2012年04月17日

スピード全開!細工論!

マスゴミの「暴走」は相変わらずで、もはや「事実」などはどうでも良くなって来たようですが、これも陽気のせいでしょう。

祇園の暴走事故 直ちに道交法の見直しを


 花見客でにぎわう京都・祇園の繁華街で歩行者の列に軽ワゴン車が突っ込み、観光客ら7人が亡くなる惨事があった。

 運転していた30歳の男性容疑者(死亡)にはてんかんの持病があり、医師から運転を禁止されていた。事故原因と病気の関連については慎重に捜査が進められているが、容疑者が運転不適格者だった事実は変わらない。同じ悲劇を繰り返さないためにも、道路交通法の見直しを強く求めたい。

 家族によると、容疑者は約1年前に酒席で突然意識がなくなったほか、最近では頻繁にてんかんの症状が出ていた。通院先の医師は「本人にも家族にも車の運転は禁止だと伝えていた」という。

 てんかん患者の運転免許の取得は、平成14年施行の改正道交法で可能となった。5年以内に発作がなく、「今後発作が起きる恐れがない」という医師の診断などを条件としているが、問題は無申告に対する罰則がないことだ。

 容疑者の病状は取得条件から外れていたが、先月、免許を更新した際に申告されていなかった。

 昨年4月、栃木県鹿沼市でクレーン車が小学生の列に突っ込み、6人が死亡した事故の記憶も生々しい。この運転手も免許取得の際に持病のてんかんを隠していた。警察庁によると、過去5年間にてんかん発作による18件の死亡事故が発生している。

 てんかん患者は、全国で約100万人を数える。適切な治療や投薬で発作などを抑えることができる人がほとんどだという。実際に正しく申告し、問題なく運転を続けている患者も多い。

 正しい手続きを踏んだ患者を偏見から守るため、そして何より悲惨な事故を防ぐためにも、不正取得に対する罰則は必要だ。

 鹿沼市の事故の「遺族の会」は9日、免許を不正取得して事故を起こした場合は危険運転致死傷罪を適用するよう法改正を求める署名を、松原仁国家公安委員長らに提出したばかりだった。

 松原氏は祇園の事故を受けて、「交通の安全と障害者の社会参加の両立を図る点から、どのような運転免許制度の見直しが必要か、議論を進めたい」と述べた。

 てんかん患者の免許取得を条件つきで認める一方で、任意の自己申告に任せてきたことは、法に不備があったと言わざるを得ない。直ちに改正へ動くべきだ。

2012年4月17日 産經新聞 主張


「事故原因と病気の関連については慎重に捜査が進められているが、容疑者が運転不適格者だった事実は変わらない」という、かなり強引な結びつけ方で「事故」と「てんかん」をムリヤリ関連づけては見たものの、「慎重な捜査」の結果「事故原因と病気の関連」が認められなかった場合、「同じ悲劇」というのが一体全体何のことやらサッパリであります。

この事故がてんかんの発作によるものでなかった場合、この「惨事」における「てんかん」の地位は、運転者が男性であるとか藍染め屋店員であるとか独身であるとか趣味は読書だなどというのと同程度のものでしかないでしょう。例えば藍色の色素はインジカンですが、これは生体内でも生成されます。タンパク質を食べるとその中のトリプトファンが体内細菌によってインドールに変換され、これは酸化するとインドキシル、これが硫酸と結合するとインジカンとなり、尿中に排泄されます。トリプトファン吸収不全症もしくは腸内容停滞などによって尿内のインジカンが増えるので、甚だしい場合は乳児のおむつが青く染まります。これも藍染めの一種であるといって差し支えないでしょう。

だからといってそんなものを売るわけではないのですが、「腸内容停滞」というのは「便秘」のことです。藤崎さんが便秘であったかどうかは定かではありませんが、藤崎さんがインジカン関係者であった「事実は変わらない」ので、『産經新聞』方式で言えば「悲劇」の原因の一半をなすものと考えることが出来ます。何だかよく分かりませんが、藍染めが「てんかん」同様に交通事故との関連が深いものであることは間違いありません。「てんかん」の発作に自動車は必要とされていませんが、藍染め製品の配達には自動車が必要とされていることから、「藍染め」は「てんかん」よりも事故との関連が深いものであると考えることも出来ます。

