2012年02月29日

片手落ち珍風対空飛ぶ日の丸

大阪市議会:「首切り条例」成立 一部修正で自公と合意


 大阪市議会の2月議会が28日開会し、橋下徹市長は市立学校の教職員に君が代の起立斉唱を義務付ける条例案を提案した。大阪維新の会、公明、自民が夜まで調整を続けた結果、一部修正で合意し、賛成多数で可決、成立した。また、橋下市長は、関西電力の原発稼働の是非を問う住民投票条例案を反対意見を付けて提案した。

 君が代起立斉唱条例案は、昨年6月に大阪府議会で成立した全国初の条例と同じ内容。府議会では、公明、自民、民主、共産が反対したが、過半数を占める維新などの賛成多数で成立した。

 府条例は府内の全公立学校の教職員を対象としているため、市教委は独自の条例制定は不要としていたが、橋下市長が「市の意思を明確にする意義がある」として提案した。

 市議会では維新は過半数に達しておらず、他会派の協力が不可欠だった。次期衆院選で維新との選挙協力を模索する公明は、条例案の目的にあった「服務規律の厳格化」を外すことを条件に賛同する方針を決定。維新と公明は自民の賛同も得ようと調整を続けた。自民は「子供の発達段階に合わせて国旗国歌の意義を伝える」とする修正案を主張していたが、これを撤回することで最終決着した。

 このほか、「大阪都構想」の制度設計をする「大都市制度推進協議会」設置条例案や、橋下市長の給与を42%、退職手当を81%カットする特例条例案も提案された。【茶谷亮、津久井達】

2012年2月28日 毎日新聞


「国旗」はその起源からして他国家との区別をするための標識ですから、他国家と領土上の争いのない領域内において、他国家の侵入を受けていない平時における「国旗」の「意義」というものは本来存在しません。大阪が日本の領土であることくらい言われなくても分かっています。

しかしながら世の中には分かっていない人もいまして、「大阪民国」だと思っている人もいるようです。もっともそのように思っている人は概ね大阪府の住民ではないようで、箱根の山より向こう側にはバケモノが住んでいると思っている関東の人の間でそのような勘違いが広まっているようであります。

橋下さんが、そんな「東夷」の思惑に気を遣ったものかどうか分かりませんが、「国旗」だ「国歌」だと、殊更に大阪の帰属を強調したがるところを見ると、やはりそこら辺について一抹の不安を抱いているものと思われます。

まあ実際のところ大阪にも色々な人がいるわけですが、近代の国家は内的な多様性を前提にしているところから、どういう人がいても構わないことになっていますので、「大阪」の「日本」への帰属に関してその点で「不安」材料は存在しません。そうするとやはり橋下さんの「不安」はどちらかというと「大阪」と呼ばれる地域が、地理的に「日本」から切り離されることに関するものであると考えられますが、何をどうすればそのような「不安」が発生したものか、常人が了解することは極めて困難であります。

極めて長期的に考えるならば、紀伊半島の柔らかい脇腹に位置する「大阪」は、瀬戸内海の潮流によって浸食されて消滅してしまう運命にあるのかもしれませんが、そんなことを本気で心配する習慣を持たない常人に了解しうる範囲で考えれば、この条例は平時の国内における「国旗」の「意義」に関して特に新しい知見をもたらすものではありません。

この点についてある程度のアイデアを持っていたらしい自民党は「国旗国歌の意義を伝える」という案を持っていたようですが、橋下さんはそれを蹴ってしまったようですし、自民党もそれを引っ込めてしまったところをみると、別段たいした「意義」を感じていたわけでもないようです。

そういうワケで「大阪」に限ってのことかもしれませんが、「国旗」は「教職員の首切り道具」という具体的な「意義」を見いだすことになりました。したがって今後は「国旗」は一定程度の硬度を有する素材によって作られ、四辺を鋭利に研ぎあげる必要があります。むしろ「旗」というよりは「板」であり、刃物の一種ですが、風になびく、というよりは風にあおられてそこらへんを飛び回り、首と言わず胴と言わず無闇矢鱈と斬りまくってくれそうな、なかなか頼りになる「武器」です。

てゆーかその状態では全然コントロールされていないわけですが、さすがの橋下さんでもこの「武器」をコントロールすることは難しいようです。「国旗」は、「大阪」を「切り分ける」ことになるでしょう。それは分裂をもたらすのであり、「国旗」はそれが存在する場所を「戦場」に変えてしまいます。それは「戦場で部隊の帰属を表す」という「軍旗」としての自らの本来のあり方に回帰しようとする傾向を持っているようで、「国旗」のこの厄介な「意義」を制御することは不可能なのです。
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2012年02月26日

橋下徹の日本脱出計画

ああ、ねえ。確かにそれはそうなんですけど、マズいよなあ。世の中には「建前」ってもんがあるでしょ。

<橋下市長>改憲で国民皆殺し 維新の会公約に


 大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長は24日、戦争の放棄をうたった憲法9条の改正について「一定期間議論して、日本人全体で決めなければいけない」と述べ、2年かけて国民的議論をした上で、国民投票を実施すべきだとの考えを明らかにした。次期衆院選の政権公約となる「船中八策」に、憲法改正手続きを盛り込む方針だ。

 橋下市長は記者団に9条は「他人を助ける際に嫌なこと、危険なことはやらないという価値観。国民が(今の)9条を選ぶなら僕は別のところに住もうと思う」と述べた。

 また、消費増税については「今のような社会、年金、医療保険システムが前提なら、砂漠に水をまくようなものだ。抜本的に社会システムを変え、どこから税を取るかという話をしないといけない」と述べ、慎重な姿勢を示した。【原田啓之】

2012年2月25日 毎日新聞


「戦争」ってのは、一応、一応ですけど「自衛」のため、ってことになってるんですがね。まあ勿論、「自衛」てゆーか「自国の利益」の為にやるワケですけど、あんまり「他人」のためにやることじゃないんですよ。

本当のことを言えば「自衛」とか「自国」の「自」の字が「自分」だったり「他人」だったりするんで、まあ大体は「家族」とか「恋人」とかの「ため」ってことにするのが、常套手段なわけですよ。ところが橋下さんはもう言っちゃってるんですが、彼の言ってる「他人」てのはそういう人たちじゃない。

橋下さんが言ってる「他人」てのは、例えば「湾岸戦争」とか「がれき」のことを言ってるところをみると、「アメリカ」であり、「原子力村」のことなんですよね。そういう人たちを「助ける」のに、人を殺すような「嫌なこと」、殺されたり被曝したりという「危険なこと」をやれというわけです。

実際のところこれではかなり説得力がありません。『俺は、君のためにこそ死ににいく』方がまだマシです。一体どうしちゃったんでしょうか。頭の具合でも悪くしているのかもしれません。しかし最近になって急に悪くなったとも思えないのです。

