2008年06月13日

誰でもいいからとにかく死刑

4月の労働力調査(速報)によれば、労働力人口は6704万人であって労働力人口比率は60.7%となっております。労働力人口の内就業者は6429万人で、就業率は58.2%です。男女別に見ると男性の就業者は3750万人で70.2%。女性は2679万人で47.0%です。

就業者のうち非正規雇用者、すなわち派遣社員、パート・アルバイト、契約社員、嘱託などの占める割合は男性で18.6%、女性では54.2%に達します。すなわち男性の非正規雇用者が698万人、女性が1452万人、合計で2150万人となります。これは就業者の3分の1です。働いている人の3人に1人が不安定な仕事に就いています。またこれは「労働力人口+非労働力人口」つまり15歳以上の国民11039万人の5人に1人にあたります。そこらを歩いている人たちに石を投げると5個に1個は非正規雇用者に当たります。ダガーナイフでも変わらないかも知れません。

もっともこれは15歳以上を対象とした数字です。バカで臭くて不潔なくせに援交をしている学生諸君も「非労働力人口」の中に入ってしまいます。仮に20歳以上で考えるとすると、就学を理由とした「非労働力人口」の割合が減少するはずですから、数値も異なってくるものと思われます。しかし一方で20歳未満の非正規雇用者、特に18歳未満のそれは、同年代の就業者の中でも多数にのぼるものと予想されますので、15歳以上20歳未満の人たちの状況はかなり微妙です。

雇用形態に従って所得の格差および将来の機会利得の見通しの格差が生じており、それはその人の意識に影響を及ぼすことを考えると、「成人」として選挙権等の公民としての権利が認められる20歳以上の人間と20歳未満の人間とを分けて考えることが大切になります。しかしながら政府の統計は国民を労働機械としか見ていない結果、20歳ポイントで切り分けた統計を取っていません。20歳といえば高校を卒業して2年後ではありますが大学(4年制)卒業にはまだ2年を残し、短大と専門学校のちょうど卒業年次にあたる、という極めて中と半端なポイントなのです。少なくとも統計のことを考える限りは成人年齢を18歳に引き下げたらスッキリするような気もします。

そこで「15歳以上」の数値が20歳以上にもほぼ、当てはまると仮定して考えると、5人に1人が非正規雇用者である、本当は4人に1人かもしれないけどとりあえず今は5人に1人ということで良いとします。これは20歳以上の国民からランダムに6人を選択すると、必ず1人が含まれることを意味します。何が「6人」かというとこれは来年から始まる裁判員の人数です。

裁判員の6人をランダムに選出すると、そのうちの4人が就業者であって、更にその中で1人が非正規雇用者、残りの2人が引退者及び専業主婦となります。しかしながら就業者の場合は何かと理由をつけて辞退したりなんかして裁判員を忌避する可能性が高い一方、不安定雇用者の場合はたまたまアブれてたりすること、しかもそこへ日当が出ることによって裁判員の参加への強い動機を持ちます。このことによって補正された平均的な裁判員は2人の非正規雇用者、2人の正規雇用者、2人の非労働力人口から構成されることになるでしょう。

勿論これは平均であって、あなたの裁判の時には裁判員のうち3人が派遣やバイト、ということになるかも知れません。それはもう時の運です。悪いけど。本当に気の毒だとは思うけど、4人が憎悪に満ちた非正規雇用者で後の2人が主婦であったりするのも、運です。なんとなればこの非正規雇用者たるや、「誰でもいいから死ねばいいのに」という極めて積極的な姿勢で裁判に臨みます。残りの裁判員は「何でもいいから早く終わればいいのに」という大変に協力的な姿勢をもっています。このような状態で「公正な裁判」が行なわれると考える人は、脳をサナダムシに喰われています。

「労働者派遣法」の「改正」と「裁判員制度」とは、隠れてセックスしているいとこ同士くらいの「深い仲」にあります。「恵まれない」国民の皆さんは、街中で刃物を振り回す代わりに、目の前にいる被告人に自分の意志で死の宣告を下す、つまりそこにいる人を自分で殺す機会を与えられます。これはかなり痛快なことだし、相手は悪いヤツなんだから、悪いヤツをやっつけるとみんなから褒めてもらえるし、もしかしたら冤罪かも知れませんが、それはそれで愉快なことです。理不尽な扱いを受けて来た人は他人を理不尽に扱うことに喜びを感じます。

あの加藤さんだって裁判員になっていたら、あんなことをしなくても済んだのかも知れません。てゆうかあの加藤さんのような人が裁判員をやるのです。それは娯楽としてのリンチ、処刑を見世物にする古来からの統治技術の復活です。誰でも抽選でやれます。今から楽しみですね。もっとも真面目に考えるとこれはとんでもない話しのようですが、真面目に考えているようではまだまだイジメられ方が足りないようです。


posted by 珍風 at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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