2012年04月25日

あるいは共倒れで「現状」が続くというオチ

「民主と全面対決」 衆院選で維新の会、再稼働への対応に反発


 大阪維新の会は14日、緊急幹部会議を開き、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐる政府の対応に反発、次期衆院選で民主党と全面的に対決する方針を確認した。

 維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は会議後、記者団に「今回の原発再稼働はわれわれの考えとは正反対。ガバナンスが利いていない民主党政権とは今のままじゃ全面対決だ」と強調した。

 同会代表の橋下徹大阪市長は13日、政府が再稼働を妥当と判断したことを受け「政治家が安全なんか確認できるわけがない」と激しく反論。「国民が民主党政権を倒すしかない」と発言していた。14日の幹部会議には橋下氏は出席しなかった。

 また同会幹部によると、松井幹事長は13日に都内で自民党の安倍晋三元首相と会談。幹部会議では会談内容を踏まえ、現時点では自民党との連携も困難との認識で一致したという。

 民主党大阪府連幹部は「もともと維新と一緒にうまいことやろうなんて考えていない。いちいち取り合う必要はない」と述べ、静観する構えだ。

2012年4月15日 中国新聞


「われわれの考え」なるものがどういうものなのか今ひとつ分からないわけですが、何だか知りませんが「国民が民主党政権を倒すしかない」んだそうです。そういうことをすると「国民」に何か良いことがあるのかどうかは不明ですが、確かに橋下さんにとっては良いことがあるようです。もっとも、そんな事は言われなくても分かっています。ここのポイントは「現時点では自民党との連携も困難」であるということですが、それは橋下さんが言ったわけでもなければ松井さんが言ったわけでもありません。これは「同会幹部」なる謎の人物の発言なのだそうです。

時間は直線なのか輪っかなのか、やってくる未来か飛び退る過去か、そういうことはともかくとして今日は「現時点」ではなくなったので、「謎の人物」もお払い箱です。

安倍、橋下、松井会談「エネルギー問題で意見交換」橋下維新


 地域政党「大阪維新の会」幹事長の松井一郎大阪府知事は25日、定例会見で、維新代表の橋下徹大阪市長とともに24日朝、都内で安倍晋三元首相と面談したことを認めたうえで「エネルギー問題などについて考えを聞かせてもらった」と話した。

 松井知事は「われわれは原発のすべてを否定しているわけではない。現状で、すぐに原発を動かすのはよくないという考え」と改めて説明。安倍元首相からは、脱原発依存については中長期的な課題として捉えているという意見が出たと明かした。

 そのうえで「(安倍元首相も)資源のない国の中で燃料を必要としない発電システムを、という部分では考えが同じだ」と基本的な方向性は一致していると強調した。

2012年4月25日 産經新聞


やっぱりサッパリ分かりません。核燃料は「燃料」ではないのでしょうか。あるいはその通りなのかもしれません。核エネルギーは「燃焼」によるものではないんですから、それは「燃料」ではないとは言えそうであります。しかしながら間違ったことなど何一つ書いていないことで知られるウィキペディアによれば「燃料(ねんりょう、英:fuel)とは、化学反応・原子核反応を外部から起こすことなどによってエネルギーを発生させるもののことである」とされております。「原子核反応」でもやっぱり「燃料」と言って良いようなのです。

こんな有様ですから「一致している」と「強調」される「基本的な方向性」なるものも意味不明の域を出ないものであったりします。とはいえ、なにしろ「基本的な方向性は一致している」んだそうですから、何らかの一致点が見いだされていることは間違いありません。まあ、橋下さんとバカ殿の会話ですから何が何だかわからないようなことがあっても当然ですが、とにかくどうも、「一致」はしているのです。あるいは、双方の言い分が同じことを意味している、と言っても良いでしょう。

おそらく「一致」は、松井さんの言う「現状で、すぐに原発を動かすのはよくないという考え」と、バカ殿の「脱原発依存については中長期的な課題として捉えているという意見」の間に存在します。しかし、松井さんの「現状」がどのような状態を指すのか不明ですし、「すぐに」がどの程度の時間のことを言っているのか分かりませんから、これはほとんど無意味な発言であります。松井さんの真意はむしろ、「われわれは原発のすべてを否定しているわけではない」の方にあるものと思われます。

簡単に言うと松井さんは「原発」を「肯定」しています。それに対してバカ殿は「脱原発依存」は「中長期的な課題」だと言っているんですが、日本語では「中長期的」は「ほとんど現実とは思えないほどの遠未来における肯定」、すなわち「否定」の意味ですから、両者は「原発」を肯定し、故に「脱原発依存」を「否定」する点で「一致」を見ているのではないかと思われます。

そこで両者が共に肯定する意見とは、「現状で、すぐに原発を動かすのはよくないが、原発を動かさないのはよくない」という、一見矛盾した命題となります。ここにおいて「現状」と「すぐに」が何を意味しているのかが改めて問題となりますが、「すぐに」は「現状において」と解釈することが出来ますので、意味を良く考えなければならないのは「現状」がいかなるものであるか、ということだけで済むでしょう。橋下さんたちとバカ殿に共通した「現状」とは何か。

それは両者とも現在政権を掌握していないこと、したがって次の選挙では勝利しなければならないという課題をもっていることでしょう。したがってこの両者は選挙に勝つまでは核発電の再稼動には反対の立場を保持する、ということになります。逆に言えば政権さえ手に入れてしまって「現状」が解消されるならば、彼等は「原発を動かす」にやぶさかではありません。そうなればもはや「現時点」でもなければ「すぐ」でもないのです。

しかしながらこれは多分に「あけすけな」声明であると言えないこともありません。自民党が核を推進して来た立場を捨てないのはわかりますが、ついこの間まで「脱原発依存」だなどとワケの分からないことをホザイていた「異心の会」が、既に見えていた尻尾を大っぴらに露出プレイに走ったのはどういうワケか、思えば不思議なものではあります。しかしながらアホな国民向けのリップサービスを中止してでもバカ殿との「一致」を「強調」し始めたところをみると、やはり結束の固さをアピールしたかったのではないでしょうか。橋下さんからすれば、自民だろうが民主だろうがどうでもいいのですが、人気のなさそうでない方と仲良きことは美しき哉。


posted by 珍風 at 23:54| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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