2008年06月17日

2月に1回土人のお祭り

死刑確定から執行 期間大幅短縮に鳩山法相「たまたま」

 鳩山法相は、17日の3人の死刑執行をめぐり、07年までの10年間で「約8年」だった確定から執行までの期間が大幅に短縮されたことについて、「たまたま従来より短くなっているということ」と強調。「被害者や遺族にとって無念この上ない事件だ。百何人という未執行者のなかで、慎重にも慎重な検討を加えたうえで執行した」と述べた。
 今回の執行は、鳩山法相が議長をつとめたG8司法・内務相会議が13日に閉幕した直後で、国会も事実上の閉会状態。この時期の執行については「そもそもが正義の実現のためで、そういう事情は考慮の外にある」と強調した。

2008年6月17日 asahi.com


なにしろ以前に「次の死刑執行は6月6日くらいかな?」と書いちゃったもんですから、
http://worstblog.seesaa.net/article/92914062.html
「偶数月の初旬」という今までの習慣を変更して「この時期の執行」とした理由をずっと考えていたんですよ。昨日まではもしかして今月はないのかとも思いました。ないのならその理由は何か。廃止議連の終身刑提案でしょうか。それとも国会の都合か。

しかし今日やってしまったことで、「G8司法・内務相会議」や国会の「そういう事情」が「考慮の外」にあるものなのかどうかが明らかになってしまいました。そんなら何故6月6日ではなかったのか。死刑執行を停止するならともかくとして、今日やっちゃった以上は慣例に従ってその日にやらなかった理由が問題になります。

おそらく6月6日に執行されなかった理由は「G8司法・内務相会議」もあるでしょうし、国会の都合もあるでしょう。しかしながら最も大きな要因はおそらく国連人権理事会の審査中であるという「事情」でしょう。日本は各国から死刑制度の見直しに突いて勧告を受けていたところ、あくまで死刑の存続に拘り続け、つい先週末に「死刑について緊急に検討すること」を含む幾つかの勧告を拒否
したままで採択にこぎ着けました。

もしこの審査の最中に死刑執行がなされたならば、国際世論は一気に強硬化し、ついには死刑について「検討」することを受け入れざるを得なくなった可能性もあります。日本政府としてはこの審査の成果が最終的に採択されるまで死刑執行を繰り延べる十分な理由がありました。そして審査が終わるや否や待っていたかのように(待っていたんでしょう)またも3人を殺害するに至ったわけです。これは国連人権理事会を故意に軽視するものであり、ひいては国際社会に対する重大な挑戦であります。とはいっても日本はこれの理事国なんですからいい加減なものです。

山崎義雄さんは1985年と1990年の2件の保険金殺人の、まあ、いわば、「主犯」とされています。しかしこれらの被害者が加入していた生命保険は、被害者が金を借りる目的で「積極的に加入」していた事実が1審高松地裁重吉孝一郎裁判長により認定され、1審での判決は無期懲役でありました。また、その保険の保険金の受取人は「共犯者」だったのであり、第1の殺人によって得た保険金2200万円のうち、山崎さんが得たのは3分の1の700万円にしか過ぎません。第2の殺人に至っては保険契約について知らなかったために契約自体が失効していたあとのことだったのです。つまりこれは保険金取得目的で殺害すること前提に保険契約をさせてそれを殺害するというような「保険金殺人」とは少し違うようなのです。ちなみに「共犯者」は懲役15年の刑が確定しています。どうも損な役回りを担わされたようですが、控訴審では高松高等裁判所島敏男裁判長が「周到な計画」(そのわりにはバレてますが)、「遺族への真摯な謝罪がない」などの理由で死刑判決を下し、最高裁の上田豊三裁判長が上告を棄却して死刑が確定しています。

陸田真志さんは双子の兄弟でSMクラブ乗っ取りを計画、クラブの経営者を双子の兄と真志さんが殺害、店長を真志さんと共犯の元暴力団員が殺害しました。これは「SMクラブ乗っ取り」というひとつの犯罪の中で3人の人間が2人を殺す場合に、その3人がいずれも1人では殺害の目的を果たせない故に必ず2人掛かりで殺害するとしたときに、3人の犯人のうち1人が2件の殺人のいずれにも関わることになったということです。兄と元暴力団員の人は同じ犯罪に関わりながらもそれぞえは1名の殺害に関わっただけなので一方は無期懲役、もう一方は懲役15年とされたところ、間の悪い真志さんだけが死刑になったものです。

もう一人がいわずと知れた宮崎勤さんでありますが、この人の場合精神病の疑いが極めて濃厚であり、おりしも弁護人は再度の精神鑑定と刑の執行停止を求めて再審請求中であったところであります。宮崎さんは拘置所内で精神科の治療を受けていたという話しもあり、もしそうであれば刑事訴訟法の第479条により法務大臣は死刑の執行を停止する命令をしなければならない場合であったかもしれず、とてもじゃありませんが「正義の実現のために粛々と」などといえるような状態ではありません。すくなくともこのような理由で再審請求中である死刑囚を殺害するのが「正義」であるなどと「自信を持って」いるのであるとすれば、その「正義」という言葉の意味が何か一般常識とは大いに異なるものであり、法をどっかにやっちゃったものであり、法相自身の個人的な妄想の産物であるのではないかと疑われるとことです。

まあ別に鳩山さんの精神鑑定を請求するわけじゃありませんが、人1人殺して、いや3人ですが、通算で13人ですか、13人殺しておいて、それが「正義」だと居直られてしまうと、非常な違和感を覚えるくらいの「正義感」を持ち合わせている人もいるでしょう。実際のところこの違和感が「殺人の禁忌」を感じることによるものであるならば、現代の世界でひとり国家のみがこの禁忌を犯すことを正当化する根拠があるとすれば、それは「宗教的」なものでなければならないでしょう。ちなみに日本が仲間入りしたがっている「死刑大国」は中国、イラン、アメリカなど、いずれもある種の「宗教国」であるといえなくもない国であります。日本もこのような未開野蛮の国々の仲間入りをしたがっているわけですが、それは国家の精神的権威の維持というよりは今どき珍しい生神様というか酋長というか「天皇」を頂いて鼻に骨でも刺して踊りながら人身供犠を捧げるという極めて嘆かわしい「退化」の兆候でもあるようです。


posted by 珍風 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

陸田真志 無限回廊情報に注目!
Excerpt: 宝くじ、当てたくないですか? ⇒ 宝くじ・LOTOが当たる【今日の注目ニュースを話題にしよう!】にようこそ!注目度の高いニュースや話題を厳選してご紹介していきます。トレンドチェックにお役立てくださいね..
Weblog: 今日の注目ニュースを話題にしよう!
Tracked: 2008-06-18 16:46
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。