさって来たご様子でありますから、松の木にセシウムが着いている、というような事態は想像すら出来ない、というような「勉強」の仕方です。そのような事態は「経営的に困る部分がある」からです。

そこで東角さんには悪気はなかった、という可能性があるかも知れません。悪気を持つほどの知識が無かった、とか誤った知識を注入されていた、ということでもあります。実際のところちゃんとした「勉強」はしていないようで、こんな人にエラそうにとやかく言われる日本原子力研究開発機構はいい気味ですが、どうせ大したものの入っていない「頭を抱えた」東角さんは、自身のブログでさっそく好都合な「専門家」の御意見にしがみつきました。

参考:今回のデーターによる専門家の見解の一部(毎日新聞社のHPより)
◇専門家 測定数値は「問題ないレベル」
 測定結果の数値について、専門家は「問題となるようなレベルではない」と話す。国際放射線防護委員会の主委員会委員、丹羽太貫・京都大名誉教授(放射線生物学)は「仮に表皮を1キロ食べ、全て体に吸収されたとしても取るに足らない線量」と指摘した上で、「意味のないクリーンさを求めた今回の判断は被災地の方々の気持ちを踏みにじるものだ」と指摘する。
 また、安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)は「五山の送り火は伝統的神事という性格を持つ。放射能がけがれのようにとらえられたのではないか。今回の件は科学の問題ではなく、文化の問題となっている。解決も文化的に行うべきで、犠牲者への追悼のセレモニーをやった方がいい」と提案する。【根本毅、須田桃子】

みさお物語「復興支援 薪+α」
http://blogs.yahoo.co.jp/mmh330hmm/63927010.html


内部被曝に「甘い」のは村人なら当たり前ですが、薪は何本もありまして、みんな表皮を剥かなければなりません。そうするとセシウム満点の表皮だけが何キロもそこに積み上がっているわけで、それをどう処理していいのか誰にも分かりません。いや、分かります。丹羽太貫さんが全部食べれば良いのです。決まってるじゃないですか。

「送り火」は「神事」ですかそうですか。安斎育郎さんは専門外のよく知らない「文化」なんぞのことに口を突っ込まない方が「科学者」としての知への謙遜が伺われて好感が持てるところです。「科学者」であればですが。何だかわかりませんが。「民」からいくら貰っているか知りませんが、しかし、こういう傲慢で馬鹿っぽい言い方が今後「価額者」間で流行するかも知れません。


posted by 珍風 at 06:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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