まあねえ、これも難しところで、「世論」では「死刑」に対する容認感情が「殺人に対する忌避」に基づいているところもありますから、そのレベルでは「死刑」と「戦争」が両立しないんですよ。これは矛盾でありまして、ほとんど「感情的なレベル」の限界なんですが、橋下さんはそのレベルで仕事をしてますから、大変なのもわかるんですよ。

「自分のため」に人を殺すなんてとんでもない、てゆーのが「死刑容認」感情の基礎にあるとすれば、「自衛」「自国の国益」のための戦争、というのも感情的に拒否されちゃうわけで、それで「他人を助ける」ための戦争、なんてことを言い出さざるを得ないわけです。苦労の後がしのばれる、ってなもんでして。

ところが橋下さんが普段から言っていることから、その「他人」てのが「アメリカ」だったり「原子力村」だったり、「ワタミのために死ね」みたいな話だったり、ってことになっちゃうのは、ほんのご愛嬌では済まされない「失敗」です。誰がそんな「他人」のために「嫌なこと、危険なこと」をするもんですか。

むしろ橋下さんは、橋下さんが助けたい「他人」の為に僕たちに「嫌なこと、危険なこと」を押し付けたい、と正直に言った方が良かったでしょう。そう言ってもらうと大変に分かり易いわけですし、そこで僕たちはそんな橋下さんから「自分」を守るでしょう。当然のことながら橋下さんは「嫌な目」や「危険な目」に遭うことになるかもしれませんが、なんか、そうなりそうになるんだったら日本から出て別のとこに住むんだとか言ってるし。じゃあ早く出て行けばいいのに。出て行け出て行け出て行け。
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2012年02月23日

日本が情けない国になったので僕の代は千代に八千代に

橋下市長「何ら法律に反しない」 全職員メール盗査


 橋下氏は22日、報道陣の取材に対し、弁護士らによる職員メールの調査実施は了解済みと認めたうえで、「私物のパソコンを調べるのなら大問題だが、業務メールですから。市民は市役所の政治活動に疑問を持っている。生ぬるい調査では徹底解明はできない。何ら法律に反するものではない」などと主張。「僕の趣味や嗜好(しこう)で思想調査をやっているわけではない。調査しなければいけない事情を発生させたのは組合、市役所サイドだ」とも語り、職員労働組合に矛先を向けた。

 野村氏らは、橋下氏の依頼を受け、職員に組合や政治活動への関与を問うアンケートを実施。質問内容が個人の思想信条などに関わり、全職員に回答を義務づけたことから、弁護士会などから「基本的人権を侵害している」などとの批判が続出。野村氏は調査を一時凍結している。

 今回さらに、業務用とはいえ、通信の秘密に関わるメールを極秘に調査したことが明らかになり、野村氏らの調査手法や橋下氏の指示の是非が問われそうだ。

2010年2月22日 asahi.com


橋下さんの「僕の趣味や嗜好」において、一種の「出歯亀行為」が重きをなしていることはよく知られています。橋下さん、実は盗撮界では田代まさしさんに継ぐ「重鎮」であったりします。
http://worstblog.seesaa.net/article/106137805.html

どうもこのような「趣味」の持ち主は困ったものですが、意外と沢山いるわけですから携帯電話にはカメラがついています。あまり上品とは言えない「趣味」ですが、そんな自分の「恥」を「カミングアウト」して見せるのも大阪でシャクレに鍛えられた「芸人魂」のなせるわざなのでありましょう。

それにしても「思想調査」をしていいのでしょうか。たしか「調査」は組合の政治「活動」に関する調査だったはずですが、いつの間にか「思想」を調査することになってしまいました。てゆーか最初からそうだったのですが、橋本さんが語るに落ちてしまったわけです。

というのも、これが実は「思想」を調査するものでもなかったからなのです。二重のウソがあるわけですが、橋下さんは早くも耄碌してワケが分からなくなってしまいました。元々他人の「思想」を「調査」して文句をつけることに全然抵抗がなかったからこうなってしまったわけですが、ウソはウソとしてちゃんとつくようにしないといけませんね。

「活動調査」というのがウソで、そのウラの「思想調査」もこれまたウソ、確かに橋下さんの面目躍如たるものがあるわけですが、本当は何をやっているのかと言うと、なんとNHKがさらっと言ってしまいました。

橋下市長 事前通知せずメール盗査


大阪市の橋下市長は、職員の政治活動などを確認するため、職員が仕事で使ったメールのデータについて調査を始めたと明らかにしました。厚生労働省の指針に反し、対象の職員に事前に通知していませんが、橋下市長は、「厚生労働省の指針が間違っており、何の問題もない」という見解を示しました。

メールの調査は、大阪市の職員が大阪ダブル選挙の際、勤務時間中に庁舎内で選挙活動を行ったことなどを受けて、職員の政治活動や組合活動の実態を調べるため、外部の弁護士などで作る市の調査チームが始めました。


調査チームの1人で市の特別参与を務める弁護士の山形康郎氏が、職員およそ150人分について、市役所のサーバーに保存されているメールのデータを提供するよう市の担当者に要請し、20日、受け取ったということです。厚生労働省が定めた指針は、こうした場合、職員に事前に通知するよう求めていますが、今回は通知されませんでした。


これについて、橋下市長は、「調査については了解していた。厚生労働省の指針のほうが間違っている。事前に通知すれば削除されてしまう。生ぬるい調査では実態を解明できず、法律の範囲内の実効性ある調査で何の問題もない。大阪市役所の組合問題や政治活動の問題を徹底調査することが市民の求めだ」と述べました。

アンケートは凍結

大阪市の橋下市長の指示を受けて実施された職員の政治活動に関するアンケートについて、大阪府の労働委員会は、不当労働行為に当たるおそれがあるとして、大阪市に対し、最終的な決定が出るまでアンケートの続行を差し控えるよう勧告しました。


橋下市長は、市の職員が大阪ダブル選挙の際、勤務時間中に庁舎内で選挙活動をしたことなどから、職員を対象に政治活動に関する調査を実施するよう指示し、これを受けてアンケートが行われ、業務命令として提出が義務づけられました。市の職員の労働組合は、不当労働行為に当たるとして、今月13日、府の労働委員会に救済を申し立てるとともに、審査には時間がかかることから、一般の裁判の仮処分に当たる措置として、すでに提出されたアンケートを廃棄することなどを合わせて求めていました。


この問題で、府の労働委員会は、22日、「組合の運営などに対して、市側が支配したり、介入したりする不当労働行為に当たるおそれのある項目がアンケートには含まれていると言わざるをえない」という判断を示し、大阪市側に対して、最終的な決定が出るまでアンケートの続行を差し控えるよう勧告しました。勧告に法的な拘束力はありませんが、アンケートを実施した市の調査チームは、労働委員会への申し立てが行われたことを理由に、提出されたアンケートを開封したり、分析したりすることをすでに凍結しています。

