2011年10月25日

ウラでコソコソ値上げ始めるズル東電

枝野経産相、東電にコスト削減求める 社長らと会談


 東京電力の西沢俊夫社長、原子力損害賠償支援機構の下河辺和彦運営委員長らが24日、枝野幸男経済産業相と面会し、東電と機構が今月末にも枝野氏に提出する予定の緊急特別事業計画について話した。

 枝野氏は「東京電力に関する経営・財務調査委員会」が示した10年間で約2.5兆円のコスト削減▽素早い賠償金の支払い▽被害者の視点に立った対応、の3点を十分に踏まえた計画づくりを求めた。

 会談後、取材に応じた下河辺委員長らによると、下河辺氏らは「3点と調査委の報告書を十分に踏まえて計画をつくるので、よろしくお願いしたい」と大臣に説明したという。

 計画は、東電が福島第一原発事故の賠償で政府の資金支援を受けるための前提となる。今回は、電気料金の値上げは盛り込まず、当面の賠償費用として7千億円程度の支援を受けることなどが柱。枝野氏の認定を受けなければならず、この日は事前に考え方の共有を進める目的で会談した。

 この日の面会について、枝野氏は記者団に「経営・財務調査委員会と全く違う方向を向いたものが出てきて賠償が遅れないように、私自身の問題意識をあらかじめ伝えた」と話した。また、賠償を巡って被災者と東電の言い分が食い違った場合の解決について「できるだけ訴訟にせず、被害者が納得できる十分な賠償ができるように東電も努力して欲しい」と述べた。

2011年10月24日 asahi.com


「今回は、電気料金の値上げは盛り込まず」などと書いてあるようですが、実際には電気料金は値上げされてるようでありまして、御存知の通り「燃料費調整」というのがあって、これがもう毎月のように上がる、という仕組みになっておりまして、御家庭では気がつかないうちに電気料金を上げられています。

これは善良な御家庭が黙って払ってくれる分でして、気がつかない人も多い一方では件数がいっぱいありますからこれが意外とバカにならない。それでも御家庭に輪をかけて善良にして敬虔なる企業・事業所関係、高圧電力のお客さまには、一応ことわってから上げることにしているようでありまして、こんな挨拶文を配っているそうです。

電気需給契約のご契約種別につきまして


拝啓 この度の東日本大震災により、お客さまには多大なるご不便とご迷惑をお掛けしていることを深くお詫びいたしますとともに、皆様の節電におけるご理解と最大限のご協力に対し、厚く御礼申し上げます。
 現在、政府・関係各省庁、自治体のご支援とご協力を仰ぎながら、緊密に連携をはかりつつ、事態の一日も早い収拾に向けて、全力を挙げて懸命に取り組んでおります。
 一方で、当社を取り巻く経済状況につきましては、今までになく大変厳しいものとなっております。
 つきましては大変申し訳なく存じますが、ご締結させていただくご契約種別につきましては、電気需給約款に記載のご契約種別とさせていただきたくお願い申し上げます。
 弊社といたしましては、安定供給に向け、最大限の対策を講じることで一日も早い復旧に取り組んで参りますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
敬白


おそらくストロンチウムなどは「ご迷惑」の中に含まれているんでしょうが、そういうことはおくびにも出さないようですので、この「拝啓」に始まり「敬白」に終わる礼を尽くした文書に物騒な物質は含まれていないかのもしれません。したがって読んでもただちに健康に影響はないようです。しかしその一方では、あまり何かを反省したり後悔したりしているようには受け取れません。もちろんそれはワザとそのように書いているんで、「謝った方の負け」という、予想される訴訟に対する防衛的な表現をとっているわけです。

それだけに「当社を取り巻く経済状況」に対する同情が得にくいように思われますが、なんたって独占企業ですから同情しなくても良いから金をくれ、てゆーか勝手に取っていきます。ただし持って行く時に「持ってくぜ」と声をかけてくれるらしい。下々の者はせいぜい、「多大なるご不便とご迷惑」がより一層降り注ぐという事態を「ご理解」するより仕方がありません。

肝心の値上げについては、「ご締結させていただくご契約種別につきましては、電気需給約款に記載のご契約種別とさせていただきたくお願い申し上げます」という、なんだか当たり前のようなことが書いてありますが、要は「ご契約種別」を変更するんだと言っています。これは例えば「業務用電力」とか、「低圧高負荷契約」とか、「業務用季節別時間帯別電力」だとか、AだのBだのという「種別」がありまして、それぞれ条件によって従量料金にメリハリが付けてあるんですが、それを変更して高くするから文句を言うな、というご趣旨です。

「お客さま各位」におかれましては全くもってとんでもない「ご理解」を「賜る」ことを、どうやら強制されているようなのですが、仄聞するところによると、東電を「取り巻く経済状況」の中には、原子炉の点検も入っているとのことです。つまり東電としては、原子炉が全部停止する状況において「安定供給に向け、最大限の対策を講じる」ことが、この値上げの「理由」とされているようなのです。

即ち核発電の停止が値上げの理由である、と東電さんは言っている模様なのです。言い換えれば、東電さんは値上げする以上は核発電を止めるんだ、と言っていることになります。逆に言えば値上げに応じなければ核発電を稼働するというわけですが、仮に値上げさせてもらえるのであれば喜んで核発電なんか止めてしまう、ということになるでしょう。

何と言ったら良いのでしょうか。感動を禁じ得ません。これは東京電力株式会社の「脱原発」宣言に他ならないのではないでしょうか。信じられないという方もいらっしゃるかと思いますが、しかし、原子炉が停まるとコストが増えるから値上げする、という前提で値上げに「ご理解を賜」と言っているんですから、間違いはありません。東京電力は人類の未来のために困難な、しかし大きな決断を下したのであります。東電万歳!今日から東電の悪口を言う奴は僕が相手だ!


posted by 珍風 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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