2008年08月22日

ちゃんこもりもりスモウキング・レスラー

いわゆる「メタボ」の診断基準から「腹囲」が除外されそうな状況なのですが、おそらくこれを最も歓迎しているのは相撲取りでしょうな。なんといっても相撲は日本の国技であります。とはいえ、「国技」にはっきりした意味があるわけではありません。こういうことになったのは1909年に両国に作られた相撲施設に「国技館」という名前を付けたのがきっかけなんだそうです。つまり「国技館」でやってるから「国技」というわけで、これ以上ないというほど明解であります。

大麻所持:間垣親方「まじめにけいこ。まさか」

 大相撲の若ノ鵬(20)が大麻所持容疑で逮捕された事件は、21日の理事会で若ノ鵬の解雇決定、師匠・間垣親方(元横綱・二代目若乃花)の理事辞任という相撲界では異例ずくめの展開をみた。
 事件を受けて開かれた緊急理事会は午後1時から約50分間に及んだ。異論なしで若ノ鵬の解雇を決めたあと、理事辞任を申し出た間垣親方について「理事会として処分してはどうか」という声も出た。しかし、北の湖理事長の「辞任は重い決断だ」との意見で、結局、事件を若ノ鵬個人の不始末とし、間垣親方は「処分なし」で収束した。間垣親方の今後の処遇について、北の湖理事長は「生活指導部委員として活動してもらう」と話した。委員は、理事、監事に次ぐ役職で実質、降格となる。後任理事は決めず、当面空席にする意向だ。
 間垣親方は98年に理事に選出され、現在6期目。大阪場所担当部長として春場所を陣頭指揮していた。間垣親方は、理事会後の記者会見で、「(若ノ鵬は)まじめにけいこするし、素直だったのでまさかと思った。今後、(弟子の)普段の生活から徹底して指導したい」と述べた。
 外国出身力士が絡む不祥事頻発に、伊勢ノ海再発防止検討委員長(理事=元関脇・藤ノ川)は「悪いことは知っているはずだが、禁止事項を盛り込んだマニュアルを早急に作り、再認識させる。教習所と連携して(外国出身力士を)再教育する必要がある」と話した。また理事会では、17日に終わった夏巡業での朝青龍の行動についても「わがままな態度はひどすぎる」などの指摘や注意すべきだとの意見が出たという。【上鵜瀬浄】

2008年8月21日 毎日新聞


この裸の男達による力くらべは日本文化の中で「神事」としての性格を色濃く残していると言われています。おそらく、JRのポスターのヒゲ男で有名になった黒石寺の「蘇民祭」などのいわゆる「裸祭り」と関係が深いのではないでしょうか。あれも蘇民袋というものを取り合う、という競技的な性格を持った、たいへんスポーティーなお祭りです。

もっとも古代オリンピックだって全裸の男達の競技会であったことには変わりがなく、そのうえ女の人は入場禁止でした。女性の目のないところで古代ギリシアの男達が何をやっていたのか想像に難くないわけですが、これとてゼウス神に捧げられる祭りであり、宗教的な儀式としての意味合いを有していたことも相撲と同様です。西欧近代的な観点から見ればまわしを着けている分、相撲の方がやや上品かつ局部の安全に配慮されているとも考えられるでしょう。

ところが相撲においては他の格闘技に見られないような、極めて宗教的な要素が大きな特徴となっています。それは他でもありません、相撲取りがひとり残らず「デブ」であるという点にあります。もちろん体重が重い方が勝負において有利であるとされているのですが、これは何よりも力士の身体を神の依り代として畸形化しているものと考えることができるでしょう。神は珍奇なものに宿るのであって、相撲取りの醜悪なまでの「異形」は、日本文化としての相撲を考える際に看過すべからざる重要なポイントであります。

こうして考えてみると、相撲というのはものすごいデブの大男が裸で取っ組み合うのを見物してひたすらビックリしたりするものであると言えるでしょう。それはひどくオカシな連中がどう見てもヘンなことをしているのを眺めて楽しむものなのです。このような「神事」としての側面において、それは何故かプロレスに近づいてくるのですが、ここには今流行の「品格」などというものの入り込む余地はあまりないような気がします。

まあ、そんな「品格」なんてことを、「異形」においては相撲取りに勝るとも劣らないような女の人がことあるごとに口走ったりするのも「オカシな連中がヘンなことをしている」中に含めることも出来るかも知れませんが、彼女の大学での研究が他ならぬ「神事としてみた相撲」であるというのも、こうなってくると「ヘンなこと」も筋金入りであります。しかしながら彼女が主張する通り相撲は「女人禁制」なのであり、女の人は「ヘンなこと」から閉め出されているのですから、彼女の存在は根本から誤っていると言わざるを得ません。

そのほとんど人間とは思えないような外見の通り本来は神の領域にいる相撲取りに対して「品格」などという一般人の日常的道徳を要求するに至ったのは、しかし「神事としての相撲」に関する研究によるものでは当然なくて、相撲というものに抜き難く存在する差別構造の自己防衛反応にしか過ぎません。なにしろ横綱は外国人なのに日本国籍がないと親方にもなれないんですから不思議な話しです。

ここには「伝統」という観念が実際には近代国家概念と切り離すことが出来ないという困った問題もあるのですから、ここで「外来神」などということを言い出しても仕方ないわけですが、これだけ外国人の相撲取りが実力・人気とも日本人を圧倒し、あまつさえいかにも現代の若い連中にふさわしい「大麻」がらみで捕まる、という同時代性をも身につけていることが明らかになった以上は、そろそろ差別など止めてしまうか、それがイヤなら外国人は全部クビにして、人気者も悪役もいなければ新弟子も集まらない大相撲なんぞさっさと止めちまって、ささやかな「相撲保存会」でも作ってどっかの神社の片隅で人目につかないようにこっそりやっていれば良いのではないでしょうか。

そういえばかつて「デブ・ブス・ババア」は「風俗の三悪」と言われたもんですけど、若くてキレイなコでも接客態度が悪いのはダメですね。

若ノ鵬“態度が悪くなった”

大相撲の幕内力士・若ノ鵬が、大麻を隠し持っていたとして逮捕された事件で、つきあいのあった複数の力士が、日本相撲協会の調査に対し、「この数か月間で、若ノ鵬の態度が悪くなった」などと話していることがわかりました。

2008年8月20日 NHK


親方はまじめにやってたと言ってましたが。しかし態度が悪いからどうしたというのか。なにこれ。


posted by 珍風 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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