2012年2月22日 NHK


大事なことなので2回言っていますが、この「調査」は「職員が大阪ダブル選挙の際、勤務時間中に庁舎内で選挙活動を行った」からやっているのです。何のことはない、自分の政敵をあぶり出して放逐しようということのようです。イナカの選挙で負けると選挙違反で逮捕者が出たりしますが、アレと同じです。

つまり組合も橋下さんを支持していれば勤務時間中にナニをしても良かったわけですが、橋下さんにとって幸いなことに組合は橋下さんを支持しなかったので、「市民の求め」る労組退治を兼ねて自分の敵をやっつけることが出来るわけです。

「労組」について言えば、法律ではどうなっているか知りませんが日本の民間企業では原則として労働組合の結成は禁止されているのが実態ですから、組合を結成している公務員は民間人にとって「特権階級」とみなされています。本当は民間人がだらしないからいけないんですが、大阪「市民」は自分の不甲斐なさに対する怒りを鎮めてくれるスケープゴートを求めている、というのが橋下さんの観測です。

この手の「市民」には誰かを虐めてみせる「改革」が有効であることが知られています。誰かを死刑にしてみたりするのも同じ理由で行なわれます。例えば「少年」は「少年法」によって「保護」される「特権階級」ですから、これを積極的に死刑に処する十分な理由があります。制度の不備によって権利を剥奪された状態で日々を暮らしている「民間」の成人「市民」が自分の惨めな状態を受け入れるには、そうしてあげるしかありません。

ともあれ、選挙は別に市役所の職員だけで行なうわけではありません。橋下さんの敵は市役所にもいるかもしれませんが「民間」にも存在しますから、橋下さんはそっちもやっつけにいくに違いありません。賢明なる大阪の諸君は、既にそれを察知して橋下さんへの「支持」を明確にする程度には「情けない」状態であります。

橋下大阪市長、府民支持7割 朝日新聞・ABC世論調査


 朝日新聞社は18、19両日、大阪府民を対象に朝日放送(ABC)と共同で電話による世論調査を実施した。昨年11月の大阪ダブル選後の初の調査で、橋下徹大阪市長の府民の支持率は70%、不支持は17%。松井一郎大阪府知事の支持率は54%、不支持は23%だった。

 橋下氏が率いる大阪維新の会について「次の衆院選で国会で影響力を持つような議席をとってほしいか」と聞くと、「とってほしい」が59%(11、12日の全国調査は54%)で、「そうは思わない」は31%(同31%)だった。

 橋下氏の支持率は知事時代の2010年1月に79%を記録。11年1月の71%までは7割台を維持していたが、同年10月には54%に落ち込んでいた。昨年12月に市長に就任した橋下氏は今回、府民の支持率が70%で、大阪市民に限った場合でも71%だった。橋下氏の政治手法については67%が「評価する」と答え、昨年10月の知事時代の同じ質問での59%を上回った。

2012年2月21日 asahi.com
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2012年02月20日

片腕首絞め対時空を飛んで来たギロチン

うれしいとか喜びはない。厳粛な気持ちで受け止めている…とはいうものの


 光市母子殺害事件の遺族、本村洋さん(35)は20日の最高裁判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いた。会見開始までの数分間、目をつむり、深呼吸を何度も繰り返した本村さん。記者に促され、判決への思いをしゃべり出したとき、目には涙がたまっていた。

     ◇

−−判決を受けての思いを

 「はい、まず始めに13年間という事件発生から長い時間が経過したのにもかかわらず、これだけたくさん報道していただき、社会の皆さんが関心を持っていただいたことに感謝している。13年間の中で人間的に未熟なところがあり、感情的になって不適切な発言をしてしまい、それを聞いて不快に思われた方もたくさんいると思う。深くおわび申し上げる」

 「また13年の長い間、裁判を続けてきた裁判官、検察官、捜査された警察官の方々、そして最後まで熱心に弁護をしていた弁護士の方々に深く感謝する」

 「今回、死刑という判決が下され、遺族として大変満足している。ただ決してうれしいとか喜びとかは一切ない。厳粛な気持ちで受け止めないといけないと思っている」

 「事件からずっと死刑を科すことを考え、悩んだ13年間だった。20歳に満たない少年が人をあやめたとき、もう一度社会でやり直すチャンスを与えることが社会正義なのか。命をもって罪の償いをさせることが社会正義なのか。どちらが正しいことなのかとても悩んだ。きっとこの答えはないのだと思う。絶対的な正義など誰も定義できないと思う」

 「ただ日本は法治国家で、この国には死刑という刑罰を存置していることを踏まえると、18歳の少年であっても、身勝手な理由で人をあやめ、反省しないと死刑が科される。日本という国はそのくらい、人の命について重く考えているということを示すことが死刑だと思うので、死刑判決で日本の社会正義が示されたことは大変良かったと思っている」

 「これが絶対的な回答ではないと思うし、判決を受けて議論があると思う。死刑を存置すべきだとか、廃止すべきだとか色々な考えが出ると思うが、これをきっかけにこの国が死刑を存置していることを今一度考えていただきたい。裁判員裁判も適用されていることですし、身近に起こる事件、犯罪について考える契機になれば、妻と娘の命も、今回、死刑が科されるであろう被告の命も無駄にならないと思っている」

(略)

−−司法制度が被害者の気持ちをくむものに変わる中、象徴的な当事者に位置づけられた。葛藤や悩みはあったのか

 「どうして私の事件がたくさんの関心を集め、メディアが来てくれるのか自分でも分かっていないが、これも何かのめぐり合わせだと思う。こういった場を利用させてもらって、自分の事件だけではなく、犯罪被害者のこと、日本の刑事裁判の在り方、少年の処罰の仕方について問題提起させてもらうことが私の使命と思い、精神力、体力が続く限り対応してきた。それが本当に良かったのか、社会の役に立ったのか、むしろ不快に思われていないかなどを悩んできたのも事実だ」

2012年2月20日 MSN惨刑ニュース


結論から言うと本村さんは「社会」の役には立っていますし、それはご自分でもお分かりでしょう。「悩んできた」のが「事実」であるかないかなどと野暮なことは申しませんが、「目には涙がたまっ」た状態で「うれしいとか喜びとかは一切ない」でいられる、という程度にはいい加減なことを言っているようです。

本村さんが「役に立っ」ている「社会」について、彼は自分で説明しています。たとえばそれは、「絶対的な正義」に対立する限りでのある種の「正義」を言い表すために使われる「社会的正義」という言葉における「社会」であったりします。しかしながら、ここで「絶対的」でない「正義」という概念は議論を呼ぶ可能性がまります。「相対的正義」とは、はたして「正義」なのでしょうか。それは「正義」と呼ばれるに相応しいものなのか。