そこで藍染め業者の運転を禁止することが急務ですが、さすがは『産經新聞』、ここでフト思い直して「てんかん」に立ち返ったのは見事なハンドル操作であります。今度は事故の原因を「無申告」に求めることになりました。「てんかん」を申告していないと、発作を起こさなくても事故を起こす原因となります。これはほとんど一般の理解を超えた認識であるといえるでしょう。「無申告」はかなり複雑な機序をたどって「事故」に至ります。おそらくピタゴラ的なメカニズムが使用されているものと思われますが、つまりこれは一種の冗談のつもりでしょう。

朝からこんな冗談を書いているのはしかし、『産經新聞』だけではありません。『中日新聞』はより悪質な冗談で御機嫌を伺います。

京都の重大事故 車を暴走させるために


 十九人死傷の大惨事だった。京都市の祇園であった車の暴走事故。死亡した運転手の若者はてんかんの症状があったといい、やりきれない思いだ。原因究明を急ぎ、再発を防がねばならない。

 先週の十二日昼すぎ、会社員の藤崎晋吾容疑者(30)が運転する軽ワゴン車がタクシーに追突し、そのまま真っすぐに赤信号の交差点に突っ込んだ。

 観光客らをはね飛ばしながら暴走し、電柱に衝突して大破した。満開の桜に彩られた繁華街で、本人を含めて八人が命を落とした。警察は殺人の疑いを捨ててはいないようだ。

 運転中に発作に襲われたとの見方もある。かつてバイクの事故で頭に大けがを負い、のちにてんかんと診断された。医者は車の運転を禁じていたが、勤務先では車での営業回りに携わっていた。失職を恐れてか三月には病気を伏せて運転免許を更新していた。

 今年に入って目立ってきた発作を心配し、家族会議で仕事を辞めることを決めたばかりだった。会社の経営者は持病を把握していなかったというが、労務管理に問題はなかったのだろうか。

 てんかん患者による事故が相次ぐ。一年前には栃木県で小学生六人がクレーン車にひかれ死亡した。運転手が服薬を忘れ、意識を失ったのだ。持病を隠して免許を取ってもいた。自動車運転過失致死罪で懲役七年の実刑となった。

 刑罰が軽すぎるというのが遺族の思いだ。てんかんを申告せずに免許を取って死傷事故を起こせば、最高懲役二十年となる危険運転致死傷罪を適用できるよう求めている。免許を不正に取れない仕組みの導入も訴えている。

 ルールを守らない不届き者が真面目に病気と向き合っている患者の不利益を招いている。日本てんかん協会はそう嘆く。再発を防ぐには罰則強化もやむを得まい。

 しかし、発作の頻度や症状には個人差がある。病名のみで一律に狙い撃ちにする議論に陥ってはならない。脳梗塞や認知症などが引き金となり、てんかんを患いながら自覚のない人もいる。糖尿病や心臓病などで意識や動作に障害が現れる人もいる。

 免許がないと、就労の機会が制限される。日常生活にも支障が出かねない。不正は決して許されないが、社会参加の道をなるべく狭めない手だてを考えたい。

 てんかん患者の差別や偏見を助長しないよう警察は予断を排して厳正に捜査してほしい。

2012年4月17日 中日新聞社説


「てんかん患者の差別や偏見を助長しないよう警察は予断を排して厳正に捜査してほしい」などと言いながら、実際には事故の原因を「てんかん」であると決めつけています。不謹慎な冗談を言う時は善人面をしないで悪役に徹することが大切で、その点『産經新聞』は普段が普段ですから始めから有利なスタンスを手に入れていたわけで、やはり一日の長があったというべきでしょう。『中日新聞』も誰かを苛めたいのであれば中途半端なことは書かないようにすべきでしょう。極めて印象が悪くなります。今後より一層の精進が期待されるところです。

もっとも、これらの「社説」が単なる冗談であって何の役にも立たないと言うつもりはありません。僕が思うに「事故」の「原因」は藤崎さんが「逃げる」ことにしてしまったからなのではないか。そして彼が逃げたくなってしまったのは、ちょっとした事故を起こしたことによって病気に対する偏見が我が身に降り掛かり、運転が出来なくなったり仕事を失ったりして人生が破滅に至ることを怖れたのではないかとも思えます。したがってあまり関係のない「事故」と「てんかん」を強引に結びつける悪質な社説によって偏見を助長することは「悲劇を繰り返し」たり「車を暴走させ」るためには大きな役割を果たすものに他なりません。そのようにして次の「悲劇」を誘発するならば、また同じようなことを書いてさっさと懇親会に飲みにいけるというものです。


posted by 珍風 at 07:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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