2011年10月13日

あやしいごはんを食べよう

福島 コメの風評被害対策で狂気へ


福島県が進めてきた収穫後のコメの放射性物質の検査が終わり、コメの作付けが行われたすべての市町村で国の基準を下回って出荷が認められました。福島県は、今後、コメの安全性を消費者にピーアールするなど風評被害対策を強化することにしています。

原発事故を受けて福島県が進めてきた収穫後のコメの検査は、12日、二本松市などを最後に終わり、すべての地点で国の暫定基準値を下回ったため、ことしコメの作付けを行った48市町村すべてで出荷が認められました。検査をした1174か所のうち82%に当たる964か所で放射性物質は検出されず、1キログラム当たり200ベクレル以上の放射性物質が検出されたのは、1か所にとどまりました。このため福島県は、県内産のコメの安全性は確保されているとしています。福島県は、今後、知事や職員が首都圏などの消費地に出向いてピーアールを行ったり、飲食店や学校給食で県内産のコメの積極的な利用を呼びかけたりするなど、風評被害対策を強化することにしています。

2011年10月13日 NHK


「風漂被害」だったら僕たちだって受けているんですからこれは他人事ではありませんね。関東の南半分にも年間1mSvどころか20mSvを超えちゃうところが沢山あるもんですから、これからはパチンコ屋の近所に落ちているお菓子を拾って食べるのは危険です。

まあ、かつてのおおらかな時代にはそういう餓鬼がいた、てゆーか今ここにいますが、現在では学校給食が道に落ちているチョコレートよりも危険なようですから餓鬼の躾も困難でありましょう。昔は危ないものを口に入れると怒られたんですが、今では危ないものを口に入れないと廊下に立たされるようです。

「呼びかけたりする」なんて書いちゃったりしていますが、「学校給食」については強制でしょう。学校の先生というものは、それが校長だろうが組合だろうが、要するに自分より上位の存在というものに対して盲目的に従順ですから、餓鬼どもに逃れる術はありません。そう考えると、餓鬼が毒を盛られていることを思えば、大人の人が「飲食店」で何を喰わされようとも文句は言えない、というわけです。

決して佐藤知事が気が狂ったとかそういうことではありません。米なんざ喰わなくたって死にゃしませんが、他人に米を喰わせないと死ぬ人たちがいまして、おそらくそういう人たちが自分の命を守るために必死になって他人の命を犠牲にしていたりするようです。例えば福島県には「福島県米消費拡大推進連絡会議」なるものがあって、これは「米を中心とした日本型食生活の普及・定着を促進する関係機関・団体等で構成」されているそうですが、この「連絡会議」の連絡先は福島県庁の農産物安全流通課内です。今年からこの部署は「農産物危険流通課」に改称されます。

そこで背後に存在するのは「米を中心とした日本型食生活の普及・定着を促進する」団体とかです。たとえば世の中には「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」なんてものがあります。もっとも、国民の皆さんは言われなくても毎日ごはんを食べているようです。中にはビンボーのためにごはんを食べられずに餓死する人もいますが、この団体は死にそうな人にごはんを食べさせてあげるわけではありません。死んでゆく人に「ごはんを食べよう」と「呼びかけたりする」ことはするかもしれませんが。

国民一人ひとりが米を通じて、わが国の豊かな食文化、美しい自然を将来に継承し、健康な生活が送れるよう、消費者をはじめ生産者、学識経験者、団体・企業、国や地方公共団体が一体となった国民総ぐるみによる運動を推進する。


というのがその目的です。「ごはん」というのは単なる食事ではなくて「米」のことのようです。もっとも最近では下手に「米を通じ」たりすると「将来に継承」というところが危うかったりするわけですが、他人に毒を喰わせて生き残る人たちの団体ですから、自身の「将来」についてあまり心配する必要はないようです。それはこんな人たちです。

会 長
林 良博
(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

顧 問
川勝 平太
(前会長、静岡県知事)

副会長
井戸 敏三
(兵庫県知事)
今井 通子
(医師・登山家)
木村 良
((社)米穀安定供給確保支援機構理事長)
松沢 成文
(神奈川県知事)
茂木 守
(全国農業協同組合中央会会長)
渡辺 文雄
((財)栃木県国際交流協会顧問)