ここで本村さんは困難に陥っています。それは「犯罪被害者」として、つまりいわば「利害関係者」の立場で「正義」を相対化してしまうときに、彼の言う「正義」がちっとも「正義」ではなくなってしまうということなのです。本村さんは単に、自分に都合のいいことを「正義」と言ってしまうような、単なる厚かましい人なのではないか。もっとも、彼はその「正義」が「社会的」なものであると言っています。もちろんその「社会」とは、全く幸いにも「死刑という刑罰を存置している」社会であり、その限りで本村さんにとって都合の良い「社会」であり得ます。

つまり本村さんとその「社会」とは互いに利害が一致しているということが出来るわけで、そうであるならば本村さんが単に自分の都合のいいことを「正義」であると言い張っているのではないか、という疑いは残ってしまうでしょう。結局のところ本村さんの言葉は「日本に死刑制度があって誠に好都合であった」と言い換えることが可能であり、彼の言う「正義」には特に何の意味もなかった、ということになります。

しかしながら一方で、本村さんの言葉にロベスピエールなんかを思い出す人もいるかも知れません。もっとも、ロベスピエールさんは評判が良いようで、その人格の高潔と無欲が喧伝されている人物ではありますので、本村さんの「社会的正義」てゆーか「社会を味方につけた私欲」とは縁遠いような気もします。まあ、だからこそ本村さんがワザとロベスピエールさんのマネをして、人殺しをするにあたって「正義」とか言ってみた、ということも考えられなくもないわけです。

ともあれ、仏蘭西では料理の次に有名は断頭台のことを「正義の柱(Bois de Justice)」と呼んでいたものです。これがニックネームなどではなく堂々の正式名称であるあたりが仏蘭西式の「エスプリ」というものですが、そんなシロモノを「正義」と呼ぶことに何となく釣り合いの悪さを感じていた仏蘭西の人々は、とうとう死刑を廃止してしまいました。

したがって本村さんによって死刑制度に新たに導入された「正義」が、死刑制度をして自らを死刑に処するものともなりかねません。実際のところそれはむしろ「古い」議論です。しかしながら同じ殺人が一方は断罪され一方は「正義」と呼ばれる時に、人はそこに何か「正義」ならざるものを感じてしまうのです。

しかし「正義」の根拠として誤って「社会」を名指すことが、本村さんにとっての「社会」の「役に立つ」でしょう。今日の判決は既定のものであり、マスゴミはこぞって被告人の幼い頃の写真から最近のインタヴューまで、周到に用意されたネタを名前の字幕スーパー入りで報じていたものですが、そのような報道のターゲットこそが「社会」だったのです。それは「本村さんの社会」が、「社会」に仕掛けた情報戦でした。「社会」は「本村さんの社会」に同意し、やがて「本村社会」になってしまうでしょう。ついにはとうとう「村社会」になってしまうわけですが、たしかに別に本村さんがエラいというわけではありませんので、「うれしいとか喜びとかは一切ない」かも知れませんが、知ったことではありません。
posted by 珍風 at 22:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月18日

政界のBAKA48こと「維新の会」、早くも党名変更!?

橋下氏、次期衆院選で公明・白浜氏と懇談


 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は17日夜、大阪市内の日本料理店で公明党副代表の白浜一良参院議員(大阪選挙区)らと懇談した。

 次期衆院選の対応などを巡って意見交換したとみられる。関係者によると、橋下氏は、政府の地方制度調査会で大阪都構想について説明したことを報告し、公明党大都市自治問題プロジェクトチーム座長の白浜氏に理解を求めたという。

2012年2月18日 讀賣新聞


何が可哀想と言って讀賣記者さんほど可哀想なものはないのでありまして、なんとこれしか書けません。みんなが知っていて、『産經新聞』ですら書いているというのに、『讀賣新聞』では書いちゃいけないんですな。

維新と公明「関西6選挙区で協力確認」 橋下、白浜両氏が会談


 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長と公明党の白浜一良副代表(参院大阪選挙区)が17日夜に会談し、公明党が次期衆院選で候補者を擁立する大阪府と兵庫県の6選挙区については、維新の会の公認候補の擁立を控えるなど選挙区調整を行う方針を確認していたことが18日、わかった。

 公明党は前回衆院選で大阪、兵庫両府県の6選挙区全てを失っており、議席奪還を最優先目標にしている。橋下氏は、市議会第2会派の公明党の協力があれば市政運営がスムーズになる。このような思惑から双方が接近した格好だ。会談には公明党市議団幹部も同席し、維新の会が次期衆院選向けに策定中の公約「維新版・船中八策」(維新八策)について意見交換したという。

 一方、みんなの党の渡辺喜美代表は18日の読売テレビ番組で、維新の会との合流について「そういう選択肢もあるかもしれない」と述べ、将来的にはあり得るとの見方を示した。

 さらに、「維新八策」はみんなの党の政策とほぼ同じだと強調。維新の会との連携について「とっくにやっている。維新の会の政治塾にはみんなの党の支部長も何人か入っている」と述べた。



 公明党が次期衆院選で公認候補擁立を決めている大阪府と兵庫県の選挙区は以下の通り(敬称略)。

 【大阪】3区(佐藤茂樹=現・比例近畿ブロック)5区(国重徹=新)、6区(伊佐進一=新)、16区(北側一雄=元)

 【兵庫】2区(赤羽一嘉=元)、8区(中野洋昌=新)

2012年2月18日 産經新聞


ヨシミちゃんが思い切って本命チョコをあげたかどうか知りませんが、「みんなの党」も早く振り向いてもらえるようになるといいですね。「そういう選択肢もあるかもしれない」なんてツンとお澄ましは引く手あまたの美人にこそ似合うもの。髪振り乱して必死にしがみつこうとしているくせにこんなこと言うのは、「ツンデレ」ならぬ「ヤンデレ」といわれても仕方ありません。

まあとにかく「維新の会」のアリさんになっているのが「みんなの党の支部長」であって「維新の会」の人が「みんなの党」に混ぜてもらっているわけではないようなのであまり大きな顔も出来ないというわけですが、創価学会と「維新の会」の美しい協力関係とて「既報」であります。橋下さんが創価学会と話しをつけていたのは去年の話し

橋下新党 衆院選300人擁立の成算【政治・経済】

どうやらホンキ
<公明票800万が動くのか>


「国を動かしていこうじゃありませんか」――と先週末、後援会パーティーで「国政進出」をブチ上げた大阪市長の橋下徹(42)。大阪維新の会は、衆院選で300人近くを擁立し、200議席を目指すという。

