2012年05月25日

その続き、または社内の愚痴

【主張】
経営委員長辞任 公正な番組へ監視怠るな


 NHKの数土(すど)文夫経営委員長が職を辞任し、内定している東京電力の社外取締役に専念する意向を明らかにした。経営委員自体も退くという。

 数土氏は緊急記者会見で「視聴者と経営委員に配慮し、最終的に決断した」などと語った。兼職は合法だとしつつも、約400件寄せられた意見の多くが批判的で、NHK、東電ともに今後の経営にも影響を及ぼしかねないと判断したようだ。

 数土氏の辞任で懸念されるのは、NHKに対する経営委メンバーの発言全体が萎縮してしまわないかということだ。

 「公共放送の中立性に反する」などとした一連の批判は、東電役員との兼職を、NHK番組への“干渉”と直結させる、やや短絡ともいえる視点で語られがちだったからだ。

 数土氏の辞任により、「経営委員はNHKの報道には一切、口を差し挟んではならぬ」との主張がまかり通るようになるならば、それこそ由々しき問題だ。

 公共財である電波の割り当てを受ける放送事業者、とりわけ公共放送であるNHKは、何よりも公正な番組作りが求められている。国会の同意人事で選ばれる経営委メンバーは、国民代表として組織内部からそのチェック役を果たす義務を負っている。

 数土氏が兼職解消で辞める対象としたのは、東電ではなく経営委員長のポストだった。東電の再建は大事だが、NHKの再生も重要性では勝るとも劣らない。

 JFEホールディングス相談役でもある数土氏は、国会の承認を受けて昨年4月に経営委員長に就任したばかりだ。同年1月にJR東海副会長からNHK会長に就いた松本正之氏とともに、NHKに民間の経営感覚を徹底移植することを期待されていた。

 昨年10月に発表された受信料の「10%還元」を盛り込んだ平成24年度から3カ年の経営計画づくりに当たっても、数土氏の指導力が大きかったとされている。

 計画の実現はこれから本番を迎える。数土氏には責任者の一人としてその行方を見極める責務もあったのではないか。

 後任となる委員長や残る経営委員らは、公正な番組作りを含めNHKの健全経営を国民に代わりチェックするという重い役割を担っていることを、改めて肝に銘じてほしい。

2012年5月25日 産經新聞


どうやら「より高い」という形容詞を使うのは止めた様ですが、せっかく核ヤクザがNHKの報道に「“干渉”」出来そうだったところ、それが流れてしまったのがよほど悔しかったのでしょう、「NHKの再生」なんてことを言い出しましたが、何のことやら今ひとつ分かりません。まあ確かに毒をバラまいたりする点においては東電と変わらないところもあるわけですが、「再生」なんかしたら毒性が強くなるのではないか。

まあ『産經新聞』の人は他人の会社より自分のところの心配をした方が良さそうなんですが、こんな社説を書いているようでは「再生」は困難でしょう。いくら言っても分からない様ですが、「経営委員はNHKの報道には一切、口を差し挟んではならぬ」なんてことは誰も言っていません。言っても無理なことが分かっているからです。そして口を差し挟んで「“干渉”」することが予測されるからこそ「兼職」が問題になったのでした。

これは核発電を推進するとか反対するとかの問題ですらありません。東電が自分で核発電を停止することはあり得ませんし、その権限もありません。問題になっているのは核発電ではなくて東京電力という企業そのものを今後どのように運営するかということですから、東電の利害関係者が「“干渉”」して「より高い公正さ」をもった「報道」をしようとするのはどう見てもマズいわけです。

多分この辺を『産經新聞』は勘違いしているわけですが、自分で何を書いているのか分からないような人には自分が何を勘違いしているのかも分かりません。「アジアの“一等国”」や「問われる戦時性暴力」を引き合いに出して、むしろ積極的な「“干渉”」を求めていたのは他ならぬご自分ですが、それは「やや短絡ともいえる視点」なんだそうです。それなら「“干渉”」しないのが良いのかと思えば、やっぱり「チェック役を果たす義務を負っている」んだそうですが、「チェック」とは「“干渉”」に他なりませんから、相変わらず何を書いているのか意味不明です。

ここには、より一般的な問題としてマスゴミ企業において経営が報道に介入することが望ましいのか、ということがありますが、これはまた社内問題でもあるわけです。各社では概ね政治部は経営側に従順である一方、社会部はそうでもない、という傾向があるようですが、もちろん社説なんか書いている人は経営者の言うことを何でも聞く人でしょうから、「経営委員」が「報道に口を差し挟む」ことを望ましいことであると考えるわけです。というわけでこれは余所の会社のことを書いている様ですが自社内の問題なのでした。例えば「ワタミ」の記事を書いた奴が気に入らないとか、そういうことです。


posted by 珍風 at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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