理 事
足立 己幸
(女子栄養大学名誉教授)
合瀬 宏毅
(日本放送協会解説委員)
鳳 蘭
(女優)
嘉田 良平
(横浜国立大学大学院(環境情報研究院)教授)
伊達 公子
(プロテニス選手)
富山 和子
(評論家・立正大学名誉教授)
中畔都舍子
(全国地域婦人団体連絡協議会会長)
中村 靖彦
(東京農業大学客員教授・農政ジャーナリスト)
山根 香織
(主婦連合会参与)
平尾 誠二
(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー兼総監督)
松谷 満子
((財)日本食生活協会会長)

監 事
山下 俊史
(日本生活協同組合連合会会長)


いやはや大変に頼もしい顔ぶれであるとしか言いようがありませんが、「会員」には47都道府県全部と農協、米穀の流通・小売関係の団体、農機メーカー農薬メーカー肥料メーカー、米を使う製菓業者、酒造業者、炊飯器のメーカーから食品加工業者、外食産業など、まさに他人に米を喰わせないと死ぬ人たちの錚々たる集合体となっております。

まあ生活のためですし、ほんの去年くらいまでは「米」も喰ったところでさして害のない食べ物のひとつだったんですから別に何でもいいようなものですが、どうもこの人たちは礼儀を知らないので困ったものです。米を買って欲しければ消費者に頼めば良いようなもんですが

食生活の多様化、急速な都市化や核家族化の進展等に伴い、伝統的な食文化のよさが失われ、米の消費量も年々減少しています。この結果、栄養バランスの偏りから若い人を中心に糖尿病や心臓病などの生活習慣病が増加し、また水田の荒廃、農村の弱体化が進んでいます。
 こうしたなかで、私たち一人ひとりが、栄養面や安全面からごはんを中心とした日本型食生活のよさを見直し、“お米”を基本とした「健康的な食生活」を送っていくことがなによりも大切です。

「設立趣意書」


なんて、まるで米を喰わないヤツが悪い、と言わんばかりです。この人たちは自分でも米を沢山消費しているのでしょうか。そうだとすれば、米の喰い過ぎは精神に悪影響があるようですから注意するにこしたことはありません。餓鬼に喰わせる米にはセシウムが入っていますが、そうでなくても米には「先人たちが営々として築いてきた豊かな食文化、美しい日本の自然」という毒が入っていますから、頭の弱い人には禁物なのです。

それはそうとして、それでも、上から目線であるとはいえ、「日本型食生活」は「健康的」であったりしていたようです。「生活習慣病」という政治的な病気の「増加」が「米の消費量」の「減少」によるものであるという証拠はありませんが、一方で米の消費量が増加したところであまり健康に害はなさそうだ、ということで、「食育」などをした方が良い、するべきだ、などとホザイていても放置されてきたものです。

いや、関係者は「放置」どころか積極的に乗ったと思いますが、世間では放置していました。誰しも生活のために戦っているのです。米屋も農家も同じです。「農村」が「弱体化」しているんですから可哀想です。あまり悪いことをしないのであれば放っておいて全然構わなかったのです。

このように、事情はともあれ、ついこの間までは「若い人を中心」とした餓鬼どもの「健康的な食生活」を心配してくれていた、すくなくともそうするフリはしていたようですが、今年からはそんな暢気なことは言っていられなくなりました。「核化」したのは「家族」ばかりではありません。「急速な都市の汚染、水田の汚染、農村の汚染が進んでい」るんですから大変なことで。

この先、まだ連中が「日本型食生活」とか「食育」とか言い続けられるのかどうか、見物といえば見物であります。とはいえ、「日本型食生活」の概念は高度にイデオロギッシュですから、安全だろうが危険だろうがあまり関係なかったりするでしょう。つまりそれは「安全」で「健康的」だから「推進」すべきなのではなく、「日本的」だから推進すべきなのですし、その理由はそうしなければ連中がビンボー人と同じ「あやしいお米」を食べなければならなくなるからです。したがって「日本型食生活」は、むしろそれが危険である時により一層強調されるべきであるかもしれません。「日本型食生活」と「食育」が牙を剥く、ということになるんですが、その「牙」は元々あったものなのです。


posted by 珍風 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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