 これまで橋下徹は、「近畿一円で候補者を擁立する」と50人程度の擁立は口にしていたが、一気に“全国制覇”に舵を切った形だ。民主党や自民党は、「カネもないのに全国政党をつくれるはずがない」と冷ややかだが、橋下市長は自信満々。

 自信を強めているのは、創価学会・公明党と“商談”が成立したからと専らだ。

「橋下徹が早い段階から国政進出を考えていたのは間違いありません。ただ、関西以外で候補者を立て、大量当選させるのは難しいとみられていた。ところが、創価学会・公明党と“選挙協力”することが確定し、状況がガラッと変わったといいます。創価学会との間をつないだのは、橋下市長のアドバイザー役、堺屋太一です。創価学会の幹部と昨年2回会談し、選挙協力することで話をつけたといいます。創価学会の最重要課題は、小選挙区から出馬する9人全員を当選させること。とくに大阪の4選挙区から立候補する4人は絶対に当選させたい。そのためには、維新の会の協力が不可欠。そこで、公明党候補が立つ選挙区に維新の会は候補を擁立しないが、その代わり他の選挙区では、創価学会が維新の会の候補者を応援するという“取引”が成立したとみられているのです」(政界関係者)

 実際、橋下市長は公明党の新年互礼会で「衆院選で協力させてもらう」とスピーチしている。公明票は全国に800万票、各選挙区に平均2万〜3万票あるだけに、創価学会の全面協力が得られたら、維新の会は全国で十分に戦える。

 橋下市長は、首都圏では「みんなの党」、名古屋では「河村新党」とタッグを組むとみられている。橋下の強みは、選挙で勝てるなら、政策を度外視してどの政党とも手を組むことだ。このままではホントに100議席以上、取りかねない。

2012年1月23日 ゲンダイネット


堺屋さんと相談はしてあるんですからもう話しはついているのであって、橋下さんと白浜さんが「懇談」したのは単なるセレモニーにしか過ぎません。つまりあまり大した事ではないのですから、実は『讀賣新聞』の扱いが一番正しい、と言えないこともないのです。そう思って自ら慰めて納得することが讀賣記者さんにとっては明日への活力となるでしょう。

この「商談」について語っている「政界関係者」というのも、実はそこら辺によくいる「新聞の読者」のことでしかなかったりします。なんたって去年の11月の新聞に書いてあるんですからしょうがない。

<大阪ダブル選>既成政党、「維新の会」の国政進出を警戒


 大阪府知事・大阪市長のダブル選は10日、知事選の告示で選挙戦に入る。「大阪維新の会」の橋下徹代表は次期衆院選での国政進出にも言及し、民主、自民、公明など既成政党を揺さぶっている。

「偏った見解は難しいという態度決定になった」 公明党大阪府本部代表の佐藤茂樹衆院議員は8日、知事選、市長選のいずれも自主投票で臨む方針を正式に発表した。同党の山口那津男代表も8日の記者会見で「大阪の複雑な状況があり、府本部の対応に委ねる」と述べ、党本部として関与しない考えを強調した。

 公明党にとって、最優先課題は次期衆院選だ。09年衆院選で8小選挙区で全敗。次期衆院選で候補を擁立する9小選挙区のうち、大阪府内だけで4候補を占める。同党幹部は「大阪は最重要地域。橋下氏を刺激したくない」との本音をもらす。

 伏線はあった。10月下旬、大阪市天王寺区の創価学会関西池田記念会館。作家の堺屋太一氏らが学会幹部を訪ねた。堺屋氏は橋下氏との共著で、府と大阪・堺両市を再編する大阪都構想に関する本も出版している。

 関係者によると、堺屋氏は、公明党が大阪都構想に賛成するなら、次期衆院選で公明候補が立候補予定の大阪4小選挙区に維新の候補者を立てない意向を伝えたという。ダブル選の態度を決めかねていた公明党の関係者は「自主投票を求められた」と受け止めた。

2011年11月19日 毎日新聞


創価学会は新自由主義者の良きパートナーであり続けています。ビンボー人をある程度束ねているようですが、そこが実に魅力的なのです。ビンボー人をいかにだまくらかして大人しくさせておくかというのが重要な「アジェンダ」ですが、創価学会は最適な「ソリューション」をもたらす「ノウハウ」で顧客の利益を最大化します。宗教ファシストは自らの権力を確立するために、むしろ率先して外部の主人に奴隷として仕えなければならないでしょう。

そういうわけで何よりもお金の匂いに敏感な創価学会が二股をかけるのかどうか知りませんし、本命チョコの相手と本気汁の相手が違うこともよくある話しです。いずれにしてもこれでは「既成政党」と変わらない「維新の会」の、何が「維新」なのかよく分からないという向きには、それは何よりもプロレス用語であることを指摘してみる必要があるかもしれません。しかしそれでも分からないという人もいるかもしれないのが言葉というものは難しさでもありましょう。むしろ旗幟を鮮明にすることが「新しく作った」という他には何も新しいところのない「新党」には相応しいのではないでしょうか。このさい「大阪維新の会」は「現状維持の会」と改めることが、自ら惹起した誤解によって能力を超えた過大な期待を背負わされている橋下さんが後で困らないようにするためには何よりも必要なことであると思われますのですぐにそうしたほうがいいでしょう。後で困るような人じゃありませんが。
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2012年02月15日

僕だって妄想

主張
維新「年中罰則」 国づくりの指針聞きたい


 橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」が、次期衆院選公約となる「維新版・船中八策」の骨子をまとめ、国政進出への動きを加速させている。

 衆院選候補を養成する「維新政治塾」には、定員400人に対し約3300人が応募した。昨年11月の「大阪ダブル選」で橋下氏らが既成政党に圧勝した勢いは、衰えていないようだ。

 維新の会の目算通り進めば、選挙後の政界地図に一大変化をもたらす可能性もある。橋下氏には、どのような国づくりを目指すのか、より具体的なビジョンを示すことを求めたい。

 大阪都構想など地方分権分野は詳しいが、国政を担うとなると外交・安全保障などの基本方針が不可欠だ。憲法改正を盛り込んでいるが、核心部分の憲法9条に触れていない点は首をかしげる。主要政策も不明な点が多く、さらに肉付けし早急に発表すべきだ。

 外交・安全保障政策で、日米同盟基軸を明確にしたのは当然だ。しかし、同盟の実効性を高めて日本の安全を守るには、集団的自衛権の行使容認に踏み込むことが不可欠であり、決断を求めたい。

 「国際標準の国際貢献」の推進と「必要最低限の防衛措置」を挙げて、武器使用基準を緩和する方向性を示している。この問題でも自衛隊を軍と認めず、「普通の国」になるのを妨げてきた9条の議論から逃げてはならない。

