2012年10月24日

男だったら針小棒大に自立してビンビン

【生活保護を問う】「生活費に使ってしまった」…就労支援、4割で実らず


 生活保護の一種で、運転免許証など就労に必要な資格を得るために国が支給する「技能修得費」について、支出の約4割で受給者が資格取得を諦めるなど、就労に結びついていないことが19日、会計検査院の調査で分かった。雇用情勢の悪化という背景もあるが、受け取った金を流用したり、「なくした」と説明したりする受給者もいた。検査院は厚生労働省に対し、支給後の状況を細かく把握するなど有効活用するよう改善を求めた。

 技能修得費は主に各自治体の福祉事務所が就業意思を確認し、必要な資格に応じて1人最大7万2千円(平成22年度)、運転免許証は例外的に最大38万円が支給される。

 検査院は21、22年度に23都道府県が支給した1万3550件、約6億9600万円を対象に調査。その結果、3679件分(8757万円)で受給者が資格を得ながら就業できないままで、1269件分(3566万円)では資格を取得していなかった。1人で複数回の支給を受けている受給者もいた。

 資格の未修得者のうち「生活費に使ってしまった」「なくしてしまった」など、本来の用途に使わなかったことを認めた受給者が9人。411人は研修などを途中で辞めていることも判明し、「就労支援」という本来の目的からは遠い実態が明らかになった。

 検査院は原因として、約6割の福祉事務所が申し立てを受ける際、勤務希望職種などを記入する「計画書」を提出させていなかった点を指摘。支給の必要性が不十分な例があったとしている。

 厚労省社会・援護局保護課は「技能取得の目的をきちんと説明し、理解してもらうよう改善する。支給後の状況把握にも努めたい」と話した。

2012年10月19日 SankeiBiz


産経らしいナイスな記事です。実際には

総支給件数   13,550
資格取得未就業  3,679(27.15%)
資格未取得    1,269( 9.37%)

「4割で実らず」ということは6割では実っているわけで、現在の雇用環境においては悪くないのではないか。資格を取ると就職に有利だ、ということが一応は言えそうです。資格を取ったのに就職していない人については「雇用情勢の悪化という背景」でかなり説明できそうですし、実際には1割にも満たない「資格を取得していなかった」の中には調査日現在で「まだ」資格を取っていない、勉強中の人を含んでいる可能性があります。

「研修などを途中で辞めている」人や「資格を取得していなかった」人の一部には、取得しようとする資格に対する素養がなかったという場合もあるでしょう。もし無駄をなくそうと言うのであれば、技能習得費を支給する前に、その人がその技能を習得できるかどうか見極めた方が良いかも知れません。

もっとも、そうなると支給された段階で、ほとんど資格を取得したのと同じということになってしまう、てゆーか福祉事務所が資格認定をしてしまうのと同じことになってしまうんですが、これには少し無理があるようです。やはり多少の無駄はやむを得ません。会計検査院に言わせれば流用してしまった分はもちろん、就業に至らなかった分も返せ、と言いたいところでしょうが、それが出来れば生活保護は要らないんで、困ったもんだ。

見出しで騒いでいる「生活費に使ってしまった」は全体の「4割」ではなく「9人」。0.07%にしか過ぎません。ほとんど誤差の範囲内、てゆーかまあ、なんにしてもこのくらいのことは発生するだろう、という程度でしょう。ここでは金額も出ていないわけですが、50万円くらいですかね。何を大袈裟に騒いでいるんだお前は橋の下の住人か。しかし、この見出しの付け方は針小棒大の見本の様なもので、男の夢ですな。

男の夢といえば、生活保護制度の目的は「健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する」ことだそうですが、「自立を助長する」のは劣位の目的であり、「健康で文化的な最低限度の生活」の方が優位です。ところが最近ではどうも就業したからといって「健康で文化的な最低限度の生活」は保証されない、てゆーか就業すると不健康で非文化的な生活に陥ることが多い様です。

「自立を助長する」ことが「健康で文化的な最低限度の生活を保障」することの妨げになっているんですから困ったもんですが、「実らず」の「4割」を騒ぎたてるよりも、「実った」とされる「6割」の実態を調査した方が良さそうです。就業支援だといってオカシナ企業に押し込んでも、きっとまた戻ってくるんですから。


posted by 珍風 at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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