2012年05月10日

見てごらん、これは君の名前なんだ。これは君の事なんだぜ、すごいなー、えらいなー。

小沢元代表公判:ただ職責を果たしただけ。他にどうしようもなかった 指定弁護士3人会見


 政界実力者に対する法廷での「黒白」決着は次の舞台に持ち越された。検察審査会の議決で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)への無罪判決を不服として検察官役の指定弁護士が9日控訴し、審理は2審に移る。苦悩の末に「職責」を判断理由に挙げた指定弁護士に対し、元代表の弁護人は被告の人権を理由に「違和感がある」と反発。元代表本人は記者会見は開かず、文書で「理解に苦しむ」とコメントするにとどまった。【島田信幸、山田奈緒、吉住遊】

 「考えあぐねたが、控訴することが職責を果たすことだと判断した。裁判官を説得する相当の自信がある」。指定弁護士の3人は午後2時から東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。控訴期限の10日を前にぎりぎりで導かれた3人一致の結論に、村本道夫弁護士は、自らに言い聞かせるように語った。

2012年5月9日 毎日


弘中弁護士は「指定弁護士は検察と違って弁護士としての感覚を持っていると期待していた」んだそうですが、弁護士が弁護士だからといって弁護士としての感覚を持っているとは限りません。例えば橋下さんのような「弁護士」を知っている人であればそんな事は「期待」しないわけです。

ところで弘中さんの言う「弁護士としての感覚」というのは、おそらく検察官上訴が違憲であるという「感覚」のことだと思われます。憲法第39条では「何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。」とされていますから、国家は「既に無罪とされた行為」について「刑事上の責任を問」うことは出来ないはずです。

多少なりとも文字の読める人ならそう考えるところですが、残念なことに裁判官や検察官が日本語を碌に読み書き出来ないことが知られつつあるところ、従来検察官による上訴が平気で行なわれて来ております。一方、学説では検察官上訴を違憲とするものが多数ですが、法令違反や憲法違反を理由とするものは合憲であるという説があり、量刑不当を理由とするものも合憲であるという説もありますが、それでも今回の如き「事実誤認」をもって控訴の理由とするようなマネを合憲とするような学説は少数です。

もっとも、指定弁護士は憲法がどうのこうのというような高級な議論をしているわけではない様です。彼等はただ単に「職責」でもって控訴すると言っています。「職責」とは「職務上の責任」のことのようですが、国民はそのような権力の乱用を「職責」として付託した覚えはありません。もっとも、「国民」とは少々選を異にすると謂われる「検察審査会」なるものが存在し、その正体は不明であるものの、何らかの「職責」を連中に負わせているという可能性がないわけではありません。

弁護士はクライアントの利益のために働く「職責」を持っているそうです。指定弁護士が「国民」をクライアントであると捉えることが出来ず、「検察審査会」をクライアントであると思ってしまう危険は充分に存在します。これはもう「弁護士」という職業の限界であると言っても良いかも知れません。やはり何といっても顔の見える誰かを「クライアント」だと思いがちなものです。「国民」なんて言われたって誰のことやら分かりませんよ。一方「検察審査会」は、もしそういうものがあったとして、これは具体的に何人かの人物なのです。平均年齢が30歳そこそこの青二才の集まりなのかどうか知りませんが、いずれにしても指定弁護士は限定されたある特定の人々に負わされた「職責」によって動いているのです。

小沢さんの一連の「事件」が、この「職責」によるものであることは明らかです。それは政権交代を阻止することを目的としていましたが、それに失敗した後は頑張って政権交代を転覆することに成功していますので、まあまあ上手くいっていると評価されるでしょう。しかし今回の控訴はいわば正念場であります。おそらく消費税増税は政権交代転覆の「本丸」であり、この控訴はそのために行なわれます。そういうわけで「小沢裁判」の二審は、「増税裁判」として歴史に刻まれることになるでしょう。もっともこれは歴史が誰によって書かれるかにもよりますし、それよりも書いてあるものを読める人がどのくらいいるかという事にもよるんですが。主な登場人物のうち3人が明らかに文盲なのが、当人のために残念なような気がしないでもありません。


posted by 珍風 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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