 参院の廃止も視野に、自治体首長が参院議員を兼職する抜本改革を打ち出した。憲法改正の発議要件を「衆参両院の各3分の2以上の賛成」から「2分の1」に緩和することを挙げたのは妥当だ。

 一方、首相公選制は議院内閣制の根幹を揺さぶる。国民が直接選ぶ首相が元首と位置付けられれば、天皇制度に悪影響を及ぼしかねない。

 衆院議員定数や政党交付金の2〜3割削減など、ムダを減らす方向性ははっきりしている。だが、「掛け捨て方式」の年金制度など社会保障分野の詳細は不透明だ。エネルギー政策もほとんど触れられていない。「脱原発依存、新しいエネルギー供給革命」だけでは、電力危機や産業空洞化にどう対処するのか、大いに不安だ。

 維新の会が国家ビジョンを示して、民主、自民の二大政党も巻き込んだ国家像の議論が深まることを期待したい。

2012年2月15日 産經新聞


各紙がとりあえず橋下さんに乗っているようですが、産經さんはさすがに鋭いとしか言いようがありません。「憲法改正を盛り込んでいるが、核心部分の憲法9条に触れていない点は首をかしげ」たり、「電力危機や産業空洞化にどう対処するのか、大いに不安」なのも当然です。これらの点についてはワザと触れられていないんですから、本当は産經さんが心配することなど何もありません。大船に乗ったつもりで泥舟を漕いでいて下さい。

「首相公選制」について「天皇制度」との関係で懸念を表明するのが産經さんならではでしょう。てゆーか、何ですかその「天皇制度」って。これはかなり苦し紛れの「用語」でして、「天皇制」という言葉は共産党が作ったんだから遠慮して使わないことにしている人たちがよく使うようですが、要するに「ドがつく」天皇制ですから、現在存在している「天皇制」よりもヒドいもののようです。「ド天皇制」は「北朝鮮」あたりで模索している模様で、今や三代目ですが、橋下さんも「ド天皇制」を目指しているというウワサもあります。子沢山は伊達じゃない、というわけです。

それにしても「ベーシック・インカム」も橋下さんが言うと色々分かってくるわけで、雇用がガラリと変わる、てゆーかドンでもない雇用慣行がまかり通るようになるでしょうね。フルコミッションみたいな労働契約が増えると思いますが、まさに「ブラック企業」にとっては天国ですよ。最低賃金制度が撤廃出来るという説もあるようですが、それでも「最低」の「賃金」は存在します。それは「0円」の賃金であり、要するに不払い労働が横行することになるのではないでしょうか。

それでも最低限度の生活は保障されるわけですから、逆に文句はつけ難くなるようですが、たとえ雇用主にとって成果を生まなかったにしても、費やされた人生を補償しなくて良いのか、という問題があるでしょう。つまりその労働に携わることによって、人は他の何か面白い事をする機会を失うことになるわけですが、その損失をどうしてくれるのか、私の青春を返せ。「最低」の生活を与えることによってそれを諦めろという話であれば、これは「家畜」と同じことでしょう。市場原理主義と結びついたBIはビンボー人にとって「最低」の制度となり得ます。

それがもたらすのは極端に二極化した社会です。フルコミッションでなくても労働者の生活保障をしなくても良くなった企業にとって、それは人件費の大幅な削減以外の何者でもありません。労働への対価を支払うことなく、その果実だけを受け取る企業にとっては正に願ったり適ったりでありまして、金持ちはどんどん豊かになることが出来ますが、その一方でビンボー人はわずかな賃金を受け取るか、それとも何も貰えずにただ疲れ果ててしまいますが死んでしまうことはありません。多数のビンボー人が「最低」ラインで生かされ続け、夢に浮かれて身を削られ、いつまでたっても元の木阿弥という世の中ですが、なにしろ「喰える」もんですから誰もあえて変えようとも思わないけど生存を維持するだけの存在ですからどんどんバカになる、これがまた「ド天皇制」を支える「エートス」となるわけですが、よく考えてみたらそうでなくても今だって既に大多数がどうやらバカはバカでアホはアホ。
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2012年02月13日

黒い絨氈(笑)またはヘアヌード

橋下市長「日本もまだ捨てたもんじゃない」


 地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は12日、次期衆院選に向け3月24日に開講する「維新政治塾」について、10日の締め切りまでに3326人の応募があったと発表した。

 想定を大幅に上回ったため、維新側は約400人の定数枠を撤回し、大半を受け入れる方針だ。

 維新によると、応募者には複数の現職国会議員のほか、中央官僚や地方議員などが含まれているという。ただ、既成政党との距離を取るとして、現職の国会議員の入塾は認めない方向だ。受講料は年間12万円。

 維新は次期衆院選で、「300人擁立・200議席獲得」の目標を立てており、月2回程度の講座のほか、街頭演説やディベートなどを通じて塾生を評価し、候補者を絞り込む。

 橋下市長は13日午前、報道陣に対し、「短い間に『やってやろう』という人がこれだけ集まるとは、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。日本の政治が全く信用されていないのではないか」と語った。

2012年2月13日 讀賣新聞


「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」と思っているのがどこのどなたか存じませんが、結構な釣果を上げている模様です。もっとも、甘味のありそうなところにアリが群がるのは世の常であります。もちろんこのアリどもを10%くらいに篩に掛けて、そのまた数%が国会議事堂をウロチョロするようになったりするのかもしれませんが、橋下さんご自身はどっかの「塾」だか「試験」だかを立派に及第した模様です。

それはともかくとして、アリの中には民主党の議員さんもいたようです。

ナ、ナ、ナント! 民主党現職議員が政治塾に応募 次期衆院選にらみ?


橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」の政治塾に、兵庫4区選出の民主党衆院議員、高橋昭一氏が応募していたことが関係者への取材で13日、分かった。

一方、維新の会の幹事長、松井一郎大阪府知事は同日、応募してきた高橋議員に関し、「遠慮してほしいと言おうと思う」と述べ、入塾を認めない方針を示した。

「政治塾で政策をまとめる。現職国会議員としての今の政策はどうなるのか」と述べ、政策の整合性が取れなくなる可能性を理由に挙げた。府庁で記者団に答えた。

これに関連し、代表を務める橋下市長は同日、塾生を絞り込む最初の中間試験を5〜6月に実施すると表明。考査の過程は公開し、年間12万円の塾代は運営費のほか各種選挙を含む同会の活動費に充てる考えを明らかにした。市役所で記者団に述べた。

2012年2月13日 産經ニュースwest


やはりこれはどっちかというと高橋さんがおかしいんでしょう。そんなに橋下さんが良ければ民主党を抜けて「大阪維新の会」に入ってしまえばよいので、これから議員になってやろうという人の邪魔をするべきではありません。したっていいですけど。それとも高橋さんは「大阪維新の会」から入党をことわられたので「塾」の方に応募してみたのでしょうか。そうだとするとこれもかなり間抜けであります。

