2011年11月18日

よ〜く考えよう 「絆」は大事だよ〜

今年大流行の「絆」でありますが、元々は警戒区域内で逃げ出して野生化した牛が巨大化して東京を襲うことを危惧していたものと思われます。実際のところ「絆」とは何よりもまず牛に関わることなのです。

漢字の「絆」の「糸」は紐の意、「半」は「挽」に通じ「ひく」意味だそうです。「絆」とは牛馬を引っ張るヒモのことです。「紲」という字も「きずな」と読ませますが、これは「繋ぎ止める」こと、そして牛馬を繋ぐ縄、罪人を繋ぐ縄を意味します。

日本語の「きずな」の語源も同様に「騎綱」(きづな)あるいは「引綱」(ひきづな)ではないかと考えられております。いずれにしても「絆」の一方の端には自分の意に反して「絆」に接続されている「家畜」や「罪人」が、もう一方の端っこには相手の意志に関係なく自分の都合で相手に「絆」を繋ぐことの出来た人がいるのであって、「絆」の両端は非対称的です。

そういう話なので、被災者の首に紐を付けて引っ張ってきて牛馬の如く働かせようなどということは、出来たら止めて頂きたいものです。それは人道的見地からして極めて問題のあるものであると言わざるを得ません。社会の暗部と申し上げても良いでしょう。少なくとも公衆の面前やTVで、昼間から大きな声で言うようなことではありますまい。

もっとも、人類の進歩は「紐」を「縄」や「綱」に、そして「鎖」へと進化させてきたものです。鎖に繋がれた奴隷こそ「文明」の印なのではないでしょうか。そして今や「鎖」は見えないものとなりました。現代では、不可視となった「鎖」のことを「絆」という古い言葉で呼ぶことになったのです。

連合 派遣法修正やむをえず


連合の古賀会長は、記者会見で、民主党が、労働者派遣法の改正案を巡り製造業への派遣を原則禁止するとした規定を削除するなどの修正を行う方針を確認したことについて、法案を成立させるため、修正はやむをえないという考えを示しました。

民主党は、政府が去年、国会に提出した労働者派遣法の改正案について、製造業への派遣や仕事があるときだけ雇用契約を結ぶ登録型の派遣を原則禁止するとした規定を削除するなどの修正を行う方針を確認し、自民党や公明党と調整しています。これについて、連合の古賀会長は記者会見で、「国会情勢の中で、今の法案がそのまま成立することは極めて厳しい。連合は、法案がたなざらしにされるより、派遣社員の保護を一歩でも二歩でも進める取り組みを与野党に求めており、残念だが苦渋の選択として受け止める必要がある」と述べ、法案を成立させるため、修正はやむをえないという考えを示しました。また古賀氏は、野田総理大臣が、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加に向けて、関係国との協議に入る方針を表明したことについて、「野田総理大臣の判断を尊重すべきだが、国を二分するような議論になったことは不幸なことで、必ず尾を引く。それを払拭(ふっしょく)する取り組みを、政府は丁寧にやるべきだ」と述べました。

2011年11月17日 NHK


今回の「改正案」では「原則禁止」の「短期」派遣の定義を「2カ月以内」から「30日以内」に短縮するなど、むしろ積極的な改悪すら行なわれるようなのですが、たとえどんな内容であろうとも聯合が三党合意に反対するはずはありませんから安心です。

進歩した現代では「絆」は年中ヒモで繋がれていることを意味していません。むしろ今年の「絆」という言葉の使い方では、それは気の向いた時にちょっと言ってみるセリフなのであって、たまには誰かのことを思い出してあげたりなんかすることのようです。したがって労働者諸君も企業の気の向いた時にたまたま「絆」を回復したりすることが出来る、というわけです。

ところが労働者は確かに恒久的に繋ぎ止められています。鎖の奴隷との違いは、「絆」のもう一方の端を特定の誰かがちゃんと持っているわけではない、ということに過ぎません。それは「不安定」に安定的に結びつけられているのですが、「貧困」が存在しなければこの「絆」はあり得ないのでした。時給が30円上がったってどうにもならん。


posted by 珍風 at 06:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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