ところで松井さんは「政治塾で政策をまとめる」と言っていますが、必ずしもそうでもないようです。実際には大枠は決まっているわけで、「塾」では細かいところを詰めていくのかもしれませんが、応募者の方でも大体のところは分かっているんでしょう。

TPP参加、日米同盟基軸…維新が国政公約骨格


 地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、次期衆院選で掲げる公約に、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加と、日米同盟を基軸とした外交政策を盛り込む方針を明らかにした。すでに首相公選制や年金の掛け捨て制導入なども打ち出しており、国政進出を目指す維新の公約「船中八策」の骨格がほぼ固まった。

 橋下氏は同日、市役所で報道陣に対し、TPPについて「基本的には参加だ。ヒト・モノ・カネの移動は国境を意識せず、日本の外から付加価値を取り込む」と表明。農家を中心に反発も出ているが、「一部の人は痛みを伴うかもしれないが、将来的には必ずプラスになる」と語った。

 安保政策では「日本は自主自立の防衛力を持たない。(米国に)頼らざるを得ないのが現実だ」と述べ、日米同盟を基軸とする外交を支持。ただ、米軍普天間飛行場(沖縄県)などの基地問題については「個人的には考えがある」としながらも、維新内部での議論を深めるとして明言を避けた。

 維新はこのほか、地方交付税の廃止や道州制への移行などを公約の柱として打ち出す方針で、橋下氏は「この部分が変われば日本は変わる」と話している。

 高所得者には年金を支給せず、保険料が掛け捨てになる制度や、資産への課税制度、教育委員会の設置を自治体が選択できる制度などの政策は賛否が分かれそうで、他党との連携も焦点となる。

2012年2月11日 讀賣新聞


これが人気の秘密です。日本で政治屋が甘い汁を吸うにはこれしかありません。TPP参加と日米同盟。これさえ押さえておけばスーパーウルトラデラックスダイヤモンドエグゼクティヴハイクラス。世界の金持ちはあなたの味方、世界中のビンボー人があなたの奴隷です。もっとも、あなたは奴隷の頭というか、奴隷を管理する奴隷でしかありませんが、それでも旨味がたんとあります。逆にこれを外すと、あなたは日本のビンボー人のために働かなくてはならず、損な役回りに甘んじることになってしまうのです。それでは何のために12万円も払って政治屋さんになるのかわかりません。

この「外交政策」によって、橋下さんは自民党や民主党といった、日本を任されて来た歴代の政党と同じであることが明らかとなりましたので、アリさんたちもアメリカさんたちも安心であります。橋下さんとしては都合の悪いことは「明言を避け」ていますが、ほとんど「明言」したのと同じであります。まあ、橋下さんは「明言」がウソだったりすることも厭わない三百代言ですから、「明言」にあまり意味はありませんが。

日本の「原発」は「日米同盟」の一部ですから、「脱原発」は「脱日米軍事同盟」を意味します。軍事同盟がある限り、いくら国民投票をしても、東電が心を入れ替えても、「脱原発」の実現には困難が伴います。一部の人は痛みを伴うかもしれませんが、将来的には必ずプラスになるでしょう。それはともかく、「脱原発依存」はやっぱり「脱原発」ではなかったのです。政権でも獲得した暁には「脱原発」に「依存」することからも「脱」することが出来そうなので何よりです。

この前提の上で、アメリカ資本による日本人被雇用者の生活保障責任を解除し、日本政府が肩代わりする制度としての「思いやりBI」があり、そして勿論「押しつけ改憲」も実現させますよ、というわけで、色んなアイデアを使ってアメちゃんに御奉仕するサービス精神は至れり尽くせり、お客さまに「感動」を与える、といったところでしょうか。意味が分かりませんけど。

もっとも、橋下さんもアリさんたちもこれで安泰というわけではありません。むしろ基本的な政策が自民党とも民主党とも大して違わないことになってしまったのです。「首相公選制」に限っては、確かにこれを強く主張する人は少ないようですが、こんなのは橋下さんが首相になるための「政策」ですから、ご愛嬌みたいなもんです。まあ、何も代り映えがしないからこそアリさんたちも集まって来たんでしょうが、同じ理由でアリさんたちはどこにでも引っ越してしまうのです。もしかしたら象さんの方がもっと好きなのかもしれません。破産しましたが。
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2012年02月08日

ボクの親父は宇宙人

人間の存在は二つの死の間にあるのだ、とか、人の「絆」とは何よりも死者との繋がりである、とかそういう、大切なテーマを扱っている『ムカデ人間』ですが、それにしても医師であればまず考えつかないような単なる思いつきには困ったものでありまして、後続個体が摂取しなければならない栄養が先頭個体の排泄物から補給しうるのかどうかという重大な問題の他、尿管が接続されていないことによる水分の不足など、ツッコミどころ満載の術式であることは言うまでもありません。

特に懸念されるのが後続個体が行なわなければならない「嚥下」でありまして、映画の中では難なくクリアしていたようですが、ちょっと考えてみれば誰にでも分かるようにこれには多大な心理的抵抗を伴うものですし、嚥下が行なわれる量と流入量とのバランスが取れないことも考えられることから、実際にはこれは失敗する可能性が高く、失敗した場合は口腔が閉鎖されていることから糞便が気管に流入し、窒息を起こして速やかに死亡する虞れがあります。

この問題に対しては胃瘻増設術によって後続個体の口腔及び食道をバイパスすることが考えられます。3体以上をリニアに繋げた場合の3体目以降の後続個体の著しい栄養不良についても、先頭個体の肛門から発するチューブを分岐して複数個体の胃瘻に接続することによって大幅な改善が期待されるでしょう。

しかしそんなことをしてもちっとも面白くありません。

“胃ろう発言”尊厳重視からと釈明


自民党の石原幹事長は記者会見で、口から食べることができずチューブで胃に栄養を送る「胃ろう」を受けている患者の様子を「エイリアン」に例えたみずからの発言について、「しっかりとセンテンスを見ていただきたい」と述べ、人間の尊厳を重んじる観点からの発言だったと釈明しました。

自民党の石原幹事長は、6日のBS朝日の番組で、「胃ろう」を受けている患者の様子を視察した際の感想として、「意識が全くない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見せてもらったとき、何を思ったかというと、『エイリアン』だ」と述べました。

この発言に閣僚や野党の一部から批判が出ていることについて、石原幹事長は7日の記者会見で、

「そんなダイレクトな言い方はしていないと思う。間違いだ。しっかりとセンテンスを見ていただきたい」と述べました。

そのうえで石原氏は「私は人間の尊厳を重んじていかなければならないということを絶えず言っていて、私自身も『胃ろう』のようなことは行わないと、夫婦の間で決めている」と述べ、人間の尊厳を重んじる観点からの発言だったと釈明しました。

「胃ろう」を巡っては、回復の見込みがない認知症の終末期の患者にも行うかどうか、学会などで議論が行われています。

2012年2月7日 NHK


要するに問題は「エイリアン」とは誰か、ということでしょう。報道されている「センテンス」のひとつは「意識が全くない人に管を入れて生かしている」というものでした。「管」を入れられているのは「人」だそうですから、これは「エイリアン」ではないようです。それではそんな「人」を「生かしている」のが「エイリアン」なのでしょうか。

しかしこの「センテンス」を、石原さんの言うとおりに「しっかりと見る」ならば、それは

「社会の最下層で身寄りもない人の末期医療を担っている所に行くと、意識が全くない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見たとき何を思ったか。エイリアンだ」
(時事)


ということだったようですから、これが「社会の最下層で身寄りもない人」に関わる話であることが分かります。更に時事通信社によれば、こんな「センテンス」も存在します。

「映画で、寄生したエイリアンが人間を食べて生きているみたい」


「エイリアン」は「食べる」方の存在であるとされています。この「センテンス」においてある意味で「食べて」いるということが出来るのは、「管を入れ」られている患者に他なりません。「エイリアン」が患者を指していることは明らかでしょう。

しかしこの患者は、「社会の最下層で身寄りもない人」でした。したがって治療は公費で行なわれていると考えられます。そこで石原さんの発言は「社会の最下層の連中が政府に寄生して生きている」ことを「エイリアン」が「人間を食べて」いることに喩えたものであると解釈することが出来ます。なかなかどうも秀逸な比喩であると言えないこともありません。

このように解釈された発言は、いかにも石原さんが言いそうなことであります。たしかに石原さんは意識のない終末期の患者に対する胃瘻が「人間の尊厳」に反すると考えているかもしれませんが、そのような施術に対する反感が石原さんが普段から思っている「社会保障が財政を食い荒らしている」というビンボー人への蔑視と結びついた時に「エイリアン」というおぞましいイメージとして彼の意識にのぼったものと思われます。しかしそのまた深層には、「人の財布に手を突っ込んで」「寄生」するかのような「父親」について、その「終末医療」のことを息子として懸念していたりするのかも知れません。親子のことはともかくとして、僕としてはその「父親」が「意識の全くない」状態であれば、生きていようが死んでいようが胃に穴を開けようが開けまいがどうでもいいですが。
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2012年02月01日

チューリッヒのアッチョンブリッケ

昔の人は言いました「怪力乱神を語らず」と。そういうわけで「精神的」な「健康」に問題があるらしいWHOが「健康」の定義に「spiritual」などという詐欺用語を持ち出しても「こりゃねえ、やっぱり狂ってますよこの人は。顔見てごらんなさい。目はつり上がってるしね、顔がぼーっと浮いてるでしょ。これきちがいの顔ですわ」としか思わないわけですが、誰の顔かは知りません。

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べて応援、脱原発運動しない−初調査で判明・厚労省


 世帯所得が年200万円に満たない人は、比較的高い収入のある人に比べて野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活に問題がある傾向があることが、厚生労働省が31日公表した国民健康・栄養調査で分かった。


 調査は国民の食事や生活習慣を把握するために毎年行われ、今回は初めて所得との関係を調べた。厚労省は「低所得者には生活を改善する時間的余裕がないとの指摘がある。これまでは健康増進のために個人の行動を変えようとしてきたが、今後は社会環境の整備も必要だ」としている。

2012年1月31日 時事


ビンボー人だって運動している、と言う人もいるでしょう。会社に行くと椅子に座っていても手のひらや背中には冬でもじっとりと爽やかな汗がべっとり。一方、ビンボー人の家にはデブ女がいるんだそうですが、まあ確かに言われてみればその通りなので文句を言うつもりはありません。しかしながら所得が低いほど疾病に罹患することが多く、寿命が短い、なんてことは今更言うまでもないでしょう。「健康」は社会的因子によって規定されることが知られています。

日本では代表的な疾病を1996年以来「生活習慣病」と呼んでいますが、これは当時厚生労働大臣だったコイヌミがキ印教徒の日野原重明さんの中々ナイスなアイデアを採用したものでした。この「小泉改革」は、疾病の主要な原因を「生活習慣」に求めることによって「健康増進」に対する政府や企業の責任を解除することが当面の目標でした。これによって労働コストが低下することが期待されたのです。ビンボー人は自ら自分の「生活習慣」を「改善」することによってより効率的な労働機械になるでしょう。これは労働の非正規化や賃金の低下などの「効率化」の一環であります。

ところが翌々年の1998年にはWHO欧州地域事務局が「健康の社会的経済的決定要因」に関する「ソリッド・ファクツ」を公表していますから、コイヌミ改革は時代遅れの滑り込みに過ぎなかったわけですが、なにしろ日本は田舎なもんですから、政府が「社会環境の整備も必要」だと認めるまでに14年かかってしまうのでした。

まあいずれにしてもその目指すところはビンボー人が故障したりしないでよく動く、ということですし、そのコストについては「消費税」という形で、やっぱりビンボー人が自分で負担するわけですから「今後」も同じことです。

しかしながら、ビンボー人における「生活に問題がある傾向」が、直ちにある種の疾病に繋がっているかというと、ちょっとアヤシイものだったりします。少なくとも所得の高い人が病気から解放されているわけではありません。てゆーか「先進医療」のような高額な医療商品が成立する程度には、金持ちの病人も沢山いるわけです。そのかわりビンボー人は医療からは解放されているようです。

とはいえ、ビンボー人に限って居住の自由が実質的に存在しませんから、住んでいる場所が汚染されていようがおいそれとは引っ越し出来ないという「生活の問題」が存在します。食糧についても汚染されていないものを選択する情報と時間と資力に欠けることが多いでしょう。これが今後ビンボー人の間で多くの疾病を生み出すことが予想されています。この問題を如何にして「解決」するか、厚生労働省はあげてこの「課題」に取り組んでいる模様です。

まあその「解決」というのは要するに「みんなビンボーのせいや プルト君ちっとも悪うない」という話しになっちゃうわけですが、だからこそ「健康」に気をつけよう、というのが労働の効率化を目指す厚生労働省の偽らざる気持ちであることも事実でしょう。目一杯働いて、働けなくなったら迷惑をかけないように消え失せて欲しいものです。核汚染環境化で人生の非正規化がますます進行し、ビンボー人の存在自体がパートタイムになるのは誠に好都合ですが、一方でビンボー人にはその惨めな人生が比較的早く終わるという「救い」があるわけですから死ね死ね死んでしまえ。
posted by 珍風 at 13:46| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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